JPH09233049A - 符号分割多元接続通信用受信装置 - Google Patents

符号分割多元接続通信用受信装置

Info

Publication number
JPH09233049A
JPH09233049A JP4112396A JP4112396A JPH09233049A JP H09233049 A JPH09233049 A JP H09233049A JP 4112396 A JP4112396 A JP 4112396A JP 4112396 A JP4112396 A JP 4112396A JP H09233049 A JPH09233049 A JP H09233049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay
spread
signals
level
delayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4112396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3246646B2 (ja
Inventor
Keisuke Suwa
敬祐 諏訪
Hideaki Okamoto
英明 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP4112396A priority Critical patent/JP3246646B2/ja
Publication of JPH09233049A publication Critical patent/JPH09233049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3246646B2 publication Critical patent/JP3246646B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅延波の広がりにより所要品質の最低受信レ
ベルが変化する。 【解決手段】 相関器405,407の出力がA/D変
換され、1チップ周期Tcごとに相関出力レベルがそれ
ぞれ検出され、その検出レベルにより遅延スプレッドτ
sを求め、そのτsにより最適タップ数mをメモリ12
4から読出し、遅延線410,411の各m個のタップ
から遅延信号を取出し、最大比合成して合成回路409
から復調出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば移動通信の
基地局と移動局との間に用いられる符号分割多元接続通
信(CDMA)においてパスダイバーシチの効果が得ら
れるようにした符号分割多元接続通信用受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の符号分割多元接続通信方式
(以下ではスペクトラム拡散通信方式と呼ぶ)を示す。
スペクトラム拡散送信機404において情報信号で例え
ばBPSK変調し、その変調出力信号を拡散符号により
直接スペクトラム拡散を行い、その拡散出力信号を高周
波帯の信号に変換してアンテナ401より送信する。こ
の送信信号をスペクトラム拡散受信機400の二つのア
ンテナ402,403で受信し、これら受信信号を図に
示していないが必要に応じて中間周波帯の信号に変換し
た後、相関器405,407でそれぞれ送信機404の
拡散符号と同一の拡散符号により逆拡散する。これら相
関器405,407としてはマッチドフィルタ又はスラ
イディング相関器が用いられる。
【0003】これら相関器405,407の各出力を検
波器406,408でそれぞれ検波してレーク(RAK
E)受信器412に供給する。検波器406,408と
しては同期検波器、遅延検波器などが用いられる。RA
KE受信器412において検波器406,408の各検
波出力はそれぞれタップ付遅延線410,411へ供給
され、その各タップから、相関器405,407の拡散
符号の1チップ周期Tcずつ順次遅延された遅延信号が
得られ、これら遅延信号は合成回路409で合成されて
出力される。以下ではタップ付遅延線410,411の
各タップ数mを窓幅mと記す。上記合成はその遅延信号
の振幅レベルに比例した重み付けを行って合成する最大
比合成と、重み付けを行わず(重みを全て1として)合
成する等利得合成とがある。相関器405,407がマ
ッチドフィルタの場合そのタップ間の遅延時間と、遅延
線410,411のタップ間の遅延時間とは等しくされ
る。
【0004】アンテナ402および403によって受信
された遅延波信号の全てが合成回路412に入力される
のではなく、タップ付遅延線410および411のタッ
プ数に応じた数の信号が、受信入力順に入力される。例
えば、アンテナ402および403によって受信された
信号の中でタップ付遅延線410および411のタップ
数が各6タップで構成される場合、合成回路412には
図7に示すように各遅延波信号の逆拡散検波出力中の相
関検出レベルa1 〜a6 および相関検出レベルb1 〜b
6 の各6つの信号(計12信号)が入力される。
【0005】このように、多重波伝搬によるフェージン
グを受けた統計的に独立な遅延波(以下、パスと呼ぶ)
を複数のアンテナ(以下、ブランチと呼ぶ)で受信し
て、合成するパス数を増加させることによって通信品質
の向上を図っている。このパスダイバーシチおよび空間
ダイバーシチを併用し通信品質の改善を図ることは有効
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記パスダイバ
ーシチ及び空間ダイバーシチの併用による通信品質が必
ずしも期待するように得られないことがあった。この点
を解明するため以下に述べるように種々の実験研究を行
った。図8は主波に対する遅延波の遅延時間差を横軸
に、主波に対する遅延波の相対レベルを縦軸にとったと
きの遅延波特性曲線(遅延波の集りの形状)を示した図
である。実際の多重波伝搬環境下においては、図8に示
したように到来する遅延波は広がりを有し、この特性曲
線の形状は指数関数型となる。多重波伝搬における遅延
波の広がりを定量的に表す量として、遅延スプレッドτ
が用いられる。遅延スプレッドτs とは、到来す
る各電波を受信電力で重み付けした、平均伝搬遅延時間
差の回りの2次モーメントの平方根であり、次式で表さ
れる。(文献:わかりやすいパーソナル通信技術 オー
ム社 p.70) τs=√(Σ(τi−τA 2 P(τi)/ΣP(τi)) τA =ΣτiP(τi)/ΣP(τi) (1) Σは何れもi=1からNまで ここで、τi:i番目の遅延波の伝搬遅延時間、P(τ
i):i番目の遅延波の電力である。
【0007】上記遅延波の広がりの形状が指数関数型で
あるとき、主波からの遅延時間差が大きくなるほどレベ
ルは低下する。遅延波の信号成分の電力をS、受信機の
熱雑音電力をNと表現すると、Nは一定であるので主波
の平均S/Nが最大であり、主波に対する遅延時間差の
大きい遅延波Sの値は小さくなるのでその遅延波の平均
S/Nは低下する。さらに、移動通信では、フェージン
グにより、信号レベルが数十dBにわたって変動するた
め信号電力と受信機雑音電力が逆転する場合が生じる。
図9(a)は遅延スプレッドτsを一定とし、窓幅mを
パラメータとしたときの受信レベルに対する誤り率特性
である。窓幅mにより誤り率特性がかわることがわか
る。図9(b)は図9(a)において所要品質を得る最
低受信レベルを窓幅mをパラメータにして求めた図であ
る。この最低受信レベルを最小とする窓幅mW が存在す
る。遅延スプレッドτsが小さいときは窓幅mの最適値
は小さく、遅延スプレッドτsが大きいときは窓幅mの
最適値は大きい。最適値が存在する理由は、窓幅mを大
きくし過ぎると、雑音電力が信号電力より大きい場合の
相関器出力まで合成することになり、通信品質が劣化
し、窓幅を小さくし過ぎると、有効な遅延波信号電力を
合成できないため通信品質が劣化するからである。従来
のスペクトラム拡散通信方式における受信装置では、窓
幅が一定であるため、多様な伝搬特性、特に遅延特性に
対応して最大のダイバーシチ効果が期待できないという
問題があった。
【0008】また従来は遅延線の連続する窓幅m分のタ
ップ位置からの遅延信号を合成回路へ供給していた。こ
のため例えば窓幅m=3の場合で図7に示す信号が入力
された場合は、従来において信号a1 ,a2 ,a3 と信
号b1 ,b2 ,b3 とが合成回路へ供給される。しか
し、信号a2 よりa4 の方が大きなレベルであり、この
4 は利用されず、この点において従来は入力信号を有
効に利用しておらず、それだけダイバーシチ効果が十分
期待できなかった。この点を改善するため従来におい
て、合成回路へ供給する遅延波信号の数が各遅延線41
0,411から供給する遅延波信号の数が4、つまり窓
幅m=2の場合に窓幅mを例えば3とし、遅延線41
0,411から得られる計6つの遅延波信号a1
3 ,b1 〜b3 からレベルが大きい順に4つ、この例
ではb1 ,b2 ,a1 ,b3 を合成回路へ供給するよう
にしたものもある。しかしこのようにしても、合成回路
へ供給する遅延波信号の数は一定であるため、遅延スプ
レッドτsが例えば小さい場合は、供給遅延波信号の数
が多過ぎると、通信品質の劣化をきたすことは容易に理
解されよう。
【0009】この発明は上記問題に鑑み遅延波の広がり
を検出し、この値に対応して窓幅を最適に制御すること
によってダイバーシチ効果を有効に引き出すことができ
る受信装置を提供することを目的とする。この発明は更
に遅延波の広がりに応じて窓幅を最適に制御すると共に
受信入力順に無関係に受信レベルの大きい信号を取り出
して合成することによりダイバーシチ効果を有効に引き
出すことができる受信装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、n個(nは1以上の整数)のアンテナからの受信信
号をn個の相関器で同一拡散符号により、それぞれ逆拡
散し、このn個の逆拡散出力をそれぞれn個の検波器で
検波し、このn個の検波出力をn個の遅延手段でそれぞ
れ上記拡散符号の1チップ周期ずつ順次遅延したm個
(mは2以上の整数)の遅延信号を得、これら遅延信号
を合成回路で合成する符号分割多元接続通信用受信装置
において、上記n個の相関器の少くとも1つの1チップ
周期順次ずれたk個(k≧mを満す整数)の出力のレベ
ルを検出するレベル検出手段と、このレベル検出手段に
より検出したk個のレベルを用いて遅延波の広がりを算
出する演算手段と、この演算手段により算出された遅延
波の広がりの値により、上記n個の各遅延手段から取り
出す遅延信号の数mを変更する窓幅変更手段とを具備す
る。
【0011】請求項2の発明によればn個(nは1以上
の整数)のアンテナからの受信信号をn個の検波器でそ
れぞれ検波し、このn個の検波出力をn個の相関器で同
一拡散符号によりそれぞれ逆拡散し、このn個の逆拡散
出力をn個の遅延手段でそれぞれ拡散符号の1チップ周
期ずつ順次遅延したm個(mは2以上の整数)の遅延信
号を得、これら遅延信号を合成回路で合成する符号分割
多元接続通信用受信装置において、n個の相関器の少く
とも1個の順次1チップ周期ずれたk個(k≧mを満す
整数)の出力のレベルを検出するレベル検出手段と、そ
のレベル検出手段よりの検出レベルにより遅延波の広が
りを算出する演算手段と、この演算手段により算出され
た遅延波の広がりの値により、n個の各遅延手段から取
り出す遅延信号の数mを変更する窓幅変更手段とを具備
する。
【0012】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
の発明において、上記n個の遅延手段からの各m個の遅
延信号、つまりn×m個の遅延信号からそのレベルが大
きい順にj個(2≦j≦n×mを満たす整数)を選択し
て合成回路へ供給する選択手段を具備する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1にアンテナ数n=2、遅延線
タップ数m=6の場合に適用した請求項1の発明の実施
例を示し、図6と対応する部分には同一符号を付けてあ
る。以下の説明では相関器405,407からレベル検
出のために取り出す出力数kと遅延線410,411の
タップ数mの値は等しいとする。一般的にはk≧mであ
る。アンテナ402,403で受信された信号はBPF
(帯域通過フィルタ)103,104を経て相関器40
5,407に入力される。相関器405,407の出力
はRAKE受信回路412のA/D変換器107,10
8にそれぞれ分岐入力され、1チップ周期Tcごとにそ
れぞれ標本化されてディジタル値に変換され、つまり相
関器405,407の順次1チップ周期ずれた出力のレ
ベルが検出されてレベル演算処理手段111内のメモリ
123に格納される。メモリ123にはタップ付遅延線
410の6つのタップt11,t12,…t16に対応
する各遅延信号の相関検出レベルa6,5 …a1 及びタ
ップ付遅延線411の6つのタップt21,t22,…
t26にそれぞれ得られる各遅延信号の相関検出レベル
6,5,…b1 が記憶される。これらの検出レベルの値
から式(1)を用いて遅延スプレッド演算手段112に
おいて、遅延スプレッドτsを計算する。式(1)の遅
延時間τiはタップ付遅延線410,411のタップ間
の遅延時間(チップ周期:Tcの整数倍)に相当する。
遅延スプレッドτsは式(1)を用いれば直接求めるこ
とができるが、図2Aに示すように遅延波の集まりの形
状が指数関数型とすると、遅延波のレベルは遅延時間τ
iと共に一定の傾きで減少する。この傾きをqとする
と、遅延スプレッドτsを用いてq=−(10iTc/
τs)log(e)(dB/μs)(i:整数、Tc:
チップ周期、iTc=1μs、τsの単位はμs)で与
えられる。メモリ123に記憶された複数のレベルを用
いて、最小二乗近似法により、傾きqを求める。これよ
り、逆算を行い、遅延スプレッドτsを算出する。遅延
スプレッドτsを求める何れの手法においても、A/D
変換器107,108の一方で検出されたレベルを用い
るのみでよい。アンテナ402,403に達する遅延波
の広がりはほぼ等しい。A/D変換器107,108の
両者からそれぞれ得られる検出レベルでそれぞれ遅延ス
プレッドτsを計算し、その平均を求めてもよい。この
ようにして求めた遅延スプレッドτsにより、メモリ1
24に記憶された図2Bに示す遅延スプレッドτsと最
適窓幅mとの関係テーブルから求めた遅延スプレッドτ
sに対する最適な窓幅mを決定する。この結果はスイッ
チ選択手段114に入力され、タップ付遅延線410,
411の各タップと直列に接続されたスイッチS11〜
S16,S21〜S26の対応するものをONにする。
すなわち、求めた最適窓幅mが例えば3の場合は、図3
に示すようにブランチ1についてはタップt14〜t1
6における信号が、ブランチ2についてはタップt24
〜t26における信号が出力されるようにスイッチS1
4〜S16、S24〜S26をONとし、スイッチS1
1〜S13、S21〜S23はOFFとする。つまり求
めた最適窓幅をmとすると、ブランチ1についてタップ
t(16−(m−1))〜t16における信号が、ブラ
ンチ2についてはタップt(26−(m−1))〜t2
6における信号が出力されるようにスイッチS(16−
(m−1))〜S16、S(26−(m−1))〜S2
6をONとする。このようにして求めた遅延スプレッド
と対応した窓幅mのタップ数(位置)が取り出されて合
成回路409へ供給される。この際にタイミングで検波
信号の最大比合成が行われるようにタップt11,t2
1の前に演算処理による時間を調整するためのタイミン
グ調整用遅延部117、118が設けられる。なお図2
Bのテーブルは、図9に示した関係を各遅延スプレッド
値について求め、その結果として予め作成しておく。
【0014】ブランチ1についてタップ付遅延線410
のタップt11〜t16から出力された遅延信号は、A
/D変換器107で算出されたレベルをもとに最大比合
成重み係数演算手段113で算出された遅延信号に対す
る重み係数W11〜W16と乗算器M11〜M16にお
いてそれぞれ乗算される。ただし、最適窓幅mが決定さ
れるので、乗算器M(16−(m−1))〜M10が用
いられる。ブランチ2についてタップ付遅延線411の
タップt21〜t26から出力された遅延信号は、A/
D変換器108で算出されたレベルをもとに最大比合成
重み係数演算手段113で算出された遅延信号に対する
重み係数W21〜W26と乗算器M21〜M26におい
てそれぞれ乗算される。ただし、最適窓幅mが決定され
るので、乗算器M(26−(m−1))〜M20が用い
られる。最大比合成のための重みが乗算された信号は合
成回路409に入力されて合成され復調信号が出力され
る。
【0015】上記の原理はアンテナ数n×遅延線タップ
数mの複数のパスからj個(2≦j≦n×mを満す整
数)のパスを選択する場合についても同様である。すな
わち、例えばn=2の場合上記のように最適な窓幅mを
決定した後、メモリ123の中の検出レベルa1 〜a
m、b1 〜bmから大きい順にj個を選択し、このj個
のレベルとタップ位置がメモリ125に記憶される。図
4はj=4、m=3の場合を示している。この場合はm
=3でタップt14〜t16、t24〜t26が選択さ
れるが、これらタップよりの遅延信号a1 〜a3 、b1
〜b3 のレベルはb 1 >a1 >b2 >b3 >a3 >a2
なる関係にあるから、大きいものから順にb 1 ,a1
2 ,b3 の4組が選択されて最大比合成されて出力さ
れる。
【0016】図1中に点線で示すように検波器406,
407の各検波出力をそれぞれA/D変換器107,1
08へ供給して、レベル検出を行ってもよい。更に送信
側の処理手順によっては図5に示すように、アンテナ4
02,403よりの各受信信号を帯域通過フィルタ10
3,104をそれぞれ通し、まず検波器406,408
で検波して中間周波帯の信号とし、その後相関器40
5,407でそれぞれ逆拡散してベースバンド信号を得
てタップ付遅延線410,411へ供給してもよい。こ
の場合は送信側でデータ信号をスペクトラム拡散した
後、その拡散出力で搬送波信号を例えばBPSK変調し
て出力した信号を受信する場合に利用される。A/D変
換器107,108によるレベル検出は相関器405,
407の出力に対し行われる。その他、図1と対応する
部分には同一符号を付けて重複説明は省略する。
【0017】上述では説明を簡単にするためBPSK変
調信号を想定して行ったが、その他の変調信号、例えば
QPSK変調信号でもよい。この場合も検波器406,
408としては同期検波器、又は遅延検波器が用いられ
るが、何れも、直交検波器であり、同期成分出力(I出
力)、直交成分出力(Q出力)の二つが得られ、これら
に対して、それぞれタップ付遅延線が用いられる。つま
りそれぞれI,Qの2系統となる。検波後に逆拡散する
場合は相関器405,407もそれぞれI,Qの2系統
が設けられる。I,Q成分について送信側で異なる拡散
符号が用いられる場合は、受信装置でも検波出力のI,
Q成分に対し、それぞれ送信側と同一の異なる拡散符号
で逆拡散する。この異なる拡散符号の組は各アンテナの
系統(ブランチ)については同一とされる。更に上述に
おいて1チップ周期ずつ順次ずれた遅延信号を得るため
にタップ付遅延線を用いたが、例えばメモリを用い、そ
の書込みに対し、読出しを順次1チップ周期ずつ遅らせ
るなど他の手段によってもよい。更にアンテナの数nは
2に限らず、3以上でもよいし、nが大きい程スペース
ダイバーシチとパスダイバーシチの両効果が大きくな
る。n−1で、遅延波の広がりに応じて窓幅mの数、つ
まりパス数を変更することにより、所要品質を得る最低
受信レベルが変化し、適切な窓幅mを設定すればよい。
n×m個の遅延信号から取出し合成回路409へ供給す
る遅延信号の数jは2個以上であればよい。
【0018】図1において、スイッチS11〜S16、
S21〜S26を省略し、スイッチOFFする場合は、
これを直列の乗算器の重みを0としてもよい。更にこの
発明は最大比合成のみならず、等利得合成としてもよ
い。この場合の各タップ係数の重み係数W11〜W1
6、W21〜W26は1とするか、各乗算器M11〜M
16、M21〜M26を省略してもよい。上述において
は受信信号の拡散帯域幅Bが一定であるとしたが、拡散
帯域幅Bが異なる信号を受信する場合は、遅延スプレッ
ドτsに拡散帯域幅Bを乗算した正規化遅延スプレッド
と最適窓幅との関係を予め記憶しておき、受信信号の検
出レベルから正規化遅延スプレッドBτsを求めて最適
窓幅を決定してもよい。上述の相関器405,407、
検波器406,408はデイジタル信号処理により構成
することが可能である。
【0019】上述では図2Bに示したテーブルを予め用
意しておき、計算した遅延スプレッドτsから適切な窓
幅mを求めた。このようにする場合に限らず、図2Bに
示したテーブルの生成の前提である、例えば図10Aに
示すような各遅延線数nごとに各種正規格化遅延スプレ
ッドτsに対する、ビット誤り率10-3を得る最低のE
b/No特性を、窓幅mをパラメータとしてテーブルに
記憶しておき、あるいは図10Bに示すように各種正規
格化遅延スプレッドに対する、誤り率10-3が得られる
最低のEb/No特性を、窓幅数mをパラメータとし、
各種遅延線数n、また合成回路409へ供給する各種遅
延信号数Pについてテーブルに予め記憶しておき、計算
した遅延スプレッドτsにより、図10Aと対応するテ
ーブルを参照し、つまりこれら図の横軸上の遅延スプレ
ッドの対応位置から縦軸と平行な線を上へかく時、最初
に交差する曲線のパラメータ値である窓幅mを求め、こ
の窓幅mを用いる。あるいは合成回路409へ供給する
各種値Pのテーブルについて、計算した遅延スプレッド
τsを通る縦線で下から最初に交差する曲線のEb/N
oの最小の中で最小のEb/NoのPとパラメータmを
用いることもできる。また与えられたブランチ数nと、
供給遅延信号数Pとから参照テーブルを決定し、そのテ
ーブルにおける計算した遅延スプレッドの横軸上の位置
から上に上げた時に最初に交差する曲線のパラメータ数
値mを用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、遅
延スプレッドに対して窓幅を最適に制御することによ
り、遅延波の遅延スプレッドの大小にかかわらず合成信
号のS/Nを常に最大とすることができる。この発明に
よれば、空間ダイバーシチとパスダイバーシチを従来よ
りも効果的に利用でき、通信品質の改善を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例を示すブロック図。
【図2】Aは遅延波の広がりにおける減衰の傾きを示す
図、Bは遅延スプレッドに対する最適窓幅を示す図であ
る。
【図3】遅延線タップ出力の例を示す図。
【図4】複数パスを選択する場合の遅延線タップ出力を
示す図。
【図5】請求項2の発明の実施例を示すブロック図。
【図6】従来の符号分割多元接続用受信装置のブロック
図。
【図7】遅延線タップ出力を示す図。
【図8】遅延波の広がりを示す図。
【図9】(a)は窓幅をパラメータとして受信レベルに
対する誤り率を示す図、(b)は遅延スプレッドをパラ
メータとして窓幅に対する所要品質を得る受信レベルを
示す図である。
【図10】Aは決定窓幅mの全ての遅延信号を合成回路
へ供給する場合の窓幅mをパラメータとする遅延スプレ
ッドに対する最低のEb/No値を示す特性曲線図、B
はブランチ数(遅延線数)nと合成回路409へ供給す
る遅延信号数Pごとの窓幅mをパラメータとする遅延ス
プレッドτsと、所要ビット誤り率が得られる最低のE
b/Noとの関係例を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個(nは1以上の整数)のアンテナか
    らの受信信号をn個の相関器で同一拡散符号によりそれ
    ぞれ逆拡散し、 上記n個の逆拡散出力をそれぞれn個の検波器で検波
    し、 上記n個の検波出力をn個の遅延手段でそれぞれ上記拡
    散符号の1チップ周期ずつ順次遅延したm個(mは2以
    上の整数)の遅延信号を得、 これら遅延信号を合成回路で合成する符号分割多元接続
    通信用受信装置において、 上記n個の相関器の少くとも1個の順次上記1チップ周
    期ずれたk個(k≧mを満す整数)の出力のレベルを検
    出するレベル検出手段と、 このレベル検出手段よりの検出レベルにより遅延波の広
    がりを算出する演算手段と、 この演算手段により算出された遅延波の広がりの値によ
    り、上記n個の各遅延手段から取り出す遅延信号の数m
    を変更する窓幅変更手段と、 を具備することを特徴とする符号分割多元接続通信用受
    信装置。
  2. 【請求項2】 n個(nは1以上の整数)のアンテナか
    らの受信信号をn個の検波器でそれぞれ検波し、 上記n個の検波出力をn個の相関器で同一拡散符号によ
    りそれぞれ逆拡散し、 上記n個の逆拡散出力をn個の遅延手段でそれぞれ上記
    拡散符号の1チップ周期ずつ順次遅延したm個(mは2
    以上の整数)の遅延信号を得、 これら遅延信号を合成回路で合成する符号分割多元接続
    通信用受信装置において、 上記n個の相関器の少くとも1個の順次上記1チップ周
    期ずれたk個(k≧mを満す整数)の出力のレベルを検
    出するレベル検出手段と、 上記レベル検出手段よりの検出レベルにより遅延波の広
    がりを算出する演算手段と、 この演算手段により算出された遅延波の広がりの値によ
    り、上記n個の各遅延手段から取り出す遅延信号の数m
    を変更する窓幅変更手段と、 を具備することを特徴とする符号分割多元接続通信用受
    信装置。
  3. 【請求項3】 上記nの遅延手段より上記各m個の遅延
    信号よりなるn×m個の遅延信号からそのレベルが大き
    い順にj個(2≦j≦n×mを満たす整数)を選択して
    上記合成回路へ供給する選択手段を具備することを特徴
    とする請求項1又は2記載の符号分割多元接続通信用受
    信装置。
JP4112396A 1996-02-28 1996-02-28 符号分割多元接続通信用受信装置 Expired - Fee Related JP3246646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4112396A JP3246646B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 符号分割多元接続通信用受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4112396A JP3246646B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 符号分割多元接続通信用受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09233049A true JPH09233049A (ja) 1997-09-05
JP3246646B2 JP3246646B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=12599681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4112396A Expired - Fee Related JP3246646B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 符号分割多元接続通信用受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3246646B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7149241B2 (en) 2000-10-11 2006-12-12 Nec Corporation Mobile station and method for allocating finger thereof in CDMA communication system
JP2014014127A (ja) * 2006-09-12 2014-01-23 Marvell World Trade Ltd 受信機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7149241B2 (en) 2000-10-11 2006-12-12 Nec Corporation Mobile station and method for allocating finger thereof in CDMA communication system
JP2014014127A (ja) * 2006-09-12 2014-01-23 Marvell World Trade Ltd 受信機
US9143191B2 (en) 2006-09-12 2015-09-22 Marvell World Trade Ltd. Method and apparatus for filtering and combining multipath components of a signal received at multiple antennas according to a wireless communication protocol standard designed for a receiver having only a single receive antenna

Also Published As

Publication number Publication date
JP3246646B2 (ja) 2002-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2281733C (en) Rake receiver for direct spreading cdma transmission
US5835527A (en) Spread spectrum adaptive power control system and method
EP0716520B1 (en) Cdma demodulation circuit and demodulating method
US6404759B1 (en) CDMA multi-user receiving apparatus including interference canceller with optimal receiving state
US5671221A (en) Receiving method and apparatus for use in a spread-spectrum communication system
EP1222747B1 (en) Apparatus and methods for selection of correlation timing in rake receivers
KR100221172B1 (ko) Cdma 무선 수신기에서의 가중 계수의 적응적 조정방법
JP3202754B2 (ja) 複数の多重アクセス伝送の処理方法
CA2345699C (en) A cdma receiver that shares a tracking device among multiple rake branches
JP3003006B2 (ja) 直交変調信号の信号復調およびダイバーシティ合成の方法および装置
EP1069708A2 (en) Circuit for simultaneously performing path search and antenna directivity control
JP2001016138A (ja) Cdma受信器
EP0945995A2 (en) RAKE receiver with adaptive delay profile measurement
US20070189362A1 (en) Method and system for channel estimation, related receiver and computer program product
JPH10336072A (ja) 直接拡散cdma伝送方式におけるrake受信機
JPH11340884A (ja) ダイバーシチ受信下での信号合成方法及び装置
US8532080B2 (en) Method and system for single weight (SW) antenna system for single channel (SC) MIMO
US7023904B2 (en) Synchronization tracking circuit
EP0966110A2 (en) Finger receiver unit capable of tracking a quick variation of a delay profile
JP3334648B2 (ja) 移動局受信方法ならびに移動局受信装置
US5832023A (en) Spread spectrum receiver using absolute-value determination for code tracking
JP3246646B2 (ja) 符号分割多元接続通信用受信装置
KR100372900B1 (ko) 스마트 안테나 시스템의 송수신 장치
JP3380435B2 (ja) Rake受信装置
JP3228311B2 (ja) 受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees