JPH09240578A - 灯浮標 - Google Patents
灯浮標Info
- Publication number
- JPH09240578A JPH09240578A JP8084660A JP8466096A JPH09240578A JP H09240578 A JPH09240578 A JP H09240578A JP 8084660 A JP8084660 A JP 8084660A JP 8466096 A JP8466096 A JP 8466096A JP H09240578 A JPH09240578 A JP H09240578A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floating body
- ring
- shaped damper
- floating
- height
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B22/00—Buoys
- B63B22/16—Buoys specially adapted for marking a navigational route
- B63B22/166—Buoys specially adapted for marking a navigational route comprising a light
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水流中で灯浮標を直立さすためリング状ダン
パーを設けるが、水流中で転倒モーメントが最も小さい
浮体、従ってリング状ダンパーの面積が最小になるよう
な灯浮標とする。 【解決手段】 浮体の浸水部が最大径の円筒形をした下
面平坦でビルジ部を直角状とした平底の浮体1と、該浮
体下方に支柱3により支持した浮体と同径の短円筒形の
リング状ダンパー2を有する灯浮標。
パーを設けるが、水流中で転倒モーメントが最も小さい
浮体、従ってリング状ダンパーの面積が最小になるよう
な灯浮標とする。 【解決手段】 浮体の浸水部が最大径の円筒形をした下
面平坦でビルジ部を直角状とした平底の浮体1と、該浮
体下方に支柱3により支持した浮体と同径の短円筒形の
リング状ダンパー2を有する灯浮標。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリング状ダンパーを
有する浮遊式灯浮標の改良に関する。
有する浮遊式灯浮標の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】浮体下面に係留点を有する構造の灯浮標
において、潮流等の流れに対して浮標の傾斜を小さくす
るため、リング状ダンパーを浮体下方に設けている。従
来の灯浮標の浮体の下面形状は逆円錐台形または鏡板状
が普通である。この場合、潮流等の流れで浮体に作用す
る抗力による転倒モーメント(係留点回りに)対抗する
ため、リング状ダンパーを浮体下面からある距離を隔て
て下方に取り付け、復元モーメントを得ている。
において、潮流等の流れに対して浮標の傾斜を小さくす
るため、リング状ダンパーを浮体下方に設けている。従
来の灯浮標の浮体の下面形状は逆円錐台形または鏡板状
が普通である。この場合、潮流等の流れで浮体に作用す
る抗力による転倒モーメント(係留点回りに)対抗する
ため、リング状ダンパーを浮体下面からある距離を隔て
て下方に取り付け、復元モーメントを得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、転倒モーメン
トが大きい程、ダンパーの面積は大きくなり、係留点か
らの距離(浮体下面からの距離)も大きくなる。このた
め、リング状ダンパーの浮体下面からの距離も大きくな
り、係留点からの距離も大きくなる。このため、リング
状ダンパーと浮体下面との隙間も大きくなり、ひいては
灯浮標全高が大きくなる。ダンパーだけでなく灯浮標全
体も大型化する。陸上に引揚げての保守点検時、灯浮標
は地上に直立させておくが、灯浮標の高さ(特に浮体上
面まで)のため、作業性が悪くなり、また、転倒事故の
恐れもある。また、リング状ダンパーは短円筒状である
ため、水流に対する抵抗は大きいが、浮標の動揺に対す
る抵抗は少なかった。
トが大きい程、ダンパーの面積は大きくなり、係留点か
らの距離(浮体下面からの距離)も大きくなる。このた
め、リング状ダンパーの浮体下面からの距離も大きくな
り、係留点からの距離も大きくなる。このため、リング
状ダンパーと浮体下面との隙間も大きくなり、ひいては
灯浮標全高が大きくなる。ダンパーだけでなく灯浮標全
体も大型化する。陸上に引揚げての保守点検時、灯浮標
は地上に直立させておくが、灯浮標の高さ(特に浮体上
面まで)のため、作業性が悪くなり、また、転倒事故の
恐れもある。また、リング状ダンパーは短円筒状である
ため、水流に対する抵抗は大きいが、浮標の動揺に対す
る抵抗は少なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は、浮遊式灯浮標において、浮体の浸水部が
最大径の円筒形をし下面平坦でビルジ部が直角状とした
浮体(平底浮体という)とし、該浮体下方に支柱により
支持した浮体と同径の短円筒形のリング状ダンパーとを
有する灯浮標である。
め、本発明は、浮遊式灯浮標において、浮体の浸水部が
最大径の円筒形をし下面平坦でビルジ部が直角状とした
浮体(平底浮体という)とし、該浮体下方に支柱により
支持した浮体と同径の短円筒形のリング状ダンパーとを
有する灯浮標である。
【0005】浮体をこのように平底浮体に構成したこと
により、浮体の浸水部の高さHは浮体のあらゆる形状の
中で最も低くなり、従って水流抵抗の中心(浸水部の側
面投影面積の重心)と係留点(係留環の孔中心)との距
離も最小となり、水流による転倒モーメントは最小とな
り、これに対抗するための復元モーメント用のリング状
ダンパーの面積および係留点までの距離も最小にできる
こととなる。よって灯浮標の高さ、大きさも最小とする
ことができ、最も経済的な灯浮標となる。
により、浮体の浸水部の高さHは浮体のあらゆる形状の
中で最も低くなり、従って水流抵抗の中心(浸水部の側
面投影面積の重心)と係留点(係留環の孔中心)との距
離も最小となり、水流による転倒モーメントは最小とな
り、これに対抗するための復元モーメント用のリング状
ダンパーの面積および係留点までの距離も最小にできる
こととなる。よって灯浮標の高さ、大きさも最小とする
ことができ、最も経済的な灯浮標となる。
【0006】また、浮体の吃水深さをHとして、浮体底
面よりリング状ダンパーの高さ中心迄の距離を設置海域
の状況によりH〜1.5Hとし、リング状ダンパーの高
さを1/4H〜1/6Hとすれば、リング状ダンパーの
面積および灯浮標の高さを最小にすることができる。
面よりリング状ダンパーの高さ中心迄の距離を設置海域
の状況によりH〜1.5Hとし、リング状ダンパーの高
さを1/4H〜1/6Hとすれば、リング状ダンパーの
面積および灯浮標の高さを最小にすることができる。
【0007】また、このリング状ダンパーに水平フラン
ジを設ければ、灯浮標の重心廻りの動揺に対しては、水
平フランジが抵抗板として有効に働き、波浪による動揺
を急速に減衰させる効果がある。
ジを設ければ、灯浮標の重心廻りの動揺に対しては、水
平フランジが抵抗板として有効に働き、波浪による動揺
を急速に減衰させる効果がある。
【0008】また、浮体底面の係留環取付位置に凹所を
設け、係留点を平底浮体の底面高さに合わすようにして
もよい。
設け、係留点を平底浮体の底面高さに合わすようにして
もよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の平底浮体にリング状ダン
パーを取付けた場合と従来例のテーパー状浮体にリング
状ダンパーを取り付けた場合の計算例を比較してみる。
パーを取付けた場合と従来例のテーパー状浮体にリング
状ダンパーを取り付けた場合の計算例を比較してみる。
【0010】まず、本発明の平底浮体と従来例のテーパ
ー状浮体に、それぞれリング状ダンパーの高さを同一
(本例ではH/3)にして係留点よりリング状ダンパー
迄の距離を変えた場合の計算例について述べる。なお、
リング状ダンパーの水流抵抗係数比は浮体本体の2倍と
して(リング状ダンパーにはリング前面とリング後半の
内面に2度水流が当るため)計算した。図1は平底浮体
に同径のリング状ダンパーを取り付けた場合で、吃水ま
での高さは1.92H(Hは平底浮体の吃水高さ)とな
るのに対し、図2は同一深さのリング状ダンパーを従来
のテーパー状浮体に取り付けた場合で、吃水までの高さ
は3.71Hとなり、本発明の平底浮体の吃水迄の高さ
の方が低くなっている。
ー状浮体に、それぞれリング状ダンパーの高さを同一
(本例ではH/3)にして係留点よりリング状ダンパー
迄の距離を変えた場合の計算例について述べる。なお、
リング状ダンパーの水流抵抗係数比は浮体本体の2倍と
して(リング状ダンパーにはリング前面とリング後半の
内面に2度水流が当るため)計算した。図1は平底浮体
に同径のリング状ダンパーを取り付けた場合で、吃水ま
での高さは1.92H(Hは平底浮体の吃水高さ)とな
るのに対し、図2は同一深さのリング状ダンパーを従来
のテーパー状浮体に取り付けた場合で、吃水までの高さ
は3.71Hとなり、本発明の平底浮体の吃水迄の高さ
の方が低くなっている。
【0011】次に、本発明の平底浮体と従来例のテーパ
ー状浮体に、係留点よりリング状ダンパーの中心迄の距
離を同一(本例では1.5H)にしてリング状ダンパー
の高さを変えた場合の計算例について述べる。図3は平
底浮体の場合で、リング状ダンパーの高さがH/6にな
るのに対し、図4の如くテーパー状浮体の場合はダンパ
ーの高さが0.41Hとなる。このように平底浮体を用
いれば、リング状ダンパーの高さを一定とすれば、係留
点とリング状ダンパー迄の距離が最小になり、また係留
点とリング状ダンパー迄の距離を一定とすれば、リング
状ダンパーの高さは最小となる。
ー状浮体に、係留点よりリング状ダンパーの中心迄の距
離を同一(本例では1.5H)にしてリング状ダンパー
の高さを変えた場合の計算例について述べる。図3は平
底浮体の場合で、リング状ダンパーの高さがH/6にな
るのに対し、図4の如くテーパー状浮体の場合はダンパ
ーの高さが0.41Hとなる。このように平底浮体を用
いれば、リング状ダンパーの高さを一定とすれば、係留
点とリング状ダンパー迄の距離が最小になり、また係留
点とリング状ダンパー迄の距離を一定とすれば、リング
状ダンパーの高さは最小となる。
【0012】浮体底面にリング状ダンパーが近づきすぎ
た場合、水流が浮体に当ってできる乱流域に入るとダン
パーの効果が減少する。このため、浮体下面より浮体の
吃水深さHの1倍以上、水流が早く波が荒い海域では
1.5倍迄離した方がよい。また係留環の孔の中心を係
留点とすると係留点が平底浮体の底面に出来るだけ接近
して設ければ、係留点と浮体底面とは殆んど距離はな
い。従って平底浮体底面とリング状ダンパーの高さ中心
迄の距離をH〜1.5Hとし、平底浮体底面と係留点迄
の距離を0とすれば、リング状ダンパーの高さは1/4
H〜1/6Hとなり、この範囲が最適なリング状ダンパ
ーの高さとなる。また、係留環取付位置の平底に凹所を
設ければ、容易に係留点を平底位置に合わすことができ
る。
た場合、水流が浮体に当ってできる乱流域に入るとダン
パーの効果が減少する。このため、浮体下面より浮体の
吃水深さHの1倍以上、水流が早く波が荒い海域では
1.5倍迄離した方がよい。また係留環の孔の中心を係
留点とすると係留点が平底浮体の底面に出来るだけ接近
して設ければ、係留点と浮体底面とは殆んど距離はな
い。従って平底浮体底面とリング状ダンパーの高さ中心
迄の距離をH〜1.5Hとし、平底浮体底面と係留点迄
の距離を0とすれば、リング状ダンパーの高さは1/4
H〜1/6Hとなり、この範囲が最適なリング状ダンパ
ーの高さとなる。また、係留環取付位置の平底に凹所を
設ければ、容易に係留点を平底位置に合わすことができ
る。
【0013】リング状ダンパーは本発明では平底浮体の
外径と同径で、浮体底面にH〜1.5Hの距離でかなり
接近して設けられ、しかもリングの高さは1/4H〜1
/6Hとかなり低く、灯浮標の動揺に対しては動揺抵抗
板としての作用は小さい。そこでリングに水平フランジ
を設ければ、動揺による水流方向への投影面積が増え、
動揺抵抗が大となり、波浪による動揺を抑制し、灯浮標
の灯光の安定、遠達がはかれ、船舶航行の安全に有効で
ある。また、水平フランジを設けたことにより高さの低
いリング状ダンパーの強度が飛躍的に向上する。
外径と同径で、浮体底面にH〜1.5Hの距離でかなり
接近して設けられ、しかもリングの高さは1/4H〜1
/6Hとかなり低く、灯浮標の動揺に対しては動揺抵抗
板としての作用は小さい。そこでリングに水平フランジ
を設ければ、動揺による水流方向への投影面積が増え、
動揺抵抗が大となり、波浪による動揺を抑制し、灯浮標
の灯光の安定、遠達がはかれ、船舶航行の安全に有効で
ある。また、水平フランジを設けたことにより高さの低
いリング状ダンパーの強度が飛躍的に向上する。
【0014】
【実施例】本発明について図面に基いて説明する。図5
は本発明を実施した灯浮標の1部切断正面図である。図
中1は外面を合成樹脂の外皮で被った独立気泡性発泡樹
脂の平底の浮体、2はリング状ダンパー、3は支柱、4
は樹脂コーティングした独立気泡性発泡樹脂の晝標、5
は係留環、6は標体で、下部標体6a、中部標体6b、
上部標体6cよりなっている。
は本発明を実施した灯浮標の1部切断正面図である。図
中1は外面を合成樹脂の外皮で被った独立気泡性発泡樹
脂の平底の浮体、2はリング状ダンパー、3は支柱、4
は樹脂コーティングした独立気泡性発泡樹脂の晝標、5
は係留環、6は標体で、下部標体6a、中部標体6b、
上部標体6cよりなっている。
【0015】図6は下部標体6aの正面図、図8はその
底面図である。7は中部標体取付用フランジ、8は浮体
支持用フランジ、6−1は下部標体6aのパイプ、9は
浮体1を下部標体に挿入した場合の当り金具である。下
部標体(支柱及びダンパーを含む)は、軟鋼製である。
底面図である。7は中部標体取付用フランジ、8は浮体
支持用フランジ、6−1は下部標体6aのパイプ、9は
浮体1を下部標体に挿入した場合の当り金具である。下
部標体(支柱及びダンパーを含む)は、軟鋼製である。
【0016】図7は本発明の別の実施例で、リング状ダ
ンパー2に水平フランジ2−1を設けた例である。本実
施例ではリング状ダンパーの下縁に水平フランジを断面
L字状に設けたが、これに限るものでなく、中程に断面
横向T字状あるいは上縁に断面逆向L字状に設けてもよ
いことは勿論である。また浮体底面の係留環取付位置に
凹所を設けた一実施例として、フランジ8の下部標体の
パイプ6−1の取付位置から中央部をパイプ内に底上げ
して取り付けた底板8−1とし凹入部を設け係留環5を
取り付けた例を示す。
ンパー2に水平フランジ2−1を設けた例である。本実
施例ではリング状ダンパーの下縁に水平フランジを断面
L字状に設けたが、これに限るものでなく、中程に断面
横向T字状あるいは上縁に断面逆向L字状に設けてもよ
いことは勿論である。また浮体底面の係留環取付位置に
凹所を設けた一実施例として、フランジ8の下部標体の
パイプ6−1の取付位置から中央部をパイプ内に底上げ
して取り付けた底板8−1とし凹入部を設け係留環5を
取り付けた例を示す。
【0017】図9は中部標体6bの正面図、図10はそ
のA−A視図である。6−2は中部標体6bのパイプ、
10は標体挟持用かつ晝標支持用フランジ、11は上部
標体取付用フランジ、12は吊りピースでフランジ10
とパイプ6−2に固定されている。13は浮体位置決め
用ピースである。
のA−A視図である。6−2は中部標体6bのパイプ、
10は標体挟持用かつ晝標支持用フランジ、11は上部
標体取付用フランジ、12は吊りピースでフランジ10
とパイプ6−2に固定されている。13は浮体位置決め
用ピースである。
【0018】上部標体6cは図5に示すように下端に中
部標体取付用フランジ17、途中に太陽電池パネル1
6、上端に灯ろう15を支持している。中部標体および
上部標体は重心を下げるためアルミニウム合金製として
いる。
部標体取付用フランジ17、途中に太陽電池パネル1
6、上端に灯ろう15を支持している。中部標体および
上部標体は重心を下げるためアルミニウム合金製として
いる。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施
され、以下に記載するような効果を奏する。
され、以下に記載するような効果を奏する。
【0020】浮体の浸水部が最大径の円筒形をした平底
浮体に、同径の短円筒形のリング状ダンパーを設けたこ
とにより、浮体の吃水深さが最少で浮体底面から浮心ま
での距離が最少となり、水流抵抗による転倒モーメント
は最少になり、かつ水流抵抗も小さい。従って水流抵抗
による復元モーメントを受け持つリング状ダンパーの側
面積および係留点迄の距離も最少にでき、全体として水
流抵抗も小さくなり、係留力は小さくてすみ、沈錘等の
係留装置も小形でよく、全体として経済的灯浮標とな
る。また、浮体の浸水部が幅広の平底浮体で浮心が浅く
ても浮体形状の傾き対する復元力は大きく、かつダンパ
ーの重量が重錘として働き、その効果によりトップヘビ
ーにならず、動揺に悪影響はなく、従って浮標の水上部
も外形を大きく形成することができ、船舶よりの浮標の
視認も容易となる。また、浮体の下縁部の角が動揺抵抗
を増す作用をし、リング状ダンパーと共に浮標の動揺を
減ずる作用をする。
浮体に、同径の短円筒形のリング状ダンパーを設けたこ
とにより、浮体の吃水深さが最少で浮体底面から浮心ま
での距離が最少となり、水流抵抗による転倒モーメント
は最少になり、かつ水流抵抗も小さい。従って水流抵抗
による復元モーメントを受け持つリング状ダンパーの側
面積および係留点迄の距離も最少にでき、全体として水
流抵抗も小さくなり、係留力は小さくてすみ、沈錘等の
係留装置も小形でよく、全体として経済的灯浮標とな
る。また、浮体の浸水部が幅広の平底浮体で浮心が浅く
ても浮体形状の傾き対する復元力は大きく、かつダンパ
ーの重量が重錘として働き、その効果によりトップヘビ
ーにならず、動揺に悪影響はなく、従って浮標の水上部
も外形を大きく形成することができ、船舶よりの浮標の
視認も容易となる。また、浮体の下縁部の角が動揺抵抗
を増す作用をし、リング状ダンパーと共に浮標の動揺を
減ずる作用をする。
【0021】また、浮体の吃水深さをHとし、浮体底面
よりリング状ダンパー高さ中心迄の距離を設標海域の海
況によりH〜1.5Hとし、リング状ダンパーの高さを
H/4〜H/6とすれば、リング状ダンパーの高さ(ダ
ンパーの側面積)およびリング状ダンパーから浮標の吃
水迄の距離(高さ)を最少にする効果がある。
よりリング状ダンパー高さ中心迄の距離を設標海域の海
況によりH〜1.5Hとし、リング状ダンパーの高さを
H/4〜H/6とすれば、リング状ダンパーの高さ(ダ
ンパーの側面積)およびリング状ダンパーから浮標の吃
水迄の距離(高さ)を最少にする効果がある。
【0022】また、リング状ダンパーに水平フランジを
設ければ、動揺抵抗が大となり、波浪による動揺を抑制
し、波浪中でも灯浮標の灯光の安定、遠達がはかれ、船
舶航行の安全に有効である。また水平フランジを設ける
ことにより高さの低いリング状ダンパーの強度が大きく
向上する。
設ければ、動揺抵抗が大となり、波浪による動揺を抑制
し、波浪中でも灯浮標の灯光の安定、遠達がはかれ、船
舶航行の安全に有効である。また水平フランジを設ける
ことにより高さの低いリング状ダンパーの強度が大きく
向上する。
【0023】また、下半は円筒形平底浮体、それに続く
上半は円錐台形の外面をウレタン樹脂コーティングした
独立気泡性発泡樹脂の浮体とし、浮体上面に続く長円錐
台形の独立気泡性発泡樹脂の晝標とし、下端面に係留環
およびリング状ダンパー付支柱を支持し、上端に灯ろう
を有する標体で浮体および晝標を貫通固着した灯浮標と
することにより、浮体形状として浮心が下ってもダンパ
ーの重量が重錘として働き、その効果によりトップヘビ
ーにならず、動揺が少く、水流中でも直立性のよい、軽
量で取り扱いの容易な、晝間でも視認が容易な灯浮標と
なる。
上半は円錐台形の外面をウレタン樹脂コーティングした
独立気泡性発泡樹脂の浮体とし、浮体上面に続く長円錐
台形の独立気泡性発泡樹脂の晝標とし、下端面に係留環
およびリング状ダンパー付支柱を支持し、上端に灯ろう
を有する標体で浮体および晝標を貫通固着した灯浮標と
することにより、浮体形状として浮心が下ってもダンパ
ーの重量が重錘として働き、その効果によりトップヘビ
ーにならず、動揺が少く、水流中でも直立性のよい、軽
量で取り扱いの容易な、晝間でも視認が容易な灯浮標と
なる。
【0024】また、標体6を、下部標体6a、中部標体
6b、上部標体6cと分割したことにより、組立、取り
扱いの容易な、軽量で丈夫な灯浮標となる。
6b、上部標体6cと分割したことにより、組立、取り
扱いの容易な、軽量で丈夫な灯浮標となる。
【図1】本発明の平底浮体の場合の計算例の説明図、
【図2】従来例の図1に対応する場合の計算例の説明
図、
図、
【図3】本発明の平底浮体の別の計算例の説明図、
【図4】従来例の図3に対応する場合の計算例の説明
図、
図、
【図5】本発明を実施した灯浮標の一部切断正面図、
【図6】下部標体の正面図、
【図7】別の実施例の下部標体の正面図、
【図8】図6の底面図、
【図9】中部標体の正面図、
【図10】図9のA−A視図である。
1 浮体 2 リング状ダンパー 2−1 水平フランジ 3 支柱 4 晝標 5 係留環 6 標体 6a 下部標体 6b 中部標体 6c 上部標体 6−1 下部標体のパイプ 6−2 中部標体のパイプ 7 中部標体取付フランジ 8 浮体支持フランジ 10 浮体挟持用兼晝標支持用フランジ 11 上部標体取付フランジ
Claims (6)
- 【請求項1】 浮遊式灯浮標において、浮体の浸水部が
最大径の円筒形をし下面平坦でビルジ部を直角状とした
平底の浮体1と、該浮体下方に支柱3により支持した浮
体と同径の短円筒形のリング状ダンパ2とを有すること
を特徴とする灯浮標。 - 【請求項2】 浮体の吃水深さをHとして、浮体底面よ
りリング状ダンパーの高さ中心迄の距離をH〜1.5H
とし、リング状ダンパーの高さをH/4〜H/6とした
ことを特徴とする請求項1記載の灯浮標。 - 【請求項3】 リング状ダンパに水平フランジを設けた
ことを特徴とする請求項1又は2記載の灯浮標。 - 【請求項4】 浮体底面の係留環位置に凹所を設け、係
留点を平底高さに合わすようにしたことを特徴とする請
求項1又は2又は3記載の灯浮標。 - 【請求項5】 下半は円筒形それに続く上半は円錐台形
とし外面を合成樹脂の外皮とし、中に独立気泡性発泡樹
脂を充填した浮体と、浮体上面に続く長円錐台形の外面
をウレタン樹脂コーティングした独立気泡性発泡樹脂の
晝標4と、下端面に係留環5およびリング状ダンパ2を
支持した支柱3を有し上端に灯ろうを有する標体6で上
記浮体および晝標を貫通固着した標体とよりなることを
特徴とする請求項1又は2又は3又は4記載の灯浮標。 - 【請求項6】 灯浮標の標体6を、浮体を貫通し上端に
中部標体取付用フランジ7、下端に浮体支持用フランジ
8を有し該フランジ下面に係留環5およびリング状ダン
パ2を支持した支柱3の上端を固着した下部標体6a
と、晝標4を貫通し下端に浮体挟持用かつ晝標支持用フ
ランジ10、上端に上部標体6c取付用フランジ11を
有し標体内に蓄電池14を収容した中部標体6bと、上
端に灯ろう15を支持し途中に太陽電池パネル16下端
に中部標体取付用フランジ17を有する上部標体6cと
よりなる標体としたことを特徴とする請求項5記載の灯
浮標。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8084660A JPH09240578A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 灯浮標 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8084660A JPH09240578A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 灯浮標 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09240578A true JPH09240578A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=13836889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8084660A Pending JPH09240578A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 灯浮標 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09240578A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005206010A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Ihi Marine United Inc | 浮体構造物 |
CN1295114C (zh) * | 2004-01-21 | 2007-01-17 | 宋学刚 | 弹性体灯浮标 |
CN100390019C (zh) * | 2005-08-05 | 2008-05-28 | 珠海天岳科技有限公司 | 高驻定性活节式灯桩 |
CN109018208A (zh) * | 2018-09-14 | 2018-12-18 | 重庆交通大学 | 一种内河航行导向装置 |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP8084660A patent/JPH09240578A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1295114C (zh) * | 2004-01-21 | 2007-01-17 | 宋学刚 | 弹性体灯浮标 |
JP2005206010A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Ihi Marine United Inc | 浮体構造物 |
JP4490123B2 (ja) * | 2004-01-22 | 2010-06-23 | 株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド | 浮体構造物 |
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