JPH09262403A - 洗浄溶剤回収装置 - Google Patents
洗浄溶剤回収装置Info
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- JPH09262403A JPH09262403A JP8097552A JP9755296A JPH09262403A JP H09262403 A JPH09262403 A JP H09262403A JP 8097552 A JP8097552 A JP 8097552A JP 9755296 A JP9755296 A JP 9755296A JP H09262403 A JPH09262403 A JP H09262403A
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- Japan
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- waste liquid
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/10—Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working
Landscapes
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小規模事業者用の経済的な小型溶剤回収装
置。 【解決手段】 蒸留容器１を表面に液蛇行案内壁１５を
立設した傾斜加熱底板２と、冷却ジャケット３ａ付傾斜
天板３と、側板１ａとによって構成すると共に容器内に
蒸気と被処理廃液の熱交換を行なう予熱兼凝縮器２０と
回収樋２７とからなる蒸留液回収装置を設け、更にその
下方に飛沫捕捉装置３１と受樋３３からなる汚染液滴還
流装置を夫々傾斜させて設ける。被処理廃液と飛沫液滴
は傾斜加熱底板の上位側に供給され、残留排液は下位側
に設けたドレンパイプ１８から容器外に抜出される。
置。 【解決手段】 蒸留容器１を表面に液蛇行案内壁１５を
立設した傾斜加熱底板２と、冷却ジャケット３ａ付傾斜
天板３と、側板１ａとによって構成すると共に容器内に
蒸気と被処理廃液の熱交換を行なう予熱兼凝縮器２０と
回収樋２７とからなる蒸留液回収装置を設け、更にその
下方に飛沫捕捉装置３１と受樋３３からなる汚染液滴還
流装置を夫々傾斜させて設ける。被処理廃液と飛沫液滴
は傾斜加熱底板の上位側に供給され、残留排液は下位側
に設けたドレンパイプ１８から容器外に抜出される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、工業用脱脂洗浄
廃液等から有機溶剤を回収する装置に関する。
廃液等から有機溶剤を回収する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】工場等において加工品の脱脂洗剤として
炭化水素系溶剤（消防法危険物第４類石油類）が使用さ
れている。これを回収再生するための従来装置の多く
は、廃液を竪型蒸発槽内において加熱し、蒸発成分を凝
縮器に導入して液化回収するものであって蒸発槽内の汚
損物質濃度が時間と共に高くなるので高純度の再生液を
最終工程まで継続して回収することは困難である。ま
た、従来装置は比較的大型であるので一回分の処理量が
多いため汚染廃液の発生量が比較的少ない小規模事業所
では汚染廃液を保管しておかなければならず不便であっ
た。
炭化水素系溶剤（消防法危険物第４類石油類）が使用さ
れている。これを回収再生するための従来装置の多く
は、廃液を竪型蒸発槽内において加熱し、蒸発成分を凝
縮器に導入して液化回収するものであって蒸発槽内の汚
損物質濃度が時間と共に高くなるので高純度の再生液を
最終工程まで継続して回収することは困難である。ま
た、従来装置は比較的大型であるので一回分の処理量が
多いため汚染廃液の発生量が比較的少ない小規模事業所
では汚染廃液を保管しておかなければならず不便であっ
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、比較的少量
の廃油を高純度で回収できる小型装置を提供することの
他、回収に要する動力費及び熱エネルギーを少なくして
経済的な装置を提供するものである。更に本発明は溶剤
回収と並行して汚染物質も共に連続して系外に除去でき
る装置を提供するものである。
の廃油を高純度で回収できる小型装置を提供することの
他、回収に要する動力費及び熱エネルギーを少なくして
経済的な装置を提供するものである。更に本発明は溶剤
回収と並行して汚染物質も共に連続して系外に除去でき
る装置を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明洗浄溶剤回収装置
は、減圧蒸留容器が該容器内に蒸留液回収装置と汚染液
滴還流装置を備えて構成される。減圧蒸留容器は表面に
被処理廃液の蛇行用案内壁が立設された傾斜加熱底板と
冷却ジャケットを備えた屋根形又は円弧状の傾斜天板が
ほぼ垂直な側壁を介して連設されて全体として横長に形
成されて加熱底板上に蒸発域が形成され、容器上方には
凝縮域が形成される。蒸留液回収装置は、前記蒸留容器
内上部の対向側壁に傾斜して設けられ回収タンクに接続
する一対の回収樋と該回収樋上に跨設されて被処理廃液
の予熱と器内蒸気の凝縮を行なう平板ジャケットによっ
て構成される。また汚染液滴還流装置は、前記回収樋の
下方の対向側壁に傾斜して設けた一対の受樋とこの受樋
上に支持された飛沫捕捉装置とからなる。而して前記平
板ジャケットには廃液貯留タンクからの被処理廃液が供
給されて器内蒸気と熱交換され、予熱された被処理廃液
と前記飛沫捕捉装置によって捕捉された液滴が前記傾斜
加熱底板の上位側に導入される。液が自然流下する間に
低沸点の溶剤成分は蒸発し、不揮発成分は下位側に設け
た排液口から自然流下によって容器外の残留排液タンク
に抜き出される。本発明において傾斜加熱底板上の蛇行
用案内壁の間隔及び流れ方向の角度を変えることは任意
である。また、平板ジャケットを屋根形に屈曲して傾斜
させて配設し、その最下端両側縁部から被処理廃液を導
入し、最上部に２次側管路を接続することによって凝縮
液の流下を容易にすると共にジャケットの予熱効率を向
上させることができる。更に、傾斜加熱底板と飛沫捕捉
装置の間に第２予熱器を設けて屋根形ジャケットの２次
側管路に接続することによって供給廃液を一層高温に予
熱することが可能になる。本発明において傾斜加熱底板
の上位側に供給される被処理廃液の流量は、溶剤の種
類、汚染物質及び汚染濃度の他、真空度及び加熱温度に
影響されるが、排液中に溶剤成分が存在しないようにし
て数回のテストを行なうことによって容易に決定でき
る。
は、減圧蒸留容器が該容器内に蒸留液回収装置と汚染液
滴還流装置を備えて構成される。減圧蒸留容器は表面に
被処理廃液の蛇行用案内壁が立設された傾斜加熱底板と
冷却ジャケットを備えた屋根形又は円弧状の傾斜天板が
ほぼ垂直な側壁を介して連設されて全体として横長に形
成されて加熱底板上に蒸発域が形成され、容器上方には
凝縮域が形成される。蒸留液回収装置は、前記蒸留容器
内上部の対向側壁に傾斜して設けられ回収タンクに接続
する一対の回収樋と該回収樋上に跨設されて被処理廃液
の予熱と器内蒸気の凝縮を行なう平板ジャケットによっ
て構成される。また汚染液滴還流装置は、前記回収樋の
下方の対向側壁に傾斜して設けた一対の受樋とこの受樋
上に支持された飛沫捕捉装置とからなる。而して前記平
板ジャケットには廃液貯留タンクからの被処理廃液が供
給されて器内蒸気と熱交換され、予熱された被処理廃液
と前記飛沫捕捉装置によって捕捉された液滴が前記傾斜
加熱底板の上位側に導入される。液が自然流下する間に
低沸点の溶剤成分は蒸発し、不揮発成分は下位側に設け
た排液口から自然流下によって容器外の残留排液タンク
に抜き出される。本発明において傾斜加熱底板上の蛇行
用案内壁の間隔及び流れ方向の角度を変えることは任意
である。また、平板ジャケットを屋根形に屈曲して傾斜
させて配設し、その最下端両側縁部から被処理廃液を導
入し、最上部に２次側管路を接続することによって凝縮
液の流下を容易にすると共にジャケットの予熱効率を向
上させることができる。更に、傾斜加熱底板と飛沫捕捉
装置の間に第２予熱器を設けて屋根形ジャケットの２次
側管路に接続することによって供給廃液を一層高温に予
熱することが可能になる。本発明において傾斜加熱底板
の上位側に供給される被処理廃液の流量は、溶剤の種
類、汚染物質及び汚染濃度の他、真空度及び加熱温度に
影響されるが、排液中に溶剤成分が存在しないようにし
て数回のテストを行なうことによって容易に決定でき
る。
【０００５】
【効果】本発明装置においては、容器を構成している天
板及び底板、更に容器内に支持した平板ジャケット並び
に飛沫捕捉装置及びこれらに付属する回収樋及び受樋の
全てが傾斜して設けられ、液の移動のための外部エネル
ギーを不要にしている。また、本発明においては溶剤蒸
気の液化を蒸発槽と同一容器内において行なっているか
ら装置を小型化できる他、供給廃液の予熱を回収溶剤の
蒸気と熱交換することによって行なっているので従来の
如く容器外冷却の場合に比して熱エネルギー効率が向上
する。本発明においては、蒸留液回収装置が蒸発域上方
の凝縮域に設けられ、発生蒸気の凝結液化が平板ジャケ
ットの器壁と天板内面で行なわれる。従って、凝結域即
ち容器内上方の蒸気圧は蒸発域における蒸気圧よりも常
に低く維持されており、これによって底板からの蒸発が
促進され易くなる効果がある。更に、液化された溶剤も
残留排液も共に連続して容器外に抜き出されるので高純
度の回収液が得られる。
板及び底板、更に容器内に支持した平板ジャケット並び
に飛沫捕捉装置及びこれらに付属する回収樋及び受樋の
全てが傾斜して設けられ、液の移動のための外部エネル
ギーを不要にしている。また、本発明においては溶剤蒸
気の液化を蒸発槽と同一容器内において行なっているか
ら装置を小型化できる他、供給廃液の予熱を回収溶剤の
蒸気と熱交換することによって行なっているので従来の
如く容器外冷却の場合に比して熱エネルギー効率が向上
する。本発明においては、蒸留液回収装置が蒸発域上方
の凝縮域に設けられ、発生蒸気の凝結液化が平板ジャケ
ットの器壁と天板内面で行なわれる。従って、凝結域即
ち容器内上方の蒸気圧は蒸発域における蒸気圧よりも常
に低く維持されており、これによって底板からの蒸発が
促進され易くなる効果がある。更に、液化された溶剤も
残留排液も共に連続して容器外に抜き出されるので高純
度の回収液が得られる。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１は本発明装置の全体構成（各
配管上の開閉弁及び調節弁は省略してある）を示すもの
であって、１はステンレス製の減圧蒸留容器であって、
傾斜底板２と逆方向傾斜天板３が垂直側壁１ａによって
連接されて全体として横長に形成されている。４は被処
理液タンク、５は流量調節弁、６は真空ポンプ、７は回
収タンク、８は残留排液タンクである。１０は底板下面
に設けた加熱装置であって、アルミニウム製の熱板１１
の表面にヒータ１２が埋設され、底板上の熱分布を均等
にするための銅薄板１３が介装されている。なお、ヒー
タは電気ヒータに限らず、加熱液体等の熱媒体を用いる
こともできる。底板上面には液の蒸発移動径路を長くす
るための複数の蛇行用案内壁１５が図２，図３に示すよ
うに間隔Ｐ1，Ｐ2・・・又は角度αを順次大きくするな
どして立設されている。１６は液通路である。２Ａは底
板の上位側、２Ｂは下位側であって排液口１７が設けら
れている。１８はドレンパイプ、１９は予熱導管２５の
埋込溝である。２０は、蒸留容器の天板３真下の凝縮域
１Ｂ内に支持された予熱兼凝縮器となる平板ジャケット
であって図４乃至図６に示すように断面屋根形又は凹湾
曲面を有する板状容器２１によって形成され、内部に液
通路２２を備えて長さ方向に天板と同方向に傾斜して設
けられている。３ａは冷却ジャケットである。屋根形平
板ジャケット２０の両端縁２３の下位側２３ａには廃液
供給導管５ａの分岐管が接続され、上位側頂部２４には
予熱導管２５が接続されて蒸留容器内に支持されてい
る。天板内面及び平板ジャケットの内外表面２６に接し
た蒸気は熱交換されて液滴となり、表面を下降して容器
側壁１ａに傾斜して設けられている回収樋２７に滴下し
て回収導管２８を通ってタンク７に回収される。２９は
冷却用コンデンサである。３０は汚染液滴還流装置であ
って、回収樋に並行して配設された一対の受樋３３上に
飛沫捕捉装置３１が支持されて構成されている。飛沫捕
捉装置は底板上から液の沸騰によって飛散る汚染飛沫が
平板ジャケットの内面２６又は回収樋２７に入るのを阻
止するためのものである。飛沫捕捉装置は図４の如く多
数の薄板３１ａを蒸気通路となる空隙３２を措いて階層
的に設けて全体として屋根形に設けたもの或は複数の多
孔板又は長孔板を孔の位置を互いにズラして所定間隔で
積層体としたものなど適宜選択できるが、いずれの場合
も二次的に生ずる飛沫に対しても有効なものでなければ
ならない。受樋３３による受液は傾斜に案内されて加熱
底板の上位側２Ａに還流されて再び加熱気化される。
配管上の開閉弁及び調節弁は省略してある）を示すもの
であって、１はステンレス製の減圧蒸留容器であって、
傾斜底板２と逆方向傾斜天板３が垂直側壁１ａによって
連接されて全体として横長に形成されている。４は被処
理液タンク、５は流量調節弁、６は真空ポンプ、７は回
収タンク、８は残留排液タンクである。１０は底板下面
に設けた加熱装置であって、アルミニウム製の熱板１１
の表面にヒータ１２が埋設され、底板上の熱分布を均等
にするための銅薄板１３が介装されている。なお、ヒー
タは電気ヒータに限らず、加熱液体等の熱媒体を用いる
こともできる。底板上面には液の蒸発移動径路を長くす
るための複数の蛇行用案内壁１５が図２，図３に示すよ
うに間隔Ｐ1，Ｐ2・・・又は角度αを順次大きくするな
どして立設されている。１６は液通路である。２Ａは底
板の上位側、２Ｂは下位側であって排液口１７が設けら
れている。１８はドレンパイプ、１９は予熱導管２５の
埋込溝である。２０は、蒸留容器の天板３真下の凝縮域
１Ｂ内に支持された予熱兼凝縮器となる平板ジャケット
であって図４乃至図６に示すように断面屋根形又は凹湾
曲面を有する板状容器２１によって形成され、内部に液
通路２２を備えて長さ方向に天板と同方向に傾斜して設
けられている。３ａは冷却ジャケットである。屋根形平
板ジャケット２０の両端縁２３の下位側２３ａには廃液
供給導管５ａの分岐管が接続され、上位側頂部２４には
予熱導管２５が接続されて蒸留容器内に支持されてい
る。天板内面及び平板ジャケットの内外表面２６に接し
た蒸気は熱交換されて液滴となり、表面を下降して容器
側壁１ａに傾斜して設けられている回収樋２７に滴下し
て回収導管２８を通ってタンク７に回収される。２９は
冷却用コンデンサである。３０は汚染液滴還流装置であ
って、回収樋に並行して配設された一対の受樋３３上に
飛沫捕捉装置３１が支持されて構成されている。飛沫捕
捉装置は底板上から液の沸騰によって飛散る汚染飛沫が
平板ジャケットの内面２６又は回収樋２７に入るのを阻
止するためのものである。飛沫捕捉装置は図４の如く多
数の薄板３１ａを蒸気通路となる空隙３２を措いて階層
的に設けて全体として屋根形に設けたもの或は複数の多
孔板又は長孔板を孔の位置を互いにズラして所定間隔で
積層体としたものなど適宜選択できるが、いずれの場合
も二次的に生ずる飛沫に対しても有効なものでなければ
ならない。受樋３３による受液は傾斜に案内されて加熱
底板の上位側２Ａに還流されて再び加熱気化される。
【０００７】上記装置において廃液は、導管５ａから平
板ジャケット２０内を通って予熱され導管２５に導かれ
て底板の加熱装置１０内を通る間に更に予熱されて蒸発
傾斜底板２の上位側２Ａに吐出される。即ちこの場合に
おいては加熱装置１０が第２予熱手段とされている。傾
斜底板は内装ヒータ１２によって処理廃液溶剤の沸騰に
必要な設定温度に加熱されているから底板上に吐出され
た予熱廃液は、案内壁１５に沿って低位側２Ｂに流れる
間に沸点まで加熱されて溶剤成分が蒸発し、次第に溶存
物質の濃度が増して液粘度も高くなり、残留物が排液口
１７からタンク８内に受液される。
板ジャケット２０内を通って予熱され導管２５に導かれ
て底板の加熱装置１０内を通る間に更に予熱されて蒸発
傾斜底板２の上位側２Ａに吐出される。即ちこの場合に
おいては加熱装置１０が第２予熱手段とされている。傾
斜底板は内装ヒータ１２によって処理廃液溶剤の沸騰に
必要な設定温度に加熱されているから底板上に吐出され
た予熱廃液は、案内壁１５に沿って低位側２Ｂに流れる
間に沸点まで加熱されて溶剤成分が蒸発し、次第に溶存
物質の濃度が増して液粘度も高くなり、残留物が排液口
１７からタンク８内に受液される。
【０００８】図７は、第２予熱手段を加熱装置内とせず
に底板の上位側上方の蒸発域１Ａに設けた場合の例であ
る。即ち、第２予熱容器３５は断面下向３角形をなし中
央底部３６に予熱導管２５を接続すると共に上面部３７
に底板上位側に開口する吐出管３８が接続されたもので
ある。第２予熱容器の斜面３５ａに接触した蒸気及び飛
沫は容器内廃液と熱交換して液化し、傾斜面に沿って中
央部から直接加熱底板上に滴下して再蒸発される。
に底板の上位側上方の蒸発域１Ａに設けた場合の例であ
る。即ち、第２予熱容器３５は断面下向３角形をなし中
央底部３６に予熱導管２５を接続すると共に上面部３７
に底板上位側に開口する吐出管３８が接続されたもので
ある。第２予熱容器の斜面３５ａに接触した蒸気及び飛
沫は容器内廃液と熱交換して液化し、傾斜面に沿って中
央部から直接加熱底板上に滴下して再蒸発される。
【０００９】
【実施例】天板部を半径約１０ｃｍ、長さ約６５ｃｍの
半円胴として、天板３、底板２を夫々反対方向に約３°
傾斜させ内容積約１８．６Ｌ（平均高さ１６．５ｃ
ｍ）、蛇行案内壁１５を図２のように等間隔で配置し、
底板に１．３ｋｗのヒータ１２を内装して図１に示すス
テンレス製蒸留容器１を製作した。被処理廃液としてプ
レス工場の洗浄廃液１８Ｌをタンク４に充填し、このう
ち１５Ｌについて回収実験を試みた。この廃液の溶剤
（商品名「ＮＳクリーン」）は消防法危険物第４類、第
２石油類に属し沸点１６９〜１７３℃、発火点２１８℃
である。排気量１５５Ｌ／分の真空ポンプ６によって容
器内を−７５０〜−７５８ｍｍＨｇ、ヒータ温度１２５
〜１２６℃になるように設定し、廃液導管５ａ内の流れ
を毎秒２．８ｃｃ〜３．００ｃｃになるように調節し
た。平板ジャケット２０の容積は約３００ｃｍ3とし
た。数秒後から蒸発成分が平板ジャケットの表面及び天
板内面に付着し、この液滴が回収樋２７を通ってタンク
７内に回収され始めた。この蒸発時に汚損物質を含んだ
飛沫が加熱底板上から激しく発生し、器壁等に衝突した
二次飛沫も発生するが、飛沫捕捉装置３１によって凝縮
域に達するのが阻止されている。底板下流域には不気化
残留物が次第に濃度（粘度）を高められながら流下し、
ドレンパイプ１８を経て容器外に抜出された。約１時間
半後、吐出総液量が１５Ｌになった時、廃液の供給を停
止してタンク量を計量した。残留液タンク８内の液量は
３００ｃｃ、回収タンク７の液量は１４．５Ｌであった
（回収率９８．６７％）。また、回収液の成分及び性質
は、原液と殆ど同一であり且つ着色は全くなかった。
半円胴として、天板３、底板２を夫々反対方向に約３°
傾斜させ内容積約１８．６Ｌ（平均高さ１６．５ｃ
ｍ）、蛇行案内壁１５を図２のように等間隔で配置し、
底板に１．３ｋｗのヒータ１２を内装して図１に示すス
テンレス製蒸留容器１を製作した。被処理廃液としてプ
レス工場の洗浄廃液１８Ｌをタンク４に充填し、このう
ち１５Ｌについて回収実験を試みた。この廃液の溶剤
（商品名「ＮＳクリーン」）は消防法危険物第４類、第
２石油類に属し沸点１６９〜１７３℃、発火点２１８℃
である。排気量１５５Ｌ／分の真空ポンプ６によって容
器内を−７５０〜−７５８ｍｍＨｇ、ヒータ温度１２５
〜１２６℃になるように設定し、廃液導管５ａ内の流れ
を毎秒２．８ｃｃ〜３．００ｃｃになるように調節し
た。平板ジャケット２０の容積は約３００ｃｍ3とし
た。数秒後から蒸発成分が平板ジャケットの表面及び天
板内面に付着し、この液滴が回収樋２７を通ってタンク
７内に回収され始めた。この蒸発時に汚損物質を含んだ
飛沫が加熱底板上から激しく発生し、器壁等に衝突した
二次飛沫も発生するが、飛沫捕捉装置３１によって凝縮
域に達するのが阻止されている。底板下流域には不気化
残留物が次第に濃度（粘度）を高められながら流下し、
ドレンパイプ１８を経て容器外に抜出された。約１時間
半後、吐出総液量が１５Ｌになった時、廃液の供給を停
止してタンク量を計量した。残留液タンク８内の液量は
３００ｃｃ、回収タンク７の液量は１４．５Ｌであった
（回収率９８．６７％）。また、回収液の成分及び性質
は、原液と殆ど同一であり且つ着色は全くなかった。
【図１】本発明装置の概要構成図。
【図２】底板の上面図。
【図３】他の底板の上面図。
【図４】蒸留容器の拡大断面正面図。
【図５】予熱兼凝縮器の平面図。
【図６】予熱兼凝縮器の中央縦断側面図。
【図７】第２予熱装置を蒸発域に設けた部分構成図。
【図８】第２予熱装置の端面図。
１ 蒸留容器 ２ 傾斜加熱底板 ３ 傾斜天板 ５ 流量調節器 １０ 加熱装置 １５ 蛇行案内壁 １７ 残留物排液口 ２０ 予熱兼凝縮器 ２５ 予熱導管 ２７ 回収樋 ３０ 汚染液滴還流装置 ３１ 飛沫捕捉装置 ３３ 受樋 ３５ 第２予熱器 ３８ 吐出管
Claims (3)
- 【請求項１】 表面に被処理廃液の蛇行用案内壁が立設
された傾斜加熱底板と冷却ジャケットを備えた屋根形又
は円弧状の傾斜天板が側壁を介して連設されて全体とし
て横長に形成された減圧蒸留容器と、前記容器内上部の
対向側壁に傾斜して設けられ回収タンクに接続する一対
の回収樋と該回収樋上に跨設され被処理廃液の予熱と器
内蒸気の凝縮を行なう平板ジャケットからなる蒸留液回
収装置と、前記回収樋の下方の対向側壁に傾斜して設け
た一対の受樋と該受樋上に支持された飛沫捕捉装置とか
らなる汚染液滴還流装置を備え、前記平板ジャケットに
よって予熱された被処理廃液及び前記飛沫捕捉装置によ
って捕捉された液滴が前記傾斜加熱底板の上位側に導入
され、不揮発成分が下位側に設けた排液口から容器外タ
ンクに自然流下によって抜き出されることを特徴とする
洗浄溶剤回収装置。 - 【請求項２】 平板ジャケットが屋根形に屈曲して形成
され被処理廃液が前記屋根形ジャケットの最下端両側縁
部から導入され最上部から排出される請求項１記載の洗
浄溶剤回収装置。 - 【請求項３】 傾斜加熱底板と飛沫捕捉装置の間に第２
予熱器が設けられて屋根形ジャケットの２次側管路に接
続されてなる請求項１又は２記載の洗浄溶剤回収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8097552A JPH09262403A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 洗浄溶剤回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8097552A JPH09262403A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 洗浄溶剤回収装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09262403A true JPH09262403A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=14195415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8097552A Pending JPH09262403A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 洗浄溶剤回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09262403A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107648874A (zh) * | 2017-10-30 | 2018-02-02 | 新中天环保股份有限公司 | 一种挥发性溶剂冷凝回收装置 |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP8097552A patent/JPH09262403A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107648874A (zh) * | 2017-10-30 | 2018-02-02 | 新中天环保股份有限公司 | 一种挥发性溶剂冷凝回收装置 |
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