JPH09258794A - ベクトル量子化装置 - Google Patents

ベクトル量子化装置

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JPH09258794A
JPH09258794A JP8061234A JP6123496A JPH09258794A JP H09258794 A JPH09258794 A JP H09258794A JP 8061234 A JP8061234 A JP 8061234A JP 6123496 A JP6123496 A JP 6123496A JP H09258794 A JPH09258794 A JP H09258794A
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JP
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vector
difference
quantization
multiplication
quantizing
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JP8061234A
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Masanao Suzuki
政直 鈴木
Takashi Ota
恭士 大田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は音声信号の効率のよいベクトル量子化
を行うことができるベクトル量子化装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】入力音声信号を同一フレーム内で異なる分
析窓で線形予測分析して求めた第1及び第2LSP係数
i ,yi をベクトル量子化するベクトル量子化装置に
あって、第1差分演算手段25によって第1及び第2L
SP係数xi ,y i の差分である第1差分ベクトルΔ1i
を求め、第1乗算手段23によって第1LSP係数xi
の自乗値xi 2 を求め、第2乗算手段24によって第2
LSP係数yi の自乗値yi 2 を求め、第2差分演算手
段26によって第1及び第2乗算手段23,24で求め
られた自乗値xi 2 及びyi 2 の差分である第2差分ベ
クトルΔ2iを求め、第1及び第2ベクトル量子化手段2
7,28によって第1及び第2差分ベクトルΔ1i,Δ2i
のベクトル量子化を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声信号の情報圧縮
を行うことによって音声の符号化を行うための音声符号
化装置、特に音声のスペクトル包絡情報を表すLSP(L
ine Spectrum Pair)係数を抽出し、LSP係数をベクト
ル量子化して伝送するベクトル量子化装置に関する。
【0002】近年、この種の装置は、有線電話のみなら
ず、携帯電話や自動車電話などのディジタル移動体通信
においても広く用いられており、有線及び無線の通信回
線の有効利用の観点から、音声品質を保ちつつ高能率に
音声を情報圧縮することが求められている。
【0003】
【従来の技術】従来から音声符号化装置においては、音
声信号の周波数スペクトル包絡情報を表す線形予測係数
(α係数)を伝送するために、これと等価であり、かつ
量子化特性や補間特性が線形予測係数よりも優れている
LSP係数に変換してから量子化する方法が広く用いら
れている。
【0004】近年、携帯電話や自動車電話などのディジ
タル移動体通信で採用されている音声符号化方式では、
更なる量子化効率の向上のため、LSP係数の量子化に
ベクトル量子化の技術が用いられている。
【0005】ここで、図13に示すように、入力音声信
号S1における1符号化フレーム1内で複数回(この例
では2回)のLPC分析を行い複数組のLSP係数を求
める場合を考える。但し、LPC分析とは、音声サンプ
ル間の近接相関を利用して、音声信号の周波数特性を推
定する手法である。言い換えると、音声生成モデルにお
ける声道の特性を近似するフィルタの係数を入力音声か
ら推定する手法である。
【0006】このLPC分析を符号4,5で示すLPC
分析部によって、2つの分析窓2,3で取り込まれる入
力音声信号S1について行い、α係数のα1i (i=
1,…,10)とα2i (i=1,…,10)とを得
る。
【0007】更に、そのα係数のα1i とα2i とをパ
ラメータ変換部6,7によってLSP係数のLSP1i
(i=1,…,10)とLSP2i (i=1,…,1
0)に変換する。これは、LSP係数の方がα係数より
も補間特性と量子化特性が優れているためである。
【0008】図14に音声のパワースペクトラム包絡線
とLSP係数の関係図を示す。この図2に示すように、
LSP係数であるLSP1 ,LSP2 ,LSP3 ,LS
4,LSP5 ,LSP6 は、音声のパワースペクトラ
ム包絡線の共振のピーク近傍に対になって現れることか
ら線スペクトル対(Line Spectram Pairs)と呼ばれ、そ
の係数は線スペクトル対(LSP)係数と呼ばれてい
る。
【0009】図13に示したようにLPC分析を複数回
行うことによって音声品質は向上するが、LSP係数の
ベクトル量子化をフレーム1内で複数回行うと、1回の
場合に比べて当然その回数分だけ伝送すべき情報量が増
えてしまうという問題がある。このため、LPC分析の
回数を増やしても伝送情報量が増加しないような量子化
手法が求められている。
【0010】近年の低ビットレート音声符号化方式で
は、LSP係数の量子化に際して伝送レート削減のため
ベクトル量子化の手法が用いられることが多い。図15
に従来のベクトル量子化装置のブロック構成図を示し、
その説明を行う。図15において、11は符号帳、12
は選択スイッチ、13は誤差最小化部、14は減算器で
ある。
【0011】S2で示す入力信号は10次元のLSP係
数からなるLSP係数ベクトルである。また、符号帳1
1はLSP係数ベクトルS2と同じ10次元の符号ベク
トルをL本格納しており、L本にはそれぞれ1〜Lのイ
ンデックスが割り当てられている。
【0012】減算器14はスイッチ12で順次選択され
る1つの符号ベクトルをLSP係数ベクトルS2から減
算することによって2者の誤差を得るものである。誤差
最小化部13はその誤差が最も小さくなる符号ベクトル
が符号帳11から選択されるようにスイッチ12を制御
するものである。
【0013】このような構成においてベクトル量子化が
行われる場合、L本の符号ベクトルの中からLSP係数
ベクトルS2との誤差(例えばユークリッド距離)が最
も小さくなるベクトルが選択され、この選択された符号
ベクトルのインデックス1〜Lが伝送されることによっ
て伝送情報の圧縮が行われるようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音声符号化
方式は有線・無線を問わず広く用いられているが、無線
においては、周波数の有効利用が求められているため、
伝送レートの削減が必須である。このため、上述したよ
うなベクトル量子化による情報圧縮の効果を高めるため
に、符号化処理の単位となる符号化フレーム長(1回の
符号化処理で符号化される入力音声サンプル数)を長く
する傾向がある。
【0015】しかし、符号化フレーム長を長くすると音
声の時間変化への追従性が悪くなる。そこで、フレーム
長を更に細かく分割したサブフレームを単位としてベク
トル量子化する方法が考えられるが、逆に伝送する情報
が増加するという矛盾が生じる。音声符号化において必
須である線形予測係数の量子化においてはこの点が従来
から大きな問題となってた。
【0016】この問題を解決するために、これまでに様
々な手法が提案されている。例えば、マトリクス量子
化、予測型ベクトル量子化、差分ベクトル量子化などの
手法がある。
【0017】マトリクス量子化は、ベクトル量子化の拡
張であり、複数のベクトルを1つのマトリクスと見なし
て量子化する手法であり情報圧縮度が高いが、行列間の
距離計算をコードブック内の行列の数分だけ繰り返さな
ければならないため、演算量が膨大になる問題がある。
【0018】予測型ベクトル量子化、差分ベクトル量子
化は、過去のLSP係数を用いるため、伝送路誤りが生
じてLSP係数に誤りが生じた場合、その影響が後続の
フレームまで続いてしまうという大きな問題がある。
【0019】音声符号化装置(ベクトル量子化装置)に
おいて、LSP係数の誤りは致命的であり、誤ったLS
P係数で音声を再生すると、入力音声とは全く異なる信
号が再生されてしまう可能性が高い。
【0020】また、伝送路誤りによる後続フレームへの
影響を抑え、かつ通常のベクトル量子化法よりも量子化
ビット数を削減する手法が提案されている。これは、2
組のLSP係数ベクトルの内の1組については通常のベ
クトルを行い、残りのもう1組(2組目)については1
組目のLSP係数ベクトルとの差分をベクトル量子化す
る手法である。
【0021】この手法は、伝送路誤りによる後続フレー
ムへの影響がなく、2組目のLSP係数ベクトルの量子
化の際の量子化ビットを従来のベクトル量子化法におけ
るものよりも少なくすることが可能であるが、1組目の
LSP係数ベクトルの量子化ビット数は従来のベクトル
量子化法と変わらないという点が問題となっている。
【0022】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、音声信号の効率のよいベクトル量子化を行
うことができるベクトル量子化装置を提供することを目
的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理図を
示す。この図1に示すベクトル量子化装置は、入力音声
信号を同一フレーム内で異なる分析窓で線形予測分析し
て求めた第1及び第2LSP係数xi ,yi をベクトル
量子化するものであり、本発明の特徴は、第1及び第2
LSP係数xi ,yi の差分である第1差分ベクトルΔ
1iを求める第1差分演算手段25と、第1LSP係数x
i の自乗値xi 2 を求める第1乗算手段23と、第2L
SP係数yi の自乗値yi 2 を求める第2乗算手段24
と、第1及び第2乗算手段23,24で求められた自乗
値xi 2 及びyi 2 の差分である第2差分ベクトルΔ2i
を求める第2差分演算手段26と、第1差分ベクトルΔ
1iのベクトル量子化を行う第1ベクトル量子化手段27
と、第2差分ベクトルΔ2iのベクトル量子化を行う第2
ベクトル量子化手段28とを具備して構成したことにあ
る。
【0024】このような構成によれば、LSP係数を量
子化する際に、従来の量子化法よりも少ない符号帳サイ
ズで(量子化ビット数)で量子化を行うことができる。
これは、フレーム間の相関を利用して、前フレームのL
SP係数と現フレームのLSP係数との差分をベクトル
量子化する従来の差分ベクトル量子化法の場合、伝送路
誤りが後続フレームへ伝搬して悪影響を及ぼすという大
きな問題が生じていたが、本発明では1符号化フレーム
内での相関を利用しているため伝送路誤りが後続フレー
ムへ伝搬することはないからである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図2は本発明の第1実施形態
によるベクトル量子化装置のブロック構成図である。
【0026】この図2に示すベクトル量子化装置は、音
声の性質を利用してLSP係数を効率良くベクトル量子
化するものである。図2において、符号20はLPC分
析部、21,22はパラメータ変換部、23,24は乗
算器、25,26は減算器、27,28はベクトル量子
化部である。
【0027】LPC分析部20は、従来例で説明した図
13に示すLPC分析部4,5と同機能を有するもので
あり、入力音声信号S1を2つの分析窓で取り込んだ
後、LPC分析を行い、線型予測係数(α係数)のα1
i (i=1,…,10)及びα2i (i=1,…,1
0)を得るものである。
【0028】パラメータ変換部21,22は図13に示
したパラメータ変換部6,7と同機能を有するものであ
り、α1i 及びα2i をLSP係数のLSP1i (i=
1,…,10)とLSP2i (i=1,…,10)に変
換するものである。ここで変換を行うのは、LSP係数
の方がα係数よりも補間特性と量子化特性が優れている
ためである。
【0029】乗算器23,24は、LSP1i 及びLS
P2i の自乗値、即ちLSP1i 2及びLSP2i 2
求めるものである。減算器25は、LSP1i からLS
P2 i を減算し、減算器26は、LSP1i 2 からLS
P2i 2 を減算するものである。またベクトル量子化部
27は、減算器25の減算結果であるLSP1i −LS
P2i のベクトル量子化を行い、ベクトル量子化部28
は、減算器26の減算結果であるLSP1i 2 −LSP
i 2 のベクトル量子化を行うものである。
【0030】ここで、この図2に示すベクトル量子化装
置の特徴となる原理を図1を参照して説明する。但し、
図1において図2に示す構成要素と同一部分には同一符
号を付した。また、LSP1i はxi とし、LSP2i
はyi とした。
【0031】即ち、LPC分析をフレーム内で2回行
い、1回目及び2回目のLPC分析で得られたLSP係
数をそれぞれxi (i=1,…,P)及びyi (i=
1,…,P)とする。PはLPC分析次数である。
【0032】図1において、xi からyi の減算が減算
器25で行われることによって差分ベクトルΔ1iが求め
られる。即ち、 Δ1i=xi −yi (i=1,…,P) (1) である。ここで、差分の取り方は、 Δ1i=yi −xi (i=1,…,P) (2) でもよい。以下では全て式(1)の場合について説明す
る。
【0033】LSP係数の各次数の値の存在範囲は必ず
0〜πの間にある。ここでπはナイキスト周波数であ
る。従って、LSP係数はπで正規化すると0〜1の間
に存在する。
【0034】時間的に近接する分析窓から求めたLSP
係数ベクトル間には、強い相関があることが知られてい
る。従って、式で求めた差分Δ1iの各次数の値の存在
範囲はさらに狭くほぼ−0.25〜0.25の間にある
ことが知られている。
【0035】即ち、Δ1iの分散は元のLSP係数x及び
yの分散のほぼ半分程度にまで小さくなる。従って、L
SP係数をそのまま量子化するよりも、LSP係数の差
分であるΔ 1iを量子化した方が少ない量子化ビット数
(符号帳サイズ)で量子化を実現できる。
【0036】以上の考察に基づき、本発明では差分ベク
トルΔ1iをベクトル量子化部27でベクトル量子化す
る。ベクトル量子化部27からは量子化結果である第1
インデックスI1が出力される。
【0037】次に、乗算器23によりxi の2乗値が求
められる。同様にして、乗算器24によりyi の2乗値
が求められる。そして、減算器26によりLSP係数の
2乗値の差分Δ2iが算出される。即ち、 Δ2i=xi 2 −yi 2 (i=1,…,P) (3) となる。Δ1iの場合と同じく、xi やyi の分散に比べ
てΔ2iの分散の方が小さくなるため、xi やyi を量子
化するよりもΔ2iを量子化した方が少ない量子化ビット
数(符号帳サイズ)で量子化を実現できる。
【0038】以上の考察に基づき、本発明では差分ベク
トルΔ2iをベクトル量子化部28でベクトル量子化す
る。ベクトル量子化部28からは量子化結果である第2
インデックスI2が出力される。
【0039】このようなベクトル量子化の結果、第1イ
ンデックスI1と第2インデックスI2が、ベクトル量
子化装置が適用される符号器の出力として図示せぬ復号
器側へ伝送される。
【0040】復号器側では、受けとったインデックスI
1,I2から2組のLSP係数ベクトルxi ′,yi
を復号する。ここで、xi ′とyi ′はそれぞれ厳密に
i及びyi と一致するものではなく、量子化によって
生ずる量子化誤差を含んでいる。
【0041】ここで、ai ,bi をそれぞれ、 ai =Δ2i/Δ1i=xi ′+yi ′ (4) bi =Δ2i=xi ′−yi ′ (5) とおくと、xi ′,yi ′はそれぞれ、 xi ′=(ai +bi )/2 (6) yi ′=(ai −bi )/2 (7) として求めることができる。
【0042】以上説明した通り、本発明によればLSP
係数を量子化する際に、従来の量子化法よりも少ない符
号帳サイズで(量子化ビット数)で量子化を行うことが
できる。
【0043】フレーム間の相関を利用して、前フレーム
のLSP係数と現フレームのLSP係数との差分をベク
トル量子化する従来の差分ベクトル量子化法の場合、伝
送路誤りが後続フレームへ伝搬して悪影響を及ぼすとい
う大きな問題が生じていたが、本発明は1符号化フレー
ム内での相関を利用しているため伝送路誤りが後続フレ
ームへ伝搬することはない。
【0044】従って、図2に示す第1実施形態において
も、まず、入力音声信号S1がLPC分析部20に入力
され2組のα係数ベクトルα1i ,α2i (i=1,
…,10)が算出される。
【0045】α1i は、パラメータ変換部21でLSP
i (i=1,…,10)に変換される。同様にα2i
は、パラメータ変換部22でLSP2i (i=1,…,
10)に変換される。
【0046】LSP1i 及びLSP2i は減算器25に
おいて一方から他方が減算され、その差分ベクトルai
が求められる。ここで、 ai =LSP1i −LSP2i (i=1,…,10) (8) である。差分ベクトルai はベクトル量子化部27にお
いてベクトル量子化される。
【0047】時間的に近接する分析窓から求められたL
SP係数の間には強い相関があることから、LSP係数
をそのままベクトル量子化するのではなく、上記のよう
にLSP係数の差分をベクトル量子化する方が従来より
も少ない量子化ビット数(符号帳サイズ)で同等の量子
化特性を達成できる。
【0048】ベクトル量子化部27からは量子化値に対
応する第1インデックスI1が出力される。次に、乗算
器23においてLSP1i の自乗値LSP1i 2 が求め
られ、同様にして乗算器24においてLSP2i の自乗
値LSP2i 2 が求められる。そして、減算器26にお
いてLSP1i 2 とLSP2i 2 差分ベクトルbi が求
められる。ここで、 bi =LSP1i 2 −LSP2i 2 (i=1,…,10) (9) である。差分ベクトルbi はベクトル量子化部28にお
いてベクトル量子化され、量子化値に対応する第2イン
デックスI2が出力される。
【0049】ここでもLSP係数をそのままベクトル量
子化するのではなく、上記のように時間的に近接する分
析窓から求められたLSP係数間の相関を利用して、L
SP係数の差分の自乗値をベクトル量子化することによ
り、従来よりも少ない量子化ビット数(符号帳サイズ)
で同等の量子化特性を達成できる。
【0050】上記の方法により求められた第1インデッ
クスI1及び第2インデックスI2は図示せぬ復号器へ
伝送される。復号器側では受け取ったインデックスから
後述する第5実施形態に示す方法によりLSP1i 及び
LSP2i の量子化値を復号することができる。
【0051】以上説明の通り、本実施例によれば通常の
ベクトル量子化よりも少ない量子化ビット数で、従来と
同等の量子化特性を実現することができる。また、本実
施例は現フレーム内(一符号化フレーム内)のLSP係
数の差分を用いているため、従来の差分ベクトル量子化
で問題となっていた伝送誤りの後続フレームへの伝搬は
発生しない。このため、伝送誤りに対しても強いという
利点がある。
【0052】次に、第2実施形態を図3を参照して説明
する。但し、図3に示す第2実施形態において図2に示
した第1実施形態の各部に対応する部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0053】図3に示す第2実施形態において、入力音
声信号S1から差分ベクトルai 及びbi を求めるまで
の構成は第1実施形態と同様である。30,31はベク
トル分割部、32,34は低次側ベクトル量子化部、3
3,35は高次側ベクトル量子化部である。
【0054】ここで、差分ベクトルai (i=1,…,
10)の分布を図4のヒストグラムに示す。但し、図4
においては簡単にするため1,2,7,8次のLSP係
数の差分を示している。
【0055】また、LSP係数は周波数を表すパラメー
タなので図4の横軸(LSP係数の差分)も周波数とな
る。更に、縦軸は差分周波数の出現頻度を表している。
図4から低次のLSP係数の差分の分散は小さく、高次
のLSP係数の差分の分散は大きいことがわかる。
【0056】従って、LSP係数のベクトル量子化を行
う際にはLSP係数ベクトルを低次側と高次側の2つの
小ベクトルに分割し、各小ベクトルを独立にベクトル量
子化した方が効率がよい。即ち、分散の小さい低次側の
量子化ビット数を少なくし、高次側の量子化ビット数を
低次側よりも多くすることにより、全て(この例では1
0次)のLSP係数の差分ベクトルをまとめてベクトル
量子化する場合よりも少ないビット数で同等の量子化特
性を実現することが可能になる。
【0057】以上の考察に基づき、第2実施形態ではベ
クトル分割部30により10次の差分ベクトルai を低
次側(例えば1次〜4次)と高次側(例えば5次〜10
次)の2つの小ベクトルに分割し、それぞれの小ベクト
ルを低次側ベクトル量子化部32および高次側ベクトル
量子化部33によりベクトル量子化を行い、第1インデ
ックスI11及び第2インデックスI12を求める。
【0058】同様にして、LSP係数の自乗値の差分ベ
クトルbi をベクトル分割部31により分割し、各小ベ
クトルを低次側ベクトル量子化部34及び高次側ベクト
ル量子化部35によりベクトル量子化を行い、第3イン
デックスI13及び第4インデックスI14を求める。
【0059】ここで、第2実施形態と第1実施形態とを
比べた場合に、第2実施形態の方が伝送されるインデッ
クスの数が増えていることから、一見すると第2実施形
態の方が伝送する情報量も増えているようにみえるがそ
うではない。つまり、第2実施形態の場合には各々10
次元のベクトルai ,bi を2つの小ベクトルに分け、
低次側及び高次側の各小ベクトルの特徴をあらかじめ学
習しておくことにより、ベクトル量子化に用いる符号帳
のパターン数(伝送情報量)を削減することができる。
【0060】以上説明したように、第2実施形態によれ
ば第1実施形態よりもさらに少ない量子化ビット数で同
等の量子化特性を達成することが可能となる。次に、第
3実施形態を図5を参照して説明する。但し、図5に示
す第3実施形態において図2に示した第1実施形態の各
部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。
【0061】図5に示す第3実施形態において、入力音
声信号S1から差分ベクトルai 及びbi を求めるまで
の構成は第1実施形態と同様である。37はモード判定
部、38はスイッチ、40,41,42,43は複数の
ベクトル量子化部である。
【0062】また、スイッチ38は、減算器25の出力
端をモード情報M1に応じてベクトル量子化部40又は
41の入力端に接続する可動接点44と、減算器26の
出力端をモード情報M1に応じてベクトル量子化部42
又は43の入力端に接続する可動接点45とを具備す
る。
【0063】まず、モード判定部37により入力音声信
号S1の性質を判定してモード情報M1を得る。モード
判定の方法としては従来から知られている様々な手法を
用いることができる。
【0064】例えば音声のパワー情報のみから判断する
方法や、音声のパワー情報とピッチ周期性から判断する
方法などがある。また、音声の性質の分類(モード情
報)として様々な分類の仕方が知られているが、第3実
施形態では、入力音声信号S1を有声、無声、音声の立
ち上がり、音声の立ち下がりの4つのモードに分類する
場合について説明する。
【0065】但し、ベクトル量子化部40は、有声の差
分ベクトルai のベクトル量子化を行い、ベクトル量子
化41は音声の立ち上がりの差分ベクトルai のベクト
ル量子化を行い、ベクトル量子化部42は、有声の差分
ベクトルbi のベクトル量子化を行い、ベクトル量子化
43は音声の立ち上がりの差分ベクトルbi のベクトル
量子化を行うようになっている。
【0066】まず、差分ベクトルai の量子化を行う。
モード判定部37からのモード情報M1が有声の場合
は、スイッチ38の可動接点44がベクトル量子化部4
0に接続され、このベクトル量子化部40でai のベク
トル量子化を行うことによって第1インデックスI21
が出力される。一方、モード情報M1が音声の立ち上が
りの場合は、スイッチ38の可動接点44がベクトル量
子化部41に接続され、このベクトル量子化部41でa
i のベクトル量子化を行うことによって第1インデック
スI21が出力される。
【0067】但し、この図5では有声部と立上り部用の
ベクトル量子化部40,41のみを示し、他のモード用
のベクトル量子化部を省略している。ここで、モード別
にベクトル量子化を行う利点について説明する。図6に
有声部、図7に立上り部におけるLSP係数の差分のヒ
ストグラムを示す。
【0068】図6及び図7から有声部の分散は立上り部
の分散よりも小さいことがわかる。また、有声部の分布
は零周波数を中心に左右対称であるのに対して、立上り
部は非対称である。
【0069】従って、全てのモードのLSP係数の差分
ベクトルを一つの量子化器で量子化するよりも、第3実
施形態のように各モード用に予め最適に学習した符号帳
を持つベクトル量子化器で量子化した方が符号帳のパタ
ーン数(伝送情報量)を少なくすることができることが
わかる。
【0070】次に、差分ベクトルbi をai と同様にし
てモード判定部37からのモード情報M1を用いて量子
化する。即ち、スイッチ38の可動接点45はモード情
報M1に応じてベクトル量子化部42又は43を選択
し、その量子化部42又は43でベクトル量子化が行わ
れることによって第2インデックスI22が出力され
る。
【0071】但し、この図5では有声部と立上り部用の
ベクトル量子化部42,43のみを示し、他のモード用
のベクトル量子化部を省略している。以上説明した第3
実施形態によれば、第1実施形態の場合よりもさらに少
ない量子化ビット数で同等の量子化特性を実現すること
ができる。
【0072】次に、第4実施形態を図8を参照して説明
する。但し、図8に示す第4実施形態において図3に示
した第2実施形態の各部に対応する部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0073】図8に示す第4実施形態において、LPC
分析部20からベクトル分割部30,31までの構成は
第2実施形態と同様であり、更に、モード判定部37は
図5の第3実施形態で説明したものと同様である。
【0074】図8において、47はスイッチ、48,4
9,50,51,52,53,54,55は複数のベク
トル量子化部である。また、スイッチ47は、ベクトル
分割部30の低次側出力端をモード情報M1に応じてベ
クトル量子化部48又は49の入力端に接続する可動接
点57と、ベクトル分割部30の高次側出力端をモード
情報M1に応じてベクトル量子化部50又は51の入力
端に接続する可動接点58と、ベクトル分割部31の低
次側出力端をモード情報M1に応じてベクトル量子化部
52又は53の入力端に接続する可動接点59と、ベク
トル分割部31の高次側出力端をモード情報M1に応じ
てベクトル量子化部54又は55の入力端に接続する可
動接点60とを具備する。
【0075】また、ベクトル量子化部48は、有声の差
分ベクトルai における低次側の小ベクトルのベクトル
量子化を行い、ベクトル量子化部50は、有声の差分ベ
クトルai における高次側の小ベクトルのベクトル量子
化を行い、ベクトル量子化部52は、有声の差分ベクト
ルbi における低次側の小ベクトルのベクトル量子化を
行い、ベクトル量子化部54は、有声の差分ベクトルb
i における高次側の小ベクトルのベクトル量子化を行
う。
【0076】更に、ベクトル量子化部49は、無声の差
分ベクトルai における低次側の小ベクトルのベクトル
量子化を行い、ベクトル量子化部51は、無声の差分ベ
クトルai における高次側の小ベクトルのベクトル量子
化を行い、ベクトル量子化部53は、無声の差分ベクト
ルbi における低次側の小ベクトルのベクトル量子化を
行い、ベクトル量子化部55は、無声の差分ベクトルb
i における高次側の小ベクトルのベクトル量子化を行
う。
【0077】即ち、ここでは、入力音声信号S1の有
声、無声、音声の立ち上がり、音声の立ち下がりの4つ
のモードの内の、有声及び無声の場合についてベクトル
量子化を行う構成を示しているが、他の場合も同様に実
現できる。
【0078】従って、第4実施形態は、第1実施形態に
第2実施形態のベクトル分割部と第3実施形態のモード
切替え型構成のベクトル量子化部を導入したものであ
り、第1〜第3実施形態よりもさらに少ない量子化ビッ
ト数でそれらと同等の量子化特性を実現することができ
る。
【0079】次に、第5実施形態を図9を参照して説明
する。但し、図9に示す第5実施形態において図2に示
した第1実施形態の各部に対応する部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0080】この図9に示す第5実施形態は、図2に示
した第1実施形態によって符号化されて得られたインデ
ックス情報I1,I2からLSP係数の量子化値LSP
i及びLSP2i を復号する復号器を提供するもので
ある。ここで、i=1,…,10ある。
【0081】図9において、62,63は逆量子化部、
64は逆数算出部、65は乗算器、66は加算器、67
は1/2倍数器、68は減算器である。まず、第1イン
デックスI1が逆量子化部62に入力される。逆量子化
部62は符号器(第1実施形態)側で用いたのと同じ符
号帳を持ち、この符号帳内の符号ベクトルの中から第1
インデックスI1に対応する差分ベクトルai を出力す
る。ここで、 ai =LSP1i −LSP2i (i=1,…,10) (10) である。
【0082】同様にして、第2インデックスI2が逆量
子化部63に入力されベクトルbiが出力される。但
し、 bi =LSP1i 2 −LSP2i 2 (i=1,…,10) (11) である。
【0083】次に、逆数算出部64によりai の逆数1
/ai が求められ、乗算器65でb i と1/ai が掛け
合わされてci が求まる。但し、 ci =LSP1i +LSP2i (i=1,…,10) (12) 次に加算器66でai にci が加えられて2・LSP1
i が求まるので、これを1/2倍数器67で1/2倍し
てLSP1i が得られる。一方、減算器68によりci
からLSP1i が引かれてLSP2i が得られる。
【0084】以上説明した第5実施形態によれば、第1
実施形態により符号化して得られたインデックス情報I
1,I2からLSP係数を復号することが可能となる。
次に、第6実施形態を図10を参照して説明する。但
し、図10に示す第6実施形態において図3に示した第
2実施形態及び図9に示した第5実施形態の各部に対応
する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0085】この図10に示す第6実施形態は、図3に
示した第2実施形態によって符号化されて得られたイン
デックス情報I11,I12,I13,I14からLS
P係数の量子化値LSP1i 及びLSP2i を復号する
復号器を提供するものである。ここで、i=1,…,1
0ある。
【0086】図10において、70,71,72,73
は逆量子化部、74,75はベクトル結合部である。ま
ず、第1インデックスI11が逆量子化部70に入力さ
れる。逆量子化部70は符号器側で用いたのと同じ符号
帳を持ち、この符号帳内の符号ベクトルの中から第1イ
ンデックスI11に対応する差分ベクトルの低次側am
を出力する。ここで、 am =LSP1m −LSP2m (m=1,…,4) (13) 同様にして、第2〜第4インデックスI12〜I14が
それぞれ逆量子化部71〜73に入力されてそれぞれベ
クトルan ,bm ,bn が出力される。但し、 an =LSP1n −LSP2n (n=5,…,10) (14) bm =LSP1m 2 −LSP2m 2 (m=1,…,4) (15) bn =LSP1n 2 −LSP2n 2 (n=5,…,10) (16) である。
【0087】ベクトル結合部74においてベクトルam
とan が結合され、ベクトルai が出力される。ここ
で、ai の1〜4次がam に対応し、ai の5〜10次
がanに対応する。
【0088】同様にして、ベクトル結合部6においてベ
クトルbm とbn が結合され、ベクトルbi が出力され
る。ここで、bi の1〜4次がbm に対応し、bi の5
〜10次がbn に対応する。このようにして10次元の
ベクトルai とbi とが得られる。ai とbi とからL
SP係数の量子化値LSP1i 及びLSP2i (i=
1,…,10)を求める手順は第5実施形態と同じであ
るので説明を省略する。
【0089】以上説明した第6実施形態によれば第2実
施形態により符号化して得られたインデックス情報から
LSP係数を復号することが可能となる。次に、第7実
施形態を図11を参照して説明する。但し、図11に示
す第7実施形態において図5に示した第3実施形態及び
図9に示した第5実施形態の各部に対応する部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。
【0090】この図11に示す第7実施形態は、図5に
示した第3実施形態によって符号化されて得られたイン
デックス情報I21,I22からLSP係数の量子化値
LSP1i 及びLSP2i を復号する復号器を提供する
ものである。ここで、i=1,…,10ある。
【0091】図11において、77はスイッチ、78,
79,80,81は逆量子化部である。スイッチ77
は、符号器側から伝送されてくるモード情報M1に応じ
て第1インデックスI21を逆量子化部78又は79に
入力する接続動作を行う可動接点83と、モード情報M
1に応じて第2インデックスI22を逆量子化部80又
は81に入力する接続動作を行う可動接点84とを具備
する。
【0092】まず、第1インデックスI21が有声のモ
ード情報M1に応じて接続動作を行う可動接点83によ
って逆量子化部78に入力されたとすると、ここで、逆
量子化処理が行われて第1インデックスI1に対応する
差分ベクトルai が出力される。ここで、 ai =LSP1i −LSP2i (i=1,…,10) (17) また、モードが立ち上がり部の場合には逆量子化部79
が選択され、有声部の場合と同様にして第1インデック
スI1に対応する差分ベクトルai が出力される。但
し、ここでは、その他のモード用の逆量子化部を省略し
ている。
【0093】第2インデックスI22についても第1イ
ンデックスI21と同様の処理を行う。つまり、モード
情報M1に従って逆量子化部80を選択して逆量子化を
行い、第1インデックスI22に対応するベクトルbi
を得る。ここで、 bi =LSP1i 2 −LSP2i 2 (i=1,…,10) (18) である。
【0094】次に、このようにして求めたai とbi
からLSP係数の量子化値を求めるが、その手順は第5
実施形態と同じであるので説明を省略する。以上説明し
たように第7実施形態によれば第3実施形態により符号
化して得られたインデックス情報からLSP係数を復号
することが可能となる。
【0095】次に、第8実施形態を図12を参照して説
明する。但し、図12に示す第8実施形態において図8
に示した第4実施形態及び図10に示した第6実施形態
の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0096】この図12に示す第8実施形態は、図8に
示した第4実施形態によって符号化されて得られたイン
デックス情報I31,I32,I33,I34からLS
P係数の量子化値LSP1i 及びLSP2i を復号する
復号器を提供するものである。ここで、i=1,…,1
0ある。
【0097】図12において、83はスイッチ、84,
85,86,87,88,89,90,91は逆量子化
部である。スイッチ83は、符号器側から伝送されてく
るモード情報M1に応じて第1インデックスI31を逆
量子化部84又は85に入力する接続動作を行う可動接
点93と、第2インデックスI32を逆量子化部86又
は87に入力する接続動作を行う可動接点94と、第3
インデックスI33を逆量子化部88又は89に入力す
る接続動作を行う可動接点95と、第4インデックスI
34を逆量子化部90又は91に入力する接続動作を行
う可動接点96とを具備する。
【0098】まず、第1インデックスI31が有声のモ
ード情報M1に応じて接続動作を行う可動接点93によ
って逆量子化部84に入力されたとすると、ここで、逆
量子化処理が行われてインデックスI31に対応する差
分ベクトルam が出力される。ここで、 am =LSP1m −LSP2m (m=1,…,4) (19) 同様にして、第2〜第4インデックスI12〜I14が
それぞれ逆量子化部86,88,90に入力されてそれ
ぞれベクトルan ,bm ,bn が出力される。但し、 an =LSP1n −LSP2n (n=5,…,10) (20) bm =LSP1m 2 −LSP2m 2 (m=1,…,4) (21) bn =LSP1n 2 −LSP2n 2 (n=5,…,10) (22) である。
【0099】ベクトル結合部74においてベクトルam
とan が結合され、ベクトルai が出力される。ここ
で、ai の1〜4次がam に対応し、ai の5〜10次
がanに対応する。
【0100】同様にして、ベクトル結合部6においてベ
クトルbm とbn が結合され、ベクトルbi が出力され
る。ここで、bi の1〜4次がbm に対応し、bi の5
〜10次がbn に対応する。
【0101】このようにして10次元のベクトルai
i とが得られる。ai とbi とからLSP係数の量子
化値LSP1i 及びLSP2i (i=1,…,10)を
求める手順は第5実施形態と同じであるので説明を省略
する。
【0102】以上説明した第8実施形態によれば第4実
施形態により符号化して得られたインデックス情報から
LSP係数を復号することが可能となる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のベクトル
量子化装置によれば、音声信号の効率のよいベクトル量
子化を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるベクトル量子化装
置のブロック構成図である。
【図3】本発明の第2実施形態によるベクトル量子化装
置のブロック構成図である。
【図4】LSP係数の差分のヒストグラムである。
【図5】本発明の第3実施形態によるベクトル量子化装
置のブロック構成図である。
【図6】有声部のLSP係数の差分のヒストグラムであ
る。
【図7】立ち上がり部のLSP係数の差分のヒストグラ
ムである。
【図8】本発明の第4実施形態によるベクトル量子化装
置のブロック構成図である。
【図9】本発明の第5実施形態によるベクトル量子化装
置のブロック構成図である。
【図10】本発明の第6実施形態によるベクトル量子化
装置のブロック構成図である。
【図11】本発明の第7実施形態によるベクトル量子化
装置のブロック構成図である。
【図12】本発明の第8実施形態によるベクトル量子化
装置のブロック構成図である。
【図13】LPC分析と符号化フレームの関係説明図で
ある。
【図14】音声のパワースペクトラム包絡線とLSP係
数との関係図である。
【図15】従来例のベクトル量子化装置のブロック構成
図である。
【符号の説明】
23 第1乗算手段 24 第2乗算手段 25 第1差分演算手段 26 第2差分演算手段 27 第1ベクトル量子化手段 28 第2ベクトル量子化手段 xi ,yi LSP係数

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力音声信号を同一フレーム内で異なる
    分析窓で線形予測分析して求めた第1及び第2LSP係
    数をベクトル量子化するベクトル量子化装置において、 前記第1及び第2LSP係数ベクトルの差分である第1
    差分ベクトルを求める第1差分演算手段と、 該第1LSP係数の自乗値を求める第1乗算手段と、 該第2LSP係数の自乗値を求める第2乗算手段と、 該第1及び第2乗算手段で求められた自乗値の差分であ
    る第2差分ベクトルを求める第2差分演算手段と、 該第1差分ベクトルのベクトル量子化を行う第1ベクト
    ル量子化手段と、 該第2差分ベクトルのベクトル量子化を行う第2ベクト
    ル量子化手段とを具備したことを特徴とするベクトル量
    子化装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2ベクトル量子化手段に
    代え、前記第1及び第2差分ベクトルの一方或いは双方
    を複数の小ベクトルに分割する分割手段と、該分割手段
    で分割された複数の小ベクトルの各々をベクトル量子化
    する第3ベクトル量子化手段とを具備したことを特徴と
    する請求項1記載のベクトル量子化装置。
  3. 【請求項3】 前記分割手段が、前記第1及び第2差分
    ベクトルの一方或いは双方を複数の小ベクトルに分割す
    る際に、LPC分析次数の低次側と高次側との小ベクト
    ル群に分割し、この分割された低次側と高次側との小ベ
    クトル群を独立に前記第3ベクトル量子化手段がベクト
    ル量子化するようにしたことを特徴とする請求項2記載
    のベクトル量子化装置。
  4. 【請求項4】 前記分割手段が、前記低次側と高次側と
    の小ベクトル群に分割する際に、該高次側の小ベクトル
    群のベクトル次元数が多くなるように分割することを特
    徴とする請求項3記載のベクトル量子化装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2ベクトル量子化手段に
    代え、前記入力音声信号の性質を判定する判定手段と、
    前記第1及び第2差分ベクトルを該判定手段で判定され
    た性質毎にベクトル量子化を行う第4ベクトル量子化手
    段とを具備したことを特徴とする請求項1記載のベクト
    ル量子化装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段が、前記入力音声信号の性
    質として、有声、無声、音声の立ち上がり、音声の立ち
    下がりを判定し、前記第4ベクトル量子化手段が、その
    有声、無声、音声の立ち上がり、音声の立ち下がり毎
    に、前記第1及び第2差分ベクトルのベクトル量子化を
    行うことを特徴とする請求項5記載のベクトル量子化装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第3ベクトル量子化手段に代え、前
    記低次側と高次側との小ベクトル群の各々を該判定手段
    で判定された性質毎にベクトル量子化を行う第5ベクト
    ル量子化手段を具備したことを特徴とする請求項3又は
    4記載のベクトル量子化装置。
  8. 【請求項8】 前記第1ベクトル量子化手段で前記第1
    差分ベクトルがベクトル量子化されて得られた第1イン
    デックスの逆量子化を行う第1逆量子化手段と、 前記第2ベクトル量子化手段で前記第2差分ベクトルが
    ベクトル量子化されて得られた第2インデックスの逆量
    子化を行う第2逆量子化手段と、 該第1逆量子化手段の逆量子化で得られる第1差分ベク
    トルの逆数を求める逆数算出手段と、 該第2逆量子化手段の逆量子化で得られる第2差分ベク
    トルと該逆数との乗算を行う乗算手段と、 該乗算手段の乗算結果と該第1逆量子化手段で得られる
    第1差分ベクトルとを加算する加算手段と、 該加算手段の加算結果を1/2倍する倍数手段と、 該乗算結果と該倍数手段で得られる加算結果の1/2倍
    値との差分を求める差分演算手段とを具備したことを特
    徴とする請求項1記載のベクトル量子化装置。
  9. 【請求項9】 前記第3ベクトル量子化手段で前記複数
    の小ベクトルが各々ベクトル量子化されて得られた複数
    のインデックスの逆量子化を行う第3逆量子化手段と、 該第3逆量子化手段で得られる複数の小ベクトルを前記
    分割手段が行った分割と逆の結合を行うことにより前記
    第1及び第2差分ベクトルを求める結合手段と、 該結合手段で得られる第1差分ベクトルの逆数を求める
    逆数算出手段と、 該結合手段で得られる第2差分ベクトルと該逆数との乗
    算を行う乗算手段と、 該乗算手段の乗算結果と該結合手段で得られる第1差分
    ベクトルとを加算する加算手段と、 該加算手段の加算結果を1/2倍する倍数手段と、 該乗算結果と該倍数手段で得られる加算結果の1/2倍
    値との差分を求める差分演算手段とを具備したことを特
    徴とする請求項2記載のベクトル量子化装置。
  10. 【請求項10】 前記判定手段で判定された入力音声信
    号の性質毎に、前記第4ベクトル量子化手段で前記第1
    及び第2差分ベクトルがベクトル量子化されて得られた
    第1及び第2インデックスの逆量子化を行う第4逆量子
    化手段と、 該第4逆量子化手段の逆量子化で得られる第1差分ベク
    トルの逆数を求める逆数算出手段と、 該第4逆量子化手段の逆量子化で得られる第2差分ベク
    トルと該逆数との乗算を行う乗算手段と、 該乗算手段の乗算結果と該第4逆量子化手段で得られる
    第1差分ベクトルとを加算する加算手段と、 該加算手段の加算結果を1/2倍する倍数手段と、 該乗算結果と該倍数手段で得られる加算結果の1/2倍
    値との差分を求める差分演算手段とを具備したことを特
    徴とする請求項5記載のベクトル量子化装置。
  11. 【請求項11】 前記判定手段で判定された入力音声信
    号の性質毎に、前記第5ベクトル量子化手段で前記低次
    側と高次側との小ベクトル群の各々がベクトル量子化さ
    れて得られた複数のインデックスの逆量子化を行う第5
    逆量子化手段と、 該第5逆量子化手段の逆量子化で得られる複数の小ベク
    トルを前記分割手段が行った分割と逆の結合を行うこと
    により前記第1及び第2差分ベクトルを求める結合手段
    と、 該結合手段で得られる第1差分ベクトルの逆数を求める
    逆数算出手段と、 該結合手段で得られる第2差分ベクトルと該逆数との乗
    算を行う乗算手段と、 該乗算手段の乗算結果と該結合手段で得られる第1差分
    ベクトルとを加算する加算手段と、 該加算手段の加算結果を1/2倍する倍数手段と、 該乗算結果と該倍数手段で得られる加算結果の1/2倍
    値との差分を求める差分演算手段とを具備したことを特
    徴とする請求項7記載のベクトル量子化装置。
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