JPH09228445A - タンク式トイレ用薬液供給器 - Google Patents

タンク式トイレ用薬液供給器

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Publication number
JPH09228445A
JPH09228445A JP3666596A JP3666596A JPH09228445A JP H09228445 A JPH09228445 A JP H09228445A JP 3666596 A JP3666596 A JP 3666596A JP 3666596 A JP3666596 A JP 3666596A JP H09228445 A JPH09228445 A JP H09228445A
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JP
Japan
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tank
chemical liquid
water level
float
guide member
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Application number
JP3666596A
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English (en)
Inventor
Kikuo Shimono
喜久夫 下野
Masae Nakade
正枝 中出
Masahiro Imanishi
正博 今西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duskin Co Ltd
Original Assignee
Duskin Co Ltd
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Publication date
Application filed by Duskin Co Ltd filed Critical Duskin Co Ltd
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Publication of JPH09228445A publication Critical patent/JPH09228445A/ja
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定の薬液効果を奏するタンク式トイレ用薬
液供給器を提供することである。 【解決手段】 タンクの内壁に固着したガイド部材に薬
液注入器を設け、タンク内の水位に従って上下に移動す
るフロートが連結部材を介して前記ガイド部材に設けて
あり、前記フロートは水位が上昇すると前記薬液注入器
からタンク内に薬液を吐出させ、水位が下降すると前記
薬液注入器内に薬液を充填させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンク式トイレの
洗浄水を貯蔵するタンクに、洗浄、消臭又は防汚用の薬
液を供給する薬液供給器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タンク式トイレのタンク内の洗浄水に薬
剤を供給する方法として、従来はタンク内の洗浄水に固
形の薬剤を投入する方法と、タンクの上の手洗い箇所に
固形薬剤を置く方法が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが固形薬剤をタ
ンクに投入する方法では、薬剤が溶解するのに時間がか
かり、人が入れ代わってトイレを連続使用すると、後に
入った人が水を流しても、固形薬剤が十分に洗浄水に溶
解しないため薬剤効果が薄く、逆にトイレの使用の間隔
が開くと必要以上に固形薬剤がタンク内の洗浄水に溶解
してしまい不経済であった。また固形薬剤は、時間が経
過するとともに溶解して小さくなり、水に接する表面積
がだんだん小さくなるため、薬剤効果が時間経過ととも
に小さくなる。また、固形薬剤をタンクに投入すると排
水口に詰まる恐れがあり、投入場所に気をつけなければ
ならないばかりでなく、タンクの底に残渣が付着してし
まうという問題点があった。
【0004】また、タンクの中に固形薬剤を投入する
と、固形薬剤の残量の確認のためにわざわざタンク内を
覗かなければならず、タンクの蓋を開けるなどの手間が
かかった。固形薬剤は使用日数の経過ともに薬剤効果が
薄くなり、固形のため水への溶解が水温、水質の影響を
受けやすく、一定の薬剤効果が期待しにくかった。ま
た、タンクの上の手洗い箇所に固形薬剤を設置するタイ
プでは、手洗いの邪魔になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明は、タンクの内
壁に固着したガイド部材に薬液注入器を設け、タンク内
の水位に従って上下に移動するフロートが連結部材を介
して前記ガイド部材に設けてあり、前記フロートは水位
が上昇すると前記薬液注入器からタンク内に薬液を吐出
させ、水位が下降すると前記薬液注入器内に薬液を充填
させるタンク式トイレ用薬液供給器である。
【0006】第2発明は、タンクの内壁に固着したガイ
ド部材とタンク内の水位に従って上下に移動するフロー
トを上下方向に摺動可能に嵌合し、両端に逆止弁を備え
た弾性パイプを長さ方向を上下にして前記ガイド部材に
固着し、前記弾性パイプは薬液供給元と上端を管で接続
されており、前記フロートの上下移動に対応して回動す
るような回動部材を前記ガイド部材に設けてあり、水位
が低下すると、前記回動部材が弾性パイプの押圧を解除
して弾性パイプ内に負圧を発生させて薬液を弾性パイプ
内に装填し、水位が上昇すると前記回動部材は前記弾性
パイプを押圧して弾性パイプ内の薬液をタンク内に注入
するようにしたタンク式トイレ用薬液供給器である。
【0007】第3発明は、タンクの内壁に固着したガイ
ド部材とタンク内の水位に従って上下に移動するフロー
トを上下方向に摺動可能に嵌合し、前記ガイド部材に
は、ピストンロッドを摺動可能に内挿しかつ薬液供給路
を有するシリンダが固着してあり、前記フロートには、
前記ピストンロッドと連結しフロートの上下移動に対応
して前記ピストンロッドを前記シリンダ内で摺動させる
連結部材が設けてあり、前記タンク内の水位が下降する
と前記ピストンロッドは前記シリンダ内に負圧を発生さ
せる方向に移動してシリンダ内に薬液を充填し、水位が
上昇すると前記ピストンロッドが前記薬液をタンク内に
押し出すようにしたタンク式トイレ用薬液供給器であ
る。
【0008】第4発明は、タンクの内壁に固着したガイ
ド部材とタンク内の水位に従って上下に移動するフロー
トを上下方向に摺動可能に嵌合し、前記ガイド部材に
は、一方向にのみ回転可能で円周部分に複数の穴を有す
る回転体が設けてあり、タンクの水位の変動により前記
フロートが上下に1往復するごとに前記回転体が一定の
角度を回動して、一部の前記穴に薬液が供給され、同時
に別の穴から薬液がタンク内に排出され、前記回転体が
回動して前記別の穴の位置にくるまでは薬液がタンク内
に漏れないように液密を保つようにしたタンク式トイレ
用薬液供給器である。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)図1において、タンク式トイレ用薬液供
給器100は、アクリル製のガイド部材2、両端に逆止
弁4a、4bを設けた弾性パイプ3、プラスチック製の
支柱6を設けた発砲スチロール製のフロート7及びガイ
ド部材2に回動可能に設けた回動部材5等から構成して
いる。
【0010】ガイド部材2はタンク内壁1に接着してお
り、ガイド部材2にはアクリル製の固定具2a、2bに
より弾性パイプ3が固定されている。弾性パイプ3の上
部には、逆止弁4bを設けた管8が設けてあり、また、
下部には逆止弁4aを設け、タンク内に開口した薬液吐
出口9が設けてある。管8の他端部は、図示しない薬液
の瓶と繋がっている。ガイド部材2は、タンク内壁1に
接着しなくても例えば鉤を設けてタンクの縁に引っかけ
て固定してもよいし、吸盤で固定してもよい。
【0011】図1の平面図である図3に示すように、ガ
イド部材2にはピン5Cが固定してあり、回動部材5は
ピン5Cを中心に回動可能に取り付けられている。図1
に示すように、回動部材5には弾性パイプ3を押圧する
押圧部材5a(円盤)がピン5dで回動可能に設けてあ
る。また、回動部材5にはピン5cを中心として円弧状
に歯5bが設けてある。弾性パイプ3と、回動部材5及
び弾性パイプ3を押圧する押圧部材5aにより、薬液注
入器90を構成している。
【0012】フロート7には支柱6が嵌装しかつ接着し
てある。支柱6は、ガイド部材2と上下方向に摺動可能
に嵌合しており、また、支柱6は歯6aを備えラックを
形成しており、図1に示すように回動部材5の歯5bと
噛み合っている。
【0013】次に動作を説明する。水を流す前のタンク
内の水位は、水を流した後の水位よりも高く、図1に示
すようにフロート7は上昇しており、かつ押圧部材5a
は弾性パイプ3を押圧変形させている。
【0014】この状態で水を流すと、フロート7が水位
とともに下降し、支柱6の歯6aと歯5bで噛み合った
回動部材5が、図1で見て時計回りに回動し、押圧部材
5aは反時計回りに回動しながら弾性パイプ3への押圧
を解除し、図2の状態となる。
【0015】図1の状態から図2の状態に移行する際
に、弾性パイプ3の内部には負圧が生じ、図示しない薬
液瓶から弾性パイプ3内に管8及び逆止弁4bを介して
一定量の薬液が供給される。タンク内に水が供給され、
水位が上昇するとフロート7及び支柱6も上昇し、支柱
6に設けた歯6aと歯5bで噛み合う回動部材5が図2
で見て反時計回りに回動し、また、押圧部材5aが時計
回りに回動しながら弾性パイプ3を押圧変形させ、図1
の状態になる。この時、弾性パイプ3内の薬液が逆止弁
4aを介して薬液吐出口9からタンク内へ吐出される。
押圧部材5aが弾性パイプ3を押圧する度合いは、タン
クの水位の上昇の仕方に影響されるが、タンクの水位は
ほぼ一定の振幅で上下するので、押圧部材5aは水位が
上昇すると弾性パイプ3を一定の度合いで押圧変形さ
せ、一定量の薬液をタンク内に供給する。
【0016】タンク内の水位は、水を流す度に一旦下降
し再び上昇するので、常に一定量の薬液がタンク内に供
給される。つまりトイレを使用し、水を流す度に新しく
貯水されたタンク内の水に一定の薬液が供給される。
【0017】水位が十分に上昇しなければ一定量の薬液
が吐出されないが、それはトイレを連続使用して、間髪
を容れずに水を流す場合であり、通常はほとんど起こり
得ない。
【0018】上記において、アクリル製のガイド部材2
を使用したが、弾性パイプ3や回動部材5を設置できる
材質であればプラスチックやステンレス等でも差し支え
ない。また、発砲スチロール製のフロート7を使用した
が、水位に対応して上下移動するものであれば代用する
ことができ、第1実施例において、例えば中空の浮力体
を使用しても差し支えない。
【0019】また、図1において、支柱6に設けた歯6
aに対する回動部材5の歯5bの噛み合う位置を上下方
向にずらすことにより、ガイド部材2に対するフロート
7の上下方向の位置調整が可能となり、各種タンクの水
面(液面)の差異に対応させることができる。
【0020】(第2実施例)図4において、タンク式ト
イレ用薬液供給器200は、ガイド部材2に対して固定
具2a、2bでシリンダ10が固定してある。シリンダ
10の下部には逆止弁4aを設けた薬液吐出口9が設け
てあり、一方、上部の開口には液密を保ち摺動可能なピ
ストンロッド11が内挿してある。ピストンロッド11
の上端近傍には長孔11aが設けてある。シリンダ10
内に薬液を供給する方法は後述する。
【0021】支柱6はフロート7に対して嵌装しかつ接
着固定されており、図4に示すようにタンク内壁1とは
反対側へ伸びる枝部6bが設けてある。枝部6bの先端
部近傍には、図4に示すように長孔6cが設けてある。
【0022】連結部材12はボルトのような頭部を有す
るピン15で貫通され、ピン15はガイド部材2を貫通
し、かつ、図示していないが両端部に抜け止め(例え
ば、ピン15の両端に貫通孔を設け、割ピンを差し込
む)が施されており、連結部材12はガイド部材2に対
して回動可能かつ摺動不能に設けてある。図4に示すよ
うに連結部材12の両端付近にはピン13、14がそれ
ぞれ設けてあり、ピン13はピストンロッド11の長孔
11aを貫通しており、一方、ピン14は枝部6bの長
孔6cを貫通している。ピン13、14ともにピン15
と同様に抜け止め処置が施されている。従って、連結部
材12が図4で見て時計回りに回動すると、ピン13は
長孔11a内を左方向に摺動しかつピストンロッド11
を持ち上げ、また、ピン14は長孔6c内を右方向に摺
動しかつ枝部6bにより押し下げられ、図5の状態とな
る。ここで連結部材12、シリンダ10及びピストンロ
ッド11等で薬液注入器91を構成している。
【0023】連結部材12が際限なく回動すると、ピス
トンロッド11がシリンダ10から抜けてしまうので、
これを防止するために連結部材12の回動を規制するピ
ン16がピン15の右下方に設けてある。図5は、ピン
16が連結部材12に当接している状態を示している。
ここではピン16をピン15の右下に設けているが、ピ
ン15の左上に設けても差し支えない。
【0024】また、図4のシリンダ10の下部の薬液供
給部10aは、図16に示すように逆止弁102を設け
た管101を介して薬液の仮貯蔵部103と連通してい
る。仮貯蔵部103は、管8により図示しない薬液瓶と
繋がっている。
【0025】次に動作を説明する。タンクの水位が高い
時は、図4に示すようにフロート7及び支柱6が上昇し
ており、枝部6bの長孔6cとピン14で連結された連
結棒12は右上がりとなっており、連結棒12の左端と
ピン13で連結されたピストンロッド11は、シリンダ
10内に深く内挿されている。
【0026】タンク内の水位が下がると、フロート7及
び支柱6(枝部6b)も下降するので、枝部6bの長孔
6cはピン14を介して連結棒12を押し下げ、長孔6
c内でピン14を右方向に移動させ、連結部材12はピ
ン15を中心に時計回りに回動する。一方、連結部材1
2の左端のピン13は、ピストンロッド11を持ち上げ
かつ長孔11a内を左方向に移動する。連結部材12
は、タンク内の水位の下降に伴って時計回りに回動する
が、ピン16に当接して回動は停止し、図5の状態とな
る。
【0027】図4の状態から図5の状態に移行する際
に、シリンダ10内には負圧が発生し、図16に示す仮
貯蔵部103から管101及び逆止弁102を介して薬
液がシリンダ10内に流入する。
【0028】タンク内に再び水が供給されて水位が上昇
すると、フロート7及び支柱6(枝部6b)も上昇し、
枝部6bはピン14を介して連結棒12を押し上げ、ピ
ン15を中心に連結部材12を反時計回りに回動させ
る。連結部材12は、ピン13を介してピストンロッド
11を押し下げ、シリンダ10内の薬液を逆止弁4aを
介して薬液吐出口9から吐出させる。
【0029】仮貯蔵部103内の薬液がシリンダ10内
に移動すると、仮貯蔵部103内に負圧が発生するの
で、図示しない薬液瓶から管8を介して仮貯蔵部103
内に新しい薬液が供給される。
【0030】本実施例では、ガイド部材2にピン16を
設けることにより、タンク内の水位が一定以上下降して
も、連結部材12の回動角度を一定にすることができる
ので、シリンダ10内には一定量の薬液が供給され、常
に一定量の薬液をタンク内に吐出することができる。
【0031】ピン16の配置を変更することにより連結
棒12の回動角度は、タンク内の水が底をついた際の回
動角度を上限として任意に調整することができるので、
薬液の吐出量を容易に調整することができる。
【0032】(第3実施例)図6は、タンク式トイレ用
薬液供給器300を示しており、本実施例は、第2実施
例と比較して連結部材22の形状と、連結部材22と支
柱6との係合の仕方のみが異なっている。
【0033】連結部材22は、ピン15でガイド部材2
に回動可能に設けてある。連結部材22はセクタを形成
しており、支柱6と当接する外周面22aが扇形の歯車
となっており、支柱6に設けた歯と噛み合っている。連
結部材22の左端は、ピン13を介してピストンロッド
11と連結している点は第2実施例と同じである。第2
実施例においてはピストンロッド11に長孔11aを設
けていたが、本実施例では連結部材22側に長孔22b
が設けてあり、図示していないがピストンロッド11側
には貫通孔若しくは貫通穴が設けてある。本実施例にお
いても長孔はピストンロッド側に設け、連結部材22側
には貫通孔を設けても差し支えない。
【0034】本実施例においても、タンク内の水位の上
下に対応してフロート7及び支柱6が上下し、タンク内
の水位が下がると、図7に示すように支柱6及びフロー
ト7が降下し、連結部材22がピン15を中心に時計回
りに回動して、ピン13を介してピストンロッド11を
持ち上げ、シリンダ10内に負圧を発生させ、シリンダ
10内に図16の仮貯蔵部103から薬液を供給する。
図6に示すようにタンク内の水位が上昇してフロート7
が上昇すると、ピストンロッド11がシリンダ10内に
深く押し込まれて図6の状態となり、第2実施例と同様
に一定量の薬液がタンク内に吐出される。
【0035】(第4実施例)図8は、タンク式トイレ用
薬液供給器400を示しており、本実施例は、第2実施
例と比較して連結部材32の形状、支柱6に枝部を設け
ず直接支柱6にピン14を固着している点、及びシリン
ダが斜め下を向いている点、連結部材32に長孔32
a、32bが設けてありピストンロッド11及び支柱6
には孔が設けてある点が異なっており、それ以外は第2
実施例と同じ構成である。
【0036】本実施例においても、タンク内の水位の上
下に対応してフロート7が上下し、一定量の薬液がタン
ク内に吐出される。本実施例においては、シリンダ10
が傾斜してガイド部材2に設けてあるので、図17に示
すように仮貯蔵部103もシリンダ10と平行になるよ
うにガイド部材2に固定してもよい。
【0037】タンク内の水位が下がると、支柱6及びフ
ロート7が降下し、ピン14を介して連結部材32を押
し下げて時計回りに回動させ、同時にピン13を介して
ピストンロッド11を図8で見て左斜め上方向へ持ち上
げて図9の状態となり、図17の仮貯蔵部103からシ
リンダ10内へ薬液を供給する。
【0038】タンク内の水位が上昇すると、連結部材3
2はピン14により反時計回りに回動させられ、同時に
ピン13を介してピストンロッド11をシリンダ10内
に押し込み、薬液をタンク内に吐出する。
【0039】(第5実施例)図10に示すタンク式トイ
レ用薬液供給器500は、第1〜第4実施例においてフ
ロート7に支柱6を設け、支柱6がガイド部材2に対し
て摺動可能に嵌合している点は共通している。
【0040】図10のガイド部材2には薬液受部2cが
設けてある。薬液受部2cは上部に開口2dを、また、
図10で見て右側面に開口2eが設けてあり、図10の
紙面に垂直な方向は壁面で覆われている。
【0041】図示していないが、開口2dには図1に示
すような管8が逆止弁4aを設けないで接続している。
薬液受部2cの構造は、開口2dから薬液受部2c内に
入った薬液が、開口2eへ流れる構造となっている。
【0042】図10において、回転体71は外周4箇所
に等間隔に溝(後述する穴71a〜71dを構成する部
分)が設けてあり、回転体71を半径方向と直角の方向
の両側からそれぞれ円盤70が接着され、溝と円盤70
で穴71a〜71dを形成している。回転体71と同心
となるように片側の円盤70を介してピニオン73が接
着固定されており、ピニオン73は回転体71と一体に
なっている。
【0043】図10に示すようにピン76は、回転体7
1及びピニオン73を貫通している。ピン76は、ガイ
ド部材2も貫通しており、ピン76の両端には図示しな
い割ピンで抜け止め処置が施されている。回転体1のガ
イド部材2に対する回動抵抗を発生させるために、ガイ
ド部材2と回転体71(円盤70)の間に、図10で破
線で示したスプリングワッシャ75が設けてある。
【0044】各円盤70は回転体1と一体にガイド部材
2に対して回動可能であり、各穴71a〜71dに入っ
た薬液は、円盤70及び回転体71とガイド部材2の間
から外部に漏れないように密着している。
【0045】支柱6には、長さ方向に複数のくぼみ63
が設けてあり、各くぼみ63の間には仕切62がそれぞ
れ形成してある。各くぼみ63には、それぞれ金属製の
板60が配置してあり、板60はくぼみ63の奥に配置
したピン60aを中心に回動可能となっている。板60
は、仕切62に重力の作用で当接しており、板60の上
にはスポンジ61が設けてある。板60は、ピニオン7
3の歯73aと噛み合うようになっている。
【0046】次に動作を説明する。タンク内の水位が下
がるとフロート7及び支柱6も下降するが、スプリング
ワッシャ75の作用でピニオン73にはガイド部材2に
対して回動摩擦力が作用しており、板60がピニオン7
3の歯73aに当接してもピニオン73を回動させず、
板60は、ピン60aを中心に時計回りに回動し、当接
した歯73aを通過すると、自重及びスポンジ61の弾
性力により仕切62に着床し、図11の状態になる。
【0047】図11に示すように水位が上昇すると、板
60はピニオン73の歯73aに当接する。この時、板
60は仕切62で反時計回りの回動を阻止されているの
で、スプリングワッシャ75による回動摩擦力に抗して
ピニオン73及び回転体71を回動させながら上昇す
る。各板60は次々に歯73aに当接し、ピニオン73
及び回転体71を回動させる。タンク内の水位の上下に
より支柱6が上下に1往復すると、回転体は90度反時
計回りに回動する。
【0048】図10の穴71b内には薬液受部2cから
薬液が供給されており、回転体71が90度回動する
と、穴71bは図10で示す穴71aの位置まで移動
し、タンク内に薬液を放出する。この時図10の穴71
cが、図10で示す穴71bの位置に来ており、薬液受
部2cから薬液が供給される。
【0049】穴71a〜71dは、薬液を供給される位
置に来たとき、つまり穴71bの位置にある時に、図1
0に示すように穴の底が開口より若干下に偏るように形
成すると薬液が入りやすくなり、また穴71bから空気
が抜けやすくなるので、一定の薬液が供給し易くなる。
【0050】本実施例において穴71a〜71dは、貫
通溝を設けた回転体71の両側から円盤70を接着して
形成したが、紙面の表裏方向に壁を設けて穴を形成する
ことにより、回転体71に直接形成してもよい。
【0051】本実施例において回転体71の回動角度
は、支柱6に設けた板60の数を変更することにより、
容易に変更することができる。板60を減らすと、フロ
ート7が1回上下移動する際の回転体71の回動角度は
小さくなり、逆に増やすと回動角度は大きくなる。
【0052】また、本実施例では、穴71a〜71dの
4個の穴を形成しているが、回転体71の回動角度を大
きく設定すれば3個あるいは2個にしてもよく、逆に穴
の個数を4個以上とし、回動角度を小さく設定してもよ
い。また、穴の大きさを小さくしかつ個数を増やし、1
回の薬液供給量を少量の一定にするように設定してもよ
い。
【0053】(第6実施例)図12に示すタンク式トイ
レ用薬液供給器600は、図1に示す第1実施例におけ
るタンク式トイレ用薬液供給器100の連結部材5を図
4に示す連結部材12(42)に置き換え、かつ支柱6
をなくしたものである。図12において連結部材42
は、ピン14で直接フロート7に回動可能に連結してい
る。
【0054】連結部材42は、ガイド部材2に設けたピ
ン15を中心に回動可能であり、ピン13で押圧部材4
2aと連結している。押圧部材42aは、ピン13を中
心に回動可能であり、連結部材42が回動して弾性パイ
プ3を押圧する際及び押圧を解除する際に、弾性パイプ
3と摩擦を生じないように回動する。
【0055】本実施例においても第1実施例と同様にタ
ンク内の水位が下がると、連結部材42はピン15を中
心に時計回りに回動し、押圧部材42aが反時計回りに
回動しながら弾性パイプ3の押圧を解除し、図13の状
態になる。図12の状態から図13の状態に移行する際
に、弾性パイプ3内には負圧が発生し、管8から逆止弁
4bを介して弾性パイプ3内に薬液が供給される。
【0056】再び水位が上昇するとフロート7も上昇
し、連結部材42は反時計回りに回動し、押圧部材42
aは時計回りに回動しながら弾性パイプ3を押圧変形さ
せ、逆止弁4aを介して弾性パイプ内の薬液を薬液吐出
口9から吐出する。
【0057】(第7実施例)図14に示すタンク式トイ
レ用薬液供給器700は、図4に示す第2実施例のタン
ク式トイレ用薬液供給器200において支柱6を設け
ず、連結部材52を直接フロート7に連結したものであ
る。本実施例においては、図4に示す連結棒12の回動
を規制するピン16を設けていないが、必要であればピ
ストンロッド11のストロークを調整するようにガイド
部材2の任意の箇所に設けて連結部材52の回動を規制
してもよい。他は連結部材52の形状以外は第2実施例
と同じ構成である。
【0058】タンク式トイレ用薬液供給器700は、タ
ンク内の水位が下がるとフロート7も下降し、連結部材
52はピン15を中心に時計回りに回動し、かつピン1
3を介してピストンロッド11を持ち上げ、図15の状
態になる。
【0059】図14の状態から図15の状態に移行する
際に、シリンダ10内には負圧が発生し、図16に示す
仮貯蔵部103からシリンダ10内に薬液が供給され
る。タンク内の水位が上昇すると、フロート7が上昇
し、連結部材52がピン15を中心に反時計回りに回動
しかつピン13を介してピストンロッド11を押し下
げ、シリンダ10内の薬液を逆止弁4aを介して薬液吐
出口9からタンク内へ吐出する。
【0060】
【発明の効果】本発明のタンク式トイレ用薬液供給器を
使用することにより、人が入れ替わってトイレを間髪容
れずに使用しても、タンク内の水位が上昇しさえすれば
薬剤効果を良好に発揮することができる。固形薬剤で
は、水への溶解度が水温、水質の影響で変化するが、本
発明では液状の薬剤を使用するので、水温、水質の影響
を受けず、薬剤効果を一定に保つことができる。タンク
の底に残渣が残らず、また、タンクの外に薬剤の瓶を設
置するので、瓶内の薬液の残量を目視でき、手間なく交
換時期を容易に確認することができる。また、本発明の
タンク式トイレ用薬液供給器を使用することにより、手
洗いの妨げとなる不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第2発明を適用したタンク式トイレ用薬液供
給器の一部縦断側面略図である。
【図2】 図1において、フロートが降下した状態を示
す一部縦断側面略図である。
【図3】 図1の平面図である。
【図4】 第3発明を適用したタンク式トイレ用薬液供
給器の一部縦断側面略図である。
【図5】 図4において、フロートが降下した状態を示
す一部縦断側面略図である。
【図6】 第3発明を適用したタンク式トイレ用薬液供
給器の変形例の一部縦断側面略図である。
【図7】 図6において、フロートが降下した状態を示
す一部縦断側面略図である。
【図8】 第3発明を適用したタンク式トイレ用薬液供
給器の別の変形例の一部縦断側面略図である。
【図9】 図8において、フロートが降下した状態を示
す一部縦断側面略図である。
【図10】 第4発明を適用したタンク式トイレ用薬液
供給器の一部縦断側面略図である。
【図11】 図10において、フロートが降下した状態
を示す一部縦断側面略図である。
【図12】 第1発明を適用したタンク式トイレ用薬液
供給器の一部縦断側面略図である。
【図13】 図12において、フロートが降下した状態
を示す一部縦断側面略図である。
【図14】 第1発明を適用したタンク式トイレ用薬液
供給器の変形例の一部縦断側面略図である。
【図15】 図14において、フロートが降下した状態
を示す一部縦断側面略図である。
【図16】 シリンダに薬液を供給する機構を示す縦断
面図である。
【図17】 図16の向きを傾斜させた図である。
【符号の説明】
1 タンク内壁 2 ガイド部材 3 弾性パイプ 4a、4b 逆止弁 5、12、22、32、42、52 連結部材 7 フロート 8 管 10 シリンダ 11 ピストンロッド 71 回転体 71a〜71d 穴 72 水密材 90、91 薬液注入器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクの内壁に固着したガイド部材に薬
    液注入器を設け、タンク内の水位に従って上下に移動す
    るフロートが連結部材を介して前記ガイド部材に設けて
    あり、前記フロートは水位が上昇すると前記薬液注入器
    からタンク内に薬液を吐出させ、水位が下降すると前記
    薬液注入器内に薬液を充填させるタンク式トイレ用薬液
    供給器。
  2. 【請求項2】 タンクの内壁に固着したガイド部材とタ
    ンク内の水位に従って上下に移動するフロートを上下方
    向に摺動可能に嵌合し、両端に逆止弁を備えた弾性パイ
    プを長さ方向を上下にして前記ガイド部材に固着し、前
    記弾性パイプは薬液供給元と上端を管で接続されてお
    り、前記フロートの上下移動に対応して回動するような
    回動部材を前記ガイド部材に設けてあり、水位が低下す
    ると、前記回動部材が弾性パイプの押圧を解除して弾性
    パイプ内に負圧を発生させて薬液を弾性パイプ内に装填
    し、水位が上昇すると前記回動部材は前記弾性パイプを
    押圧して弾性パイプ内の薬液をタンク内に注入するよう
    にしたタンク式トイレ用薬液供給器。
  3. 【請求項3】 タンクの内壁に固着したガイド部材とタ
    ンク内の水位に従って上下に移動するフロートを上下方
    向に摺動可能に嵌合し、前記ガイド部材には、ピストン
    ロッドを摺動可能に内挿しかつ薬液供給路を有するシリ
    ンダが固着してあり、前記フロートには、前記ピストン
    ロッドと連結しフロートの上下移動に対応して前記ピス
    トンロッドを前記シリンダ内で摺動させる連結部材が設
    けてあり、前記タンク内の水位が下降すると前記ピスト
    ンロッドは前記シリンダ内に負圧を発生させる方向に移
    動してシリンダ内に薬液を充填し、水位が上昇すると前
    記ピストンロッドが前記薬液をタンク内に押し出すよう
    にしたタンク式トイレ用薬液供給器。
  4. 【請求項4】 タンクの内壁に固着したガイド部材とタ
    ンク内の水位に従って上下に移動するフロートを上下方
    向に摺動可能に嵌合し、前記ガイド部材には、一方向に
    のみ回転可能で円周部分に複数の穴を有する回転体が設
    けてあり、タンクの水位の変動により前記フロートが上
    下に1往復するごとに前記回転体が一定の角度を回動し
    て、一部の前記穴に薬液が供給され、同時に別の穴から
    薬液がタンク内に排出され、前記回転体が回動して前記
    別の穴の位置にくるまでは薬液がタンク内に漏れないよ
    うに液密を保つようにしたタンク式トイレ用薬液供給
    器。
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