JPH09277870A - 炊飯車 - Google Patents
炊飯車Info
- Publication number
- JPH09277870A JPH09277870A JP8117090A JP11709096A JPH09277870A JP H09277870 A JPH09277870 A JP H09277870A JP 8117090 A JP8117090 A JP 8117090A JP 11709096 A JP11709096 A JP 11709096A JP H09277870 A JPH09277870 A JP H09277870A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chimney
- opening
- burner
- rice
- cooking
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 炊飯設備を設けた炊飯車において、風雨に対
して炊飯室内の燃焼器の燃焼状態を安定に保つと共に、
燃焼器からの炊飯室内への放熱を減少させて炊飯室の温
度上昇を防止し、また、炊飯車が移動する際の走行時の
風圧による燃焼器への風雨の吹き込みを防止する。 【構成】 炊飯室内の底部にバーナーを設置した燃焼器
7上部に開口を設け、該開口を水平部より垂直部へ連通
する煙道を形成する煙突の水平部の開口と水密に結合
し、煙突の垂直部72上端開口部を屋根部を水密に貫通
せしめて突出させ、該煙突水平部にドレイン開口を設け
て排出配管74に接続して雨水などの排出手段とし、ま
た、上記炊飯車の屋根部に突出した上記煙突の開口に一
致する大きさの開口をその数及び配列を該煙突の開口に
一致させて設けた煙突カバー80をエアシリンダーなど
の駆動手段82により、煙突の開閉位置に合わせて摺動
可能に設ける。
して炊飯室内の燃焼器の燃焼状態を安定に保つと共に、
燃焼器からの炊飯室内への放熱を減少させて炊飯室の温
度上昇を防止し、また、炊飯車が移動する際の走行時の
風圧による燃焼器への風雨の吹き込みを防止する。 【構成】 炊飯室内の底部にバーナーを設置した燃焼器
7上部に開口を設け、該開口を水平部より垂直部へ連通
する煙道を形成する煙突の水平部の開口と水密に結合
し、煙突の垂直部72上端開口部を屋根部を水密に貫通
せしめて突出させ、該煙突水平部にドレイン開口を設け
て排出配管74に接続して雨水などの排出手段とし、ま
た、上記炊飯車の屋根部に突出した上記煙突の開口に一
致する大きさの開口をその数及び配列を該煙突の開口に
一致させて設けた煙突カバー80をエアシリンダーなど
の駆動手段82により、煙突の開閉位置に合わせて摺動
可能に設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両後部に厨房設備を
搭載した移動可能な貨物自動車に関する。
搭載した移動可能な貨物自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】車両後部に厨房設備を搭載した自動車と
しては、キャンピングカーや移動式露店用車両などがあ
るが、被災地における復旧作業現場、僻地における工事
作業現場の飯場、自衛隊の演習現場あるいは各種の野外
イベントの開催地等の多人数の給食の必要に応え、短時
間に大量の食事を供給するためには専用の大容量のいわ
ゆる炊飯車が用いられている。この種の炊飯車は、車両
後部の荷箱内に炊飯室を画成し、炊飯器、グリパン、フ
ライパン、ケットルを使用することのできるバーナーを
内蔵する多数の燃焼器を備え、材料を料理する流し台や
調理台などの設備を備えるほか、調理に供する食料品の
貯蔵庫、水タンクを備えた水道自給設備、調理用燃料及
び電源など必要な一式を備えたものである。これらの炊
飯車における調理作業は、扉や窓を解放した状態で行う
ことができるが、降雨時や降雪時には風と共に吹き込ん
でくる雨や雪を防ぐため、窓などを閉めて炊飯作業をす
る必要上、炊飯室の側壁や天井に複数の開口を設けて外
気を導入して室内の換気を行うと共に、調理作業に伴い
炊飯室内で高温空気の発生する燃焼器上方には開口部に
フード及び換気扇を設けて排出する構造が採用されてい
る。また、燃焼器のバーナーから直接発生する燃焼ガス
は、燃焼器上方に穿設された開口部と炊飯室側壁に穿設
された開口部との間を排気筒を設けて連通し、直接外部
に排出する方法などが採用されていた。従来の炊飯車に
おける炊飯室内の作業環境は、このようにして管理され
ていた。
しては、キャンピングカーや移動式露店用車両などがあ
るが、被災地における復旧作業現場、僻地における工事
作業現場の飯場、自衛隊の演習現場あるいは各種の野外
イベントの開催地等の多人数の給食の必要に応え、短時
間に大量の食事を供給するためには専用の大容量のいわ
ゆる炊飯車が用いられている。この種の炊飯車は、車両
後部の荷箱内に炊飯室を画成し、炊飯器、グリパン、フ
ライパン、ケットルを使用することのできるバーナーを
内蔵する多数の燃焼器を備え、材料を料理する流し台や
調理台などの設備を備えるほか、調理に供する食料品の
貯蔵庫、水タンクを備えた水道自給設備、調理用燃料及
び電源など必要な一式を備えたものである。これらの炊
飯車における調理作業は、扉や窓を解放した状態で行う
ことができるが、降雨時や降雪時には風と共に吹き込ん
でくる雨や雪を防ぐため、窓などを閉めて炊飯作業をす
る必要上、炊飯室の側壁や天井に複数の開口を設けて外
気を導入して室内の換気を行うと共に、調理作業に伴い
炊飯室内で高温空気の発生する燃焼器上方には開口部に
フード及び換気扇を設けて排出する構造が採用されてい
る。また、燃焼器のバーナーから直接発生する燃焼ガス
は、燃焼器上方に穿設された開口部と炊飯室側壁に穿設
された開口部との間を排気筒を設けて連通し、直接外部
に排出する方法などが採用されていた。従来の炊飯車に
おける炊飯室内の作業環境は、このようにして管理され
ていた。
【0003】ところで、炊飯車が現地に赴いて多人数分
の給食のため調理作業を行う場合、これらの炊飯車には
短時間に多量の食事を供給することが求められることか
ら、勢い燃焼器の設置数も多く、このため燃焼器から放
出される熱量も非常に大きくなり、これら燃焼器からの
放熱によって炊飯室の室内温度は外気温に比べて数十度
も上昇し、作業者に耐え難いものとなっていた。このよ
うな状態となる理由は、炊飯車の炊飯室が密閉構造であ
るというほか、移動する車両に搭載する構造上、極めて
コンパクトで内部容積に余裕がなく、狭隘であることに
よるところも大きく、炊飯室を始め調理室なども室内容
積が制約されるため、内部で発生する熱や水蒸気に対し
て直ちに温度や湿度の上昇を招くのである。前記したよ
うなキャンピングカーや移動露店用車両などでは、雨天
などの条件は考慮されず、あるいは扉や窓などを開放し
た状態での調理を前提にしていたり、また、発生する熱
量自体もさほど大きなものないためこのような問題は考
慮されることはなかった。
の給食のため調理作業を行う場合、これらの炊飯車には
短時間に多量の食事を供給することが求められることか
ら、勢い燃焼器の設置数も多く、このため燃焼器から放
出される熱量も非常に大きくなり、これら燃焼器からの
放熱によって炊飯室の室内温度は外気温に比べて数十度
も上昇し、作業者に耐え難いものとなっていた。このよ
うな状態となる理由は、炊飯車の炊飯室が密閉構造であ
るというほか、移動する車両に搭載する構造上、極めて
コンパクトで内部容積に余裕がなく、狭隘であることに
よるところも大きく、炊飯室を始め調理室なども室内容
積が制約されるため、内部で発生する熱や水蒸気に対し
て直ちに温度や湿度の上昇を招くのである。前記したよ
うなキャンピングカーや移動露店用車両などでは、雨天
などの条件は考慮されず、あるいは扉や窓などを開放し
た状態での調理を前提にしていたり、また、発生する熱
量自体もさほど大きなものないためこのような問題は考
慮されることはなかった。
【0004】炊飯車においては、このような調理の作業
環境を改善するため、例えば、高温を発生する煮炊設備
のある炊飯室と調理専用の空間とを開閉自在の仕切り戸
を設けて調理場を隔離することが行われているが、仕切
り戸を出入りしての炊飯作業は煩瑣であり、炊飯室の作
業環境の改善にはならない。また、前記した、換気設備
を改善強化するべく、天井部の吸排気口や側壁の換気扇
の能力アップを図り、換気扇を増設したり、排気筒の径
を大きくしたりする試みもあるが、前記したように狭隘
な車両室内では、このような開口部を大きくしたりその
数を増やしたりすることは、却って降雨時に雨水の浸入
する結果となり、室内を濡らしたり、燃焼器内に水が入
って燃焼器のバーナーを濡らして着火不良の原因となっ
た。また、風によってこれら開口から逆風が流れて炎が
あおられ、不完全燃焼の原因となるため好ましいもので
はなかった。このように、室内に風や雨に対して緩和す
る空間がないため、雨、風のいずれにも影響を受けやす
く、荷箱内の高温高湿度の炊飯室、調理室内の環境の改
善は困難であった。
環境を改善するため、例えば、高温を発生する煮炊設備
のある炊飯室と調理専用の空間とを開閉自在の仕切り戸
を設けて調理場を隔離することが行われているが、仕切
り戸を出入りしての炊飯作業は煩瑣であり、炊飯室の作
業環境の改善にはならない。また、前記した、換気設備
を改善強化するべく、天井部の吸排気口や側壁の換気扇
の能力アップを図り、換気扇を増設したり、排気筒の径
を大きくしたりする試みもあるが、前記したように狭隘
な車両室内では、このような開口部を大きくしたりその
数を増やしたりすることは、却って降雨時に雨水の浸入
する結果となり、室内を濡らしたり、燃焼器内に水が入
って燃焼器のバーナーを濡らして着火不良の原因となっ
た。また、風によってこれら開口から逆風が流れて炎が
あおられ、不完全燃焼の原因となるため好ましいもので
はなかった。このように、室内に風や雨に対して緩和す
る空間がないため、雨、風のいずれにも影響を受けやす
く、荷箱内の高温高湿度の炊飯室、調理室内の環境の改
善は困難であった。
【0005】このような作業環境を改善するため、従
来、炊飯室に軒を付加したり、燃焼器の排気からの熱を
遮断する構造などが種々試みられている。例えば、実公
平5−22441号公報に開示される炊飯車において
は、側壁の一部を可動側板として上方に回動させて、差
しかけ式の軒を形成して日覆い等とするが、その結果、
側壁が広く解放されることにより周囲から外気が直接循
環することとなる。また、特開平6−305357号公
報には、側壁に吸排気口を設けて車体内の作業室を経由
せずに直接に燃焼器からの吸排気を行い、更に燃焼器の
外周に空間を設けて熱を遮断することにより炊飯室の温
度上昇を防止するものが開示されている。しかしなが
ら、前記のように側壁を解放する構造では、雨風ともに
十分に防ぐことはできず、特に昆虫や塵埃の入りやすい
野外環境の使用に適するものとは言えなかった。また、
加熱源となる排気管などを室内を経由させず直接外部に
放出する方法は、炊飯室内への放熱量は減少できるが、
野外では常に風の影響があり、風は横方向に吹くもので
あるから、これら吸排気口を経由して吹き込む風による
燃焼室内の空気の擾乱は避けられず、燃焼室内のバーナ
ーの炎は煽られて燃焼状態を安定に保つことは困難であ
り、特に風雨の強い場合などは不完全燃焼となる危険が
あった。また、この風により、雨が燃焼室内に吹き込ん
でバーナーを濡らして着火不良となる虞れがあった。炊
飯車は前記したような必要性からどのような環境下にお
いてもこれらの給食作業を確保しなければならないもの
であるが、このようなことから、これら従来の技術にお
いては、この要求に応えることはできないものであっ
た。
来、炊飯室に軒を付加したり、燃焼器の排気からの熱を
遮断する構造などが種々試みられている。例えば、実公
平5−22441号公報に開示される炊飯車において
は、側壁の一部を可動側板として上方に回動させて、差
しかけ式の軒を形成して日覆い等とするが、その結果、
側壁が広く解放されることにより周囲から外気が直接循
環することとなる。また、特開平6−305357号公
報には、側壁に吸排気口を設けて車体内の作業室を経由
せずに直接に燃焼器からの吸排気を行い、更に燃焼器の
外周に空間を設けて熱を遮断することにより炊飯室の温
度上昇を防止するものが開示されている。しかしなが
ら、前記のように側壁を解放する構造では、雨風ともに
十分に防ぐことはできず、特に昆虫や塵埃の入りやすい
野外環境の使用に適するものとは言えなかった。また、
加熱源となる排気管などを室内を経由させず直接外部に
放出する方法は、炊飯室内への放熱量は減少できるが、
野外では常に風の影響があり、風は横方向に吹くもので
あるから、これら吸排気口を経由して吹き込む風による
燃焼室内の空気の擾乱は避けられず、燃焼室内のバーナ
ーの炎は煽られて燃焼状態を安定に保つことは困難であ
り、特に風雨の強い場合などは不完全燃焼となる危険が
あった。また、この風により、雨が燃焼室内に吹き込ん
でバーナーを濡らして着火不良となる虞れがあった。炊
飯車は前記したような必要性からどのような環境下にお
いてもこれらの給食作業を確保しなければならないもの
であるが、このようなことから、これら従来の技術にお
いては、この要求に応えることはできないものであっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解消すべく案出されたものであり、風雨に対して
炊飯車の燃焼器の燃焼状態を安定に保つと共に、燃焼器
からの炊飯室内への放熱を減少させて炊飯室の温度上昇
を防止し、また、炊飯車が移動する際の走行時の風圧に
よる燃焼器への風雨の吹き込みを防止することを目的と
するものである。前記のような燃焼状態に対する風の影
響に対しては、燃焼室からの排気を強力かつ、安定に行
うことにより対処する必要があり、燃焼室内への雨の吹
き込みには風の影響を回避すると共に雨が燃焼室のバー
ナーなどに直接到達しない構造とする必要がある。そし
て、燃焼室や排気管からの炊飯室への放熱は、排気不良
や風の影響から燃焼状態が安定せず、燃焼器上部の煙道
廻りに排気が滞留する結果、これらを過熱させて周辺の
温度の上昇を招き、発熱容量の大きい燃焼器を多数備え
る炊飯室においては、これらの発熱・放熱面積が大きい
ため、狭隘な炊飯室内の温度を更に高温にする原因とな
っていたという認識から、上記のように燃焼器の雨や風
に対する影響を回避して安定な燃焼状態を確保すること
が、ひいては炊飯室内の高温高湿度の環境改善に寄与す
るとして、種々検討の結果、本発明に至ったものであ
る。
問題を解消すべく案出されたものであり、風雨に対して
炊飯車の燃焼器の燃焼状態を安定に保つと共に、燃焼器
からの炊飯室内への放熱を減少させて炊飯室の温度上昇
を防止し、また、炊飯車が移動する際の走行時の風圧に
よる燃焼器への風雨の吹き込みを防止することを目的と
するものである。前記のような燃焼状態に対する風の影
響に対しては、燃焼室からの排気を強力かつ、安定に行
うことにより対処する必要があり、燃焼室内への雨の吹
き込みには風の影響を回避すると共に雨が燃焼室のバー
ナーなどに直接到達しない構造とする必要がある。そし
て、燃焼室や排気管からの炊飯室への放熱は、排気不良
や風の影響から燃焼状態が安定せず、燃焼器上部の煙道
廻りに排気が滞留する結果、これらを過熱させて周辺の
温度の上昇を招き、発熱容量の大きい燃焼器を多数備え
る炊飯室においては、これらの発熱・放熱面積が大きい
ため、狭隘な炊飯室内の温度を更に高温にする原因とな
っていたという認識から、上記のように燃焼器の雨や風
に対する影響を回避して安定な燃焼状態を確保すること
が、ひいては炊飯室内の高温高湿度の環境改善に寄与す
るとして、種々検討の結果、本発明に至ったものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、その目的を達
成するため、貨物自動車の車両後部に搭載した荷箱内に
炊飯設備を設けた炊飯車において、底部にバーナを設置
した燃焼器上部に開口を設け、該開口を水平部より垂直
部へ連通する煙道を形成する煙突の水平部の開口と水密
に結合し、煙突の垂直部上端開口部を屋根部を水密に貫
通せしめて突出させ、該煙突水平部にドレイン開口を設
けて排出配管に接続して雨水などの排出手段としてなる
ものであり、また、上記炊飯車において、屋根部に突出
した上記煙突の開口に一致する大きさの開口をその数及
び配列を該煙突の開口に一致させて設けた煙突カバーを
シリンダーなどの駆動手段により、煙突の開閉位置に合
わせて摺動可能に設けてなることにより、炊飯車の移動
の際の走行時の風圧に対して、上記煙突の開口を閉鎖し
て風雨の入ることを防止するものである。
成するため、貨物自動車の車両後部に搭載した荷箱内に
炊飯設備を設けた炊飯車において、底部にバーナを設置
した燃焼器上部に開口を設け、該開口を水平部より垂直
部へ連通する煙道を形成する煙突の水平部の開口と水密
に結合し、煙突の垂直部上端開口部を屋根部を水密に貫
通せしめて突出させ、該煙突水平部にドレイン開口を設
けて排出配管に接続して雨水などの排出手段としてなる
ものであり、また、上記炊飯車において、屋根部に突出
した上記煙突の開口に一致する大きさの開口をその数及
び配列を該煙突の開口に一致させて設けた煙突カバーを
シリンダーなどの駆動手段により、煙突の開閉位置に合
わせて摺動可能に設けてなることにより、炊飯車の移動
の際の走行時の風圧に対して、上記煙突の開口を閉鎖し
て風雨の入ることを防止するものである。
【0008】すなわち、従来は、燃焼器及び燃焼器から
の排気管の発する放熱を回避するため、排気管の炊飯室
内の経路を短くし、燃焼器からの排気を速やかに外部に
直接放出する方法を採用していたのであるが、これが却
って、風の影響を受ける結果となっていたものである。
これに対して垂直な煙道を有する煙突を採用することに
より、水平方向の風の影響を受けることがなくなり、風
に対して安定な燃焼状態を確保することができた。吹き
込む雨に対しては、煙突の水平部に設けたドレイン開口
からの雨水排出手段により除去することにより、燃焼器
内へ直接浸入することはないから、バーナーが濡れると
いった従来の欠点は解消できる。そして、上記煙突は、
垂直に立設されていることにより、周囲よりも高温の排
ガスをその温度差による浮力の差によって上昇せしめ、
かつその高温度による加速効果によって加速せしめて高
速上昇流とすることにより、上方にむけて吸引作用をも
たらして排気効果を向上するものであるが、これら吸引
作用による排気効果により、燃焼器上部に滞留しがちな
排気を速やかに排出せしめて、風による影響を受けない
安定した燃焼状態を維持することができるものである。
の排気管の発する放熱を回避するため、排気管の炊飯室
内の経路を短くし、燃焼器からの排気を速やかに外部に
直接放出する方法を採用していたのであるが、これが却
って、風の影響を受ける結果となっていたものである。
これに対して垂直な煙道を有する煙突を採用することに
より、水平方向の風の影響を受けることがなくなり、風
に対して安定な燃焼状態を確保することができた。吹き
込む雨に対しては、煙突の水平部に設けたドレイン開口
からの雨水排出手段により除去することにより、燃焼器
内へ直接浸入することはないから、バーナーが濡れると
いった従来の欠点は解消できる。そして、上記煙突は、
垂直に立設されていることにより、周囲よりも高温の排
ガスをその温度差による浮力の差によって上昇せしめ、
かつその高温度による加速効果によって加速せしめて高
速上昇流とすることにより、上方にむけて吸引作用をも
たらして排気効果を向上するものであるが、これら吸引
作用による排気効果により、燃焼器上部に滞留しがちな
排気を速やかに排出せしめて、風による影響を受けない
安定した燃焼状態を維持することができるものである。
【0009】また、この燃焼器上部に滞留する排気の排
出効果は、同時に燃焼器上部の過熱を防止し、燃焼器廻
りの温度を低下せしめて放熱量を減らすことにより、炊
飯室内の温度上昇を防止することができ、作業環境を大
幅に改善することができるものである。このように、本
発明においては従来放熱源として炊飯室内を経由するこ
とを極力避けていた煙突を、逆に炊飯室内に設けるもの
であるが、上記したように燃焼状態の安定化によりむし
ろ燃焼器廻りの過熱を防止し、その周辺温度が下がるこ
とによって、炊飯室内の温度上昇を防止できるのであ
る。無論、煙突自体は依然として放熱源となりうるが、
煙突から炊飯室内への放熱量は、煙突外周をガラスウー
ルなどで巻いて断熱構造とすることにより容易に低減で
きるのであり、上記の燃焼器廻りの放熱量の減少と煙突
からの放熱量の増加とでは、却って全体の放熱量は少な
く、炊飯室の温度上昇は大幅に減少できたのである。ま
た、この煙突の断熱構造は煙突内の排気を断熱作用によ
り高温に維持するため煙突による上記排気効果をより効
果的に向上するものである。更に、上記の煙突カバー
は、炊飯車が移動のため走行するときは、前後方向にス
ライドして煙突の開口を閉鎖するものであり、これによ
って走行時に煙突の開口が受ける風圧を回避でき、雨風
が該開口より侵入することを有効に防止するものであ
る。
出効果は、同時に燃焼器上部の過熱を防止し、燃焼器廻
りの温度を低下せしめて放熱量を減らすことにより、炊
飯室内の温度上昇を防止することができ、作業環境を大
幅に改善することができるものである。このように、本
発明においては従来放熱源として炊飯室内を経由するこ
とを極力避けていた煙突を、逆に炊飯室内に設けるもの
であるが、上記したように燃焼状態の安定化によりむし
ろ燃焼器廻りの過熱を防止し、その周辺温度が下がるこ
とによって、炊飯室内の温度上昇を防止できるのであ
る。無論、煙突自体は依然として放熱源となりうるが、
煙突から炊飯室内への放熱量は、煙突外周をガラスウー
ルなどで巻いて断熱構造とすることにより容易に低減で
きるのであり、上記の燃焼器廻りの放熱量の減少と煙突
からの放熱量の増加とでは、却って全体の放熱量は少な
く、炊飯室の温度上昇は大幅に減少できたのである。ま
た、この煙突の断熱構造は煙突内の排気を断熱作用によ
り高温に維持するため煙突による上記排気効果をより効
果的に向上するものである。更に、上記の煙突カバー
は、炊飯車が移動のため走行するときは、前後方向にス
ライドして煙突の開口を閉鎖するものであり、これによ
って走行時に煙突の開口が受ける風圧を回避でき、雨風
が該開口より侵入することを有効に防止するものであ
る。
【0010】
【実施の態様】以下、図面に記載された例を参照して本
発明の具体的内容を説明する。図1は、本発明の炊飯車
に搭載した荷箱の左側壁を切り欠いて炊飯室及び調理室
の内部を示したもので、左側壁側の設備は壁面と共に取
り除かれており、図中では車両右側の側壁及び該側壁に
沿って設けられた炊飯・調理設備が示されている。荷箱
自体は、屋根部、床部、左右側壁、前壁及び開閉扉を設
けた後壁からなる6面体の箱状構造をなす。移動先で
は、炊飯車が停車した状態で荷台左右下端部からジャッ
キ1を地面まで展伸して炊飯室の揺れを防止し、荷箱後
端部に階段2を取り付けて、炊飯業務態勢に就く。図2
は、炊飯室の屋根部を切り欠いて荷箱内の炊飯設備を示
す平面図であり、図3に、この態勢で後部扉を解放した
状態を示す。既存の支援設備なしに炊飯業務を行うた
め、大量の水、電源設備及び燃料油を搭載する必要があ
り、荷台下面前方に水タンク3、給水ポンプ4を、下面
後方には発電機5をそれぞれ取り付け、シャーシに取り
つけられたアングルにより側方からも補強してこれらを
支持する。燃料タンクは図示されていないが、シャーシ
の2本のメインフレーム6間にブラケットを介して強固
に固着される。また、これら、タンク類、機器類からの
配管や電気配線類は床部下面の取り付けられた長尺の逆
ハット型部材中に収束されて荷台下部から炊飯室内の炊
飯設備などに接続されている。
発明の具体的内容を説明する。図1は、本発明の炊飯車
に搭載した荷箱の左側壁を切り欠いて炊飯室及び調理室
の内部を示したもので、左側壁側の設備は壁面と共に取
り除かれており、図中では車両右側の側壁及び該側壁に
沿って設けられた炊飯・調理設備が示されている。荷箱
自体は、屋根部、床部、左右側壁、前壁及び開閉扉を設
けた後壁からなる6面体の箱状構造をなす。移動先で
は、炊飯車が停車した状態で荷台左右下端部からジャッ
キ1を地面まで展伸して炊飯室の揺れを防止し、荷箱後
端部に階段2を取り付けて、炊飯業務態勢に就く。図2
は、炊飯室の屋根部を切り欠いて荷箱内の炊飯設備を示
す平面図であり、図3に、この態勢で後部扉を解放した
状態を示す。既存の支援設備なしに炊飯業務を行うた
め、大量の水、電源設備及び燃料油を搭載する必要があ
り、荷台下面前方に水タンク3、給水ポンプ4を、下面
後方には発電機5をそれぞれ取り付け、シャーシに取り
つけられたアングルにより側方からも補強してこれらを
支持する。燃料タンクは図示されていないが、シャーシ
の2本のメインフレーム6間にブラケットを介して強固
に固着される。また、これら、タンク類、機器類からの
配管や電気配線類は床部下面の取り付けられた長尺の逆
ハット型部材中に収束されて荷台下部から炊飯室内の炊
飯設備などに接続されている。
【0011】荷箱内の配置は、図1及び図2に示すとお
り、前方を炊飯室として中央に通路を挟んでその左右2
列にバーナーを内蔵した燃焼器7が配置され、前方より
3列目と4列目の燃焼器の間で左右側壁間にスライド式
の扉8を設けて前後を気密に遮断可能として、この第4
列目の燃焼器上方に換気用フードと換気扇9を設け、焼
き物用グリルパンまたはクッキング用として使用する。
炊飯室後方の調理室には同様に通路を挟んで左右に調理
台10及び流し台11を設け、流し台上方には前記給水
設備から給水される水道蛇口12が設けられ、これらの
下方には調理器具や食料品類を収納することができる引
き出し13や収納庫14の区域が画成されている。調理
台の上方には吊戸棚15が側壁に沿って取り付けられて
いる。図2に示すように、炊飯室はほぼ左右対称に炊飯
用設備が配置されている。床面のほぼ中央部に後部開閉
扉を出入り口とする、炊飯室幅のほぼ1/3の幅の中央
通路が長手方向に沿って直線状に設けられ、調理作業の
ために必要な作業空間を前後方向に確保している。
り、前方を炊飯室として中央に通路を挟んでその左右2
列にバーナーを内蔵した燃焼器7が配置され、前方より
3列目と4列目の燃焼器の間で左右側壁間にスライド式
の扉8を設けて前後を気密に遮断可能として、この第4
列目の燃焼器上方に換気用フードと換気扇9を設け、焼
き物用グリルパンまたはクッキング用として使用する。
炊飯室後方の調理室には同様に通路を挟んで左右に調理
台10及び流し台11を設け、流し台上方には前記給水
設備から給水される水道蛇口12が設けられ、これらの
下方には調理器具や食料品類を収納することができる引
き出し13や収納庫14の区域が画成されている。調理
台の上方には吊戸棚15が側壁に沿って取り付けられて
いる。図2に示すように、炊飯室はほぼ左右対称に炊飯
用設備が配置されている。床面のほぼ中央部に後部開閉
扉を出入り口とする、炊飯室幅のほぼ1/3の幅の中央
通路が長手方向に沿って直線状に設けられ、調理作業の
ために必要な作業空間を前後方向に確保している。
【0012】このように種々の設備や機器類がコンパク
トに納められ、効率よく調理などの作業ができるように
配置されているため、移動先において炊飯と同時に副食
を大量に調理し、できたばかりの給食を効率よく提供す
ることができる。炊飯室及び調理室側壁には、調理や炊
飯の際に発生した内部の高温の空気や水蒸気を外に排出
するための複数の窓16が開閉可能に設けられ、また、
荷箱前壁には、外側に大型のフード17が取り付けられ
て、内部の換気扇により同様に炊飯室内部の空気を速や
かに換気するようにされている。これらの設備の電力は
前記発電機のほかバッテリー18から供給され、電気制
御盤19を経て照明灯20等にも供給される。
トに納められ、効率よく調理などの作業ができるように
配置されているため、移動先において炊飯と同時に副食
を大量に調理し、できたばかりの給食を効率よく提供す
ることができる。炊飯室及び調理室側壁には、調理や炊
飯の際に発生した内部の高温の空気や水蒸気を外に排出
するための複数の窓16が開閉可能に設けられ、また、
荷箱前壁には、外側に大型のフード17が取り付けられ
て、内部の換気扇により同様に炊飯室内部の空気を速や
かに換気するようにされている。これらの設備の電力は
前記発電機のほかバッテリー18から供給され、電気制
御盤19を経て照明灯20等にも供給される。
【0013】燃焼室及び燃焼排気を排出する煙突の構造
について説明する。炊飯室内の燃焼器7は図1及び2に
示されるとおり、通路を挟んで左右2列に配置されてい
るが、図4、5及び6に示すように、これらの燃焼器は
いずれもその本体周側部は中空角状をなし、底部には図
示しないが空気送風管と燃料供給管及び燃料ドレイン管
を挿通して燃焼用バーナーを設置している。燃焼器の周
側部上端には煙突の煙道に連通する複数の開口が穿設さ
れ、上端縁には炊飯鍋などを保持して内部を蓋により閉
塞することができる。炊飯器などの蓋は車両の移動時の
振動により内部からこぼれないようにナット締めするこ
とができる。燃焼器の前記複数の開口はL字形煙突70
の水平部71の開口と水密かつ気密に接合されて、該L
字形煙突を介して垂直に立設された煙突垂直部72の煙
道に連通するよう接続される。第2番目と第3番目の燃
焼器に見るように相互に隣接する燃焼器においては、該
L字形煙突に替わり逆T字形煙突73の水平部開口に双
方からその開口部を水密かつ気密に接続し、2本分の煙
道を一本に合体した構成の逆T字形煙突を介して同様に
垂直に立設された煙道72に連通され、排気はまとめて
上方に向けて排出される。これらの煙突の水平部には、
屋根部に突出している煙突の上端開口から雨水が燃焼器
内部に侵入してバーナー部などを濡らして不着火などの
トラブルを生じないように、ドレイン抜口となる開口を
穿設し、排出用配管74を介して外部に排出する。
について説明する。炊飯室内の燃焼器7は図1及び2に
示されるとおり、通路を挟んで左右2列に配置されてい
るが、図4、5及び6に示すように、これらの燃焼器は
いずれもその本体周側部は中空角状をなし、底部には図
示しないが空気送風管と燃料供給管及び燃料ドレイン管
を挿通して燃焼用バーナーを設置している。燃焼器の周
側部上端には煙突の煙道に連通する複数の開口が穿設さ
れ、上端縁には炊飯鍋などを保持して内部を蓋により閉
塞することができる。炊飯器などの蓋は車両の移動時の
振動により内部からこぼれないようにナット締めするこ
とができる。燃焼器の前記複数の開口はL字形煙突70
の水平部71の開口と水密かつ気密に接合されて、該L
字形煙突を介して垂直に立設された煙突垂直部72の煙
道に連通するよう接続される。第2番目と第3番目の燃
焼器に見るように相互に隣接する燃焼器においては、該
L字形煙突に替わり逆T字形煙突73の水平部開口に双
方からその開口部を水密かつ気密に接続し、2本分の煙
道を一本に合体した構成の逆T字形煙突を介して同様に
垂直に立設された煙道72に連通され、排気はまとめて
上方に向けて排出される。これらの煙突の水平部には、
屋根部に突出している煙突の上端開口から雨水が燃焼器
内部に侵入してバーナー部などを濡らして不着火などの
トラブルを生じないように、ドレイン抜口となる開口を
穿設し、排出用配管74を介して外部に排出する。
【0014】これらの煙突は、図4、6及び8に示され
ているように荷箱の屋根部の上面にそれぞれその上端部
開口76を突出させている。これらの煙突は、その走行
時には、雨等が走行中の風圧で吹き込まないように覆う
必要があり、本発明においては、これらの屋根部の左右
に2列に配置された煙突に対して、それぞれの列ごとに
エアシリンダなどにより駆動される煙突カバー80を設
けて、これらの複数の煙突の開口を同時に密閉操作可能
とする。すなわち、屋根部を上方より見た平面図の図7
に示すとおり、煙突は、L字型及び逆字型共に左右それ
ぞれに6本づつあって、左右に列をなすが、これらの列
ごとに丁度これらの煙突の開口とほぼ一致する大きさの
開口81を、数及びその設置位置が煙突の開口と一致す
るように設けた細長い煙突カバー80を設ける。これら
煙突カバーはそれぞれエアシリンダーなどの駆動手段8
2により前後に摺動可能とする。図8はその図7のA−
A矢視断面を表すもので、図の位置においては、煙突の
開口は閉鎖されている。
ているように荷箱の屋根部の上面にそれぞれその上端部
開口76を突出させている。これらの煙突は、その走行
時には、雨等が走行中の風圧で吹き込まないように覆う
必要があり、本発明においては、これらの屋根部の左右
に2列に配置された煙突に対して、それぞれの列ごとに
エアシリンダなどにより駆動される煙突カバー80を設
けて、これらの複数の煙突の開口を同時に密閉操作可能
とする。すなわち、屋根部を上方より見た平面図の図7
に示すとおり、煙突は、L字型及び逆字型共に左右それ
ぞれに6本づつあって、左右に列をなすが、これらの列
ごとに丁度これらの煙突の開口とほぼ一致する大きさの
開口81を、数及びその設置位置が煙突の開口と一致す
るように設けた細長い煙突カバー80を設ける。これら
煙突カバーはそれぞれエアシリンダーなどの駆動手段8
2により前後に摺動可能とする。図8はその図7のA−
A矢視断面を表すもので、図の位置においては、煙突の
開口は閉鎖されている。
【0015】図7におけるB−B矢視断面の詳細を図9
に示す。その構造は、屋根部より突出した煙突開口上方
に煙突カバー80を配置し、煙突カバーのL字形のすそ
の水平端部83は屋根部にネジ84止めされた低摩擦性
樹脂材製の滑り板85上面に接して摺動可能とされ、そ
の外周縁を屋根部の数カ所に設けた係止部材86で覆う
ことによりその脱落を防止する。煙突カバーに設けた開
口81は、煙突カバーをエアシリンダーなどの駆動手段
により前後に摺動せしめて、煙突の開口部に位置せしめ
ることにより使用可能とする。図8のX鎖線部を拡大し
た構造を図10に示す。図10において、煙突カバーは
煙突開口を閉鎖しており、この状態で炊飯車は業務地に
赴くことにより、走行中の雨などの煙突への浸入を防止
することができる。この位置における煙突カバーに対し
て屋根部上面側にゴムなどの弾性のある材料製の仕切壁
87を設けて、煙突カバーの開口部を密閉することによ
り、該カバー内の煙突の開口に走行中の強い風や雨が入
らないようにすることができる。煙突カバー側面に設け
られた円形開口88は煙突の使用時に排気が該カバー内
にこもらないように外部に抜くためのものである。ま
た、図示されていないが、煙突カバーの開口上方にその
側面に開口などを設けた下向きコの字状のカバーを設け
ることも使用中の煙突や煙突カバー内への雨の浸入を少
なくするため有効である。
に示す。その構造は、屋根部より突出した煙突開口上方
に煙突カバー80を配置し、煙突カバーのL字形のすそ
の水平端部83は屋根部にネジ84止めされた低摩擦性
樹脂材製の滑り板85上面に接して摺動可能とされ、そ
の外周縁を屋根部の数カ所に設けた係止部材86で覆う
ことによりその脱落を防止する。煙突カバーに設けた開
口81は、煙突カバーをエアシリンダーなどの駆動手段
により前後に摺動せしめて、煙突の開口部に位置せしめ
ることにより使用可能とする。図8のX鎖線部を拡大し
た構造を図10に示す。図10において、煙突カバーは
煙突開口を閉鎖しており、この状態で炊飯車は業務地に
赴くことにより、走行中の雨などの煙突への浸入を防止
することができる。この位置における煙突カバーに対し
て屋根部上面側にゴムなどの弾性のある材料製の仕切壁
87を設けて、煙突カバーの開口部を密閉することによ
り、該カバー内の煙突の開口に走行中の強い風や雨が入
らないようにすることができる。煙突カバー側面に設け
られた円形開口88は煙突の使用時に排気が該カバー内
にこもらないように外部に抜くためのものである。ま
た、図示されていないが、煙突カバーの開口上方にその
側面に開口などを設けた下向きコの字状のカバーを設け
ることも使用中の煙突や煙突カバー内への雨の浸入を少
なくするため有効である。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、多人数分の給食を短時間に提供することのできる炊
飯車において、簡単な煙突構造の採用により、いかなる
天候条件下でも、燃焼器の燃焼状態を安定に維持でき、
密閉された炊飯室において適正な室内温度を保持して快
適な調理作業の環境を確保することができるものであ
り、また、その移動時や炊飯作業を行わない場合には、
煙突の開口を覆う煙突カバーをエアシリンダーなどでス
ライドせしめて該開口を閉鎖することにより、雨や風の
浸入を防止することができるため、燃焼器のバーナーを
濡らすなどの影響を容易に回避できる。
は、多人数分の給食を短時間に提供することのできる炊
飯車において、簡単な煙突構造の採用により、いかなる
天候条件下でも、燃焼器の燃焼状態を安定に維持でき、
密閉された炊飯室において適正な室内温度を保持して快
適な調理作業の環境を確保することができるものであ
り、また、その移動時や炊飯作業を行わない場合には、
煙突の開口を覆う煙突カバーをエアシリンダーなどでス
ライドせしめて該開口を閉鎖することにより、雨や風の
浸入を防止することができるため、燃焼器のバーナーを
濡らすなどの影響を容易に回避できる。
【図1】 本発明の炊飯車左側壁を切欠いた側面図
【図2】 炊飯車屋根部を切り欠いた内部平面図
【図3】 炊飯車後部扉を開放した立面図
【図4】 炊飯室右半部の内部を示す立面図(煙突カバ
ー省略)
ー省略)
【図5】 図4のA−A矢視断面図(右半部)
【図6】 図5のB−B矢視断面図
【図7】 屋根部平面図
【図8】 図7のA−A矢視断面図
【図9】 図7のB−B矢視断面図
【図10】 図8のX鎖線部分拡大図1:ジャッキ
2:階段 3:水タンク 4:給水ポンプ 5:
発電機 6:シャーシ(メインフレーム) 7:燃焼器
8:スライド式扉 9:換気扇 10:調理台 11:流し台 1
2:水道蛇口 13:引出 14:収納庫 1
5:吊戸棚 16:窓 17:フード 18:バ
ッテリー 19:電気制御盤 20:照明灯 7
0:L字型煙突 71:煙突水平部 72:煙突垂
直部 73:逆T字型煙突 74:排出用配管
76:煙突上端部開口 80:煙突カバー 81:
煙突カバー開口 82:駆動手段(エアシリンダー) 83:煙突カバ
ー水平端部 84:ネジ 85:滑り板 86:
係止部材 87:仕切壁 88:円形開口
2:階段 3:水タンク 4:給水ポンプ 5:
発電機 6:シャーシ(メインフレーム) 7:燃焼器
8:スライド式扉 9:換気扇 10:調理台 11:流し台 1
2:水道蛇口 13:引出 14:収納庫 1
5:吊戸棚 16:窓 17:フード 18:バ
ッテリー 19:電気制御盤 20:照明灯 7
0:L字型煙突 71:煙突水平部 72:煙突垂
直部 73:逆T字型煙突 74:排出用配管
76:煙突上端部開口 80:煙突カバー 81:
煙突カバー開口 82:駆動手段(エアシリンダー) 83:煙突カバ
ー水平端部 84:ネジ 85:滑り板 86:
係止部材 87:仕切壁 88:円形開口
Claims (2)
- 【請求項1】 貨物自動車の車両後部に搭載した荷箱内
に炊飯設備を設けた炊飯車において、底部にバーナを設
置した燃焼器上部に開口を設け、該開口を水平部より垂
直部へ連通する煙道を形成する煙突の水平部の開口と水
密に結合し、煙突の垂直部上端開口部を屋根部を水密に
貫通せしめて突出させ、該煙突水平部にドレイン開口を
設けて排出配管に接続して雨水などの排出手段としてな
ることを特徴とする炊飯車。 - 【請求項2】 屋根部に突出した上記煙突の開口に一致
する大きさの開口を、その数及び配列を該煙突の開口に
一致させて設けた煙突カバーをエアシリンダーなどの駆
動手段により、煙突の開閉位置に合わせて摺動可能に設
けてなることを特徴とする請求項1記載の炊飯車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8117090A JPH09277870A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 炊飯車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8117090A JPH09277870A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 炊飯車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09277870A true JPH09277870A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14703155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8117090A Pending JPH09277870A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 炊飯車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09277870A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006240466A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Fuji Sangyo Kk | 調理車両 |
CN103787002A (zh) * | 2014-01-09 | 2014-05-14 | 中国人民解放军总后勤部军需装备研究所 | 一种副食半成品加工方舱 |
CN104773105A (zh) * | 2015-03-24 | 2015-07-15 | 大连金州华兴机械加工厂 | 雾霾回收车 |
KR20160003313U (ko) * | 2015-03-18 | 2016-09-28 | 김영구 | 컴팩트한 차량 적재형 캠핑하우스 |
CN111497725A (zh) * | 2020-04-17 | 2020-08-07 | 王小娟 | 一种基于5g通讯技术的环保型炊事车 |
-
1996
- 1996-04-16 JP JP8117090A patent/JPH09277870A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006240466A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Fuji Sangyo Kk | 調理車両 |
JP4528158B2 (ja) * | 2005-03-03 | 2010-08-18 | 富士産業株式会社 | 調理車両 |
CN103787002A (zh) * | 2014-01-09 | 2014-05-14 | 中国人民解放军总后勤部军需装备研究所 | 一种副食半成品加工方舱 |
CN103787002B (zh) * | 2014-01-09 | 2016-02-10 | 中国人民解放军总后勤部军需装备研究所 | 一种副食半成品加工方舱 |
KR20160003313U (ko) * | 2015-03-18 | 2016-09-28 | 김영구 | 컴팩트한 차량 적재형 캠핑하우스 |
CN104773105A (zh) * | 2015-03-24 | 2015-07-15 | 大连金州华兴机械加工厂 | 雾霾回收车 |
CN104773105B (zh) * | 2015-03-24 | 2017-03-01 | 大连金州华兴机械加工厂 | 雾霾回收车 |
CN111497725A (zh) * | 2020-04-17 | 2020-08-07 | 王小娟 | 一种基于5g通讯技术的环保型炊事车 |
CN111497725B (zh) * | 2020-04-17 | 2021-11-05 | 王小娟 | 一种基于5g通讯技术的环保型炊事车 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |