JPH09257137A - ダイレクトドライブ形油圧サーボ弁 - Google Patents

ダイレクトドライブ形油圧サーボ弁

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JPH09257137A
JPH09257137A JP7025096A JP7025096A JPH09257137A JP H09257137 A JPH09257137 A JP H09257137A JP 7025096 A JP7025096 A JP 7025096A JP 7025096 A JP7025096 A JP 7025096A JP H09257137 A JPH09257137 A JP H09257137A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成を大形化することなしに、応答性および
信頼性を向上することができるダイレクトドライブ形油
圧サーボ弁を提供する。 【解決手段】 磁気的に中立位置に復帰する出力軸2を
有するモータによってスプール9a,9bを変位させ、
各スプール9a,9bが挿通するスリーブを内スリーブ
8a,8bと外スリーブ7a,7bとの2重構造とし、
スプール9a,9bの第3通路14a,14bと、内ス
リーブ8a,8bの第2通路13a,13bとの間に異
物が噛込んでジャミングを発生したとき、内スリーブ8
a,8bをスプール9a,9bに追従させ、出力軸2の
回転が抑制されることを防ぎ、応答性および信頼性を向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般産業用油圧系
統および航空機用油圧系統において、作動油の方向およ
び流量を制御するために用いられ、スプールを電気モー
タによって直接駆動するダイレクトドライブバルブ(略
称DDV)と呼ばれる油圧サーボ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧分野において、作動油の方向および
流量を制御するスプール弁のサーボコントロールは、一
般産業用および航空機用のいずれも、いわゆる電油サー
ボ弁(略称EHSV;Electric Hydraulic Servo Valve
または略称EHV;ElectricHydraulic Valve)が主に用
いられていたけれども、近年は、(1)構造がシンプル
であること、(2)異物の噛込みに強いことによって故
障が少なく、信頼性が高いこと、(3)電子技術の発達
によって電気系統の大容量小形化が可能となったこと、
などによって、ダイレクトドライブ形油圧サーボ弁が積
極的に採用されている。このダイレクトドライブ形油圧
サーボ弁は、航空機の分野においても、バルブシステム
の軽量化、高信頼性化の観点から、ロッドやケーブル等
の機械的操縦系統に代えて、パイロット操縦装置からた
とえばヘリコプタのロータ等の舵面までを電線で結び、
電気信号のみによって舵面を制御するフライ・バイ・ワ
イヤ(略称FBW)操縦システムには不可欠の技術とな
ってきており、固定翼機を中心に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では、上記の電油サーボ弁にはスプールを中立位置へ復
帰させるために機械的ばねが用いられているため、この
機械的ばねの存在は、故障に対する冗長性を与えること
が困難であり、高信頼性を要求される航空機にとって、
高信頼性化を抑制する一要因となっている。また、機械
的ばねは、応答性を向上するには自ずと限界があるた
め、高応答性化を妨げるという問題も有している。さら
に、上記電油サーボ弁は、スプールとスリーブによって
形成される油通路がスプールの変位に応じて開度を変化
させて、各種のアクチュエータへの作動油の油量が制御
されるけれども、前記開度が小さくなったとき、異物を
噛込むと、スプールを円滑に変位させることができなく
なってしまい、アクチュエータが作動不能となる問題が
ある。
【0004】本発明の目的は、構成を大形化することな
しに、応答性および信頼性を向上することができるよう
にしたダイレクトドライブ形油圧サーボ弁を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、通電によって出力軸を中立位置から所定の角度範囲
で回転させ、かつ出力軸を磁気的に前記中立位置に復帰
させる力を有するモータと、作動油を導く第1通路が形
成される外スリーブと、外スリーブにその軸線方向に変
位可能に収納され、第1通路に連通して作動油を導く第
2通路が形成される内スリーブと、内スリーブにその軸
線方向に前記モータによって変位可能に収納され、第2
通路に連通して作動油を導く第3通路が形成されるスプ
ールとを含むことを特徴とするダイレクトドライブ形油
圧サーボ弁である。 本発明に従えば、モータへの通電によって出力軸を中立
位置から所定の角度範囲、たとえば±20〜30°の角
度範囲で回転させ、スプールを変位させる。通電を遮断
すると、前記出力軸は磁気的に中立位置へ復帰する。こ
のような磁気的な中立位置への復元力は、永久磁石の磁
束の磁気回路によって磁気リラクタンストルクによって
実現可能である。このようにして、機械的ばねを用いず
にモータの出力軸を中立位置に静安定させて復帰させる
力を有するので、構成を大形化せずに軽量で信頼性の高
い油圧サーボ弁を実現することができる。 上記モータによって直接駆動されるスプールは、第3通
路を有し、内スリーブに収納されて、モータの出力軸の
回転によって第3通路を第2通路に対して開度を変化さ
せながら連通する。内スリーブは外スリーブに収納さ
れ、第2通路が第1通路に連通する。第2通路および第
3通路間に異物を噛込んだとき、内スリーブはスプール
とともに同一方向に変位し、スプールの変位が異物によ
って妨げられることが防がれる。これによって、異物噛
込みによる弁の機能喪失が防がれ、信頼性が向上され
る。
【0006】請求項2記載の本発明は、モータの出力軸
の回転またはスプールの変位を検出する作動検出器が設
けられ、その検出信号によって前記モータがフィードバ
ック制御されることを特徴とする。 本発明に従えば、前記油圧サーボ弁には作動検出器が設
けられる。この作動検出器は、モータの出力軸の回転を
検出してもよく、あるいはスプールの変位を検出しても
よい。このような作動検出器によって、アクチュエータ
への作動油の供給量および供給方向を制御し、したがっ
てアクチュエータを高精度で制御することが可能とな
る。
【0007】請求項3記載の本発明は、第1通路の圧力
を検出する圧力検出器を備えることを特徴とする。 本発明に従えば、圧力検出器によって第1通路の圧力が
検出される。このような圧力検出器を設けることによっ
て、請求項1または2に記載される油圧サーボ弁をいわ
ゆるジャムプルーフバルブと呼ばれる多重系コントロー
ルバルブを採用したとき、バルブへの異物の噛込みを検
出し、異常を知らせることが可能となる。これによっ
て、より一層信頼性の高いアクチュエータへの制御を行
うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
ダイレクトドライブ形油圧サーボ弁1を示す断面図であ
る。ダイレクトドライブ形油圧サーボ弁(略称DDV、
以下、油圧サーボ弁と略記する)1は、基本的に、通電
によって回軸中心から偏心した出力軸2を中立位置から
所定の角度範囲で回転させ、かつ出力軸2を磁気的に前
記中立位置に復帰させる力を有するトルクモータ3と、
このトルクモータ3によって直接駆動される弁本体4と
を有する。この油圧サーボ弁1は、高い応答性および信
頼性が要求されるたとえばヘリコプタにおいて、パイロ
ット操縦装置からロータまでを電線で結んで、舵面を制
御するフライ・バイ・ワイヤ(略称FBW)操縦系統の
並列アクチュエータCy1,Cy2のサーボコントロー
ルバルブとして用いられ、弁本体4は、各アクチュエー
タCy1,Cy2に対応した第1および第2ブロック5
a,5bの2系統から成る。
【0009】弁本体4は、ほぼ中央にトルクモータ3が
取付けられ、相互に連結される2つのハウジング6a,
6bと、各ハウジング6a,6bにそれぞれ収納される
外スリーブ7a,7bと、各外スリーブ7a,7bに収
納される内スリーブ8a,8bと、各内スリーブ8a,
8bに収納されるスプール9a,9bとを有する。これ
らの外スリーブ7a,7b、内スリーブ8a,8bおよ
びスプール9a,9bは、同軸を成し、ハウジング6
a,6b内で共通な軸線方向に相互に変位可能である。
【0010】各ハウジング6a,6bは、図示しないポ
ンプから作動油が供給される圧力ポートP、図示しない
タンクに連なるタンクポートR、および一方のアクチュ
エータCy1の各ポートP1a,P1bに流路11a,
11bを介して連なる2つのポートA,Bをそれぞれ有
する。各外スリーブ7a,7bは、各ポートP,R,
A,Bに連通して作動油を導く第1通路12a,12b
を有し、各内スリーブ8a,8bは第1通路12a,1
2bに連通して作動油を導く第2通路13a,13bを
有し、各スプール9a,9bは第2通路13a,13b
に連通して作動油を導く第3通路14a,14bを有す
る。
【0011】第1ブロック5aの外スリーブ7aは、そ
の出力軸2寄りの軸線方向一端部が、第2ブロック5b
の外スリーブ7bの出力軸2寄りの軸線方向一端部に嵌
合し、同一軸線を成して配置される。各外スリーブ7
a,7bの軸線方向他端部は、押圧リング16a,16
bに当接し、各押圧リング16a,16bは一端部がハ
ウジング6a,6bによって支持される第1ばね17
a,17bによって弾発的に押圧され、各内スリーブ8
a,8bを支持する。各内スリーブ8a,8bは、出力
軸2寄りの各軸線方向一端部が相互に間隔をあけて離間
し、各軸線方向他端部には一直径線方向に挿通された係
止ピン18a,18bによって係止されるばね受け片2
0a,20bが装着され、第2ばね19a,19bの一
端部が支持される。第2ばね19a,19bの他端部
は、内スリーブ8a,8bの段差面21a,21bを支
持する前記押圧リング16a,16bに当接し、各内ス
リーブ8a,8bを弾発的に押圧する。前記第1および
第2ばね17a,17b;19a,19bは、圧縮コイ
ルばねによって実現される。
【0012】このような構成によって、第1ブロック5
aにおいて、内スリーブ8aの第2通路13aとスプー
ル9aの第3通路14aとの間に異物を噛込んでジャミ
ングが発生したとき、スプール9aが図1の右方へ移動
中であれば、第2ばね19aのばね力に抗して内スリー
ブ8aはスプール9aと同一方向へ変位することがで
き、またスプール9aが図1の左方へ移動中であれば、
第1ばね17aのばね力に抗してスプール9aと同一方
向へ変位することができる。したがって、トルクモータ
3の出力軸2の回転がジャミングによって害されること
が防がれ、異物の噛込みによって制御不能な故障状態に
陥ることが回避される。このことは、第2ブロック5b
においても同様である。
【0013】また、第1ブロック5a側のスプール9a
と係止ピン18aとの間には、圧縮コイルばねから成る
第3ばね22が介在し、出力軸2とスプール9a,9b
間のバックラッシュの発生を防止している。
【0014】第2ブロック5bのハウジング6bには、
各スプール9a,9bの変位を検出する作動検出器であ
るリニアセンサ(略称LVDT;Linear VariableDiffe
rential Transformer)S1が設けられる。このリニア
センサS1から出力される各スプール9a,9bの変位
検出信号は、サーボ制御手段15に入力され、このサー
ボ制御手段15からのモータ駆動電流によってトルクモ
ータ3の出力軸2の回転量が制御される。これによっ
て、各スプール9a,9bが同時に変位し、第3通路1
4a,14bの第2通路13a,13bに対する開口量
が制御され、第1および第2アクチュエータCy1,C
y2の各ピストン棒24a,24bの動作が制御され
る。各ピストン棒24a,24bは相互に連結され、そ
の変位は前記リニアセンサS1と同様なリニアセンサS
3によって検出される。この検出信号は、サーボ制御手
段15に入力され、フィードバック制御によってトルク
モータ3の動作の外乱などによる作動遅れが補償され
る。
【0015】上記のリニアセンサS1に代えて、図1の
仮想線で示されるように、トルクモータ3の出力軸2の
回転、したがってロータ25の回転を検出するロータリ
センサ(略称RVDT;Rotary Variable Differential
Transformer)S2を設けるようにしてもよい。
【0016】各ハウジング6a,6bにはまた、圧力検
出ポート26a,26bが形成され、これらの圧力検出
ポート26a,26bを介して第1通路12a,12b
内の作動油が圧力検出器S4a,S4bに導かれる。各
圧力検出器S4a,S4bは、圧力スイッチまたは圧力
センサによって実現され、バルブへの異物の噛込みを検
出する。
【0017】図2は、図1の切断面線II−IIから見
たトルクモータ3の拡大断面図である。トルクモータ3
のケーシング31内には、磁性体から成るリング状のヨ
ーク32に巻線33a,33bがトロイダルに巻回され
た電磁コイル34a,34b,34cが図2の紙面に垂
直な軸線方向に3層に積重され、各電磁コイル34a〜
34cの内周面には、各巻線33a,33b間にわたっ
て周方向に90°位置を違えて2つのポール35a,3
5bが固着される。各ポール35a,35bは、磁性体
から成り、軸対称に2つのスリット36a,36bをあ
けて離間している。
【0018】各ポール35a,35b間には、軸線方向
一端部に前記出力軸2が固定される大略的に直円柱状の
ロータ25が収納され、このロータ25の軸線方向両端
部はボール軸受37a,37bによってそれぞれ軸支さ
れる。ロータ25は、ロータケーシング38内に図2に
示される軸直角断面において一直径線方向の両端をN極
およびS極の両磁極とする永久磁石39が設けられる。
各電磁コイル34a〜34cは、2本のボルト40a,
40bによって端板41上に固定され、この端板41に
は蓋42がボルト43によって液密な状態で固定され
る。
【0019】サーボ制御手段15によって各巻線33
a,33bへ通電されると、破線の矢印48a,48b
で示されるように磁界が発生し、ロータ25は図2に示
される中立位置から回転軸線47まわりに矢符D1方向
または矢符D2方向に所定の角度範囲で回転する。各巻
線33a,33bの通電が遮断されると、永久磁石39
によって実線の矢印49a,49bで示されるように磁
界が発生し、ロータ25は前記所定の角度の回転位置か
ら図2に示される初期位置に磁気的に復帰する。このよ
うなロータ25の復元力は、磁気リラクタンストルクに
よるものである。
【0020】図3はスプール9aと出力軸2との連結構
造を示す簡略化した斜視図であり、図4は図3の切断面
線IV−IVから見た断面図である。前記出力軸2の先
端部2aは、大略的に球状に形成され、スプール9aの
軸線方向一端部に形成された軸孔50に嵌まり込んで内
周面に摺接する。出力軸2の軸線51は、ロータ25の
回転軸線47から距離ΔLだけ偏心しており、出力軸2
の軸線51とスプール9aの軸線52とは直交し、出力
軸2の回転をスプール9aがその軸線52まわりに矢符
53方向に回転することによって解消している。図1に
示される構成では、第2ブロック5bのスプール9bの
軸線方向一端部が第1ブロック5aのスプール9aの軸
線方向一端部に嵌まり込み、相互に連結された状態で、
スプール9bの軸線方向一端部に形成される軸孔50に
出力軸2の先端部2aが嵌まり込み、各スプール9a,
9bが連動するように構成され、トルクモータ3と各ス
プール9a,9bとがロータリ/リニア結合形式で連結
されている。
【0021】図5は本発明の実施の他の形態のスプール
9aと出力軸2との連結構造を示す簡略化した斜視図で
あり、図6は図5の切断面線VI−VIから見た断面図
である。本形態では、スプール9aは、中空のスプール
本体55と、スプール本体55の軸線方向他端部に固定
され、かつ軸線方向一端部から突出するスプール軸56
とを有し、スプール軸56のスプール本体55とは隙間
をあけて離間している。スプール軸56の先端部にはブ
ッシュ57が嵌着され、このブッシュ57に出力軸2の
先端部2a付近が挿通される。このような構成によっ
て、出力軸2のロータ25の回転軸線47に対する偏心
をスプール軸56のたわみによって吸収することができ
る。
【0022】図7は本発明の実施のさらに他の形態のス
プール9aと出力軸2との連結構造を示す簡略化した斜
視図であり、図8は図7の切断面線VIII−VIII
から見た断面図である。本形態では、スプール9aの軸
線方向一端部に球面状の内周面を有する嵌合孔61が形
成され、この嵌合孔61には球面状の外周面を有するブ
ッシュ62が嵌着される。ブッシュ62には、出力軸2
の先端部2a付近が挿通される。ブッシュ62の嵌合孔
61内における回転中心63は、スプール9aの軸線5
2よりもずれた位置に存在し、これによって出力軸2の
偏心は、スプール9aがその軸線52まわりに矢符64
方向に回転することによって許容することができる。
【0023】図1〜図8に示される各実施の形態では、
ロータリ/リニア結合形式によってトルクモータ3の出
力軸2と各スプール9a,9bとが直角に連結して出力
軸2の回転によって各スプール9a,9bを駆動するよ
うにしたけれども、本発明の実施のさらに他の形態とし
て、図9に示されるように、ラウンドの幅bが相互に変
化するスプール65をロータリモータ66によって回転
させる構成であってもよい。このような構成を図1に示
されるようなジャムプルーフバルブとして実施する場合
には、スプール65を同軸に直列に接続すればよい。本
形態では、スプール65の操作力Fsは、モータトルク
Tmとし、スプール65の半径をrとしたとき、Fs=
Tm/rである。
【0024】本発明の実施のさらに他の形態として、ラ
ウンドの幅bが周方向に一様なスプール68をフォース
モータ69によって軸線方向に変位するように構成され
てもよい。このような構成を図1に示されるジャムプル
ーフバルブとして実施する場合には、スプール68を同
軸に直列接続すればよい。本形態のスプール68の軸線
方向の操作力Fsは、フォースモータ69の出力Fmと
したとき、Fs=Fmである。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、機械的
ばねを用いずにモータの出力軸を中立位置に復帰させる
力を有するので、構成を大形化することなしに、軽量で
信頼性の高い油圧サーボ弁を実現することができる。ま
た第2通路および第3通路間に異物を噛込んでジャミン
グが発生した場合であっても、内スリーブはスプールの
移動方向と同一方向に変位し、出力軸の回転がジャミン
グによって妨げられることが防がれ、これによってバル
ブの機能喪失を生じず、信頼性が向上される。
【0026】請求項2記載の本発明によれば、作動検出
器によってスプールの変位またはモータの出力軸の回転
を検出して、アクチュエータへの作動油の供給量および
供給方向を高精度で制御することができる。
【0027】請求項3記載の本発明によれば、圧力検出
器によって第1通路の圧力が検出されるので、この圧力
検出器からの検出出力を用いて、ジャミングの発生を検
出することができ、このような圧力検出器をジャムプル
ーフバルブなどの多重系コントロールバルブに実施する
ことによって、より信頼性の高いバルブを構成すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のダイレクトドライブ形
油圧サーボ弁1を示す断面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見たトルクモー
タ3の拡大断面図である。
【図3】スプール9aと出力軸2との連結構造を示す簡
略化した斜視図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。
【図5】本発明の実施の他の形態のスプール9aと出力
軸2との連結構造を示す簡略化した斜視図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た断面図であ
る。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態のスプール9a
と出力軸2との連結構造を示す簡略化した斜視図であ
る。
【図8】図7の切断面線VIII−VIIIから見た断
面図である。
【図9】本発明の実施のさらに他の形態のスプール65
およびロータリモータ66を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施のさらに他の形態のスプール6
8およびフォースモータ69を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ダイレクトドライブ形油圧サーボ弁 2 出力軸 3,3a,3b トルクモータ 4 弁本体 6a,6b ハウジング 7a,7b 外スリーブ 8a,8b 内スリーブ 9a,9b;65;68 スプール 12a,12b 第1通路 13a,13b 第2通路 14a,14b 第3通路 S1,S3 リニアセンサ S2 ロータリセンサ S4a,S4b 圧力検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電によって出力軸を中立位置から所定
    の角度範囲で回転させ、かつ出力軸を磁気的に前記中立
    位置に復帰させる力を有するモータと、 作動油を導く第1通路が形成される外スリーブと、 外スリーブにその軸線方向に変位可能に収納され、第1
    通路に連通して作動油を導く第2通路が形成される内ス
    リーブと、 内スリーブにその軸線方向に前記モータによって変位可
    能に収納され、第2通路に連通して作動油を導く第3通
    路が形成されるスプールとを含むことを特徴とするダイ
    レクトドライブ形油圧サーボ弁。
  2. 【請求項2】 モータの出力軸の回転またはスプールの
    変位を検出する作動検出器が設けられ、その検出信号に
    よって前記モータがフィードバック制御されることを特
    徴とする請求項1記載のダイレクトドライブ形油圧サー
    ボ弁。
  3. 【請求項3】 第1通路の圧力を検出する圧力検出器を
    備えることを特徴とする請求項1または2記載のダイレ
    クトドライブ形油圧サーボ弁。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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