JPH09221073A - 作業車の生産施設 - Google Patents

作業車の生産施設

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JPH09221073A
JPH09221073A JP8030519A JP3051996A JPH09221073A JP H09221073 A JPH09221073 A JP H09221073A JP 8030519 A JP8030519 A JP 8030519A JP 3051996 A JP3051996 A JP 3051996A JP H09221073 A JPH09221073 A JP H09221073A
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Mikio Fukunaga
幹夫 福永
Masatsugu Tamaoki
政嗣 玉置
Yasuharu Hiramatsu
康春 平松
Yoshiro Kitajima
芳郎 北島
Yuzo Shibata
有三 柴田
Shinichi Nakano
信一 中野
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 注文に応じた型式をできるだけ短い生産のリ
ードタイムで生産できるような作業車の生産施設を得
る。 【解決手段】 機体生産ライン1、エンジン生産ライン
4、完成したエンジンのストック部6、完成したエンジ
ンを機体に組み付けるための組み付けエリア1aを備え
て、機体の生産とエンジンの生産とを並行して行う。検
査エリア5で不良と判断されたエンジンの各々におい
て、これらが組み付けられる機体が現時点から組み付け
エリア1aに達するまでの時間を検出して、この時間が
短いほど不良のエンジンの補修順位を上位に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産ラインにより
複数の型式の作業車を生産する作業車の生産施設に関す
る。
【0002】
【従来の技術】作業車の一例である農用トラクタでは、
エンジンが機体の一部を構成するように設計されている
ものが多いので、機体生産ラインの最後においてエンジ
ンを機体に組み付けると言うことを行うことはできず、
機体生産ラインにおいて、エンジンを組み付けるのに最
も効率の良い組み付けエリアは、機体生産ラインの特定
の位置に略決まってしまう。
【0003】これにより複数の型式の農用トラクタを生
産する場合、例えば図9に示すように、エンジン生産ラ
イン21により先ず複数の型式のエンジンを生産して、
完成したエンジンをストック部22に一時置いておく。
次に、機体生産ライン23において複数の型式の機体の
生産を開始する際、これから生産する型式の機体に組み
付けるべき型式のエンジンが、完成されたエンジンとし
てストック部22に置かれているかを確認してから、機
体生産ライン23の生産を開始すると言うように構成さ
れた生産施設がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すように、先
ずエンジンを生産してエンジンの完成を確認してから、
次に機体の生産を開始すると言うような作業車の生産施
設であると、顧客から注文が入ってくるのに伴い、エン
ジン生産ライン21において注文に応じた型式のエンジ
ンの生産を順次開始し、エンジンが完成してから次に注
文に応じた機体の生産を順次開始すると言うことにな
る。これにより、生産のリードタイムがエンジン生産ラ
イン21での時間と機体生産ライン23での時間の和と
なり、長いものとなっている。
【0005】そこで、顧客からの注文を予想してエンジ
ン生産ライン21により複数の型式のエンジンを先行し
て生産して、完成したエンジンをストック部22に一時
置いておき、次に顧客からの注文に応じて、機体生産ラ
イン23において注文に応じた機体の生産を順次開始す
ると言う方法がある。この方法であると生産のリードタ
イムが機体生産ライン23の時間だけの短いものになる
が、注文が入った際に注文に応じた型式のエンジンがス
トック部22に無いと、エンジン生産ライン21におい
て注文に応じたエンジンが完成するまで、注文に応じた
機体の生産を開始できないので、結局は生産のリードタ
イムが長いものになってしまう。本発明は、顧客からの
注文に応じた型式をできるだけ短い生産のリードタイム
で生産できるような作業車の生産施設を得ることを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔I〕請求項1の特徴によると例えば図7に示すよう
に、複数の型式の機体が機体生産ライン1により生産さ
れながら、複数の型式のエンジンがエンジン生産ライン
4において生産されてストック部6に一時置かれ、ある
型式の機体が機体生産ライン1の組み付けエリア1aに
達すると、この型式の機体に組み付けるべきエンジン
が、ストック部6に置かれているエンジンの中から指定
されて、このエンジンが組み付けエリア1aにおいて機
体に組み付けられる。以上のように、請求項1の特徴に
よると機体生産ライン及びエンジン生産ラインにおい
て、複数の型式の機体及び複数の型式のエンジンが並行
して生産されるので、生産のリードタイムは機体生産ラ
インの時間程度(又はこの時間に少し長い程度)の短い
ものとなる。
【0007】この場合、機体生産ライン1での時間(生
産開始から組み付けエリア1aに達するまでの時間)に
比べて、エンジン生産ライン4での時間(生産開始から
完成まで)の方が一般に短いので、ストック部6に完成
したエンジンを一時置いておくことができる。このよう
に機体生産ライン1において機体が組み付けエリア1a
に達する前に、複数の型式のエンジンをストック部6に
一時置いておくことによって、機体が組み付けエリア1
aに達した際に、この機体に組み付けるべきエンジンが
無いと言う状態が生じることはない。
【0008】〔II〕エンジン生産ラインから完成した
エンジンが順次出てくる際、その内の何台かのエンジン
は不良であることがあり、このような場合には不良のエ
ンジンを補修する必要がある。このような状態におい
て、請求項1の特徴では例えば図7及び図8に示すよう
に、検査エリア5において完成したエンジンE1〜E4
の検査が行われて、不良と判断されたエンジンE1〜E
4は補修されるのであるが、この場合に不良と判断され
たエンジンE1〜E4に対し補修順位Hが設定されて、
補修順位Hの上位から補修が行われる。
【0009】この場合に請求項1の特徴では例えば図8
に示すように、不良の型式のエンジンE1,E2,E3
を組み付けるべき機体G1,G2,G3の各々に対し、
現時点から組み付けエリア1aに達するまでの時間T
1,T2,T3が検出されて、時間T1,T2,T3が
短いほど、不良の型式のエンジンE1,E2,E3の補
修順位H(1,2,3)が上位に設定される。これによ
り、早く補修しなければ組み付けるべき機体が組み付け
エリアに達して、組み付けが間に合わないと言うような
不良の型式のエンジンが、補修順位の上位により早く補
修されるのであり、組み付けるべき機体が組み付けエリ
アに達するまで充分な時間があるような不良の型式のエ
ンジンでは、補修順位が下位となる。
【0010】〔III〕請求項2の特徴によると、請求
項1の場合と同様に前項〔I〕〔II〕に記載の「作
用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」
を備えている。検査エリアにおいて所定時間内に、例え
ば同じ型式のエンジンが所定個数以上に不良と判断され
ると、この型式のエンジンを補修順位の上位により優先
して補修しても、この型式のエンジンを組み付けるべき
機体が組み付けエリアに達するまでに、補修が間に合わ
ないことがある。
【0011】そこで請求項2の特徴によると、前述のよ
うに検査エリアにおいて所定時間内に同じ型式のエンジ
ンが所定個数以上に不良と判断されると、エンジン生産
ラインにおいて、複数の型式のエンジンの生産の順序が
変更されて、補修が間に合わない型式のエンジンが優先
して生産される。この場合、機体の生産に要する時間よ
りも、エンジンの生産に要する時間の方が一般に短いの
で、前述のように補修が間に合わない型式のエンジンを
優先して生産することにより、この型式のエンジンが組
み付けられる機体が組み付けエリアに達するまでに、こ
の型式のエンジンをストック部に送ることができる。
【0012】〔IV〕請求項3の特徴によると、請求項
1又は2の場合と同様に前項〔I〕〔II〕又は〔II
I〕に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下
のような「作用」を備えている。請求項3の特徴による
と、計画生産と受注生産の中間的な生産を行う作業車に
おいて、以下の説明のように作業車の生産数を過不足な
く設定することができるようになる。これにより、請求
項1又は2の機体生産ライン及びエンジン生産ライン
に、請求項3の生産数設定手段を加えることによって、
生産数の設定から完成した作業車が出てくるまでの時間
を短くすることができる。
【0013】計画生産と受注生産の中間的な生産を行う
作業車では、使用される状況や作業形態が多岐に亘るの
で、注文に関係なく必ず装備される主要部分(例えばエ
ンジン等)、及び注文に応じて選択的に装備される複数
種類の選択部分があり、この主要部分と注文による選択
部分との組み合わせによって、作業車は構成されてい
る。
【0014】請求項3の特徴によると例えば図1の下半
部に示すように、作業車が主要部分G1〜E4、及び選
択部分P1〜Q2に分けられて、例えば図2に示すよう
に主要部分G1〜E4の生産数S、選択部分P1〜Q2
の生産数Sが設定される。次に例えば図2及び図3に示
すように注文の振れ幅を考慮して、主要部分G1〜E4
の生産数Sに対し第1比率A1が乗じられて、生産数S
が増やされ(S1)、選択部分P1〜Q2の生産数Sに
対し第2比率A2が乗じられて、生産数Sが増やされる
(S2)。
【0015】この場合に請求項3の特徴によると、主要
部分の第1比率よりも選択部分の第2比率が大きなもの
に設定されている。これは、主要部分と選択部分との組
み合わせによって構成された作業車において、主要部分
は注文に関係なく必ず装備されるので、注文に振れ幅が
あったとしても、主要部分の必要数は注文の振れ幅に略
対応して増減する。これにより、注文による主要部分の
必要数の変化は比較的小さいものと判断でき、最初に設
定した主要部分の生産数をあまり増やす必要がないと判
断できるので、主要部分の第1比率を小さなものにする
ことができる。
【0016】逆に選択部分は注文によって作業車に装備
されたり、装備されなかったりと言うような状態になる
ので、注文に振れ幅があるとこの振れ幅に対して増幅さ
れるように、選択部分の必要数は大きく変化する。これ
により、注文による選択部分の必要数の変化は比較的大
きなものと判断でき、最初に設定した選択部分の生産数
を充分に増やす必要があると判断できるので、選択部分
の第2比率を大きなものにする。
【0017】
【発明の実施の形態】
(1)図7は作業車の一例である農用トラクタの生産施
設を示しており、同一のライン上で複数の型式のミッシ
ョン(機体G1,G2,G3)を生産するミッション生
産ライン1(機体生産ラインに相当)、同一のライン上
で複数の型式の機体G1,G2,G3を生産する本機生
産ライン2、塗装ライン3、同一のライン上で複数の型
式のエンジンE1,E2,E3,E4を生産するエンジ
ン生産ライン4が備えられている。
【0018】エンジン生産ライン4から出てきた完成し
たエンジンE1〜E4を検査する検査エリア5、検査エ
リア5で不良と判断されたエンジンE1〜E4を補修す
る補修エリア10、完成したエンジンE1〜E4を一時
置いておくストック部6が備えられており、キャビン溶
接ライン7及びキャビン組立ライン8が備えられてい
る。
【0019】(2) (2)−1 次に、生産を開始する前において、制御装置9において
行われる農用トラクタの生産数の設定について説明する
(生産数設定手段に相当)。図1の上半部に示すように
農用トラクタは、型式の異なる複数種類の機体G1,G
2,G3(主要部分に相当)、型式の異なる複数種類の
エンジンE1,E2,E3,E4(主要部分に相当)に
よって、農用トラクタの本体が構成されており、顧客か
らの注文に応じて複数種類のオプションP1,P2,P
3,Q1,Q2(選択部分に相当)が選択的に装備され
る。
【0020】図1の上半部では生産可能な複数種類の農
用トラクタの状態を示しており、機体G1,G2,G3
を基準として、この機体G1,G2,G3の各々にどの
ようなエンジンE1〜E4、及びオプションP1〜Q2
が装備されるのかと言う状態となっている。図1の上半
部に示す状態から図1の下半部に示すように、生産可能
な複数種類の機体G1,G2,G3、生産可能な複数種
類のエンジンE1〜E4、及び生産可能な複数種類のオ
プションP1〜Q2に分解される。
【0021】次に図2に示すように現在の市場の動向、
過去の各月での生産実績、在庫の状況及びシミュレーシ
ョン等によって、機体G1,G2,G3の総生産数、エ
ンジンE1〜E4の総生産数、オプションP1,P2,
P3の総生産数、及びオプションQ1,Q2の総生産数
が、生産数Sとして設定される。この生産数Sは2週間
程度の間隔で繰り返し更新されていく。
【0022】前述のように生産数Sが設定されると、顧
客からの注文の振れ幅を考慮して図2及び図3に示すよ
うに、機体G1,G2,G3及びエンジンE1〜E4の
生産数Sに対して、第1比率A1が乗じられて生産数S
よりも大きい第1生産数S1が設定され、オプションP
1,P2,P3及びオプションQ1,Q2の生産数Sに
対して、第2比率A2が乗じられて生産数Sよりも大き
い第2生産数S2が設定される。この場合、第1及び第
2比率A1,A2は、現在の市場の動向、過去の各月で
の生産実績、在庫の状況及びシミュレーション等によっ
て経験則的に導き出されるものであり、第1比率A1よ
りも第2比率A2の方が大きいものに設定されている。
【0023】(2)−2 次に、前述のようにして第2生産数S2が設定されたオ
プションP1〜Q2において、兼用の部品a1,b1が
以下のように見つけ出され、この兼用の部品a1,b1
の生産数が抑えられる。図5に示すように複数種類のオ
プションP1〜Q2が、オプションP1,P2,P3の
小グループ、及びオプションQ1,Q2の小グループと
言うように、同種の機能を持つ小グループに分けられ
る。小グループのオプションP1,P2,P3の各々
が、部品a1,a2,a3,a4,a5,a6,a7に
分解され、例えばオプションP1は部品a1,a2,a
3によって構成されていると言うような把握が行われ
る。この作業が図6に示すように、別の小グループのオ
プションQ1,Q2に対しても同様に行われ、部品b
1,b2,b3に分解される。
【0024】前述のように部品a1〜a7及び部品b
1,b2,b3に分解されると、オプションP1〜Q2
から部品a1〜b3を見ると言う見方を逆転して、図5
に示すように例えば部品a1はどのオプションP1〜Q
2に属するものであるかと言う見方が行われる。図5に
示す状態では小グループのオプションP1,P2,P3
において、部品a1はオプションP1,P2,P3の全
てに使用されるものであり、部品a2,a3はオプショ
ンP1に、部品a4,a5はオプションP2に、部品a
6,a7はオプションP3に使用されるものであること
が検出される。これにより部品a1が、オプションP
1,P2,P3の全てに使用される兼用の部品a1であ
ることが検出される。
【0025】図6に示す状態では小グループのオプショ
ンQ1,Q2において、部品b1はオプションQ1,Q
2の全てに使用されるものであり、部品b2はオプショ
ンQ1に、部品b3はオプションQ2に使用されるもの
であることが検出される。これにより部品b1が、オプ
ションQ1,Q2の全てに使用される兼用の部品b1で
あることが検出される。
【0026】前述のようにオプションP1,P2,P3
の兼用の部品a1、及びオプションQ1,Q2の兼用の
部品b1が見つけ出されると、図4に示すように兼用の
部品a1,b1の生産数が第2生産数S2(オプション
P1,P2,P3及びオプションQ1,Q2の総生産
数)から、機体G1,G2,G3及びエンジンE1〜E
4の第1生産数S1に抑えられる。兼用ではない他の部
品a2,a3,a4,a5,a6,a7,b2,b3に
おいて、オプションP1,P2,P3の部品a2,a
3,a4の総生産数、及び部品a3,a5,a7の総生
産数、オプションQ1,Q2の部品b2,b3の総生産
数は、第2生産数S2(オプションP1,P2,P3及
びオプションQ1,Q2の総生産数)とされている。
【0027】(3)以上のようにして、機体G1,G
2,G3及びエンジンE1〜E4の第1生産数S1、オ
プションP1,P2,P3及びオプションQ1,Q2の
第2生産数S2が設定されると、顧客からの注文がある
程度の数にまとまるまで生産の開始を限界まで遅らせ
る。次に図7に示すように、注文に基づいて先ずミッシ
ョン生産ライン1により、複数の型式のミッション(機
体G1,G2,G3)の生産を開始し、この後に少し時
間を置いてから、注文に基づいてエンジン生産ライン4
により、複数の型式のエンジンE1〜E4の生産を開始
する。これはミッション(機体G1,G2,G3)が後
述するエンジンE1〜E4の組み付けエリア1aに達す
る時間(生産に要する時間)よりも、エンジンE1〜E
4がストック部6に達するまでの時間(生産に要する時
間)の方が短いからである。そして、オプションP1〜
Q2の一つであるキャビン(図示せず)の生産が、キャ
ビン溶接ライン7において開始され、他のオプションP
1〜Q2の生産が、別の生産ライン(図示せず)又は協
力工場において開始される。
【0028】ミッション生産ライン1において、最も効
率の良い生産が行える順序で、複数の型式のミッション
(機体G1,G2,G3)の生産が行われるのであり、
エンジン生産ライン4においても同様に、最も効率の良
い生産が行える順序で、複数の型式のエンジンE1〜E
4の生産が行われる。これにより、ミッション生産ライ
ン1とエンジン生産ライン4とにおいて、流れている型
式の順序は合致しないことが多い。エンジン生産ライン
4から完成したエンジンE1〜E4が出てくると、検査
エリア5において完成したエンジンE1〜E4の検査が
行われ、検査に合格したエンジンE1〜E4がストック
部6に送られて一時置かれる。
【0029】ミッション生産ライン1において組み付け
エリア1aが設定されており、ミッション(機体G1,
G2,G3)にエンジンE1〜E4を組み付ける場合に
おいて、最も効率良くエンジンE1〜E4を組み付ける
ことができる状態にまで、ミッション(機体G1,G
2,G3)が組み立てられて達するのが、組み付けエリ
ア1aである。ミッション生産ライン1及び本機生産ラ
イン2からのフィードバックにより、どの型式のミッシ
ョン(機体G1,G2,G3)が、ミッション生産ライ
ン1及び本機生産ライン2のどの位置に在るのかが、制
御装置9に把握されている(機体位置検出手段に相
当)。
【0030】これにより図8に示すように、ある型式の
ミッション(機体G2)が組み付けエリア1aに達する
と、この型式のミッション(機体G2)に組み付けるべ
きエンジンE1〜E4がエンジンE2である場合、スト
ック部6においてこの型式のエンジンE2が指定される
(指定手段に相当)。この指定に従って、作業者が指定
された型式のエンジンE2を、ストック部6から組み付
けエリア1aに運び、組み付けエリア1aにおいてエン
ジンE2を、ミッション(機体G2)に組み付ける。
【0031】(4)ある程度完成したミッション(機体
G1,G2,G3)がミッション生産ライン1から出て
くると、図7に示すようにミッション(機体G1,G
2,G3)が塗装ライン3に送られて塗装が行われ、次
に本機生産ライン2に入る。キャビン溶接ライン7から
出てきたキャビンが、塗装ライン3に送られて塗装が行
われ、次にキャビン組立ライン8に入る。
【0032】本機生産ライン2において機体G1,G
2,G3の組み立てが進行するのに伴って、キャビン組
立ライン8から出てきたキャビンが、本機生産ライン2
の機体G1,G2,G3に組み付けられていくのであ
り、他のオプションP1〜Q2が本機生産ライン2の各
位置において、機体G1,G2,G3に組み付けられ
る。本機生産ライン2の前のミッション生産ライン1に
おいて、組み付けられるオプションP1〜Q2もある。
【0033】ミッション生産ライン1、本機生産ライン
2及びエンジン生産ライン4の各々に、補修ライン11
が備えられており、ミッション生産ライン1、本機生産
ライン2及びエンジン生産ライン4において、ミッショ
ン(機体G1,G2,G3)やエンジンE1〜E4に異
常が発生した場合、異常の発生したミッション(機体G
1,G2,G3)やエンジンE1〜E4を、補修ライン
11に移して補修を行い、再びミッション生産ライン
1、本機生産ライン2及びエンジン生産ライン4に戻
す。
【0034】以上のようにして、本機生産ライン2から
完成した機体G1,G2,G3が出てくるのであり、本
機生産ライン2から出てきてから出荷するまでの間にお
いても、簡単なオプションP1〜Q2が機体G1,G
2,G3に組み付けられて、出荷されていく。
【0035】(5)次に、検査エリア5において完成し
たエンジンE1〜E4の検査が行われて、不良と判断さ
れた場合について説明する。図8に示すように、エンジ
ン生産ライン4から完成したエンジンE1〜E4が出て
きて、検査エリア5において完成したエンジンE1〜E
4の検査が行われ、不良と判断されたエンジンE1〜E
4はストック部6に送られずに、補修エリア10に送ら
れる。
【0036】不良と判断されたエンジンE1〜E4は補
修エリア10において補修されるのであるが、この場合
に不良と判断されたエンジンE1〜E4に対し、補修順
位H(補修エリア10に入ってきた順序ではない)を設
定して、補修順位Hの上位から補修を行いストック部6
に送る。
【0037】前述の補修順位Hの設定は、次のようにし
て行われる。例えば図8に示すように、3種類の不良の
型式のエンジンE1,E2,E3が補修エリア10に在
り、この不良の型式のエンジンE1,E2,E3を組み
付けるべきミッション(機体G1,G2,G3)が、組
み付けエリア1aの手前の位置に在ったとする。この場
合、ミッション(機体G1,G2,G3)の各々におい
て、現時点から組み付けエリア1aに達するまでの時間
T1(ミッション(機体G1)),T2(ミッション
(機体G2)),T3(ミッション(機体G3))が検
出されて(時間検出手段に相当)、時間T1,T2,T
3が短いほど、補修順位H(1,2,3)が上位に設定
される(設定手段に相当)。
【0038】つまり、図8に示すように補修エリア10
の不良の型式のエンジンE1において、これを組み付け
るべきミッション(機体G1)の組み付けエリア1aに
達するまでの時間T1が、他の時間T2,T3に比べて
最も短ければ、この不良の型式のエンジンE1の補修順
位Hは1位となる。
【0039】検査エリア5において所定時間内に、例え
ば同じ型式のエンジンE1が所定個数まとめて不良と判
断された場合、補修エリア10でこの型式のエンジンE
1を優先(補修順位H(1))して補修しても、この型
式のエンジンE1を組み付けるべきミッション(機体G
1)が組み付けエリア1aに達するまでに、補修が間に
合わないことがある。
【0040】前述のように検査エリア5において所定時
間内に同じ型式のエンジンE1〜E4が所定個数まとめ
て不良と判断されると、エンジン生産ライン4におい
て、複数の型式のエンジンE1〜E4の生産の順序が変
更されて、補修が間に合わない型式のエンジンE1が優
先して生産されて(組み換え手段に相当)、この型式の
エンジンE1を組み付けるべきミッション(機体G1)
が組み付けエリア1aに達するまでに、この型式のエン
ジンE1がストック部6に送られる。このようにエンジ
ン生産ライン4での生産の順序の変更により、エンジン
E1〜E4が組み付けエリア1aに間に合うのは、前述
のようにミッション(機体G1,G2,G3)が組み付
けエリア1aに達する時間(生産に要する時間)より
も、エンジンE1〜E4がストック部6に達するまでの
時間(生産に要する時間)の方が短いからである。
【0041】
【発明の効果】請求項1の特徴によると作業車の生産施
設において、ストック部に完成したエンジンを一時置く
ことにより、エンジンを遅れることなく機体生産ライン
に供給しながら機体とエンジンとが並行して生産される
点、完成したエンジンに不良が発生しても補修順位を設
定して適切にエンジンの補修を行う点により、顧客から
の注文に応じた型式をできるだけ短い生産のリードタイ
ムで生産できるようになって、生産性及び顧客からの注
文への即応性を向上させることができた。
【0042】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてい
る。請求項2の特徴によると、完成したエンジンに多く
の不良が発生しても、補修が間に合わないエンジンを優
先して生産することにより、エンジンを遅れることなく
機体生産ラインに供給することができるようになって、
生産性及び顧客からの注文への即応性をさらに向上させ
ることができた。
【0043】請求項3の特徴によると、請求項1又は2
の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」
を備えている。請求項3の特徴によると、計画生産と受
注生産の中間的な生産を行う作業車において、作業車を
主要部分と複数種類の選択部分とに分けて両者の特性の
違いを把握し、選択部分の生産数よりも主要部分の生産
数が少なくなるように設定することによって、作業車
(主要部分及び複数種類の選択部分)を過不足なく生産
することができるようになる。これにより、生産数の不
足による納期の遅れ及び生産数の過剰による在庫の増加
を未然に防止することができるので、作業車の生産施設
において生産数の設定から完成した作業車が出てくるま
での時間を短くすることができて、作業車の生産施設の
全体としての生産性及び顧客からの注文への即応性をさ
らに向上させることができた。
【0044】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】機体、エンジン及びオプションを分解した状態
を示す図
【図2】機体、エンジン及びオプションの生産数を設定
した状態を示す図
【図3】機体及びエンジンの第1生産数、オプションの
第2生産数を設定した状態を示す図
【図4】オプションにおける兼用の部品の生産数を第1
生産数に抑えた状態を示す図
【図5】オプションにおける兼用の部品を見つけ出す状
態を示す図
【図6】オプションにおける兼用の部品を見つけ出す状
態を示す図
【図7】ミッション生産ライン、本機生産ライン及びエ
ンジン生産ライン等の配置を示す図
【図8】ミッション生産ラインの組み付けエリア、検査
エリア、ストック部及び補修エリアの状態を示す図
【図9】従来のエンジン生産ライン、ストック部及び機
体生産ラインの配置を示す図
【符号の説明】
1 機体生産ライン 1a 組み付けエリア 4 エンジン生産ライン 5 検査エリア 6 ストック部 G1,G2,G3 機体(主要部分) E1,E2,E3,E4 エンジン(主要部分) P1,P2,P3,Q1,Q2 選択部分 T1,T2,T3 時間 H 補修順位 A1 第1比率 A2 第2比率 S 生産数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北島 芳郎 茨城県筑波郡谷和原村坂野新田10番地 株 式会社クボタ筑波工場内 (72)発明者 柴田 有三 茨城県筑波郡谷和原村坂野新田10番地 株 式会社クボタ筑波工場内 (72)発明者 中野 信一 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ生産技術本部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のライン上で複数の型式の機体(G
    1),(G2),(G3)を生産する機体生産ライン
    (1)と、同一のライン上で複数の型式のエンジン(E
    1),(E2),(E3),(E4)を生産するエンジ
    ン生産ライン(4)と、前記エンジン生産ライン(4)
    から出てきた完成したエンジン(E1),(E2),
    (E3),(E4)を一時置いておくストック部(6)
    と、完成したエンジン(E1),(E2),(E3),
    (E4)を機体(G1),(G2),(G3)に組み付
    けるための前記機体生産ライン(1)の組み付けエリア
    (1a)とを備えて、 前記機体生産ライン(1)において機体(G1),(G
    2),(G3)が前記組み付けエリア(1a)に達する
    と、前記組み付けエリア(1a)の機体(G1),(G
    2),(G3)に組み付けるべきエンジン(E1),
    (E2),(E3),(E4)を、前記ストック部
    (6)に置かれているエンジン(E1),(E2),
    (E3),(E4)の中から指定する指定手段とを備え
    ると共に、 前記エンジン生産ライン(4)から出てきた完成したエ
    ンジン(E1),(E2),(E3),(E4)を検査
    する検査エリア(5)と、前記機体生産ライン(1)に
    おいてどの型式の機体(G1),(G2),(G3)が
    どの位置に在るかを検出する機体位置検出手段とを備
    え、 前記検査エリア(5)で不良と判断されたエンジン(E
    1),(E2),(E3),(E4)の各々において、
    これらが組み付けられる機体(G1),(G2),(G
    3)が現時点から前記組み付けエリア(1a)に達する
    までの時間(T1),(T2),(T3)を、前記機体
    位置検出手段の検出に基づいて検出する時間検出手段
    と、 前記検査エリア(5)で不良と判断されたエンジン(E
    1),(E2),(E3),(E4)の補修順位(H)
    を、前記時間検出手段によって検出された時間(T
    1),(T2),(T3)が短いほど上位になるように
    設定する設定手段とを備えてある作業車の生産施設。
  2. 【請求項2】 前記検査エリア(5)において同じ型式
    のエンジン(E1),(E2),(E3),(E4)が
    所定時間内で所定個数以上に不良と判断されると、不良
    と判断された前記型式のエンジン(E1),(E2),
    (E3),(E4)が優先して生産されるように、前記
    エンジン生産ライン(4)におけるエンジン(E1),
    (E2),(E3),(E4)の生産順序を組み換える
    組み換え手段を備えてある請求項1記載の作業車の生産
    施設。
  3. 【請求項3】 注文に関係なく必ず装備される主要部分
    (G1),(G2),(G3),(E1),(E2),
    (E3),(E4)、及び、注文に基づいて選択的に装
    備される複数種類の選択部分(P1),(P2),(P
    3),(Q1),(Q2)に分け、 前記主要部分(G1),(G2),(G3),(E
    1),(E2),(E3),(E4)の生産数(S)、
    及び前記複数種類の選択部分(P1),(P2),(P
    3),(Q1),(Q2)の生産数(S)を設定し、 所定の第1比率(A1)に基づいて、前記主要部分(G
    1),(G2),(G3),(E1),(E2),(E
    3),(E4)の生産数(S)を増やし、 前記第1比率(A1)よりも大きい第2比率(A2)に
    基づいて、前記複数種類の選択部分(P1),(P
    2),(P3),(Q1),(Q2)の生産数(S)を
    増やす生産数設定手段を備えてある請求項1又は2記載
    の作業車の生産施設。
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