JPH09241734A - 過熱蒸気発生装置により発生した過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理炉により行なう金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂などの表面を脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆する方法および過熱蒸気雰囲気を利用した金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂などの表面処理装置。 - Google Patents

過熱蒸気発生装置により発生した過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理炉により行なう金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂などの表面を脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆する方法および過熱蒸気雰囲気を利用した金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂などの表面処理装置。

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JPH09241734A
JPH09241734A JP8295896A JP8295896A JPH09241734A JP H09241734 A JPH09241734 A JP H09241734A JP 8295896 A JP8295896 A JP 8295896A JP 8295896 A JP8295896 A JP 8295896A JP H09241734 A JPH09241734 A JP H09241734A
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superheated steam
treatment furnace
metal
degreasing
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Hiroshi Shishido
弘 宍戸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂
などを用いた板材、線材などの素材、または部品、加工
品などの被加工物の表面の含油分を、事前にプレヒーテ
ィングし、その後、過熱蒸気発生装置により発生した過
熱蒸気雰囲気を利用した熱処理炉の中で、あるいは、直
接、過熱蒸気発生装置により発生した過熱蒸気雰囲気を
利用した熱処理炉の中で、過熱蒸気の蒸気噴射により脱
脂し,焼鈍し、焼き戻し、防錆することを目的としたも
のである。 【構成】蒸気ボイラー6、過熱蒸気発生装置1、熱処理
炉2で構成され、過熱蒸気発生装置1により発生した過
熱蒸気雰囲気を利用した熱処理炉2により、金属、非鉄
金属、ガラス、セラミックス、樹脂などの被加工物表面
の表面を脱脂する方法とそれに用いる表面処理装置5で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属、非鉄金属、ガラ
ス、セラミックス、樹脂などを用いた板材、線材などの
素材、または部品、加工品などの被加工物の表面の含油
分を、事前にプレヒーティングし、その後、過熱蒸気発
生装置により発生した過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理
炉の中で、あるいは、直接、過熱蒸気発生装置により発
生した過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理炉の中で、過熱
蒸気の蒸気噴射により脱脂し,焼鈍し、焼き戻し、防錆
し、オゾン層破壊が懸念される特定フロンやトリクロロ
エタンによる脱脂加工に代わる金属、非鉄金属、ガラ
ス、セラミックス、樹脂などの表面の脱脂を連続的に、
しかも、無公害で行なうばかりか、かつ、それらを焼鈍
し、焼き戻しし、防錆することを目的としたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品などの脱脂作業は、熱
処理後に焼き入れ油が焦げついていることから、不燃性
で脱脂性能が優れていた溶剤の特定フロンやトリクロロ
エタンが多用されていたが、1974年にカリフォルニ
ア大学のローランド教授がクロロフルオロカーボン(C
FC)が、オゾン層破壊の恐れがあると発表して以来、
世界的に規制の動きが見られ、1987年9月には、モ
ントリオール議定書においてCFCの生産・消費の削減
方針が打ち出され、1989年4月には特定フロンを2
000年までに全廃するというヘルシンキ宣言も出さ
れ、日本では1989年7月から5種のCFCを含む特
定フロンの規制が開始され、1992年11月に開かれ
たモントリオール議定書締約国会議において、特定フロ
ンCFCは従来の規制より5年早まった95年末に全
廃、新たに代替フロンHCFC(ハイドロクロロフルオ
ロカ−ボン)の2020年原則廃止などが決まり、フロ
ン規制は前倒しで強化され、特定フロンやトリクロロエ
タンによる脱脂加工は、オゾン層を破壊するとの懸念か
ら代替フロンの使用、非フロン系代替品の使用、新たな
代替技術が検討されてきた。
【0003】代替フロンとして、オゾン層に到達する前
に大部分が分解するハイドロクロロフルオロカーボン
(HCFC)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)な
どの開発が進んでいるが、いずれも規制されることにな
っており、非フロン系代替品の使用、新たな代替技術が
待望されていた。
【0004】また、金属加工された部品のメッキには、
付着しているプレス油や切削油を洗浄する必要があり、
自動車部品などの脱脂作業とともに、特定フロンやトリ
クロロエタンのほか、フロンやエタンから代替された洗
浄剤の塩化メチレンなどの塩素有機溶剤などが用いられ
ていたが、トリクロロエタンの使用は1995年末で禁
止されることからも、還流方式による水・アルカリ系洗
浄技術、炭化水素系洗浄剤などが次々に開発されている
が、焼き入れ油の種類、白粉などの発生、ラインスペー
ス、排水処理、ランニングコストなど、数多くの改良を
しなければならないという欠点が見られたばかりか、水
系での洗浄では錆びが発生して、メッキがうまくできな
いし、炭化水素系洗浄剤を用いた洗浄では引火や爆発の
危険があり、消防法での管理も厳しいものがあるという
問題点が生じていた。
【0005】また、金属、非鉄金属、ガラス、セラミッ
クス、樹脂などを用いた板材、線材などの素材、または
部品、加工品などの被加工物の脱脂ばかりか、焼鈍、焼
き戻し、防錆などの作業を、過熱蒸気雰囲気を利用して
被加工物の表面処理することは皆無であるといってもよ
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属、非鉄
金属、ガラス、セラミックス、樹脂などを用いた板材、
線材などの素材、または部品、加工品などの表面に油分
が残っていると、完全なメッキができなかったり、半導
体などの回路蒸着においても不良品が発生する原因にな
ることがあり、液晶基板においても品質の劣化がみら
れ、こうした問題を解決するために、被加工物表面の脱
脂作業ばかりか、焼鈍、焼き戻し、防錆などの作業を、
公害の恐れのある液体を使わずに、過熱蒸気雰囲気を利
用して被加工物の表面処理を、安全で、かつ無公害の熱
処理により行おうとするものである。
【0007】
【課題を解決ずるための手段】本発明は,従来知られて
いた特定フロンやトリクロルエタンのほか、特定フロン
やエタンから代替された洗浄剤の塩化メチレンなどの塩
素有機溶剤などの脱脂技術に代わるものとして、過熱蒸
気発生装置1により発生した過熱蒸気雰囲気を利用した
熱処理炉2により、金属、非鉄金属、ガラス、セラミッ
クス、樹脂など被加工物表面の脱脂作業ばかりか、焼
鈍、焼き戻し、防錆などの作業を、過熱蒸気雰囲気を利
用して行なう方法および表面処理装置5を提供するもの
で、次のような構成になるものである。
【0008】金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、
樹脂などの表面を脱脂する方法としては、金属、非鉄金
属、ガラス、セラミックス、樹脂などを用いた板材、線
材などの素材、または部品、加工品などを、事前に、予
熱装置4でプレヒーティングし、その後、過熱蒸気発生
装置1により発生した過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理
炉2の中で、あるいは、直接、過熱蒸気発生装置1によ
り発生した過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理炉2の中
で、金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂など
を用いた板材、線材などの素材、または部品、加工品な
どの被加工物を、該熱処理炉2内で回転または反転させ
て移動しながら、最適圧力(0.5〜5kg/cm
と最適温度(150℃〜500℃)の過熱蒸気を、ほぼ
5分〜60分の間被加工物に蒸気噴射し、金属、非鉄金
属、ガラス、セラミックス、樹脂などを用いた板材、線
材などの素材、または部品、加工品などの被加工物3の
表面を脱脂し、焼鈍し、焼き戻しし、防錆することを特
徴としている。
【0009】また、熱処理炉2における脱脂、焼鈍、焼
き戻し、防錆処理の工程を、同一装置内で行うか、それ
ぞれ分離して単独処理、または、連続処理して行うの
は、金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂など
材料の違いや、被加工物の大きさや形状の違いなどによ
って、熱処理炉2における脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆
処理の工程を同一装置内で行うか、また、それぞれ分離
して単独処理するか、または、連続処理して行うように
するものである。
【0010】さらに、熱処理炉2における脱脂、焼鈍、
焼き戻し、防錆処理などの作業が完了して排出する過熱
蒸気は、省エネルギーの観点から、任意に、再び、過熱
蒸気発生装置1を介し熱処理炉2に、または、直接、予
熱装置4にリターンするものである。
【0011】金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、
樹脂などを用いた板材、線材などの素材、または、部
品、加工品などの被加工物3の表面を脱脂し、焼鈍し、
焼きもどしし、防錆する表面処理装置5としては、蒸気
ボイラー6、過熱蒸気発生装置1、熱処理炉2で構成さ
れ、蒸気ボイラー6に連設する過熱蒸気発生装置1の蒸
気排出口7を熱処理炉2に連設し、一方、熱処理炉2の
被加工物挿入口10に予熱装置4を任意に配設し、前記
過熱蒸気発生装置1と熱処理炉2との間に過熱蒸気発生
装置1で発生する過熱蒸気を熱処理炉2に送気する蒸気
誘導管14を配設し、該熱処理炉2の内部に、金属、非
鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂などを用いた板
材、線材などの素材、または部品、加工品などの被加工
物3を熱処理炉2の内部で移動させるコンベア11、ま
たは被加工物3を熱処理炉2の内部で回転移動させるス
パイラル状の回転棒12などを配設し、該熱処理炉2の
内部の上部あるいは下部、または、側面に過熱蒸気の蒸
気噴出口13を配設し、かつ、該熱処理炉2の本体の上
部、あるいは下部などに過熱蒸気の蒸気排出口9を配設
し、任意に、再び、過熱蒸気発生装置1を介して熱処理
炉2、または直接、予熱装置4にリターンするように還
熱パイプ8を配設したことを特徴としている。
【0012】
【作 用】本発明では金属、非鉄金属、ガラス、セラ
ミックス、樹脂などを用いた板材、線材などの素材、ま
たは部品、加工品などの被加工物3の脱脂方法として、
実施した実験例によると、被加工物などを、事前に、予
熱装置4でプレヒーティングすることによって、脱脂効
果が上昇するが、直接、熱処理炉2に送り込み、蒸気ボ
イラー6に連設する過熱蒸気発生装置1により発生した
過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理炉2の中で、最適圧力
と最適温度の過熱蒸気の熱雰囲気により被加工物3に応
じて最適圧力と最適温度で行ったところによると、金属
ボルトの例にみると、熱処理炉2の中で300℃の過熱
蒸気雰囲気により25分の熱処理を行ったものでは、残
留油分は希薄になり、350℃の熱雰囲気により50分
の熱処理を行ったものでは、残留油分は完全に飛散して
いることががわかった。
【0013】実験したものでは、あらかじめ熱処理炉2
の本体の被加工物挿入口10に任意に配設する予熱装置
4で、被加工物3をプレヒーティングすることによっ
て、残留油分は大幅に減少するばかりか、熱処理炉2か
ら排出される排熱をリサイクル利用によってエネルギー
コストが低下するようになった。
【0014】過熱蒸気発生装置1に隣接する熱処理炉2
の内部に、被加工物3を送り込み、熱処理炉2の内部で
被加工物3を移動させるコンベア11、または、被加工
物3を回転移動させるスパイラル状の回転棒12などを
配設することによって、コンベア11の移動、または、
スパイラル状の回転棒12の回転のスピードを調節する
ことによって、被加工物3がコンベア11、またはスパ
イラル状の回転棒12の上で、過熱蒸気の噴射の圧力が
加わり、任意に、被加工物3が位置移動することから、
被加工物3の脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆処理などが、
万遍なく、完全に行われるようになっている。
【0015】コンベア11、またはスパイラル状の回転
棒12の下に着脱自在のスケール板を設けることによっ
て、被加工物3の脱脂に際して被加工物3に付着してい
るスケールなどが脱落したものを収集するのにスケール
板が利用され、脱脂作業が終了した際に取り外して清掃
するものである。
【0016】熱処理炉2の内部の上部、あるいは、下
部、または側面に過熱蒸気の蒸気噴出口13を配設し、
かつ、該熱処理炉2の本体の上部、あるいは、下部など
に過熱蒸気の排出口9を配設し、該過熱蒸気発生装置1
の上部、下部、または側面に配設している過熱蒸気の蒸
気排出口7と熱処理炉2とを蒸気誘導管14で連携して
いるため、飽和蒸気に熱を加えた過熱蒸気の噴出を被加
工物3の大きさや形状によって熱処理炉2内部の上部の
みに限定したり、熱処理炉2内部の上部とともに下部に
も過熱蒸気の蒸気噴出口13を配設することによって、
脱脂の効率を向上させたり、立体的な被加工物の場合に
は熱処理炉2内部の上部ばかりか、側面にも過熱蒸気の
蒸気噴出口13を配設することによって脱脂の効率をよ
り向上させることができたばかりか、被加工物3の焼
鈍、焼き戻し、防錆処理などが完全に行われるようにな
っている。
【0017】飽和蒸気は大気圧(全圧)の場合に100
℃で水が沸騰してできる蒸気をいうが、本発明では飽和
蒸気に熱を加えた過熱蒸気を用いるもので、100℃以
上の温度の蒸気である過熱蒸気が蒸気クラスターとな
り、密度と温度によって被加工物3に付着している油が
溶けるもので、2気圧(全圧)では119.6℃以上と
なっており、対流と放射による熱放射性ガスによって熱
が伝わるため、過熱蒸気の蒸気噴射のなかで、放射噴霧
による脱脂加工が最適に行われ、過熱蒸気を用いた金
属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂などを用い
た板材、線材などの素材、または部品、加工品などの被
加工物3の表面の脱脂処理が完全にできたばかりか、被
加工物3の焼鈍、焼き戻し、防錆処理などが完全に行わ
れ、簡単に自動化でき、連続処理ができるようになっ
た。
【0018】熱処理炉2の下部に過熱蒸気の蒸気排出口
9を配設することによって、熱処理炉2の上部に集中し
ている過熱蒸気を熱処理炉2の下部に自動的に移動させ
て脱脂加工、焼鈍、焼き戻し、防錆処理などを効率化さ
せる上、排出する過熱蒸気を熱処理炉2の入り口部に任
意に配設される予熱装置4に連携して配管することによ
って、排熱のリターンにより、省エネルギー効果を目的
として被加工物3の予熱ができるようになった。
【0019】本発明では、予熱装置4でプレヒーティン
グするばかりか、脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆処理など
の工程を同一装置内で行うことができ、または、それぞ
れ分離して単独処理、または、連続処理することができ
るが、その場合にはそれぞれの被加工物3に応じて最適
圧力と最適温度の過熱蒸気の熱雰囲気を選択して作業す
るものであって、排熱のリターンによる省エネルギー効
果も期待されるものである。
【0020】
【発明の効果】本発明は,以上のような構成,つまり,
図1に示すように蒸気ボイラー6、過熱蒸気発生装置
1、熱処理炉2で構成され、熱処理炉2の被加工物挿入
口10に任意に配設されている予熱装置4で、被加工物
3を、事前にプレヒーティングすることによって、脱脂
効果を上昇させているが、直接、熱処理炉2に被加工物
3を送り込み、蒸気ボイラー6により発生する5kg/
cm〜7kg/cmの圧力の蒸気を連設する過熱蒸
気発生装置1に送り込み、さらに加熱しで発生した過熱
蒸気を蒸気誘導管14で熱処理炉2に誘導し、該熱処理
炉2の中の過熱蒸気雰囲気のなかで、最適圧力(0.5
kg/cm〜5kg/cm)と最適温度(150℃
〜500℃)により、ほぼ5分〜60分の間被加工物3
に蒸気噴射することによって、被加工物3の脱脂、焼
鈍、焼き戻し、防錆が完全にできるようになった。
【0021】具体的に金属ボルトの例にみると、最適圧
力(0.5kg/cm〜5kg/cm)の熱処理炉
2の中で、300℃の過熱蒸気雰囲気により25分の熱
処理を行ったところ、残留油分は希薄になり、350℃
の過熱蒸気雰囲気により50分の熱処理を行ったもので
は、残留油分は完全に飛散していることがわかった。
【0022】また、あらかじめ、熱処理炉2の被加工物
挿入口10に任意に配設されている予熱装置4で、被加
工物3をプレヒーティングすることによって、残留油分
は大幅に減少するため、熱処理炉2での作業が大幅に短
縮され、さらに、熱処理炉2から排出される排熱をリサ
イクル利用することにより、無公害で、短時間に作業が
でき、省エネルギーの観点からも、被加工物の生産コス
トの引き下げにもつながった。
【0023】また、過熱蒸気発生装置1に隣接する熱処
理炉2の内部に配設した被加工物3を移動させるコンベ
ア11の移動、または、被加工物3を回転移動させるス
パイラル状の回転棒12などの回転のスピードを調節す
ることによって、被加工物3がコンベア11、スパイラ
ル状の回転棒12などの上で位置を変え、被加工物3の
脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆処理が完全にできるように
なった。
【0024】さらに、予熱装置4で、被加工物3をプレ
ヒーティングするばかりか、脱脂、焼鈍、焼き戻し、防
錆処理などの工程を同一装置内で行うばかりか、それぞ
れ分離して単独処理、または、連続処理しで行うことが
できるので、被加工物3に応じて最適圧力(0.5kg
/cm〜5kg/cm)と最適温度(150℃〜5
00℃)の過熱蒸気の熱雰囲気を選択して作業すること
ができ、排熱のリターンによる省エネルギー効果も大き
なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明による被加工物の表面処理装置の実施
例の概要図。
【図 2】本発明による被加工物の表面処理装置の他の
実施例の概要図。
【符号の説明】
1:過熱蒸気発生装置 2:熱処理炉 3:被加工物 4:予熱装置 5:表面処理装置 6:蒸気ボイラー= 7:蒸気排出口 8:還熱パイプ 9:蒸気排出口 10:被加工物挿入口 11:コンベア 12:スパイラル状の回転棒 13:蒸気噴出口 14:蒸気誘導管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 過熱蒸気発生装置により発生した過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理炉により行なう金属、非鉄金 属、ガラス、セラミックス、樹脂などの表面を脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆する方法および過熱 蒸気雰囲気を利用した金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂などの表面処理装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、
    樹脂などを用いた板材、線材などの素材、または、部
    品、加工品などを、事前にプレヒーティングし、その
    後、過熱蒸気発生装置により発生した過熱蒸気雰囲気を
    利用した熱処理炉の中で、あるいは、直接、過熱蒸気発
    生装置により発生した過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理
    炉の中で、金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹
    脂などを用いた板材、線材などの素材、または部品、加
    工品などの被加工物を、該熱処理炉内で回転または反転
    させて移動しながら、最適圧力(0.5〜5kg/cm
    )と最適温度(150℃〜500℃)の過熱蒸気を、
    ほぼ5分〜60分の間、被加工物に蒸気噴射し、被加工
    物の表面を脱脂し、焼鈍し、焼き戻しし、防錆すること
    を特徴とする過熱蒸気発生装置により発生した過熱蒸気
    雰囲気を利用した熱処理炉により行う金属、非鉄金属、
    ガラス、セラミックス、樹脂などの表面を脱脂、焼鈍、
    焼き戻し、防錆する方法。
  2. 【請求項2】脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆処理の工程を
    同一装置内で行うか、それぞれ分離して単独処理、また
    は、連続処理する請求項1記載の過熱蒸気雰囲気を利用
    した熱処理炉により行う過熱蒸気を用いた金属、非鉄金
    属、ガラス、セラミックス、樹脂などの表面を脱脂、焼
    鈍、焼き戻し、防錆する方法。
  3. 【請求項3】脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆処理などの作
    業が完了して排出する過熱蒸気を、任意に、過熱蒸気発
    生装置を介して、脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆処理など
    の熱処理炉、または、直接予熱装置にリターンすること
    を特徴とする請求項1記載の過熱蒸気雰囲気を利用した
    熱処理炉により行う、過熱蒸気を用いた金属、非鉄金
    属、ガラス、セラミックス、樹脂などの表面を脱脂、焼
    鈍、焼き戻し、防錆する方法。
  4. 【請求項4】蒸気ボイラー、過熱蒸気発生装置、熱処理
    炉で構成され、蒸気ボイラーに連設する過熱蒸気発生装
    置の蒸気排出口を熱処理炉に連設し、一方、熱処理炉の
    被加工物挿入口に予熱装置を任意に配設し、前記過熱蒸
    気発生装置と熱処理炉との間に過熱蒸気発生装置で発生
    する過熱蒸気を熱処理炉に送気する蒸気誘導管を配設
    し、該熱処理炉の内部に、板材、線材などの素材、また
    は部品、加工品などの被加工物を移動させるコンベア、
    または、回転移動させるスパイラル状の回転棒などを配
    設し、該熱処理炉の内部の上部、あるいは、下部、また
    は、側面に過熱蒸気の蒸気噴出口を配設し、かつ、該熱
    処理炉の本体の上部、あるいは、下部などに過熱蒸気の
    蒸気排出口を配設し、任意に、再び、過熱蒸気発生装置
    を介して、熱処理炉、または、直接、予熱装置にリター
    ンするように還熱パイプをそれぞれ配設し、過熱蒸気発
    生装置により発生した過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理
    炉により行う金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、
    樹脂などを用いた板材、線材などの素材、または、部
    品、加工品などの被加工物の表面を脱脂、焼鈍、焼き戻
    し、防錆などを行う金属、非鉄金属、ガラス、セラミッ
    クス、樹脂などの表面処理装置。
JP8295896A 1996-03-01 1996-03-01 過熱蒸気発生装置により発生した過熱蒸気雰囲気を利用した熱処理炉により行なう金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂などの表面を脱脂、焼鈍、焼き戻し、防錆する方法および過熱蒸気雰囲気を利用した金属、非鉄金属、ガラス、セラミックス、樹脂などの表面処理装置。 Pending JPH09241734A (ja)

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