JPH09238953A - 歯科用治療器具 - Google Patents

歯科用治療器具

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JPH09238953A
JPH09238953A JP8045797A JP4579796A JPH09238953A JP H09238953 A JPH09238953 A JP H09238953A JP 8045797 A JP8045797 A JP 8045797A JP 4579796 A JP4579796 A JP 4579796A JP H09238953 A JPH09238953 A JP H09238953A
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JP
Japan
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color
size
handle
standard
standardized
Prior art date
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Pending
Application number
JP8045797A
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English (en)
Inventor
Kanji Matsutani
貫司 松谷
Katsutoshi Sato
勝利 佐藤
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Mani Inc
Original Assignee
Mani Inc
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Publication date
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  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ISO規格により規格化された歯科用の根管
用治療器具は太さの変化率が大きいため規格間に位置す
るサイズのいわゆる中間ファイルが必要となるが、この
中間ファイルに取り付けられるハンドルには定められた
色がない。 【解決手段】 作業部のサイズが規格化されると共に該
規格化されたサイズ毎にハンドルの色が設定された歯科
用治療器具において、隣接する規格サイズの間の寸法か
らなる作業部と、隣接する規格サイズに設定された色に
白又は黄色を混ぜた色のハンドルとを有することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の色のハンド
ルを有することにより作業部のサイズを認識することが
可能な歯科治療用の根管治療器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯の根管を治療する器具として、根管を
切削して成形するリーマ、ファイル、根管に熱可塑性樹
脂を充填するフィラー、根管に綿を充填するブローチ等
種々のものがある。リーマ及びファイルは共に螺旋状の
切刃を有する切削用器具であるが、リーマは切刃の捻り
角度が弱い回転切削用であり、ファイルは捻り角度が強
い押引切削用の器具である。さらにファイルには比較的
捻り角度が弱く回転切削も可能なKファイルと、捻り角
度が最も強く押引切削専用のHファイル等がある。
【0003】これら根管治療器具は素材としてステンレ
ス鋼等からなる線材を用い、この線材の先端から所定長
さ範囲にわたって作業部を形成すると共に他方の端部に
操作用のハンドルを取り付けて構成される。しかし根管
の太さは極めて細く且つ形状は多様で且つ個人差も大き
いために、根管治療器具は同一の機種であっても異なる
太さを持った多数の種類となる。このため、ハンドルを
所定の色に着色することにより同一機種における太さの
違いを認識できるように構成されており、この太さのサ
イズと色の関係はISO規格によって規定されている。
【0004】しかしISO規格において定められたサイ
ズの増加分は一定であり、小さいサイズにおいては太さ
の変化率が大きくなってしまって切削抵抗も急激に増加
することになる。従って場合によっては適切なサイズの
治療器具を選択することができず、湾曲根管形成時にお
いて折れたり、また医師の疲労を招く原因となったりす
る。そのため、ISO規格に規定されたサイズの間を補
う径を有するファイルが、中間ファイルとして市場に供
給されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記中間ファイルはI
SO規格に規定されていないがために、当然ながら識別
するための色は統一されておらず、各製造会社がまちま
ちの色をハンドル又はシャンクに付けて型番の識別性を
持たせている。例えば、一つ下の規格化された型番の色
を用いてハンドルを形成すると共に該ハンドル部に数字
又は型番別の記号や図形を付したり、また、ハンドルの
本体を一つ下の型番の色で形成すると共にハンドル底尾
部を一つ上の型番の色で形成したものなどがある。
【0006】しかし、他の型番の色を用いて記号や図形
を付したのみでは視認性が悪く、誤使用を招きかねな
い。また、ファイルやリーマーは使用に際してボックス
に立てて備えられることが多く、底尾部の色が他の型番
と同じでは誤認を招くおそれがある。かといって、規格
化された配色と全く関連なく色彩を設定すれば、混乱を
招いて型番の認識が困難になるおそれがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る歯
科用治療器具は、作業部のサイズが規格化されると共に
該規格化されたサイズ毎に設定された規格色を以て形成
されたハンドル又は前記規格色の塗料を少なくとも一部
に塗布したシャンク若しくはハンドルを有する歯科用治
療器具に於いて、隣接する規格サイズの間の寸法からな
る作業部と、隣接する規格サイズに設定された規格色に
白若しくは黄色を混ぜた色を以て形成されたハンドルか
又は隣接する規格サイズに設定された規格色に白若しく
は黄色を混ぜた色の塗料を少なくとも一部に塗布したシ
ャンク若しくはハンドルとを有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、上記歯科用治療器具の実施
例について図を用いて説明する。本発明に係る歯科用治
療器具は、ISO規格にて作業部のサイズとそれに対応
する色、即ち規格色が設定されたすべての器具に適用さ
れるが、本実施例では代表的な歯科用治療器具としてK
ファイルを用いて説明する。Kファイルとは根管の内壁
面を切削するための器具であって主に押引切削に使用さ
れるものである。図1はハンドルを設けたハンドタイプ
ファイルの構成を説明する斜視図、図2はシャンクを設
けたエンジンタイプファイルの構成を説明する斜視図で
ある。
【0009】まず、図1により第一の実施例としてハン
ドルを設けたハンドタイプKファイルAの形状について
説明する。このハンドタイプKファイルAは針1と、針
1の端部に取り付けたハンドル2とによって構成され
る。
【0010】針1はステンレス鋼を素材とし、先端から
所定の長さ範囲にわたってテーパ状の作業部3が形成さ
れ、残部は軸4となっている。作業部3はスパイラル状
の溝3a及び該溝3aに沿った切刃3bによって構成さ
れている。ステンレス鋼は大別してマルテンサイト系ス
テンレスとオーステナイト系ステンレスに分類できる
が、マルテンサイト系ステンレスは熱処理によって硬度
を得ることができるが錆が発生する可能性があるため
に、18-8ステンレス等のオーステナイト系ステンレスが
使用されている。
【0011】ハンドル2は図1に示すように合成樹脂製
であり、針1の軸4をインサート成形したり、予めハン
ドル2に図示しない穴を成形して該穴に軸4を挿通し、
嫌気性接着剤等の接着剤で接着するなどして一体に構成
される。また治療器具は繰り返し高圧蒸気滅菌等の滅菌
処理を行われるものであり、これに耐えられるものが選
択される。
【0012】上記の如き形状を持ったハンドタイプKフ
ァイルAは、歯科医師がハンドル2を把持して作業部3
を治療すべき歯の根管内に挿入し、切刃3aの方向に回
転させつつ軸方向に移動させることで、根管の内壁面を
切削して該根管を成形することが可能である。
【0013】治療すべき歯の根管の太さは極めて細く且
つその形状は多様であり、それに伴って治療器具の作業
部も様々な径のものがある。この径のサイズはISO規
格に規格化されており、各規格化されたサイズにはそれ
ぞれ規格色が定められている。ハンドル2はこの規格色
の合成樹脂を用いて形成されており、サイズを色から判
断することが可能となっている。
【0014】しかしISO規格に定められたサイズはサ
イズ間隔が一定であることから径が小さくなるに従って
開きが大きくなり、間を補うサイズのいわゆる中間ファ
イルが必要となる。表1に、ISO規格によって規格化
されたファイルのサイズと各サイズに設定された規格色
の関係、及び中間ファイルのサイズとこれに設定する色
の関係を示す。なお、表1に示すISO規格のサイズと
規格色の関係は、リーマ、Kファイル、Hファイルに共
通である。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示す治療器具のサイズは、治療器具
の作業部先端の直径を百分の一ミリ単位で表したもので
ある。表1に示されるように、ISO規格により規格化
されたサイズは#5(0.05mm)刻みであり、これに設定さ
れた規格色は、例えば#10(0.10mm)は紫、#15(0.15mm)
は白、#20(0.20mm)は黄、#25(0.25mm)は赤…となって
いる。
【0017】しかし、太さの変化率が#10から#15では
50%、#15から#20では33%と大きく、切削抵抗も急激
に増加する。従って、湾曲根管形成時において場合によ
っては適切なサイズのファイルを選択することが困難と
なり、ファイルが折れたり医師の疲労を招く原因となっ
たりする。そのため、ISO規格の間に位置する#12、
#17…等の径を有する中間ファイルを設けている。
【0018】ここで表1に示すように、中間ファイルに
は隣接する下の規格サイズの規格色に白を混ぜた色を設
定している。例えば#12の中間ファイルからみた隣接す
る下の規格サイズとは#10であり、これに設定された規
格色は紫であるから、#12には薄紫を設定している。以
下同様であるが、隣接する下の規格サイズが#15の場合
には規格色が白であるからこれに白を混ぜた色とするこ
とができないため、アイボリーを充てている。
【0019】このような色を有するハンドル2を形成す
る際には、隣接する下の規格サイズに設定された規格色
の合成樹脂の粉末チップと白い合成樹脂の粉末チップ
を、所定の色を発色する割合に重量比で計算して混合
し、これを溶かして射出成形する。
【0020】上記のように隣接する規格サイズに設定さ
れた規格色と関連づけられた色のハンドル2を設けるこ
とにより、新たにサイズと色の関係を覚えることなく色
からサイズを認識することができる。またハンドル全体
を一色にて形成することができるため、いかなる方向か
らハンドルを見ても誤認識をする心配がない。
【0021】次に、図2を用いて本発明に係る第二の実
施例であるシャンクを設けたエンジンタイプKファイル
Bについて説明する。前記第一の実施例と説明の重複す
る部分については、同一の符号を付して説明を省略す
る。本実施例に示すエンジンタイプKファイルBはハン
ドピースに取り付けて使用することを目的として、図2
に示すようにハンドルを設ける代わりに鋼製のシャンク
5を取り付けたものである。
【0022】本実施例に於いて針1は超弾性合金を素材
とし、目的の治療器具の形状に形成されると共に記憶熱
処理がなされ、常温領域で超弾性能を発揮するように構
成される。このため、針1は極めて柔軟性に富み、且つ
高い復元性を有している。従って、根管治療に際し、個
人差の大きい根管形状の変化に対し高い適応性を有して
いる。
【0023】またこの針1は屈曲させた状態で回転させ
た場合にも繰り返し曲げに対する疲労限界が高く、耐久
性に富んでおり、ハンドピース等の回転駆動装置に装着
して高速回転させて治療を行うことが可能である。従っ
て超弾性合金からなる針1を用いた根管治療器具では、
歯科医師がハンドピース等の回転駆動装置を利用して根
管治療の高速化を図ることが可能となる。従って、患者
に対する治療時間の短縮化及び患者の苦痛を和らげるよ
うな治療法を採用することが可能となる。
【0024】シャンク5の前方端面には針1の軸4を挿
通する穴が形成されており、カシメまたは嫌気性接着剤
等の接着剤によって接着することにより針1と一体に構
成されている。またシャンク後方端には係止部5aが設
けられており、図示しないハンドピース内部において係
止されて回転を規制すると共に滑落を防止している。
【0025】また、エンジンタイプKファイルBをハン
ドピースに装着した際に、シャンク5の前方端部が一部
突出する。この突出部分に、前記表1に示した色の塗料
を塗布して塗装部6としている。即ちISO規格に規定
されたサイズの作業部を有するものについては設定され
た規格色の塗料を塗装部6に塗布し、規格サイズの間に
設定されたサイズの作業部を有する中間ファイルには、
下に隣接する規格サイズに設定された規格色に白を混ぜ
た色を塗装部6に塗布する。
【0026】これにより、新たにサイズと色の関係を覚
えることなく色からサイズを認識することができる。
【0027】なお上記第一及び第二実施例に於いて、白
を加える基準の規格色が設定された隣接する規格化され
たサイズとして下に隣接する規格サイズを用いて例を示
したが、本発明はこれに限定するものではなく、上に隣
接する規格サイズに設定された規格色を使用することで
も良い。また、白の代わりに黄色を使用することでも同
様の効果を得ることができる。
【0028】また、上記実施例に於いてはKファイルを
用いて説明したが、Hファイルやリーマ、フィラー、ブ
ローチ等、ISO規格にてサイズと規格色の関係が規定
されているものであれば本発明の対象となる。
【0029】また、針1をハンドタイプファイルにおい
てはステンレス鋼製、エンジンタイプファイルにおいて
は超弾性合金にて形成するとして説明したが、これは両
タイプともステンレス鋼、又は超弾性合金にて形成する
ことでも本発明の主旨を変えるものではない。
【0030】なお、オーステナイト系ステンレスは錆が
発生しない代わりに熱処理によって硬化させることがで
きないが、根管治療器具の用途によって硬度が要求され
る場合には、冷間加工により硬化させた後に所定の形状
や切刃などを形成することでマルテンサイト系ステンレ
スに近い硬度を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】治療器具において上記の如く色を設定し
たハンドルを設けるか、または同様に設定された色の塗
料をハンドル若しくはシャンクに塗布することにより、
これらの設定した色が隣接した規格サイズに設定された
規格色に関連した色となり、且つハンドル全体が単一色
で形成されることとなる。従って操作者は中間ファイル
に関して色とサイズの関係を新たに覚え直す必要がな
く、またいかなる角度から見ても治療器具のサイズを認
識することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドルを設けたハンドタイプファイルの構成
を説明する斜視図である。
【図2】シャンクを設けたエンジンタイプファイルの構
成を説明する斜視図である。
【符号の説明】
A…ハンドタイプKファイル B…エンジンタイプKファイル 1…針 2…ハンドル 3…作業部 4…軸 5…シャンク 6…塗装部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業部のサイズが規格化されると共に、
    該規格化されたサイズ毎に設定された規格色を以て形成
    されたハンドル又は前記規格色の塗料を少なくとも一部
    に塗布したシャンク若しくはハンドルを有する歯科用治
    療器具に於いて、隣接する規格サイズの間の寸法からな
    る作業部と、隣接する規格サイズに設定された規格色に
    白又は黄色を混ぜた色を以て形成されたハンドルか又は
    隣接する規格サイズに設定された規格色に白又は黄色を
    混ぜた色の塗料を少なくとも一部に塗布したシャンク若
    しくはハンドルとを有することを特徴とする歯科用治療
    器具。
JP8045797A 1996-03-04 1996-03-04 歯科用治療器具 Pending JPH09238953A (ja)

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