JPH09271496A - 関節連続受動運動訓練装置 - Google Patents

関節連続受動運動訓練装置

Info

Publication number
JPH09271496A
JPH09271496A JP8108591A JP10859196A JPH09271496A JP H09271496 A JPH09271496 A JP H09271496A JP 8108591 A JP8108591 A JP 8108591A JP 10859196 A JP10859196 A JP 10859196A JP H09271496 A JPH09271496 A JP H09271496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dial
joint
movable
setting
rotary arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8108591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3174807B2 (ja
Inventor
Takuya Sato
拓哉 佐藤
Shigenori Nakamura
茂則 中村
Ikuo Otaka
郁男 大高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
M II SYST KK
Original Assignee
M II SYST KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by M II SYST KK filed Critical M II SYST KK
Priority to JP10859196A priority Critical patent/JP3174807B2/ja
Publication of JPH09271496A publication Critical patent/JPH09271496A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3174807B2 publication Critical patent/JP3174807B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rehabilitation Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】運動範囲の設定を短時間できわめて簡単、正確
に行え、患者苦痛を与えずに訓練に必要でかつ適正な運
動量で円滑に連続関節受動運動を行える装置を提供す
る。 【解決手段】モータ10と手動操作可能なクラッチ11
と動力伝達手段13とを有し関節近傍部位への装具3に
取り付けられた駆動部1と、関節先の自由端側に対する
装具5に一端が連結された回転アーム2を備え、回転ア
ーム2は前記クラッチ11と動力伝達手段13を介して
揺動往復運動さられるよになっており、かつ、前記動力
伝達手段13の回転軸131に、回転アーム2を他動さ
せることにより片側揺動端と他側揺動端とを設定する可
動域設定用倣い機構4を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手関節を始めとする
関節の連続受動運動訓練装置に関する。
【0002】
【従来の技術】骨折や関節手術を行った場合、術後の関
節可動域を早期に確保したり、関節外拘縮や関節内癒着
を回避したり、術後の腫張や痛みを軽減する手段として
関節連続受動運動訓練装置が使用されている。かかる関
節連続受動運動の訓練は患者生体に無理な力をかけず
に、訓練に必要な適正運動量で実施することが好まし
い。ことに関節の動き方は一軸でなく多軸の揺動回旋複
合運動であり、しかも可運動量は一様ではなくかなり個
体差があり、患者の症状によってもかなり動き方に個性
が現われる。しかし、従来の関節連続受動運動訓練装置
は、一般に関節近傍部位に装着するための装具に固定さ
れた駆動モータと、関節先の自由端側に装着するための
装具ないしグリップに連結された揺動アームを有したも
ので、運動範囲の設定について、単純に揺動角度を背屈
0〜α°、掌屈0〜β°というように設定してアームを
駆動させるだけであった。このため、訓練時には施術者
が患者の様子を見ながら狭い可動角度範囲にして装置を
作動させ、その範囲で苦痛がない場合に適度に広い可動
角度範囲に設定して装置を作動させるというように徐々
に可動角度範囲を広げるように装置を作動させることが
必要になり、ともすると過剰な角度設定により患者に苦
痛を与えたり、適正な可動範囲を設定するまでに非常に
手間と時間がかかったりするという問題があった。ま
た、従来の装置ではアームが単純な一軸揺動運動を行え
るだけであったため、実際の関節の動きことにマッチし
にくく、患部に余分なストレスをかけるという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解決するために研究して創案されたもので、そ
の目的とするところは、運動範囲の設定を短時間できわ
めて簡単、正確に行え、患者苦痛を与えずに訓練に必要
でかつ適正な運動量で円滑に連続関節受動運動を行える
装置を提供することにある。また本発明の他の目的とす
るところは、さらに関節の動きに忠実で、患部に無理な
力をかけずに連続関節受動運動を行える装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1は、関節近傍部位に装着するための装
具にモータと手動操作可能なクラッチと動力伝達手段と
を有する駆動部を設け、関節先の自由端側に対する装具
に一端が連結された回転アームに前記クラッチを介して
出力を伝達させて揺動往復運動させるようにしてなり、
かつ、前記回転アームを連結した動力伝達手段の回転軸
に、回転アームを他動させることにより片側揺動端と他
側揺動端とを設定する可動域設定用倣い機構を設けた構
成としている。請求項2は前記可動域設定用倣い機構
を、可動域を設定するための可動域設定ダイヤルと、該
可動域設定ダイアルの近傍に配置固されモータの駆動を
制御するスイッチとを有し、可動域設定ダイヤルは、片
側揺動端を設定するための第1可動ダイアルと他側揺動
端を設定するための第2可動ダイアルとを回転軸と一体
回転する固定ダイアルの両側にこれと相対回転可能に取
付けており、第1可動ダイアルと第2可動ダイアルはス
イッチのレバーと当接可能なドック部を有している構成
としている。請求項3は回転アームが軸線方向に移動可
能なスライド部を有している構成としたものである。請
求項4は、回転アームが軸線方向に移動可能なスライド
部を有しかつヒンジ機構により揺動面と直角方向に屈曲
動可能となっている構成としたものである。本発明は、
手関節はもとより肘関節、足関節、膝関節、肩関節など
各種関節の連続屈曲−伸展受動運動訓練装置に適用され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図1ないし図7は本発明を手関節
の連続受動運動訓練装置に適用した第1実施例を示して
いる。Aは本発明装置、Bは本発明装置Aを取り付けた
腕を支える補助具としてのアームレストである。本発明
装置Aは、駆動部1と、手関節部を中心として背屈側と
掌屈側を往復揺動運動する回転アーム部2を備えてお
り、駆動部1は関節近傍の前腕部位に装着するための装
具3すなわちこの実施例では両側が湾曲した割り筒状の
パッド3aとこれに連結されたバンド3b,3bとを備
えている。一方、回転アーム部2は、装具5として、先
端に掌Cで握持されるグリップボール5aと、グリップ
ボール5aを握った掌Cの状態を固定するためのグリッ
プバンド5bを有している。
【0006】前記駆動部1は合成樹脂製の2つ割りケー
ス100aに内蔵された可逆回転型のモータ10と、該
モータ10の出力軸側に連結されたクラッチ11と、モ
ータ10の近傍に配された電源としてのバッテリ12と
を有している。前記クラッチ11は手動断接操作用のク
ラッチレバー110を有しており、前記クラッチレバー
110はケース100aの開口101から突出してい
る。バッテリ12の回路には電源スイッチ120が設け
られており、該電源スイッチ120はケース100aの
開口から突出し、切入操作されるようになっている。な
お、電源スイッチ120とは別に非常スイッチ121が
設けられている。
【0007】前記ケース100aの先端部位には斜め下
方に伸びるアームカバー100bが一体形成されてお
り、該アームカバー100bには同形のアームカバー1
00cが嵌着され、それらアームカバー100b,10
0cで囲まれた偏平状空間に前記駆動部1の一部である
動力伝達手段13が内蔵されている。動力伝達手段13
は歯車列機構など任意であるが、この実施例では、クラ
ッチ11の出力軸111が偏平状空間に伸び、その出力
軸111に駆動プーリ13aを取付け、アームカバー1
00b,100cの長手方向他端側に回転軸131を軸
支させ、これに被動プーリ13bを取付け、それら被動
プーリ13bと駆動プーリ13a間にエンドレスベルト
13cを取付けたベルト駆動式としている。
【0008】回転アーム2は、前記アームカバー100
b,100cから突出する回転軸131に軸着された基
部2aと、該基部2aとヒンジ機構2dにより適度な角
度範囲で屈折可能に連結された主部2bと、主部2bに
軸線方向に摺動可能に保持されたスライド部2cとを有
し、スライド部2cの先端部に平面L状をなすホルダ2
0が固定され、このホルダ20に前記したグリップボー
ル5aを支えるグリップシャフト200が固定されてい
る。前記ヒンジ機構2dは、主部2bとスライド部2c
とグリップシャフト200を含めた全体を回転アーム揺
動面と直角の方向で動かせるようにするためのもので、
この実施例では、図3と図4のごとく、基部2aの先端
と主部2bの後端に互いに噛み合う溝201と突部20
2を設け、それらの中心部位に枢ピン203を貫通させ
ている。そして、必要に応じて主部2bが屈折しないよ
うにするため、主部2bにはこれと断面形状を同じくす
るスリーブ状のロック手段2eが移動可能に取り付けら
れている。スライド部2cはこの実施例ではシャフトか
らなっており、主部2bの先端から軸線方向に形成した
袋孔204にガイドブロック205を固定し、該ガイド
ブロック205に設けた通孔にシャフトを摺動可能に貫
挿している。シャフトは軸線の周りに回転しないように
スプライン溝が形成されてガイドブロック内のボールに
てガイドされるか、または矩形断面に作られメタルブッ
シュでガイドされる。
【0009】前記回転軸131は反回転アーム側にも伸
びてアームカバー100cの外面から突出しており、該
回転軸131に、回転アームを他動させることにより片
側揺動端と他側揺動端とを設定する可動範囲設定用倣い
機構4が設けられている。前記可動範囲設定用倣い機構
4は、この例では可動域設定ダイヤル4aと、該可動域
設定ダイアル4aの直近のアームカバー100cに囲壁
により形成した隔室100d内に配置固されたスイッチ
4bとを有している。前記可動域設定ダイヤル4aは、
詳細には、図4ないし図6のように、片側揺動端を設定
する第1可動ダイアル40と、回転軸131と一体回転
する固定ダイアル41と、他側揺動端を設定するための
第2可動ダイアル42とを積層状に組付けてなる。
【0010】固定ダイアル41は第1可動ダイアル40
および第2可動ダイアル42よりも小径に作られ、図4
(b)と図6のように、上面と下面に放射状に伸びる多数
のローレット414,414を有すると共に、それらロ
ーレット414,414よりも軸線方向に長く突出する
ボス412,412を有している。そして、ボス412
の内径側にはキー溝付きの貫通穴413が設けられてお
り、この貫通穴413に回転軸131のキー131aが
嵌合することにより回転軸131と一体回転されるよう
になっている。固定ダイアル41の外周面にはたとえば
0〜50°を表示した可動域の角度目盛416が付され
ている。
【0011】第1可動ダイアル40はアームカバー10
0cの外面に近く位置しており、図4(a)と図5および
図6のように、外周に回転操作のため所定間隔で凹凸4
05が形成される一方、中心に前記固定ダイアル41の
ボス412に嵌まる穴401が形成され、上面側には固
定ダイアル41と略同じ直径を持つ突台部406が形成
され、これの上面に前記ローレット414と噛み合うロ
ーレット404が刻設されている。また、第1可動ダイ
アル40の上面には突台部406の外端から板厚方向に
伸びるドック部407が形成されている。そして下面に
は穴401と同心の凹部408が形成され、ここにアー
ムカバー100cに受支されたスプリング403がはめ
られている。
【0012】第2可動ダイアル42も外周に回転操作の
ため所定間隔で凹凸425が形成される一方、中心に前
記固定ダイアル41のボス412に嵌まる穴421が形
成されている。また、下面側には固定ダイアル41と略
同じ直径を持つ突台部426が形成され、これの下面に
は固定ダイアル41のローレット414と噛み合うロー
レット424が刻設されている。そして第2可動ダイア
ル42の下面には突台部426の外端から板厚方向に伸
びるドック部427が形成されている。また、第2可動
ダイアル42の上面側には穴421と同心の凹部428
が設けられ、この凹部428内にスプリング403’が
装着されている。そして前記回転軸131には受支円盤
44が嵌められ、回転軸131の先端外周の雄ねじにナ
ット45を螺合することにより受支円盤44を介してス
プリング403’を圧縮し、これと前記スプリング40
3とで協働して第1可動ダイアル40と第2可動ダイア
ル42を前記固定ダイアル41に押し付けている。
【0013】前記スイッチ4bの本体は隔室100d内
に突設した保持ブロックにより固定され、後部の端子が
リード線を介して前記モータ10の駆動回路に電気的に
接続されている。また、スイッチ4bはストッパを兼ね
たレバー47を有し、該レバー47は隔壁103に設け
た開口を貫いて第1可動ダイアル40と第2可動ダイア
ル42間の隙間に伸び、前記ドック部407,427と
当接したときに前記モータ10の駆動回路に正転または
逆転の信号を送るようになっている。前記アームカバー
100cの表面には黄色などの線からなるゼロ点表示部
7が設けられ、第1可動ダイアル40と第2可動ダイア
ル42の外周面にはゼロ点表示部7と整合するための起
点表示部8,8’が設けられている。前記隔室100d
には蓋カバー100eが取り付けられ、該蓋カバー10
0eは第2可動ダイアル42のナット45を覆うように
伸びている。そして可動域設定ダイヤル4aの周りに
は、これを覆うように透明ないし半透明の防塵カバー1
00fが開閉可能に取り付けられている。
【0014】図8は本発明の第2実施例を示している。
この実施例は肘関節の受動運動訓練装置としたもので、
駆動部1と肘関節部を中心として屈曲と伸展(この例で
は背屈と掌屈)を得るように往復揺動運動する回転アー
ム2を備えており、駆動部1は上腕部近傍に対する装具
3に固定され、回転アーム2の先端としてのスライド部
2cには前腕部に対する装具5が取り付けられている。
駆動部1の構成は第1実施例と基本的に同じであり、ま
た、回転アーム2は回転軸131に軸着された基部2a
と、該基部2aとヒンジ機構2dにより適度な角度範囲
で屈折可能に連結された主部2bと、主部2bに軸線方
向に摺動可能に保持されたスライド部2cとを有してい
ることも第1実施例と同じである。また、この第2実施
例においても、回転軸131は反基端部にも突出してア
ームカバー100cの外面に伸び、該回転軸131に、
回転アーム2を他動させることにより揺動基端と揺動終
端とを設定する可動範囲設定用倣い機構4が設けられて
いる。その可動範囲設定用倣い機構4は、可動域設定ダ
イヤル4aと、該可動域設定ダイアル4aの直近のアー
ムカバー100cに膨出状に形成した隔室100d内に
配置固されたスイッチ4dとを有している。前記可動域
設定ダイヤル4aは、片側揺動端を設定するための第1
可動ダイアル40と、回転軸131と一体回転する固定
ダイアル41と、他側揺動端を設定するための第2可動
ダイアル42とからなっている。その詳細な構造も第1
実施例と同じであるから説明は省略する。
【0015】図9は本発明の第3実施例を示している。
この実施例は足関節受動運動訓練装置としたもので、駆
動部1と、足関節部を中心として屈曲と伸展(たとえば
背屈と底屈)を得るべく往復揺動運動する回転アーム2
を備えており、駆動部1は足首に対する装具3に固定さ
れ、回転アーム2のスライド部2cには足部に対する装
具5が取り付けられている。駆動部1および回転アーム
2の構成は第1実施例と基本的に同じであるが、足首と
足部の形状にしたがうように主部2bが略L状になって
いる点で異なっており、L状の立上り部位が基部2aと
ヒンジ機構2dにより適度な角度範囲で屈折可能に連結
されている。また、回転軸131に、回転アーム2を他
動させることにより揺動基端と揺動終端とを設定する可
動範囲設定用倣い機構4が設けられていることも第1実
施例と同様である。それら駆動部1と回転アーム2およ
び可動範囲設定用倣い機構4の詳細は第1実施例と同じ
である。
【0016】図10は本発明の第4実施例を示してい
る。この実施例は膝関節受動運動訓練装置としたもの
で、駆動部1と、膝関節を中心として伸展側と屈曲側を
往復揺動運動する回転アーム2を備えており、駆動部1
は大腿部に対する装具3に固定され、回転アーム2の先
端としてのスライド部2cには下腿部に対する装具5が
取り付けられている。駆動部1および回転アーム2の構
成は第1実施例と基本的に同じであり、また、回転軸1
31に、回転アーム2を他動させることにより揺動基端
と揺動終端とを設定する可動範囲設定用倣い機構4が設
けられていることも第1実施例と同様である。なお、こ
の実施例では補助具として大腿部を直角に近く保持する
ための支持具が8が併用される。
【0017】図11は本発明の第5実施例を示してい
る。この実施例は肩関節受動運動訓練装置としたもの
で、駆動部1と、肩関節を中心として伸展側と屈曲側を
往復揺動運動する回転アーム2を備えており、駆動部1
は上半身に装着されるジャッケット型の装具3に固定さ
れ、回転アーム2の先端としてのスライド部2cには、
上腕部に対する装具5が取り付けられている。駆動部1
および回転アーム2の構成は第1実施例と基本的に同じ
である。また、回転軸131に、回転アーム2を他動さ
せることにより揺動基端と揺動終端とを設定する可動範
囲設定用倣い機構4が設けられていることも第1実施例
と同様である。なお、各実施例において、回転アーム2
のスライド部2cはシャフトに限定されるものではな
く、ブロックからなっていて主部2bに設けたあり溝式
のガイドに摺動可能に嵌められた構造などであってもよ
い。また、第2実施例ないし第5実施例ではヒンジ機構
2dに対するロック手段2eは図示していない。
【0018】
【実施例の作用】次に本発明装置の使用法と作用を説明
する。使用に当たっては、電源スイッチ120を切の状
態とし、クラッチレバー110を入にセットし、この状
態で電源スイッチ120を入にする。こうすればモータ
10の駆動はクラッチ11を介して駆動プーリ13a→
エンドレスベルト13c→被動プーリ13bに伝達され
て回転軸131が回転するため、回転アーム2が揺動す
る。この回転アーム2が水平(0°)になった位置すなわ
ちアームカバー100cのゼロ点表示部7に固定ダイヤ
ル41の角度表示部416の0°が整合したときに電源
スイッチ120を切にする。この状態で防塵カバー10
0eを開披し、可動域設定ダイヤル4aの第2可動ダイ
アル42を握って時計方向に回し、ドック部427がス
トッパとしてのスイッチレバー47の一側に当接したと
ころで回動を止める。次に、第1可動ダイアル40を握
り、これを反時計方向に回し、ドック部407がスイッ
チレバー47の他側に当接したところで回動を止める。
この状態が図7であり、これは第1可動ダイアル40と
第2可動ダイアル42の起点表示部8,8’の位置を目
視することによって容易に確認できる。第1可動ダイア
ル40と第2可動ダイアル42は固定ダイヤル41のボ
ス412,412に回転可能に外嵌しつつスプリング4
03,403’により厚さ方向から押圧されているた
め、回動により固定ダイヤル41のローレット414,
414とラチェット的に摺動しつつ円滑に相対回転され
る。この状態で装具3を前腕に装着する。その装着は回
転軸131が関節とほぼ一致するようにすることが好ま
しい。
【0019】以上で準備が完了する。いま、背屈−掌屈
の連続受動運動訓練を行うとすると、まず、回転アーム
2のスライド部2cに連結されているグリップボール5
aを掌で軽く握らせ、グリップバンド5bで軽く固定す
る。そして施術者が患者の手をおさえながらクラッチレ
バー110を切にする。手関節の可動域を決定するた
め、施術者が手を添えて患者の状態をチェックしながら
背屈と掌屈を行う。こうすれば、回転アーム2の傾動に
伴って回転軸131が自転し、回転アーム2の背屈方向
の回動により固定ダイアル41が同回転角回転するた
め、固定ダイアル41とローレット414,404で噛
み合っている第1可動ダイアル40も時計方向に帯同回
転させられ、このとき、第2可動ダイアル42はドック
部427がスイッチレバー47に当接しているため動か
ず、固定ダイアル41が相対回転する。したがって第2
可動ダイアル42により背屈角度が自動的に決定され
る。また、回転アーム2を反転して掌屈方向に回動すれ
ば、固定ダイアル41の同回転角回転により、固定ダイ
アル41とローレット414,424で噛み合っている
第2可動ダイアル42は反時計方向に帯同回転させられ
る。この反時計方向回動時に第1可動ダイアル40も固
定ダイアル41に帯同されるが、ドック部407がスイ
ッチレバー47に当接すると動かされないため、固定ダ
イアル41が相対回転し、したがって、第1ダイアル4
0により掌屈角度が自動設定される。
【0020】以上の操作は施術者が実際に患者の関節を
曲げてマニュアルで装置に背屈・掌屈可動域を教え込む
ものであるため、患者の状態に即した最適な運動範囲を
決定することができる。あとは、クラッチレバー110
を入にし電源スイッチ120を入にすればよく、こうす
ればモータ10の駆動はクラッチ11→駆動軸111→
駆動プーリ13a→エンドレスベルト13c→被動プー
リ13bを経て回転軸131に伝達され、これに連結さ
れている回転アーム2が背屈方向と掌屈方向に往復揺動
する。このとき回転アーム2が背屈方向に揺動していく
と、固定ダイアル41とともに第2可動ダイアル42が
回動するため、これのドック部427がスイッチレバー
47に当接する。これによりスイッチ4bがオンとなっ
てモータ10の駆動回路に反転信号が送られ、回転方向
が逆転される。そして回転アーム2が掌屈方向に揺動し
ていくと、今度は固定ダイアル41とともに第1可動ダ
イアル40が回動するため、これのドック部407がス
イッチレバー47に当接する。これによりスイッチ4b
がオンとなってモータ10の駆動回路に反転信号が送ら
れ、回転方向が逆転される。以下、同じ動作で前記のよ
うな設定した可動域での背屈・掌屈が繰り返される。し
たがって、患者に無理や苦痛を与えずにリハビリを行う
ことができる。なお、実際に運動させたときに前記した
当初の背屈・掌屈可動域を変更する必要が生じた場合に
は、電源スイッチ120を切にし、手動で第1可動ダイ
アル40又は/及び第2可動ダイアル42を回せば、角
度の増減を行うことができる。
【0021】人体の関節の動きは一軸ではなく多軸の揺
動回旋複合運動である。しかも患者は固有の関節運動特
性を有しており、また、手関節と回転軸131の位置が
必ずしも一致していない場合もある。しかし本発明で
は、回転アーム2がスライド部2cを有し、これが主部
2bに対して軸線方向に移動できる。また、主部2bが
ヒンジ機構2dにより基部2aと連結されているため、
回転アーム2を揺動面と直角方向に適度に屈曲すること
ができる。これらにより患者の実際の関節の動きに忠実
に従った動きを実現することができ、患者や患部に余分
な苦痛やストレスを与えなくなる。なお、揺動面と直角
方向の屈曲が不要であったり治療に不都合であったりす
る場合には、スリーブ状のロック手段2eをヒンジ機構
2dの領域に移動させればよく、こうすれば、枢ピン2
03が支点として機能しなくなるため基部2aと主部2
bは一体化し、スライドのみ可能となる。一定時間の連
続背屈・掌屈運動訓練が終わったならば、回転アーム2
が水平の位置になったところで電源スイッチ120を切
にし、装置を患者から外せばよい。 なお、以上の説明
は背屈と掌屈運動訓練であるが、装着位置を変えること
によりとう屈、尺屈運動訓練も行えることはいうまでも
ない。第2実施例ないし第5実施例も使用法法と操作は
前記した説明と同様である。
【0022】なお、本実施例のようにグリップボール5
aを採用した場合には、方向性がないため、通常の棒ハ
ンドルタイプの場合のように握り位置が決定されてしま
うということがなく、グリップ角度の変更等の煩雑な手
間がいらなくなるという利点がある。
【0023】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、関節近傍部位に装着するための装具にモータ1
0と手動操作可能なクラッチ11と動力伝達手段13と
を有する駆動部1を設け、関節先の自由端側に対する装
具5に一端が連結された回転アーム2に前記クラッチ1
1を介して出力を伝達させて揺動往復運動させるように
してなり、かつ、前記回転アーム2を連結した動力伝達
手段13の回転軸131に、回転アーム2を他動させる
ことにより片側揺動端と他側揺動端とを設定する可動域
設定用倣い機構4を設けたので、クラッチを切った状態
で施術者が患者の関節を直接曲げるだけの操作で可動範
囲が自動的に教えこまれ、この決定された可動範囲で揺
動往復運動が再現されることになるため、能率よくしか
も患者に苦痛を与えずに適切な関節運動訓練を行うこと
ができるというすぐれた効果が得られる。請求項2によ
れば、可動域設定用倣い機構4が、可動域を設定するた
めの可動域設定ダイヤル4aと、該可動域設定ダイアル
4aの近傍に配置固されモータの駆動を制御するスイッ
チ4bとを有し、可動域設定ダイヤル4aは、片側揺動
端を設定するための第1可動ダイアル40と他側揺動端
を設定するための第2可動ダイアル42とを有し、これ
らが回転軸131と一体回転する固定ダイアル41の両
側にこれと相対回転可能に取付けられており、第1可動
ダイアル40と第2可動ダイアル42にはスイッチ4b
のレバー47と当接可能なドック部407,427を有
しているため、前記効果に加えて、簡単かつコンパクト
な構造により可動範囲の設定と倣い動作を実現すること
ができるというすぐれた効果が得られる。請求項3によ
れば、回転アーム2が軸線方向に移動可能なスライド部
2cを有しているため、関節と回転軸の位置にずれがあ
ったときにも円滑に関節運動訓練を行うことができると
いうすぐれた効果が得られる。請求項4によれば、回転
アーム2が軸線方向に移動可能なスライド部2cを有し
かつヒンジ機構2dにより揺動面と直角方向に屈曲動可
能となっているため、実際の関節の動きに忠実な多軸の
揺動回旋複合運動を再現することができ、患者に苦痛を
与えずに運動訓練を行うことができるというすぐれた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した手関節連続運動訓練装置(第
1実施例)を使用状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の部分切欠平面図である。
【図3】本発明の第1実施例の部分切欠側面図である。
【図4】(a)は本発明の第1実施例の要部拡大縦断側面
図、(b)はその部分的拡大図である。
【図5】本発明の可動域設定用倣い機構の斜視図であ
る。
【図6】本発明の可動域設定用倣い機構を分解状態で示
す斜視図である。
【図7】本発明の可動域設定用倣い機構による可動域設
定開始時の状態を示す横断面図である。
【図8】(a)は本発明を適用した肘関節連続運動訓練装
置(第2実施例)を使用状態で示す側面図、(b)は同じく
その平面図である。
【図9】(a)は本発明を適用した足関節連続運動訓練装
置(第3実施例)を使用状態で示す側面図、(b)は同じく
その正面図である。
【図10】 (a)は本発明を適用した膝関節連続運動訓
練装置(第4実施例)を使用状態で示す側面図、(b)は同
じくその平面図である。
【図11】 (a)は本発明を適用した肩関節連続運動訓
練装置(第5実施例)を使用状態で示す側面図、(b)は同
じくその正面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 回転アーム 2a 基部 2b 主部 2c スライド部 2d ヒンジ機構 3,5 装具 4 可動域設定用倣い機構 4a 可動域設定ダイヤル 4b スイッチ 5a グリッブボール 10 モータ 11 クラッチ 13 動力伝達手段 40 第1可動ダイアル 41 固定ダイアル 42 第2可動ダイアル 131 回転軸 407,427 ドック部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】関節近傍部位に装着するための装具3にモ
    ータ10と手動操作可能なクラッチ11と動力伝達手段
    13とを有する駆動部1を設け、関節先の自由端側に対
    する装具5に一端が連結された回転アーム2に前記クラ
    ッチ11を介して出力を伝達させて揺動往復運動させる
    ようにしてなり、かつ、前記回転アーム2を連結した動
    力伝達手段13の回転軸131に、回転アーム2を他動
    させることにより片側揺動端と他側揺動端とを設定する
    可動域設定用倣い機構4を設けたことを特徴とする関節
    連続受動運動訓練装置。
  2. 【請求項2】可動域設定用倣い機構4が、可動域を設定
    するための可動域設定ダイヤル4aと、該可動域設定ダ
    イアル4aの近傍に配置固されモータ10の駆動を制御
    するスイッチ4bとを有し、可動域設定ダイヤル4a
    は、片側揺動端を設定するための第1可動ダイアル40
    と他側揺動端を設定するための第2可動ダイアル42と
    を回転軸131と一体回転する固定ダイアル41の両側
    にこれと相対回転可能に取付けており、第1可動ダイア
    ル40と第2可動ダイアル42はスイッチ4bのレバー
    47と当接可能なドック部407,427を有している
    請求項1に記載の関節連続受動運動訓練装置。
  3. 【請求項3】回転アーム2が軸線方向に移動可能なスラ
    イド部2cを有している請求項1または2に記載の関節
    連続受動運動訓練装置。
  4. 【請求項4】回転アーム2が軸線方向に移動可能なスラ
    イド部2cを有しかつヒンジ機構2dにより揺動面と直
    角方向に屈曲動可能となっている請求項1または2に記
    載の関節連続受動運動訓練装置。
  5. 【請求項5】適用される関節が手、肘、足、膝、肩の何
    れかである請求項1ないし請求項4の何れかに記載の関
    節連続受動運動訓練装置。
JP10859196A 1996-04-05 1996-04-05 関節連続受動運動訓練装置 Expired - Fee Related JP3174807B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10859196A JP3174807B2 (ja) 1996-04-05 1996-04-05 関節連続受動運動訓練装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10859196A JP3174807B2 (ja) 1996-04-05 1996-04-05 関節連続受動運動訓練装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09271496A true JPH09271496A (ja) 1997-10-21
JP3174807B2 JP3174807B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=14488700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10859196A Expired - Fee Related JP3174807B2 (ja) 1996-04-05 1996-04-05 関節連続受動運動訓練装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3174807B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1410780A1 (en) * 2001-06-27 2004-04-21 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Torque imparting system
WO2004087033A1 (ja) * 2003-03-28 2004-10-14 Hitachi Medical Corporation 着用形関節駆動装置
WO2004103250A1 (ja) * 2003-05-21 2004-12-02 Honda Motor Co., Ltd. 歩行補助装置
JP2007029113A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Toyota Motor Corp 補助装置
JP2007282775A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 System Instruments Kk 痛みを緩和するトレーニング装置
KR100939284B1 (ko) * 2008-03-31 2010-01-28 주식회사 피앤에스미캐닉스 족관절 보행보조장치
JP2010269059A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Honda Motor Co Ltd 歩行補助装置
JP2022521378A (ja) * 2019-11-15 2022-04-07 エイチ ロボティクス インコーポレイテッド 上肢及び下肢用リハビリ運動装置
EP3984512A4 (en) * 2019-11-15 2023-08-02 H Robotics Inc. EXERCISING DEVICE FOR REHABILITATION OF THE UPPER AND LOWER EXTREMITIES
EP3984513A4 (en) * 2019-11-15 2023-08-30 H Robotics Inc. UPPER AND LOWER LIMB REHABILITATION EXERCISE DEVICE

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1410780A4 (en) * 2001-06-27 2006-07-19 Honda Motor Co Ltd TORQUE TRANSMISSION SYSTEM
US7713217B2 (en) 2001-06-27 2010-05-11 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Torque imparting system
EP1410780A1 (en) * 2001-06-27 2004-04-21 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Torque imparting system
US7413554B2 (en) 2003-03-28 2008-08-19 Hitachi Medical Corporation Wearable joint driving device
WO2004087033A1 (ja) * 2003-03-28 2004-10-14 Hitachi Medical Corporation 着用形関節駆動装置
JP4542036B2 (ja) * 2003-03-28 2010-09-08 学校法人東京理科大学 着用形関節駆動装置
JPWO2004087033A1 (ja) * 2003-03-28 2006-06-29 株式会社日立メディコ 着用形関節駆動装置
US7416538B2 (en) 2003-05-21 2008-08-26 Honda Motor Co., Ltd. Walking assistance device
WO2004103250A1 (ja) * 2003-05-21 2004-12-02 Honda Motor Co., Ltd. 歩行補助装置
JP2007029113A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Toyota Motor Corp 補助装置
JP4617496B2 (ja) * 2005-07-22 2011-01-26 トヨタ自動車株式会社 補助装置
JP2007282775A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 System Instruments Kk 痛みを緩和するトレーニング装置
KR100939284B1 (ko) * 2008-03-31 2010-01-28 주식회사 피앤에스미캐닉스 족관절 보행보조장치
JP2010269059A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Honda Motor Co Ltd 歩行補助装置
JP2022521378A (ja) * 2019-11-15 2022-04-07 エイチ ロボティクス インコーポレイテッド 上肢及び下肢用リハビリ運動装置
EP3984512A4 (en) * 2019-11-15 2023-08-02 H Robotics Inc. EXERCISING DEVICE FOR REHABILITATION OF THE UPPER AND LOWER EXTREMITIES
EP3984513A4 (en) * 2019-11-15 2023-08-30 H Robotics Inc. UPPER AND LOWER LIMB REHABILITATION EXERCISE DEVICE

Also Published As

Publication number Publication date
JP3174807B2 (ja) 2001-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6146341A (en) Continuously and externally driven motion training device of joint
US5683351A (en) Continuous passive motion device for a hand
US6929616B2 (en) Shoulder orthosis
CN107041825B (zh) 一种术后肘膝关节康复器
US5503619A (en) Orthosis for bending wrists
JP3174807B2 (ja) 関節連続受動運動訓練装置
US5458560A (en) Continuous passive motion device for a wrist
CA2066150A1 (en) Orthosis with distraction through range of motion
CN110916975A (zh) 一种骨科专用康复锻炼装置
JP2008502389A (ja) 手首整形器具
CN111467193A (zh) 一种可作机械限位的床旁下肢康复训练机器人
KR101191555B1 (ko) 손가락 이완 운동기
US4991568A (en) Massage device
JPH02297369A (ja) 手の指にらせん運動を行なわせる連続的受動運動装置
CN112370132A (zh) 一种万向指掌骨环形外固定器
EP1684677A1 (en) Articulated joint for knee brace comprising means for operating the same
US20210000674A1 (en) Mechanical device for temporomandibular joint distraction
CN208741419U (zh) 颞颌关节牵引器
CN215789842U (zh) 一种外骨骼腰宽快捷调节机构及外骨骼系统
CN213607103U (zh) 一种电动多功能口腔开口器
CN207626611U (zh) 用于虚拟现实技术的力反馈手套
JP2001087293A (ja) 指形状可変型義手
JPS6152868A (ja) 電動関節運動装置
KR102305847B1 (ko) 환자 맞춤형 깁스 및 그 제작 방법
CN112168405A (zh) 一种电动多功能口腔开口器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees