JPH0927400A - タンデム加速器 - Google Patents

タンデム加速器

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Publication number
JPH0927400A
JPH0927400A JP19924995A JP19924995A JPH0927400A JP H0927400 A JPH0927400 A JP H0927400A JP 19924995 A JP19924995 A JP 19924995A JP 19924995 A JP19924995 A JP 19924995A JP H0927400 A JPH0927400 A JP H0927400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stripper
canal
gas
space
turbo molecular
Prior art date
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Pending
Application number
JP19924995A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Iwamoto
英司 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin High Voltage Co Ltd
Original Assignee
Nissin High Voltage Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissin High Voltage Co Ltd filed Critical Nissin High Voltage Co Ltd
Priority to JP19924995A priority Critical patent/JPH0927400A/ja
Publication of JPH0927400A publication Critical patent/JPH0927400A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストリッパガスの回収、循環効率を向上させ
ること。 【構成】 ストリッパカナール1を収容する高電圧タ−
ミナル部のダクト2の内部は、第1の入口カナール部材
6と出口カナール部材7,第2の入口カナール部材11
と出口カナール部材12によって、ストリッパカナール
配置空間2a,ストリッパカナール入口側空間2b,同
出口側空間2cに二重に区切られている。カナール配置
空間にターボ分子ポンプ8,8’の吸気口を接続し、排
気口は排気管路9によってガス供給管路の入口に結合さ
れている。カナール入口側空間と同出口側空間にターボ
分子ポンプ13,13’の吸気口を接続し、排気口はカ
ナール配置空間に接続される。ターボ分子ポンプ8,
8’と同13,13’は2段直列関係に接続されてお
り、ポンプの全体としてのガス圧縮比を桁違いに大きく
し、ストリッパ部から加速管側へのストリッパガスの漏
出を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チャージストリッパ部
におけるストリッパガス循環系のガス圧縮比を大きく
し、加速管部の真空度を向上させたタンデム加速器に関
する。
【0002】
【従来の技術】タンデム加速器で最も重要なところは、
低エネルギー側加速管で加速された負イオンから電子を
はぎ取り、正イオンに荷電変換して高エネルギー側加速
管に与えるチャージストリッパである。このチャージス
トリッパの内のガスストリッパはストリッパガス量を任
意に変えられるし、ガスボンベのガスが続くかぎり使用
できるという利点をもつ。ガスストリッパを用いる場
合、ストリッパガスの排気を加速管を通して行うと排気
系の負担が大きくなるが、最近はストリッパ部にターボ
分子ポンプを置き、ガスを回収、循環させることによ
り、排気系の負担を軽減している。
【0003】図3はストリッパガス循環系を有するチャ
ージストリッパの構成図である。ストリッパカナール1
は高電圧ターミナル部のダクト2の内部に配置されてお
り、ストリッパカナールにはガスボンベ3からリークバ
ルブ4、ガス供給管路5を介してストリッパガスを供給
する。ストリッパカナール1から低エネルギー側加速管
及び高エネルギー側加速管にストリッパガスが流出する
のを抑えるために、カナール1の前後に入口カナール部
材6と出口カナール部材7を設け、ダクト2におけるス
トリッパカナール1の収容部分を区切っている。
【0004】ストリッパカナール1を収容し、入口カナ
ール部材6と出口カナール部材7で区切られているダク
ト2の部分にターボ分子ポンプが接続されている。すな
わち、ストリッパカナール1と入口カナール部材6及び
出口カナール部材7との各隙間に対応するダクト2の位
置にターボ分子ポンプ8,8’の吸気口が接続されてお
り、各隙間から流出するストリッパガスを回収する。こ
れらターボ分子ポンプの排気口(吐出口)は排気管路9
によってガス供給管路5の入口に結合されており、並列
に動作している両ターボ分子ポンプによって回収したス
トリッパガスを循環させ、再利用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】タンデム加速器にあっ
ては、低エネルギー側及び高エネルギー側の加速管を通
じてチャージストリッパが設けられている高電圧タ−ミ
ナル部の真空排気をしている。しかし、3MVを超える
ような大型のタンデム加速器になると、加速管が非常に
長くなり、加速管を通じて真空排気をするとき、排気速
度が上がらず、ターミナル部近くの加速管の真空度が良
くならない。この真空度を上げるには、ストリッパカナ
ールから加速管側へのストリッパガスの流出を抑えれば
よい。ガス圧縮型ポンプは吸気口からガスを吸い込んで
排気口(吐出口)から吐き出し、ガスの圧縮比がポンプ
の性能を示し、ガス循環の圧縮比を上げることができれ
ば真空度を良くすることができる。ターボ分子ポンプは
この圧縮比が104〜106程度であるが、上述の従来技
術におけるガス循環形式の使い方では、現実的には10
4〜105位であり、それほど圧縮比を高くとることがで
きない。
【0006】本発明は、ストリッパガス循環の圧縮比の
増大を図り、ガス循環効率を高め、高電圧タ−ミナル部
近くの加速管の真空度を向上させたタンデム加速器の提
供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のタンデム加速器
は、ストリッパカナールから流出するストリッパガスを
2段に直列関係に接続されたターボ分子ポンプで回収
し、ストリッパカナールに循環させていることを主たる
特徴とするものである。
【0008】また本発明のタンデム加速器は、ストリッ
パカナールを収容する高電圧タ−ミナル部のダクトの内
部が、ストリッパカナール配置空間と、このストリッパ
カナール配置空間の前後のストリッパカナール入口側空
間及びストリッパカナール出口側空間に区切られてお
り、前記ストリッパカナール配置空間に吸気口が接続さ
れ、排気口がストリッパカナールへのストリッパガス供
給路に接続されている第1のターボ分子ポンプと、前記
ストリッパカナール入口側空間及びストリッパカナール
出口側空間に各吸気口が接続され、各排気口が前記スト
リッパカナール配置空間に接続されている第2及び第3
のターボ分子ポンプとを備えてなることを特徴とする。
【0009】
【作用】ターボ分子ポンプが2段に直列関係に接続され
ているから、ポンプ全体の圧縮比が桁違いに増大し、ス
トリッパガスの回収、循環効率を向上させ、ストリッパ
ガスの加速管への漏出が低減する。
【0010】高電圧タ−ミナル部のダクト内におけるス
トリッパガスの回収区域が二重になっているから、スト
リッパガスの加速管への漏出を著しく低減させる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1は実施例の要部、ストリッパガス循環系を有
するチャージストリッパ部の構成図である。図3と同一
符号は同一若しくは同等部分を示す。ストリッパカナー
ル1を収容する高電圧タ−ミナル部のダクト2の内部
は、第1の入口カナール部材6と第1の出口カナール部
材7で区切られたストリッパカナール配置空間2aと、
このストリッパカナール配置空間の前後外側に、第2の
入口カナール部材11と第2の出口カナール部材12に
よってそれぞれ区切ったストリッパカナール入口側空間
2b及びストリッパカナール出口側空間2cとに、二重
に区切られている。
【0012】ストリッパカナール配置空間2aには、ス
トリッパカナール1の前後位置に対応させて、ターボ分
子ポンプ8,8’の吸気口が接続されており、ストリッ
パカナールから流出するストリッパガスを回収する。そ
して、これらターボ分子ポンプの排気口は排気管路9に
よってガス供給管路5の入口に結合されており、回収さ
れたストリッパガスを循環させている。
【0013】ダクト2におけるストリッパカナール配置
空間2aの前後に設けられたストリッパカナール入口側
空間2b,同出口側空間2cにはそれぞれターボ分子ポ
ンプ13,13’の吸気口が接続されており、これらポ
ンプの排気口はそれぞれ排気管路14,14’によって
ストリッパカナール配置空間2aに接続されている。
【0014】したがって、第1の入口カナール部材6と
出口カナール部材7で区切られたストリッパカナール配
置空間2aから、ストリッパカナール入口側空間2b,
同出口側空間2cに漏出したストリッパガスは、ターボ
分子ポンプ13,13’によって、ストリッパカナール
配置空間2a内に戻され、そしてターボ分子ポンプ8,
8’によってガス供給管路5に戻す。ターボ分子ポンプ
8,8’と同13,13’とは2段直列接続関係にあ
り、これにより全体としてのガス圧縮比は桁違いに増大
させることができるが、最終的に低エネルギー側加速管
及び高エネルギー側加速管へのストリッパガスの漏出を
防いでいるターボ分子ポンプ13,13’については、
カナール入口側空間2b,同出口側空間2cからカナー
ル配置空間2aにガスを戻すだけの圧縮比があればよ
い。
【0015】図2は他の実施例要部の構成図である。こ
れは図3に示した従来技術におけるターボ分子ポンプ
8,8’のそれぞれ後段にさらにターボ分子ポンプを直
列に接続してストリッパガスを循環させたものである。
すなわち、ストリッパカナール配置空間2aには、スト
リッパカナール1の前後位置に対応させて、ターボ分子
ポンプ8,8’の吸気口が接続されており、両ポンプの
排気管路15,15’はターボ分子ポンプ16,16’
の吸気口に接続し、ポンプ16,16’の排気口は排気
管路9を介してストリッパカナール1へのガス供給管路
5の入口に結合される。
【0016】ターボ分子ポンプ8,8’と同16,1
6’とが2段に直列接続されていることにより、全体の
ガス圧縮比は前段のポンプ8,8’の圧縮比と後段のポ
ンプ16,16’の圧縮比の積であるから、ストリッパ
カナール配置空間2aから低エネルギー側加速管、高エ
ネルギー側加速管へのストリッパガス漏出を防ぐに必要
とする圧縮比を容易に得ることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ターボ
分子ポンプが2段に直列関係に接続されているから、ポ
ンプ全体の圧縮比が桁違いに増大し、ストリッパガスの
回収、循環効率を著しく増加させることができ、ストリ
ッパガスの使用量を大幅に減らすことができる。
【0018】高電圧タ−ミナル部のダクト内におけるス
トリッパガスの回収区域を二重にし、直列関係に接続さ
れているターボ分子ポンプでガスを回収することによ
り、ガスの加速管への漏出を著しく低減させることがで
きる。
【0019】そしてストリッパガスの加速管への漏出が
低減することにより、加速管の真空度が良くなる。これ
は次の利点をもたらす。加速管内での荷電変換が減少す
る。これは、特にタンデム加速器を用いた質量分析装置
(AMS:Accelerator MassSpectrometry)では効果大
である。加速管内でイオンとガス分子との衝突によるガ
ス分子の電離が減少し、解離電子が加速電極を通して、
各加速電極に所定の加速電圧を与えている分圧抵抗器に
通ることによる、分圧抵抗器通流電流の変化が小さくな
るから、イオンビームの大電流加速が可能になり、さら
に、加速器の運転がより安定になる。そして、解離電子
が加速電極に当たるのが減るから、X線の発生が減少す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部、ストリッパガス循環系
を有するチャージストリッパ部の構成図である。
【図2】他の実施例の要部、ストリッパガス循環系を有
するチャージストリッパ部の構成図である。
【図3】従来のストリッパガス循環系を有するチャージ
ストリッパ部の構成図である。
【符号の説明】
1 ストリッパカナール 2 高電圧タ−ミナル部のダクト 2a ストリッパカナール配置空間 2b ストリッパカナール入口側空間 2c ストリッパカナール出口側空間 5 ガス供給管路 6 第1の入口カナール部材 7 第1の出口カナール部材 8,8’,13,13’,16,16’ ターボ分子ポ
ンプ 11 第2の入口カナール部材 12 第2の出口カナール部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリッパカナールから流出するストリ
    ッパガスを2段に直列関係に接続されたターボ分子ポン
    プで回収し、ストリッパカナールに循環させたことを特
    徴とするタンデム加速器。
  2. 【請求項2】 ストリッパカナールを収容する高電圧タ
    −ミナル部のダクトの内部が、ストリッパカナール配置
    空間と、このストリッパカナール配置空間の前後のスト
    リッパカナール入口側空間及びストリッパカナール出口
    側空間に区切られており、前記ストリッパカナール配置
    空間に吸気口が接続し、排気口がストリッパカナールへ
    のストリッパガス供給路に接続されている第1のターボ
    分子ポンプと、前記ストリッパカナール入口側空間及び
    ストリッパカナール出口側空間に各吸気口が接続し、各
    排気口が前記ストリッパカナール配置空間に接続されて
    いる第2及び第3のターボ分子ポンプとを備えてなるこ
    とを特徴とするタンデム加速器。
JP19924995A 1995-07-13 1995-07-13 タンデム加速器 Pending JPH0927400A (ja)

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JP19924995A JPH0927400A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 タンデム加速器

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JP19924995A Pending JPH0927400A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 タンデム加速器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008147238A1 (fr) * 2007-05-28 2008-12-04 Budker Institute Of Nuclear Physics Sibirskogo Otdeleniya Rossiiskoi Akademii Nauk Cible à gaz de compression

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008147238A1 (fr) * 2007-05-28 2008-12-04 Budker Institute Of Nuclear Physics Sibirskogo Otdeleniya Rossiiskoi Akademii Nauk Cible à gaz de compression

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