JPH09255506A - 有害生物防除剤組成物 - Google Patents

有害生物防除剤組成物

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JPH09255506A
JPH09255506A JP26091896A JP26091896A JPH09255506A JP H09255506 A JPH09255506 A JP H09255506A JP 26091896 A JP26091896 A JP 26091896A JP 26091896 A JP26091896 A JP 26091896A JP H09255506 A JPH09255506 A JP H09255506A
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JP26091896A
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English (en)
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Yoshikazu Murakami
美和 村上
Masao Ogawa
雅男 小川
Izumi Fujimoto
いずみ 藤本
Toshiro Otsubo
敏朗 大坪
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】室温で固体の有機リン系化合物のマイクロカプ
セル化製剤は、長期間の保存安定性が必ずしもよいとは
いえず、結晶の析出や成長による製剤の劣化が生じるこ
とがあった。 【解決手段】融点が15℃以上の有機リン系化合物(例
えば、クロルピリホス)がマイクロカプセル化されてな
る有害生物防除剤組成物において、低級アルキル基で置
換されたインダン、低級アルキル基で置換されたナフタ
レン及びフェニルキシリルエタンからなる群より選ばれ
る一種以上の溶媒が、有機リン系化合物と共にマイクロ
カプセルに内包されてなる有害生物防除剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機リン系化合物
がマイクロカプセル化されてなる有害生物防除剤組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】有機リン系化合物、例えばクロルピリホ
スがマイクロカプセル化されてなる有害生物防除剤組成
物は、木材害虫防除用に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロル
ピリホス等の室温で固体の有機リン系化合物がマイクロ
カプセル化されてなる有害生物防除剤は、長期間の保存
安定性が必ずしもよいとは言えず、結晶の析出や成長に
よる製剤の劣化の問題があり、その改善が求められてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するものであり、融点が15℃以上の有機リン系化
合物がマイクロカプセル化されてなる有害生物防除剤組
成物において、低級アルキル基で置換されたインダン、
低級アルキル基で置換されたナフタレン及びフェニルキ
シリルエタンからなる群より選ばれる一種以上の溶媒
が、上記有機リン系化合物と共にマイクロカプセルに内
包されてなる有害生物防除剤組成物を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる有機リ
ン系化合物は、融点が15℃以上のものであり、具体的
には、例えば下記に示す殺虫剤、殺菌剤、除草剤の有効
成分化合物が挙げられる。
【0006】(1) O,O−ジエチル O−3,5,
6−トリクロロ−2−ピリジル ホスホロチオエート
{クロルピリホス} (2) O,O−ジメチル O−3,5,6−トリクロ
ロ−2−ピリジル ホスホロチオエート{クロルピリホ
スメチル} (3) O,O−ジエチル O−キノキサリン−2−イ
ル ホスホロチオエート{キナルホス} (4) O−(1,6−ジヒドロ−6−オキソ−1−フ
ェニルピリダジン−3−イル) O,O−ジエチル ホ
スホロチオエート{ピリダフェンチオン} (5) O,O−ジメチル S−(N−メチルカルバモ
イルメチル) ジチオホスフェート{ジメトエート}
【0007】(6) S−α−エトキシカルボニルベン
ジル O,O−ジメチル ホスホロジチオエート{PA
P} (7) S−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−2−オキ
ソベンゾオキサゾール−3−イルメチル O,O−ジエ
チル ホスホロジチオエート{ホサロン} (8) S−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−オ
キソ−1,3,4−チアジアゾール−3−イルメチル
O,O−ジメチル ホスホロジチオエート{DMTP} (9) 2−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)ビニル ジメチル ホスフェート{ジメチルビンホ
ス} (10) ジメチル 2,2,2−トリクロロ−1−ヒド
ロキシエチルホスホネート{トリクロルホン}
【0008】(11) O−エチル O−4−ニトロフェ
ニル フェニルホスホノチオエート{EPN} (12) S−ベンジル O,O−ジイソプロピル ホス
ホロチオエート{IBP} (13) O−2,6−ジクロロ−p−トリル O,O−
ジメチル ホスホロチオエート{トルクロホスメチル} (14) O−メチル O−2−ニトロ−p−トリル イ
ソプロピルホスホロアミドチオエート{アミプロホスメ
チル}
【0009】本発明において用いられる溶媒は、低級ア
ルキル基で置換されたインダン、低級アルキル基で置換
されたナフタレン又はフェニルキシリルエタンであり、
ここで低級アルキル基とは、通常、炭素数4以下アルキ
ル基を意味し、2個以上の低級アルキル基で置換された
ものであってもよい。該溶媒の具体例としては、メチル
インダン、エチルインダン、メチルナフタレン、ジメチ
ルナフタレン、エチルナフタレン、プロピルナフタレ
ン、ブチルナフタレン、フェニルキシリルエタン等が挙
げられる。
【0010】本発明の有害生物防除剤組成物を製造する
に際して、マイクロカプセル化製剤法としては、例え
ば、従来より知られている界面重合法や In-situ法等の
マイクロカプセル化反応の制御の容易な方法が用いられ
る。中でも界面重合法は、膜物質の選択幅が広いことか
ら本発明の有害生物防除剤組成物を得るのに好ましい方
法である。
【0011】本発明において、マイクロカプセルの膜物
質としては、例えば、ポリウレタン、ポリウレア、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリカーボナート、ポリスルホ
ナート、ポリスルホンアミド、尿素ホルマリン縮合物、
メラミン尿素縮合物、フェノールホルマリン縮合物、ア
クリル酸エステル重合体、メタクリル酸エステル重合
体、酢酸ビニル重合体、スチレン重合体、ジビニルベン
ゼン重合体、エチレンジメタクリレート重合体等が挙げ
られる。
【0012】ポリウレタン膜を形成させるには、例え
ば、多価イソシアナートと多価アルコールとを界面重合
させればよく、ポリウレア膜の場合は多価イソシアナー
トと多価アミン又は水との界面重合、ポリアミド膜の場
合は多価酸クロリドと多価アミンとの界面重合、ポリエ
ステル膜の場合は多価酸クロリドと多価アルコールとの
界面重合というように、近藤保ら著「マイクロカプセル
化の新技術とその用途開発・応用実例」経営開発センタ
ー出版部発行等で知られる方法により、マイクロカプセ
ル化を行うことができる。
【0013】本発明の一実施形態として、クロルピリホ
スがマイクロカプセル化されてなる有害生物防除剤組成
物があり、該有害生物防除剤組成物は、シロアリ、ヒラ
タキクイムシ等の木材害虫防除に用いるのに特に適して
いる。クロルピリホスの木材害虫防除用マイクロカプセ
ル化組成物としては、マイクロカプセルの平均粒径が3
0μm以下であり、(平均粒径/膜厚)の値が30以
上、200以下であり、かつ(平均粒径×膜厚)の値が
20μm2 以下となるように、マイクロカプセルを設計
するのが、木材害虫防除効力及び製剤安定性を高めるう
えで好ましい。
【0014】マイクロカプセルの平均粒径は、例えば、
コールターカウンターTA−II型(日科機取扱品)を用い
て測定できる。また、膜厚は次式
【数1】 により計算できる。
【0015】クロルピリホスがマイクロカプセル化され
てなる本発明の有害生物防除剤組成物を、屋外で木材に
使用する場合、散布された箇所において変色の見られる
ことがあるが、膜物質中の芳香環構造の占める重量%値
Aが40以下であり、かつ、Aの値とマイクロカプセル
の(平均粒径/膜厚)の値との比が0以上、0.8 以下と
なるように膜物質を選択することにより、変色の防止を
図ることができる。そのためには、例えば、上記界面重
合法によりポリウレア膜等を形成させるのに、フェニレ
ンジイソシアナートやフェニレンジアミン等の芳香環構
造を含む膜形成原料の使用割合を高めないようにするこ
とにより、膜物質中の芳香環構造の占める重量%値を下
げればよい。勿論、芳香環構造を含まない膜形成原料を
使用することにより、膜物質中の芳香環構造の占める重
量%値を0にしてもよい。
【0016】ポリウレタン膜やポリウレア膜を形成させ
るのに用いられる多価イソシアナートとしては、上記の
点において、ヘキサメチレンジイソシアナート、ヘキサ
メチレンジイソシアナートとトリメチロールプロパンと
の付加体、ヘキサメチレンジイソシアナート3分子のビ
ウレット縮合物、トリレンジイソシアナートとトリメチ
ロールプロパンとの付加体、トリレンジイソシアナート
のイソシアヌレート縮合物、ヘキサメチレンジイソシア
ナートのイソシアヌレート縮合物、イソホロンジイソシ
アナートのイソシアヌレート縮合物、ヘキサメチレンジ
イソシアナートの一方のイソシアナート部が2分子のト
リレンジイソシアナートと共にイソシアヌレート体を構
成し他方のイソシアナート部が2分子の他のヘキサメチ
レンジイソシアナートと共にイソシアヌレート体を構成
するイソシアナートプレポリマー、4,4’−メチレン
ビス(シクロヘキシルイソシアナート)、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアナート等の使用が好ましい。
【0017】クロルピリホスがマイクロカプセル化され
てなる本発明の有害生物防除剤組成物をシロアリ防除に
用いる場合、該有害生物防除剤組成物をクロルピリホス
量にして5〜50g/m2 程度を家屋の床下土壌又はコ
ンクリート表面に散布する。また、該有害生物防除剤組
成物を木部処理する場合にはクロルピリホス量にして1
〜5g/m2 程度を木部表面に散布する。
【0018】クロルピリホスがマイクロカプセル化され
てなる本発明の有害生物防除剤組成物を、ヒラタキクイ
ムシ防除用として防虫合板に用いる場合、該有害生物防
除剤組成物を合板1m3 当たりクロルピリホス量にして
10〜1000g程度となるように接着剤中に混入して単板を
貼合し、加圧処理して防虫合板とすることができる。該
接着剤としては、尿素樹脂系、メラミン尿素系、変性フ
ェノール樹脂系、アルカリフェノール樹脂系等のものが
使用される。
【0019】尚、クロルピリホスがマイクロカプセル化
されてなる本発明の有害生物防除剤組成物は、木材害虫
のみならず、アリ、カマドウマ、ゲジゲジ、ムカデ、ワ
ラジムシ、ダンゴムシ等の不快害虫の防除にも有効であ
り、この場合、例えば、本発明の有害生物防除剤組成物
を該不快害虫又は不快害虫の生息場所に、クロルピリホ
ス量にして1〜50g/m2 程度を散布すればよい。
【0020】本発明の有害生物防除剤組成物は、水性懸
濁剤、粉剤、水和剤、粒剤等種々の形態をとることがで
きるが、水性懸濁剤が製造の容易さ、安定性のよさなど
からよく用いられる。水性懸濁剤は、例えば、界面重合
法でマイクロカプセル化反応を行った結果得られるスラ
リーに、必要により増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重
調節剤等の安定剤を添加して調製される。
【0021】増粘剤としては、例えば、ザンタンガム、
ラムザンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、
ウェランガム等の天然多糖類、ポリアクリル酸ソーダ等
の合成高分子類、カルボキシメチルセルロース等の半合
成高分子類、アルミニウムマグネシウムシリケート、ス
メクタイト、ベントナイト、ヘクトライト、シリカ等の
鉱物質微粉末、アルミナゾルなどの水中で増粘効果を発
揮する物質が挙げられ、本発明の有害生物防除剤組成物
中の含有量は、通常0〜10重量%である。凍結防止剤
としては、例えば、エチレングリコール、プロピレング
リコール、グリセリンなどが挙げられ、本発明の有害生
物防除剤組成物中の含有量は、通常0〜20重量%であ
る。
【0022】防腐剤としては、例えば、パラヒドロキシ
安息香酸エステル、サリチル酸誘導体などの、通常の有
害生物防除剤製剤中に用いられるものが挙げられ、比重
調節剤としては、例えば、硫酸ナトリウム等の水溶性塩
類や尿素等の水溶性肥料などが挙げられる。活性成分で
ある有機リン系化合物の、本発明の有害生物防除剤組成
物中の含有量は、活性成分の種類、製剤の形態等により
異なるが、通常 0.5〜80重量%であり、特に、水性懸
濁剤の場合は、通常 0.5〜50重量%である。また、本
発明において用いられる低級アルキル基で置換されたイ
ンダン、低級アルキル基で置換されたナフタレン及びフ
ェニルキシリルエタンからなる群より選ばれる溶媒は、
活性成分である有機リン系化合物1重量部に対して、通
常 0.1〜10重量部、好ましくは 0.3〜5重量部の割合で
用いられる。
【0023】
【実施例】本発明を、製造例、比較例及び試験例をあげ
てより詳細に説明する。まず、製造例を示す。 製造例1 クロルピリホス20重量部とメチルナフタレン20重量部と
を60℃に加熱混合し、これにスミジュールL-75(住友
バイエルウレタン製トリメチロールプロパンとトリレン
ジイソシアナートとの付加体、分子量 656、芳香環とし
てベンゼン環3個を分子内に含有)4重量部を加えて均
一に混合した。これを5重量%のポリビニルアルコール
と6重量%のエチレングリコールとを含む水溶液 150重
量部に加え、T.K.オートホモミクサー(特殊機化工業製
ホモジナイザー)を用いて室温で攪拌し、微小滴に分散
した。次いで60℃で24時間ゆるやかに攪拌し、クロ
ルピリホスがポリウレタン膜中にマイクロカプセル化さ
れたスラリーを得た。得られたスラリーに、1重量部の
ザンタンガムと5重量部のアルミニウムマグネシウムシ
リケートとを含む水溶液 206重量部を加え、5重量%の
クロルピリホスを含む本発明の有害生物防除剤組成物を
得た。得られたマイクロカプセルの平均粒径は12.2μ
m、膜厚は0.13μm、(平均粒径/膜厚)は 94 、(平
均粒径×膜厚)は 1.6μm2 であった。また、膜物質中
の芳香環構造の占める重量%値Aは 28.8 %であり、A
の値と(平均粒径/膜厚)の値との比は0.31であった。
【0024】製造例2 クロルピリホス20重量部とジメチルナフタレン20重量部
とを60℃に加熱混合し、これにスミジュールL-75 5
重量部を加えて均一に混合した。これを5重量%のアラ
ビアガムと6重量%のエチレングリコールとを含む水溶
液 150重量部に加え、T.K.オートホモミクサーを用いて
室温で攪拌し、微小滴に分散した。次いで60℃で24
時間ゆるやかに攪拌し、クロルピリホスがポリウレタン
膜中にマイクロカプセル化されたスラリーを得た。得ら
れたスラリーに、1重量部のザンタンガムと5重量部の
アルミニウムマグネシウムシリケートとを含む水溶液 2
05重量部を加え、5重量%のクロルピリホスを含む本発
明の有害生物防除剤組成物を得た。得られたマイクロカ
プセルの平均粒径は18.6μm、膜厚は0.31μm、(平均
粒径/膜厚)は 60 、(平均粒径×膜厚)は 5.8μm2
であった。また、膜物質中の芳香環構造の占める重量%
値Aは 28.8 %であり、Aの値と(平均粒径/膜厚)の
値との比は0.48であった。
【0025】製造例3 クロルピリホス20重量部とメチルインダン10重量部とを
60℃に加熱混合し、これにミリオネートMR-400 5重
量部を加えて均一に混合した。これを8重量%のポリビ
ニルアルコールと6重量%のエチレングリコールとを含
む水溶液 150重量部に加え、T.K.オートホモミクサーを
用いて室温で攪拌し、微小滴に分散した。次いで60℃
で24時間ゆるやかに攪拌し、クロルピリホスがポリウ
レタン膜中にマイクロカプセル化されたスラリーを得
た。得られたスラリーに、1重量部のザンタンガムと5
重量部のアルミニウムマグネシウムシリケートとを含む
水溶液 215重量部を加え、5重量%のクロルピリホスを
含む本発明の有害生物防除剤組成物を得た。得られたマ
イクロカプセルの平均粒径は 5.1μm、膜厚は0.16μ
m、(平均粒径/膜厚)は 32 、(平均粒径×膜厚)は
0.8μm2 であった。また、膜物質中の芳香環構造の占
める重量%値Aは45.6%であり、Aの値と(平均粒径/
膜厚)の値との比は1.43であった。
【0026】製造例4 クロルピリホス20重量部とフェニルキシリルエタン30重
量部とを60℃に加熱混合し、これにミリオネートMR-4
00 10重量部を加えて均一に混合した。これを5重量%
のアラビアガムと12重量%のエチレングリコールとを含
む水溶液 150重量部に加え、T.K.オートホモミクサーを
用いて室温で攪拌し、微小滴に分散した。次いで60℃
で24時間ゆるやかに攪拌し、クロルピリホスがポリウ
レタン膜中にマイクロカプセル化されたスラリーを得
た。得られたスラリーに、2重量部のザンタンガムと4
重量部のアルミニウムマグネシウムシリケートとを含む
水溶液 190重量部を加え、5重量%のクロルピリホスを
含む本発明の有害生物防除剤組成物を得た。得られたマ
イクロカプセルの平均粒径は18.6μm、膜厚は0.65μ
m、(平均粒径/膜厚)は 29 、(平均粒径×膜厚)は
12.1μm2 であった。また、膜物質中の芳香環構造の占
める重量%値Aは45.6%であり、Aの値と(平均粒径/
膜厚)の値との比は1.57であった。
【0027】製造例5 クロルピリホス20重量部とフェニルキシリルエタン20重
量部とを60℃に加熱混合し、これにスミジュールN-75
(住友バイエルウレタン製ヘキサメチレンジイソシアナ
ートのビウレット縮合体、分子内に芳香環を含有しな
い)1重量部を加えて均一に混合した。これを5重量%
のアラビアガムと6重量%のエチレングリコールとを含
む水溶液 150重量部に加え、T.K.オートホモミクサーを
用いて室温で攪拌し、微小滴に分散した。次いで60℃
で24時間ゆるやかに攪拌し、クロルピリホスがポリウ
レタン膜中にマイクロカプセル化されたスラリーを得
た。得られたスラリーに、2重量部のザンタンガムと4
重量部のアルミニウムマグネシウムシリケートとを含む
水溶液 190重量部を加え、5重量%のクロルピリホスを
含む本発明の有害生物防除剤組成物を得た。得られたマ
イクロカプセルの平均粒径は20.9μm、膜厚は0.20μ
m、(平均粒径/膜厚)は 105、(平均粒径×膜厚)は
4.2μm2 であった。また、膜物質中の芳香環構造の占
める重量%値Aは0であり、Aの値と(平均粒径/膜
厚)の値との比は0であった。
【0028】製造例6 トルクロホスメチル20重量部とメチルナフタレン80重量
部とを60℃に加熱混合し、これにスミジュールL-75
10重量部を加えて均一に混合した。これを10重量%のポ
リビニルアルコールと10重量%のエチレングリコールと
を含む水溶液 150重量部に加え、T.K.オートホモミクサ
ーを用いて室温で攪拌し、微小滴に分散した。次いで6
0℃で24時間ゆるやかに攪拌し、トルクロホスメチル
がポリウレタン膜中にマイクロカプセル化されたスラリ
ーを得た。得られたスラリーに、0.8重量部のザンタン
ガムと 1.6重量部のアルミニウムマグネシウムシリケー
トとを含む水溶液 140重量部を加え、5重量%のクロル
ピリホスを含む本発明の有害生物防除剤組成物を得た。
得られたマイクロカプセルの平均粒径は 8.7μm、膜厚
は 0.1μm、(平均粒径/膜厚)は 87 、(平均粒径×
膜厚)は 0.9μm2 であった。また、膜物質中の芳香環
構造の占める重量%値Aは 28.8 %であり、Aの値と
(平均粒径/膜厚)の値との比は0.33であった。
【0029】製造例7 トルクロホスメチル20重量部とメチルインダン70重量部
とを60℃に加熱混合し、これにミリオネートMR-400
8重量部を加えて均一に混合した。これを10重量%のポ
リビニルアルコールと10重量%のエチレングリコールと
を含む水溶液 150重量部に加え、T.K.オートホモミクサ
ーを用いて室温で攪拌し、微小滴に分散した。次いで6
0℃で24時間ゆるやかに攪拌し、トルクロホスメチル
がポリウレタン膜中にマイクロカプセル化されたスラリ
ーを得た。得られたスラリーに、0.8重量部のザンタン
ガムと 1.6重量部のアルミニウムマグネシウムシリケー
トとを含む水溶液 152重量部を加え、5重量%のクロル
ピリホスを含む本発明の有害生物防除剤組成物を得た。
得られたマイクロカプセルの平均粒径は 9.4μm、膜厚
は0.14μm、(平均粒径/膜厚)は 67 、(平均粒径×
膜厚)は 1.3μm2 であった。また、膜物質中の芳香環
構造の占める重量%値Aは 45.6 %であり、Aの値と
(平均粒径/膜厚)の値との比は0.68であった。
【0030】次に、後述の試験例において比較参考にす
るための組成物の製造例を比較例として示す。 比較例1 スミジュールN-75(住友バイエルウレタン製ヘキサメチ
レンジイソシアナートのビウレット縮合体、分子内に芳
香環を含有しない)1.92重量部とヘキサン20重量部との
混合物に60℃に加熱したクロルピリホス20重量部を混
合した後、これを8重量%のポリビニルアルコールと6
重量%のエチレングリコールとを含む水溶液 150重量部
に加え、T.K.オートホモミクサーを用いて室温で攪拌
し、微小滴に分散した。次いで60℃で24時間ゆるや
かに攪拌し、スラリーを得た。得られたスラリーに、1
重量部のザンタンガムと5重量部のアルミニウムマグネ
シウムシリケートとを含む水溶液 208.08 重量部を加
え、5重量%のクロルピリホスを含む比較用の有害生物
防除剤組成物を得た。
【0031】比較例2 スミジュールL-75 4重量部、キシレン20重量部及びク
ロルピリホス20重量部を加熱混合した後、5重量%のア
ラビアガムと6重量%のエチレングリコールとを含む水
溶液 150重量部に加え、T.K.オートホモミクサーを用い
て室温で攪拌し、微小滴に分散した。次いで60℃で2
4時間ゆるやかに攪拌し、クロルピリホスがポリウレタ
ン膜中にマイクロカプセル化されたスラリーを得た。得
られたスラリーに、2重量部のザンタンガムと4重量部
のアルミニウムマグネシウムシリケートとを含む水溶液
206重量部を加え、5重量%のクロルピリホスを含む比
較用の有害生物防除剤組成物を得た。得られたマイクロ
カプセルの平均粒径は19.1μm、膜厚は0.23μm、(平
均粒径/膜厚)は 83 、(平均粒径×膜厚)は 4.4μm
2 であった。また、膜物質中の芳香環構造の占める重量
%値Aは 28.8 %であり、Aの値と(平均粒径/膜厚)
の値との比は0.35であった。
【0032】以下に試験例を示す。 試験例1 製造例1で得られた本発明の有害生物防除剤組成物を、
0.25重量%の水希釈液とし、イエシロアリ職蟻10頭に
60cmの高さから充分量(6ml)を噴霧した。1日後
の死虫率を求めたところ、100%であった。
【0033】試験例2 製造例1〜7で得られた本発明の有害生物防除剤組成物
と比較例1で得られた有害生物防除剤組成物との各々約
10gをポリエチレン瓶に入れ、冷蔵庫(庫内温度;約5
℃)内に2週間保存後、顕微鏡で各々の組成物を観察し
た。本発明の組成物は全て、結晶の析出が見られなかっ
たのに対し、比較例1で得た組成物には結晶の析出が認
められた。本発明の有害生物防除剤組成物である製造例
1〜7で得られた何れの組成物も結晶の析出が見られ
ず、優れた保存安定性を示したのに対し、溶媒を用いな
い比較例1で得られた組成物においては結晶の析出が見
られた。
【0034】試験例3 製造例1〜7及び比較例2で得た有害生物防除剤組成物
を、1重量%の水希釈液とし、スライドガラス上に滴下
して風乾し、40℃の恒温器中に30日間保った。次い
で、マイクロカプセルの状態を顕微鏡で観察した。製造
例1〜7で得られた何れの組成物も、マイクロカプセル
の膜の破壊や結晶の析出が見られなかったが、比較例2
で得られた組成物では、マイクロカプセルの膜の収縮と
破壊が認められた。
【0035】試験例4 製造例1で得た有害生物防除剤組成物を、 0.1重量%の
水希釈液とし、その6mlを10gの土壌に噴霧した。こ
の土壌を60℃で所定期間保存後、該土壌にイエシロアリ
職蟻10頭を放し、3日後の苦死虫率を求めた。結果を
表1に示す。
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の有害生物防除剤組成物は、結晶
の析出や成長による製剤の劣化が少なく長期間の保存安
定性に優れた組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大坪 敏朗 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点が15℃以上の有機リン系化合物がマ
    イクロカプセル化されてなる有害生物防除剤組成物にお
    いて、低級アルキル基で置換されたインダン、低級アル
    キル基で置換されたナフタレン及びフェニルキシリルエ
    タンからなる群より選ばれる一種以上の溶媒が、上記有
    機リン系化合物と共にマイクロカプセルに内包されてな
    ることを特徴とする有害生物防除剤組成物。
  2. 【請求項2】有機リン系化合物がクロルピリホスである
    請求項1記載の有害生物防除剤組成物。
  3. 【請求項3】木材害虫防除に用いるための請求項2記載
    の有害生物防除剤組成物。
  4. 【請求項4】マイクロカプセルの平均粒径が30μm以
    下であり、(平均粒径/膜厚)の値が30以上、200
    以下であり、かつ(平均粒径×膜厚)の値が20μm2
    以下である請求項3記載の有害生物防除剤組成物。
  5. 【請求項5】マイクロカプセルの膜物質中の芳香環構造
    の占める重量%値Aが40以下であり、かつ、Aの値と
    マイクロカプセルの(平均粒径/膜厚)の値との比が0
    以上、0.8 以下である請求項3又は請求項4記載の有害
    生物防除剤組成物。
JP26091896A 1995-12-25 1996-10-01 有害生物防除剤組成物 Pending JPH09255506A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063181A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Sumitomo Chemical Co Ltd 水性懸濁状組成物

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JP2007063181A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Sumitomo Chemical Co Ltd 水性懸濁状組成物

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