JPH09236519A - 耐候性試験片の保管箱 - Google Patents

耐候性試験片の保管箱

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Publication number
JPH09236519A
JPH09236519A JP8069190A JP6919096A JPH09236519A JP H09236519 A JPH09236519 A JP H09236519A JP 8069190 A JP8069190 A JP 8069190A JP 6919096 A JP6919096 A JP 6919096A JP H09236519 A JPH09236519 A JP H09236519A
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JP
Japan
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box
sample
holding
bottom plate
holding groove
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Application number
JP8069190A
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English (en)
Inventor
Yoshiyo Adachi
佳代 足立
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料の保管や移送時の取扱を容易にして、屋
外直接暴露試験の能率を向上すると共に、試料に傷を付
けないようにし、かつ、光が当たらないようにして試験
の精度を向上すること。 【解決手段】 外箱8は光を通さない遮光性を有し、中
箱9を底板 903、一方の側板 901、前板 902で形成し、
試験片を保持する断面形状がU溝の低部保持溝と側部保
持溝 102を一体にしたL字状の保持具10を底板 903に複
数固定し、側部保持溝 102に対して離間接近可能に、断
面形状がU溝の移動側部保持溝11を設ける。これによ
り、中箱に保持されて外箱内に収容されている試験片に
光が当たらず、試験前後の試料の光沢や色をそのままの
状態で保管し、かつ、試料に傷を付けないようにして精
度の高い判定を行うことができ、中箱の片方の側板がな
い状態にし、中箱への試験片の出し入れを容易にして、
試験の能率を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車部品等の耐
候性試験片を保管するための耐候性試験片保管箱に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車部品等の耐候性試験はJIS D0205
に規定されている。この試験は試験片を屋外に直接暴露
し、自然環境での部品の劣化に対する抵抗性を調べるも
のである(屋外直接暴露試験方法という)。この抵抗性
の判定は屋外に直接暴露された試験片の光沢の低下や色
の変化を観察することにより行う。屋外直接暴露試験は
図18に示すように、試料取り付け桟2を設けた試料取り
付け枠3を柱1に回動可能に支持し、試料4を試料取り
付け桟2に載せ、角度変更アーム5にて太陽光線を受け
るように試料取り付け枠3の角度を変えて、試料4に直
射日光を当てるようにしている。
【0003】また、試料に直射日光を当てるのは、試料
の劣化を促進して試験の能率を上げるために、受光量の
多い沖縄とか米国のフロリダなどで行うことが多い。ま
た、この試験の判定は試料表面の光沢や色の変化で行う
ので、精度の高い試験を行うためには、屋外直接暴露試
験を行う前の試験前試料および試験終了後の試験終了試
料に光を当てないようにすることが重要であり、かつ、
試料表面の観察により判定することから、試料の表面に
傷が付かないようにしなければならない。
【0004】従来の上記試料の保管は図15に示すように
ビニ−ル袋6に一枚づつ試料4を入れ、図16に示すよう
にビニ−ル袋6に入れられた試料4が互いに重ならない
ように保管していた。また、図17に示すようにテーブル
7の上に試料4を整然と並べて保管するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
ビニ−ル袋を使用した場合には、試験前の試料の保管
時、試験を行う時、試験終了時および判定時に、その都
度ビニ−ル袋に試料を入れたり出したりしなければなら
ず、かつ、試料の数が多いことから、極めて手間のかか
る仕事となって能率的ではなく、また、ビニ−ル袋に試
料を出し入れする時およびフロリダや沖縄などの遠隔地
間の移送時に、試料に傷が付く虞があるという問題があ
る。
【0006】また、ビニ−ル袋であるので、保管時や移
送時に試料に光が当たり精度の高い試験をすることがで
きないという問題がある。そして、保管および移送中に
試料に傷が付いたりあるいは光が当たった場合には高い
精度の試験をすることができないので、試験のやり直し
をしなければならないのであるが、屋外直接暴露を行う
場所が遠隔地であるので、試験のやり直しを簡単に行う
ことができず、多くの時間と費用を要するという問題が
ある。また、試験の結果を見て生産を開始することもあ
るので、試験に長期間かかると生産性の点でも問題があ
る。
【0007】また、図17に示すようにテーブルの上に規
則的に試料を並べて保管および移送する場合には、試料
を入れるためにビニ−ル袋の口を広げるという手間は省
けるが、保管および移送に広いスペースを必要として得
策ではなく、また試料の表面を保護するものがないの
で、試料に傷が付く虞があり、かつ、光が当たることか
ら、上記ビニ−ル袋の場合と同様な問題がある。
【0008】本発明は試料の保管や移送時の取扱を容易
にして、屋外直接暴露試験の能率を向上すると共に、試
料に傷を付けないようにし、かつ、光が当たらないよう
にして試験の精度を向上し、更に試験のやり直しをなく
すようにして、生産性をも向上するようにした、耐候性
試験片の保管箱を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る請求項1の記載から把握される手段は、
遮光性を有する外箱内に中箱を抜き差し可能に設け、該
中箱を底板、一方の側板および前板で形成し、該中箱の
底板に試験片を保持する保持部材を設けたことを特徴と
する。
【0010】次に、請求項2の記載から把握される手段
は、遮光性を有する外箱内に中箱を抜き差し可能に設
け、該中箱を底板と前板で形成し、該中箱の底板に試験
片を保持する保持部材を設けたことを特徴とする。
【0011】次に、請求項3の記載から把握される手段
は、断面形状がU溝になっている低部保持溝と側部保持
溝を一体にしたL字状の保持具を底板に複数固定し、該
保持具の底部保持溝内を側部保持溝に対して離間接近可
能に、断面形状がU溝である移動側部保持溝を設けたこ
とを特徴とする。
【0012】次に、請求項4の記載から把握される手段
は、基盤の表面に弾性に富んだ突起を林立させてなる保
持部材を底板に固定したことを特徴とする。
【0013】次に、請求項5の記載から把握される手段
は、頭部を幅広にし根本を狭くした弾性に富んだ筋状の
突起を、頭部との間に所定の間隙を開けて基盤に一体に
設けることにより筋状保持部材を形成し、該筋状保持部
材を底板に固定したことを特徴とする。
【0014】次に、上記各請求項から把握される発明に
よって、課題がどのように解決されるかについて説明す
る。請求項1の記載から把握される本発明において、外
箱内に中箱を抜き差し可能に設けた外箱を、光を通さな
いように遮光性を有するようにしたので、中箱に保持さ
れて外箱内に収容されている試験片には光が当たらな
い。また中箱を底板、一方の側板および前板で形成し、
この中箱の底板に試験片を保持する保持部材を設けたの
で、中箱の片方の側板がない状態であり、中箱への試験
片の出し入れを容易に行うことができる。
【0015】次に、請求項2の記載から把握される本発
明におて、外箱内に中箱を抜き差し可能に設けた外箱を
光を通さないように遮光性を有するようにしたので、中
箱に保持されて外箱内に収容されている試験片には光が
当たらない。また、中箱を底板、と前板で形成し、この
中箱の底板に試験片を保持する保持部材を設けたので、
この中箱は両側の側壁がない状態であり、中箱への試験
片の出し入れを容易に行うことができる。
【0016】次に、請求項3の記載から把握される本発
明において、断面形状がU溝になっている低部保持溝と
側部保持溝を一体にしたL字状の保持具を底板に複数固
定することにより、この保持具の保持溝に試料を立てる
ようにして、互いの試料が干渉しないように多数の試料
を保管することができ、かつ、保持具の底部保持溝内を
側部保持溝に対して離間接近可能に、断面形状がU溝で
ある移動側部保持溝を設けたので、各種大きさの試料に
対応することができ、更に試料の両縁および下縁を保持
して、安定した試料の保持をすることができる。
【0017】次に、請求項4の記載から把握される本発
明において、基盤の表面に弾性に富んだ突起を林立させ
てなる保持部材を底板に固定することにより、この林立
した突起の間に試料を立てるようにして、互いの試料が
干渉しないように多数の試料を保管することができ、か
つ、各種大きさの試料に対応することができ、更に突起
の弾性力により試料の下縁を保持することができるの
で、安定した試料の保持をすることができる。
【0018】次に、請求項5の記載から把握される本発
明において、頭部を幅広にし根本を狭くした弾性に富ん
だ筋状の突起を、頭部との間に所定の間隙を開けて基盤
に一体に設けることにより筋状保持部材を形成し、この
筋状保持部材を底板に固定することにより、互いに隣接
している頭部の間に試料を立てるようにして、互いの試
料が干渉しないように多数の試料を保管することがで
き、更にこの突起は筋状であることからその弾性力が強
くなり、この弾性力により試料の下縁を強く保持するこ
とができるので、安定した試料の保持をすることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】上記各請求項の記載から把握され
る発明について、実施の形態を説明する。請求項1の記
載から把握される本発明においては、図1に示すように
外箱8内に中箱9を抜き差し可能に設け、この外箱8の
内面に例えば黒のフエルトを貼着することにより、外箱
8に光を通さない遮光性を持たせる。そして、中箱9を
底板 903、一方の側板 901および前板 902で形成し、中
箱9の底板 903に図2に示す試験片を保持するためのL
字状の保持具10を底板 903に所定の間隔をおいて多数固
定し、このL字状の保持具10の底部保持溝 101に移動側
部保持溝11を移動可能に設ける。
【0020】次に、請求項2の記載から把握される本発
明においては、図10に示すように、外箱8内に中箱9を
抜き差し可能に設け、この外箱8の内面に例えば黒のフ
エルトを貼着することにより、外箱8に光を通さない遮
光性を持たせる。そして、中箱9を底板 903、と前板 9
02で形成し、この中箱9の底板 903に図7に示すような
試験片4を保持するための弾性に富んだ突起 121を基盤
122に林立させた保持部材12を固定する。
【0021】次に、請求項3の記載から把握される本発
明においては、図2に示すように、断面形状がU溝にな
っている低部保持溝 101と側部保持溝 102を一体にした
L字状の保持具10を図1に示す中箱9の底板 903に複数
固定し、この保持具の底部保持溝 101内を側部保持溝 1
02に対して離間接近可能に、断面形状がU溝である移動
側部保持溝11を設ける。
【0022】次に、請求項4の記載から把握される本発
明においては、図7に示すように基盤 122の表面に弾性
に富んだ突起 121を林立させて保持部材12を形成する。
そしてこの保持部材12を例えば図10に示す中箱9の底板
903に固定する。
【0023】次に、請求項5の記載から把握される本発
明においては、図9に示すように、頭部 131を幅広にし
根本 232を狭くした弾性に富んだ筋状の突起 133を、頭
部 131との間に所定の間隙 134を開けて基盤 135に一体
に設けることにより筋状保持部材13を形成する。そして
図10に示す底板 903にこの筋状保持部材13を固定する。
【0024】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。図
1において、外箱8内に中箱9が抜き差し可能に設けら
れており、この外箱8の内面に例えば黒のフエルトを貼
着して、光を通さないように外箱8に遮光性を持たせる
ようにしている。また、外箱8に遮光性を持たせるため
には黒のフエルトに限らず、黒のカラー板を用いてもよ
く、要するに光を遮るものであればよい。中箱9は底板
903、一方の側板 901および前板 902で形成されてお
り、中箱9の一方の側板をなくすことにより、試料の出
し入れを容易なようにしている。前板 902には取っ手14
が設けられている。
【0025】次に、図10に示す箱は他の実施例であり、
外箱8内に中箱9が抜き差し可能に設けられており、こ
の外箱8も同様にその内面に例えば黒のフエルトを貼着
して、光を通さないように外箱8に遮光性を持たせるよ
うにしている。この実施例の場合も同様に、外箱8に遮
光性を持たせるためには黒のフエルトに限らず、黒のカ
ラー板を用いてもよく、要するに光を遮るものであれば
よい。中箱9は底板 903、と前板 902で形成し、中箱9
の両側の側面をなくして試料の出し入れを容易なように
している。
【0026】図2から図6はL字状の保持部材10を示し
ており、図2に表れているように、断面形状がU溝にな
っている低部保持溝 101と側部保持溝 102を一体にした
L字状になっており、このL字状の保持具10の底部保持
溝 101内を側部保持溝 102に対して離間接近可能に、断
面形状がU溝である移動側部保持溝11が設けられてい
る。これについて更に詳しく説明すると、図3および図
4において底部保持溝 101の底を切欠いて高さHの段部
103を形成すると共に、図5および図6に示すように、
移動側部保持溝11の下端にフランジ部 111を形成する。
【0027】そして、図2に示すように、L字状の保持
具10の底部保持溝 101を底板 903に接着剤などで固定す
ることにより、段部 103でガイド隙間15を底板 101との
間で形成し、このガイド隙間15にフランジ部 111を嵌合
する。これにより移動側部保持溝11はガイド隙間15によ
ってフランジ部 111がガイドされると共に、移動側部保
持溝11の側面が底部保持溝 101の内側面に摺接してガイ
ドされ、移動側部保持溝11は側部保持溝 102に対して離
間接近可能なように移動できるようになっている。
【0028】また、図2に示すように、段部 103で移動
が停止されている移動側部保持溝11と側板 901との間に
圧縮バネ16が設けられており、圧縮バネ16の収縮範囲L2
内で移動側部保持溝11と側部保持溝 102との間の距離が
任意に変えられるようになっており、寸法が異なる試料
4であっても、圧縮バネ16の弾性力によって試料4を移
動側部保持溝11と側部保持溝 102との間に挟持できるよ
うになっている。
【0029】段部 103で移動側部保持溝11が側部保持溝
102側に移動できなくなっている両者間の距離L1は、想
定できる試料の最低の大きさよりも幾分小さな寸法にな
るように決められている。また、図2において圧縮バネ
16は移動側部保持溝11と側板901との間に設けられてい
るが、図3に示すように底部保持溝 101の端部にスプリ
ング受け17を設けて、このスプリング受け17と移動側部
保持溝11との間に、圧縮バネ16を設けるようにしてもよ
い。また、このようにスプリング受け17を設けることに
より、図2に示すような側板 901がない例えば図10に示
すような中箱9の底板 903にも適用することができる。
更にこのスプリング受け17にて、図4に示すように切欠
かれた底部保持溝 101の端部を補強することもできる。
【0030】次に、図7に示す保持部材12について説明
すると、基盤 122の表面にPVC やゴムなどの弾性に富ん
だ材料で突起 121を林立させて保持部材12を形成してい
る。また、基盤 122も突起 121と同一材料で一体成形し
てもよい。そして図8に示すように、この突起 121の高
さH1および突起 122一つの弾性力は試料4の質量によっ
て異なるが、想定される最も大きな質量の試料4が直立
状態で立てられるように決められる。
【0031】また、図8にも示すように突起 121の先端
部はほぼ球形で根本が細くなっており、互いに隣接する
根本の幅W1は試料4の厚みtよりも大きくなっている。
このように先端をほぼ球形にし互いの根本の幅W1を試料
の厚みtよりも大きくすることにより、試料4の下縁が
基盤 122の面まで差し込め、かつ、突起 121の先端で試
料4を挟持することができる。
【0032】また、この突起 121は不規則に林立してい
ることから、この不規則に林立している突起 121の間に
試料4の下縁を差し込んだ時に、試料4の下縁で突起 1
21の一部が押えられて、試料4が浮き上がらないように
するためにも、突起 121の頭部をほぼ球形にして頭部部
分の密度を高くして、試料4の保持力を高めると共に、
根本の密度を粗くして試料4の下縁で突起 121が押えら
れないように、互いに隣接する突起 121の根本の幅W1が
決められる。
【0033】次に、図9に示す筋状保持部材13について
説明すると、頭部 131を幅広にし根本 232を狭くし、例
えばPVC やゴム等の弾性に富んだ材料で筋状の突起 133
を、頭部 131との間に所定の間隙 134を開けて基盤 135
に一体に設けて筋状保持部材13が形成されている。この
筋状の突起 133は図7に示した突起 121とは異なり一本
の筋になっているので、その弾性力は強くなる。しかし
ながら、この筋状の突起 133も同様に、高さH2および筋
状の突起 133一つの弾性力は試料4の質量によって異な
るが、想定される最も大きな質量の試料4が直立状態で
立てられるように決められる。
【0034】また、この筋状の突起 133は筋状であるこ
とから、試料4を保持する時に筋状の突起 133が押え込
まれることがないので、互いに隣接する根本 132間の幅
W2は、想定される試料の最大厚さよりも幾分広くし、保
持された試料4の下縁と根本132との間の隙間をできる
だけ小さくして、保持された試料4の傾きを少なくする
ようにする。また、試料の挟持力を高めるために互いに
隣接する頭部 131間の隙間 134の幅は、想定される試料
4の厚みよりも小さく設定する。
【0035】図7および図8に示した保持部材12、図9
に示した筋状の保持部材13は成形品であるので、これ自
体を黒い色にして光を通さない遮光性を持たせるように
し、例えば図11に示すように中箱を有さない箱18の本体
181の内面に図7に示す保持部材12を貼着することもで
き、また、蓋 182の裏面にも保持部材12を貼着して、試
料4の四辺を保持するようにしてもよい。また、図12お
よび図13に示すように箱18の両側板 183と底板に、筋状
の保持部材13を貼着し、図13に示すように蓋 184の裏面
にも筋状の保持部材13を貼着し、図14に示すように試料
4の四辺を両側板 183、底板 185および蓋 184で保持す
るようにしてもよい。また、筋状の保持部材13自体で箱
18および蓋 184を作るようにしてもよい。
【0036】図2から図6に示したL字状の保持具10、
図7および図8に示した保持部材12および図9に示した
筋状の保持部材13はいづれも単体であるので、図1およ
び図10に示した中箱9の底板 903に、接着剤などによっ
て取り付け固定することができる。
【0037】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて、次に説明する。図1において、外箱8内に中箱9
を抜き差し可能に設けた外箱9の内面に、光を通さない
例えば黒いフエルトを貼着して遮光性を持たせるように
したので、中箱9に保持されて外箱8内に収容されてい
る試験片4には光が当たらない。また中箱9を底板 90
3、一方の側板 901および前板 902で形成して、中箱9
の片方の側板がない状態にし、この中箱9の底板 903に
試験片4を保持するための図2に示した保持具10、また
は図7に示す保持部材12、または図9に示す筋状の保持
部材13を設けることにより、中箱9への試験片4の出し
入れを容易に行うことができる。
【0038】次に、図10に示す他の実施例において、外
箱8内に中箱9を抜き差し可能に設けた外箱9の内面
に、例えば黒いフエルトを貼着して光を通さないように
し、外箱8に遮光性を持たせるようにしたので、中箱9
に保持されて外箱8内に収容されている試験片4には光
が当たらない。また、中箱9を底板 903と前板 902で形
成して両側の側板をなくすようにし、この中箱9の底板
903に試験片4を保持するための図2に示した保持具1
0、または図7に示す保持部材12、または図9に示す筋
状の保持部材13を設けることにより、中箱9への試験片
4の出し入れを容易に行うことができる。
【0039】上記底板 903に固定された図2から図6に
示した保持具10において、断面形状がU溝になっている
低部保持溝 101と側部保持溝 102を一体にしたL字状の
保持具10を、図1または図10に示す底板 903に複数固定
することにより、この保持具10の保持溝に試料4を立て
るようにして、互いの試料4が干渉しないように多数の
試料4を保管することができ、かつ、保持具10の底部保
持溝 101内を側部保持溝 102に対して離間接近可能に、
断面形状がU溝である移動側部保持溝11を設けたので、
各種大きさの試料4に対応することができ、更に試料の
両縁および下縁を保持して、安定した試料の保持をする
ことができる。
【0040】また、図2に示すように圧縮バネ16によ
り、移動側部保持溝11を押すことにより、圧縮バネ16の
弾性力により試料4を移動側部保持溝11と側部保持溝 1
02との間で挟持することができ、例えば中箱9に試料4
を保持して外箱8の天地を逆にしても、保持された試料
4が脱落するようなことはない。
【0041】また、前記底板 903に固定された図7およ
び図8に示す保持部材12において、基盤 122の表面に弾
性に富んだ突起 121を林立させ、この林立した突起 121
の間に試料4を立てるようにして、互いの試料4が干渉
しないように多数の試料4を保管することができ、か
つ、林立している突起 121の間に任意に試料4を差し込
んで保持すればよいので、各種大きさの試料に対応する
ことができ、更に突起 121の弾性力により試料の下縁を
保持することができるので、例えば中箱9に試料4を保
持して収容した外箱8の天地を逆にしても、保持されて
いる試料4の脱落はなく、安定した試料の保持をするこ
とができる。
【0042】また、前記底板 903に固定された図9に示
す筋状の突起 133において、頭部 131を幅広にし根本 1
32を狭くした弾性に富んだ筋状の突起 133を、頭部 131
との間に所定の間隙 134を開けて基盤 135に一体に設け
ることにより筋状の保持部材13を形成したので、互いに
隣接している頭部 131の間に試料4を立てるようにし
て、互いの試料4が干渉しないように多数の試料4を保
管することができ、更にこの突起は筋状であることから
その弾性力が強くなり、この弾性力により試料4の下縁
を強く保持することができるので、例えば中箱9に試料
4を保持して収容した外箱8の天地を逆にしても、保持
されている試料4の脱落はなく、安定した試料の保持を
することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の記載に基づ
いて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれ
ば、外箱内に中箱を抜き差し可能に設けた外箱を、光を
通さないように遮光性を有するようにし、中箱に保持さ
れて外箱内に収容されている試験片に光が当たらないよ
うにしたので、試験前後の試料の光沢や色をそのままの
状態で保管することができ、精度の高い判定を行うこと
ができる。また中箱を底板、一方の側板および前板で形
成し、この中箱の底板に試験片を保持する保持部材を設
け、中箱の片方の側板がない状態にし、中箱への試験片
の出し入れを容易にしたので、試験の能率を向上すると
共に、試料に傷などを付けることが低減され、試験のや
り直しを少なくし、生産性を向上することができる。
【0044】次に、請求項2の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、外箱内に中箱
を抜き差し可能に設けた外箱を光を通さないように遮光
性を有するようにし、中箱に保持されて外箱内に収容さ
れている試験片には光が当たらないようにしたので、試
験前後の試料の光沢や色をそのままの状態で保管するこ
とができ、精度の高い判定を行うことができる。また、
中箱を底板、と前板で形成し、この中箱の底板に試験片
を保持する保持部材を設け、この中箱は両側の側壁がな
い状態にし、中箱への試験片の出し入れを容易にしたの
で、試験の能率を向上すると共に、試料に傷などを付け
ることが低減され、試験のやり直しを少なくし、生産性
を向上することができる。
【0045】次に、請求項3の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、断面形状がU
溝になっている低部保持溝と側部保持溝を一体にしたL
字状の保持具を底板に複数固定し、この保持具の保持溝
に試料を立てるようにして、互いの試料が干渉しないよ
うに多数の試料を保管するようにしたので、保持具への
試料の設置が極めて簡単であって試験の能率を向上し、
保管されている試料には傷が付かず、精度の高い判定を
行うことができ、かつ、試験のやり直しをなくして生産
性を向上すると共に、保管スペースを最小限にすること
ができる。
【0046】また、保持具の底部保持溝内を側部保持溝
に対して離間接近可能に、断面形状がU溝である移動側
部保持溝を設け、各種大きさの試料に対応することがで
きるので、試料が変わる度に保持具を変える必要がな
く、試験の能率を向上すると共に、試料の両縁および下
縁を保持して、安定した試料の保持をし、保管されてい
る試料に傷が付くようなことはなく、精度の高い判定を
することができ、かつ、試験のやり直しをなくして生産
性を向上することができる。
【0047】次に、請求項4の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、基盤の表面に
弾性に富んだ突起を林立させてなる保持部材を底板に固
定し、この林立した突起の間に試料を立てるようにし
て、互いの試料が干渉しないように多数の試料を保管す
るので、保持部材への試料の保持が極めて簡単であっ
て、試験の能率を向上させると共に保管されている試料
には傷が付かず、判定の精度を向上し、かつ、保管スペ
ースを最小限にすることができる。また、各種大きさの
試料に対応させることができるので、試料が変わる度に
保持具を変える必要がなく、試験の能率を向上すると共
に、突起の弾性力により試料の下縁を保持して、安定し
た試料の保持をすることができるので、保管されている
試料に傷が付くようなことはなく、精度の高い判定をす
ることができる。
【0048】次に、請求項5の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、頭部を幅広に
し根本を狭くした弾性に富んだ筋状の突起を、頭部との
間に所定の間隙を開けて基盤に一体に設けて筋状の保持
部材を形成し、この筋状保持部材を底板に固定し、互い
に隣接している頭部の間に試料を立てるようにして、互
いの試料が干渉しないように多数の試料を保管すること
ができるので、筋状の保持部材への試料の保持が極めて
簡単であって、試験の能率を向上すると共に、保管され
ている試料には傷が付かず、判定の精度を向上すること
ができ、かつ、保管スペースを最小限にすることができ
る。更にこの突起は筋状であることからその弾性力が強
くなり、この弾性力により試料の下縁を強く保持し、安
定した試料の保持をすることができるので、保管されて
いる試料に傷が付くようなことはなく、精度の高い判定
をすることができる。
【0049】このように、中箱に試料を保持した状態で
外箱に収容するので、遠隔地への持ち運びが便利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1における保持具の側面図である。
【図3】図2におけるL字状の保持具の側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図2における移動側部保持溝の正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】本発明の一実施例である保持部材の斜視図であ
る。
【図8】図7の要部を示す側面図である。
【図9】本発明の他の実施例である筋状の保持部材の要
部を示す側面図である。
【図10】本発明の他の実施例である外箱と中箱を示す斜
視図である。
【図11】本発明の更に他の実施例である箱の斜視図であ
る。
【図12】図9に示した筋状の保持部材の他の使用態様を
示す斜視図である。
【図13】図12の箱の蓋に図9に示した筋状の保持部材を
装着した状態をし示す斜視図である。
【図14】図12および図13の箱に試料を保持した状態を示
す正面図である。
【図15】従来例の平面図である。
【図16】図16の従来例において、その保管状態を示す模
式図である。
【図17】従来例の斜視図である。
【図18】屋外直接暴露試験方法を斜視図で示した説明用
図である。
【符合の説明】
8 外箱 9 中箱 901 側板 902 前板 903 底板 10 L字状の保持具 101 底部保持溝 102 側部保持溝 103 段部 11 移動側部保持溝 111 フランジ部 12 保持部材 121 突起 122 基盤 13 筋状の保持部材 131 頭部 132 根本 133 筋状の突起 134 間隙 135 基盤 15 ガイド隙間 16 圧縮バネ 17 スプリング受け

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光性を有する外箱内に中箱を抜き差し
    可能に設け、該中箱を底板、一方の側板および前板で形
    成し、該中箱の底板に試験片を保持する保持部材を設け
    たことを特徴とする耐候性試験片の保管箱。
  2. 【請求項2】 遮光性を有する外箱内に中箱を抜き差し
    可能に設け、該中箱を底板と前板で形成し、該中箱の底
    板に試験片を保持する保持部材を設けたことを特徴とす
    る耐候性試験片の保管箱。
  3. 【請求項3】 断面形状がU溝になっている低部保持溝
    と側部保持溝を一体にしたL字状の保持具を底板に複数
    固定し、該保持具の底部保持溝内を側部保持溝に対して
    離間接近可能に、断面形状がU溝である移動側部保持溝
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の耐候性試験片
    の保管箱。
  4. 【請求項4】 基盤の表面に弾性に富んだ突起を林立さ
    せてなる保持部材を底板に固定したことを特徴とする請
    求項1または2記載の耐候性試験片の保管箱。
  5. 【請求項5】 頭部を幅広にし根本を狭くした弾性に富
    んだ筋状の突起を、頭部との間に所定の間隙を開けて基
    盤に一体に設けることにより筋状保持部材を形成し、該
    筋状保持部材を底板に固定したことを特徴とする請求項
    1または2記載の耐候性試験片の保管箱。
JP8069190A 1996-02-29 1996-02-29 耐候性試験片の保管箱 Pending JPH09236519A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103076274A (zh) * 2012-12-27 2013-05-01 清华大学 一种材料腐蚀试验挂片装置
CN105259102A (zh) * 2015-11-20 2016-01-20 天津美士邦涂料化工有限公司 一种底漆暴晒实验架
KR20180067328A (ko) * 2016-12-12 2018-06-20 주식회사 포스코 시편 홀더 및 이를 사용하는 측정 장치

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CN105259102A (zh) * 2015-11-20 2016-01-20 天津美士邦涂料化工有限公司 一种底漆暴晒实验架
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