JPH09269107A - 燃焼器の燃焼振動抑制装置およびその抑制方法 - Google Patents

燃焼器の燃焼振動抑制装置およびその抑制方法

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JPH09269107A
JPH09269107A JP7763496A JP7763496A JPH09269107A JP H09269107 A JPH09269107 A JP H09269107A JP 7763496 A JP7763496 A JP 7763496A JP 7763496 A JP7763496 A JP 7763496A JP H09269107 A JPH09269107 A JP H09269107A
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combustion
fuel
vibration
valve
combustor
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JP7763496A
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Kazunori Shioda
和則 塩田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R2900/00Special features of, or arrangements for continuous combustion chambers; Combustion processes therefor
    • F23R2900/00013Reducing thermo-acoustic vibrations by active means

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼器の燃焼ガス生成過程中、圧力変動に伴っ
て誘起する燃焼振動を抑制する燃焼器の燃焼振動抑制装
置およびその抑制方法を提供する。 【解決手段】燃焼器の燃焼振動抑制装置は、振動抑制制
御部18を備え、この振動抑制制御部18は、圧力セン
サー16によって検出された燃焼ガスの圧力変動を周波
数分析する周波数分析装置19と、この周波数分析装置
19によって分析された圧力変動の周波数帯域に基づき
振動安定性を処理する中央演算装置20と、この中央演
算装置20の出力信号を増幅する電圧増幅器21と、増
幅された出力信号を弁開閉信号として燃料弁8に与えて
制御するコントローラ部22とをそれぞれ備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼器の燃焼振動
抑制装置およびその抑制方法に係り、特に燃焼器の燃焼
中に誘起する不安定燃焼振動を抑制する燃焼器の燃焼振
動抑制装置およびその抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】燃焼器、例えば発電用のガスタービン燃
焼器では、長筒状の燃焼室の頭部に設けられる燃料噴射
部から噴射する燃料に旋回空気が加えられ、燃料を燃焼
室内で拡散旋回させることにより燃焼ガスを生成してい
る。
【0003】燃焼ガスは、燃料と旋回空気との持続的な
発熱酸化反応によって生成されるものであるが、その際
に数百Hzから数KHzに亘る周波数を有する圧力変動
を伴うことがある。この圧力変動には、乱流燃焼に伴う
燃焼騒音と、燃料蒸発から燃焼までの時間遅れに伴う放
熱と拡散・旋回に伴う火炎伝播速度の変動との相互左様
によって誘起される燃焼振動とがある。
【0004】特に、燃焼振動は、燃焼室の燃焼領域で発
生する上述相互作用を加振源として、燃焼室の気柱との
共鳴によってある特有の振動周波数の範囲で成長したも
のである。
【0005】このような燃焼振動は、大小のレベルはあ
るものの、燃焼ガスの生成過程ではある程度不可避と考
えなければならないが、その大小レベルは燃焼器の容積
および燃焼ガス温度に基づく燃焼性能によって左右され
ている。具体的には、図8に示すように、実機のパワー
スペクトルとして100Hz前後から300Hzまでの
比較的低周波数領域において高い振動強度が現われてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のガス
タービン燃焼器では、高出力化が求められており、これ
に伴って燃焼ガス温度も約1500°以上になってい
る。このため、燃焼室は、燃焼ガスの急激な温度上昇や
ガスタービン負荷変動等に伴って生起する過大な熱応力
に対処して強度の高い耐熱鋼を選定する一方、高い燃焼
ガス温度によって生起する熱の伸びを考慮して燃焼領域
の節々の継ぎ部分同士を遊嵌接続する構成になってい
る。また、最近の燃焼室は、搬入・据付・点検等の労力
軽減を意図して、高強度の割合には比較的肉厚の薄い材
料が使用されている。
【0007】ところが、燃焼室が周波数肉厚の薄い材料
で作製され、またその燃焼領域の節々の継ぎ部分が上述
構成であると、不測の過大な燃焼振動が発生した場合、
あるいは燃焼振動と燃焼室の気柱とが共振した場合、燃
焼室は極度に振動し、上述遊嵌接続の支持部材に過大な
損傷が生ずる。
【0008】また、燃焼室自身も若干の振動を伴うた
め、上述支持部材は高サイクル疲労によるクラック発生
のおそれがある。このため、燃焼振動を抑制することが
燃焼器の構成部材の寿命の安定化につながり、ひいては
安定した燃焼ガスを得ることになる。
【0009】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、燃焼器の燃焼ガス生成過程の圧力変動に伴
って誘起される燃焼振動を極力抑制する燃焼器の燃焼振
動抑制装置およびその抑制方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る燃焼器の燃
焼振動抑制装置は、上記目的を達成するために、請求項
1に記載したように、燃料弁から供給される燃料を、燃
焼室に噴射させる燃料噴射部を備え、この燃料噴射部か
ら噴射する燃料によって燃焼ガスを生成する燃焼室内の
燃焼領域に圧力センサーを設け、この圧力センサーによ
って検出された燃焼ガスの圧力変動に基づいて上記燃料
弁に与える弁開閉信号を演算する振動抑制制御部を備え
た燃焼器の燃焼振動抑制装置において、上記振動抑制制
御部は、上記圧力センサーによって検出された燃焼ガス
の圧力変動を周波数分析する周波数分析装置と、この周
波数分析装置によって分析された圧力変動の周波数帯域
に基づき振動安定性を処理する中央演算装置と、この中
央演算装置の出力信号を増幅する電圧増幅器と、増幅さ
れた出力信号を弁開閉信号として上記燃料弁に与えて制
御するコントローラ部とをそれぞれ備えたことを特徴と
する。
【0011】また、本発明に係る燃焼器の燃焼振動抑制
装置は、上記目的を達成するために、請求項2に記載し
たように、燃料弁から供給される燃料を、燃焼室に噴射
させる燃料噴射部を備え、この燃料噴射部から噴射する
燃料によって燃焼ガスを生成する燃焼室内の燃焼領域に
圧力センサーを設け、この圧力センサーによって検出さ
れた燃焼ガスの圧力変動に基づいて上記燃料弁に与える
弁開閉信号を演算する振動抑制制御部を備えた燃焼器の
燃焼振動抑制装置において、上記振動抑制制御部は、上
記圧力センサーによって検出された燃焼ガスの圧力変動
を周波数分析する周波数分析装置と、この周波数分析装
置によって分析された圧力変動の周波数帯域に基づき振
動安定性を処理する中央演算装置と、この中央演算装置
の出力信号を増幅する電圧増幅器と、増幅された出力信
号を弁開閉信号として上記燃料弁に与えて制御するコン
トローラ部とをそれぞれ備えるとともに、上記燃料噴射
部に燃焼用空気を供給する流量弁に弁開閉信号を選択的
に与える切り替え器を備えたことを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る燃焼器の燃焼振動抑制
方法は、上記目的を達成するために、請求項3に記載し
たように、燃焼室内の燃焼ガスの圧力変動を検出し、検
出された圧力変動信号を周波数分析し、分析された周波
数帯域に基づき振動安定性を演算処理し、演算処理信号
を増幅させて燃料噴射部に燃料を供給する燃料弁または
上記燃料噴射部に燃焼用空気を供給する流量弁のいずれ
かに選択的に弁開閉信号を与えることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る燃焼器の燃焼
振動抑制装置およびその抑制方法の一実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0014】図1は、ガスタービン燃焼器を一例にし
た、燃焼器の燃焼振動抑制装置の構成を示す概略図であ
る。
【0015】図1において、1つのロータ1には、圧縮
機2とガスタービン3とがそれぞれ設置されている。圧
縮機2は、大気の空気4を吸い込み、吸い込んだ空気4
を高圧化し、ガスタービン燃焼器6に送り出している。
また、ガスタービン燃焼器6においては、圧縮機2の高
圧空気5に、燃料配管7の燃料弁8を経て送られてくる
燃料が加えられ、燃焼領域15で燃焼ガス10を生成
し、この燃焼ガス10を作動流体としてガスタービン3
に送り出している。
【0016】ガスタービン3は、ガスタービン燃焼器6
から送られてくる作動流体としての燃焼ガス10に膨張
仕事をさせて回転トルクを得、図示しない発電機を駆動
して電気出力を得る一方、膨張仕事後の作動流体を排気
ガス11として大気に放出させている。
【0017】ガスタービン燃焼器6は、燃焼器外筒9に
包囲形成された筒状の燃焼器内筒12を有し、この頭部
側に燃料を霧状に噴出する燃料噴射部13を設置し、燃
料噴射部13から噴射される燃料に圧縮機2の高圧空気
を加えて拡散・旋回を行っている。また、燃焼器内筒1
2は、燃料噴射部13から噴射する燃料着火させる点火
プラグ14と、着火により燃焼領域15で生成される燃
焼ガス10の圧力変動を検出する圧力センサー16と、
燃焼ガス10をガスタービン3に案内する尾筒17とを
それぞれ備えている。
【0018】圧力センサー16は、燃焼ガス10に生起
する圧力変動のうち、燃料の蒸発から燃焼に至るまでの
時間遅れに伴う放熱と拡散旋回に伴う火炎伝播速度変動
との相互作用によって誘起する燃焼振動を検出してお
り、検出した圧力変動信号を振動抑制制御部18に印加
する。
【0019】振動抑制制御部18は、圧力センサー16
によって検出された圧力変動を周波数分析する周波数分
析装置19と、周波数分析装置19によって分析された
圧力変動の周波数帯域に基づき振動安定性を処理する中
央演算装置20と、中央演算装置の処理信号を増幅させ
る電圧増幅器21とをそれぞれ備えた構成になってい
る。また、振動抑制制御部18には、振動安定性の処理
信号に基づいて燃料弁8に弁開閉信号を与えるコントロ
ーラ部22が設けられている。
【0020】次に、燃焼器の燃焼振動抑制方法について
説明する。
【0021】一般に、燃料噴射部13から噴射する燃
料、例えばLNG等の気体燃料は、図2に示すように、
拡散・旋回する燃焼ガス10の安定火炎を求めるための
燃空比(理論空気量に対する理論燃料流量)を基準とす
るほかに、燃料噴射部13から噴射する燃料圧力と燃焼
領域15の器内圧力との圧力差も考慮して定められてい
る。すなわち、燃料噴射部13から噴射する燃料の圧力
をP0 、密度をρ0 、比熱比をγ、燃焼領域15の器内
圧力をP1 とすると、等エントロピ流れの基礎理論から
噴射速度uは下記(1)式により与えられる。
【0022】
【数1】
【0023】(1)式から理解されるように、燃料噴射
部13の圧力差ΔP=P0 −P1 が大きければ噴射速度
uも大きくなり、圧力差ΔP=P0 −P1 がゼロ、すな
わちP0 =P1 のとき噴射速度u=0になる。
【0024】このように、圧力差ΔPが大きいほど燃料
噴射部13から噴射する燃料が増加するが、燃焼領域で
何等かの事情により突発的に燃焼変調があり、過渡的に
火炎伝播速度が増加する場合、火炎伝播速度の増加によ
り器内圧力P1 が上昇し、燃料噴射部13との圧力差Δ
Pは減少し、燃料噴射部13から噴射する燃料流量は低
下する。また、燃料流量の低下に伴って燃料領域15で
燃焼ガス10が不足すると、火炎伝播速度の低下を招
き、燃焼領域15の器内圧力P1 も低下する。燃焼領域
15の器内圧力が低下すると、燃料噴射部13と燃焼領
域15とでは再び圧力差が上昇し、燃料流量は増加す
る。
【0025】このような事象が繰り返される結果、燃焼
領域15では、生成過程中の燃焼ガス10に圧力振動が
現われる。また、上述圧力差に起因して発生する圧力振
動のほかにも、ガスタービン燃焼器6自体の固有振動、
燃焼器内筒12と尾筒17を含む気柱振動などが誘起さ
れ、これらの振動が共鳴したとき振動レベルは予想以上
の大きさになることがある。
【0026】したがって、燃焼ガス10の生成過程中、
燃焼ガス10が燃焼振動を誘起するのは、上述圧力差に
基づく圧力振動、ガスタービン燃焼器6自体の固有振
動、燃焼器内筒12と尾筒17を含む気柱振動とが連成
することによるものであると考えられる。連成振動の中
で、とりわけ上述圧力差による圧力振動が運転中、頻繁
に発生していることを考慮すると、圧力差に基づく圧力
振動を抑制することが重要である。
【0027】このため、燃焼ガス10の生成過程中に誘
起する燃焼振動を抑制するには、燃料噴射部13から噴
射する燃料の圧力と燃焼ガス10を生成する燃焼領域1
5との圧力差ΔPを絶えず一定値に保持することが必要
である。燃料の圧力と燃焼領域15内の燃焼ガス10と
の圧力差Δpを一定値に保持するには、燃料の燃空比
を、ガスタービン燃焼器6の運転に応じて制御するのが
現実的な燃焼振動の抑制方法の1つである。
【0028】図3は、実際のガスタービン燃焼器6で測
定された燃料の燃空比と振動強度の関係を示しており、
燃空比が適用範囲よりも大きくても小さくても振動強度
が上昇する傾向が確認されている。また、図4は、燃空
比と周波数との関係を示し、燃空比の増加とともに燃焼
振動が高周波領域へシフトすることがわかる。
【0029】一方、燃空比の小さいところでは、低周波
数の燃焼振動が誘起され、ガスタービン燃焼器6の固有
振動、燃焼器内筒12と尾筒17を含む気柱振動との共
振を起こし易くなり、図3に示すように、低燃空比の領
域で振動強度が大きくなる。すなわち、実際のガスター
ビン燃焼器6のパワースペクトルは、図8に示すよう
に、100Hz前後から300Hzまでの比較的低周波
数領域で高い振動強度が現われる。
【0030】そこで本実施の形態では、図1に示すよう
に、燃焼器内筒12の燃焼領域15に設けた圧力センサ
ー16により、燃焼ガス10の生成過程中に誘起する燃
焼振動を検出し、検出信号を振動抑制制御部18に印加
する。ここで、周波数分析器19により分析された周波
数帯域から、中央演算装置20により現時点の振動モー
ドが図3のどの点に位置するかを演算処理する。これに
より燃空比を増やすべきか減らすべきかを判断して、こ
の出力信号を電圧増幅器21により増幅し、燃料弁8に
対する弁開閉信号としてコントローラ部22に入力す
る。
【0031】コントローラ部22から弁開閉信号が与え
られた燃料弁8は、燃焼振動の強度レベルが低下する方
向に弁開閉制御され、燃料噴射部13に供給する燃料の
増減を調整する。したがって、燃料弁8は燃料噴射部1
3に供給する燃料を調整し、燃空比を自動的に制御する
ので、燃焼振動を低く抑えることができる。
【0032】図5は、従来の燃焼ガスの圧力変動と本発
明による燃焼ガスの圧力変動とを比較するグラフで、縦
軸に燃焼ガス圧力変動値を、横軸に時間を示す。実線は
従来の燃焼ガス圧力変動特性を、また破線は本発明によ
る燃焼ガス圧力変動特性をそれぞれ示す。このグラフか
ら本発明による燃焼ガス圧力変動の振幅値が小さくな
り、振動燃焼が少なくなっていることがわかる。
【0033】図6は、本発明に係る燃焼器の燃焼振動抑
制装置およびその抑制方法の第1実施例を示す部分的な
概略図である。なお、第1実施形態と同一構成部分には
同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0034】本実施例は、燃料噴射部13に高圧空気
(燃焼用空気)5を供給する流量弁23に、振動抑制制
御部18の弁開閉信号を与え、高圧空気5の流量調整を
することにより燃空比を制御し、燃焼ガス10の燃焼振
動の抑制を図ったものである。
【0035】流量弁23は、燃焼器外筒9と燃焼器内筒
12との間に形成された高圧空気5の通路に設けられて
いる。この流量弁23は、切り替え器24、コントロー
ラ部22を介して振動抑制制御部18に接続されてい
る。切り替え器24は、振動抑制制御部18で演算され
た弁開閉信号を燃料弁8または流量弁23のいずれかに
選択的に与えることができる例えば切り替えスイッチが
使用される。
【0036】本実施例は、振動抑制制御部18からコン
トローラ部22、切り替え器24を介して燃料弁8また
は流量弁23のいずれかに弁開閉信号を与えて燃料また
は高圧空気5を流量調整して燃空比を自動的に制御する
ので、燃料噴射部13と燃焼領域15の燃焼ガス10と
の圧力差を大きくすることができる。
【0037】一般に、燃焼振動の強度レベルは、図7に
示すように、燃料噴射部13と燃焼領域15の燃焼ガス
10との圧力差ΔPを増加させると低下する傾向にあ
る。
【0038】したがって、本実施例によれば、流量弁2
3のみに弁開閉させても燃料噴射部13と燃焼領域15
の燃焼ガス10との圧力差を大きくすることができるか
ら、燃焼ガスの燃焼振動を抑制することができる。な
お、本実施例では、流量弁23を用いて高圧空気5の流
量制御をすることにより燃空比を制御する説明を行った
が、流量弁23に代えて減圧弁にしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明に係る燃焼器
の燃焼振動抑制装置およびその抑制方法では、燃焼ガス
の圧力変動を圧力センサーによって検出し、検出した圧
力変動を周波数分析し、分析された周波数帯域に基づき
振動安定性を演算し、演算信号を弁開閉信号として燃料
弁に与え、燃料弁から燃料噴射部に供給する燃料を調整
することにより燃空比を制御することができる。この結
果、燃焼ガスの圧力変動に伴う燃焼振動を低く抑えるこ
とができる。
【0040】また、本発明に係る燃焼器の燃焼振動抑制
装置およびその抑制方法では、燃焼ガスの圧力変動を圧
力センサーによって検出し、検出した圧力変動を周波数
分析し、分析された周波数帯域に基づき振動安定性を演
算し、演算信号を弁開閉信号として、燃料弁または流量
弁に選択的に与え、流量弁から燃料噴射部に供給する燃
焼用空気としての高圧空気のみを調整することによって
も燃空比を制御できる。この結果、燃焼用空気としての
高圧空気のみを調整しても燃焼ガスの圧力変動に伴う燃
焼振動を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃焼器の燃焼振動抑制装置を示す
概略図。
【図2】図1の部分図。
【図3】燃焼器で測定される燃料の燃空比と振動強度と
の関係を示すグラフ。
【図4】燃焼器で測定される燃料の燃空比と振動周波数
との関係を示すグラフ。
【図5】従来の燃焼ガス圧力変動特性と本発明による燃
焼ガス圧力変動特性を比較するグラフ。
【図6】本発明に係る燃焼器の燃焼振動抑制装置および
その抑制方法の第1実施例を示す概略図。
【図7】燃焼器で測定される燃焼振動の強度レベルと、
燃料噴射部と燃料領域との圧力差との関係を示すグラ
フ。
【図8】従来の燃焼ガスのパワースペクトルを示すグラ
フ。
【符号の説明】
1 ロータ 2 圧縮機 3 ガスタービン 4 空気 5 高圧空気 6 ガスタービン燃焼器 7 燃料配管 8 燃料弁 9 燃焼器外筒 10 燃焼ガス 11 排ガス 12 燃焼器内筒 13 燃料噴射部 14 点火プラグ 15 燃焼領域 16 圧力センサー 17 尾筒 18 振動抑制制御部 19 周波数分析装置 20 中央演算装置 21 電圧増幅器 22 コントローラ部 23 流量弁 24 切り替え器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料弁から供給される燃料を、燃焼室に
    噴射させる燃料噴射部を備え、この燃料噴射部から噴射
    する燃料によって燃焼ガスを生成する燃焼室内の燃焼領
    域に圧力センサーを設け、この圧力センサーによって検
    出された燃焼ガスの圧力変動に基づいて上記燃料弁に与
    える弁開閉信号を演算する振動抑制制御部を備えた燃焼
    器の燃焼振動抑制装置において、上記振動抑制制御部
    は、上記圧力センサーによって検出された燃焼ガスの圧
    力変動を周波数分析する周波数分析装置と、この周波数
    分析装置によって分析された圧力変動の周波数帯域に基
    づき振動安定性を処理する中央演算装置と、この中央演
    算装置の出力信号を増幅する電圧増幅器と、増幅された
    出力信号を弁開閉信号として上記燃料弁に与えて制御す
    るコントローラ部とをそれぞれ備えたことを特徴とする
    燃焼器の燃焼振動抑制装置。
  2. 【請求項2】 燃料弁から供給される燃料を、燃焼室に
    噴射させる燃料噴射部を備え、この燃料噴射部から噴射
    する燃料によって燃焼ガスを生成する燃焼室内の燃焼領
    域に圧力センサーを設け、この圧力センサーによって検
    出された燃焼ガスの圧力変動に基づいて上記燃料弁に与
    える弁開閉信号を演算する振動抑制制御部を備えた燃焼
    器の燃焼振動抑制装置において、上記振動抑制制御部
    は、上記圧力センサーによって検出された燃焼ガスの圧
    力変動を周波数分析する周波数分析装置と、この周波数
    分析装置によって分析された圧力変動の周波数帯域に基
    づき振動安定性を処理する中央演算装置と、この中央演
    算装置の出力信号を増幅する電圧増幅器と、増幅された
    出力信号を弁開閉信号として上記燃料弁に与えて制御す
    るコントローラ部とをそれぞれ備えるとともに、上記燃
    料噴射部に燃焼用空気を供給する流量弁に弁開閉信号を
    選択的に与える切り替え器を備えたことを特徴とする燃
    焼器の燃焼振動抑制装置。
  3. 【請求項3】 燃焼室内の燃焼ガスの圧力変動を検出
    し、検出された圧力変動信号を周波数分析し、分析され
    た周波数帯域に基づき振動安定性を演算処理し、演算処
    理信号を増幅させて燃料噴射部に燃料を供給する燃料弁
    または上記燃料噴射部に燃焼用空気を供給する流量弁の
    いずれかに選択的に弁開閉信号を与えることを特徴とす
    る燃焼器の燃焼振動抑制方法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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