JPH09230954A - ベクトル規格化装置 - Google Patents

ベクトル規格化装置

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JPH09230954A
JPH09230954A JP8041297A JP4129796A JPH09230954A JP H09230954 A JPH09230954 A JP H09230954A JP 8041297 A JP8041297 A JP 8041297A JP 4129796 A JP4129796 A JP 4129796A JP H09230954 A JPH09230954 A JP H09230954A
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JP8041297A
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Mikihiko Terajima
寺島幹彦
Takeshi Hashimoto
武 橋本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06N3/00Computing arrangements based on biological models
    • G06N3/02Neural networks
    • G06N3/06Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons
    • G06N3/067Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons using optical means
    • G06N3/0675Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons using optical means using electro-optical, acousto-optical or opto-electronic means
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/20Image preprocessing
    • G06V10/32Normalisation of the pattern dimensions
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/88Image or video recognition using optical means, e.g. reference filters, holographic masks, frequency domain filters or spatial domain filters

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力ベクトルあるいは重みベクトルをL2−
ノルムで規格化すると共に、規格化を行う前にノルム情
報をベクトルに付加するベクトル規格化装置。 【解決手段】 入力ベクトル取得手段1からベクトルデ
ータを入力ベクトル表示手段2に表示し、ベクトル伝送
手段3によって規格化ベクトル出力手段4上へ伝送する
際に、表示されたベクトルの成分を成分毎に2乗するベ
クトル成分2乗手段7と、2乗された成分の総和を計算
する総和手段8と、総和結果の平方根をとることにより
L2−ノルムを計算する平方根計算手段9とからなるL
2−ノルム計算手段5によりそのL2−ノルムを計算
し、このL2−ノルムの計算値を用いてベクトル成分調
節手段6により入力ベクトルを規格化し、規格化ベクト
ル出力手段4上にL2−ノルムにより規格化された入力
ベクトルを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベクトル規格化装
置に関し、特に、内積演算を用いてある距離基準を満た
す勝利素子を決定し、その勝利素子及びその勝利素子に
よって決められる素子に対し、何らかの操作を施すこと
によって、位相保存写像やパターン認識のための競合学
習を行う光学的な競合学習装置において、効果的な競合
学習を行うために必須のベクトル規格化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ある距離基準を満たす勝利素子を決定
し、その勝利素子及びその勝利素子によって決められる
素子に対し、何からの操作を施すことによって、位相保
存写像やパターン認識を行う競合学習アルゴリズムがよ
く知られている(T.Kohonen,"Self-Organization and A
ssociative Memory,Third Edition,Springer-Verlag,Be
rlin,1989.)。
【0003】これらのアルゴリズムは、何れも、ユーク
リッド距離、マンハッタン距離、内積等の距離基準を用
い、ある入力に対し、その基準を満たす勝利素子を選ぶ
競合過程を有している。コンピュータ上で上記競合学習
プログラムを実行する場合、何れの距離基準も容易に用
いることができるが、その場合、距離基準として一般に
性能が良いと報告されているユークリッド距離がよく用
いられている。しかし、画像等の大容量のデータの処理
には時間がかかる。
【0004】また、画像等の大容量のデータを高速に処
理するためにハードウエア上でユークリッド距離計算を
行おうとする場合は、差分電気回路、二乗電気回路、総
和電気回路を必要とし、現状では、その回路が大規模と
なってしまい、その実現が困難になっている。一方、内
積の距離基準を用いるアルゴリズムを光学系を用いて実
現すれば、内積演算は光の高速性と並列性を生かしたま
ま実現できるので、高速性の点で有効である。内積演算
を光学系で実行する競合学習装置はすでにいくつか報告
されている(Taiwei et al.,"Self-organizing optical
neural network for unsupervised learning",Opt.En
g.,VOL.29,No.9,1990.;J.Duvillier et al.,"All-optic
al implementation of a self-organizing map",Appl.O
pt.Vol.33,No.2,1994.;特開平5−35897号; 特開
平5−101025号等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】内積演算を距離基準と
して用いて競合学習を行う場合、ユークリッド距離を用
いる場合と比較して、競合学習の精度が低くなる傾向が
ある。これは以下のように説明できる。
【0006】図1に示すように、入力ベクトルとして2
次元ベクトルX、Xに対するある距離基準を満たす重み
ベクトルの候補としてm1 、m2 を考える。ユークリッ
ド距離を用いる場合、ベクトル間の距離が最も近いもの
が勝利素子となるので、d1<d2 より、m1 が勝利素
子となる。
【0007】一方、内積演算を用いる場合、内積値の最
も大きいものが入力ベクトルに最も類似していることに
相当し、勝利素子となる。内積値は、図1において、m
i i =1,2)のXへの正射影Di i =1,2)と
XのL2−ノルムの積で表される。なお、ここでL2−
ノルムとは、ベクトルの成分の2乗和の平方根を表して
いる。このとき、Di の大小を比較すれば内積の大小を
比較できるが、この場合D1 <D2 より、m2 が勝利素
子となってしまう。
【0008】このように、内積演算を用いると、L2−
ノルムの大きい重みベクトルが、入力ベクトルとユーク
リッド距離は離れていても内積値が大きくなって類似度
が大きくなり、勝者になりやすくなる。つまり、内積演
算における類似度が各ベクトルのL2−ノルムに依存し
てしまうため、精度の高い競合学習ができない。
【0009】一方、特開平5−35897号、特開平5
−101025号の装置では、入力ベクトルの成分の大
きさを調節することによって内積演算を用いる競合学習
の精度を上げようとしている。すなわち、図2に示すベ
クトル規格化装置により、強度変調型のMSLM100
にベクトルを表示し、その強度値を受光素子101で検
出し、得られた電流値をアンプ102で電圧値に直して
MSLM100の駆動電圧を変化させることにより、そ
の強度値が一定になるように規格化をしている。これ
は、ベクトルの成分和を一定にする、いわゆるL1−ノ
ルムでの規格化に相当している。
【0010】ここで、L1−ノルムでの規格化では、競
合学習の精度を十分には上げられないことを示す。図1
と同様に、図3のように2次元ベクトルXが入力され、
その候補の重みベクトルとしてm1 、m2 があったとす
る。なお、X、m1 、m2 は全てベクトルの成分和が一
定になっている。ユークリッド距離を用いる場合、ベク
トル間の距離が最も近いものが勝利素子となるので、m
2 が勝利素子となる。ところが、内積演算を用いると、
1 >D2 の関係により、m1 が勝利素子となる。した
がって、L1−ノルムで規格化しても、依然として内積
演算における類似度は各ベクトルのL2−ノルムに依存
してしまうので、精度の高い競合学習ができない。ま
た、従来の技術であげた、Taiwei et al.,"Self-organi
zing optical neural network for unsupervised learn
ing",Opt.Eng.,VOL.29,No.9,1990.や、J.Duvillier et
al.,"All-optical implementation of a self-organizi
ngmap",Appl.Opt.Vol.33,No.2,1994. の装置も、同様な
L1−ノルムによる規格化をしており、同様に精度の高
い競合学習ができない。
【0011】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、より高精度な類似度の判別を
行うために用いられるベクトル規格化装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のベクトル規格化装置は、入力ベクトルと重みベクト
ル群の各ベクトルとの内積をとることによって、入力ベ
クトルを重みベクトル群の何れかのベクトルへ対応させ
る光学的な競合学習装置のために、入力ベクトルあるい
は重みベクトルを規格化するベクトル規格化装置におい
て、L2−ノルム計算手段と、ベクトル成分調節手段を
備え、前記L2−ノルム計算手段の出力を用いて入力ベ
クトルあるいは重みベクトルの規格化をベクトル成分調
節手段によって行うことを特徴とするものである。
【0013】このベクトル規格化装置は、後記の第1〜
第4の実施形態が対応する。ベクトル規格化装置に入力
された入力ベクトルあるいは重みベクトルは、L2−ノ
ルム計算手段に入力され、そこでL2−ノルムが計算さ
れる。入力されたベクトルの成分をその計算されたL2
−ノルムを用いて、ベクトル成分調節手段によって除算
する。以上の結果、入力されたベクトルはL2−ノルム
で規格化される。このように、入力ベクトルあるいは重
みベクトルをL2−ノルムで規格化すると、内積演算を
用いた有効な競合学習がユークリッド距離を用いる場合
と同程度の精度で行える。このことは図1の例で確かめ
ることができる。
【0014】図1において、入力ベクトルと重みベクト
ルを両方、L2−ノルムで規格化すると、図4のよう
に、d1 <d2 ,D1 >D2 となり、ユークリッド距離
を用いても内積演算を用いても、m1 が勝利素子とな
る。図3の例も、入力データと重みデータをL2−ノル
ムで規格化すれば、図5のように、d1 >d2 ,D1
2 となり、ユークリッド距離を用いても内積演算を用
いても、m2 が勝利素子となる。なお、入力ベクトルと
重みベクトルのどちらか一方を規格化しても、ある程度
の精度で競合学習が行えるが、上記の説明のように、入
力ベクトルと重みベクトルの両方を規格化した方がより
精度の良い競合学習が行える。
【0015】上記のように入力ベクトルあるいは重みベ
クトルをL2−ノルムで規格化すると、内積演算を用い
た有効な競合学習をユークリッド距離を距離基準として
用いる場合と同程度の精度で行うことができる。
【0016】上記の場合、L2−ノルム計算手段が、ベ
クトルの成分を成分毎に2乗するためのベクトル成分2
乗手段と、2乗されたベクトルの成分の総和を計算する
ための総和手段と、総和結果の平方根を計算するための
平方根計算手段とにより構成されていることが望まし
い。
【0017】このベクトル規格化装置も、後記の第1〜
第4の実施形態が対応する。ベクトル規格化装置に入力
された入力ベクトルあるいは重みベクトルは、L2−ノ
ルム計算手段に入力される。L2−ノルム計算手段で
は、まず、ベクトル成分2乗手段でベクトルの成分の成
分毎の2乗を計算する。続いて、総和手段で、その2乗
されたベクトルの成分の総和を計算する。平方根計算手
段では、その総和の平方根を計算する。平方根計算手段
の出力がそのベクトルのL2−ノルムに相当する。続い
て、入力されたベクトルの成分をその計算されたL2−
ノルムで除算する。以上の結果、入力されたベクトルは
L2−ノルムで規格化される。
【0018】なお、この場合、ベクトル成分2乗手段
は、光学的には、例えば、ベクトル成分を2次元的に表
示する2つの表示手段と、その一方の表示手段を介して
他方の表示手段を読み出す読み出し手段とから、あるい
は、入出力特性に2乗近似領域を有する表示手段と、そ
の表示手段を読み出す読み出し手段とから構成すること
ができる。
【0019】ところで、規格化というのは、ノルムでそ
のベクトルの成分を割ることであるから、規格化によっ
てそのノルムの情報は失われることになる。ベクトルデ
ータの方向のみを識別する競合学習の場合は、データの
ノルム情報は失われてもよい。しかし、通常の競合学習
では、ベクトルデータの方向のみの識別を行うとは限ら
ず、ノルム情報を失うと十分な学習ができないことが多
い。そこで、規格化を行う前に、ノルム情報をベクトル
に付加することが考えられる。
【0020】そこで、前記の本発明のベクトル規格化装
置において、入力されたベクトルのノルムに関する情報
を付加するために、入力されたベクトルをL2−ノルム
で規格化する前段に、さらに、第2のノルム計算手段と
ノルム情報計算手段とからなるノルム情報発生手段と、
そのノルム情報発生手段の出力を入力されたベクトルに
付加するノルム情報付加手段とを備えるように構成する
こともできる。
【0021】このベクトル規格化装置は、後記の第5の
実施形態が対応する。前記の本発明のベクトル規格化装
置で入力された入力ベクトルあるいは重みベクトルをL
2−ノルムで規格化する前に、ノルム情報発生手段にお
いて、入力されたベクトルのノルム情報を発生させる。
ノルム情報発生手段は、ノルム計算手段とノルム情報計
算手段からなり、ノルム計算手段では入力されたベクト
ルのノルムを計算し、ノルム情報計算手段では、そのノ
ルムにある関数を施した値を出力する。ノルム情報発生
手段で発生された入力されたベクトルのノルム情報を、
ノルム情報付加手段でベクトルの次元を追加するように
付加する。ノルム情報を付加されて次元が増えたベクト
ルは、前記の本発明のベクトル規格化装置に送られてL
2−ノルムで規格化される。
【0022】L2−ノルムで規格化されたベクトルは、
内積演算を用いて類似度の判別をすることができる。そ
して、この場合、ベクトル成分にノルムの情報が含まれ
ているので、規格化しても入力ベクトルの方向情報だけ
でなく、ノルムの情報も残ることになる。したがって、
ノルム情報を付加されて次元が増えたベクトルをL2−
ノルムで規格化し、それを新たな入力ベクトルと重みベ
クトルとすれば、入力データのノルム情報を失わずに内
積を用いた競合学習を行うことができる。なお、ノルム
情報を失わないために付加するノルム情報は、一般に、
何らかのノルム情報であればよく、L2−ノルムであっ
ても、L1−ノルムであってもよい。
【0023】このベクトル規格化装置において、入力さ
れたベクトルにノルム情報発生手段の出力を付加する前
に、入力されたベクトルを第2ノルム計算手段の出力を
用いて規格化するために、第2のベクトル成分調節手段
を備えているようにすることもできる。
【0024】このベクトル規格化装置も、後記の第5の
実施形態が対応する。上記のベクトル規格化装置におい
て、入力されたベクトルを第2のノルム計算手段の出力
を用いて規格化し、そのベクトルに対しノルム情報発生
手段の出力を付加するようにする。
【0025】このようにすると、入力されたベクトルの
成分と付加されたノルム情報の大きさがある程度揃うの
で、ハードウエア上で実現する際に、成分のダイナミッ
クレンジを揃えることができる等の理由で有効である。
【0026】以上、入力されたベクトルのノルムに関す
る情報を付加するために、入力されたベクトルをL2−
ノルムで規格化する前段に、さらに、第2のノルム計算
手段とノルム情報計算手段とからなるノルム情報発生手
段と、そのノルム情報発生手段の出力を入力されたベク
トルに付加するノルム情報付加手段とを備えるように構
成する場合と、さらに、入力されたベクトルにノルム情
報発生手段の出力を付加する前に、入力されたベクトル
を第2ノルム計算手段の出力を用いて規格化するため
に、第2のベクトル成分調節手段を備えている場合の作
用、効果を簡単に説明したが、さらに分かりやすくする
ために、式と図を用いて詳細に説明する。
【0027】内積演算を用いて類似度を判別するには、
入力ベクトルあるいは重みベクトルをL2−ノルムで規
格化すればよいことは前述したが、規格化では、ベクト
ルをそのL2−ノルムで割って単位ベクトルとするため
に、元のノルム情報が失われてしまう。例えば、図6に
示すような2次元ベクトルデータの一様分布があったと
き、L2−ノルムで規格化を行うと、図7のような曲線
上の点が入力となる。つまり、原点とデータ点を結ぶ方
向上の点は全て曲線上の一点となり、ベクトルのノルム
情報は失われ、方向情報のみが残ることになる。そこ
で、元のノルム情報を失わないためには、入力ベクトル
の成分にノルムを示す成分を加える必要がある。例え
ば、入力データを2次元ベクトルX=(x,y)とす
る。L2−ノルムはD=√(x2 +y2 )である。これ
を規格化すると、X/|X|=(x/D,y/D)とな
る。これが本発明のベクトル規格化装置で内積演算を用
いて類似度を判別するときに用いていた規格化された、
入力されたベクトルである。このベクトルにノルム情報
を示す成分f(D)を加えて、X’=(x/D,y/
D,f(D))を作成する。次に、X’を規格化して、
X”=X’/|X’|を作成し、これをXの代わりに入
力されたベクトルデータとする。
【0028】すなわち、 X=(x,y)、D=√(x2 +y2 ) ・・・(1) X’=(x/D,y/D,f(D)) ・・・(2) X”=X’/|X’| ・・・(3) X”は再びL2−ノルムで規格化してあるので、内積演
算を用いて類似度の判別をすることができる。かつ、
X”のベクトル成分にノルムの情報f(D)が含まれて
いるので、規格化しても、入力ベクトルの方向情報だけ
でなく、ノルムの情報も残ることになる。したがって、
X=(x,y)の代わりにX”を入力されたベクトルと
すれば、距離基準として内積演算を用いても、入力され
たベクトルのノルム情報を失われない競合学習が可能で
ある。
【0029】以上の議論は、ベクトルXをL2−ノルム
で規格化してからノルムに関する情報f(D)を追加し
てX’を作成し、最後にL2−ノルムで規格化して最終
出力ベクトルX”を作成した場合であるが、ベクトルX
をL2−ノルムで規格化せずに、ノルムに関する情報
(g(D)と表記する。)を追加してZ’とし、最後に
L2−ノルムで規格化したZ”を最終出力ベクトルとす
る場合も考えられる。
【0030】具体的な式は、以下の(a)〜(c)式の
ようになる。 X=(x,y)、D=√(x2 +y2 ) ・・・(a) Z’=(x,y,g(D)) ・・・(b) Z”=Z’/|Z’| ・・・(c) この場合、g(D)を前の議論で述べたf(D)を用い
てDf(D)とすれば、数学的には(3)式のX”と
(c)式のZ”は一致することが分かる。ただし、
(1)式の入力ベクトルXと(a)式の入力ベクトルX
は同一のものであるとする。したがって、X=(x,
y)の代わりにZ”を入力データとしても、距離基準と
して内積演算を用いて、入力データのノルム情報を失わ
ない競合学習が可能であると言える。
【0031】以下の議論では、混乱を避けるため、
(1)〜(3)式の変換を行うときに追加するノルム情
報はf(D)と表記し、(a)〜(c)式の変換を行う
ときに追加するノルム情報はg(D)と表記することに
する。このとき、g(D)=Df(D)とおけば、両者
の変換は数学的には同じ作用を持っていることに注意す
る。
【0032】前記の入力されたベクトルにノルム情報発
生手段の出力を付加する前に、入力されたベクトルを第
2ノルム計算手段の出力を用いて規格化するために、第
2のベクトル成分調節手段を備えているようにした場合
に、ノルム情報計算手段で用いる関数f(D)を減少関
数とすることが望ましい。
【0033】このベクトル規格化装置も、後記の第5の
実施形態が対応する。この場合に、ノルム情報計算手段
において、ノルム計算手段で計算されたノルム量に施す
関数f(D)として減少関数を用いている。減少関数を
用いる理由に関して、詳細に説明する。そのために、入
力データである2次元ベクトルとそのベクトルにノルム
を示す成分を加えた3次元ベクトルとの対応関係を、い
くつかのf(D)について調べる。まず、増加関数と減
少関数として簡単に考えられる場合として、それぞれ、
a)f(D)=D、b)f(D)=1/Dを選び、図8
に示す2次元平面上のXの各点A1 ,B1 ,A2 ,B2
がどのような3次元空間上のX”の各点に変換されるか
を示したのが、それぞれ図9、図10である。図9、図
10の何れの場合も、写像の1対1の対応関係はできて
おり、また、点A1 ,B1 ,A2 ,B2 の順序関係が崩
れる、捩じれる等のことはない。つまり、図9も図10
の場合も順序関係に関する位相は保存されているといえ
る。この中、相対的な遠近関係の位相も保存しているの
は、図10の場合である。この理由を以下に述べる。
【0034】図8に示す2次元平面上で、A1 とB1
距離、A2 とB2 の距離を比較するとA1 とB1 の方が
より近い。これを変換した各点を3次元空間上で比べる
と、図10では、A1 とB1 に対応する点A1 ”と
1 ”がA2 とB2 に対応する点A2 ”とB2 ”よりも
近くなっているが、図9では、その逆になっている。こ
のように、図10では、2次元平面上の相対的な遠近関
係も反映できているのである。
【0035】なお、一般的なf(D)について考察する
と、f(D)=1/Dに限らず、f(D)を減少関数に
すれば、図10のように、A1 とB1 に対応する点をA
2 とB2 に対応する点よりも近くすることができ、ま
た、f(D)=Dに限らず、f(D)を増加関数にする
と、図9のように、図10と逆の関係になることが分か
る。したがって、一般的に、増加関数より減少関数の方
が相対的な遠近関係の位相を保存することが分かる。な
お、このことは、以下の説明における式(10)、(1
1)の補足説明において再び示す。
【0036】上記のように、ノルム情報計算手段におい
て、ノルム計算手段で計算された量に施す関数f(D)
として減少関数を用いることにより、相対的な遠近関係
の位相を保存する有効な競合学習が可能になった。
【0037】上記の場合、ノルム情報計算手段で用いる
減少関数を次式で与えることができる。 f(D)={(coskD−cosΔθ)/(1−co
skD)}1/2 ただし、DはL2−ノルム、f(D)はL2−ノルムD
の関数、k、Δθは任意の定数である。
【0038】このベクトル規格化装置も、後記の第5の
実施形態が対応する。上記の説明では、ノルム情報計算
手段でノルム計算手段で計算された量に施す関数f
(D)として減少関数を用いるとよいことを示したが、
上式で与えられる関数を用いると、さらに有効な競合学
習が可能になる。
【0039】このことを詳しく説明する。再び図8にお
ける4点A1 ,B1 ,A2 ,B2 を考える。ユークリッ
ド距離を用いた場合と同じ結果を得るためには、2次元
平面における線分の比が3次元空間においても保存され
なければならない。この条件を式で表す。
【0040】まず、4点A1 ,B1 ,A2 ,B2 の座
標、及び、ノルムD1 ,D2 はそれぞれ(4)式のよう
になる。 A1 =(r1 cosθA ,r1 sinθA ), A2 =(r2 cosθA ,r2 sinθA ), B1 =(r1 cosθB ,r1 sinθB ), B2 =(r2 cosθB ,r2 sinθB ), D1 =r1 ,D2 =r2 ・・・(4) これらの座標が前記の入力ベクトルX=(x,y)に相
当する。このベクトルを規格化し、さらに、ノルム情報
を示す成分を加えたX’=(x/D,y/D,f
(D))は(5)式のようになる。
【0041】 A1 ’=( cosθA , sinθA ,f(D1 )), A2 ’=( cosθA , sinθA ,f(D2 )), B1 ’=( cosθB , sinθB ,f(D1 )), B2 ’=( cosθB , sinθB ,f(D2 )) ・・・(5) これを規格化したX”は(6)式のようになる。
【0042】 A1 ”=( cosθA , sinθA ,f(D1 ))/{1+f(D1 2 1/2 2 ”=( cosθA , sinθA ,f(D2 ))/{1+f(D2 2 1/2 1 ”=( cosθB , sinθB ,f(D1 ))/{1+f(D1 2 1/2 2 ”=( cosθB , sinθB ,f(D2 ))/{1+f(D2 2 1/2 ・・・(6) 3次元空間のx2 +y2 +z2 =1面上での弧A1 ”,
1 ”間の長さと、弧A2 ”,B2 ”間の長さは、それ
ぞれ(7)、(8)式で与えられる(弧は、〈A1 ”B
1 ”〉のように表す。)。ここで、A1 ”,B1 ”,A
2 ”,B2 ”の位置ベクトルを考えることとする(ベク
トルは、1 ”のように表す。)。
【0043】 〈A1 ”B1 ”〉= cos-11 ”・1 ”/(|1 ”||1 ”|)} = cos-1[{ cosθA cosθB + sinθA sinθB +f(D1 2 }/{1+f(D1 2 }] = cos-1[{ cos(θA −θB )+f(D1 2 } /{1+f(D1 2 }] = cos-1[{ cosΔθ+f(D1 2 }/{1+f(D1 2 }] ・・・(7) 〈A2 ”B2 ”〉= cos-1[{ cosΔθ+f(D2 2 } /{1+f(D2 2 }] ・・・(8) 2次元平面における線分A1 1 と線分A2 2 の長さ
の比は(9)式で与えられる。
【0044】 |A1 −B1 |:|A2 −B2 |=r1 :r2 =D1 :D2 ・・(9) (9)式のように、線分A1 1 と線分A2 2 の長さ
の比が、〈A1 ”B1”〉と〈A2 ”B2 ”〉の長さの
比と等しいとき、(10)式のようになる。
【0045】 |A1 −B1 |/|A2 −B2 |=〈A1 ”B1 ”〉/〈A2 ”B2 ”〉 ・・・(10) (10)式に(7)、(8)、(9)式を代入すると、
(11)式のようになる。
【0046】 D1 /D2 = cos-1[{ cosΔθ+f(D1 2 }/{1+f(D1 2 }] ÷ cos-1[{ cosΔθ+f(D2 2 }/{1+f(D2 2 }] ・・・(11) (11)式は、比例定数k(k≠0)を用いて(12)
式のように書ける。
【0047】 kDi = cos-1[{ cosΔθ+f(Di 2 }/{1+f(Di 2 }] (i=1,2)・・・(12) これをf(Di )に関して解くと、(13)式のように
なる。
【0048】 f(Di )={( coskDi − cosΔθ)/(1− coskDi )}1/2 (i=1,2)・・・(13) ここで、諸量の定義及び根号内が正であるために、次の
制限条件(14)式がある。
【0049】 coskDi − cosΔθ>0,0<kDi <π/2 (i=1,2) ・・・(14) なお、以上は2次元の場合について説明したが、入力ベ
クトルが一般にn次元の場合も、容易に拡張できる。ま
た、(13)、(14)式のi(=1,2)を除いても
一般性を失わないので、以下の議論では、i(=1,
2)をなくして考える。
【0050】式(13)、(14)の意味は以下のよう
になる。2次元平面でΔθをなすある2点を上述のよう
な規則で3次元空間に変換するとき、(13)式のよう
なf(D)の式を用いれば、2次元平面のそのような2
点間の線分同志の比は、対応する3次元空間のx2 +y
2 +z2 =1面上の点間の長さの比と等しい。
【0051】(14)式によれば、ある比例定数kを決
めると、Dはk及びΔθで決まる量より大きくならない
ことが分かる。これを定性的に説明する。Dが大きくな
ると、2次元平面では2点間の距離はいくらでも大きく
なるが、対応する3次元空間のx2 +y2 +z2 =1面
上の裾野の点間の長さは、裾野の幅より大きくなれな
い。よって、Dが大きくなると、条件を満たすのが難し
くなるのである。
【0052】次に、(10)、(11)式について補足
する。(10)、(11)式は厳密な条件であるが、両
辺の分母分子の大小関係を保存するのみであれば、f
(D)がDに関して減少する関数であればよいことが、
関数の性質を考慮すると分かる。つまり、関数はf
(D)=1/Dに限定されるものではなく、相対的な遠
近関係の位相を保存するために、Dに関して任意の減少
関数を選んでよいことが分かる。
【0053】以上、相対的な遠近関係の位相をより良く
保存するためには、減少関数の中、(13)式のような
f(D)を用いればよいことを示した。このようなf
(D)を用いることにより、相対的な遠近関係の位相を
保存するより有効な競合学習が可能になる。
【0054】以上の議論により、有効な学習のためのf
(D)が求められるが、ここで、このf(D)を先に述
べた(a)〜(c)式の変換に当てはめることを考え
る。前述のように、(b)式のg(D)をDf(D)と
おけば、(a)〜(c)式の変換と(1)〜(3)式の
変換は数学的には同じ作用を持つ。すなわち、以上の有
効なf(D)を考察した議論は、g(D)に関しても成
立する。
【0055】具体的には、g(D)として以下の(d)
式を用いれば、有効な競合学習が行えることになる。 g(Di )=Di {( coskDi − cosΔθ)/(1− coskDi )}1/2 (i=1,2) ・・・(d) (d)式の根号部分の式を、適当なDの範囲でβ/D
(βは、Dの分布範囲、k、Δθ等で決まる定数)と近
似すれば、g(D)をβとすることも可能なことが分か
る。
【0056】次に、ノルム情報計算手段で用いる関数f
(D)が減少関数である場合、及び、その関数として
(13)式のようなf(D)を用いるベクトル規格化装
置について補足する。f(D)の選び方により、相対的
な遠近関係の位相を良く保存しているのかの優劣は、シ
ミュレーションによって確かめることが可能である。以
下では、このシミュレーションについて説明する。
【0057】相対的な遠近関係の位相をより良く保存し
ているのかの優劣は、自己組織化特徴マップ(T.Kohone
n,"Self-Organization and Associative Memory,Third
Edition,Springer-Verlag,Berlin,1989., 以下、SOM
と呼ぶ。)を用いた位相保存写像の実験によって示すこ
とができる。本発明の規格化装置は、あらゆる競合学習
装置に使用することができるが、入力データの相対的な
遠近関係の位相をより良く保存しているかの優劣の比較
を視覚的に容易に行える好適な例として、SOMに対し
て適用することにする。
【0058】まず、SOMの説明を行う。次に、いくつ
かのf(D)を用いた本発明の規格化装置をSOMに適
用したシミュレーション結果を示し、その結果、f
(D)としては減少関数が望ましく、さらに、(13)
式のようなf(D)の式を用いた場合に、最も遠近関係
の位相を保存していることを示す。
【0059】ここで、SOMについて簡単に説明する。
SOMは、図11に示すように、2次元に並ぶ素子群の
層(以下、マップ層MLと表記する。)とデータを入力
する入力層IPから構成される。このマップ層MLは、
図11では2次元に並ぶ素子を示したが、1次元に並ぶ
素子を用いてもよい。入力層IPはマップ層MLの全て
の素子と結合しており、入力データをマップ層MLの全
ての素子に与えることができる。入力データは、スカラ
ーでもベクトルでもよいが、ここでは、一般的にベクト
ルX(n次元)と置く。マップ層MLの素子i(iはマ
ップ上の順番とし、全素子数をk個とする。)は全て重
みベクトルmi (n次元)を持つことにする。SOMの
アルゴリズムは、入力ベクトルXと各素子の重みベクト
ルmi との類似性から、更新すべき重みベクトルを決定
する<類似性マッチング>と、その重みベクトルmi
入力ベクトルXの方に近付ける<更新>とに分けられ
る。そして、両者の作用を繰り返すことにより、入力ベ
クトルXの分布を反映する重みベクトルmi (1≦i≦
k)が生成する。上記<類似性マッチング>と<更新>
の具体的な表式を以下に示す。
【0060】<類似性マッチング> <更新> ここで、Xは規格化してあるとする。mi も更新後に規
格化してある。X・mi はXとmi の内積値、Cはその
内積値が最も大きかった素子(勝利素子)、Nc はその
勝利素子Cのマップ層MLでの近傍、α(t)は正の定
数、tは時刻を示す。更新を繰り返しながら、Nc とα
(t)の大きさは徐々に小さくする。また、α(t)は
勝利素子Cから離れるに従い、小さくなるように選ぶこ
ともできる。
【0061】入力ベクトルXの集合からランダムにXを
選んで逐次入力し、重みベクトルmi の更新を繰り返す
ことにより、入力ベクトルXの分布を反映する重みベク
トルmi (1≦i≦k)が生成する。すなわち、重みベ
クトルmi (1≦i≦k)が入力ベクトルの分布のプロ
トタイプになっている。そして、ある素子の重みベクト
ルを入力ベクトルに近付けるように更新するとき、マッ
プ上のその素子の近傍の素子も同様に更新するので、マ
ップ上で隣接する素子同志は、それぞれ入力ベクトルの
空間上でも近いベクトルに対応するようになる。したが
って、SOMアルゴリズムは、入力データ空間の位相を
反映したプロトタイプの集合を作成することができる。
SOMアルゴリズムには、マップが1次元か2次元であ
るので、入力データの位相を視覚的に見ることができる
という特長がある。
【0062】以上、SOMについて説明した。このSO
Mにおいて、前記のf(D)のとり方を変えてX”を用
いた内積演算を行う。そして、f(D)のとり方による
入力データの相対的な遠近関係の位相をより良く保存す
るかの優劣を比較する。
【0063】SOMにおいて、素子は10×10個の2
次元格子状の配列、入力データは正方形内に一様に分布
する2次元ベクトル群X=(x,y),{0≦x≦1,
0≦y≦1}とする。入力データの相対的な遠近関係の
位相をより良く保存しているかどうかは、正方形内の2
次元ベクトル群X=(x,y)を、そのデータが対応す
る素子毎に区別して表示し、各領域の形を調べることに
よって行う。なお、データが対応する素子毎に区別しや
すいように、2次元格子状で隣接する素子に割り当てる
色を白と黒に分けて表示してある。
【0064】通常のSOMでは、X=(x,y)をその
まま入力し、競合学習の距離基準としてユークリッド距
離を用いる。その場合の結果を図12(a)、(b)に
示す。図12(b)は、各素子の重みベクトルを隣接す
る素子同士結んだ図、図12(a)は、その素子が対応
する入力ベクトルの領域を示している(以後は、領域図
と呼ぶ。)。正方形内の2次元ベクトル群Xを2次元格
子状に分けているので、このように各領域は小正方形格
子が規則正しく並んだ構造を持つ。ところで、内積演算
を距離基準として用いずに、一般のSOMの方法、すな
わち、X=(x,y)を規格化せずそのまま入力し、競
合学習の距離基準としてユークリッド距離を用いれば、
最も良く入力データの相対的な遠近関係の位相を保存で
きる。この結果を標準結果と呼ぶことにする。なお、完
全に入力データの相対的な遠近関係の位相を保存できる
かどうかは、SOM自体の持つ問題である。今回におい
て、最も良く入力データの相対的な遠近関係の位相を保
存することは、競合学習の距離基準としてユークリッド
距離を用いた場合と同じ結果を得ることに相当し、完全
に入力データの遠近関係の位相を保存することではない
ことに注意する。すなわち、X”を入力して、内積演算
で競合学習を行う場合は、この標準結果に近い程入力デ
ータの相対的な遠近関係の位相をより良く保存している
といえることになる。
【0065】a)f(D)=D、b)f(D)=1/
D、c)(13)式の場合につき、内積演算を距離基準
に用いるSOMを行った。その領域図をそれぞれ図13
(a)、(b)、(c)に示す。図13(b)では、領
域が格子状に広がっているのに対し、図13(a)では
領域が乱れ、特に左上の原点近くで放射状に分布してい
る。よって、明らかに図13(b)の場合の方がより良
く入力データの遠近関係の位相を保存しているといえ
る。なお、分布が放射状になるのは、X=(x,y)の
角度依存性が強いことを示している。この理由は、前述
の図9との関連で説明したように、2次元平面では近い
はずの原点付近のA1 ,B1 が3次元空間では相対的に
離れてしまい、角度の情報がノルムの情報より強調され
るためと解釈できる。
【0066】図13(b)、(c)を比較すると、図1
3(c)の方がより良く整列してる。このことは、縦横
の小領域数が10個であることからも分かる。したがっ
て、この実験より、(13)式で与えられるf(D)を
用いれば、X=(x,y)をそのまま入力し、競合学習
の距離基準としてユークリッド距離を用いた場合と最も
近い結果を得ること、すなわち、最も良く入力データの
遠近関係の位相を保存する写像を実現できることが分か
る。なお、f(Di )のパラメータは、(14)式を満
たすように、k=0.3,Δθ=π/3と選んだ。(1
4)式はあるΔθにおける式である。競合学習では様々
な入力ベクトルがあるので、Δθはそれに応じて様々な
値をとるが、実際にシミュレーションする際は、(1
4)式が満たされるようにDi の最大値を考慮してk及
びΔθを予め適当に決めておくことになる。図13
(c)の結果をみれば分かるが、k及びΔθを固定して
おいても良好な結果を得ることができている。
【0067】以上が、ノルム情報計算手段で用いる関数
f(D)が減少関数である場合、及び、その関数として
(13)式のようなf(D)を用いるベクトル規格化装
置について補足であるが、その他の事項について少し補
足しておく。
【0068】従来の技術の問題点を指摘できる実験とし
て、特開平5−35897号、特開平5−101025
号の装置の場合のように、X=(x,y)をL1−ノル
ムで規格化して入力し、内積演算を距離基準とするSO
Mを行った。このときの領域図を図14に示す。L1−
ノルムでの規格化では、x+y=const.の直線上
の端点に最も近い素子のみが勝つため、空間を次元数と
等しい領域数(この場合は2)にしか分類できなくなっ
ている。
【0069】次に、(10)、(11)式について補足
する。(10)、(11)式は厳密な条件であるが、両
辺の分母分子の大小関係を保存するのみであれば、f
(D)がDに関して減少する関数であればよいことが、
関数の性質を考慮すると分かる。つまり、f(D)=D
とf(D)=1/Dを比較して、f(D)=1/Dの方
の結果が良かったのは、f(D)=1/DはDに関して
減少関数であったからといえる。
【0070】
【発明の実施の形態】以下、図15〜図24に基づい
て、本発明の好適な実施形態を説明する。まず、本発明
の中、A−1)<距離基準として内積演算を用いる競合
学習をユークリッド距離を距離基準として用いる場合と
同程度の精度で行うために、入力ベクトルあるいは重み
ベクトルをL2−ノルムで規格化する。>の条件を満た
すベクトル規格化装置の実施形態を以下に説明する。入
力ベクトルと重みベクトルの規格化装置については全く
同様の構成で達成できるため、説明の重複を避ける観点
から入力ベクトルの規格化装置について説明する。
【0071】これらは、図15に示すように、入力ベク
トル取得手段1で取得した処理を行うためのベクトルデ
ータを入力ベクトル表示手段2により系内に表示し、こ
のベクトルをベクトル伝送手段3によって図示してない
次段の内積演算を用いる競合学習装置に出力するための
規格化ベクトル出力手段4上へ伝送する際に、表示され
たベクトルからL2−ノルム計算手段5によりそのL2
−ノルムを計算し、このL2−ノルムの計算値を用いて
ベクトル成分調節手段6により入力ベクトルを規格化、
すなわち、除算を行い、規格化ベクトル出力手段4上に
L2−ノルムに基づき規格化された入力ベクトルを出力
する装置であり、L2−ノルム計算手段5は、より具体
的には、表示されたベクトルの成分を成分毎に2乗する
ためのベクトル成分2乗手段7と、2乗されたベクトル
の成分の総和を計算するための総和手段8と、総和結果
の平方根をとることによりL2−ノルムを計算するため
の平方根計算手段9とから構成するものである。なお、
以下の実施形態においては、このベクトル規格化装置が
濃淡もしくは2値の画像を入力して処理するものとす
る。
【0072】〔第1実施形態〕本実施形態のベクトル規
格化装置を図16に示す。本実施形態において、入力ベ
クトル取得手段1は、図示していない処理対象となる画
像を撮像するためのCCD等の撮像素子及び入力画像を
AD変換し一旦蓄積するためのフレームメモリである。
入力ベクトル表示手段2は、空間光変調器20、具体的
には、透過型で電気アドレス型の液晶空間光変調器及び
これを入力ベクトル取得手段1からの情報により駆動す
るための図示していないコントローラーとドライバーと
からなる。ベクトル伝送手段3は、空間光変調器20及
び後述の空間光変調器40を結像関係にするための結像
レンズ30である。規格化ベクトル出力手段4は、空間
光変調器40であり、具体的には、反射型で光アドレス
型の液晶空間光変調器及びそれらの駆動用の図示してい
ないコントローラーとドライバーとからなる。規格化す
なわち除算を行うめたのベクトル成分調節手段6は、逆
数発生回路61、具体的には、除算器を用いた電気アナ
ログ回路と、図16のように、空間光変調器40の直前
に置かれた透過率可変シャッター60、具体的には、液
晶シャッター、及び、図示していないそれらの駆動用の
コントローラーとドライバーからなる。L2−ノルム計
算手段5中のベクトル成分2乗手段7は、入力ベクトル
表示手段2に用いたものと同一性能の空間光変調器70
と、それを駆動するための図示していないコントローラ
ーとドライバーと、図16に示すような位置関係で空間
光変調器20と空間光変調器70を結像関係にするため
の結像レンズ71と、ビームスプリッター72とで構成
し、L2−ノルム計算手段5中の総和手段8は、集光レ
ンズ80とディテクター81とで構成し、L2−ノルム
計算手段5中の平方根計算手段9は、平方根回路90、
具体的には、乗算器を用いた電気アナログ回路で構成す
るものである。なお、本実施形態において、光学素子間
を伝搬する光束はインコヒーレント光である。
【0073】入力ベクトル取得手段1中のCCD等の撮
像素子で撮像された画像情報は、フレームメモリでAD
変換され、ベクトルXとなり、空間光変調器20用及び
空間光変調器70用のコントローラー及びドライバーに
送られ、この空間光変調器20及び空間光変調器70上
に表示される。この空間光変調器20上のベクトルX
は、インコヒーレント光束73で読み出され、結像レン
ズ70及びビームスプリッター72により空間光変調器
70上のベクトルXとその各成分(空間光変調器の各画
素)が一致するように重ねられる。この重ねられた情報
はベクトルXの各成分の2乗に比例した情報となってい
る。この情報を集光レンズ80で集め、ディテクター8
1で光電変換すれば、結果としてベクトルXの各成分の
2乗の総和に比例した情報が電流値として得られる。こ
の情報はさらに平方根回路90によりその平方根がとら
れる。以上のようにして、L2−ノルム、すなわち、ベ
クトル成分の2乗和に比例した情報が電圧値して得られ
る。
【0074】このL2−ノルムに比例した情報は、逆数
発生回路61により逆数の情報となり、この情報が透過
率可変シャッター60用のコントローラー及びドライバ
ーに送られ、透過率可変シャッター60の透過率をL2
−ノルムに反比例させて変化させるようになっている。
一方、空間光変調器20から結像レンズ30で伝送され
たベクトルXの情報は、L2−ノルムに反比例して透過
率が変化する透過率可変シャッター60を通過すること
により、丁度L2−ノルムで規格化された入力ベクトル
情報に比例した情報として空間光変調器40上に書き込
まれる。この情報は図示していない光束で空間光変調器
40の読み出し側から読み出され、次段の内積演算を用
いる競合学習装置等(図示せず)に送られる。
【0075】以上の構成の装置により、規格化された入
力ベクトルを競合学習装置等に入力すれば、前記のA−
1)の条件を満たす競合学習が可能となることは、前述
の通りであり明らかである。
【0076】〔第2実施形態〕本実施形態のベクトル規
格化装置を図17に示す。本実施形態のベクトル規格化
装置は第1実施形態の変形例であり、L2−ノルム計算
手段5中のベクトル成分2乗手段7以外の構成は同一で
ある。
【0077】本実施形態においては、L2−ノルム計算
手段5中のベクトル成分2乗手段7は、空間光変調器7
0a、70b、具体的には、同一の性能を有する反射型
で光アドレス型の液晶空間光変調器、及び、それらの駆
動用の図示していないコントローラーとドライバーと、
1枚の大口径レンズ76と2枚の小口径レンズ71a、
71bを共焦点配置にしたいわゆる多重結像光学系と、
ドーブプリズム75と、ビームスプリッター74a及び
74bとにより構成するものである。
【0078】空間光変調器20上に表示されたベクトル
Xは、インコヒーレント光束73aにより読み出され、
1枚の大口径レンズ76と2枚の小口径レンズ71a、
71bによるいわゆる多重結像光学系及びその一方の光
路中に挿入されたドーブプリズム75により、光路中に
ドーブプリズム75が挿入されていない方が同一のベク
トルXを、光路中にドーブプリズム75を挿入した方が
左右反転されたX* として複製される(実際には、実像
結像による紙面に垂直な上下方向の反転も有るが、これ
は両者が同一方向になるため議論しない。)。これらの
情報は、それぞれの複製された像の位置に配置された2
つの空間光変調器70a、70bに記録される。この記
録された情報は、図17のように、この空間光変調器7
0a、70bに近接配置されたビームスプリッター74
a、74bを用いて順次読み出される。この際、読み出
される情報は図17からも明らかだが、空間光変調器7
0aの情報読み出し光を用いて空間光変調器70bの情
報を読み出すので、その結果は入力ベクトルXの各成分
の2乗に比例した情報となっている(実際には、X*
各成分の2乗に比例した情報であるが、集光すれば両者
は同一のため、ここではあえて混乱を避けるためにXの
各成分の2乗と表現している。)。ここで、ドーブプリ
ズム75を用いなければ、2つの情報が左右反転のまま
重なることになり、ベクトルの成分同士は一致しない。
この情報をさらに第1実施形態と同様に処理して行け
ば、最終的に、空間光変調器40上には同様にL2−ノ
ルムで規格化された入力ベクトル情報が得られることは
明らかであり、この情報を図示していない光束で読み出
し、次段の内積演算を用いる競合学習装置等(図示せ
ず)に送れば、前記のA−1)の条件を満たす競合学習
が可能となることは、前述の通りであり明らかである。
【0079】なお、通常、光アドレス型の空間光変調器
は、図18に示すように、その入射光量(電気アドレス
型の空間光変調器であれば印加電圧)に対する出力光量
の特性が非線形なので、本実施形態では、その線形部分
(図中のBC間)を使用するようにしている。また、空
間光変調器20に関しても、もし非線形の部分も含めて
使うとすれば、それは入力ベクトルにコントラスト強調
をかけたことに相当するが、その場合でも、本装置はこ
のコントラスト強調をかけた入力ベクトルをL2−ノル
ムで規格化することができる。
【0080】なお、多重結像光学系の部分は、ベクトル
Xの複製ができる他の光学素子、例えば回折光学素子や
プリズムアレイ等でももちろんよい。また、2つの空間
光変調器70a及び70bは、別個のものでなく1個の
光アドレス型液晶空間光変調器等を2つに領域に分けて
それぞれ用に用いるようにしてもよい。
【0081】〔第3実施形態〕本実施形態のベクトル規
格化装置を図19に示す。本実施形態のベクトル規格化
装置は第2実施形態の変形例であり、L2−ノルム計算
手段5中のベクトル成分2乗手段7に用いる光アドレス
型の空間光変調器を、その入射光量に対する出力光量の
特性が2乗近似できる部分(図18のAB間)を使用す
ることとし、それに伴ってこのベクトル成分2乗手段7
の部分の構成を変更したものである。
【0082】本実施形態の場合、このノルム計算手段5
中のベクトル成分2乗手段7は、空間光変調器70とし
て上述の反射型で光アドレス型の液晶空間光変調器及び
それらの駆動用の図示していないコントローラーとドラ
イバーと、図に示すような位置関係で空間光変調器20
と空間光変調器70を結像関係にするための結像レンズ
71及びビームスプリッター72と、空間光変調器70
の情報を読み出すためのビームスプリッター74とから
構成するものである。
【0083】空間光変調器20上に表示されたベクトル
Xは、インコヒーレント光束73aにより読み出され、
結像レンズ71及びビームスプリッター72により空間
光変調器70上に書き込まれる。この空間光変調器70
は上述の如くその入出力特性が2乗近似できる部分を使
用するから、インコヒーレント光束73bによってビー
ムスプリッター74を介して読み出される情報は、入力
ベクトルXの各成分の2乗に比例した情報となってい
る。この情報をさらに第1実施形態と同様に処理して行
けば、最終的に、空間光変調器40には同様にL2−ノ
ルムで規格化された入力ベクトルの情報が得られること
は明らかであり、この情報を図示していない光束で読み
出し、次段の内積演算を用いる競合学習装置等(図示せ
ず)に送れば、前記のA−1)の条件を満たす競合学習
が可能となることは、前述の通りであり明らかである。
なお、本実施形態でも、空間光変調器20に関して、も
し非線形の部分も含めて使うとすれば、それは入力ベク
トルにコントラスト強調をかけたことに相当するが、そ
の場合でも、本装置はこのコントラスト強調をかけた入
力ベクトルをL2−ノルムで規格化することができる。
【0084】〔第4実施形態〕本実施形態のベクトル規
格化装置を図20に示す。本実施形態のベクトル規格化
装置は第2実施形態の変形例であり、入力ベクトルを直
接入力するために、入力ベクトル表示手段2に反射型で
光アドレス型の空間光変調器20、具体的には、反射型
で光アドレス型の液晶空間光変調器を用い、入力ベクト
ル取得手段1として結像レンズ10により物体Oを直接
この空間光変調器20上に結像させて系内に入力するよ
うにしたものである。これに伴い、ベクトル伝送手段3
にビームスプリッター78を付加して反射型で読み出す
ように変更してある。また、ベクトル成分調節手段6の
構成の一部として透過率可変シャッターを用いずに、逆
数発生回路61で計算したL2−ノルムの逆数の情報を
図示していない空間光変調器20のコントローラーに送
り、その駆動電圧を変化させることにより、空間光変調
器20上で規格化がなされるようにしてある。その他の
構成部分は全て第2実施形態と同一である。なお、この
実施形態の場合の図15に相当するブロック図は図21
のようになる。変更点は、入力ベクトル取得手段1の後
段にベクトル調節手段6を配置し、そのベクトル調節手
段6が入力ベクトル表示手段2を兼ね、この入力ベクト
ル表示手段2にL2−ノルム計算手段5で計算されたL
2−ノルムの値を入力するようにした点である。
【0085】処理すべき物体Oの持つベクトル情報は、
入力ベクトル取得手段1の結像レンズ10により直接入
力ベクトル表示手段2の反射型で光アドレス型の空間光
変調器20に書き込まれる。この入力ベクトル情報X
は、ベクトル伝送手段3のビームスプリッター78を介
して空間光変調器20にインコヒーレント光束73aを
照射することにより反射型で読み出される。この情報
は、以降第2実施形態と同様に構成されるベクトル成分
2乗手段7の各要素によりその各成分が2乗され、さら
に、同様の総和手段8及び平方根計算手段9によりL2
−ノルムに比例した情報が得られる。このL2−ノルム
に比例した情報は、ベクトル成分調節手段6の逆数発生
回路61により逆数の情報となり、この情報がさらに図
示していない空間光変調器20のコントローラーに送ら
れ、図示していないドライバーによって空間光変調器2
0の駆動電圧を変化させることにより、L2−ノルムに
基づいた規格化が空間光変調器20でなされるようにし
てある。具体的には、L2−ノルムが大きかった場合に
は、空間光変調器20の駆動電圧を低くし、逆にL2−
ノルムが小さかった場合には、空間光変調器20の駆動
電圧を高くすれば、空間光変調器20から読み出された
ベクトル情報をL2−ノルムで規格化することができ
る。ベクトル伝送手段3の結像レンズ30で伝送された
このL2−ノルムに基づいて規格化されたベクトルXの
情報は、空間光変調器40上に書き込まれるが、この情
報は図示していない光束で読み出され、次段の内積演算
を用いる競合学習装置等(図示せず)に送られる。以上
の構成の装置により、規格化された入力ベクトルを用い
れば、前記のA−1)の条件を満たす競合学習が可能と
なることは、前述の通りであり明らかである。
【0086】なお、以上の各実施形態の構成は他にも色
々な変形が考えられる。また、入力ベクトル取得手段
は、ベクトルとして画像を想定したため、CCD等の撮
像素子を用いたり、直接結像させたりして入力したが、
他のものでももちろんよい。例えば、音声の場合はマイ
クロフォンとAD変換器を用いればよいし、濃度であれ
ば濃度センサー、流量であれば流量センサー等何を用い
てもよく、基本的には、欲しい情報をセンサーにより取
得し、そのセンサーで得られた情報を系内に取り込めれ
ばよい。また、他の機器で捉えた情報(例えば、CT装
置やMRI装置等の医療用画像、形状測定装置で捉えた
3次元画像等)をイーサネット等を介して入力すると
か、特徴抽出した上で処理するとか、他にも色々なベク
トル取得手段が考えられる。
【0087】さらに、用いる空間光変調器の具体例は何
れも液晶タイプのものであったが、電気光学効果や磁気
光学効果を利用する結晶製のもの、有機化合物製のも
の、バクテリオロドプシン等の生物を利用したもの、デ
ィフォーマブルミラー等の機械的な変形を利用したもの
等、他のものでももちろんよい。
【0088】また、逆数発生回路61には除算器を用い
た電気アナログ回路、平方根回路90には乗算器を用い
た電気アナログ回路をそれぞれ用いたが、これらを一度
に演算可能な演算ユニットを持つアナログ回路にした
り、他のアナログ回路やディジタル回路にしてももちろ
んよい。
【0089】また、扱うベクトル数が少ない場合には、
L2−ノルムの計算を全て電気回路で行ったりソフトウ
エアで処理したりしても、ある程度の処理スピードは達
成できる。
【0090】また、用いた光束はインコヒーレント光を
用いたが、光アドレス型の空間光変調器ではコヒーレン
ト光を用いてもよい。ただし、電気アドレス型の空間光
変調器では、画素の回折パターンを避けるためインコヒ
ーレント光を用いた方がよい。
【0091】また、前述のように、この第1実施形態か
ら第4実施形態に示したベクトル規格化装置は、内積演
算を用いる競合学習装置等において、入力ベクトルのみ
ならず重みベクトル等の規格化においても有効であるこ
とは言うまでもない。
【0092】次に、本発明の中、A−2)<規格化を行
う前に、ノルム情報をベクトルに付加する。>の条件を
A−1)の条件に加えて満たすために、入力ベクトル
に、この入力ベクトルから計算したL2−ノルムを用い
て位相保存用のノルム情報f(D)を発生、付加し、さ
らにこの位相保存用のノルム情報の付加されたベクトル
のL2−ノルムを計算してもう一度規格化するアルゴリ
ズムを実現するベクトル規格化装置の実施形態を以下に
説明する。なお、本実施形態では、入力ベクトルをこの
入力ベクトルから計算したL2−ノルムを用いて規格化
してから、位相保存用のノルム情報f(D)を付加する
ようにしてある。
【0093】これらは図22に示すように、図21に示
したベクトル規格化装置と同様の構成の第1のベクトル
規格化装置の入力ベクトル取得手段1と入力ベクトル表
示手段2の間に、入力ベクトル取得手段を省き、さら
に、規格化ベクトル出力手段4’を第1のベクトル規格
化装置の入力ベクトル表示手段2と共通にした第2のベ
クトル規格化装置を挿入し(区別のため、この挿入する
第2のベクトル規格化装置の構成要素の番号に「’」を
つけて表示する。)、さらに、この挿入した第2のベク
トル規格化装置に、ノルム情報計算手段a及びノルム情
報付加手段Bを付加し、第2のベクトル規格化装置のL
2−ノルム計算手段5’とノルム情報計算手段aからな
るノルム情報発生手段A、及び、ノルム情報付加手段B
により位相保存用のノルム情報f(D)を発生、付加で
きるようにしている。
【0094】〔第5実施形態〕本実施形態は、図23に
示すように、第4実施形態で示した図20の装置の入力
ベクトル取得手段1を、第1〜第3実施形態で使用した
図示していない処理対象となる画像を撮像するためのC
CD等の撮像素子及び入力画像をAD変換し一旦蓄積す
るためのフレームメモリとからなるものに変更してな
る、第1のベクトル規格化装置の入力ベクトル取得手段
1と入力ベクトル表示手段2の間に、入力ベクトル取得
手段を省き、さらに、規格化ベクトル出力手段4’を上
記の第1のベクトル規格化装置の入力ベクトル表示手段
2と共通にして、第2実施形態の図17と同じ構成の第
2のベクトル規格化装置を挿入し、さらに、この第2の
ベクトル規格化装置にノルム情報計算手段a及びノルム
情報付加手段Bを付加し、第2のベクトル規格化装置の
L2−ノルム計算手段5’とノルム情報計算手段aから
なるノルム情報発生手段A、及び、ノルム情報付加手段
Bにより、位相保存用のノルム情報f(D)を発生、付
加できるように構成したものである。
【0095】本実施形態の装置は、まず、第2のベクト
ル規格化装置を用い、入力ベクトルXの規格化を行うと
共に、第2のベクトル規格化装置のL2−ノルム計算手
段5’で計算された入力ベクトルのL2−ノルムD
((1)式)を用いて、ノルム情報計算手段aで位相保
存用のノルム情報f(D)を発生させ、これをノルム情
報付加手段Bにより上記入力ベクトルの規格化情報に付
加し((2)式のX’)、さらに、このノルム情報の付
加されたベクトルを第1のベクトル規格化装置の入力ベ
クトル表示手段2に入力し、L2−ノルム計算手段5と
ベクトル成分調節手段6によってそのL2−ノルムを計
算して規格化する((3)式のX”)アルゴリズムを実
現するベクトル規格化装置であり、このアルゴリズムに
より、A−1)<距離基準として内積演算を用いる競合
学習をユークリッド距離を距離基準として用いる場合と
同程度の精度で行うために、入力ベクトルあるいは重み
ベクトルをL2−ノルムで規格化する。>の条件と、A
−2)<規格化を行う前に、ノルム情報をベクトルに付
加する。>の双方の条件を満たすことができるものであ
る。先にも述べたように、この際、挿入した第2のベク
トル規格化装置の出力手段4’と第1のベクトル規格化
装置の入力ベクトル表示手段2は共通の空間光変調器2
0(40’)で構成されている。
【0096】より具体的には、第2のベクトル規格化装
置に、ノルム情報f(D)を発生させるための電気アナ
ログ回路で構成されるノルム情報計算手段a(本実施形
態では、f(D)を減少関数とするために、逆数発生回
路61’と同様の逆数発生回路からなる除算器で構成し
た。)と、このノルム情報f(D)に比例し、その発光
強度が変化する発光素子b(より具体的には、LEDと
その駆動回路)からなるノルム情報付加手段Bを付加し
た。このノルム情報付加手段Bの発光素子bである発光
ダイオードは、空間光変調器20(40’)のアドレス
側の面の小領域に近接配置されており、その位置は規格
化された入力ベクトルの一部の位置を割り当てている。
図24(a)はその発光素子bを設けた空間光変調器2
0(40’)の1例の側面図、同図(b)はその正面図
であり、空間光変調器20(40’)は例えば8×8の
領域が設定されており、その中の1か所の領域(図で
は、左上隅の領域)に発光素子bとして、例えば発光ダ
イオードLEDとそれからの光を集光するレンズCLを
用い、ノルム情報f(D)に比例した光量を照射するよ
うになっており、結果として、8×8−1の63個の領
域に正規化された入力ベクトルの成分が、残りの1個の
領域にノルム情報f(D)が表示されるようになってい
る。
【0097】本実施形態のベクトル規格化装置の作用
は、上記ノルム情報計算手段aとノルム情報付加手段B
の部分以外は第2及び第4実施形態と同一であるため、
細かな説明は省くが、以上の構成の装置により規格化さ
れ、ノルム情報の付加された入力ベクトルX”を内積演
算を用いる競合学習装置に用いれば、A−1)及びA−
2)の条件を満たす競合学習が可能となることは前述の
通りであり明らかである。
【0098】なお、本実施形態の構成は他にも色々な変
形や組み合せが考えられる。例えば、第1のベクトル規
格化装置として、図15のような構成(第1〜第3実施
形態)を用いても同様の効果が得られるし、第2のベク
トル規格化装置として、第1、第3、第4実施形態のよ
うな構成を用いても同様の効果が得られる。これらの組
み合せは任意である。
【0099】また、ノルム情報付加手段Bの発光素子b
には、必要があれば、図24のように間にレンズを挟み
光束を制御したり、間に拡散板を挟み光束の均一性を増
したりしてもよい。もちろん、発光素子bを直接空間光
変調器20(40’)に対向させてもよい。また、上記
実施形態では、入力ベクトルの一部を犠牲にしてその一
部分に付加部分を割り当てたが、もちろん新たに領域を
付加してもよい。
【0100】さらに、ノルム情報計算手段aの部分は、
本実施形態では、回路の構成の簡単化のために、単純な
減少関数であるf(D)=1/Dにしたが、(13)式
のようにしてももちろんよく、その場合、他のアナログ
回路やディジタル回路で構成できる。また、扱うベクト
ル数が少ない場合には、ソフトウエアで処理してもある
程度の処理スピードは達成できる。
【0101】また、前述のように、本実施形態に示した
ベクトル規格化装置は、内積演算を用いる競合学習装置
等において、入力ベクトルのみならず重みベクトル等の
規格化においても有効であることは言うまでもない。
【0102】また、前述のように、ノルム情報の計算に
は、L2−ノルムではなく、従来例のような装置でL1
−ノルムを計算し、これを元に位相保存用のノルム情報
を発生させた上で、同様にこの情報を付加させても、同
様の効果はある程度発揮できる。
【0103】また、もちろん規格化しないでノルム情報
を付加しただけの入力ベクトルを規格化するようにして
も、g(D)=Df(D)と置き換えれば、同様の効果
は発揮できる。
【0104】以上の本発明のベクトル規格化装置は、例
えば次のように構成することができる。 〔1〕 入力ベクトルと重みベクトル群の各ベクトルと
の内積をとることによって、入力ベクトルを重みベクト
ル群の何れかのベクトルへ対応させる光学的な競合学習
装置のために、入力ベクトルあるいは重みベクトルを規
格化するベクトル規格化装置において、L2−ノルム計
算手段と、ベクトル成分調節手段を備え、前記L2−ノ
ルム計算手段の出力を用いて入力ベクトルあるいは重み
ベクトルの規格化をベクトル成分調節手段によって行う
ことを特徴とするベクトル規格化装置。
【0105】〔2〕 上記〔1〕記載のベクトル規格化
装置において、前記L2−ノルム計算手段が、ベクトル
の成分を成分毎に2乗するためのベクトル成分2乗手段
と、2乗されたベクトルの成分の総和を計算するための
総和手段と、総和結果の平方根を計算するための平方根
計算手段とにより構成されていることを特徴とするベク
トル規格化装置。
【0106】〔3〕 上記〔2〕記載のベクトル規格化
装置において、前記ベクトル成分2乗手段が、ベクトル
成分を2次元的に表示する2つの表示手段と、その一方
の表示手段を介して他方の表示手段を読み出す読み出し
手段とからなることを特徴とするベクトル規格化装置。
【0107】〔4〕 上記〔2〕記載のベクトル規格化
装置において、前記ベクトル成分2乗手段が、入出力特
性に2乗近似領域を有する表示手段と、その表示手段を
読み出す読み出し手段とからなることを特徴とするベク
トル規格化装置。
【0108】〔5〕 上記〔1〕記載のベクトル規格化
装置において、入力されたベクトルのノルムに関する情
報を付加するために、入力されたベクトルをL2−ノル
ムで規格化する前段に、さらに、第2のノルム計算手段
とノルム情報計算手段とからなるノルム情報発生手段
と、前記ノルム情報発生手段の出力を入力されたベクト
ルに付加するノルム情報付加手段とを備えたことを特徴
とするベクトル規格化装置。
【0109】〔6〕 上記〔5〕記載のベクトル規格化
装置において、入力されたベクトルにノルム情報発生手
段の出力を付加する前に、入力されたベクトルを前記第
2ノルム計算手段の出力を用いて規格化するために、第
2のベクトル成分調節手段を備えたことを特徴とするベ
クトル規格化装置。
【0110】〔7〕 上記〔6〕記載のベクトル規格化
装置において、ノルム情報計算手段で用いる関数が減少
関数であることを特徴とするベクトル規格化装置。
【0111】〔8〕 上記〔7〕記載のベクトル規格化
装置において、ノルム情報計算手段で用いる減少関数が
次式で与えられることを特徴とするベクトル規格化装
置。 f(D)={(coskD−cosΔθ)/(1−co
skD)}1/2 ただし、DはL2−ノルム、f(D)はL2−ノルムD
の関数、k、Δθは任意の定数である。
【0112】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、よ
り高精度な類似度の判別を行うために用いられるベクト
ル規格化装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】規格化しない場合の内積演算による勝利ベクト
ルの決定過程を示す図である。
【図2】従来の光学系を用いた競合学習装置におけるL
1−ノルムによる規格化を説明するための図である。
【図3】L1−ノルムで規格化した場合の勝利ベクトル
の決定過程を示す図である。
【図4】図1の場合にL2−ノルムで規格化した場合の
勝利ベクトルの決定過程を示す図である。
【図5】図2の場合にL2−ノルムで規格化した場合の
勝利ベクトルの決定過程を示す図である。
【図6】2次元一様分布ベクトルデータを示す図であ
る。
【図7】2次元一様分布ベクトルデータを規格化した場
合の分布を示す図である。
【図8】本発明の情報処理装置に入力する2次元平面上
の4点を示す図である。
【図9】ノルム情報を示す成分としてDを選んだ場合の
3次元空間における4点の位置を示す図である。
【図10】ノルム情報を示す成分として1/Dを選んだ
場合の3次元空間における4点の位置を示す図である。
【図11】自己組織化特徴マップの構造を示す図であ
る。
【図12】競合学習の距離基準にユークリッド距離を用
いた場合の領域図と隣接する素子の重みベクトル同志を
結んだ図である。
【図13】ノルム情報を示す成分としてD、1/D、
(13)式に示すもの、を選んだ場合の領域図である。
【図14】f(D)を用いずにL1−ノルムで規格化し
た場合の領域図である。
【図15】本発明の第1〜第3実施形態のベクトル規格
化装置の構成の概略を示すブロック図である。
【図16】本発明の第1実施形態のベクトル規格化装置
の具体的な構成を示す図である。
【図17】本発明の第2実施形態のベクトル規格化装置
の具体的な構成を示す図である。
【図18】空間光変調器の入射光量に対する出射光量の
特性を説明するための図である。
【図19】本発明の第3実施形態のベクトル規格化装置
の具体的な構成を示す図である。
【図20】本発明の第4実施形態のベクトル規格化装置
の具体的な構成を示す図である。
【図21】本発明の第5実施形態のベクトル規格化装置
の構成の概略を示すブロック図である。
【図22】本発明の第5実施形態のベクトル規格化装置
の構成の概略を示すブロック図である。
【図23】本発明の第5実施形態のベクトル規格化装置
の具体的な構成を示す図である。
【図24】ノルム情報を付加する空間光変調器の側面図
と正面図である。
【符号の説明】
1…入力ベクトル取得手段 2、2’…入力ベクトル表示手段 3、3’…ベクトル伝送手段 4、4’…規格化ベクトル出力手段 5、5’…L2−ノルム計算手段 6、6’…ベクトル成分調節手段 7、7’…ベクトル成分2乗手段 8、8’…総和手段 9、9’…平方根計算手段 20、20’…空間光変調器 30、30’…結像レンズ 40、40’…空間光変調器 60、60’…透過率可変シャッター 61、61’…逆数発生回路 70…空間光変調器 70a、70b、70a’、70b’…空間光変調器 71…結像レンズ 71a、71b、71a’、71b’…小口径レンズ 72、72’…ビームスプリッター 73、73a、73b、73a’、73b’…インコヒ
ーレント光束 74…ビームスプリッター 74a、74b…ビームスプリッター 75、75’…ドーブプリズム 76、76’…大口径レンズ 78…ビームスプリッター 80、80’…集光レンズ 81、81’…ディテクター 90、90’…平方根回路 ML…マップ層 IP…入力層 O …物体 a …ノルム情報計算手段 A …ノルム情報発生手段 B …ノルム情報付加手段 b …発光素子 LED…発光ダイオード CL…レンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ベクトルと重みベクトル群の各ベク
    トルとの内積をとることによって、入力ベクトルを重み
    ベクトル群の何れかのベクトルへ対応させる光学的な競
    合学習装置のために、入力ベクトルあるいは重みベクト
    ルを規格化するベクトル規格化装置において、L2−ノ
    ルム計算手段と、ベクトル成分調節手段を備え、前記L
    2−ノルム計算手段の出力を用いて入力ベクトルあるい
    は重みベクトルの規格化をベクトル成分調節手段によっ
    て行うことを特徴とするベクトル規格化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベクトル規格化装置にお
    いて、前記L2−ノルム計算手段が、ベクトルの成分を
    成分毎に2乗するためのベクトル成分2乗手段と、2乗
    されたベクトルの成分の総和を計算するための総和手段
    と、総和結果の平方根を計算するための平方根計算手段
    とにより構成されていることを特徴とするベクトル規格
    化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のベクトル規格化装置にお
    いて、入力されたベクトルのノルムに関する情報を付加
    するために、入力されたベクトルをL2−ノルムで規格
    化する前段に、さらに、第2のノルム計算手段とノルム
    情報計算手段とからなるノルム情報発生手段と、前記ノ
    ルム情報発生手段の出力を入力されたベクトルに付加す
    るノルム情報付加手段とを備えたことを特徴とするベク
    トル規格化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のベクトル規格化装置にお
    いて、入力されたベクトルにノルム情報発生手段の出力
    を付加する前に、入力されたベクトルを前記第2ノルム
    計算手段の出力を用いて規格化するために、第2のベク
    トル成分調節手段を備えたことを特徴とするベクトル規
    格化装置。
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