JPH09228131A

JPH09228131A - ヘアーピース

Info

Publication number: JPH09228131A
Application number: JP2650796A
Authority: JP
Inventors: Shinji Kuroda; 信二黒田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-02-14
Filing date: 1996-02-14
Publication date: 1997-09-02

Abstract

(57)【要約】【課題】毛髪のボリュームアップを行う際に使用され
るヘアーペースを、簡単な操作で、しかも苦痛感を覚え
ることなく長時間着用することができるようにする。【解決手段】線条１の一端部に設けた継手５に他端部
を挿通してリング状に形成し、該線条１の継手５より延
長して突出する部分に、仮止具６を摺動自在に設け、仮
止具６より更に延長して仮止具６に隣接して結び目１０
を作るのに充分な余剰部４を備えているリング径の調整
手段２を設け、線条１のリング状をなす部分に、複数本
の毛を束ねている増毛体３を一単位とし、多数本の各増
毛体３をそれぞれ二つ折りにしてループ部１１と、ルー
プ部１１の基部を結ぶ結束部１２とを設け、ループ部１
１を線条１に摺動自在に挿通したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、髪の毛にボリュー
ムアップを図り増毛するヘアーピースに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のヘアーピースはクリップあるいは
接着剤で止めるものであり、また増毛体は線材に二つ折
りに掛けてミシンで縫着されているのが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のも
のであると、クリップなどで毛髪に直接止めるため、長
時間の使用中に痛みが生じ、長時間の使用には耐えられ
ないという訴えが多くあった。そこで本発明は長時間に
も耐えて使用することができ、しかも簡単な操作で着用
できるようにすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による解決手段
は、線条の一端部に設けた継手に他端部を挿通してリン
グ状に形成し、線条の継手より更に延長して突出する部
分に、仮止具を摺動自在に設け、仮止具より更に延長す
る先端部に仮止具に隣接して結び目を作るのに充分な余
剰部を備えているリング径の調整手段を設け、線条のリ
ング状をなす部分に、複数本の毛を束ねている増毛体を
一単位とし、多数本の各増毛体をそれぞれ二つ折りにし
てループ部と、ループ部の基部を結ぶ結束部とを設け、
ループ部を線条に摺動自在に挿通したものである。

【０００５】

【作用】リング状に形成してあるから、頭に被り増毛体
を整え自毛と調整して用いるものである。また頭の大き
さが個人ごとに異なるから、使用する際にはリングの大
きさを調整手段によって、頭にフィットするように調整
して用いる。その調整は線条の先端部を支え、継手を縮
める方向にあるいは拡がる方向に摺動してリングの大き
さを決めてから、仮止具を継手に当接するように摺動
し、更に余剰部に結び目を仮止具に当接するように結び
付けることにより、リングの大きさが決められ、以後は
個人専用のヘアーピースとして使用できるものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、線条をリン
グ状に継なぎ、そのリング状をなす線条に人毛または人
工毛による増毛体を垂下するように設ける。

【０００７】更に、線条をリング状に形成でき、しかも
そのリングの大きさを調整できるように調整手段を設け
てある。

【０００８】上記調整手段は、線条の一端部に継手を設
け、他端部をその継手に摺動自在に挿通してリング状に
形成し、継手に挿通され更に突出する部分に仮止具を摺
動自在に設け、仮止具より更に線条を突出して結び目を
作ることができののに充分な長さを持つ余剰部を設けた
ものである。

【０００９】また線条に垂設する増毛体が解ぐれて外れ
ることなく、しかもリングの大きさの調整に従って、増
毛体が線条に沿って摺動できるようになっている。

【００１０】増毛体を線条に取付ける手段は、複数本の
増毛体を一単位となし、その単位増毛体を二つ折りにし
て線条に掛け、掛けた部分の下に結び目を作り、掛けた
部分をループにすることにより、解ぐれることなく且つ
摺動自在に取付けられるものである。

【００１１】

【実施例】次に実施例を図面によって具体的に説明する
と、図１に示しているように、線条１はナイロン製のモ
ノフィラメントあるいは撚糸であるが、ナイロンに限ら
ずその他の合成樹脂であっても良く、滑り性が良く強靭
な線材を用いる。この線条１をリング状に形成するが、
リングの大きさを大小に調節できる機能を持った調整手
段２によってリング状に形成している。また線条１のリ
ング状をなす部分に多数本の増毛体３を取付けるもので
ある。

【００１２】前記調整手段２は、継手５によって線条１
をリング状に形成し、線条１の継手５より延長する余剰
部４に仮止具６を摺動自在に設けるものである。

【００１３】更に詳説すると図２に拡大して示している
ように、継手５は角状のブロック体に一対の通孔７を互
いに平行して設けたもので、一方の通孔７に線条１の一
端部を挿通し、その先端に抜き止め用の玉部８を設け
る。該玉部８は線条１を熱溶融して成形するか、結び玉
で成形される。また線条１の他端部を他の通孔７に挿通
し、約１０cm程度の長さ分延長して突出する余剰部４を
設け、この先端にも同様に止め用の玉部８を備える。ま
た余剰部４中に設けた仮止具６は、線条１に摺動自在に
取付けるが、線条１を締め付けた状態で抵抗を与え、や
や強く引くことにより摺動できるように、糸を線条１に
強く巻き付けて繭状に形成し、繭状体の表面に接着剤を
塗布して形成したものである。しかし以上のように糸で
成形することに限るものではなく、強い弾性を有する合
成樹脂のブロック体で形成しても良い。

【００１４】以上のようにループ状に形成した線条１を
頭に被りフィットするように調整するには、図２のよう
に仮止具６を余剰部４の先端に設けた玉部８にまで後退
しておいてから、リング部を頭に被り仮止具６を継手５
に向かって摺動して、線条１が頭に軽く締め付ける状態
にまで縮め、そこで図３に示すように、余剰部４に２回
ひねりの緩い結び目を作り、その緩い結び目を図４のよ
うに、針などの細く剛性のある棒体９で仮止具６に当接
ないし近接する位置にまで移動し、そこで堅く結んだ結
び目１０を作ることにより、設定されたリングの大きさ
に固定されるものである。尚、余剰部４の余った部分は
そのままにしても良く、また切断しても良い。

【００１５】次に増毛体３は、人毛あるいは人工毛を使
用するもので、１本から複数本、例えば５本ないし２０
本程度の毛を束たもので、二つ折りに曲げて、その折り
曲げた部分にループ部１１を設け、図９に示しているよ
うに、ループ部１１の基部に結束部１２を設け、そのル
ープ部１１を線条１に通して取付けるもので、このよう
にして多数本の増毛体３を線条１に列設して設けるもの
である。

【００１６】以上のようにループ部１１と結束部１２と
を作って線条１に取付ける一つの手法として、図５から
図８に示す手段が最も好ましい。

【００１７】その取付け手段は、複数本の毛を束ねた増
毛体３を二つ折りに折り曲げて、その折曲げ部１３を、
図５の（イ）図のように、右手の人差し指に掛け、中
指、薬指、小指で押さえて持ち、更に図５の（ロ）図の
ように握り持つ。一方線条１を支持具（図示省略）など
によって緊張した状態に張架しておき、その線条１に図
６の（イ）図のように、人差し指に掛けていた折曲げ部
１３を線条１の下から潜らせて、左手の親指と人差し指
を折曲げ部１３内に差し入れて横に拡げ、そのまま図６
の（ロ）図のように、線条１の上へ反転するように曲
げ、そのままで折曲げ部１３に連続する直線部１４を親
指と人差し指で掴んで折曲げ部１３内に潜り通すが、そ
の際、右手の指で直線部１４の更に延長部１５を押さえ
ていることにより、図７の（イ）図のように、直線部１
４が折曲げ部１３を潜って二次折曲げ部１６となり、そ
こにループ部１１と結びができる。しかしながらこの結
びでは不完全であるから、その結びを堅く締め付けてか
ら、二次折曲げ部１６を前述と同様に、図８の（イ）図
の如く、親指と人差し指を二次折曲げ部１６内に差し込
み反転して、延長部１５を掴み、図８の（ロ）図のよう
に、そのまま延長部１５の全体を二次折曲げ部１６に潜
り通して下方へ垂らすことにより、図９の如くにループ
部１１と結束部１２ができ、しかも同時に線条１に取付
けられるもので、以上のように結んだ後に結束部１２を
堅く締め付けることにより、増毛体３が線条１から解け
ることなく、且つ摺動自在に取付けられるものである。

【００１８】本発明のヘアーピースは種々の色を持った
増毛体３で提供されると共に、線条１には全周に亘って
同一の長さの増毛体３が設けて提供される。

【００１９】以上のヘアーピースを着用する時には、調
整手段２を操作して着用する人の頭の大きさに合わせで
設定し、被る時には、図１０に示しているように、調整
手段２の部分が後ろとなるように被るもので、その際、
ヘアースタイルにもよるが、前髪となる増毛体３を予め
カットしておき、且つブラッシングを施しておく。そこ
で被った後に、自毛を増毛体３上に重なるように整髪
し、好みのスタイルにセットすれば良い。

【００２０】

【発明の効果】本発明のヘアーピースによれば、線条を
リング状に形成し、その線条に多数の増毛体を垂設した
ものであるから、リングになっている部分を頭に被るこ
とにより着用することができ、長時間の着用にも苦痛感
などの拒否反応もなく、自然な状態で着用することがで
きるようになる。

【００２１】また、線条にリングの大きさを変えて設定
できる調整手段を設けているから、使用する人に応じて
自由に調節して、頭にフィットして被ることができ、着
用中にずれ落ちることがなく、自毛と共にセットした状
態を保持することができるようになる。

【００２２】更に、線条に取付けた各増毛体は、線条に
通したループ部と、そのループ部の基部を結ぶ結束部と
を備えるものであるから、ブラッシングを行っても増毛
体が解けて落ちることなく取付け状態を確実に維持され
る。しかもループ部に線条を通してあるので摺動が自由
となり、リングの大きさを変える時には密集した状態に
あるいはやや粗くなるように調節することができように
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のヘアーピースを示す斜視図である。

【図２】調整手段の構造を拡大して示す斜視図である。

【図３】調整手段によってリングの大きさを設定して固
定する時の結び目の形態を示す斜視図である。

【図４】同じくリングの大きさを固定的に設定した時の
状態を示す斜視図である。

【図５】（イ）（ロ）増毛体を線条に取付ける時の増毛体を指に挟んで保持す
る状態を示す説明図である。

【図６】（イ）（ロ）増毛体を線条に取付ける時の前半の手順を示す説明図で
ある。

【図７】（イ）（ロ）増毛体を線条に取付ける時の中間の手順を示す説明図で
ある。

【図８】（イ）（ロ）増毛体を線条に取付ける時の後半の手順を示す説明図で
ある。

【図９】増毛体を線条に取付けた状態を示す斜視図であ
る。

【図１０】本発明のヘアーピースを頭に被せた時の状態
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１線条２調整手段３増毛体４余剰部５継手６仮止具１０結び目１１ループ部１２結束部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】線条（１）の一端部に設けている継手
（５）に他端部を挿通してリング状に形成し、線条
（１）の継手（５）より更に延長して突出する部分に、
仮止具（６）を摺動自在に設け、仮止具（６）より更に
延長する先端部に、仮止具（６）に隣接して結び目（１
０）を作るのに充分な余剰部（４）を備えているリング
径の調整手段（２）を設け、線条（１）のリング状をな
す部分に複数本の毛を束ねている増毛体（３）を一単位
とし、多数本の各増毛体（３）をそれぞれ二つ折りにし
てループ部（１１）と、ループ部（１１）の基部を結ぶ
結束部（１２）とを設け、ループ部（１１）を線条
（１）に摺動自在に挿通してあるヘアーピース。