JPH09226166A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH09226166A JPH09226166A JP3255196A JP3255196A JPH09226166A JP H09226166 A JPH09226166 A JP H09226166A JP 3255196 A JP3255196 A JP 3255196A JP 3255196 A JP3255196 A JP 3255196A JP H09226166 A JPH09226166 A JP H09226166A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image forming
- photosensitive drum
- speed
- recording
- recording head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】偏心、外径精度むら、駆動回転むら等による感
光体ドラム表面の速度むらに拘わりなく正しい位置に露
光記録を行う画像形成装置を提供する。 【解決手段】画像形成・転写部を感光体ドラム11を中
心にして変位センサ12、初期化帯電ローラ13、記録
ヘッド14、現像器15、搬送ベルト16、転写帯電ロ
ーラ17及びクリーナ18で構成する。変位センサ12
により感光体ドラム11の周面との距離dの変位を測定
して、一回転周期におけるV(周面速度)={L(直
径)−d(距離)}×ω(角速度)を算出し、これに対
応するTW(書込み周期)=C2 /K・2π(L−d)
ω、(但しC2 は定数、Kは解像度(dpi))を算出
する。時間θ/ωが経過した後、記録ヘッド14に上記
TWで露光記録を実行させる。
光体ドラム表面の速度むらに拘わりなく正しい位置に露
光記録を行う画像形成装置を提供する。 【解決手段】画像形成・転写部を感光体ドラム11を中
心にして変位センサ12、初期化帯電ローラ13、記録
ヘッド14、現像器15、搬送ベルト16、転写帯電ロ
ーラ17及びクリーナ18で構成する。変位センサ12
により感光体ドラム11の周面との距離dの変位を測定
して、一回転周期におけるV(周面速度)={L(直
径)−d(距離)}×ω(角速度)を算出し、これに対
応するTW(書込み周期)=C2 /K・2π(L−d)
ω、(但しC2 は定数、Kは解像度(dpi))を算出
する。時間θ/ωが経過した後、記録ヘッド14に上記
TWで露光記録を実行させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体の露光表面
の変位に拘わりなく記録ヘッドによる潜像を高精度に形
成する画像形成装置に関する。
の変位に拘わりなく記録ヘッドによる潜像を高精度に形
成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホストコンピュータ等のホス
ト機器から出力される印字情報に従って記録用紙に印字
を行う電子写真方式の画像形成装置(プリンタ装置)が
知られている。このプリンタ装置は、例えば感光体ドラ
ムの周りに初期化帯電器、記録ヘッド、現像器、転写器
等から成る画像形成部を備えている。この画像形成部
は、初期化帯電器により感光体ドラムの表面を一様に帯
電させ、この帯電した感光体ドラム表面に記録ヘッドに
より印字情報に従った光書き込みを行って静電潜像を形
成し、この静電潜像を、トナーの収納されている現像器
により顕像化(トナー像化)し、このトナー像を転写器
により記録用紙に転写する。トナー像を転写された記録
用紙は、画像形成部下流に搬送され、定着器によりトナ
ー像を熱定着されて機外へ排出される。
ト機器から出力される印字情報に従って記録用紙に印字
を行う電子写真方式の画像形成装置(プリンタ装置)が
知られている。このプリンタ装置は、例えば感光体ドラ
ムの周りに初期化帯電器、記録ヘッド、現像器、転写器
等から成る画像形成部を備えている。この画像形成部
は、初期化帯電器により感光体ドラムの表面を一様に帯
電させ、この帯電した感光体ドラム表面に記録ヘッドに
より印字情報に従った光書き込みを行って静電潜像を形
成し、この静電潜像を、トナーの収納されている現像器
により顕像化(トナー像化)し、このトナー像を転写器
により記録用紙に転写する。トナー像を転写された記録
用紙は、画像形成部下流に搬送され、定着器によりトナ
ー像を熱定着されて機外へ排出される。
【0003】記録ヘッドは、記録走査の主走査方向(感
光体ドラムの幅方向、つまり記録用紙の幅方向)に一列
に配設された多数の発光素子を備えている。この記録ヘ
ッドは、例えば、印字密度240dpi(ドット/イン
チ)でA4サイズの用紙を縦方向に用いて印字可能なプ
リンタ装置の場合であれば、およそ2000個の発光素
子を備えている。また、例えば、印字密度が300dp
iの場合であれば、およそ2500個の発光素子が配設
されることになる。これらの個々の発光素子には、ホス
ト機器から出力される印字情報に従ったパルス電圧が印
加され、個々の発光素子が選択的に発光制御される。
光体ドラムの幅方向、つまり記録用紙の幅方向)に一列
に配設された多数の発光素子を備えている。この記録ヘ
ッドは、例えば、印字密度240dpi(ドット/イン
チ)でA4サイズの用紙を縦方向に用いて印字可能なプ
リンタ装置の場合であれば、およそ2000個の発光素
子を備えている。また、例えば、印字密度が300dp
iの場合であれば、およそ2500個の発光素子が配設
されることになる。これらの個々の発光素子には、ホス
ト機器から出力される印字情報に従ったパルス電圧が印
加され、個々の発光素子が選択的に発光制御される。
【0004】また、フルカラーの画像を記録するプリン
タ装置では、大別して感光体ドラムを1個のみ備えた単
一ドラム型と、複数の感光体ドラムを多段式に備えたタ
ンデム型とがある。単一ドラム型は、用紙の1頁に対し
て、減法混色の三原色であるY(イエロー:黄色)トナ
ー、M(マゼンタ:赤色染料)トナー及びC(シアン:
緑味のある青色)トナーの各色トナーと、文字や黒印字
部分に専用されるBk(ブラック:黒)トナーの合計4
種類のトナーを重ねて転写するために各トナー毎に個別
に印字(画像形成)処理を行うから、用紙1頁に対して
印字工程が4回繰り返されることになり、したがって印
字処理に長時間を要する。これに対して、タンデム型
は、1工程で上記の4種類のトナーを用紙に順次重ねて
転写するものと、一旦中間転写体に順次重ねて転写した
後、これを用紙に1度に再転写するものとがある。いず
れも単一ドラム型に比較してほぼ4倍の処理速度を有し
ている。このため、近年ではタンデム型のカラープリン
タ装置が多用されつつある。このような、タンデム型の
フルカラープリンタ装置では、多段式の各感光体ドラム
を中心にして上述した画像形成部が夫々形成される。
タ装置では、大別して感光体ドラムを1個のみ備えた単
一ドラム型と、複数の感光体ドラムを多段式に備えたタ
ンデム型とがある。単一ドラム型は、用紙の1頁に対し
て、減法混色の三原色であるY(イエロー:黄色)トナ
ー、M(マゼンタ:赤色染料)トナー及びC(シアン:
緑味のある青色)トナーの各色トナーと、文字や黒印字
部分に専用されるBk(ブラック:黒)トナーの合計4
種類のトナーを重ねて転写するために各トナー毎に個別
に印字(画像形成)処理を行うから、用紙1頁に対して
印字工程が4回繰り返されることになり、したがって印
字処理に長時間を要する。これに対して、タンデム型
は、1工程で上記の4種類のトナーを用紙に順次重ねて
転写するものと、一旦中間転写体に順次重ねて転写した
後、これを用紙に1度に再転写するものとがある。いず
れも単一ドラム型に比較してほぼ4倍の処理速度を有し
ている。このため、近年ではタンデム型のカラープリン
タ装置が多用されつつある。このような、タンデム型の
フルカラープリンタ装置では、多段式の各感光体ドラム
を中心にして上述した画像形成部が夫々形成される。
【0005】ところで、上述したように、記録ヘッドの
発光素子の配設間隔(印字画素の間隔)は、標準で1イ
ンチ当たり300〜400ドットと極めて微細であるか
ら、感光体ドラム又は感光体ベルト(以下、感光体ドラ
ムを取上げて説明する)と記録ヘッドとの相対位置が一
定しないと安定した潜像を形成することができず、した
がって、安定したトナー像を記録用紙に形成することも
できない。このため、通常は、感光体ドラムと記録ヘッ
ドとの相対位置を一定に位置決めするために、装置本体
側の記録ヘッド受け部に、断面がV字型をなす受け溝等
を設け、これに記録ヘッド両端下方に突出する付き当ピ
ン等を付き当てて、記録ヘッドを感光体ドラム等に対し
て位置決めする。
発光素子の配設間隔(印字画素の間隔)は、標準で1イ
ンチ当たり300〜400ドットと極めて微細であるか
ら、感光体ドラム又は感光体ベルト(以下、感光体ドラ
ムを取上げて説明する)と記録ヘッドとの相対位置が一
定しないと安定した潜像を形成することができず、した
がって、安定したトナー像を記録用紙に形成することも
できない。このため、通常は、感光体ドラムと記録ヘッ
ドとの相対位置を一定に位置決めするために、装置本体
側の記録ヘッド受け部に、断面がV字型をなす受け溝等
を設け、これに記録ヘッド両端下方に突出する付き当ピ
ン等を付き当てて、記録ヘッドを感光体ドラム等に対し
て位置決めする。
【0006】ところが、上記のように、位置決め機構を
用いて如何に機械的に位置決めを行っても、感光体ドラ
ムの回転速度(回転角速度)にむらが有ったのでは、感
光体ドラム上に正しい静電潜像の形成を行うことはでき
ない。
用いて如何に機械的に位置決めを行っても、感光体ドラ
ムの回転速度(回転角速度)にむらが有ったのでは、感
光体ドラム上に正しい静電潜像の形成を行うことはでき
ない。
【0007】図14(a) は、感光体ドラム円周面におい
て正しくあるべき記録ドット(静電潜像の書込みドッ
ト)の配列を示す図であり、同図(b),(c) は、感光体ド
ラムの回転速度むらに基づく記録ドット配列の不具合の
発生状態を示している。同図(a) に示すように、正しい
記録ドットの配列は正格子状の配列になっており、主走
査方向のドット配列ピッチ(記録ヘッドに固定して配設
された発光素子の機械的配列ピッチ)と同じ配列ピッチ
で、副走査方向(用紙の搬送方向)にも記録ドットが形
成される。これに対して、同図(b) は、感光体ドラムの
回転速度が基準速度よりも速い場合であり、副走査方向
の記録ドットの配列ピッチが同図(a) に示す基準よりも
粗くなっている。また、同図(c) は、感光体ドラムの回
転速度が基準速度よりも遅い場合であり、この場合は副
走査方向の記録ドットの配列ピッチが同図(a) に示す基
準よりも細かくなっている。上記いずれの場合も、記録
ドット(画素)の配列が均等でないために、最終的に形
成される画像の品質は低下する。
て正しくあるべき記録ドット(静電潜像の書込みドッ
ト)の配列を示す図であり、同図(b),(c) は、感光体ド
ラムの回転速度むらに基づく記録ドット配列の不具合の
発生状態を示している。同図(a) に示すように、正しい
記録ドットの配列は正格子状の配列になっており、主走
査方向のドット配列ピッチ(記録ヘッドに固定して配設
された発光素子の機械的配列ピッチ)と同じ配列ピッチ
で、副走査方向(用紙の搬送方向)にも記録ドットが形
成される。これに対して、同図(b) は、感光体ドラムの
回転速度が基準速度よりも速い場合であり、副走査方向
の記録ドットの配列ピッチが同図(a) に示す基準よりも
粗くなっている。また、同図(c) は、感光体ドラムの回
転速度が基準速度よりも遅い場合であり、この場合は副
走査方向の記録ドットの配列ピッチが同図(a) に示す基
準よりも細かくなっている。上記いずれの場合も、記録
ドット(画素)の配列が均等でないために、最終的に形
成される画像の品質は低下する。
【0008】この感光体ドラムの回転むらの問題を解決
して画像形成の位置の精度を上げるべく、「デジタルカ
ラー電子写真システムにおける高精度レジストレーショ
ン技術」(電子写真学会)がある。これは用紙搬送方向
の画素位置の制御精度に関係する感光体ドラム(又はベ
ルト)の高精度な運動制御に関わるものであり、感光体
ドラム軸に取り付けたロータリーエンコーダの回転を2
つのセンサで検出し、その検出結果に基づいて感光体ド
ラムの運動(回転角速度)を制御している。
して画像形成の位置の精度を上げるべく、「デジタルカ
ラー電子写真システムにおける高精度レジストレーショ
ン技術」(電子写真学会)がある。これは用紙搬送方向
の画素位置の制御精度に関係する感光体ドラム(又はベ
ルト)の高精度な運動制御に関わるものであり、感光体
ドラム軸に取り付けたロータリーエンコーダの回転を2
つのセンサで検出し、その検出結果に基づいて感光体ド
ラムの運動(回転角速度)を制御している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、どのような
部材もその製作精度には限界があるから、上記感光体ド
ラムの場合も機械的に発生する形状あるいは寸法上の誤
差が必ず伴っている。すなわち、感光体ドラムの周表面
の断面が必ずしも真円を形成しているとは限らない。し
たがって、感光体ドラムが駆動制御によって一定の角速
度で回転したとしても、もし円周面の断面が真円でない
と、円周面の移動速度にむらが発生する。すなわち、回
転軸の中心からの距離が遠い部分(円周面が基準より凸
である部分)の面の移動速度は速く、回転軸の中心から
の距離が近い部分(円周面が基準より凹である部分)は
面の移動速度は遅くなる。
部材もその製作精度には限界があるから、上記感光体ド
ラムの場合も機械的に発生する形状あるいは寸法上の誤
差が必ず伴っている。すなわち、感光体ドラムの周表面
の断面が必ずしも真円を形成しているとは限らない。し
たがって、感光体ドラムが駆動制御によって一定の角速
度で回転したとしても、もし円周面の断面が真円でない
と、円周面の移動速度にむらが発生する。すなわち、回
転軸の中心からの距離が遠い部分(円周面が基準より凸
である部分)の面の移動速度は速く、回転軸の中心から
の距離が近い部分(円周面が基準より凹である部分)は
面の移動速度は遅くなる。
【0010】一方、記録ヘッドは、感光体ドラムの円周
面が一定速度で移動して行くものとして、副走査方向の
書込みを一定速度で行っている。したがって、上述した
ような感光体ドラム周表面の移動速度の変動があると書
込み位置に位置ずれを起こし、正しくあるべき色の重ね
合わせにむらが発生して質の良い画像が得られない。ま
た、感光体ドラムの円周面の断面が仮令真円であったと
しても、他方で回転軸に偏心等があると、その場合もや
はり結果として上述した場合と同様の不具合が発生す
る。
面が一定速度で移動して行くものとして、副走査方向の
書込みを一定速度で行っている。したがって、上述した
ような感光体ドラム周表面の移動速度の変動があると書
込み位置に位置ずれを起こし、正しくあるべき色の重ね
合わせにむらが発生して質の良い画像が得られない。ま
た、感光体ドラムの円周面の断面が仮令真円であったと
しても、他方で回転軸に偏心等があると、その場合もや
はり結果として上述した場合と同様の不具合が発生す
る。
【0011】図15(a),(b) は、感光体ドラムの円周面
の断面が真円ではあるが回転軸が偏心しているために発
生する周面速度の速度むらを説明する図である。同図
(a) は感光体ドラム1を中心に、初期化帯電ローラ2、
露光ヘッド3、現像ローラ4、用紙P、転写帯電ローラ
5、およびクリーナ6の配置を示している。同図(a) に
示すように、感光体ドラム1の回転軸の中心が、正しい
中心Co ではなくCx に偏心していた場合、例えばいま
感光体ドラム1が図の矢印Aで示す時計回り方向に角速
度ωで回転しているものとすれば、露光ヘッド3に対す
る感光体ドラム1周表面の速度は、正しい中心Co から
の正しい半径Ro による速度ω・Ro ではなく、偏心軸
の中心Cx から、いま露光ヘッド3の直下を通過中の周
表面までの距離Rx による速度ω・Rx である。そし
て、この偏心軸の中心Cx から周表面までの距離Rx
は、例えば露光ヘッド3に対するように一つの定点に対
して、最大距離Rmxから最少距離Rmnまでそして再び最
少距離Rmnから最大距離Rmxまで時々刻々変化する。す
なわち一定点に対する周表面速度が時々刻々と周期的に
変化する。
の断面が真円ではあるが回転軸が偏心しているために発
生する周面速度の速度むらを説明する図である。同図
(a) は感光体ドラム1を中心に、初期化帯電ローラ2、
露光ヘッド3、現像ローラ4、用紙P、転写帯電ローラ
5、およびクリーナ6の配置を示している。同図(a) に
示すように、感光体ドラム1の回転軸の中心が、正しい
中心Co ではなくCx に偏心していた場合、例えばいま
感光体ドラム1が図の矢印Aで示す時計回り方向に角速
度ωで回転しているものとすれば、露光ヘッド3に対す
る感光体ドラム1周表面の速度は、正しい中心Co から
の正しい半径Ro による速度ω・Ro ではなく、偏心軸
の中心Cx から、いま露光ヘッド3の直下を通過中の周
表面までの距離Rx による速度ω・Rx である。そし
て、この偏心軸の中心Cx から周表面までの距離Rx
は、例えば露光ヘッド3に対するように一つの定点に対
して、最大距離Rmxから最少距離Rmnまでそして再び最
少距離Rmnから最大距離Rmxまで時々刻々変化する。す
なわち一定点に対する周表面速度が時々刻々と周期的に
変化する。
【0012】同図(b) は、その変化の状態を示す図であ
り、横軸に時間t0 〜ts (一回転の周期)を示し、縦
軸に感光体ドラム1の周表面速度ω・R(R=Rmn〜R
mx)を示している。回転軸が偏心していなければ一定点
に対する周表面速度は一定であり、速度ω・Ro で推移
する(図の正しい速度を示す直線7参照)。しかし、回
転軸に偏心があれば上述したように回転軸が一回転する
間に周表面速度は、最初の半回転で最大距離Rmxのとき
の速度ω・Rmx(図では時刻t1 のとき)から最少距離
Rmnのときの速度ω・Rmn(図では時刻t2 のとき)ま
で変化し、次の半回転で最少距離Rmnのところから最大
距離Rmxのところまで(時刻t2 →ts→t0 →t1 )
変化するということを繰り返す(図の偏心による速度を
示す曲線8参照)。このように、回転軸に偏心がある
と、あたかも円周面に凹凸があるかの如く周表面が変位
し且つその速度が変動する。
り、横軸に時間t0 〜ts (一回転の周期)を示し、縦
軸に感光体ドラム1の周表面速度ω・R(R=Rmn〜R
mx)を示している。回転軸が偏心していなければ一定点
に対する周表面速度は一定であり、速度ω・Ro で推移
する(図の正しい速度を示す直線7参照)。しかし、回
転軸に偏心があれば上述したように回転軸が一回転する
間に周表面速度は、最初の半回転で最大距離Rmxのとき
の速度ω・Rmx(図では時刻t1 のとき)から最少距離
Rmnのときの速度ω・Rmn(図では時刻t2 のとき)ま
で変化し、次の半回転で最少距離Rmnのところから最大
距離Rmxのところまで(時刻t2 →ts→t0 →t1 )
変化するということを繰り返す(図の偏心による速度を
示す曲線8参照)。このように、回転軸に偏心がある
と、あたかも円周面に凹凸があるかの如く周表面が変位
し且つその速度が変動する。
【0013】ところで偏心による回転軸から感光体ドラ
ム1周表面までの距離の変動に対する影響は、感光体ド
ラム1に当接している初期化帯電ローラ2、現像ローラ
4、用紙P、転写帯電ローラ5、およびクリーナ6等
は、付勢部材によって感光体ドラム1周面に付勢されて
いるから、回転軸からの遠近には柔軟に対応でき、した
がって長期にわたる使用に対する問題は別として、いま
直ちに機械的又はその他の障害を引き起こすという虞れ
はない。また、露光ヘッド3は、感光体ドラム1周表面
から一定の間隔をもって配設されていて当接しているわ
けではないから、常軌を逸する偏心は別として、精度に
関る程度の偏心から生じる回転軸からの遠近には、対向
面が摺接するなど機械的に関与し合うことはなく、した
がって障害を引き起こすという虞れはない。
ム1周表面までの距離の変動に対する影響は、感光体ド
ラム1に当接している初期化帯電ローラ2、現像ローラ
4、用紙P、転写帯電ローラ5、およびクリーナ6等
は、付勢部材によって感光体ドラム1周面に付勢されて
いるから、回転軸からの遠近には柔軟に対応でき、した
がって長期にわたる使用に対する問題は別として、いま
直ちに機械的又はその他の障害を引き起こすという虞れ
はない。また、露光ヘッド3は、感光体ドラム1周表面
から一定の間隔をもって配設されていて当接しているわ
けではないから、常軌を逸する偏心は別として、精度に
関る程度の偏心から生じる回転軸からの遠近には、対向
面が摺接するなど機械的に関与し合うことはなく、した
がって障害を引き起こすという虞れはない。
【0014】しかしながら、偏心による回転軸から感光
体ドラム1の周表面までの距離の変動に基づく周表面速
度の変動は、画像形成において、図14(b),(c) に示し
たような記録ドット密度の過疎および過密な状態が、周
期的に横縞となって現れるという重大な障害を引き起こ
す。特にフルカラーの画像形成装置で色毎に、しかも色
の重なり合う位置が別々に、このような疎密の違いが出
てきては画質が極端に低下する。
体ドラム1の周表面までの距離の変動に基づく周表面速
度の変動は、画像形成において、図14(b),(c) に示し
たような記録ドット密度の過疎および過密な状態が、周
期的に横縞となって現れるという重大な障害を引き起こ
す。特にフルカラーの画像形成装置で色毎に、しかも色
の重なり合う位置が別々に、このような疎密の違いが出
てきては画質が極端に低下する。
【0015】上述した高精度レジストレーション技術
は、高精度のエンコーダを必要とするため装置価格が高
価になるという欠点を有しているばかりでなく、感光体
ドラム軸にエンコーダを取り付けて、その回転を検出す
る構成となっているため、上述した感光体ドラムの直径
の誤差又は回転軸の偏心を検出することは出来ない。そ
して、その感光体ドラムの直径の誤差又は回転軸の偏心
を検出することが出来ないから、その誤差や偏心に基づ
く画像形成上の障害を補正することができないという問
題を有していた。
は、高精度のエンコーダを必要とするため装置価格が高
価になるという欠点を有しているばかりでなく、感光体
ドラム軸にエンコーダを取り付けて、その回転を検出す
る構成となっているため、上述した感光体ドラムの直径
の誤差又は回転軸の偏心を検出することは出来ない。そ
して、その感光体ドラムの直径の誤差又は回転軸の偏心
を検出することが出来ないから、その誤差や偏心に基づ
く画像形成上の障害を補正することができないという問
題を有していた。
【0016】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
偏心、外径精度むら、駆動回転むら等による感光体ドラ
ム表面の速度むらに拘わりなく画像情報に応じた正しい
位置に露光記録を行う画像形成装置を提供することであ
る。
偏心、外径精度むら、駆動回転むら等による感光体ドラ
ム表面の速度むらに拘わりなく画像情報に応じた正しい
位置に露光記録を行う画像形成装置を提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
画像形装置の構成を述べる。請求項1記載の発明(第1
の発明)は、固定露光素子アレイから成る記録ヘッドに
より感光体上に露光による潜像を形成する像形成部を備
えた画像形成装置を前提とする。
画像形装置の構成を述べる。請求項1記載の発明(第1
の発明)は、固定露光素子アレイから成る記録ヘッドに
より感光体上に露光による潜像を形成する像形成部を備
えた画像形成装置を前提とする。
【0018】この第1の発明の画像形装置は、上記感光
体の変位量を測定する測定手段と、該測定手段による測
定により得られた変位量に応じて上記記録ヘッドによる
露光のタイミングを制御する制御手段とを有して構成さ
れる。
体の変位量を測定する測定手段と、該測定手段による測
定により得られた変位量に応じて上記記録ヘッドによる
露光のタイミングを制御する制御手段とを有して構成さ
れる。
【0019】請求項2記載に発明(第2の発明)は、固
定露光素子アレイから成る記録ヘッドにより感光体上に
露光による潜像を形成する像形成部を多段式に備えた画
像形成装置に適用される。
定露光素子アレイから成る記録ヘッドにより感光体上に
露光による潜像を形成する像形成部を多段式に備えた画
像形成装置に適用される。
【0020】この第2の発明の画像形装置は、上記像形
成部ごとに上記感光体の変位量を測定する測定手段と、
該測定手段による測定により得られた変位量に応じて上
記記録ヘッドによる露光のタイミングを上記像形成部ご
とに制御する制御手段とを有して構成される。
成部ごとに上記感光体の変位量を測定する測定手段と、
該測定手段による測定により得られた変位量に応じて上
記記録ヘッドによる露光のタイミングを上記像形成部ご
とに制御する制御手段とを有して構成される。
【0021】上記第1及び第2の発明における測定手段
が測定する上記感光体の変位量は、例えば請求項3記載
のように、感光体の表面が移動すべき方向への移動速度
の変化量である。また、例えば請求項4記載のように、
感光体の表面が位置すべき基準位置からの位置の変化量
である。
が測定する上記感光体の変位量は、例えば請求項3記載
のように、感光体の表面が移動すべき方向への移動速度
の変化量である。また、例えば請求項4記載のように、
感光体の表面が位置すべき基準位置からの位置の変化量
である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、第1の実施の形
態に係る画像形成装置の主要部(画像形成・転写部)の
側断面を模式的に示す図であり、同図(b) は、その一部
を取り出して示した斜視図である。同図(a),(b) に示す
ように、画像形成装置の主要部を形成している画像形成
・転写部は、感光体ドラム11を中心にして、その円周
面近傍に、これを取り巻くように、測定手段としての変
位センサ12、初期化帯電ローラ13、固定露光素子ア
レイとしての記録ヘッド14、現像器15、搬送ベルト
16、転写帯電器(転写帯電ローラ)17、およびクリ
ーナ18が配設される。
を参照しながら説明する。図1(a) は、第1の実施の形
態に係る画像形成装置の主要部(画像形成・転写部)の
側断面を模式的に示す図であり、同図(b) は、その一部
を取り出して示した斜視図である。同図(a),(b) に示す
ように、画像形成装置の主要部を形成している画像形成
・転写部は、感光体ドラム11を中心にして、その円周
面近傍に、これを取り巻くように、測定手段としての変
位センサ12、初期化帯電ローラ13、固定露光素子ア
レイとしての記録ヘッド14、現像器15、搬送ベルト
16、転写帯電器(転写帯電ローラ)17、およびクリ
ーナ18が配設される。
【0023】感光体ドラム11は、導電性の金属ローラ
の周表面を一様に覆った例えばアントラセン、フタロシ
アニンのような有機光導体(OPC)あるいはSeやa
−Siのような無機光導電体を被着して表面に感光層を
形成してなり、金属ローラ部が装置本体に接地接続され
ている。この感光体ドラム11の円周面と変位センサ1
2の検出口先端との間には間隔αが形成されている。
の周表面を一様に覆った例えばアントラセン、フタロシ
アニンのような有機光導体(OPC)あるいはSeやa
−Siのような無機光導電体を被着して表面に感光層を
形成してなり、金属ローラ部が装置本体に接地接続され
ている。この感光体ドラム11の円周面と変位センサ1
2の検出口先端との間には間隔αが形成されている。
【0024】変位センサ12は、もし感光体ドラム11
の回転軸に偏心が生じていて、その周表面速度にむらが
発生した場合、その速度むらを検出するために配設され
ている。上述したように、周表面速度のむらは回転中心
から円周面までの距離のむらによっている。つまり、周
表面速度のむらと回転中心から円周面までのむらとは同
期している。そして、図に示す感光体ドラム11の円周
面と変位センサ12の検出口先端との間隔αは、感光体
ドラム11の回転中心から円周面までの距離の変位量に
対応して変動する。上記の変位センサ12は、その円周
面までの距離の変位量を検出することによって、その変
位量に連動(同期)する周面速度の変動を認識し、この
認識に基づいて記録ヘッド14による記録(露光)を補
正するために配設されている。これについて詳しくは後
述する。
の回転軸に偏心が生じていて、その周表面速度にむらが
発生した場合、その速度むらを検出するために配設され
ている。上述したように、周表面速度のむらは回転中心
から円周面までの距離のむらによっている。つまり、周
表面速度のむらと回転中心から円周面までのむらとは同
期している。そして、図に示す感光体ドラム11の円周
面と変位センサ12の検出口先端との間隔αは、感光体
ドラム11の回転中心から円周面までの距離の変位量に
対応して変動する。上記の変位センサ12は、その円周
面までの距離の変位量を検出することによって、その変
位量に連動(同期)する周面速度の変動を認識し、この
認識に基づいて記録ヘッド14による記録(露光)を補
正するために配設されている。これについて詳しくは後
述する。
【0025】初期化帯電器(初期化帯電ローラ)22
は、柔軟で弾力性のある導電性の部材からなり、不図示
の高圧電源に接続されており、マイナスの高電圧を感光
体ドラム11に印加して、感光体ドラム11の周表面の
感光層を、例えば「−650V(ボルト)」のマイナス
高電位に一様に帯電させる。
は、柔軟で弾力性のある導電性の部材からなり、不図示
の高圧電源に接続されており、マイナスの高電圧を感光
体ドラム11に印加して、感光体ドラム11の周表面の
感光層を、例えば「−650V(ボルト)」のマイナス
高電位に一様に帯電させる。
【0026】記録ヘッド14は、LED光源を備え、感
光体ドラム11のマイナス高電位に帯電した周表面に、
画像情報に応じた選択的露光により電位が略「−50
V」に減衰したマイナス低電位部を生成する。これによ
って、その「−50V」の低電位部と予め帯電した上記
「−650V」の高電位部とで構成される静電潜像が感
光体ドラム11の周表面上に形成される。この記録ヘッ
ド14の中心と上記の変位センサ12の中心が夫々感光
体ドラム11の回転軸中心と結ぶ2つ直線の成す角度θ
は、これら各部を駆動する不図示の制御装置に記憶され
ている。
光体ドラム11のマイナス高電位に帯電した周表面に、
画像情報に応じた選択的露光により電位が略「−50
V」に減衰したマイナス低電位部を生成する。これによ
って、その「−50V」の低電位部と予め帯電した上記
「−650V」の高電位部とで構成される静電潜像が感
光体ドラム11の周表面上に形成される。この記録ヘッ
ド14の中心と上記の変位センサ12の中心が夫々感光
体ドラム11の回転軸中心と結ぶ2つ直線の成す角度θ
は、これら各部を駆動する不図示の制御装置に記憶され
ている。
【0027】現像器15は、匡体内部に非磁性のトナー
15−1を収容し、下部開口に現像ローラ15−2を支
持している。現像ローラ15−2は、不図示の現像バイ
アス電源から例えば「−250V」の現像バイアスを印
加される。現像ローラ15−2は、回転の摩擦により弱
いマイナス電荷に帯電したトナー15−1を表面に付着
させて回転し、トナー15−1を感光体ドラム11との
対向部に搬送する。
15−1を収容し、下部開口に現像ローラ15−2を支
持している。現像ローラ15−2は、不図示の現像バイ
アス電源から例えば「−250V」の現像バイアスを印
加される。現像ローラ15−2は、回転の摩擦により弱
いマイナス電荷に帯電したトナー15−1を表面に付着
させて回転し、トナー15−1を感光体ドラム11との
対向部に搬送する。
【0028】感光体ドラム11と現像ローラ15−2と
の対向部では、上記「−50V」の静電潜像の低電位部
と現像ローラ15−2との間に「−200V」の電位差
が形成される。即ち静電潜像の低電位部は現像ローラ1
5−2に対して相対的にプラス極性の電位を形成する。
この電位差による電界により、マイナス極性に帯電して
いる非磁性トナー15−1が感光体ドラム11のプラス
極性の静電潜像低電位部に転移してトナー像を形成(現
像)する。感光体ドラム11は、回転しながらそのトナ
ー像を搬送ベルト16との対向部に搬送する。
の対向部では、上記「−50V」の静電潜像の低電位部
と現像ローラ15−2との間に「−200V」の電位差
が形成される。即ち静電潜像の低電位部は現像ローラ1
5−2に対して相対的にプラス極性の電位を形成する。
この電位差による電界により、マイナス極性に帯電して
いる非磁性トナー15−1が感光体ドラム11のプラス
極性の静電潜像低電位部に転移してトナー像を形成(現
像)する。感光体ドラム11は、回転しながらそのトナ
ー像を搬送ベルト16との対向部に搬送する。
【0029】搬送ベルト16は、フッ素樹脂(テトラフ
ルオロエチレン共重合体(ETFE))にカーボンブラ
ックを添加して抵抗調整することにより、1011〜10
14Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた厚さおよそ150μ
mのフィルム状部材で構成される。搬送ベルト16は、
図には見えないが、水平方向に偏平なループ状に配置さ
れており、ループの水平方向の両端部を駆動ローラと従
動ローに夫々支持されて張設され、上部表面が感光体ド
ラム11に接して図の矢印Bで示す右から左方へ循環移
動する。
ルオロエチレン共重合体(ETFE))にカーボンブラ
ックを添加して抵抗調整することにより、1011〜10
14Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた厚さおよそ150μ
mのフィルム状部材で構成される。搬送ベルト16は、
図には見えないが、水平方向に偏平なループ状に配置さ
れており、ループの水平方向の両端部を駆動ローラと従
動ローに夫々支持されて張設され、上部表面が感光体ド
ラム11に接して図の矢印Bで示す右から左方へ循環移
動する。
【0030】搬送ベルト16の上流側(図の右方)に
は、特には図示しないが、多枚数の用紙Pを載置した給
紙カセット又は手差しトレーが設けられ、それらの給紙
口には給紙ローラ等が配設されている。給紙ローラは、
捌き部材又は給紙分離爪等の助けを借りて用紙を一枚毎
に搬送ベルトへ給送する。搬送ベルト16は、その給送
される用紙を上面に載置・吸着して感光体ドラム11と
の対向部へ搬送する。
は、特には図示しないが、多枚数の用紙Pを載置した給
紙カセット又は手差しトレーが設けられ、それらの給紙
口には給紙ローラ等が配設されている。給紙ローラは、
捌き部材又は給紙分離爪等の助けを借りて用紙を一枚毎
に搬送ベルトへ給送する。搬送ベルト16は、その給送
される用紙を上面に載置・吸着して感光体ドラム11と
の対向部へ搬送する。
【0031】転写帯電ブラシ17は、上記搬送ベルト1
6と感光体ドラム11との対向部において搬送ベルト1
6を裏面から感光体ドラム11に押圧して、ここに転写
部を形成する。この転写帯電ブラシ17は、導電性のレ
ーヨン、ナイロン、又はアクリル等を繊維素材としてパ
イル状に織った織物を、ブラシ状に形成して金属又はプ
ラスチックの基体に取り付けて構成される。この転写帯
電ブラシ17には、プラス極性の電流を出力する不図示
の転写バイアス電源が接続される。転写帯電ブラシ17
は、搬送ベルト16により搬送されてきた用紙に、正極
性の電荷を搬送ベルト16を介して印加する。この電荷
に基づく電界により、感光体ドラム11に接触中の用紙
に、感光体ドラム11上の負極性のトナー像が転写され
る。
6と感光体ドラム11との対向部において搬送ベルト1
6を裏面から感光体ドラム11に押圧して、ここに転写
部を形成する。この転写帯電ブラシ17は、導電性のレ
ーヨン、ナイロン、又はアクリル等を繊維素材としてパ
イル状に織った織物を、ブラシ状に形成して金属又はプ
ラスチックの基体に取り付けて構成される。この転写帯
電ブラシ17には、プラス極性の電流を出力する不図示
の転写バイアス電源が接続される。転写帯電ブラシ17
は、搬送ベルト16により搬送されてきた用紙に、正極
性の電荷を搬送ベルト16を介して印加する。この電荷
に基づく電界により、感光体ドラム11に接触中の用紙
に、感光体ドラム11上の負極性のトナー像が転写され
る。
【0032】搬送ベルト16の下流側(図の左方)に
は、不図示の定着器が配設されている。定着器は、発熱
ローラと圧接ローラ等から成り、回転する発熱ローラと
圧接ローラとで、搬送ベルト16から排出される用紙を
挟持して搬送し、搬送しながら用紙上のトナー像を用紙
に熱定着させ、この用紙を機外に排出する。
は、不図示の定着器が配設されている。定着器は、発熱
ローラと圧接ローラ等から成り、回転する発熱ローラと
圧接ローラとで、搬送ベルト16から排出される用紙を
挟持して搬送し、搬送しながら用紙上のトナー像を用紙
に熱定着させ、この用紙を機外に排出する。
【0033】図2は、上記のような画像形成・転写部を
多段式に備えた第2の実施に形態に係るフルカラー画像
形成装置の側断面図である。このフルカラー画像形成装
置は、画像形成・転写部の中の画像形成部の構成をユニ
ット化しており、図3(a) は、その画像形成ユニットの
側断面図、同図(b) は、その斜視図である。尚、図3
(a) には、図1(a),(b) に示した画像形成・転写部と機
能又は構成が同一の部分には図1(a),(b) と同一の番号
を付して示している。また、図3(a) には、画像形成ユ
ニットから独立している記録ヘッド14、搬送ベルト1
6、転写器(転写帯電ブラシ)17等も図示している。
多段式に備えた第2の実施に形態に係るフルカラー画像
形成装置の側断面図である。このフルカラー画像形成装
置は、画像形成・転写部の中の画像形成部の構成をユニ
ット化しており、図3(a) は、その画像形成ユニットの
側断面図、同図(b) は、その斜視図である。尚、図3
(a) には、図1(a),(b) に示した画像形成・転写部と機
能又は構成が同一の部分には図1(a),(b) と同一の番号
を付して示している。また、図3(a) には、画像形成ユ
ニットから独立している記録ヘッド14、搬送ベルト1
6、転写器(転写帯電ブラシ)17等も図示している。
【0034】図2に示すように、フルカラー画像形成装
置20は、装置本体の上面に上蓋21を備えている。上
蓋21の前部側方には図では見えないが電源スイッチ、
液晶表示装置、複数の入力キー等が配設されている。ま
た、装置本体の下部には用紙カセット22が着脱自在に
設けられる。用紙カセット22には、多枚数の用紙が載
置・収容されている。
置20は、装置本体の上面に上蓋21を備えている。上
蓋21の前部側方には図では見えないが電源スイッチ、
液晶表示装置、複数の入力キー等が配設されている。ま
た、装置本体の下部には用紙カセット22が着脱自在に
設けられる。用紙カセット22には、多枚数の用紙が載
置・収容されている。
【0035】装置本体内部には、略中央に、搬送ベルト
16が水平方向に偏平なループ状に配置される。そのル
ープの水平方向の両端部を駆動ローラ23と従動ローラ
24が保持している。搬送ベルト16は、その駆動ロー
ラ23と従動ローラ24によって駆動され、図の反時計
回り方向に循環移動する。搬送ベルト16の上循環部の
裏面に押接して4個の補助ローラ25が配設されてい
る。補助ローラ25は搬送ベルト16の自重による弛み
を抑止している。また、搬送ベルト16の下循環部の裏
面に押接してテンションローラ26が配設されている。
テンションローラ26は、不図示の付勢部材により下方
に付勢されて、搬送ベルト16を張設している。搬送ベ
ルト16の上流(図の右方)では、吸着ローラ27が、
搬送ベルト16を介して従動ローラ24に圧接し、ここ
に用紙搬入部を形成している。吸着ローラ27は、用紙
搬入部に搬入されてくる用紙に吸着バイアスを印加しな
がら搬送ベルト16に押圧して、搬送ベルト16に用紙
を静電的に吸着させる。
16が水平方向に偏平なループ状に配置される。そのル
ープの水平方向の両端部を駆動ローラ23と従動ローラ
24が保持している。搬送ベルト16は、その駆動ロー
ラ23と従動ローラ24によって駆動され、図の反時計
回り方向に循環移動する。搬送ベルト16の上循環部の
裏面に押接して4個の補助ローラ25が配設されてい
る。補助ローラ25は搬送ベルト16の自重による弛み
を抑止している。また、搬送ベルト16の下循環部の裏
面に押接してテンションローラ26が配設されている。
テンションローラ26は、不図示の付勢部材により下方
に付勢されて、搬送ベルト16を張設している。搬送ベ
ルト16の上流(図の右方)では、吸着ローラ27が、
搬送ベルト16を介して従動ローラ24に圧接し、ここ
に用紙搬入部を形成している。吸着ローラ27は、用紙
搬入部に搬入されてくる用紙に吸着バイアスを印加しな
がら搬送ベルト16に押圧して、搬送ベルト16に用紙
を静電的に吸着させる。
【0036】この搬送ベルト16の上循環部に当接して
用紙搬送方向(図の右から左方向)に、4個の感光体ド
ラム11(11a、11b、11c、11d)が多段式
に並設される。各感光体ドラム11の真上には、上蓋2
1裏面に配設されている記録ヘッド14(14a、14
b、14c、14d)が、上蓋21の閉成により挿入さ
れ、位置決め装置により位置決めされて配置される。上
蓋21は装置本体20後方の支持軸を中心にして開閉す
る。上記の各感光体ドラム11は夫々画像形成ユニット
28(28a、28b、28c、28d)に組み付けら
れている。
用紙搬送方向(図の右から左方向)に、4個の感光体ド
ラム11(11a、11b、11c、11d)が多段式
に並設される。各感光体ドラム11の真上には、上蓋2
1裏面に配設されている記録ヘッド14(14a、14
b、14c、14d)が、上蓋21の閉成により挿入さ
れ、位置決め装置により位置決めされて配置される。上
蓋21は装置本体20後方の支持軸を中心にして開閉す
る。上記の各感光体ドラム11は夫々画像形成ユニット
28(28a、28b、28c、28d)に組み付けら
れている。
【0037】画像形成ユニット28は、図3(a) に示す
ように、感光体ドラム11を中心にして、左から時計回
り方向にクリーナ18、初期化帯電器(初期化帯電ブラ
シ)13、現像器15から構成される。同図では図示を
省略しているが、クリーナ18と初期化帯電ブラシ13
との間には、図(a),(b) に示したと同様の変位センサ1
2が配設されている。この場合も、変位センサ12の中
心と記録ヘッド14の中心が夫々感光体ドラム11の回
転軸中心と結ぶ2つ直線の成す角度は、角度θとして、
制御装置に記憶される。
ように、感光体ドラム11を中心にして、左から時計回
り方向にクリーナ18、初期化帯電器(初期化帯電ブラ
シ)13、現像器15から構成される。同図では図示を
省略しているが、クリーナ18と初期化帯電ブラシ13
との間には、図(a),(b) に示したと同様の変位センサ1
2が配設されている。この場合も、変位センサ12の中
心と記録ヘッド14の中心が夫々感光体ドラム11の回
転軸中心と結ぶ2つ直線の成す角度は、角度θとして、
制御装置に記憶される。
【0038】上記の現像器15は、容器内のトナー15
−1および下部開口の現像ローラ15−2の他に、内部
下方にトナー攪拌部材15−3を備え、更に下方にスポ
ンジ部材からなる供給ローラ15−4を備えている。ト
ナー攪拌部材15−3は、図の二点鎖線で示すように回
転して、トナー15−1を攪拌しながら供給ローラ15
−4へトナー15−1を送り込み、供給ローラ15−4
は、現像ローラ15−2に圧接し、攪拌部材15−3か
ら送られるトナー15−1を擦り付けるようにして現像
ローラ15−2周面に供給する。現像ローラ15−2の
回転方向周面には板バネ状のドクターブレード15−5
が当接して配置される。ドクターブレード15−5は、
トナー15−1に摩擦電荷を与えて現像ローラ15−2
への付着を助成すると共に、付着するトナー層を一定の
厚さに規制する。
−1および下部開口の現像ローラ15−2の他に、内部
下方にトナー攪拌部材15−3を備え、更に下方にスポ
ンジ部材からなる供給ローラ15−4を備えている。ト
ナー攪拌部材15−3は、図の二点鎖線で示すように回
転して、トナー15−1を攪拌しながら供給ローラ15
−4へトナー15−1を送り込み、供給ローラ15−4
は、現像ローラ15−2に圧接し、攪拌部材15−3か
ら送られるトナー15−1を擦り付けるようにして現像
ローラ15−2周面に供給する。現像ローラ15−2の
回転方向周面には板バネ状のドクターブレード15−5
が当接して配置される。ドクターブレード15−5は、
トナー15−1に摩擦電荷を与えて現像ローラ15−2
への付着を助成すると共に、付着するトナー層を一定の
厚さに規制する。
【0039】これらの画像形成ユニット28に組み込ま
れている上述の諸装置は、夫々不図示のギア又は電極を
備えており、各ギアはユニット内部で夫々係合してい
る。画像形成ユニット28が図2に示すように装置本体
に装着されると、各電極及び図3(b) に示す感光体ドラ
ム11の支持軸11−1や現像ローラ15−2の支持軸
15−2−1等が装置本体の電源電極及び駆動機構に係
合して駆動される。
れている上述の諸装置は、夫々不図示のギア又は電極を
備えており、各ギアはユニット内部で夫々係合してい
る。画像形成ユニット28が図2に示すように装置本体
に装着されると、各電極及び図3(b) に示す感光体ドラ
ム11の支持軸11−1や現像ローラ15−2の支持軸
15−2−1等が装置本体の電源電極及び駆動機構に係
合して駆動される。
【0040】これらの画像形成ユニット28の(図2参
照)、駆動ローラ23に最も近い転写部に位置する画像
形成ユニット28dの現像器15には、文字等に専用さ
れるBk(ブラック:黒)トナーが収容されている。そ
して、他の画像形成ユニット28a、28b、及び28
cには、減法混色の三原色であるY(イエロー:黄
色)、M(マゼンタ:赤色染料)及びC(シアン:緑味
のある青色)の色トナーが夫々収容されている。
照)、駆動ローラ23に最も近い転写部に位置する画像
形成ユニット28dの現像器15には、文字等に専用さ
れるBk(ブラック:黒)トナーが収容されている。そ
して、他の画像形成ユニット28a、28b、及び28
cには、減法混色の三原色であるY(イエロー:黄
色)、M(マゼンタ:赤色染料)及びC(シアン:緑味
のある青色)の色トナーが夫々収容されている。
【0041】このように4個の記録ヘッド14と4個の
画像形成ユニット28によって構成される4箇所の画像
形成部と、4個の画像形成ユニット28の各感光体ドラ
ム11、搬送ベルト16、および4個の転写帯電ブラシ
17で構成される転写部とから成る多段式の画像形成・
転写部が形成されている。この画像形成・転写部の搬送
方向上流側(図の右方)には、待機ロール対31が配設
される。上述した用紙カセット22に収容されている用
紙は、用紙カセット22の給紙端上方に配設されている
断面が半球形状の給紙コロ32の一回転毎に最上部の一
枚が取り出され、給紙ローラ33により上方に給送さ
れ、2枚のガイド板から形成される搬送路34によって
左方に反転して、上記の待機ロール対31に向けて供給
される。
画像形成ユニット28によって構成される4箇所の画像
形成部と、4個の画像形成ユニット28の各感光体ドラ
ム11、搬送ベルト16、および4個の転写帯電ブラシ
17で構成される転写部とから成る多段式の画像形成・
転写部が形成されている。この画像形成・転写部の搬送
方向上流側(図の右方)には、待機ロール対31が配設
される。上述した用紙カセット22に収容されている用
紙は、用紙カセット22の給紙端上方に配設されている
断面が半球形状の給紙コロ32の一回転毎に最上部の一
枚が取り出され、給紙ローラ33により上方に給送さ
れ、2枚のガイド板から形成される搬送路34によって
左方に反転して、上記の待機ロール対31に向けて供給
される。
【0042】また、画像形成・転写部部の搬送方向下流
(図の左方)には、定着器35が配置される。定着器3
5は、断熱性の匡体内に組み付けられた圧接ローラ、発
熱ローラ、周面清掃器、オイル塗布ローラ、サーミスタ
等から構成され、用紙上に転写されたトナー像を紙面に
熱定着させる。定着器35の下流側には、搬出ロール対
36、搬出ガイド37および排紙ロール対38が配置さ
れる。定着器35でトナー像を熱定着された用紙は、搬
出ロール対36によって搬送され、搬出ガイド37によ
って上方に案内され、排紙ロール対38によって反転
し、トナー像を上にして、後部排紙口39から、装置本
体上部後方と上蓋21の後部とで形成されている排紙ト
レー41上に排出される。
(図の左方)には、定着器35が配置される。定着器3
5は、断熱性の匡体内に組み付けられた圧接ローラ、発
熱ローラ、周面清掃器、オイル塗布ローラ、サーミスタ
等から構成され、用紙上に転写されたトナー像を紙面に
熱定着させる。定着器35の下流側には、搬出ロール対
36、搬出ガイド37および排紙ロール対38が配置さ
れる。定着器35でトナー像を熱定着された用紙は、搬
出ロール対36によって搬送され、搬出ガイド37によ
って上方に案内され、排紙ロール対38によって反転
し、トナー像を上にして、後部排紙口39から、装置本
体上部後方と上蓋21の後部とで形成されている排紙ト
レー41上に排出される。
【0043】上記搬送ベルト16と、用紙カセット22
の間に、所定枚数の回路基盤を装着可能な電装部42が
配設されている。この電装部42に配設される回路基盤
には複数の電子部品からなる後述する制御装置(制御手
段)が搭載されている。電装部42の後方にはファン4
3が配設され、電装部42から放散される熱や定着器3
5から漏出する熱を機外に排出する。
の間に、所定枚数の回路基盤を装着可能な電装部42が
配設されている。この電装部42に配設される回路基盤
には複数の電子部品からなる後述する制御装置(制御手
段)が搭載されている。電装部42の後方にはファン4
3が配設され、電装部42から放散される熱や定着器3
5から漏出する熱を機外に排出する。
【0044】図4は、上記制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。同図において、制御装置は、マイクロプロ
セッサ等からなるCPU(中央演算処理装置)51と、
そのCPU51に接続しているROM(Read Only Memor
y)52、RAM(Random Access Memory)53、EEPR
OM(不揮発RAM)54、I/O(入出力回路)5
5、4個のA/D(アナログ/デジタル変換器)56
(56a、56b、56c、56d)およびヘッドタイ
ミングコントローラ57からなる。
ク図である。同図において、制御装置は、マイクロプロ
セッサ等からなるCPU(中央演算処理装置)51と、
そのCPU51に接続しているROM(Read Only Memor
y)52、RAM(Random Access Memory)53、EEPR
OM(不揮発RAM)54、I/O(入出力回路)5
5、4個のA/D(アナログ/デジタル変換器)56
(56a、56b、56c、56d)およびヘッドタイ
ミングコントローラ57からなる。
【0045】ROM52は、制御装置50をホストコン
ピユータと連係して動作させるためのプログラムを格納
している。RAM53はCPU51が演算する途中結果
等を一時的に格納する。EEPROM54は測定によっ
て得られた一連の周期的変位データをルックアップテー
ブルとして記憶する。
ピユータと連係して動作させるためのプログラムを格納
している。RAM53はCPU51が演算する途中結果
等を一時的に格納する。EEPROM54は測定によっ
て得られた一連の周期的変位データをルックアップテー
ブルとして記憶する。
【0046】CPU51は、ROM52から読み出した
プログラムに基づいて、RAM53を使用しながら、ホ
ストコンピユータから送信される印字情報に基づく印字
処理の制御を、EEPROM54のルックアップテーブ
ルに基づいて実行する。
プログラムに基づいて、RAM53を使用しながら、ホ
ストコンピユータから送信される印字情報に基づく印字
処理の制御を、EEPROM54のルックアップテーブ
ルに基づいて実行する。
【0047】上記のヘッドタイミングコントローラ57
には、I/F(インターフェース)コントローラ58が
接続されている。I/Fコントローラ58は、パラレル
データの送受信が可能なセントロニクス社の仕様に準拠
して構成されたインターフェースを介して図外のホスト
コンピユータと接続しており、ホストコンピユータから
送信される印字情報を、ヘッドタイミングコントローラ
57に出力する。
には、I/F(インターフェース)コントローラ58が
接続されている。I/Fコントローラ58は、パラレル
データの送受信が可能なセントロニクス社の仕様に準拠
して構成されたインターフェースを介して図外のホスト
コンピユータと接続しており、ホストコンピユータから
送信される印字情報を、ヘッドタイミングコントローラ
57に出力する。
【0048】ヘッドタイミングコントローラ57は、I
/Fコントローラ58から入力される印字情報に基づい
て、記録タイミング信号を記録ヘッド14に出力する。
記録ヘッド14は、CPU51から出力される画像情報
に応じた駆動信号を、駆動に対応する発光素子毎にラッ
チし、上記記録タイミング信号に基づいて一斉に発光す
る。
/Fコントローラ58から入力される印字情報に基づい
て、記録タイミング信号を記録ヘッド14に出力する。
記録ヘッド14は、CPU51から出力される画像情報
に応じた駆動信号を、駆動に対応する発光素子毎にラッ
チし、上記記録タイミング信号に基づいて一斉に発光す
る。
【0049】また、上記の各A/D56a、56b、5
6c及び56dには、変位センサ12のd測定回路12
−2(12−2a、12−2b、12−2c、12−2
d)の出力側が接続されている。図2及び図3(a) では
図示を省略した変位センサ12は、検出部12−1(1
2−1a、12−1b、12−1c、12−1d)と上
記のd測定回路12−2からなっている。
6c及び56dには、変位センサ12のd測定回路12
−2(12−2a、12−2b、12−2c、12−2
d)の出力側が接続されている。図2及び図3(a) では
図示を省略した変位センサ12は、検出部12−1(1
2−1a、12−1b、12−1c、12−1d)と上
記のd測定回路12−2からなっている。
【0050】変位センサ12は、検出部12−1によ
り、回転する感光体ドラム11(11a、11b、11
c、11d)の周表面に所定の波長のレーザー光を発射
してその反射光を測定し、反射光の変化の程度をd測定
回路12−2により変位センサ12(検出部12−1)
と感光体ドラム11の周表面との距離(間隔)データと
してA/D56に出力する。A/D56は、d測定回路
12−2のアナログ出力をデジタルデータに変換してC
PU51に出力する。
り、回転する感光体ドラム11(11a、11b、11
c、11d)の周表面に所定の波長のレーザー光を発射
してその反射光を測定し、反射光の変化の程度をd測定
回路12−2により変位センサ12(検出部12−1)
と感光体ドラム11の周表面との距離(間隔)データと
してA/D56に出力する。A/D56は、d測定回路
12−2のアナログ出力をデジタルデータに変換してC
PU51に出力する。
【0051】また、I/O55には、モータ61の回転
制御を行うモータドライバ62が接続されている。さら
にI/O55には、クラッチ63を駆動するクラッチド
ライバ64と、上記の変位センサ12を駆動するセンサ
ドライバ65が接続されている。
制御を行うモータドライバ62が接続されている。さら
にI/O55には、クラッチ63を駆動するクラッチド
ライバ64と、上記の変位センサ12を駆動するセンサ
ドライバ65が接続されている。
【0052】フルカラー画像形成装置20(図2参照)
は、1個又は2個のモータ61により不図示の駆動伝達
機構を介して各部が回転駆動されるようになっている。
クラッチ63は、特には図示しないが、回転駆動される
各部に対応する複数個のクラッチが駆動伝達機構と各部
間に配置され、駆動タイミングに合わせて駆動伝達を継
断する。センサドライバ65は、印字処理が開始される
と変位センサ12を駆動する。
は、1個又は2個のモータ61により不図示の駆動伝達
機構を介して各部が回転駆動されるようになっている。
クラッチ63は、特には図示しないが、回転駆動される
各部に対応する複数個のクラッチが駆動伝達機構と各部
間に配置され、駆動タイミングに合わせて駆動伝達を継
断する。センサドライバ65は、印字処理が開始される
と変位センサ12を駆動する。
【0053】続いて、図5は、上述した制御装置による
感光体ドラム11へ静電潜像を記録する処理のフローチ
ャートである。同図及び再び図2〜図4を用いて、上記
構成のフルカラー画像形成装置20の印字処理の動作を
説明する。
感光体ドラム11へ静電潜像を記録する処理のフローチ
ャートである。同図及び再び図2〜図4を用いて、上記
構成のフルカラー画像形成装置20の印字処理の動作を
説明する。
【0054】先ず、図2において、装置本体20に電源
が投入され、使用する用紙枚数、印字モード、その他の
指定が、キー入力あるいは接続するホスト機器からの信
号として入力されると、図4に示したCPU51は、各
部の駆動を開始する前に、各感光体ドラム11を順次時
計回り方向に角速度ωで回転駆動して、夫々変位センサ
12により感光体ドラム11表面を計測し、d測定回路
12−2及びA/D56を介して入力される測定結果か
ら、図15(b) に示したような速度変動周期テーブルを
作成して、これらのテーブルを夫々EEPROM54の
所定の領域に格納する。続いて、各部の駆動を開始す
る。
が投入され、使用する用紙枚数、印字モード、その他の
指定が、キー入力あるいは接続するホスト機器からの信
号として入力されると、図4に示したCPU51は、各
部の駆動を開始する前に、各感光体ドラム11を順次時
計回り方向に角速度ωで回転駆動して、夫々変位センサ
12により感光体ドラム11表面を計測し、d測定回路
12−2及びA/D56を介して入力される測定結果か
ら、図15(b) に示したような速度変動周期テーブルを
作成して、これらのテーブルを夫々EEPROM54の
所定の領域に格納する。続いて、各部の駆動を開始す
る。
【0055】給紙コロ32(図2参照)が用紙カセット
22に載置収容されている用紙を給紙ローラ33及び搬
送路34を介して待機ロール対31へ給送する。待機ロ
ール対31は一旦回転を停止し、給送されてくる用紙の
先端を挟持部に当接させて待機する。
22に載置収容されている用紙を給紙ローラ33及び搬
送路34を介して待機ロール対31へ給送する。待機ロ
ール対31は一旦回転を停止し、給送されてくる用紙の
先端を挟持部に当接させて待機する。
【0056】駆動ローラ23が反時計回り方向に回転を
開始し、従動ローラ24が従動して同じく反時計回り方
向に回転する。これにより搬送ベルト16は、上循環部
が4個の感光体ドラム11に当接して全体が反時計回り
方向に循環移動する。これと共に、画像形成ユニット2
8a、25b、25c及び25dが、印字タイミングに
合わせて順次駆動され、その駆動に応じて感光体ドラム
11a、11b、11c及び11dが、順次時計回り方
向に上記の角速度ωで回転駆動される。
開始し、従動ローラ24が従動して同じく反時計回り方
向に回転する。これにより搬送ベルト16は、上循環部
が4個の感光体ドラム11に当接して全体が反時計回り
方向に循環移動する。これと共に、画像形成ユニット2
8a、25b、25c及び25dが、印字タイミングに
合わせて順次駆動され、その駆動に応じて感光体ドラム
11a、11b、11c及び11dが、順次時計回り方
向に上記の角速度ωで回転駆動される。
【0057】上記夫々の画像形成ユニット28において
は、初期化帯電ブラシ13(図3(a) 参照)は、感光体
ドラム11の周面に一様な電荷を付与して帯電させる。
ここで、次にCPU51による制御により、図5に示す
処理が行われる。先ず、変位センサ12により感光体ド
ラム11表面からの距離dの測定がなされる(ステップ
S1)。次にその測定結果が、A/D56によりアナロ
グ/デジタル変換され、データdとして出力される(ス
テップS2)。このデータdは、ヘッドタイミングコン
トローラ(HTC)57に引き渡される(ステップS
3)。
は、初期化帯電ブラシ13(図3(a) 参照)は、感光体
ドラム11の周面に一様な電荷を付与して帯電させる。
ここで、次にCPU51による制御により、図5に示す
処理が行われる。先ず、変位センサ12により感光体ド
ラム11表面からの距離dの測定がなされる(ステップ
S1)。次にその測定結果が、A/D56によりアナロ
グ/デジタル変換され、データdとして出力される(ス
テップS2)。このデータdは、ヘッドタイミングコン
トローラ(HTC)57に引き渡される(ステップS
3)。
【0058】ヘッドタイミングコントローラ(HTC)
57は、内蔵のタイマtに、θ/ωを設定して計時を開
始する(ステップS4)。更に上記のデータdを、主走
査1ラインの書き込み周期TWに変換する(ステップS
5)。この書き込み周期TWは、次式によって算出され
る。
57は、内蔵のタイマtに、θ/ωを設定して計時を開
始する(ステップS4)。更に上記のデータdを、主走
査1ラインの書き込み周期TWに変換する(ステップS
5)。この書き込み周期TWは、次式によって算出され
る。
【0059】すなわち、記録解像度をK(dpi、ドッ
ト/インチ)、記録速度をV(mm/sec、ミリメー
トル/秒)とすると、書き込み周期TWは、 TW=1/((K/25.4)・V) で表される。ここで、上記の記録速度Vは、 V=C1 ・2πrω (但しC
1 は定数) である。感光体ドラム11の回転軸中心から変位センサ
12の検出部12−1までの距離を間隔Lとすれば、回
転半径rは、 r=L−d で表すことができる。これを上式に代入すると、記録速
度Vは、 V=C1・2π(L−d)ω である。よって、書き込み周期TWは、 TW=C2 /(K・2π(L−d)ω) (但しC
2 は定数) で設定することができる。
ト/インチ)、記録速度をV(mm/sec、ミリメー
トル/秒)とすると、書き込み周期TWは、 TW=1/((K/25.4)・V) で表される。ここで、上記の記録速度Vは、 V=C1 ・2πrω (但しC
1 は定数) である。感光体ドラム11の回転軸中心から変位センサ
12の検出部12−1までの距離を間隔Lとすれば、回
転半径rは、 r=L−d で表すことができる。これを上式に代入すると、記録速
度Vは、 V=C1・2π(L−d)ω である。よって、書き込み周期TWは、 TW=C2 /(K・2π(L−d)ω) (但しC
2 は定数) で設定することができる。
【0060】上記に続いて、ヘッドタイミングコントロ
ーラ(HTC)57は、タイマtの計時が終了すると、
上記TWで露光を行うように記録ヘッド14に記録タイ
ミング信号を出力して記録(発光)を実行させる(ステ
ップS6)。そして上記ステップS1〜S6を、主走査
1ライン毎に繰り返す。これにより、各画像形成ユニッ
ト28毎に、感光体ドラム11の偏心や周表面の凹凸等
に拘りなく、副走査方向に一定な所定のピッチの記録ド
ット(低電位部)による画像(静電潜像)が形成され
る。現像ローラ15−2(図3(a) 参照)は、静電潜像
の低電位部にトナー15−1を転移させて感光体ドラム
11周面上にトナー像を形成(現像)する。
ーラ(HTC)57は、タイマtの計時が終了すると、
上記TWで露光を行うように記録ヘッド14に記録タイ
ミング信号を出力して記録(発光)を実行させる(ステ
ップS6)。そして上記ステップS1〜S6を、主走査
1ライン毎に繰り返す。これにより、各画像形成ユニッ
ト28毎に、感光体ドラム11の偏心や周表面の凹凸等
に拘りなく、副走査方向に一定な所定のピッチの記録ド
ット(低電位部)による画像(静電潜像)が形成され
る。現像ローラ15−2(図3(a) 参照)は、静電潜像
の低電位部にトナー15−1を転移させて感光体ドラム
11周面上にトナー像を形成(現像)する。
【0061】最上流の感光体ドラム11a周面上のトナ
ー像の先端が、搬送ベルト16との対向点に回転搬送さ
れてくるタイミングで、その対向点に用紙の印字開始位
置が一致するように、待機ロール対31(図2参照)が
回転を開始して用紙を画像形成部の用紙搬入部へ給送す
る。
ー像の先端が、搬送ベルト16との対向点に回転搬送さ
れてくるタイミングで、その対向点に用紙の印字開始位
置が一致するように、待機ロール対31(図2参照)が
回転を開始して用紙を画像形成部の用紙搬入部へ給送す
る。
【0062】従動ローラ24と吸着ローラ27は、給送
された用紙を搬送ベルト16と共に挟持して搬送する。
用紙は搬送ベルト16に吸着されて感光体ドラム11a
と転写帯電ブラシ17により形成されている最初の転写
部へ搬送される。転写帯電ブラシ17は、転写バイアス
電源から供給される正極性の電荷を、搬送ベルト16に
より搬送されてきた用紙に、搬送ベルト16を介して印
加する。この電荷に基づく電界により、感光体ドラム1
1に接触中の用紙に、感光体ドラム11上のY(イエロ
ー)トナー像が転写される。
された用紙を搬送ベルト16と共に挟持して搬送する。
用紙は搬送ベルト16に吸着されて感光体ドラム11a
と転写帯電ブラシ17により形成されている最初の転写
部へ搬送される。転写帯電ブラシ17は、転写バイアス
電源から供給される正極性の電荷を、搬送ベルト16に
より搬送されてきた用紙に、搬送ベルト16を介して印
加する。この電荷に基づく電界により、感光体ドラム1
1に接触中の用紙に、感光体ドラム11上のY(イエロ
ー)トナー像が転写される。
【0063】続いて、感光体ドラム11bと転写帯電ブ
ラシ17により形成されている上流から2番目の転写部
においてM(マゼンタ)トナー像が転写され、更に感光
体ドラム11cと転写帯電ブラシ17により形成されて
いる上流から3番目の転写部でC(シアン)トナー像が
転写される。そして、感光体ドラム11dと転写帯電ブ
ラシ17により形成されている最下流の転写部でBk
(ブラック)トナー像が順次転写される。
ラシ17により形成されている上流から2番目の転写部
においてM(マゼンタ)トナー像が転写され、更に感光
体ドラム11cと転写帯電ブラシ17により形成されて
いる上流から3番目の転写部でC(シアン)トナー像が
転写される。そして、感光体ドラム11dと転写帯電ブ
ラシ17により形成されている最下流の転写部でBk
(ブラック)トナー像が順次転写される。
【0064】上記いずれの転写部においても、用紙に転
写されるトナー像には、副走査方向の印字ドットのピッ
チに伸縮等がなく一定のピッチの印字ドットによる画像
が形成されており、これらが塗り重ねられる。したがっ
て、フルカラー画像に特有の色ずれ等の不具合もなく良
質のカラー画像が形成される。
写されるトナー像には、副走査方向の印字ドットのピッ
チに伸縮等がなく一定のピッチの印字ドットによる画像
が形成されており、これらが塗り重ねられる。したがっ
て、フルカラー画像に特有の色ずれ等の不具合もなく良
質のカラー画像が形成される。
【0065】このようにして、4色のトナー像を転写さ
れた用紙は、搬送ベルト16から分離され、定着器35
に搬入される。定着器35は、トナー像を用紙に熱定着
させる。この画像定着後、用紙は、搬出ロール対36に
より、搬出ガイド37及び排紙ロール対38を介して上
部排紙口39からトナー像を下にして排紙トレー41上
に排出される。
れた用紙は、搬送ベルト16から分離され、定着器35
に搬入される。定着器35は、トナー像を用紙に熱定着
させる。この画像定着後、用紙は、搬出ロール対36に
より、搬出ガイド37及び排紙ロール対38を介して上
部排紙口39からトナー像を下にして排紙トレー41上
に排出される。
【0066】次に、図6は、第3の実施の形態における
フルカラー画像形成装置の主要部(画像形成・転写部)
の側断面を模式的に示す図である。尚、同図に示す各部
の構成は、図1(a) に示した各部と配置位置が異なるだ
けで各部夫々の構成は同一であるので、図6には図1
(a) と同一の番号を付して示している。この場合も、こ
のフルカラー画像形成装置は、図6に示す画像形成・転
写部を、図2に示したように多段式に備えている。
フルカラー画像形成装置の主要部(画像形成・転写部)
の側断面を模式的に示す図である。尚、同図に示す各部
の構成は、図1(a) に示した各部と配置位置が異なるだ
けで各部夫々の構成は同一であるので、図6には図1
(a) と同一の番号を付して示している。この場合も、こ
のフルカラー画像形成装置は、図6に示す画像形成・転
写部を、図2に示したように多段式に備えている。
【0067】上述した第1及び第2の実施の形態におい
ては、変位センサ12の配設位置と記録ヘッド14の配
設位置には、感光体ドラム11の回転軸中心に対して角
度θの位置ずれが設けられていたが、この第3の実施の
形態における画像形成・転写部では、通常、記録ヘッド
14の幅(主走査方向の長さ)が感光体ドラム11の幅
(主走査方向の長さ)よりも短いことに着目して、その
記録ヘッド14の幅方向の延長線上において記録ヘッド
14の端部に近接して、変位センサ12を配設するよう
にしている。すなわち、図6に示すように、回転軸中心
に対して変位センサ12と記録ヘッド14は同一位置に
配設されている。
ては、変位センサ12の配設位置と記録ヘッド14の配
設位置には、感光体ドラム11の回転軸中心に対して角
度θの位置ずれが設けられていたが、この第3の実施の
形態における画像形成・転写部では、通常、記録ヘッド
14の幅(主走査方向の長さ)が感光体ドラム11の幅
(主走査方向の長さ)よりも短いことに着目して、その
記録ヘッド14の幅方向の延長線上において記録ヘッド
14の端部に近接して、変位センサ12を配設するよう
にしている。すなわち、図6に示すように、回転軸中心
に対して変位センサ12と記録ヘッド14は同一位置に
配設されている。
【0068】図7は、このフルカラー画像形成装置の制
御装置の構成を示すブロック図である。同図は、変位セ
ンサと記録ヘッド相互の配置関係を示し、これらと制御
装置との接続を示すために図示しているが、この制御装
置は制御の方法が異なるだけで、その構成は、図4に示
した制御装置と同様であるので図4と同一の番号を付し
て示し、説明は省略する。図8は、上記制御装置によ
る、制御の処理動作を示すフローチャートである。この
実施の形態におけるフルカラー画像形成装置全体として
の処理動作は、前述した第2の実施の形態におけるフル
カラー画像形成装置の処理動作と同一である。以下、図
8のフローチャートに示す感光体ドラムへ静電潜像を記
録する処理動作について説明する。
御装置の構成を示すブロック図である。同図は、変位セ
ンサと記録ヘッド相互の配置関係を示し、これらと制御
装置との接続を示すために図示しているが、この制御装
置は制御の方法が異なるだけで、その構成は、図4に示
した制御装置と同様であるので図4と同一の番号を付し
て示し、説明は省略する。図8は、上記制御装置によ
る、制御の処理動作を示すフローチャートである。この
実施の形態におけるフルカラー画像形成装置全体として
の処理動作は、前述した第2の実施の形態におけるフル
カラー画像形成装置の処理動作と同一である。以下、図
8のフローチャートに示す感光体ドラムへ静電潜像を記
録する処理動作について説明する。
【0069】この場合も、CPU51は、各部の駆動を
開始する前に、各感光体ドラム11を順次時計回り方向
に回転駆動して、夫々変位センサ12により感光体ドラ
ム11表面を計測し、d測定回路12−2及びA/D5
6を介して入力される測定結果から、図15(b) に示し
たような速度変動周期テーブルを作成して、これらのテ
ーブルを夫々EEPROM54の所定の領域に格納す
る。そして、各部の駆動を開始する。
開始する前に、各感光体ドラム11を順次時計回り方向
に回転駆動して、夫々変位センサ12により感光体ドラ
ム11表面を計測し、d測定回路12−2及びA/D5
6を介して入力される測定結果から、図15(b) に示し
たような速度変動周期テーブルを作成して、これらのテ
ーブルを夫々EEPROM54の所定の領域に格納す
る。そして、各部の駆動を開始する。
【0070】そして、用紙が搬送ベルト16により転写
部に搬送され、夫々の画像形成ユニット28において、
初期化帯電ブラシ13が感光体ドラム11の周面に一様
な電荷を付与して帯電させた後、図8に示す処理が行わ
れる。同図のステップS11〜S13は、図5に示した
ステップS1〜S3と同一の処理である。
部に搬送され、夫々の画像形成ユニット28において、
初期化帯電ブラシ13が感光体ドラム11の周面に一様
な電荷を付与して帯電させた後、図8に示す処理が行わ
れる。同図のステップS11〜S13は、図5に示した
ステップS1〜S3と同一の処理である。
【0071】この実施の形態では変位センサ12と記録
ヘッド14に位置ずれがなく、したがって、変位センサ
12による感光体ドラム11上の検出位置と記録ヘッド
14が記録すべき感光体ドラム11上の記録位置に時間
的ずれがないから、ヘッドタイミングコントローラ(H
TC)57は、内蔵のタイマtにθ/ωを設定する必要
はなく、上記のステップS13に続いて直ちに主走査1
ラインの書き込み周期TWの算出を行う(ステップS1
4)。この書き込み周期TWの算出に用いられる式は前
述した通りである。
ヘッド14に位置ずれがなく、したがって、変位センサ
12による感光体ドラム11上の検出位置と記録ヘッド
14が記録すべき感光体ドラム11上の記録位置に時間
的ずれがないから、ヘッドタイミングコントローラ(H
TC)57は、内蔵のタイマtにθ/ωを設定する必要
はなく、上記のステップS13に続いて直ちに主走査1
ラインの書き込み周期TWの算出を行う(ステップS1
4)。この書き込み周期TWの算出に用いられる式は前
述した通りである。
【0072】そして、ヘッドタイミングコントローラ
(HTC)57は、上記TWで露光を行うように記録ヘ
ッド14に記録タイミング信号を出力して記録(発光)
を実行させる(ステップS15)。そして上記ステップ
S11〜S15を、主走査1ライン毎に繰り返す。これ
により、この場合も各画像形成ユニット28毎に、感光
体ドラム11の偏心や周表面の凹凸等に拘りなく、副走
査方向に一定な所定のピッチの記録ドット(低電位部)
による画像(静電潜像)が形成される。
(HTC)57は、上記TWで露光を行うように記録ヘ
ッド14に記録タイミング信号を出力して記録(発光)
を実行させる(ステップS15)。そして上記ステップ
S11〜S15を、主走査1ライン毎に繰り返す。これ
により、この場合も各画像形成ユニット28毎に、感光
体ドラム11の偏心や周表面の凹凸等に拘りなく、副走
査方向に一定な所定のピッチの記録ドット(低電位部)
による画像(静電潜像)が形成される。
【0073】尚、上述の実施の形態においては、感光体
ドラム11の周表面速度の変位検知を、変位センサ12
により感光体ドラム11周表面までの距離の変位を検出
することによって行っているが、物体の表面速度を直接
検出する速度センサによって速度の変位を検出するよう
にしてもよい。
ドラム11の周表面速度の変位検知を、変位センサ12
により感光体ドラム11周表面までの距離の変位を検出
することによって行っているが、物体の表面速度を直接
検出する速度センサによって速度の変位を検出するよう
にしてもよい。
【0074】図9(a) は、第4の実施の形態として、速
度センサによって感光体ドラム周表面の速度を検出する
画像形成・転写部の構成を示している。同図(a) は、速
度センサ以外の各部の構成は、図1(a) 及び図6に示し
た各部の構成と同一であるので、図1(a) 及び図6の番
号と同一の番号を付して示している。この図9(a) は、
速度センサ66を記録ヘッド14よりも、感光体ドラム
11の回転軸中心に対して角度θだけずらして配設した
場合の構成を示している。
度センサによって感光体ドラム周表面の速度を検出する
画像形成・転写部の構成を示している。同図(a) は、速
度センサ以外の各部の構成は、図1(a) 及び図6に示し
た各部の構成と同一であるので、図1(a) 及び図6の番
号と同一の番号を付して示している。この図9(a) は、
速度センサ66を記録ヘッド14よりも、感光体ドラム
11の回転軸中心に対して角度θだけずらして配設した
場合の構成を示している。
【0075】同図(b) はその速度センサ66と記録ヘッ
ド14の、制御装置50への接続関係を示しており、制
御装置50の他の構成部分は図示を省略している。記録
ヘッド14の出力側は、夫々ヘッドタイミングコントロ
ーラ57(図4又は図7参照)に接続される。速度セン
サ66は、図9(b) に示すように、検出部66−1(6
6−1a、66−1b、66−1c、66−1d)とV
測定回路66−2(66−2a、66−2b、66−2
c、66−2d)とからなる。V測定回路66−2の出
力は、A/D56(図4又は図7参照)に入力される。
この速度センサ66は、測定表面のスペックル像(物体
の不均一な表面にレーザのように干渉性の強い光を照射
してその散乱光を観測したとき、光の強度分布がランダ
ムになり、表面が粒子の外見を呈する現象)が表面の移
動とともに移動することを利用して表面速度を直接測定
する。
ド14の、制御装置50への接続関係を示しており、制
御装置50の他の構成部分は図示を省略している。記録
ヘッド14の出力側は、夫々ヘッドタイミングコントロ
ーラ57(図4又は図7参照)に接続される。速度セン
サ66は、図9(b) に示すように、検出部66−1(6
6−1a、66−1b、66−1c、66−1d)とV
測定回路66−2(66−2a、66−2b、66−2
c、66−2d)とからなる。V測定回路66−2の出
力は、A/D56(図4又は図7参照)に入力される。
この速度センサ66は、測定表面のスペックル像(物体
の不均一な表面にレーザのように干渉性の強い光を照射
してその散乱光を観測したとき、光の強度分布がランダ
ムになり、表面が粒子の外見を呈する現象)が表面の移
動とともに移動することを利用して表面速度を直接測定
する。
【0076】図10は、上記第4の実施の形態における
制御装置による制御の処理動作を示すフローチャートで
ある。この実施の形態においても、フルカラー画像形成
装置全体としての処理動作は、前述した第2又は第3の
実施の形態におけるフルカラー画像形成装置の処理動作
と同一である。以下、図10のフローチャートに示す感
光体ドラムへ静電潜像を記録する処理動作について説明
する。
制御装置による制御の処理動作を示すフローチャートで
ある。この実施の形態においても、フルカラー画像形成
装置全体としての処理動作は、前述した第2又は第3の
実施の形態におけるフルカラー画像形成装置の処理動作
と同一である。以下、図10のフローチャートに示す感
光体ドラムへ静電潜像を記録する処理動作について説明
する。
【0077】この場合も、CPU51は、各部の駆動を
開始する前に、各感光体ドラム11を順次時計回り方向
に角速度ωで回転駆動して、夫々速度センサ66により
感光体ドラム11表面を計測し、V測定回路66−2及
びA/D56を介して入力される測定結果から、各感光
体ドラム11毎に速度変動周期テーブルを作成し、更に
これに対応する書き込み周期テーブルを作成する。そし
て、これらのテーブルを夫々EEPROM54の所定の
領域に格納する。それから各部の駆動を開始する。
開始する前に、各感光体ドラム11を順次時計回り方向
に角速度ωで回転駆動して、夫々速度センサ66により
感光体ドラム11表面を計測し、V測定回路66−2及
びA/D56を介して入力される測定結果から、各感光
体ドラム11毎に速度変動周期テーブルを作成し、更に
これに対応する書き込み周期テーブルを作成する。そし
て、これらのテーブルを夫々EEPROM54の所定の
領域に格納する。それから各部の駆動を開始する。
【0078】用紙が搬送ベルト16により転写部に搬送
され、夫々の画像形成ユニット28において、感光体ド
ラム11が時計回り方向に角速度ωで回転駆動され、初
期化帯電ブラシ13が感光体ドラム11の周面に一様な
電荷を付与して帯電させる。そして、CPU51による
制御により、図10に示す処理が行われる。
され、夫々の画像形成ユニット28において、感光体ド
ラム11が時計回り方向に角速度ωで回転駆動され、初
期化帯電ブラシ13が感光体ドラム11の周面に一様な
電荷を付与して帯電させる。そして、CPU51による
制御により、図10に示す処理が行われる。
【0079】先ず、速度センサ66により感光体ドラム
11表面の速度が測定される(ステップS21)。次に
その測定結果が、A/D56によりアナログ/デジタル
変換され、データVとして出力される(ステップS2
2)。このデータVは、ヘッドタイミングコントローラ
(HTC)57に引き渡される(ステップS23)。ヘ
ッドタイミングコントローラ(HTC)57は、内蔵の
タイマtに、θ/ωを設定して計時を開始する(ステッ
プS24)。更に上記のデータVを、主走査1ラインの
書き込み周期TWに変換する(ステップS25)。この
書き込み周期TWへの変換は上述した書き込み周期テー
ブルに依っている。
11表面の速度が測定される(ステップS21)。次に
その測定結果が、A/D56によりアナログ/デジタル
変換され、データVとして出力される(ステップS2
2)。このデータVは、ヘッドタイミングコントローラ
(HTC)57に引き渡される(ステップS23)。ヘ
ッドタイミングコントローラ(HTC)57は、内蔵の
タイマtに、θ/ωを設定して計時を開始する(ステッ
プS24)。更に上記のデータVを、主走査1ラインの
書き込み周期TWに変換する(ステップS25)。この
書き込み周期TWへの変換は上述した書き込み周期テー
ブルに依っている。
【0080】図11(a) は、上述した速度変動周期テー
ブルを示しており、縦軸に感光体ドラム11の周表面の
速度を示し、横軸に感光体ドラム11の1回転の角度
(0〜2π)を示している。また、同図(b) は、上記の
速度変動周期テーブルに対応して作成された書き込み周
期テーブルを示しており、縦軸に主走査1ラインの書き
込み周期を示し、横軸に感光体ドラム11の1回転の角
度(0〜2π)を示している。すなわち、感光体ドラム
11の周表面速度が最も遅いときは(同図(a) の横軸に
示すπ/2のとき)、これに対応する書き込み周期は
(同図(b) の横軸に示すπ/2のとき)最も大きくな
る、つまり書き込み処理が最も遅くなる。そして、感光
体ドラム11の周表面速度が最も速いときは(同図(a)
の横軸に示す3π/2のとき)、これに対応する書き込
み周期は(同図(b) の横軸に示す3π/2のとき)最も
小さくなる、つまり書き込み処理が最も速くなる。これ
によって、感光体ドラム11の周表面に対する書き込み
(露光による記録処理)では、その表面速度の遅速に拘
らず副走査方向に一定のピッチで記録ドット(静電潜
像)が形成されるようなる。
ブルを示しており、縦軸に感光体ドラム11の周表面の
速度を示し、横軸に感光体ドラム11の1回転の角度
(0〜2π)を示している。また、同図(b) は、上記の
速度変動周期テーブルに対応して作成された書き込み周
期テーブルを示しており、縦軸に主走査1ラインの書き
込み周期を示し、横軸に感光体ドラム11の1回転の角
度(0〜2π)を示している。すなわち、感光体ドラム
11の周表面速度が最も遅いときは(同図(a) の横軸に
示すπ/2のとき)、これに対応する書き込み周期は
(同図(b) の横軸に示すπ/2のとき)最も大きくな
る、つまり書き込み処理が最も遅くなる。そして、感光
体ドラム11の周表面速度が最も速いときは(同図(a)
の横軸に示す3π/2のとき)、これに対応する書き込
み周期は(同図(b) の横軸に示す3π/2のとき)最も
小さくなる、つまり書き込み処理が最も速くなる。これ
によって、感光体ドラム11の周表面に対する書き込み
(露光による記録処理)では、その表面速度の遅速に拘
らず副走査方向に一定のピッチで記録ドット(静電潜
像)が形成されるようなる。
【0081】すなわち、上記に続いてヘッドタイミング
コントローラ(HTC)57は、タイマtの計時が終了
すると、上記TWで露光を行うように記録ヘッド14に
記録タイミング信号を出力して記録(発光)を実行させ
る(ステップS26)。これにより、感光体ドラム11
の回転軸中心に対して角度θのずれをもって配設されて
いる回転上流側の速度センサ66の検出した速度と、こ
の速度に対応する書き込み周期(処理の遅速)で、その
検出された表面に記録ヘッド14が記録する書き込みタ
イミングが同期して、書き込みが実行される。
コントローラ(HTC)57は、タイマtの計時が終了
すると、上記TWで露光を行うように記録ヘッド14に
記録タイミング信号を出力して記録(発光)を実行させ
る(ステップS26)。これにより、感光体ドラム11
の回転軸中心に対して角度θのずれをもって配設されて
いる回転上流側の速度センサ66の検出した速度と、こ
の速度に対応する書き込み周期(処理の遅速)で、その
検出された表面に記録ヘッド14が記録する書き込みタ
イミングが同期して、書き込みが実行される。
【0082】そして上記ステップS21〜S26を、主
走査1ライン毎に繰り返す。これにより、各画像形成ユ
ニット28毎に、感光体ドラム11の偏心や周表面の凹
凸等に拘りなく、副走査方向に一定な所定のピッチの記
録ドット(低電位部)による画像(静電潜像)が形成さ
れる。
走査1ライン毎に繰り返す。これにより、各画像形成ユ
ニット28毎に、感光体ドラム11の偏心や周表面の凹
凸等に拘りなく、副走査方向に一定な所定のピッチの記
録ドット(低電位部)による画像(静電潜像)が形成さ
れる。
【0083】尚、上述の実施の形態においては、速度セ
ンサ66と記録ヘッド14が感光体ドラム11の回転軸
中心に対して角度θのずれをもって配設されているが、
速度センサ66と記録ヘッド14を、感光体ドラム11
の回転軸中心に対して同一位置に配置するようにしても
よい。
ンサ66と記録ヘッド14が感光体ドラム11の回転軸
中心に対して角度θのずれをもって配設されているが、
速度センサ66と記録ヘッド14を、感光体ドラム11
の回転軸中心に対して同一位置に配置するようにしても
よい。
【0084】図12(a) は、速度センサによって感光体
ドラム周表面の速度を検出する画像形成・転写部の構成
において、速度センサ66と記録ヘッド14を、感光体
ドラム11の回転軸中心に対して同一位置に配置した場
合の構成を第5の実施の形態として示している。
ドラム周表面の速度を検出する画像形成・転写部の構成
において、速度センサ66と記録ヘッド14を、感光体
ドラム11の回転軸中心に対して同一位置に配置した場
合の構成を第5の実施の形態として示している。
【0085】同図(a) は、速度センサ66の配設位置が
異なり、それに応じて初期化帯電ローラ13の配置が、
感光体ドラム11の回転方向上流側にずれていることを
除き、各部の構成は、図9(a),(b) に示した各部の構成
と同一であるので、図9(a),(b) の番号と同一の番号を
付して示している。この実施の形態では、図12(a)に
示すように、速度センサ66と記録ヘッド14の配設位
置を、感光体ドラム11の回転軸中心に対して同一角度
の位置に配設している。
異なり、それに応じて初期化帯電ローラ13の配置が、
感光体ドラム11の回転方向上流側にずれていることを
除き、各部の構成は、図9(a),(b) に示した各部の構成
と同一であるので、図9(a),(b) の番号と同一の番号を
付して示している。この実施の形態では、図12(a)に
示すように、速度センサ66と記録ヘッド14の配設位
置を、感光体ドラム11の回転軸中心に対して同一角度
の位置に配設している。
【0086】同図(b) はその速度センサ66と記録ヘッ
ド14の、制御装置50への接続関係を示しており、制
御装置50の他の構成部分は図示を省略している。この
場合も記録ヘッド14の出力側は、夫々ヘッドタイミン
グコントローラ57(図4又は図7参照)に接続され
る。速度センサ66のV測定回路66−2の出力は、A
/D56(図4又は図7参照)に入力される。
ド14の、制御装置50への接続関係を示しており、制
御装置50の他の構成部分は図示を省略している。この
場合も記録ヘッド14の出力側は、夫々ヘッドタイミン
グコントローラ57(図4又は図7参照)に接続され
る。速度センサ66のV測定回路66−2の出力は、A
/D56(図4又は図7参照)に入力される。
【0087】図13は、第5の実施の形態における制御
装置による制御の処理動作を示すフローチャートであ
る。この実施の形態においても、フルカラー画像形成装
置全体としての処理動作は、前述した第4の実施の形態
におけるフルカラー画像形成装置の処理動作と同一であ
る。以下、図13のフローチャートに示す感光体ドラム
へ静電潜像を記録する処理動作について説明する。
装置による制御の処理動作を示すフローチャートであ
る。この実施の形態においても、フルカラー画像形成装
置全体としての処理動作は、前述した第4の実施の形態
におけるフルカラー画像形成装置の処理動作と同一であ
る。以下、図13のフローチャートに示す感光体ドラム
へ静電潜像を記録する処理動作について説明する。
【0088】この場合も、CPU51は、各部の駆動を
開始する前に、各感光体ドラム11を順次時計回り方向
に角速度ωで回転駆動して、夫々速度センサ66により
感光体ドラム11表面を計測し、V測定回路66−2及
びA/D56を介して入力される測定結果から、各感光
体ドラム11毎に速度変動周期テーブルを作成し、更に
これに対応する書き込み周期テーブルを作成する。そし
て、これらのテーブルを夫々EEPROM54の所定の
領域に格納する。それから各部の駆動を開始する。
開始する前に、各感光体ドラム11を順次時計回り方向
に角速度ωで回転駆動して、夫々速度センサ66により
感光体ドラム11表面を計測し、V測定回路66−2及
びA/D56を介して入力される測定結果から、各感光
体ドラム11毎に速度変動周期テーブルを作成し、更に
これに対応する書き込み周期テーブルを作成する。そし
て、これらのテーブルを夫々EEPROM54の所定の
領域に格納する。それから各部の駆動を開始する。
【0089】そして、用紙が搬送ベルト16により転写
部に搬送され、夫々の画像形成ユニット28において、
初期化帯電ブラシ13が感光体ドラム11の周面に一様
な電荷を付与して帯電させた後、図13に示す処理が行
われる。同図のステップS31〜S33は、図10に示
したステップS21〜S23と同一の処理である。
部に搬送され、夫々の画像形成ユニット28において、
初期化帯電ブラシ13が感光体ドラム11の周面に一様
な電荷を付与して帯電させた後、図13に示す処理が行
われる。同図のステップS31〜S33は、図10に示
したステップS21〜S23と同一の処理である。
【0090】この実施の形態では速度センサ66と記録
ヘッド14に位置ずれがなく、したがって、速度センサ
66による感光体ドラム11上の検出位置と記録ヘッド
14が記録すべき感光体ドラム11上の記録位置に時間
的ずれがないから、ヘッドタイミングコントローラ(H
TC)57は、内蔵のタイマtにθ/ωを設定する必要
はなく、上記のステップS33に続いて直ちに上記速度
Vに対応する主走査1ラインの書き込み周期TWをEE
PROM54の書き込み周期テーブルから読み出すこと
により、上記の速度データVを書き込み周期TWに変換
する(ステップS34)。
ヘッド14に位置ずれがなく、したがって、速度センサ
66による感光体ドラム11上の検出位置と記録ヘッド
14が記録すべき感光体ドラム11上の記録位置に時間
的ずれがないから、ヘッドタイミングコントローラ(H
TC)57は、内蔵のタイマtにθ/ωを設定する必要
はなく、上記のステップS33に続いて直ちに上記速度
Vに対応する主走査1ラインの書き込み周期TWをEE
PROM54の書き込み周期テーブルから読み出すこと
により、上記の速度データVを書き込み周期TWに変換
する(ステップS34)。
【0091】そして、ヘッドタイミングコントローラ
(HTC)57は、上記TWで露光を行うように記録ヘ
ッド14に記録タイミング信号を出力して記録(発光)
を実行させる(ステップS35)。そして上記ステップ
S31〜S35を、主走査1ライン毎に繰り返す。これ
により、この場合も各画像形成ユニット28毎に、感光
体ドラム11の偏心や周表面の凹凸等に拘りなく、副走
査方向に一定な所定のピッチの記録ドット(低電位部)
による画像(静電潜像)が形成される。
(HTC)57は、上記TWで露光を行うように記録ヘ
ッド14に記録タイミング信号を出力して記録(発光)
を実行させる(ステップS35)。そして上記ステップ
S31〜S35を、主走査1ライン毎に繰り返す。これ
により、この場合も各画像形成ユニット28毎に、感光
体ドラム11の偏心や周表面の凹凸等に拘りなく、副走
査方向に一定な所定のピッチの記録ドット(低電位部)
による画像(静電潜像)が形成される。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
感光体ドラムの周表面の変位を直接測定してこの測定結
果に対応する処理速度で感光体ドラム周表面への露光記
録を行うので、偏心、外径精度むら、駆動回転むら等に
より感光体ドラムに表面速度むらがあっても副走査方向
への露光記録を一定ピッチで形成でき、したがって、用
紙に形成されるトナー画像に副走査方向のドット位置ず
れがなく、これにより、感光体ドラムの偏心、外径精度
むら、駆動回転むら等により発生していた印字ドットの
位置ずれが解消されて特にフルカラーの印字において用
紙上に良質な画像を形成することが可能となる。
感光体ドラムの周表面の変位を直接測定してこの測定結
果に対応する処理速度で感光体ドラム周表面への露光記
録を行うので、偏心、外径精度むら、駆動回転むら等に
より感光体ドラムに表面速度むらがあっても副走査方向
への露光記録を一定ピッチで形成でき、したがって、用
紙に形成されるトナー画像に副走査方向のドット位置ず
れがなく、これにより、感光体ドラムの偏心、外径精度
むら、駆動回転むら等により発生していた印字ドットの
位置ずれが解消されて特にフルカラーの印字において用
紙上に良質な画像を形成することが可能となる。
【図1】(a) は第1の実施の形態に係る画像形成装置の
主要部(画像形成・転写部)の側断面を模式的に示す
図、(b) はその一部を取り出して示した斜視図である。
主要部(画像形成・転写部)の側断面を模式的に示す
図、(b) はその一部を取り出して示した斜視図である。
【図2】画像形成・転写部を多段式に備えた第2の実施
の形態に係るフルカラー画像形成装置の側断面図であ
る。
の形態に係るフルカラー画像形成装置の側断面図であ
る。
【図3】(a) はフルカラー画像形成装置の画像形成ユニ
ットの側断面図、(b) はその斜視図である。
ットの側断面図、(b) はその斜視図である。
【図4】フルカラー画像形成装置が備える制御装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図5】制御装置による感光体ドラムへ静電潜像を記録
する処理のフローチャートである。
する処理のフローチャートである。
【図6】第3の実施の形態におけるフルカラー画像形成
装置の主要部(画像形成・転写部)の側断面を模式的に
示す図である。
装置の主要部(画像形成・転写部)の側断面を模式的に
示す図である。
【図7】第3の実施の形態におけるフルカラー画像形成
装置の制御装置の構成を示すブロック図である。
装置の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】第3の実施の形態における制御装置による制御
の処理動作を示すフローチャートである。
の処理動作を示すフローチャートである。
【図9】(a) は第4の実施に形態における速度センサを
記録ヘッドよりも感光体ドラムの回転軸中心に対して角
度θだけずらして配設した場合の構成を示す図、(b) は
それらと制御装置との接続関係を示す図である。
記録ヘッドよりも感光体ドラムの回転軸中心に対して角
度θだけずらして配設した場合の構成を示す図、(b) は
それらと制御装置との接続関係を示す図である。
【図10】第4の実施の形態における制御装置による制
御の処理動作を示すフローチャートである。
御の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】(a) は速度センサによる測定に基づき生成さ
れる速度変動周期テーブルを示す図、(b) は速度変動周
期テーブルに対応して作成される書き込み周期テーブル
を示す図である。
れる速度変動周期テーブルを示す図、(b) は速度変動周
期テーブルに対応して作成される書き込み周期テーブル
を示す図である。
【図12】(a) は第5の実施の形態における速度センサ
と記録ヘッドを感光体ドラムの回転軸中心に対して同一
位置に配置した場合の構成を示す図、(b) はそれらと制
御装置との接続関係を示す図である。
と記録ヘッドを感光体ドラムの回転軸中心に対して同一
位置に配置した場合の構成を示す図、(b) はそれらと制
御装置との接続関係を示す図である。
【図13】第5の実施の形態における制御装置による制
御の処理動作を示すフローチャートである。
御の処理動作を示すフローチャートである。
【図14】(a) は感光体ドラム表面の正しい記録ドット
配列を示す図、(b),(c) は感光体ドラムの回転速度むら
に基づく記録ドット配列の不具合を示す図である。
配列を示す図、(b),(c) は感光体ドラムの回転速度むら
に基づく記録ドット配列の不具合を示す図である。
【図15】(a),(b) は円周面が真円な感光体ドラムの回
転軸の偏心により生ずる周面速度むらを説明する図であ
る。
転軸の偏心により生ずる周面速度むらを説明する図であ
る。
1 感光体ドラム 2 初期化帯電ローラ 3 露光ヘッド 4 現像ローラ 5 転写帯電ローラ 6 クリーナ 7 正しい速度を示す直線 8 偏心による速度を示す曲線 P 用紙 Co 正しい中心 Cx 偏心軸中心 ω 角速度 Ro 正しい半径 Rx 偏心軸中心から周表面までの距離 Rmx 偏心軸中心から周表面までの最大距離 Rmn 偏心軸中心から周表面までの最少距離 11 感光体ドラム 11−1 感光体ドラム支持軸 12 変位センサ 12−1(12−1a、12−1b、12−1c、12
−1d) 検出部 12−2(12−2a、12−2b、12−2c、12
−2d) d測定回路 13 初期化帯電器(初期化帯電ローラ、初期化帯電ブ
ラシ) 14 記録ヘッド 15 現像器 15−1 現像ローラ 15−2 トナー 15−3 攪拌部材 15−4 供給ローラ 15−5 ドクターブレード 15−2−1 現像ローラ支持軸 16 搬送ベルト 17 転写帯電器(転写帯電ローラ、転写帯電ブラシ) 18 クリーナ α 感光体ドラム周面との間隔 20 フルカラー画像形成装置 21 上蓋 22 用紙カセット 23 駆動ローラ 24 従動ローラ 25 補助ローラ 26 テンションローラ 27 吸着ローラ 28(28a、28b、28c、28d) 画像形成ユ
ニット 31 待機ロール対 32 給紙コロ 33 給紙ローラ 34 搬送路 35 定着器 36 搬出ロール対 37 搬出ガイド 38 排紙ロール対 39 後部排紙口 41 排紙トレー 42 電装部 43 ファン 50 制御装置 51 CPU(中央演算処理装置) 52、53 ROM(Read Only Memory) 54 EEPROM(不揮発RAM(Random Access Mem
ory)) 55 I/O(入出力回路) 56(56a、56b、56c、56d) A/D(ア
ナログ/デジタル変換器) 57 ヘッドタイミングコントローラ 58 I/F(インターフェース)コントローラ 61 モータ 62 モータドライバ 63 クラッチ 64 クラッチドライバ 65 センサドライバ 66 速度センサ 66−1(66−1a、66−1b、66−1c、66
−1d) 検出部 66−2(66−2a、66−2b、66−2c、66
−2d) V測定回路
−1d) 検出部 12−2(12−2a、12−2b、12−2c、12
−2d) d測定回路 13 初期化帯電器(初期化帯電ローラ、初期化帯電ブ
ラシ) 14 記録ヘッド 15 現像器 15−1 現像ローラ 15−2 トナー 15−3 攪拌部材 15−4 供給ローラ 15−5 ドクターブレード 15−2−1 現像ローラ支持軸 16 搬送ベルト 17 転写帯電器(転写帯電ローラ、転写帯電ブラシ) 18 クリーナ α 感光体ドラム周面との間隔 20 フルカラー画像形成装置 21 上蓋 22 用紙カセット 23 駆動ローラ 24 従動ローラ 25 補助ローラ 26 テンションローラ 27 吸着ローラ 28(28a、28b、28c、28d) 画像形成ユ
ニット 31 待機ロール対 32 給紙コロ 33 給紙ローラ 34 搬送路 35 定着器 36 搬出ロール対 37 搬出ガイド 38 排紙ロール対 39 後部排紙口 41 排紙トレー 42 電装部 43 ファン 50 制御装置 51 CPU(中央演算処理装置) 52、53 ROM(Read Only Memory) 54 EEPROM(不揮発RAM(Random Access Mem
ory)) 55 I/O(入出力回路) 56(56a、56b、56c、56d) A/D(ア
ナログ/デジタル変換器) 57 ヘッドタイミングコントローラ 58 I/F(インターフェース)コントローラ 61 モータ 62 モータドライバ 63 クラッチ 64 クラッチドライバ 65 センサドライバ 66 速度センサ 66−1(66−1a、66−1b、66−1c、66
−1d) 検出部 66−2(66−2a、66−2b、66−2c、66
−2d) V測定回路
Claims (4)
- 【請求項1】 固定露光素子アレイから成る記録ヘッド
により感光体上に露光による潜像を形成する像形成部を
備えた画像形成装置において、 前記感光体の変位量を測定する測定手段と、 該測定手段による測定により得られた変位量に応じて前
記記録ヘッドによる露光のタイミングを制御する制御手
段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 固定露光素子アレイから成る記録ヘッド
により感光体上に露光による潜像を形成する像形成部を
多段式に備えた画像形成装置において、 前記像形成部ごとに前記感光体の変位量を測定する測定
手段と、 該測定手段による測定により得られた変位量に応じて前
記記録ヘッドによる露光のタイミングを前記像形成部ご
とに制御する制御手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 前記測定手段が測定する前記感光体の変
位量は、該感光体の表面が移動すべき方向への移動速度
の変化量であることを特徴とする請求項1又は2記載の
画像形成装置。 - 【請求項4】 前記測定手段が測定する前記感光体の変
位量は、該感光体の表面が位置すべき基準位置からの位
置の変化量であることを特徴とする請求項1又は2記載
の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3255196A JPH09226166A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3255196A JPH09226166A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09226166A true JPH09226166A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12362075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3255196A Pending JPH09226166A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09226166A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007144731A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
1996
- 1996-02-21 JP JP3255196A patent/JPH09226166A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007144731A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040419 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041019 |