JPH09220705A - 製材機用の挽材の挽割り位置設定装置 - Google Patents

製材機用の挽材の挽割り位置設定装置

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JPH09220705A
JPH09220705A JP3169396A JP3169396A JPH09220705A JP H09220705 A JPH09220705 A JP H09220705A JP 3169396 A JP3169396 A JP 3169396A JP 3169396 A JP3169396 A JP 3169396A JP H09220705 A JPH09220705 A JP H09220705A
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博史 今村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挽材Hの耳落し作業に際し、挽材Hを適確に
位置決めする。 【解決手段】 製材機Mの搬入側に設置する定規ユニッ
ト11に対し、ロッド17、17…を介して爪部材2
1、21…を昇降自在に付設する。定規ユニット11
は、爪部材21、21…を下降させて前進し、爪部材2
1、21…を挽材Hの不定形の側端部に係合させること
により、挽材Hの耳部分を必要最少限に挽き割るように
挽材Hを位置決めすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、側端部が不定形
の挽材に対し、耳落し作業のための位置決め動作を簡便
に実行することができる製材機用の挽材の挽割り位置設
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】挽材を所定の挽割り位置に位置決めする
ために、定規ユニットを製材機の搬入側に設置すること
がある。
【0003】このものは、挽材に対して十分に長い定規
板からなり、製材機に取り付けられている定規に連動し
て前後に平行移動することができる。そこで、側端部を
挽き割った後の挽材は、定形の側端部を定規ユニットに
当接させることによって位置決めし、定規ユニットと製
材機の定規とに沿わせるようにして製材機に搬入するこ
とにより、鋸刃を介して所定位置を挽き割り、所定寸法
の製品を製作することができる。なお、側端部が不定形
の挽材を最初に挽き割り、いわゆる耳落し作業をすると
きは、不定形の側端部を定規ユニットに沿わせることが
できないために、手作業により挽材の位置決めをしなけ
ればならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、側端部が不定形の挽材は、耳落し作業の際に、
手作業によって位置決めしなければならないから、作業
が煩雑であり、作業能率が極めて悪いという問題があっ
た。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、昇降自在の爪部材を定規ユニットに付
設することによって、耳落し作業をするときであって
も、挽材を所定の挽割り位置に能率よく位置決めするこ
とができる製材機用の挽材の挽割り位置設定装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、製材機の搬入側に設置する定規
ユニットと、定規ユニットに昇降自在に付設する少なく
とも一対の爪部材とを備えてなり、爪部材は、下降して
定規ユニットとともに前進することにより挽材を位置決
めすることをその要旨とする。
【0007】なお、定規ユニットは、各爪部材に対応し
て、上向きのガイドプレートと、ガイドプレートに沿っ
て昇降するスライドプレートと、スライドプレートを昇
降駆動する駆動源とを備えることができる。
【0008】また、爪部材は、挽材の上面に当接するロ
ッドを介してスライドプレートに取り付けることがで
き、ロッドには、ローラを付設することができる。
【0009】なお、爪部材は、定規ユニットに対して前
後に移動調節可能であってもよい。
【0010】
【作用】かかる発明の構成によるときは、爪部材は、定
規ユニットに昇降自在に付設し、下降して定規ユニット
とともに前進させることにより挽材を位置決めすること
ができる。すなわち、定規ユニットは、側端部が不定形
の挽材の側端部を耳落しするときは、爪部材を介して挽
材を位置決めすることにより、必要最少限の耳部分を挽
き割って落すことができる。爪部材は、挽材の上面に近
い位置において挽材の側端部に係合し、最少の余裕寸法
を残して挽材を鋸刃の挽割り位置に対応させることがで
きるからである。なお、側端部が定形の挽材は、爪部材
を上方に退避させることにより、定規ユニットを介して
位置決めし、所定寸法の製品に挽き割ることができる。
【0011】定規ユニットがガイドプレートとスライド
プレートと駆動源とを備えるときは、ガイドプレート、
スライドプレート、駆動源は、爪部材の昇降機構を形成
し、全体を薄形化してコンパクトにまとめることができ
る。
【0012】ロッドを介して爪部材をスライドプレート
に取り付けるときは、ロッドは、挽材の上面に当接する
ことにより、挽材の厚さに拘らず、爪部材を挽材の上面
から最少の距離だけ下方の側端部に係合させ、側端部が
不定形の挽材を最適の挽割り位置に対応させて位置決め
することができる。
【0013】ロッドにローラを付設すれば、ローラは、
挽材に対するロッドの相対移動を容易にし、定規ユニッ
トとともに爪部材を前進させて挽材の側端部に係合させ
る際に、挽材が不用意に移動してしまうおそれがない。
【0014】爪部材が定規ユニットに対して前後に移動
調節可能であるときは、爪部材は、その位置を前後に個
別に移動調節することにより、先細の挽材や湾曲する挽
材であっても、必要最少限の耳部分を挽き割るように、
正確に位置決めすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0016】製材機用の挽材の挽割り位置設定装置は、
定規ユニット11に爪部材21、21…を付設してなり
(図1)、製材機Mの搬入側に設置されている。
【0017】製材機Mは、鋸刃M1 、キャタピラコンベ
ヤM2 、M2 、定規M3 を架台フレームM4 に組み込ん
で構成されている。定規M3 は、鋸刃M1 の搬入側にお
いて、鋸刃M1 、キャタピラコンベヤM2 、M2 と平行
に配設されている。そこで、定規M3 は、鋸刃M1 に対
して前後に平行移動させることにより、側端部が定形の
挽材Hを位置決めし、鋸刃M1 による挽割り位置を任意
に設定することができる。
【0018】定規ユニット11は、製材機Mの搬入側に
配設する断面L形の長尺部材である(図1、図2)。定
規ユニット11は、一対のねじ部材11a、11aと、
ねじ部材11a、11aに適合するねじ軸11b、11
bとを介して前後に平行移動可能に設置されている。各
ねじ軸11bは、軸受11b2 、11b2 を介してベー
スフレーム12上に設置されており、ベベルギヤ11b
1 、11c1 を介して共通の駆動軸11cに連結されて
いる。なお、駆動軸11cの一端は、チェン11d1 を
介して駆動モータ11dに連結されている。定規ユニッ
ト11の下面には、ガイドブロック11e、11eが付
設されており、各ガイドブロック11eには、ねじ軸1
1bに平行なガイドロッド11fが摺動自在に挿通され
ている。そこで、定規ユニット11は、駆動モータ11
dを正逆に回転することにより、ねじ軸11b、11b
を介し、ガイドロッド11f、11fに沿って前後に平
行移動させることができる。
【0019】定規ユニット11の下方には、ローラ1
3、13…が配設されている。各ローラ13は、チャン
ネル状の支持材13a、13aを介し、ねじ軸11b、
11b、ガイドロッド11f、11fと平行に回転自在
に設置されており、図示しない駆動モータを介して一斉
に回転駆動し、挽材Hを製材機Mに搬入することができ
る。なお、ローラ13、13…は、製材機Mのキャタピ
ラコンベヤM2 、M2 と同一高さに配列されている。
【0020】定規ユニット11の両端部と中間部とに
は、ガイドプレート14、14…、スライドプレート1
5、15…、駆動源としてのエアシリンダ16、16
…、ロッド17、17…を介し、爪部材21、21…が
付設されている。各ガイドプレート14は、定規ユニッ
ト11に対し、上向きに突設されており(図2、図
3)、ガイドプレート14には、下部が定規ユニット1
1にまで達する長孔14aが形成されている。
【0021】スライドプレート15は、上端部をL字状
に屈曲する板材である。スライドプレート15の下端部
背面側には、固定ボルト15c、15c、固定板15d
を介し、ガイドプレート14の長孔14a内を上下に移
動可能なスライダ15bが装着されている。固定ボルト
15c、15cは、スライドプレート15、スライダ1
5bを貫通して固定板15dにねじ込まれており、固定
板15dは、スライドプレート15、スライダ15bが
ガイドプレート14、長孔14aから外れることを防止
する。
【0022】エアシリンダ16は、ベースプレート16
aを介してガイドプレート14の背面に立設されてお
り、エアシリンダ16のロッド16bは、スライドプレ
ート15の屈曲部に連結されている。なお、ガイドプレ
ート14の背面側には、エアシリンダ16と平行に補強
板14bが取り付けられている。そこで、スライドプレ
ート15は、エアシリンダ16を伸縮させることによ
り、ガイドプレート14の表面に沿って上下に移動し、
このとき、スライダ15bは、長孔14a内を摺動する
ことにより、スライドプレート15を上下に案内するこ
とができる。
【0023】爪部材21、21…は、各スライドプレー
ト15の下端部前面に水平に立設するロッド17、17
…に装着されている。
【0024】各ロッド17は、基端面にねじ孔17aを
形成し、スライドプレート15の裏面側から止めねじ1
5eをねじ孔17aにねじ込むことにより、スライドプ
レート15に固定されている。ただし、製材機Mから最
も遠いロッド17は、取付用のボス17cを介してスラ
イドプレート15に取り付けられている(図1、図
4)。ボス17cには、ロッド17に適合する穴17c
1 と、穴17c1 に連通するねじ孔17c2 とが軸方向
に形成されている。また、ボス17cの側面には、穴1
7c1 に連通する止めねじ17c4 用のねじ孔17c3
が形成されている。そこで、ボス17cは、止めねじ1
5eをスライドプレート15の裏面側からねじ孔17c
2 にねじ込むことによりスライドプレート15に固定す
ることができ、ロッド17は、ボス17cの穴17c1
に基部を挿入して止めねじ17c4 を締め付けることに
より、ボス17cを介して固定することができる。ま
た、ロッド17は、止めねじ17c4 を緩めることによ
り、スライドプレート15の前面側において簡単に取り
外すことができる。
【0025】なお、各ロッド17は、周面にキー溝17
bを有し(図3、図4)、キー溝17bが上方に位置す
るように、スライドプレート15に固定するものとす
る。
【0026】爪部材21は、ロッド17を貫通し得る短
い円筒部材であり(図3、図5)、一方の端面には、断
面三角形状の爪21aが形成されている。また、爪部材
21は、止めねじ21b用のねじ孔21cが爪21aに
対称の側面に形成されている。そこで、爪部材21は、
爪21aを外向きにしてロッド17に嵌合し、止めねじ
21bをキー溝17b内に突出させることにより、ロッ
ド17に回転不能に固定することができる。このとき、
爪部材21の爪21aの先端は、ロッド17に対し、僅
かな距離δだけ下方に位置している。なお、爪部材21
は、止めねじ21bを緩めることにより、キー溝17b
の長さの範囲内において前後に移動調節することがで
き、爪21aの先端が鋸刃M1 に対して僅かな距離tだ
け後退して位置するように、定規ユニット11からの距
離d1 を設定することができる。
【0027】定規ユニット11の製材機M側には、小さ
い箱形のフレーム31を介して押えローラ32が付設さ
れている(図1、図6)。フレーム31は、背面開放に
形成されており、前面には、縦長の長孔31aが形成さ
れている。また、フレーム31上には、エアシリンダ3
3が下向きに立設されており、エアシリンダ33のロッ
ド33aは、ブラケット34aを介し、フレーム31に
上下動自在に組み込むスライドベース34に連結されて
いる。スライドベース34の左右両側には、それぞれス
ライダ34b、34bが取り付けられており、各スライ
ダ34b、34bには、フレーム31の左右両側に立設
するガイドロッド31b、31bが摺動自在に挿通され
ている。
【0028】スライドベース34の後面側には、モータ
32aが取り付けられており、押えローラ32は、モー
タ32aの軸端に固定されている。なお、モータ32a
の軸は、フレーム31の長孔31aを前後に貫通してい
る。また、定規ユニット11には、フレーム31の長孔
31aに対応して切欠き11gが形成されている。そこ
で、押えローラ32は、エアシリンダ33を伸縮してス
ライドベース34を上下に駆動することにより、上下に
移動させることができる。
【0029】かかる挽割り位置設定装置は、耳落し作業
が完了して側端部が定形の挽材Hに対し、有効に使用す
ることができる(図1)。
【0030】このとき、製材機Mの定規M3 は、製品寸
法に合わせて所定位置に設定し、定規ユニット11は、
定規M3 に連動させ、定規M3 と同位置に設定する。ま
た、爪部材21、21…は、エアシリンダ16、16…
を伸長して上方に退避させておき、押えローラ32は、
エアシリンダ33を短縮して上方に退避させておく。
【0031】図示しない横搬送機構を介して挽材Hをロ
ーラ13、13…上に搬入し、挽材Hの側端面を定規ユ
ニット11に密着させて位置決めした上、押えローラ3
2を下降させ、押えローラ32、ローラ13、13…を
回転させると、挽材Hは、定規ユニット11、定規M3
に沿って製材機Mに搬入され、鋸刃M1 によって所定の
挽割り位置を挽き割って製品に加工することができる。
【0032】挽材Hが耳落し作業前であり、側端部が不
定形であるときは、爪部材21、21…を介して挽材H
を位置決めする(図7)。なお、このとき、爪部材2
1、21…は、挽材Hの長さにより、製材機M側の一
対、または、定規ユニット11の両端の一対を使用する
のがよい。すなわち、使用しない爪部材21は、対応す
るエアシリンダ16を伸長させ、上方に退避させたまま
にしておくものとする。
【0033】まず、使用する一対の爪部材21、21
と、押えローラ32とを上方に退避させ、定規ユニット
11は、適当な位置に前進させて待機する(同図(A)
の実線)。この状態において、図示しない横搬送機構を
介してローラ13、13…上に挽材Hを搬入すると(同
図の矢印K1 方向)、挽材Hは、不定形の側端部が定規
ユニット11に当接して停止する。そこで、定規ユニッ
ト11は、スライドプレート15、15、爪部材21、
21とともに後退し(同図の矢印K2 方向、同図の二点
鎖線)、エアシリンダ16、16を短縮させ、スライド
プレート15、15を介してロッド17、17、爪部材
21、21を下降させる(同図(B))。このとき、ロ
ッド17、17は、先端部が挽材Hの上面に当接し、ス
ライドプレート15、15を停止させることができる。
【0034】つづいて、定規ユニット11を前進させる
と(同図の矢印K3 方向)、ロッド17、17は、挽材
Hの上面に沿って前進し、爪部材21、21は、挽材H
の不定形の側端部に係合して挽材Hを前方に押し出し、
挽材Hの耳部分H1 の挽割り位置を鋸刃M1 に対応させ
ることができる(同図(C)、図5)。各ロッド17
は、爪部材21の爪21aの先端を挽材Hの上面に対し
て僅かな距離δだけ下方に位置決めすることにより、鋸
刃M1 から最少の距離tだけ後退した位置において挽材
Hを駆動することができ、したがって、爪部材21は、
爪21aを介し、挽材Hから必要最少限の耳部分H1 を
落すように挽材Hを位置決めし、鋸刃M1による挽材H
の挽割り位置を設定することができるからである。
【0035】その後、爪部材21、21は、エアシリン
ダ16、16を伸長させることによって上方に退避させ
(同図(D))、押えローラ32を下降させるとともに
(同図の二点鎖線)、ローラ13、13…、押えローラ
32を回転させれば、挽材Hは、製材機Mに搬入され、
鋸刃M1 によって耳部分H1 を挽き割って落すことがで
きる。
【0036】なお、ロッド17は、厚さh1 の挽材Hの
上面に当接することにより(図8の実線)、挽材Hの上
面から距離δだけ下方の位置において爪部材21の爪2
1aの先端を挽材Hの不定形の側端部に係合させ、挽材
Hを位置決めすることができる。一方、このことは、厚
さh2 >h1 の挽材Hに対しても、そのまま成立する
(同図の二点鎖線)。すなわち、ロッド17は、ローラ
13、13…上に搬入される挽材Hの厚さh1 、h2 に
拘らず、爪21aを挽材Hの上面から距離δだけ下方の
位置において挽材Hの側端部に係合させ、挽材Hの耳部
分H1 の挽割り位置を鋸刃M1 に対応させて位置決めす
ることができる。
【0037】爪部材21、21は、両端の有効幅W1 、
W2 がW1 =W2 の挽材Hを位置決めするとき、挽材H
の両端部に対応する爪21a、21aが鋸刃M1 から僅
かな距離tだけ後退するように、定規ユニット11から
の距離d1 、d1 に設定すればよい(図9(A)、図
5)。すなわち、爪21a、21aは、鋸刃M1 による
挽割り位置M1aが挽材Hの中心線Ha に平行になるよう
に、定規ユニット11に対して挽材Hを位置決めするこ
とができる。
【0038】両端の有効幅W3 、W4 (W3 <W4 )で
ある先細の挽材Hを位置決めするとき、爪21a、21
aは、定規ユニット11からの距離d1 、d4 (d4 <
d1)に設定する(同図(B))。このとき、有効幅W4
側の距離t4 、d4 を t4 =t+(W4 −W3 )/2 d4 =d1 −(W4 −W3 )/2 とすることにより、挽材Hは、爪21a、21aを介し
て挽割り位置M1aが中心線Ha に平行になるように位置
決めすることができる。
【0039】両端の有効幅W5 、W6 (W5 <W6 )で
あり、全体が水平に弯曲する挽材Hを位置決めすると
き、爪21a、21aは、定規ユニット11からの距離
d5 、d6 (d5 >d6 )に設定する(同図(C))。
このとき、有効幅W5 側の距離t5 、d5 、有効幅W6
側の距離t6 、d6 を t5 =t+W5 /2−Wb d5 =d1 −(W5 /2−Wb ) t6 =t+W6 /2−Wb d6 =d1 −(W6 /2−Wb ) とすることにより、挽材Hは、挽割り位置M1aが中心線
Ha に平行になるように位置決めすることができる。た
だし、このときの中心線Ha は、挽材Hの両端における
有効幅W5 、W6 をそれぞれ2分する直線とし、Wb
は、中心線Ha から定規ユニット11側の有効幅の最小
値または最大値とする。すなわち、図9(C)のよう
に、定規ユニット11側が凹状に湾曲する挽材Hのと
き、Wb は、定規ユニット11側の有効幅の最小値と
し、逆に定規ユニット11側が凸状に湾曲する挽材Hの
とき、Wb は、定規ユニット11側の有効幅の最大値と
する。
【0040】以上の説明において、ロッド17には、ロ
ーラ17dを下向きに付設してもよい(図10)。ロッ
ド17は、ローラ17dを介して挽材Hの上面に当接す
るから、爪部材21を介して挽材Hを位置決めするとき
(同図の矢印K3 方向)、ローラ17dを介して挽材H
の上面に沿って容易に相対移動することができ、爪部材
21の爪21aが挽材Hの側端部に係合するより先き
に、挽材Hが不用意に移動してしまうおそれがない。
【0041】なお、製材機Mから最も遠い爪部材21
は、挽材Hが短いとき、ロッド17とともに取り外すこ
とにより製材作業の邪魔になることがない。また、定規
ユニット11に付設する爪部材21、21…は、挽材H
の前後両端部において不定形の側端部に係合し、挽材H
を位置決めするために、少なくとも一対を設ければよ
い。
【0042】以上の説明において、爪部材21の爪21
aは、必ずしも必要ではない。すなわち、爪部材21
は、挽材Hの上面から距離δだけ下方において挽材Hの
不定形の側端部に係合し、挽材Hを前方に押し出すこと
ができる限り、爪21aを有しない単純なカラーとして
形成してもよく、さらに、他の任意の形状に形成しても
よい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、定規ユニットに爪部材を昇降自在に付設することに
よって、定規ユニットは、挽材の耳落し作業をするに際
し、爪部材を介して挽材を最適の挽割り位置に位置決め
することができるから、耳落し作業をする際の挽材の位
置決めが極めて容易であり、作業能率を大きく向上させ
ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視説明図
【図2】 図1のX−X線矢視相当拡大断面図
【図3】 要部拡大分解斜視説明図(1)
【図4】 要部拡大分解斜視説明図(2)
【図5】 要部拡大断面説明図
【図6】 要部拡大斜視説明図
【図7】 動作説明図(1)
【図8】 動作説明図(2)
【図9】 動作説明図(3)
【図10】 他の実施の形態を示す要部拡大説明図
【符号の説明】
H…挽材 M…製材機 11…定規ユニット 14…ガイドプレート 15…スライドプレート 17…ロッド 17d…ローラ 21…爪部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製材機の搬入側に設置する定規ユニット
    と、該定規ユニットに昇降自在に付設する少なくとも一
    対の爪部材とを備えてなり、該爪部材は、下降して前記
    定規ユニットとともに前進することにより挽材を位置決
    めすることを特徴とする製材機用の挽材の挽割り位置設
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記定規ユニットは、前記各爪部材に対
    応して、上向きのガイドプレートと、該ガイドプレート
    に沿って昇降するスライドプレートと、該スライドプレ
    ートを昇降駆動する駆動源とを備えることを特徴とする
    請求項1記載の製材機用の挽材の挽割り位置設定装置。
  3. 【請求項3】 前記爪部材は、挽材の上面に当接するロ
    ッドを介して前記スライドプレートに取り付けることを
    特徴とする請求項2記載の製材機用の挽材の挽割り位置
    設定装置。
  4. 【請求項4】 前記ロッドには、ローラを付設すること
    を特徴とする請求項3記載の製材機用の挽材の挽割り位
    置設定装置。
  5. 【請求項5】 前記爪部材は、前記定規ユニットに対し
    て前後に移動調節可能であることを特徴とする請求項1
    ないし請求項4のいずれか記載の製材機用の挽材の挽割
    り位置設定装置。
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