JPH09250190A - 防火戸用ガラスブロック及びそのパネル - Google Patents
防火戸用ガラスブロック及びそのパネルInfo
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- JPH09250190A JPH09250190A JP8087144A JP8714496A JPH09250190A JP H09250190 A JPH09250190 A JP H09250190A JP 8087144 A JP8087144 A JP 8087144A JP 8714496 A JP8714496 A JP 8714496A JP H09250190 A JPH09250190 A JP H09250190A
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- JP
- Japan
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- glass block
- fire
- glass
- fire door
- metal frame
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 建設省告示第1125号に指定されている耐
火加熱曲線による60分間の加熱及び衝撃試験に耐え、
甲種防火戸の特性を満足して、甲種防火戸としての用途
に使用することができる防火戸用ガラスブロックパネル
を提供する。 【解決手段】 複列複段に積み上げられた複数個のガラ
スブロック10と、該ガラスブロック10の集合体を囲
繞保持する矩形の金属枠12とを備え、前記ガラスブロ
ック10の前面部及び後面部の両内表面の引張応力度が
40kg/cm2以下であり、且つ前記金属枠12の少
なくとも下辺部材12dと両側辺部材12b、12cと
の当接部に緩衝部材20を介してなり、建設省告示第1
125号に指定されている耐火加熱曲線による60分間
の加熱及び衝撃試験に耐えることを特徴とする。
火加熱曲線による60分間の加熱及び衝撃試験に耐え、
甲種防火戸の特性を満足して、甲種防火戸としての用途
に使用することができる防火戸用ガラスブロックパネル
を提供する。 【解決手段】 複列複段に積み上げられた複数個のガラ
スブロック10と、該ガラスブロック10の集合体を囲
繞保持する矩形の金属枠12とを備え、前記ガラスブロ
ック10の前面部及び後面部の両内表面の引張応力度が
40kg/cm2以下であり、且つ前記金属枠12の少
なくとも下辺部材12dと両側辺部材12b、12cと
の当接部に緩衝部材20を介してなり、建設省告示第1
125号に指定されている耐火加熱曲線による60分間
の加熱及び衝撃試験に耐えることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の間仕切りや開口
部等に使用され、火災時に延焼や煙の拡散を防止する防
火戸に関し、更に具体的には建設省告示第1125号に
指定されている耐火加熱曲線による60分間の加熱及び
衝撃試験に耐え、甲種防火戸の特性を満足する防火戸用
ガラスブロック及びそのパネルに関するものである。
部等に使用され、火災時に延焼や煙の拡散を防止する防
火戸に関し、更に具体的には建設省告示第1125号に
指定されている耐火加熱曲線による60分間の加熱及び
衝撃試験に耐え、甲種防火戸の特性を満足する防火戸用
ガラスブロック及びそのパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より甲種防火戸としては、主に鉄扉
や鉄骨コンクリート製扉等が使用されているが、近年、
建造物の大型化、多様化に伴って、消化活動のし易さ、
解放感のある空間を考慮した設計が重視されるようにな
り、透明な甲種防火戸の要求が高まっている。
や鉄骨コンクリート製扉等が使用されているが、近年、
建造物の大型化、多様化に伴って、消化活動のし易さ、
解放感のある空間を考慮した設計が重視されるようにな
り、透明な甲種防火戸の要求が高まっている。
【0003】ところで、2個の皿状のブロックの半片を
溶着することにより製造されるガラスブロックは、採光
性、透視性に優れているだけでなく、溶着時の高温雰囲
気から常温への降温に伴い、その中空内部が減圧されて
いることから、断熱性、防音性にも優れているという利
点を有する。そのため、かかるガラスブロックを目地部
材を介して複列複段に積み上げて金属枠で囲繞保持した
形態のガラスブロックパネルが建物の間仕切りや開口部
等において使用されている。
溶着することにより製造されるガラスブロックは、採光
性、透視性に優れているだけでなく、溶着時の高温雰囲
気から常温への降温に伴い、その中空内部が減圧されて
いることから、断熱性、防音性にも優れているという利
点を有する。そのため、かかるガラスブロックを目地部
材を介して複列複段に積み上げて金属枠で囲繞保持した
形態のガラスブロックパネルが建物の間仕切りや開口部
等において使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガラスブロックにより構築されたガラスブロックパネル
は、建設省告示第1125号に指定されている耐火加熱
曲線による60分間の加熱に耐えることができないとい
う問題がある。即ち、従来のガラスブロックパネルが前
記耐火加熱曲線による加熱に曝されると、ガラスブロッ
クに貫通破面のオリジンとなる多数のクラックが発生
し、加えて金属枠の膨張による変形応力がガラスブロッ
クに負荷されることにより、ガラスブロックが破壊され
る。その結果、火炎がガラスブロックパネルを貫通し
て、断熱はもちろんのこと遮断の機能をも全く失い、甲
種防火戸としての特性を満足することができないという
問題が生じる。
ガラスブロックにより構築されたガラスブロックパネル
は、建設省告示第1125号に指定されている耐火加熱
曲線による60分間の加熱に耐えることができないとい
う問題がある。即ち、従来のガラスブロックパネルが前
記耐火加熱曲線による加熱に曝されると、ガラスブロッ
クに貫通破面のオリジンとなる多数のクラックが発生
し、加えて金属枠の膨張による変形応力がガラスブロッ
クに負荷されることにより、ガラスブロックが破壊され
る。その結果、火炎がガラスブロックパネルを貫通し
て、断熱はもちろんのこと遮断の機能をも全く失い、甲
種防火戸としての特性を満足することができないという
問題が生じる。
【0005】そこで、本発明の目的は、建設省告示第1
125号に指定されている耐火加熱曲線による60分間
の加熱及び衝撃試験に耐え、甲種防火戸の特性を満足し
て、甲種防火戸としての用途に使用することができる防
火戸用ガラスブロック及び防火戸用ガラスブロックパネ
ルを提供することである。
125号に指定されている耐火加熱曲線による60分間
の加熱及び衝撃試験に耐え、甲種防火戸の特性を満足し
て、甲種防火戸としての用途に使用することができる防
火戸用ガラスブロック及び防火戸用ガラスブロックパネ
ルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
及び目的に基づき鋭意研究した結果、ガラスブロックの
前面部及び後面部の両内表面には中空内部の減圧作用に
より引張応力が生じており、従来のガラスブロックにあ
っては、前面部及び後面部の肉厚が薄く、その内表面の
応力度が70kg/cm2 と高いこと、そして、加熱時
におけるガラスブロックパネルの金属枠は、その変形応
力が金属枠の四隅に集中するとの知見に基づき本発明に
至ったものである。
及び目的に基づき鋭意研究した結果、ガラスブロックの
前面部及び後面部の両内表面には中空内部の減圧作用に
より引張応力が生じており、従来のガラスブロックにあ
っては、前面部及び後面部の肉厚が薄く、その内表面の
応力度が70kg/cm2 と高いこと、そして、加熱時
におけるガラスブロックパネルの金属枠は、その変形応
力が金属枠の四隅に集中するとの知見に基づき本発明に
至ったものである。
【0007】本発明は、前面部及び後面部の両内表面の
引張応力度が40kg/cm2 以下であることを特徴と
する防火戸用ガラスブロックである。
引張応力度が40kg/cm2 以下であることを特徴と
する防火戸用ガラスブロックである。
【0008】また、本発明は、複列複段に積み上げられ
た複数個のガラスブロックと、該ガラスブロックの集合
体を囲繞保持する矩形の金属枠とを備え、前記ガラスブ
ロックの前面部及び後面部の両内表面の引張応力度が4
0kg/cm2 以下であり、且つ前記金属枠の少なくと
も下辺部材と両側辺部材との当接部に緩衝部材を介在し
てなり、建設省告示第1125号に指定されている耐火
加熱曲線による60分間の加熱及び衝撃試験に耐えるこ
とを特徴とする防火戸用ガラスブロックパネルである。
た複数個のガラスブロックと、該ガラスブロックの集合
体を囲繞保持する矩形の金属枠とを備え、前記ガラスブ
ロックの前面部及び後面部の両内表面の引張応力度が4
0kg/cm2 以下であり、且つ前記金属枠の少なくと
も下辺部材と両側辺部材との当接部に緩衝部材を介在し
てなり、建設省告示第1125号に指定されている耐火
加熱曲線による60分間の加熱及び衝撃試験に耐えるこ
とを特徴とする防火戸用ガラスブロックパネルである。
【0009】
【作用】本発明の防火戸用ガラスブロックは、その前面
部及び後面部の両内表面の引張応力度が40kg/cm
2 以下であることから引張応力が少なく、加熱に曝され
た場合に貫通破面の形成オリジンとなるクラックの発生
率を著減させることができる。かかる引張応力度は例え
ばガラスブロックの前面部及び後面部の肉厚を厚く形成
することにより確保できる。
部及び後面部の両内表面の引張応力度が40kg/cm
2 以下であることから引張応力が少なく、加熱に曝され
た場合に貫通破面の形成オリジンとなるクラックの発生
率を著減させることができる。かかる引張応力度は例え
ばガラスブロックの前面部及び後面部の肉厚を厚く形成
することにより確保できる。
【0010】また、本発明の防火戸用ガラスブロックパ
ネルにおいて、ガラスブロックの集合体を囲繞保持する
金属枠は、少なくとも下辺部材と両側辺部材との当接部
に緩衝部材を介していることにより、加熱時の膨張によ
る変形応力の集中を緩和し、ガラスブロックに及ぼす応
力負荷を軽減できる。
ネルにおいて、ガラスブロックの集合体を囲繞保持する
金属枠は、少なくとも下辺部材と両側辺部材との当接部
に緩衝部材を介していることにより、加熱時の膨張によ
る変形応力の集中を緩和し、ガラスブロックに及ぼす応
力負荷を軽減できる。
【0011】本発明において、金属枠の少なくとも下辺
部材と両側辺部材との当接部に緩衝部材を介する理由
は、加熱により矩形の金属枠が膨張する場合の変形応力
は金属枠の四隅に集中することから、複列複段に積み上
げられたガラスブロックの集合体においては、前記四隅
に対応位置するガラスブロックに金属枠の変形応力が集
中し、中でも最下段の両隅に位置するガラスブロックは
前記変形応力に加えて二段目以上のガラスブロックの重
量による圧縮応力をも受けていることから、加熱時にお
ける破壊が最も生じ易いからである。
部材と両側辺部材との当接部に緩衝部材を介する理由
は、加熱により矩形の金属枠が膨張する場合の変形応力
は金属枠の四隅に集中することから、複列複段に積み上
げられたガラスブロックの集合体においては、前記四隅
に対応位置するガラスブロックに金属枠の変形応力が集
中し、中でも最下段の両隅に位置するガラスブロックは
前記変形応力に加えて二段目以上のガラスブロックの重
量による圧縮応力をも受けていることから、加熱時にお
ける破壊が最も生じ易いからである。
【0012】従って、本発明の防火戸用ガラスブロック
パネルを建設省告示第1125号に指定されている耐火
加熱曲線による60分間の加熱試験に供しても、ガラス
ブロックの破壊により火炎が貫通することはなく、しか
も加熱後に重量3kgの錘による衝撃試験に供しても破
壊貫通されることがなく、甲種防火戸としての性能を満
足する。
パネルを建設省告示第1125号に指定されている耐火
加熱曲線による60分間の加熱試験に供しても、ガラス
ブロックの破壊により火炎が貫通することはなく、しか
も加熱後に重量3kgの錘による衝撃試験に供しても破
壊貫通されることがなく、甲種防火戸としての性能を満
足する。
【0013】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明のガラスブロ
ックパネルを具体的に説明する。
ックパネルを具体的に説明する。
【0014】図1は本発明にかかる防火戸用ガラスブロ
ックの縦断面図、図2は躯体開口部に取り付けられた本
発明にかかる防火戸用ガラスブロックパネルの正面図、
図3は躯体開口部に取り付けられた本発明にかかる防火
戸用ガラスブロックパネルの拡大縦断面図、図4は躯体
開口部に取り付けられた本発明にかかる防火戸用ガラス
ブロックパネルの拡大横断面図、図5は金属枠の説明図
である。
ックの縦断面図、図2は躯体開口部に取り付けられた本
発明にかかる防火戸用ガラスブロックパネルの正面図、
図3は躯体開口部に取り付けられた本発明にかかる防火
戸用ガラスブロックパネルの拡大縦断面図、図4は躯体
開口部に取り付けられた本発明にかかる防火戸用ガラス
ブロックパネルの拡大横断面図、図5は金属枠の説明図
である。
【0015】図中、10は防火戸用ガラスブロック、1
1は防火戸用ガラスブロックパネル、12は金属枠、1
3は力骨、14はアンカーピース、15は躯体である。
1は防火戸用ガラスブロックパネル、12は金属枠、1
3は力骨、14はアンカーピース、15は躯体である。
【0016】防火戸用ガラスブロック10は図1に示す
様に2個の皿状のブロックの半片10′、10′を溶着
したもので、本実施例における防火戸用ガラスブロック
10は、縦190mm×横190mm×幅95mmで、
その前面部16及び後面部17の肉厚tが10.8mm
であり、前面部16及び後面部17の両内表面16′、
17′の引張応力度は28kg/cm2 である。
様に2個の皿状のブロックの半片10′、10′を溶着
したもので、本実施例における防火戸用ガラスブロック
10は、縦190mm×横190mm×幅95mmで、
その前面部16及び後面部17の肉厚tが10.8mm
であり、前面部16及び後面部17の両内表面16′、
17′の引張応力度は28kg/cm2 である。
【0017】防火戸用ガラスブロックパネル11は前記
防火戸用ガラスブロック10を8列12段に積み上げて
パネル化したものである。
防火戸用ガラスブロック10を8列12段に積み上げて
パネル化したものである。
【0018】金属枠12は防火戸用ガラスブロック10
の集合体を囲繞保持するステンレス或いはアルミニウム
からなる断面凹状の矩形の枠体であり、金属枠12の外
側の取付け金具18を躯体側取付け金具19に係合緊締
することにより金属枠12を躯体15開口部に取り付け
てある。かかる金属枠12は、上辺部材12a、側辺部
材12b、12c、及び下辺部材12dからなり、図5
に示すように金属枠12の上辺部材12a、両側辺部材
12b、12c、下辺部材12dの各当接部には各々発
泡ゴムからなる緩衝部材20を介して、金属枠12の四
隅において縁を切った状態で躯体15開口部に取り付け
てある。
の集合体を囲繞保持するステンレス或いはアルミニウム
からなる断面凹状の矩形の枠体であり、金属枠12の外
側の取付け金具18を躯体側取付け金具19に係合緊締
することにより金属枠12を躯体15開口部に取り付け
てある。かかる金属枠12は、上辺部材12a、側辺部
材12b、12c、及び下辺部材12dからなり、図5
に示すように金属枠12の上辺部材12a、両側辺部材
12b、12c、下辺部材12dの各当接部には各々発
泡ゴムからなる緩衝部材20を介して、金属枠12の四
隅において縁を切った状態で躯体15開口部に取り付け
てある。
【0019】力骨13はステンレス製の補強筋であっ
て、各防火戸用ガラスブロック10の間に縦横に配設し
てある。
て、各防火戸用ガラスブロック10の間に縦横に配設し
てある。
【0020】アンカーピース14は、力骨13の端部を
支持するためのもので、金属枠12の凹部において力骨
13が配設される位置に設置してある。
支持するためのもので、金属枠12の凹部において力骨
13が配設される位置に設置してある。
【0021】金属枠12の凹部には、すべり材21、エ
キスパンション材22が設けてあり、金属枠12と防火
戸用ガラスブロック10との間及び各防火戸用ガラスブ
ロック10の間にはモルタル23が充填してある。金属
枠12と防火戸用ガラスブロック10との間のモルタル
23充填域の表層側にはシーリング材24の充填深さを
調節するためのバックアップ材25が取り付けてあり、
その上にポリサルファイド或いはシリコーンからなるシ
ーリング材24が充填してある。各防火戸用ガラスブロ
ック10の間には、モルタル23充填域の表層側に化粧
目地部材26が取り付けてある。
キスパンション材22が設けてあり、金属枠12と防火
戸用ガラスブロック10との間及び各防火戸用ガラスブ
ロック10の間にはモルタル23が充填してある。金属
枠12と防火戸用ガラスブロック10との間のモルタル
23充填域の表層側にはシーリング材24の充填深さを
調節するためのバックアップ材25が取り付けてあり、
その上にポリサルファイド或いはシリコーンからなるシ
ーリング材24が充填してある。各防火戸用ガラスブロ
ック10の間には、モルタル23充填域の表層側に化粧
目地部材26が取り付けてある。
【0022】かかる防火戸用ガラスブロックパネル11
の作製にあたっては、先ず、躯体15開口部に金属枠1
2を取り付け、金属枠12の凹部に、すべり材21、エ
キスパンション材22を敷設した後、アンカーピース1
4を介して縦方向の力骨13を配設する。次いで、金属
枠12の凹部にモルタル23を充填して一段目の防火戸
用ガラスブロック10を順次載置する。この場合、防火
戸用ガラスブロック10と隣接する金属枠12との間及
び各防火戸用ガラスブロック10の間にモルタル23を
充填しながら行う。一段目の防火戸用ガラスブロック1
0を載置した後、一段目の防火戸用ガラスブロック10
の上に横方向の力骨13を配設して、モルタル23を積
載し、二段目の防火戸用ガラスブロック10を同様にし
て順次載置していく。この要領で三段目以降を積み上げ
ていき、最上段まで防火戸用ガラスブロック10を積み
上げた後、防火戸用ガラスブロック10と金属枠12と
の間にはバックアップ材25を取り付けて、その上から
シーリング材24を充填すると共に、各防火戸用ガラス
ブロック10の間のモルタル充填域の表層側には化粧目
地26を取り付ける。
の作製にあたっては、先ず、躯体15開口部に金属枠1
2を取り付け、金属枠12の凹部に、すべり材21、エ
キスパンション材22を敷設した後、アンカーピース1
4を介して縦方向の力骨13を配設する。次いで、金属
枠12の凹部にモルタル23を充填して一段目の防火戸
用ガラスブロック10を順次載置する。この場合、防火
戸用ガラスブロック10と隣接する金属枠12との間及
び各防火戸用ガラスブロック10の間にモルタル23を
充填しながら行う。一段目の防火戸用ガラスブロック1
0を載置した後、一段目の防火戸用ガラスブロック10
の上に横方向の力骨13を配設して、モルタル23を積
載し、二段目の防火戸用ガラスブロック10を同様にし
て順次載置していく。この要領で三段目以降を積み上げ
ていき、最上段まで防火戸用ガラスブロック10を積み
上げた後、防火戸用ガラスブロック10と金属枠12と
の間にはバックアップ材25を取り付けて、その上から
シーリング材24を充填すると共に、各防火戸用ガラス
ブロック10の間のモルタル充填域の表層側には化粧目
地26を取り付ける。
【0023】斯様にして作製した防火戸用ガラスブロッ
ク11につき、従来のガラスブロックで作製したガラス
ブロックパネルを比較例に用いて両者の耐火性能試験を
実施した。
ク11につき、従来のガラスブロックで作製したガラス
ブロックパネルを比較例に用いて両者の耐火性能試験を
実施した。
【0024】比較例のガラスブロックパネルは、ガラス
ブロックの前面部及び後面部の肉厚が6.8mmで、前
面部及び後面部の内表面の引張応力度が70kg/cm
2 であり、また、金属枠を構成する各辺部材が溶接によ
り固定され一体化されており、その他の構成は上記実施
例と同じにしてある。
ブロックの前面部及び後面部の肉厚が6.8mmで、前
面部及び後面部の内表面の引張応力度が70kg/cm
2 であり、また、金属枠を構成する各辺部材が溶接によ
り固定され一体化されており、その他の構成は上記実施
例と同じにしてある。
【0025】両ガラスブロックパネルについて、加熱に
よる破壊貫通温度、耐衝撃性を調べ、その結果を表1に
示した。
よる破壊貫通温度、耐衝撃性を調べ、その結果を表1に
示した。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、本実施例の防火
戸用ガラスブロックパネルは、加熱による破壊貫通が生
じず、しかも良好な耐衝撃性を示したが、比較例のガラ
スブロックパネルは、加熱による破壊貫通が生じた。
戸用ガラスブロックパネルは、加熱による破壊貫通が生
じず、しかも良好な耐衝撃性を示したが、比較例のガラ
スブロックパネルは、加熱による破壊貫通が生じた。
【0028】尚、加熱による破壊貫通温度は、各ガラス
ブロックパネルを建設省告示第1125号の防火戸試験
基準において使われている耐火加熱曲線による加熱に6
0分間供し、ガラスブロックパネルを観察したもので、
ガラスブロックパネルが破壊され、貫通状態に至った時
の加熱温度を示している。
ブロックパネルを建設省告示第1125号の防火戸試験
基準において使われている耐火加熱曲線による加熱に6
0分間供し、ガラスブロックパネルを観察したもので、
ガラスブロックパネルが破壊され、貫通状態に至った時
の加熱温度を示している。
【0029】また、耐衝撃性は、加熱終了後に各ガラス
ブロックパネルの加熱面の裏面側真上から吊り下げられ
た重量3kgの砂袋を用い、鉛垂直落下高さを50cm
に設定して、各ガラスブロックパネルに対して衝撃を加
えることによって、貫通孔が生じるかどうかを観察した
ものであり、貫通孔が生じなかった場合のみを良好とし
ている。
ブロックパネルの加熱面の裏面側真上から吊り下げられ
た重量3kgの砂袋を用い、鉛垂直落下高さを50cm
に設定して、各ガラスブロックパネルに対して衝撃を加
えることによって、貫通孔が生じるかどうかを観察した
ものであり、貫通孔が生じなかった場合のみを良好とし
ている。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、建設省告示第1
125号に指定されている耐火加熱曲線による60分間
の加熱及び衝撃試験に耐え、甲種防火戸の特性を満足し
て、甲種防火戸としての用途に使用することができると
いう優れた効果を奏するものである。
125号に指定されている耐火加熱曲線による60分間
の加熱及び衝撃試験に耐え、甲種防火戸の特性を満足し
て、甲種防火戸としての用途に使用することができると
いう優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる防火戸用ガラスブロックの縦断
面図である。
面図である。
【図2】躯体開口部に取り付けられた本発明にかかる防
火戸用ガラスブロックパネルの正面図である。
火戸用ガラスブロックパネルの正面図である。
【図3】躯体開口部に取り付けられた本発明にかかる防
火戸用ガラスブロックパネルの拡大縦断面図である。
火戸用ガラスブロックパネルの拡大縦断面図である。
【図4】躯体開口部に取り付けられた本発明にかかる防
火戸用ガラスブロックパネルの拡大横断面図である。
火戸用ガラスブロックパネルの拡大横断面図である。
【図5】金属枠の説明図である。
10 防火戸用ガラスブロック 11 防火戸用ガラスブロック用パネル 12 金属枠 13 力骨 14 アンカーピース 15 躯体 16 前面部 17 後面部 18 取付け金具 19 躯体側取付け金具 20 緩衝部材 21 すべり材 22 エキスパンション材 23 モルタル 24 シーリング材 25 バックアップ材 26 化粧目地部材 t 肉厚
Claims (2)
- 【請求項1】 前面部及び後面部の両内表面の引張応力
度が40kg/cm2 以下であることを特徴とする防火
戸用ガラスブロック。 - 【請求項2】 複列複段に積み上げられた複数個のガラ
スブロックと、該ガラスブロックの集合体を囲繞保持す
る矩形の金属枠とを備え、前記ガラスブロックの前面部
及び後面部の両内表面の引張応力度が40kg/cm2
以下であり、且つ前記金属枠の少なくとも下辺部材と両
側辺部材との当接部に緩衝部材を介在してなり、建設省
告示第1125号に指定されている耐火加熱曲線による
60分間の加熱及び衝撃試験に耐えることを特徴とする
防火戸用ガラスブロックパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087144A JPH09250190A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 防火戸用ガラスブロック及びそのパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087144A JPH09250190A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 防火戸用ガラスブロック及びそのパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09250190A true JPH09250190A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13906795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8087144A Pending JPH09250190A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 防火戸用ガラスブロック及びそのパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09250190A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100468523B1 (ko) * | 2002-04-08 | 2005-02-21 | (주)토인종합건축사사무소 | 유리블록 시공방법 및 이를 이용한 유리블록 구조 |
JP2006214227A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラスブロック壁面構造及びその構築方法 |
JP2015078601A (ja) * | 2014-11-25 | 2015-04-23 | 日鉄住金鋼板株式会社 | 金属製の建築用板及びその製造方法 |
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1996
- 1996-03-14 JP JP8087144A patent/JPH09250190A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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