JPH09238973A - 患部防水保護具 - Google Patents

患部防水保護具

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JPH09238973A
JPH09238973A JP8325296A JP8325296A JPH09238973A JP H09238973 A JPH09238973 A JP H09238973A JP 8325296 A JP8325296 A JP 8325296A JP 8325296 A JP8325296 A JP 8325296A JP H09238973 A JPH09238973 A JP H09238973A
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shaped body
bag
loop
band
outer peripheral
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JP8325296A
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Shozo Inoue
昌三 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】身体への装着を容易且つ迅速に行うことができ
るとともに、お湯等の水分が侵入するのを確実に防止す
ることができる患部防水保護具を提供する。 【解決手段】袋状体2の一端部の開口縁部2aに沿っ
て、柔軟な独立気泡の発泡体からなる帯状体4を貼着し
た。この帯状体4の所定範囲を重ね合わせて患部に適合
する大きさのループを形成し、このループの継ぎ目と患
部との隙間を、帯状体4の内周に突設した舌片5によっ
て閉塞する。帯状体4の外周側に設けた面ファスナー
7,8によって、上記ループが解けないように帯状体4
の外周側の所定部どうしを係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、患部等に水や湯
がかかるのを防止する患部防水保護具に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】手足等の
身体を負傷している場合に、入浴時等において患部にお
湯がかかると、バイ菌の侵入によって患部が化膿するこ
とがある。このような事態が生じるのを防止するため
に、従来、例えばビニール袋に患部を導入して、その開
口部をゴムバンド等によって締め付けて密封することに
より、当該患部を防水保護することが行われている。ま
た、上記患部に巻き付けた包帯やギプス等に、お湯や水
がかからないように、これらをビニール袋によって覆っ
て、その開口部をゴムバンド等によって締め付けて密封
することも行われている。
【0003】しかしながら、上記ビニール袋を使用する
場合においては、その開口部を締め付けた際に、当該開
口部が皺になって、身体との間で隙間が生じ易いことか
ら、ビニール袋の内部にお湯等が侵入するを確実に防止
することは困難である。また、ビニール袋の開口部を、
上記隙間が生じないように締め付けようとすると、非常
に手間がかかることになる。特に、患部が腕や手先であ
る場合には、片手のみで上記ビニール袋を患部側に装着
する必要があるので、その装着作業が非常に困難とな
る。この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、身体への装着を容易且つ迅速に行うことができると
ともに、お湯等の水分が侵入するのを確実に防止するこ
とができる患部防水保護具を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の患部防水保護具は、少なくとも一端部に患
部導入用の開口部を有する非透水性の袋状体と、上記袋
状体の開口部に沿って設けられ、所定範囲を重ね合わせ
て任意の大きさのループを形成する柔軟な独立気泡の発
泡体からなる帯状体と、上記帯状体のループの継ぎ目と
身体との隙間を閉塞する隙間閉塞部と、上記帯状体の外
周側に設けられ、上記ループが解けないように帯状体の
外周側の所定部どうしを係止する係止手段とを具備する
ことを特徴とするものである。
【0005】上記の構成の患部防水保護具によれば、非
透水性の袋状体の開口部を通して患部を袋状体の内部に
導入し、帯状体の所定範囲を重ね合わせて、患部近傍の
身体に適合する大きさのループを形成するとともに、当
該ループが解けないように帯状体の外周側の所定部どう
しを係止手段によって係止するだけで、当該患部防水保
護具を身体に装着することができる。このため、上記患
部防水保護具を身体に対して容易且つ迅速に装着するこ
とができる。また、上記帯状体が柔軟な発泡体からなる
ので、これを身体に確実に密着させることができるとと
もに、上記発泡体が独立気泡構造であるので、水分が帯
状体を透過するおそれがない。さらに、ループの継ぎ目
と身体との隙間を隙間閉塞部によって閉塞することがで
きる。従って、水分が袋状体の内部に侵入するのを確実
に防止することができる。
【0006】上記帯状体の外周側には、上記ループを形
成した状態で帯状体の外周側の重ね合わせた部分を相互
に係合させる係止手段を設けておくのが好ましく、この
場合には、上記係止手段によって帯状体の外周側の互い
に重ね合わせた部分を係合させて、当該重ね合わせた部
分がループの軸線方向に横ずれするのを防止することが
できる。このため、上記横ずれによってループが崩れ
て、身体と帯状体との間に隙間が生じるのを確実に防止
することができる。
【0007】上記帯状体の外周側には、隙間閉塞部がル
ープの継ぎ目に位置するように、上記ループを形成する
際の帯状体の折り曲げ位置を規定するプレートを設けて
おくのが好ましく、この場合には、上記ループを形成す
る際に、プレートによって規定される帯状体の折り曲げ
位置を起点に、当該帯状体を折り曲げることにより、隙
間閉塞部を常にループの継ぎ目に位置させることができ
る。このため、上記隙間閉塞部を位置合わせする手間が
不要となる。
【0008】上記袋状体及び帯状体の一側部には、当該
袋状体の一側部を開放するための切離部を設け、この切
離部を、互いに嵌合可能な凸条と凹条とからなるファス
ナーによって接続しているのが好ましく、この場合に
は、上記凸条と凹条とを引き離してファスナーを開くこ
とにより、袋状体の一側部を開放することができ、これ
によって、袋状体の開口部を拡げることができる。この
ため、足先やギプスを装着した患部等を袋状体の内部へ
導入し易くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の患部防水保護具
の実施の形態について添付図面を参照しながら詳述す
る。図1は、この発明の患部防水保護具の一つの実施の
形態を示す斜視図であり、図2は、上記患部防水保護具
を患部に装着した状態を示す断面図である。上記患部防
水保護具1は、一端部に患部導入用の開口部3を有する
袋状体2と、上記開口部3に沿って設けられた発泡体か
らなる帯状体4と、この帯状体4の内周面に突設された
隙間閉塞部としての舌片5と、上記帯状体4の外周側の
所定部どうしを係止する係止手段としての面ファスナー
7,8とによって主要部が構成されている。
【0010】上記袋状体2は、繰り返して使用可能な丈
夫な非透水性の合成樹脂シート又は合成ゴムシートによ
って形成されており、その開口部3の大きさとしては、
人の手足を十分な余裕を有して導入できる程度に設定さ
れている。上記帯状体4は、柔軟な独立気泡の発泡体か
らなるものであり、その外周面が、上記袋状体2の開口
縁部2aの内周全周に沿わせた状態で接着されている。
この帯状体4を構成する発泡体としては、合成ゴム系の
ものが好ましいが、合成樹脂系のものであってもよい。
【0011】舌片5は、上記帯状体4と同様な、柔軟な
独立気泡の発泡体からなるものであり、その断面は山形
に形成されており、その幅は帯状体4の幅と同寸に設定
されている。各面ファスナー7,8は、それぞれの基布
に微細なループ及び鉤の双方を無数突設した、雄側と雌
側の区別のない自己接合タイプのものである。一方の面
ファスナー7は、一端部を上記舌片5の近傍に配置した
状態で、且つループ及び鉤からなる接合面を外方に向け
た状態で、上記帯状体4の外周側に位置するように、袋
状体2の開口縁部2aの外周に対して貼着されている。
また、他方の面ファスナー8は、接合面を内方に向けた
状態で、一端部が袋状体2の開口縁部2aの外周の上記
舌片5から離れた部分に貼着されており、他端部は袋状
体2から離反自在な自由端として構成されている。な
お、上記一方の面ファスナー7の全長は、開口部3の周
長の1/3程度に設定されており、他方の面ファスナー
8の全長は、これを袋状体2に沿わせた状態で、その自
由端が舌片5の近傍に位置するように設定されている。
【0012】また、上記袋状体2の開口縁部2aの外周
の、上記面ファスナー8の自由端側の所定範囲と対向す
る位置には、面ファスナー6が、その接合面を外方に向
けた状態で貼着されている。さらに、上記袋状体2の開
口縁部2aの外周面であって、上記舌片5の背後部分に
は、硬質にて可撓性を有するプレート9が貼着されてい
る。このプレート9は、帯状体4とほぼ同じ幅の合成樹
脂シートからなるものであり、後述するループLを形成
する際の帯状体4の折り曲げ位置を規定するためのもの
である。上記プレート9は、図1において、舌片5の上
方側に設けられており、その下端部の位置は、舌片5の
頂部にほぼ対応させてある(図3(a)参照)。ただ
し、このプレート9は、舌片5の下方側に設けてもよ
い。
【0013】以上の構成の患部防水保護具1を、例えば
手先に装着する場合、開口部3を通して袋状体2の内部
に手を差し込んだ状態で、舌片5の外周側のプレート9
に、図3(b)に示すように親指を当てて、当該プレー
ト9を開口部3の内側へ押圧する。すると、帯状体4が
プレート9の下端部を起点に簡単に折曲されて、舌片5
が開口部3の内方へ突き出される。次いで、図3(c)
に示すように、舌片5を帯状体4の内周面の適当な位置
に沿わせるとともに、帯状体4の舌片5付近を3層に重
ね合わせて、手首(又はその近傍)に適合する大きさの
ループLを形成する。この際、面ファスナー6をこれに
対向する面ファスナー7に貼り付けることができる。そ
して、この状態で、面ファスナー8をループLを締め付
ける感じで引張りながら、面ファスナー7に張り付けれ
ば、図15(a)に示すように、患部防水保護具1を手
先に装着することができる。
【0014】ここに、上記帯状体4が、軟質の発泡体に
よって構成されているので、上記装着状態において、手
首Hの周面に帯状体4が良好に密着することになる(図
2参照)。しかも、ループLの継目Jと手首Hとの間に
生じる隙間を、舌片5によって密閉することができる。
このため、帯状体4と手首Hとの間を通してお湯等の水
分が袋状体2の内部に侵入するのを確実に防止すること
ができる。また、帯状体4を構成する発泡体が独立気泡
構造であるので、帯状体4の内部を水分が通り抜けて袋
状体2内に侵入するおそれもない。従って、患部を水分
から確実に保護することができる。
【0015】上記装着状態においては、帯状体4の外周
側の重ね合わせた部分が、面ファスナー6と面ファスナ
ー7とによって相互に係合するので、手首Hを動かした
場合であっても、上記重ね合わせ部分がループLの軸線
方向に横ずれするのを防止することができる。このた
め、上記横ずれによってループL形状が崩れて、手首H
と帯状体4との間に隙間が生じるのを確実に防止するこ
とができる。また、上記患部防水保護具1は、片手で手
首Hに容易且つ迅速に装着することができるとともに、
面ファスナー8を面ファスナー7から引き離し、続いて
面ファスナー6を面ファスナー7から引き離すだけで、
手首Hから容易に取外すことができる。
【0016】さらに、上記ループLを形成する際に、プ
レート9によって規定される帯状体3の折り曲げ位置を
起点に、当該帯状体3を折り曲げるだけで、舌片5を常
にループLの継ぎ目に位置させることができる。このた
め、上記舌片5をループLの継ぎ目Jに位置合わせする
手間が不要となり、患部防水保護具1をより一層迅速に
装着することができる。なお、上記患部防水保護具1
は、帯状体4の柔軟性によって、当該帯状体4を手首H
等に強く密着させた場合でも、圧迫感なく装着すること
ができる。
【0017】図4は、この発明の他の実施の形態に係る
患部防水保護具1の斜視図である。この患部防水保護具
1が図1に示す患部防水保護具1と主に異なる点は、帯
状体4の長手方向の一部を分断して、その両端部を硬質
にて可撓性を有するプレート14に接続しているととも
に、帯状体4の先端部にテーパを付けて、当該先端部を
隙間閉塞用の舌片5として構成した点である。なお、上
記プレート14には、舌片5に対応する部分で折曲でき
るように、折り目14aが形成されている。この実施の
形態によれば、上記プレート14を押圧することによ
り、舌片5を開口部3の内方に深く突き出すことができ
るので(図5参照)、上記手首H等の細い部分に帯状体
4を密着させる際に特に至便である。また、上記プレー
ト14によって、帯状体4の重ね合わせた部分が、ルー
プLの軸線方向に横ずれするのを防止することもでき
る。
【0018】図6は、さらに他の実施の形態に係る患部
防水保護具1の斜視図であり、図7は、その要部側面図
である。この患部防水保護具1には、袋状体2及び帯状
体4の一側部に、当該袋状体2の一側部の所定範囲を開
放するための切離部C1,C2が設けられており、袋状
体2の一側部の切離部C1が、ファスナー16よって接
離可能になっている。上記帯状体4は、その内周面の幅
のほぼ半分が、袋状体2の開口縁部2aの外周面に接着
されている(図8参照)。また、上記ファスナー16
は、互いに嵌合可能な凸条16aと凹条16bとを備え
る防水タイプのラインファスナーが使用されている。こ
のファスナー16は、袋状体2の開口縁部2aの内周に
沿って延長配置されている(図9参照)。
【0019】また、図7に示すように、帯状体4のテー
パ付きの一端部が、隙間閉塞用の舌片5として構成され
ているとともに、帯状体4の外周面には、伸縮可能なゴ
ムベルト17が接合されている。このゴムベルト17の
一端部は、帯状体4の一端部から突出しており、この突
出部の内周面に、面ファスナー7がその接合面を内方に
向けた状態で接合されれている。また、上記ゴムベルト
17の他端部側の外周面にも、面ファスナー8が、その
接合面を外方に向けた状態で接合されている。さらに、
袋状体2の開口部3の近傍の外周面には、袋状体2の一
側部を、当該袋状体2の外周面の所定部に係止するため
の面ファスナー10が、その長手方向を袋状体2の周方
向に沿わせた状態で接合されている。なお、図において
は、上記袋状体2の切離部C1が、その一側部の途中部
までしか設けられていないが、当該一側部の全長に亘っ
て設けられていてもよい。
【0020】上記の構成の患部防水保護具1は、以下の
手順によって、足先に装着することができる。まず、図
6に示すように、ファスナー16を開いて袋状体2の開
口部3を拡げた状態で、足先を差し込む。次いで、ファ
スナー16の凸条16a及び凹条16bのコーナRa,
Rb部分を起点として、ファスナー16の袋状体2の一
側部に沿う部分を、指又は簡単な閉じパーツを用いて閉
じるとともに、ファスナー16の袋状体2の開口縁部2
aに沿う部分を、足首の太さに応じて閉じる。この状態
で、袋状体2の余剰部であるコーナR部を、親指と人差
指で摘んで引き上げながら(図10(a)参照)、面フ
ァスナー10側へ倒して(図10(b)参照)、面ファ
スナー10の自己接合作用により、袋状体2のコーナR
を、袋状体2の外周面に係止して、その横ずれを防止す
る。そして、図11に示すように、帯状体4を舌片5が
下側になるように重ね合わせて、面ファスナー10を面
ファスナー8に張り付ければ、図15(b)に示すよう
に、患部防水保護具1を足先に装着することができる。
【0021】この装着状態においては、足首Fに帯状体
4が密着しているとともに、ループLの継目Jと足首F
との隙間が、舌片5によって閉塞されている。また、フ
ァスナー16の袋状体2の開口縁部2aに沿う部分の凸
条16a及び凹条16bは、帯状体4で押圧されて、足
首Fに浅くで食い込んで、パッキンの作用を奏すること
ができる。このため、袋状体2の内部にお湯等の水分が
侵入するのを確実に防止することができる。また、上記
患部防水保護具1は、袋状体2の切離部C1を開放する
ことにより、開口部3を拡げることができるので、足先
やギプスを装着した患部を、袋状体2の内部に容易に導
入することができる。
【0022】図12は、さらに他の実施の形態に係る患
部防水保護具1の斜視図である。この患部防水保護具1
についても、袋状体2及び帯状体4の一側部に、当該袋
状体2の一側部を開放するための切離部C1,C2が設
けられており、袋状体2の一側部の切離部C1が、ファ
スナー16よって接離可能になっている。
【0023】また、帯状体4の内周面には、隙間閉塞部
としての断面山形の第1舌片5A及び第2舌片5が、所
定間隔離して突設されている。さらに、帯状体4の外周
側には、仮止め用の面ファスナー18,19と、ループ
Lが解けないように帯状体4の所定部どうしを係止する
ための面ファスナー7,8が、それぞれ周方向に沿って
設けられているとともに、上記帯状体4の折曲位置を規
定するための硬質にて可撓性を有するプレート20,2
1,22が、その一端面を舌片5,5Aの背後部分を境
に相対向させた状態で取り付けられている。なお、上記
面ファスナー7は、その一端部が袋状体2に接合されて
おり、他端部側が自由端として構成されている。また、
面ファスナー8は、その接合面を外方に向けた状態で、
上記プレート21に接合されている。
【0024】上記の構成の患部防水保護具1は、以下の
手順によって、足先に装着することができる。まず、フ
ァスナー16を開いて袋状体2の開口部3を拡げた状態
で、足先を差し込む。次いで、ファスナー16の凸条1
6a及び凹条16bを嵌合させてファスナー16を閉じ
る。これによって、帯状体4の両端も突き合わせること
ができる。そして、図13に示すように、プレート18
に指を当てて第1舌片5Aを、開口部3の内方へ突き出
すとともに、帯状体4の端部の相対向する内周面どうし
を重ね合わせながら、プレート20を折り曲げて、面フ
ァスナー18を面ファスナー19に張り付ける。以上に
より、帯状体4の端部付近を、3層に重ね合わせて仮止
めすることができる。以後は、図1に示す患部防水保護
具1と同様にして、装着を完了することができる。
【0025】図1に示す患部防水保護具1のように、帯
状体4の外周面を袋状体2の開口縁部2aの内周面に貼
着している場合には、その貼着作業が困難である。そこ
で、帯状体4の外周面を袋状体2の開口縁部2aの外周
面に貼着すれば、その貼着作業が容易となるが、この場
合には、袋状体2の開口縁部2aが身体に直接接触する
ので、身体との間に隙間が生じやすくなる。図14に示
す患部防水保護具1は、このような不都合が生じるのを
防止するためのものである。この患部防水保護具1は、
帯状体4を袋状体2の開口縁部2aの内周面でなく、外
周面に貼着するとともに、面ファスナー6,7,8やプ
レート9を、帯状体4の幅に相当する間隔だけ袋状体2
の底部側へずらした状態で、袋状体2の外周面に貼着し
ている。この患部防水保護具1は、帯状体4を図14中
に矢印で示すように、内側へ折り返すことにより、図1
に示す患部防水保護具1と実質的に同じものを構成する
ことができる。
【0026】この発明の患部防水保護具は、袋状体の両
端部に開口部を形成し、各開口部に図1に示す帯状体等
を用いた防水構造をそれぞれ構成してもよく、この患部
防水保護具1によれば、図15(c)に示すように、関
節等手足の中間部Mの患部を防水保護するのに用いるこ
とができる。この発明の患部防水保護具は、上記の実施
の形態に限定されるものでなく、例えば、係止手段とし
て、上記面ファスナーに代えて粘着テープを使用する
等、種々の設計変更を施すことができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明の患部防水保護
具は、袋状体の内部に患部を導入し、帯状体の所定範囲
を重ね合わせて、患部近傍の身体に適合する大きさのル
ープを形成するとともに、当該ループが解けないように
帯状体の所定部どうしを係止手段によって係止するだけ
で、当該患部防水保護具を身体に装着することができ
る。このため、上記患部防水保護具を身体に対して容易
且つ迅速に装着することができる。しかも、上記帯状体
が柔軟な独立気泡の発泡体からなるので、身体に確実に
密着させることができるとともに、水分が帯状体を透過
するおそれがなく、ループの継ぎ目と身体との隙間を隙
間閉塞部によって閉塞することができる点と相まって、
水分が袋状体の内部に侵入するのを確実に防止すること
ができる。
【0028】特に、上記帯状体の外周側に、上記ループ
を形成した状態で、帯状体の外周側の重ね合わせた部分
を互いに係合させる係止手段を設けている場合には、上
記係止手段によって帯状体の外周側の互いに重ね合わせ
た部分を係合させて、当該重ね合わせた部分がループの
軸線方向に横ずれするのを防止することができる。この
ため、上記横ずれによってループが崩れて、身体と帯状
体との間に隙間が生じるのを確実に防止することができ
る。
【0029】また、上記帯状体の外周側に、隙間閉塞部
がループの継ぎ目に位置するように、上記ループを形成
する際の帯状体の折り曲げ位置を規定するプレートを設
けている場合には、上記ループを形成する際に、プレー
トによって規定される帯状体の折り曲げ位置を起点に、
当該帯状体を折り曲げるだけで、隙間閉塞部を常にルー
プの継ぎ目に位置させることができる。このため、上記
隙間閉塞部を位置合わせする手間が不要となり、患部防
水保護具をより一層迅速に身体に装着することができ
る。
【0030】さらに、上記袋状体及び帯状体の一側部
に、当該袋状体の一側部を開放するための切離部を設
け、この切離部を、互いに嵌合可能な凸条と凹条とから
なるファスナーによって接続している場合には、上記フ
ァスナーを開くことによって、袋状体の開口部を拡げる
ことができる。このため、足先やギプスを装着した患部
等についても、袋状体の内部へ容易に導入することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の患部防水保護具の一つの実施の形態
を示す斜視図である。
【図2】図1の患部防水保護具の装着状態を示す説明図
である。
【図3】図1の患部防水保護具の装着に至る経過を示す
説明図である。
【図4】患部防水保護具の他の実施の形態を示す斜視図
である。
【図5】図4の患部防水保護具の装着途中の状態を示す
説明図である。
【図6】患部防水保護具のさらに他の実施の形態を示す
斜視図である。
【図7】図6の患部防水保護具の要部側面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】図6の患部防水保護具の袋状体を示す斜視図で
ある。
【図10】図6の患部防水保護具の装着途中の状態を示
す説明図である。
【図11】図6の患部防水保護具の装着状態を示す説明
図である。
【図12】患部防水保護具のさらに他の実施の形態を示
す斜視図である。
【図13】図12の患部防水保護具の装着状態を示す説
明図である。
【図14】この発明の患部防水保護具の一製造方法を説
明するための斜視図である。
【図15】この発明の患部防水保護具の手足への装着例
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 患部防水保護具 2 袋状体(袋状体) 3 開口部 4 帯状体 5 舌片(隙間閉塞部) 6 面ファスナー 7 面ファスナー 8 面ファスナー 9 プレート 10 面ファスナー 14 プレート 16 ファスナー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一端部に患部導入用の開口部を
    有する非透水性の袋状体と、 上記袋状体の開口部に沿って設けられ、所定範囲を重ね
    合わせて任意の大きさのループを形成する柔軟な独立気
    泡の発泡体からなる帯状体と、 上記帯状体のループの継ぎ目と身体との隙間を閉塞する
    隙間閉塞部と、 上記帯状体の外周側に設けられ、上記ループが解けない
    ように帯状体の外周側の所定部どうしを係止する係止手
    段とを具備することを特徴とする患部防水保護具。
  2. 【請求項2】上記帯状体の外周側に、上記ループを形成
    した状態で帯状体の外周側の重ね合わせた部分を相互に
    係合させる係止手段を設けている請求項1記載の患部防
    水保護具。
  3. 【請求項3】上記帯状体の外周側に、隙間閉塞部がルー
    プの継ぎ目に位置するように、上記ループを形成する際
    の帯状体の折り曲げ位置を規定するプレートを設けてい
    る請求項1記載の患部防水保護具。
  4. 【請求項4】上記袋状体及び帯状体の一側部に、当該袋
    状体の一側部を開放するための切離部を設け、この切離
    部を、互いに嵌合可能な凸条と凹条とからなるファスナ
    ーによって接続している請求項1記載の患部防水保護
    具。
JP8325296A 1996-03-11 1996-03-11 患部防水保護具 Pending JPH09238973A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008524455A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 トミー アンデルソン, 四肢用防水保護具
KR100976088B1 (ko) * 2008-12-03 2010-08-18 노회현 깁스용 샤워 캡

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JP2008524455A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 トミー アンデルソン, 四肢用防水保護具
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