JPH09235241A - 多種化合物同時自動合成装置および自動合成方法 - Google Patents

多種化合物同時自動合成装置および自動合成方法

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JPH09235241A
JPH09235241A JP33067696A JP33067696A JPH09235241A JP H09235241 A JPH09235241 A JP H09235241A JP 33067696 A JP33067696 A JP 33067696A JP 33067696 A JP33067696 A JP 33067696A JP H09235241 A JPH09235241 A JP H09235241A
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reaction
raw material
container
compound
compounds
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JP33067696A
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Toru Sugawara
徹 菅原
Shinji Kato
眞二 加藤
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/0006Controlling or regulating processes
    • B01J19/004Multifunctional apparatus for automatic manufacturing of various chemical products
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/0046Sequential or parallel reactions, e.g. for the synthesis of polypeptides or polynucleotides; Apparatus and devices for combinatorial chemistry or for making molecular arrays

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1台の装置で多種の化合物を同時に自動で合
成できる。 【解決手段】 自動合成装置は、原料を貯溜する複数の
原料貯溜容器CRと、これらに連結された反応容器10
を有する。反応容器10には、複数の選択された原料が
供給されて、該反応容器内で複数の化合物が同時に合成
される。また、合成された複数の化合物に対してさらに
別の原料が供給されて、反応容器内で同時に多種類の化
合物が合成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多種化合物同時自
動合成装置および該装置を用いた多種化合物同時合成方
法に関し、特に、1つの反応容器内で同時に複数の化合
物の合成を行えるようにして、短時間に多数の化合物の
合成を可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】近年、化合物の合成をコンピュータを利
用して自動化した自動合成装置が開発されており、本出
願人からも、特開平2−2870号、特開平5−192
563号等を提供している。これら自動合成装置では、
一連の合成操作である試薬添加、加熱、冷却、撹拌、濃
縮、抽出、pH調整、反応追跡(分析)、精製、装置の
洗浄等が連続して行われる。
【0003】これら従来提供されている自動合成装置に
おける連続合成操作は、目的とする1つの化合物を合成
するもので、まず自動合成装置に設けた1つの反応容器
内で単一反応を発生させ、次にこの単一反応で生成した
1つの化合物を他の反応容器に移送して後処理反応を行
うことにより1つの化合物を合成すると共に、合成され
た化合物を反応追跡、精製している。
【0004】このように、従来の合成装置では、まず開
発すべき薬の薬効を有すると考えられる化合物を1つず
つ合成し、この合成した1つの化合物の構造を確認して
いる。また、その後の実験により合成した化合物が目的
の薬効を有すると判断された場合には、より有効な化合
物を求めるべく、1つずつ化合物の合成を繰り返してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、新薬
を開発するためには、膨大な数の化合物を合成し、その
中から1つ見つけられれば良いとされている。よって、
この膨大な数の化合物の合成を上記自動合成装置で行う
ことは、従来の研究者が手作業で行っている場合と比較
して、非常な労力軽減および時間短縮を可能とする。し
かしながら、自動合成装置を用いても膨大な化合物を1
つずつ合成する方法では、やはり時間および労力がかか
り、そのために1つの新薬開発に膨大なコストがかかる
という問題がある。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、本出願人が先に多数提供している自動合成装置を
改良し、複数の化合物を同時に合成し得るようにして、
新薬開発の能率化を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明の多種化合物自動合成装置は、原料を貯留
する複数の原料貯留容器と、第1の反応容器と、上記複
数の原料貯留と反応容器とを連結し、上記原料貯留容器
から反応容器に原料を供給するための第1の供給手段
と、上記第1の供給手段を制御することにより複数の原
料を選択して第1の反応容器に供給し、上記第1の反応
容器内で多種類の化合物を同時に合成させるコントロー
ラと、を備えている。
【0008】なお、複数の原料貯溜容器から反応容器に
原料を供給する構成以外の構成は、先に本出願人が提供
している自動合成装置、例えば、特願平7−13058
号に記載した自動合成装置の構成が好適に採用できる。
【0009】上記原料貯留容器に貯留された原料は、単
一の原料であってもよいし、複数の原料を混合した混合
物であってもよい。
【0010】上記自動合成装置には、上記第1の反応容
器で生成した化合物を後処理する第2の反応容器と、上
記第1の反応容器と第2の反応容器とを連結し、第1の
反応容器で生成した化合物を第2の反応容器に移送し、
逆に第2の反応容器で後処理した化合物を第1の反応容
器に返送する移送手段とを設け、上記コントローラによ
り、第2の反応容器から第1の反応容器に返送された化
合物に対して原料貯留容器から原料を供給して多種類の
化合物を同時に合成してもよい。
【0011】また、第1と第2の反応容器は一つの反応
容器ユニットに一体的に設けてもよい。
【0012】このように構成した自動合成装置では、従
来では1回の反応で1化合物しか合成できなかったもの
を、1度の反応で複数の化合物を合成できることとな
る。例えば、反応容器に1つの基本原料と3種類の原料
を供給して夫々混合反応させることにより3種類の化合
物を同時に合成できる。つまり、従来は3回に分けて別
々に行われていた反応を一回の操作で行える。また、こ
の3種類の化合物を貯溜している反応容器にさらに別の
3種類の原料を供給して夫々混合反応させると、9種類
の化合物を同時に合成できる。さらに、この9種類の化
合物に更に別の3種類の原料を供給して夫々混合反応さ
せると27種類の化合物を同時に合成できる。したがっ
て、本発明によれば、多数の化合物の合成速度が累進的
に加速される。そして、この例の場合、1回の合成スケ
ールが500mgであっても、1化合物あたり約20m
gが得られるので、各化合物のスクリーニングは十分可
能である。
【0013】上記自動合成装置には、試薬を貯留する複
数の試薬貯留容器と、溶媒を貯留する複数の溶媒貯留容
器と、これら試薬貯留容器及び溶媒貯留容器と上記第1
と第2の反応容器とを連結し、上記試薬及び/又は溶媒
を第1及び/又は第2の反応容器に供給するための第2
の供給手段とを設け、上記コントローラによって上記第
2の供給手段を制御してもよい。
【0014】また、原料貯留容器は、上記第1の反応容
器における1回の反応に必要な1以上の原料を貯留する
定量容器てあってもよい。この場合、原料貯留容器から
反応容器に供給する原料を定量する手段を別途設ける必
要がないので、装置の構成が簡単になるし、高価な原料
のロスも防止できる。
【0015】上記自動合成装置の第1の供給手段は、一
端を第1の反応容器に接続した共通管と、一端をそれぞ
れの原料貯留容器に接続すると共に他端を上記共通管の
他端に接続した複数の分岐管と、上記共通管に設けら
れ、該共通管を通じて流れる原料を定量し、定量された
所定量の原料を第1の反応容器に供給する定量手段とで
構成してもよい。この定量手段としては、本出願人が特
願平7−265833号で提案したものが好適に使用で
きる。
【0016】上記定量手段を用いると、各原料貯溜容器
には予め大量の原料を貯溜しておくことができる。その
結果、頻繁に原料を補充する必要がなく、合成操作を能
率よく行うことができる。また、同じ原料を何度も使用
でき、一連の合成が終了した後に、この合成された化合
物に同一の原料を供給して再合成することもできる。さ
らに、反応させる原料の組み合わせをコントローラで容
易に制御できる利点がある。
【0017】上記共通管と分岐管は、ロータリバルブを
介して接続するのが望ましい。この場合、各原料貯留容
器の原料は一定(同一)時間で精度良く定量して反応容
器に移送できるので、制御装置における制御プログラム
を簡単にできる。
【0018】上記自動合成装置には、上記第1の反応容
器と同様に第2の反応容器における反応の条件(例え
ば、温度条件)を制御する反応条件制御ユニットを設け
てもよい。この場合、反応条件をコントローラで正確に
管理することができる。
【0019】また、上記自動合成装置には、第1又は第
2の反応容器で生成された化合物を分析する分析ユニッ
ト(例えばクロマトグラフィ法による分析ユニット)を
設けてもよい。これにより、反応容器で生成された複数
の化合物の割合等を測定することができる。
【0020】さらに、上記自動合成装置には、第1又は
第2の反応容器で生成された化合物から不純物を除去す
る精製ユニットを設けてもよい。
【0021】さらにまた、上記精製ユニットには、フラ
クションコレクタとして複数の容器を設けてもよい。こ
れにより生成物を各容器に分割した後、これら容器から
化合物を再び反応容器に移し替えて別の原料や試薬等を
供給することにより、新たな複数の化合物を同時に合成
することもできる。
【0022】本発明の自動合成方法は、複数の原料貯留
容器と、少なくとも一つの反応容器と、これらを互いに
連結する送液手段とを用いて多種類の化合物を同時に自
動合成するもので、上記原料貯留容器から複数の原料を
選択して反応容器に供給する工程と、上記反応容器内で
供給された原料を反応させて化合物を生成する工程と、
これらの工程を繰り返して上記反応容器内で多種類の化
合物を生成する工程とを含むものである。
【0023】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係る自動合成装置
の基本的な構成と動作を説明する。図1には、本発明に
係る自動合成装置の構成が示してある。この自動合成装
置は、原料供給ユニットI、反応容器ユニットII、試薬
・溶媒供給ユニットIII、反応条件制御ユニット(温度
制御ユニット)IV、抽出乾燥ユニットV、分析ユニットV
I、精製ユニットVII、洗浄ユニットVIII、pH調整ユニ
ットIX及びこれらを制御するコントローラすなわちコン
ピュータ5を備えており、これらは図示しないハウジン
グに一体的に収容されている。
【0024】原料供給ユニットIは複数の原料貯留容器
CRを備えており、それぞれに化学反応に必要な原料が
収容されている。これらの原料は、定量手段である定量
ポンプ150によってそれぞれ定量されて反応容器ユニ
ットIIに供給される。反応容器ユニットIIは、第1反応
容器(反応フラスコ)10と後処理用の第2反応容器
(反応フラスコ)10を備えており、原料貯留容器CR
から供給された複数の原料が第1反応容器10に収容さ
れる。試薬・溶媒供給ユニットIIIは、複数の溶媒貯留
容器RRと複数の試薬貯留容器RSを備えており、必要
な試薬と溶媒が第1反応容器10に供給される。そし
て、第1反応容器10内では、供給された複数の原料が
所定反応条件のもとで反応して複数の化合物が合成され
る。なお、反応条件は予めコンピュータ5で設定されて
おり、これに従って温度制御ユニットV等を駆動して、
設定した反応条件下で化合物が合成される。所定の化合
物が生成されると、これらの化合物は第2反応容器10
に移送され、そこで後処理が施される。後処理された化
合物は再び第1反応容器RF1に移送され、原料供給ユ
ニットIから供給された原料と、試薬・溶媒供給ユニッ
トIIIから供給された試薬及び溶媒とが加えられて新た
な合成が行われる。そして、以上の処理を繰り返すこと
により、累積的に多数の化合物が生成される。
【0025】例えば、第1回目の反応では、原料供給ユ
ニットIから基本原料Aと、これと化合すべき原料B,
C,D(これらは互いに反応しない。)が第1反応容器
RF1に供給され、所定の反応条件の下で、3種類の化
合物A+B、A+C、A+Dが生成される。次に、第2
回目の反応では、原料供給ユニットIから原料E,F,
G(これらは互いに反応しない。)が第1反応容器RF
1に供給され、所定の反応条件の下で、9種類の化合物
A+B+E、A+C+E、A+D+E、A+B+F、A
+C+F、A+D+F、A+B+G、A+C+G、A+
D+Gが生成される。
【0026】次に、自動合成装置を詳細に説明する。な
お、図2乃至図4に示す自動合成装置において、実線で
示す移送用管からなるフローラインは、図3の右端a〜
jが図4の左端のa〜jと接続され、図3の左端kが図
2の右端kと接続される。フローラインはテフロンチュ
ーブで形成しており、バキュームポンプからの負圧が導
入され、負圧による吸引で送液を行うようにしている。
これらフローラインには数字を丸囲みして示すテフロン
製の電磁弁からなる開閉弁を介設しており、これら電磁
弁をコンピュータ5でON−OFF制御している。図
中、電磁バルブの●は常閉、黒塗りの△は共通、無印は
常開を表している。また、実線で示すフローラインの先
端にVを記載している箇所は、フローラインをバキュー
ムポンプに接続していることを表し、フローラインの先
端にWを記載している箇所は、W同士を接続することを
表している。
【0027】原料供給ユニットIは、図2に示すように
10個の定量容器からなる原料貯溜容器1(CR1〜C
R10)を備え、これら各原料貯溜容器1には夫々1回
の反応で使い切る量の試薬を充填している。各原料貯溜
容器1は上側周壁より突出した注入口1aを備え、該注
入口1aに蓋1bで閉鎖し、1回の反応で使い切ると補
充するようにしている。
【0028】各原料貯溜容器1の突出させた底壁中央部
には夫々分岐供給管t100を接続し、これら分岐供給
管t100を共通供給管t101に電磁弁V100〜V
109を介して接続し、該共通供給管t101の下流を
電磁弁V110、V111を介して後述する反応容器ユ
ニットIIの第1反応装置RF1の反応容器(反応フラス
コ)10に接続している。
【0029】共通供給管t101の上流には電磁弁V1
12、定量管MT、光センサPS、電磁弁V113を介
してバキュームポンプと分岐接続し、さらに、共通供給
管t101の上流端に,反応に使用する溶媒と同じ溶媒
を貯留した反応溶媒貯溜瓶RSを接続し、この溶媒で共
通供給管t101の洗浄を行うようにしている。
【0030】各原料貯溜容器1の上端には、洗浄液貯溜
瓶WSと接続した共通供給管t102を電磁弁V117
〜V126を介して接続した分岐管t103を接続し、
共通供給管t102の上流に介設した電磁弁V114〜
V116を介して洗浄液貯溜瓶WSと接続し、各試薬貯
溜容器1を洗浄液で洗浄できるようにしている。
【0031】上記10本の原料貯溜容器1(CR1〜C
R10)は、例えば、原料貯溜容器CR1に貯溜された
原料Aを基本原料として、まず、第1反応装置RF1の
反応フラスコ10に供給し、ついで、原料貯溜容器CR
2〜CR4に夫々貯溜された原料B、C、Dを混合原料
として同一の第1反応装置RF1の反応フラスコ10に
供給している。其の際、上記基本原料Aは混合原料B、
C、Dと夫々反応するが、混合原料B、C、Dは互いに
反応しないものを選択して用いている。なお、混合され
る原料のうち原料B,C,Dとを予め混合した混合原料
B+C+Dを1つの原料貯溜容器(例えばCR2)に貯
溜しておいてもよい。
【0032】反応容器ユニットIIは、図3に示すよう
に、同一のタイプの第1、第2、第3反応装置RF1、
RF2、RF3の3組を配置しており、これら反応装置
の各反応フラスコ(反応容器)10で、加熱・冷却、撹
拌、濃縮等の反応を行えるようにしている。第1反応装
置RF1の反応フラスコ10で上記のように複数の化合
物を同時に生成させ、第2、第3反応装置RF2、RF
3の反応フラスコ10では第1反応装置RF1で生成し
た化合物の後処理反応を行うようにしている。なお、必
要に応じて、第3反応装置RF3は反応フラスコをpH
調節専用のフラスコに交換して、pH調節装置としても
よい。
【0033】第1〜第3反応装置RF1〜RF3の構成
は図3乃至図5に示す如く、各装置に、反応フラスコ1
0、該反応フラスコ10の温度調節を行うジャケット式
バス11、ジャケット式バス11を昇降するリフト12
を備えている。反応フラスコ10はガラスで作られてお
り、その上部開口部は着脱自在なキャップ16で覆われ
ている。
【0034】第1〜第3反応装置RF1〜RF3の各反
応フラスコ10のキャップ16には、試薬・溶媒供給ユ
ニットIIIからの供給管t4〜t6、抽出乾燥ユニットV
の乾燥管DT1、DT2、DT3に夫々接続すると共に
分液フラスコ40に接続する管t7〜t9、管t10〜
t12と夫々接続する撹拌管20、バキュームポンプと
接続する管t1〜t3、および冷却塔22と接続する管
等を貫通して取り付けており、さらに、濃縮センサ30
の熱電対を取り付けている。
【0035】第1反応装置RF1の反応フラスコ10の
キャップ16には、さらに、原料供給ユニットIの共通
供給管t101を貫通させて取り付け、第1反応装置R
F1の反応フラスコ10には、原料供給ユニットIから
複数の原料を供給できるようにしている。
【0036】各撹拌管20は、撹拌子21を回転させる
機能を有すると共に、下端吸引口より各反応フラスコ1
0で生成された生成液を吸引して、撹拌管20の上端に
接続した管t10〜t12を通して導出することができ
ると共に、管t10〜t12より撹拌管20を通して反
応フラスコ10へ液を添加することもできようにしてい
る。
【0037】図3及び図4に示すように、第1反応装置
RF1の撹拌管20と接続する管t10は、フォトセン
サPS6、電磁バルブV67、V70、V76、V7
7、V115、V31を介して分液フラスコ40に接続
している。
【0038】第2反応装置RF2の撹拌管20と接続す
る管t11は、フォトセンサPS7、V64、V72、
V75、V76を介して管t10と合流させて、分液フ
ラスコ40と接続している。第3反応装置RF3の撹拌
管20と接続する管t12は、フォトセンサPS8、電
磁バルブV61、V74、V75を介して管t11と合
流させ、分液フラスコ40と接続ている。このように、
反応フラスコ10の内容液を撹拌管20を通して分液フ
ラスコ40へ導出している。
【0039】第1〜第3反応装置RF1〜RF3のキャ
ップ16に夫々取り付けた冷却塔22には、図3および
図4に示すように、温度制御ユニットIVの冷却媒体槽
(コールドバス)41から冷却媒体を電磁バルブV9
2、V91により制御して循環させるようにしている。
【0040】また、第1〜第3反応装置RF1〜RF3
の各反応フラスコ10は、ジャケット式バス11をリフ
ト12で昇降して、上昇時にバス11の浴槽内に反応フ
ラスコ10を浸漬している。図5に示すように、上記バ
ス11は外周部に冷却ジャケット42を取り付けた構造
で、温度制御ユニットIVの冷却媒体槽70と接続し、介
設した循環ポンプ71により冷却ジャケット42に冷却
媒体を供給、停止している。該バス11内には熱媒体4
5を溜めていると共に、浴槽内部にヒータ46および温
度センサ96を取り付け、所要時にヒータ46で熱媒体
45を加熱し、温度センサ96で検出してヒータ46を
制御している。
【0041】上記バス11の内部には磁気回転子95を
投入し、常時に浴槽41内の熱媒体45を撹拌するよう
にしている。また、バス11はリフト(昇降手段)12
の上面の載置板(図示せず)に載置したマグネチックス
ターラ99の上にセットしており、リフト12でバス1
1を昇降させている。
【0042】図3、4に示すように、試薬・溶媒供給ユ
ニットIIIにおいては、反応に必要な試薬の貯溜容器R
R1〜RR9を9本設けており、所要時に、第1〜第3
反応装置RF1〜RF3の反応フラスコ10に移送する
ようにしている。詳しくは、試薬貯溜容器RR1〜RR
3は管t16を介して第1反応装置RF1の反応フラス
コ10に、試薬貯溜容器RR4〜RR6は管t17を介
して第2反応装置RF2の反応フラスコ10に、試薬貯
溜容器RR7〜RR9は管t18を介して第3反応装置
RF3の反応フラスコ10に接続している。なお、第3
反応装置RF3の反応フラスコ10にはpHメータ15
が設けてある。また、pH調整時には試薬貯溜容器RR
7に酸性試薬、試薬貯溜容器RR8にはアルカリ試薬を
セットして、pH調整用容器としている。
【0043】試薬貯溜容器RR1〜RR9から反応に必
要な試薬を反応フラスコ10へ供給する時、所要の貯溜
容器の下流側に接続した管に介設している電磁バルブV
15〜V23をオンにし、反応フラスコ10から負圧を
導入して試薬を吸引し、管に介設したフォトセンサPS
3〜PS5で検出して、定量の反応に必要な試薬を反応
フラスコ10へ供給している。
【0044】溶媒貯溜容器RS1〜RS6は6個の市販
の溶媒貯溜瓶をそのまま使用しており、反応に使用する
溶媒を一時保管し、設定時間に設定され容量を定量して
反応フラスコ10へ供給するようにしている。溶媒貯溜
瓶RS1〜RS6から反応フラスコ10への溶媒の供給
は、バキュームポンプ60からの負圧により管t20〜
t25を通して定量管MT1、MT2に導き、フォトセ
ンサPS1、PS2で検知して10ml単位で定量し、反
応フラスコ10に移送している。定量管MT1,MT2
と減圧ポンプ60の間にはトラップ61を配置し、フォ
トセンサの誤動作時にもポンプを保護する役割と、溶媒
を定量管に導く速度を緩やかにするダンパーの役割をさ
せている。
【0045】抽出乾燥ユニットVは、図4に示すよう
に、分液フラスコ40と2個の受容器62a、62bと
からなり、分液フラスコ40で抽出液の上層、下層を分
離し、夫々受容器62a、62bに管t33、t34を
通して移送している。分液フラスコ40で分割した有機
層は乾燥管DT1〜DT3に導き、脱水して乾燥させた
後、管t35、t36、t37を通して、第1、第2、
第3試薬反応装置RF1、RF2、RF3の反応フラス
コ10に夫々に移送している。乾燥管DT1〜DT3は
脱着可能なカートリッジで、各反応フラスコ10に1本
接続している。
【0046】温度調節ユニットIVは、図4に示すよう
に、反応時に反応フラスコ10を浸漬するジャケット式
バス11の熱媒体の温度制御および、反応フラスコ本体
10に取り付けた冷却塔22の温度の制御を行ってい
る。該温度調節ユニットは、第1、第2、第3反応装置
RF1、RF2、RF3のジャケット式バス11のジャ
ケット42に−20℃乃至−10℃の熱媒体を循環させ
ることで冷却反応を行うクールパイプ型冷却ユニット6
5と、廃液タンク66に冷却水を循環させ濃縮時に溶媒
を回収すると共に加熱反応時には冷却塔22に冷水を循
環させる循環型冷却ユニット67から構成している。
【0047】クールパイプ型冷却ユニット65は、加熱
器68、クールパイプ型冷却器69、断熱浴槽70から
構成し、熱媒体を−10℃乃至−20℃に冷却し、循環
ポンプ71と電磁バルブV89、V90を用いて所要の
ジャケット式反応バス11に循環させている。バス11
ではヒータ46および温度センサ96で反応温度をさら
に所要温度に制御している。上記循環型冷却ユニット6
7は、循環型冷却器72を廃液タンク66と断熱浴槽4
1に連結し、常時、廃液タンク66を冷却しながら循環
ポンプ73と電磁バルブV91、V92を用いて必要時
に反応フラスコ10の冷却塔22に冷水を循環させてい
る。
【0048】上記各ユニットを備えた自動合成装置にお
ける操作は、コンピュータ5に格納されたプログラムに
従ってインターフェイスを介して装置との信号の授受を
行い、電磁弁、リレーなどを制御することにより自動的
に行われる。コンピュータ5に格納するプログラムは、
装置内の電磁弁、リレーなどを動作させる合成装置制御
プログラムと、反応を行うための各種単位操作プログラ
ムと、合成工程の手順を配列する合成手順作成用プログ
ラムの3種類からなる。
【0049】本発明の多種化合物同時自動合成装置の使
用時、第1反応装置RF1の反応フラスコ10に供給し
て同時に行う混合反応に用いる原料を予め選択した合成
プログラムを作成しておく。其の際、まず、1回の反応
では、例えば、1つの原料Aに対して3種類の原料B,
C.Dを選択しておく。これら原料B,C.Dは互いに
反応せず、基本原料Aとのみ反応して化合物を合成でき
る原料としている。さらに、1回目の反応で合成される
3種類の化合物(A+B,A+C,A+D)に対して同
時に混合反応させる3種類の原料E,F,Gを選択して
おく。さらに、2回目の反応で合成させる9種類の化合
物(A+B+E,A+B+F、A+B+G,A+C+
E,……,A+D+G)に対して同時に反応させる3種
類の原料H,I,Jを選択しておき、27種類の化合物
を連続して合成できるようにプログラムを作成してお
く。さらに、上記27種類の化合物に対する原料を選択
し、これを順次繰り返すプログラム作成して、任意の数
の化合物の自動合成を累積的に行うプログラムを予め作
成しておく。
【0050】なお、1回目の反応で、3種類の原料に対
して、夫々混合させる別の3種類の原料を選択してお
き、1回目の反応で9種類の化合物を合成し、2回目の
反応で27種類の化合物を合成するようにプログラムを
作成しておいてもよい。
【0051】上記プログラムに従って制御される自動合
成装置においては、まず、原料供給ユニットから複数の
原料が第1反応装置RF1の反応フラスコ10に供給さ
れ、該反応フラスコ10内で同時に反応を発生させて、
多種の化合物を同時に合成する。
【0052】具体的には、原料供給ユニットIの原料貯
溜容器CR1から原料Aを分岐供給管t100,共通供
給管t101に通して反応フラスコ10に供給する。つ
いで、原料貯溜容器CR2から原料Bを反応フラスコ1
0へ供給し、順次、原料貯溜容器CR3から原料C、原
料貯溜容器CR4から原料Dを反応フラスコ10に供給
する。なお、上記原料Aは他の原料B,C,Dと混合反
応するが、原料B、C,Dは互いに反応しない。
【0053】このように、第1反応装置RF1の反応フ
ラスコ10の内部に、原料A,B,C,Dが供給され、
A+B,A+C,A+Dの3種類の化合物を同時に合成
している。この合成時に、試薬貯溜容器RR1〜RR
9、溶媒貯溜容器RS1〜RS6から必要な試薬および
溶媒を第1反応装置RF1の反応フラスコ10に供給
し、かつ、予めコンピュータ5で設定した加熱、冷却、
撹拌等を行い、設定した反応条件下で合成を行っている
ことは言うまでもない。
【0054】上記第1反応装置RF1の反応フラスコ1
0で生成した3種類の化合物を含む反応液は、撹拌管2
0を通して、分液フラスコ40あるいは他の後処理用の
第2、第3反応装置RF2、RF3の反応フラスコ10
に移送して所要の反応を行わせた後、第1反応装置RF
1の反応フラスコ10に戻している。
【0055】ついで、2回目の混合反応を遂行させるた
め、原料供給ユニットIより複数の混合原料を第1反応
装置RF1の反応フラスコ10に供給する。例えば、原
料貯溜容器CR5より原料E、原料貯溜容器CR6より
原料F、原料貯溜容器CR7より原料Gを順次第1反応
装置RF1の反応フラスコ10に供給する。反応フラス
コ10には1回目の反応で3種類の化合物が合成されて
いるため、新たに3種類の原料を供給することで、2回
目の反応で、合計9種類の化合物が合成される。
【0056】図6は原料供給ユニットIの第2実施形態
を示し、他のユニットは第1実施形態と同一である。原
料供給ユニットIの各原料貯溜容器1’(CR1〜CR
9)は大量の原料を貯溜できる容量とし、分岐供給管t
100、電磁弁V100〜V108を介して接続する共
通供給管t101の下流に定量供給用ポンプ150を介
設し、該ポンプ150により設定量の原料を第1反応装
置RF1の反応フラスコ10に供給するようにしてい
る。
【0057】上記定量供給用ポンプ150は本出願人が
先に出願した特願平7−265833に開示した構成の
ポンプと同一の構成で、図7に示す構成からなる。該ポ
ンプ150は、シリンジ151内をピストンロッド15
2の先端に固定したピストン153が摺動自在に昇降
し、該ピストン153の下降距離に対応した所定量の原
料をシリンジ151内に吸い込んだ後、ピストン153
の上昇で吐出して第1反応装置RF1の反応フラスコ1
0へ充填している。即ち、ピストン153の昇降距離で
反応フラスコ10へ充填する原料の量を調節しており、
ピストン153を昇降作動するモータ154により原料
充填量を制御している。ピストン153はモータ154
により回転されるネジ棒155と噛み合わせるネジ孔1
56aを有する作動板156をピストンロッド152の
下端に連結してピストン153を昇降作動している。
【0058】上記シリンジ151の上端開口を閉鎖する
シリンジヘッド160には、管t101の流入側と流出
側に夫々連通する流路160a、160bをシリンジ1
51の内部に連通させて貫通して形成している。また、
流路160aと160bとの下端部を連通する短絡流路
160cを設け、ピストン153が上限位置に達した
時、シリンジヘッド160の下端面と当接して、流路1
60aと160bとを短絡流路160cを介して連通
し、1本の管となるように構成している。
【0059】上記各分岐供給管t100および定量供給
用ポンプ150の前後の共通供給管t101には光セン
サPSを介設して、原料の流通を確認している。また、
共通供給管t101の上流には電磁弁V114を介して
洗浄液貯溜容器WSと接続すると共に、分岐管、電磁弁
V112を介して加圧ポンプPPと接続している。
【0060】上記構成の原料供給ユニットIから第1反
応装置RF1の反応フラスコ10への原料の供給は第1
実施形態と同様であり、いずれかの原料貯溜容器1’よ
り或る原料をポンプ150で定量して反応フラスコ10
へ供給した後、他の原料貯溜容器1’より他の原料をポ
ンプ150で定量して第1反応装置RF1の反応フラス
コ10へ供給し、反応フラスコ10内で1回の反応で混
合反応を行ない、多種の化合物を同時に合成している。
【0061】図8は原料供給ユニットIの第3実施形態
を示し、第2実施形態と同様に共通供給管t101の下
流に介設した定量供給用ポンプ150で定量して所定量
の複数種類の原料を原料貯溜容器1’から第1反応装置
RF1の反応フラスコ10に供給している。
【0062】第3実施形態では、原料貯溜容器1’を5
本(CR1〜CR5)設け、各原料貯溜容器1’と接続
した分岐供給管t100を6方向ロータリーバルブ17
0の各ポート170a〜170eに接続している。該ロ
ータリーバルブ170のポート170fには管t120
を接続し、該管t120に電磁弁V130を介設し、さ
らに、V131を介して、洗浄液貯溜容器WSと加圧ポ
ンプPPとに夫々接続した管t121、t122と接続
している。
【0063】上記原料供給ユニットIから原料をポンプ
150で定量して第1反応装置RF1の反応フラスコ1
0に供給する場合、ロータリーバルブ170をコンピュ
ータ5で回転することにより、所定の原料を選択して、
供給することができる。
【0064】また、ロータリーバルブ170と反応フラ
スコ10とは一本の管t101で接続されているので、
各原料貯留容器から供給される原料を正確に定量して、
一定時間で反応容器に移送できる。
【0065】さらに、図2に示す原料供給ユニットの場
合には、原料貯留容器の数だけ電磁弁を設けると共に、
これらの電磁弁を直列に接続しているが、本実施形態の
場合には一個又は2、3個のロータリバルブで多数の原
料供給を制御できるし、コンピュータ5の制御プログラ
ムも簡単になる。
【0066】図9は第4実施形態を示し、第1実施形態
における容器RR1〜RR9を原料供給ユニットI’と
して用い、かつ、これら容器RR1〜RR9は分岐供給
管t100から共通供給管t101に電磁弁を介して接
続されている。上記共通供給管t101は電磁弁V11
1を介して第1反応装置RF1の反応フラスコ10に接
続する管t4に接続している。
【0067】一方、第1実施形態における6本の溶媒貯
溜容器を、3個の溶媒貯溜容器RS1〜RS3と、3個
の試薬貯溜容器RS4〜RS6として用い、第1〜第3
反応装置RF1〜RF3の各反応フラスコ10に管を介
して供給するようにしている。
【0068】第4実施形態においても、9本の原料貯溜
容器RR1〜RR9を備えた原料供給ユニットI’の内
の所要の原料貯溜容器から複数の原料を第1反応装置R
F1の反応フラスコ10に供給して、該反応フラスコ1
0内で同時に多種の反応を発生させて、複数の化合物を
合成している。
【0069】上記第1〜第4実施形態では、合成した化
合物を測定する分析ユニットVI、合成した化合物の精製
装置、さらに、一連の合成が終了した後に生成物を貯溜
するフラクションコレクタを設置していないが、図10
及び図11に示す第5実施形態では、本出願人が先に出
願した特開平5−192563号で開示した自動合成装
置に、第1実施形態〜第3実施形態の原料供給ユニット
Iを組み合わせ、生成した化合物をフラクションコレク
タで一旦貯溜できるようにしている。この一連の合成を
終了した生成物をフラクションコレクタで貯溜した後、
第1反応装置RF1の反応フラスコ10に供給し、複数
の化合物の同時生成を繰り返し行っている。
【0070】図10と図11とは各ユニットの相関関係
を示す全体構成図で、図10の右端のラインと図11の
左端のラインとは連結される。
【0071】反応容器ユニットIIの第1反応装置RF1
の反応フラスコ10に接続したラインkには、図1に示
す原料供給ユニットIを接続している。第5実施形態は
分析ユニット(反応追跡ユニット)VI、フラクションコ
レクタを含む精製ユニットVII、洗浄ユニットVIII、P
H調整ユニットIX、分液ユニットXを備えている。図1
0、図11において、MTは定量管で、試薬貯溜容器お
よび溶媒貯溜容器ユニットから定量しながら所要の試
薬、溶媒を反応容器ユニットIIの所要の反応フラスコ1
0にラインを通して供給している。
【0072】上記分析用の反応追跡ユニットVIは、反応
容器ユニットIIで生成した反応液の一部をサンプリング
し、一定量の溶媒希釈液を分析用HPLCのクロマトカ
ラム200に注入して、クロマトグラフィーを行い、そ
のデータから反応の進行状態を分析している。図中、2
01、202は展開溶媒容器である。
【0073】上記精製ユニットVIIは自動的に生成した
化合物の全量を空気の混入を避けて分取用HPLCに注
入してクロマトグラフィーを行い、流出液をクロマトグ
ラフィーのチャートのピーク毎に分割し、フラクション
コレクタ300に集める構成としている。具体的には、
選択した反応フラスコ10の内容物全量を一時貯溜容器
SR10に移送し、次いで試料充填器209に注入し精
製用HPLCの高速液体クロマトグラフィー用ポンプH
P2を用いてクロマトカラム204、205のどちらか
で決められた精製条件でカラムクロマト法により精製し
ている。図中、206、207は展開溶媒容器、208
は紫外線吸収検出器である。
【0074】上記クロマトカラム204、205からの
溶出液は検出器208で紫外線吸収を測定したのち、フ
ラクションコレクタ300へ導かれ、フラクションコレ
クタ300に配置している多数の容器301に精製物を
取り出して収集している。該フラクションコレクタ30
0の容器301から所要の精製物を取り出して、第1〜
第3反応装置RF1〜RF3の任意の反応フラスコ10
に供給できるようにしている。このように、各反応装置
RF1〜RF3のいずれからも精製用HPLCへ混合反
応液を供給することができ、かつ、HPLCで精製した
後にフラクションコレクタ300で収集した精製液を反
応装置RF1の反応フラスコ10に供給して新たな原料
として用い、別の他の原料を反応フラスコ10に供給し
て、反応を発生させ、多種の化合物の同時生成を繰り返
して累積的に行うことができる。
【0075】上記フラクションコレクタ300を、本出
願人が先に出願した特開平7−39770号に開示した
図12および図13に示すサンプルチェンジャーに代え
ると、更に多数の容器301に精製物を供給するととも
に、容器301より貯溜した精製物を吸引して反応装置
RF1〜RF3の反応フラスコ10に供給できる。即
ち、反応装置RF1の反応フラスコ10に供給すると、
新たな原料として用いることができ、繰り返し、本発明
の多種の同時合成を行うことができる。
【0076】具体的には、図12および図13に示すサ
ンプルチェンジャー310では、モータで回転される架
台311上に、外周と内周の2列に容器301を搭載し
て、合計30個の容器301を配置している。これら容
器301の上方には、ノズル312を昇降自在、かつ、
径方向に移動可能に設置しており、該ノズル312を三
方弁(図示せず)を介して図11の精製ユニットVIIに
接続して、カラム溶出液を供給するとともに、第1〜第
3反応装置RF1〜RF3の反応フラスコ10に接続し
ている。このように容器301が30個あるサンプルチ
ェンジャーを用いると、1回の反応で、30種類まで化
合物を同時に合成し、これをサンプルチェンジャー31
0の容器301に一旦貯溜して、新たな原料供給源とし
て利用でき、これを自動的に繰り返し行うことにより、
多種の化合物の自動合成を短時間に効率よく行うことが
可能となる。
【0077】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の多種化合物同時自動合成装置では、従来行っていた単
一反応を、複数の同時反応とし、これにより、従来では
1回の反応で1化合物しか合成できなかったものを、1
度の反応で多種の化合物を合成することが出来る。よっ
て、例えば、原料反応容器にn個の原料に対してm種類
の原料を供給して夫々混合反応させると、n・mの反応
を1度で出来ることとなり、n・m種類の化合物を同時
に合成できる。この合成したn・m種類の化合物にさら
にp種類の原料を供給して夫々混合反応させると、n・
m・p種類の化合物を1度に合成でき、これを繰り返す
ことにより、化合物の合成速度は累進的に加速され、大
量の化合物の合成を短時間で行うことができる。
【0078】また、原料貯留容器と第1反応容器との間
にロータリバルブを配置したものでは、このロータリバ
ルブロータリバルブを中心として各原料貯蔵容器を配置
することにより、原料供給の構造やその制御プログラム
を簡単にできる。
【0079】さらに、分析ユニットを付設した場合に
は、1回目の反応で合成した多種の化合物を含む溶液を
分析ユニットでその混合割合を測定し、其の後、原料反
応容器に戻し、測定の結果に基づいて、2回目の混合反
応を行い、多種の化合物を合成できる。これを何回も繰
り返すことにより、より効率よく化合物の合成を行うこ
とができる。
【0080】さらにまた、精製ユニットを付設した場合
には、該精製ユニットで合成した化合物を精製し、不純
物を除いて、純度の高い生成物を生成することができ
る。さらに、この精製装置で精製した生成物を容器内に
保管することで新たな原料として用いることができ、こ
の新たな原料を用いて更に多種の化合物を同時に合成す
ることが可能となる。
【0081】本装置では、従来提供している自動合成装
置の一部を改良するだけで、あるいは、原料供給ユニッ
トを付設するだけで簡単に実施できる利点がある。さら
に、コンピュータに入力したプログラムに従って自動的
に行え、合成が効率よく迅速かつ確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動合成装置の全体構成を示す
図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に含まれる原料供給ユ
ニットの構成図である。
【図3】 第1実施形態の他のユニットを示す構成図で
ある。
【図4】 第1実施形態の他のユニットを示す構成図で
ある。
【図5】 第1実施形態の反応フラスコの温度調節を行
う反応容器バスを示す断面図である。
【図6】 第2実施形態の原料供給ユニットの構成図で
ある。
【図7】 第2実施形態に示す定量供給用ポンプの拡大
断面図である。
【図8】 第3実施形態の原料供給ユニットの構成図で
ある。
【図9】 第4実施形態の自動合成装置の全体構成図で
ある。
【図10】 第5実施形態のユニットの構成図である。
【図11】 第5実施形態のユニットの構成図である。
【図12】 第5実施形態のフラクションコレクタをサ
ンプルチェンジャーに代えた場合の正面図である。
【図13】 図11の平面図である。
【符号の説明】
I…原料供給ユニット、II…反応容器ユニット、III…試
薬・溶媒供給ユニット、IV…温度制御ユニット、V…抽
出乾燥ユニット、VI…分析ユニット、VII…精製ユニッ
ト、VIII…洗浄ユニット、IX…pH調整ユニット、X…
分液ユニット、5…コンピュータ、10…反応フラスコ
(反応容器)。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を貯留する複数の原料貯留容器と、
    第1の反応容器と、上記複数の原料貯留と反応容器とを
    連結し、上記原料貯留容器から反応容器に原料を供給す
    るための第1の供給手段と、上記第1の供給手段を制御
    することにより複数の原料を選択して第1の反応容器に
    供給し、上記第1の反応容器内で多種類の化合物を同時
    に合成させるコントローラと、を備えた多種化合物同時
    自動合成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の多種化合物自動合成装置にお
    いて、上記原料は、複数の原料の混合物である。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の多種化合物同時自動合
    成装置は、上記第1の反応容器で生成した化合物を後処
    理する第2の反応容器と、上記第1の反応容器と第2の
    反応容器とを連結し、第1の反応容器で生成した化合物
    を第2の反応容器に移送し、逆に第2の反応容器で後処
    理した化合物を第1の反応容器に返送する移送手段とを
    有し、上記コントローラは、第2の反応容器から第1の
    反応容器に返送された化合物に対して原料貯留容器から
    原料を供給して多種類の化合物を同時に合成する。
  4. 【請求項4】 請求項3の多種化合物同時自動合成装置
    において、第1と第2の反応容器は一つの反応容器ユニ
    ットに含まれている。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかの多種化合物
    同時自動合成装置は、試薬を貯留する複数の試薬貯留容
    器と、溶媒を貯留する複数の溶媒貯留容器と、これら試
    薬貯留容器及び溶媒貯留容器と上記第1と第2の反応容
    器とを連結し、上記試薬及び/又は溶媒を第1及び/又
    は第2の反応容器に供給するための第2の供給手段とを
    備え、上記コントローラは上記第2の供給手段を制御す
    る。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかの多種化合物
    同時自動合成装置において、上記原料貯留容器は、上記
    第1の反応容器における1回の反応に必要な1以上の原
    料を貯留する定量容器である。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかの多種化合物
    同時自動合成装置は、上記第1の供給手段は、一端を第
    1の反応容器に接続した共通管と、一端をそれぞれの原
    料貯留容器に接続すると共に他端を上記共通管の他端に
    接続した複数の分岐管と、上記共通管に設けられ、該共
    通管を通じて流れる原料を定量し、定量された所定量の
    原料を第1の反応容器に供給する定量手段とを備えてい
    る。
  8. 【請求項8】 請求項7の多種化合物同時自動合成装置
    において、上記共通管と分岐管はロータリバルブを介し
    て接続されている。
  9. 【請求項9】 請求項1から8の多種化合物同時自動合
    成装置は、第1又は第2の反応容器における反応の条件
    を制御する反応条件制御ユニットを備えている。
  10. 【請求項10】 請求項1から9の多種化合物同時自動
    合成装置は、第1又は第2の反応容器で生成された化合
    物を分析する分析ユニットを備えている。
  11. 【請求項11】 請求項1から10の多種化合物同時自
    動合成装置は、第1又は第2の反応容器で生成された化
    合物から不純物を除去する精製ユニットを備えている。
  12. 【請求項12】 請求項11の多種化合物同時自動合成
    装置は、複数の容器を有し、第1又は第2の反応容器で
    生成された化合物を上記複数の容器に分けた後、それぞ
    れの容器から再び第1又は第2の反応容器に返送するフ
    ラクションコレクタを備えている。
  13. 【請求項13】 複数の原料貯留容器と、少なくとも一
    つの反応容器と、これらを互いに連結する送液手段とを
    用い、上記原料貯留容器から複数の原料を選択して反応
    容器に供給する工程と、上記反応容器内で供給された原
    料を反応させて化合物を生成する工程と、これらの工程
    を繰り返して上記反応容器内で多種類の化合物を生成す
    る工程とを含む多種化合物自動合成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002542927A (ja) * 1999-04-28 2002-12-17 アベシア・リミテッド 反応器
JP2004136228A (ja) * 2002-10-18 2004-05-13 Chemgenesis Inc 液相系自動有機合成装置

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