JPH0926648A - 遮光紙 - Google Patents

遮光紙

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Publication number
JPH0926648A
JPH0926648A JP17374695A JP17374695A JPH0926648A JP H0926648 A JPH0926648 A JP H0926648A JP 17374695 A JP17374695 A JP 17374695A JP 17374695 A JP17374695 A JP 17374695A JP H0926648 A JPH0926648 A JP H0926648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
layer
paper
shielding
thin film
Prior art date
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Pending
Application number
JP17374695A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Fukuda
彰男 福田
Takashi Sajiki
隆 左治木
Takehito Tomita
岳人 富田
Junichi Honma
淳一 本間
Susumu Maniwa
進 馬庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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Publication of JPH0926648A publication Critical patent/JPH0926648A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遮光紙の大きさが常に一定であり変化せず、写
真フィルム等の感光物質を使用時までに感光させない遮
光紙を提供するものである。 【解決手段】感光物質を塗布した感光フィルムと共に使
用する紙を基材として、紙基材層(3)の感光物質と接
する側に導電層(7)を設けた遮光紙において、前記紙
基材層(3)の少なくとも一方の面に金属または金属酸
化物からなる薄膜層(6)を設けた遮光紙である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光物質の変化を起こ
させないために、感光物質を塗布した感光フィルムと共
に用いる遮光紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の感光物質は、感光物質を輸送した
り、使用するまで保管している間に、日光や人工光が感
光物質に当たり感光することを防止するため、遮光性を
有するカーボンブラック等を配合した遮光紙により包装
されていた。この、遮光紙は、普通遮光性を有する層を
含んだ積層構成の遮光紙により形成されるのが一般的で
あった。また、感光物質を表面に設けた写真フィルム
は、写真フィルムの遮光性を向上させるために上記遮光
紙ばかりでなく、写真フィルム用パトローネ、写真フィ
ルム用スプール、写真用カートリッジ等の部材により写
真フィルムを包装していた。ただし、上記の遮光性を有
する部材を使用する場合であっても、写真フィルムの露
出部分は、感光防止を目的とする上記遮光紙により包装
されていた。
【0003】また、写真フィルムに使用される上記遮光
紙は、従来紙を基材として積層構成からなるものが使用
されており、例えば、表面コートニス層/印刷層/紙層
/導電層からなる遮光紙が使用されていた。ここで、導
電層は、感光フィルムを引き出し、使用する時に発生す
る静電気により、感光層にスタチックマークが発生する
のをぼうしするたのものであり、カーボンブラック、無
機化合物を含みインキからなる。また、この導電層にカ
ーボンブラック等の遮光性を有する物質が配合されるも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
写真フィルムと共に用いる遮光紙では、上記遮光紙の基
材である紙層の内部に含む水分により、また、外部から
水分を吸収したりすることにより、遮光紙の基材として
使用している紙が縮んだり、膨張するので、遮光紙が歪
むなどして写真フィルムの一部が露出したり、あるいは
遮光紙と写真フィルムの間に僅かな隙間が生じ、この隙
間から入る光により写真フィルムが感光してしまうこと
があり、従来の遮光紙では写真フィルムを十分に遮光す
ることができなかった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、遮光紙の大きさが常に一定であり変化せ
ず、写真フィルム等の感光物質を使用時までに感光させ
ずに保持、輸送できる遮光紙を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、感光物質を塗
布した感光フィルムと共に使用する紙を基材として、紙
基材層の感光物質と接する側に導電層を設けた遮光紙に
おいて、前記紙基材層の少なくとも一方の面に金属また
は金属酸化物からなる薄膜層を設けた遮光紙である。
【0007】
【作用】本発明の遮光紙は、紙基材層の少なくとも一方
に金属または金属酸化物からなる薄膜層を設けているの
で、遮光紙の紙基材層の内部から生じる水分、または、
外部からの水分は、防湿性を有する前記薄膜層により外
側に蒸発、または、内側に吸収することができず、遮光
紙の大きさには変化が生じることはなく、一度包装した
写真フィルムを遮光状態に保つことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の遮光紙は、写真フィルム
のような感光物質を塗布した感光フィルムと共に用いる
もので、外側から光の当たらない遮光状態にしたもので
ある。そして、本発明の一実施例である積層材料が図1
に示されている。まず、表面コートニス層(1)は、印
刷層(2)を保護する等の理由により設けられており、
この表面コートニス層(1)に使用される物質は、従来
と同様な物質を使用することができ、ポリエチレン、そ
の他の熱可塑性樹脂、ラッカー、ニス等が使用さる。ま
た、印刷層(2)は、機能上必要な文字、記号あるいは
商品価値を高める等の理由により設けられている。この
遮光紙の基材として紙基材層(3)を設けた理由は、支
持体として使用するためである。また、導電層(7)
は、無機化合物、またはカーボンブラックを含有するイ
ンキ等の導電インキから形成されており、この導電層
(7)にカーボンブラック等の遮光性を有する物質が配
合されるものである。
【0009】また、紙基材層(3)に設けられる薄膜層
(6)は、遮光紙から生じる水分を外側に排出させず、
外側から水分を吸収させない防湿性を有した層であり、
薄膜層(6)としては、金属又は酸化ケイ素、酸化アル
ミニウム、酸化マグネシウム等の金属酸化物を紙基材層
(3)に蒸着したものが使用される。本実施例において
は、薄膜層(6)は酸化ケイ素を蒸着により紙基材層
(3)に設けた層とする。また、紙基材層(3)に直接
金属や金属酸化物を直接蒸着した場合は、紙基材層
(3)の表面に均一に薄膜層を形成することがあり、紙
基材層(3)の表面上にクレ−層(4)、目止め層
(5)を設けることにより、薄膜層(6)をより均一に
設けることができるようになる。また、紙基材層(3)
に設ける薄膜層(6)は、紙基材層(3)の何方か一方
に設ければよく、図1に示されるように内側となる導電
層(7)側に設けても、図2に示されるように外側とな
る印刷層(2)側に設けても良い。もちろん、紙基材の
両側に薄膜層(6)を設けることにより、遮光紙の変形
防止はさらに向上する。以下、本発明の実施例と従来例
である比較例の対比の実験を示す。
【0010】
【実施例】
・遮光紙の積層構成 〈実施例〉表面コートニス層(1)/印刷層(2)/紙
基材層(3)/クレ−層(4)/目止め層(5)/薄膜
層(6)/導電層(7) 〈比較例〉表面コートニス層(1)/印刷層(2)/紙
基材層(3)/導電層(7) 〈実験方法1〉上記構成よりなる実施例、および比較例
により、縦横5cmの袋を作り、その中に塩化カルシウ
ム13gを挿入、密閉して、温度40°C、湿度90%
で保存し、3時間後、6時間後、9時間後、24時間後
の上記袋の重量を測定し、水蒸気透過度を測定した。本
発明の上記実施例の遮光紙と、従来例である比較例の遮
光紙の断面図を図1、3に示す。以下、その結果を表1
に示す。
【0011】
【表1】
【0012】〈実験方法2〉上記構成よりなる実施例、
および比較例を、温度18°C、湿度35%で一日保存
し、前記積層材料を縦横12cmの大きさに切り、縦横
方向とも10cm幅の印を付け、温度40°C、湿度9
0%の恒温槽に24時間保存し、縦横方向の印の位置を
測定し、紙の収縮を測定した。以下、その結果を表2に
示す。
【0013】
【表2】
【0014】よって、表1より本発明の実施例の遮光紙
は、従来の遮光紙である比較例に比べて、水蒸気透過度
が極めて低い。また、表2より本発明の実施例の遮光紙
は、従来の遮光紙である比較例に比べて、収縮の数値は
低い。よって、遮光紙から排出、また外部から遮光紙が
吸収する水分の割合が極めて少なく、積遮光紙大きさが
水分の割合により変形することはない。よって、本発明
の遮光紙料を使用することにより、写真フィルム等の感
光物質は常に遮光状態に保たれる。
【0015】また、薄膜層は紙の基材の写真フィルム等
の感光物質と接する側しか設けられていないが、遮光紙
料が写真フィルムに巻き込まれるようになるので、遮光
紙を片側にしか設けないものであったが、両側に設ける
ことにより遮光紙の変化はより抑えられると考えられ
る。
【0016】
【発明の効果】以上示したように、本発明の遮光紙は、
紙基材層と導電層の間に薄膜層を設けたことにより、遮
光紙からの水分の排出、および、外側から遮光紙への水
分の吸収を防止することができるので、水分の排出、吸
収による遮光紙の変形を防止することができる。そのた
め、上記遮光紙により感光を塗布された感光フィルム等
は、常に遮光されており、外界からの光が感光物質に通
ることはなく、感光物質が感光することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の遮光紙の一部断面図であ
る。
【図2】本発明の第二実施例の遮光紙の一部断面図であ
る。
【図3】従来の遮光紙の一部断面図である。
【符号の説明】
1……表面コートニス層 2……印刷層 3……紙基材層 4……クレ−層 5……目止め層 6……薄膜層 7……導電層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/10 B32B 27/10 27/18 27/18 J B65D 81/30 B65D 81/30 C D21H 19/08 D21H 1/18 (72)発明者 本間 淳一 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 馬庭 進 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光物質を塗布した感光フィルムと共に使
    用する紙を基材として、紙基材層の感光物質と接する側
    に導電層を設けた遮光紙において、前記紙基材層の少な
    くとも一方の面に金属または金属酸化物からなる薄膜層
    を設けたことを特徴とする遮光紙。
JP17374695A 1995-07-10 1995-07-10 遮光紙 Pending JPH0926648A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17374695A JPH0926648A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 遮光紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17374695A JPH0926648A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 遮光紙

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0926648A true JPH0926648A (ja) 1997-01-28

Family

ID=15966370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17374695A Pending JPH0926648A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 遮光紙

Country Status (1)

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JP (1) JPH0926648A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001075227A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-11 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Papier recyclable resistant a l'humidite et masquant la lumiere

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001075227A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-11 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Papier recyclable resistant a l'humidite et masquant la lumiere

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