JPH09218712A - 無人車の誘導システム - Google Patents

無人車の誘導システム

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JPH09218712A
JPH09218712A JP8048008A JP4800896A JPH09218712A JP H09218712 A JPH09218712 A JP H09218712A JP 8048008 A JP8048008 A JP 8048008A JP 4800896 A JP4800896 A JP 4800896A JP H09218712 A JPH09218712 A JP H09218712A
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JP
Japan
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unmanned vehicle
landmark
pattern
point
points
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Application number
JP8048008A
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English (en)
Inventor
Kikuo Hori
喜久雄 堀
Tomoya Futagami
智哉 二神
Katsumi Matsuba
克己 松葉
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2つのカメラ3,4でランドマークを撮影し
て、ランドマーク中のパターンの外周を同じ向きに追跡
し、曲がり点を特徴点として抽出する。2つのパターン
の特徴点の集合を変換行列と変換誤差とから対応付け、
パターンと無人車の相対位置を定める。次に撮影したパ
ターンを参照パターンと照合して、パターンの種類を特
定し、マップに記憶した参照パターンの位置から無人車
の位置と向きとを決定する。 【効果】 ランドマークを任意の高さに配置でき、無人
車の誘導が容易になる。またパターン間の対応付けや参
照パターンとの照合で、対応関係の候補が特徴点の数N
で定まり、対応付けや照合が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は無人走行車の誘導システ
ムに関し、特にカメラでランドマークを撮影し、参照パ
ターンと照合して、無人車の位置を決定するようにした
装置に関する。
【0002】
【従来技術】ランドマークの位置をマップに記憶し、ラ
ンドマークに対する無人車の位置を測定して、無人車を
誘導するようにしたシステムが知られている。このよう
なシステムは、例えば工場内での無人搬送車の誘導に用
いられている。このようなシステムでは、例えばランド
マークとしての反射板を多数の位置に設置し、無人車に
搭載したレーザーで走査する。各ランドマークはコーナ
ーキューブと呼ばれる反射板で、レーザー光を様々な方
向に散乱し、かつランドマークは無名で、ランドマーク
固有のデータを無人車に入力することはない。そして無
人車はランドマークからのレーザー光の反射波を検出
し、無人車の向きに対する角度を求める。ここで3点の
ランドマークからの反射波を同時に検出すると、ランド
マークの位置を元にして無人車の位置と向きを定めるこ
とができる。
【0003】しかしながらこのような誘導システムで
は、同時に3個のランドマークを検出する必要があるた
め、多数のランドマークを必要とする。またランドマー
クの取付位置は1つの面内に限られ、レーザーも各ラン
ドマークも同じ高さになければならない。このためラン
ドマークの取付位置が限られる。
【0004】これ以外に各ランドマークに固有のパター
ンを設け、カメラでパターンを撮影して無人車の位置と
向きを定めるようにした無人車の誘導システムも知られ
ている。このシステムでは、撮影したパターンを参照パ
ターンと照合してパターンの種類、即ちランドマークの
種類を定める。そしてランドマークの位置をマップに記
憶しておけば、ランドマークに対する無人車の位置と向
きとから、無人車の位置と向きを定めることができる。
しかしながらこのシステムではカメラは1個で、ランド
マークに対する無人車の位置を定めるには、ランドマー
クは特定の面内になければならない。このためランドマ
ークの設置位置は工場の床面等に限られ、ランドマーク
の設置位置に制限が生じる。
【0005】
【発明の課題】この発明の課題は、1個のランドマーク
をパターン認識するだけで無人車の位置を検出でき、か
つ任意の高さで任意の向きにランドマークを配置でき
る、無人車の誘導システムを提供することにある(請求
項1〜3)。請求項2での課題は、2つのカメラで撮影
した2つのパターン間の対応付けを容易にし、かつ参照
パターンとの照合も容易にすることにある。請求項3で
の課題は、2つのカメラで撮影した2つのパターン間の
具体的な対応付け手段を提供することにある。
【0006】
【発明の構成】この発明は、ランドマークをカメラで撮
影して、ランドマークに対する無人車の位置を求め、か
つランドマークを参照パターンと照合することによりラ
ンドマークの絶対座標系での位置を定めて、無人車の位
置を定めるようにした無人車の誘導システムにおいて、
ランドマークの画像を一対撮影するために、無人車に位
置を変えてカメラを一対設けると共に、該一対の撮影画
像を対応付けるための手段と、対応付けた一対の画像か
らランドマークに対する無人車の位置と向きとを求める
ための手段とを設けたことを特徴とする(請求項1)。
なおカメラは一対以上あれば良く、文字通りに一対とは
限らない。またカメラを除く誘導システムは無人車に搭
載しても良いが、無人車とは別個に設けて、例えば無人
車上のカメラから撮影画像を無線で誘導システムに伝送
し、誘導システムから無人車の位置と向き等のデータを
無人車に返送しても良い。
【0007】好ましくは、各ランドマークに固有のパタ
ーンを設けて、一対の撮影画像中のパターンを、パター
ン付近の点から同じ方向に沿って追跡してパターン中の
特徴点を抽出するための手段を設ける(請求項2)。さ
らに好ましくは、一対の撮影画像を対応付けるための手
段が、撮影した一対のパターン間で特徴点の対応関係の
候補を作成し、作成した候補に対する特徴点の変換行列
と変換誤差とを求め、変換誤差から候補の良否を決定し
て、特徴点の対応関係を決定する手段からなる(請求項
3)。
【0008】
【発明の作用と効果】請求項1の発明について作用を示
す。この発明では無人車に設けた一対のカメラを用いて
ランドマークを撮影し、撮影した一対のランドマークを
相互に対応付ける。撮影したマークを対応付ければ、即
ち2つのマークのどの点とどの点とが、あるいはどの領
域とどの領域とが対応するのかを求めれば、無人車に対
するマークの点や領域の3次元座標を求めることができ
る。そしてマーク上の3箇所以上の点について3次元座
標を求めると、マークに対する無人車の位置と向きとを
求めることができる。このため2つのカメラの視野内に
マークが有れば、マークの位置と向きとを求めることが
できる。次にマークを参照パターンと照合すれば、マッ
プ等からマークの位置を求めることができる。そこでマ
ークに対する無人車の位置と向き及びマークの位置を用
いて、無人車の位置と向きとを定めることができる。
【0009】請求項2の発明では、ランドマークにパタ
ーン認識用のパターンを設け、撮影した2つのパターン
に対して同じ向きにパターンを追跡して特徴点を抽出す
る。ここで一方の画像でのパターンをR,その特徴点を
(A,B,C,…,N)とし,他方の画像でのパターン
をL,その特徴点を(a,b,c,…,n)とする。特
徴点の集合(A,B,C,…,N),(a,b,c,
…,n)は順序を持った列であり、パターンRでの特徴
点Nの次に特徴点Aが続き、同様にパターンLでは特徴
点nの次に特徴点aが有ることを考えると、これらは実
質的に特徴点のループである。このように特徴点の集合
には、追跡経路に従ったルールが発生する。
【0010】特徴点(A,B,C,…,N),(a,
b,c,…,n)は、画像R,L間で同じ向きに追跡し
て得たものである。追跡の方向は、例えば反時計回りや
時計回りとする。ここで特徴点の集合間での、要素間の
対応関係は基本的に不明で、例えば特徴点Aが特徴点a
に対応するかどうか、特徴点Bが特徴点bに対応するか
どうかは不明である。しかし仮に特徴点Aが特徴点aに
対応するのであれば、特徴点Bは特徴点bに対応し、以
下同様の対応関係が得られ、特徴点Nは特徴点nに対応
する。また特徴点Aが特徴点bに対応する場合、特徴点
Bは特徴点cに対応し、特徴点Nは特徴点aに対応す
る。即ち2つの画像の間で特徴点の順序は不変で、特徴
点間の対応関係は最大でN個(Nは特徴点の個数)に限
られる。
【0011】上記のことは、2つのパターンの対応付け
や参照パターンとの照合を容易にする。例えば2つのパ
ターンを対応付ける場合、特徴点間の対応関係は最大で
もN個しかなく、N個の対応関係を順次チェックすれ
ば、対応作業は終了する。同様に撮影したパターンと参
照パターンとの対応関係も、1参照パターン当たり、最
大でN個に限られる。このため特徴点間の対応付けや参
照パターンとの照合が容易になる。これに対して特徴点
の集合に追跡方向の制約が無い場合、N個の特徴点間の
対応関係は最大でN!個存在し、Nの増加に連れて急激
に計算時間が増加する。同様に照合での演算量も激増
し、結局は特徴点の数を制限し、パターンの種類を限定
することになる。
【0012】なおパターンのデータ構造を利用し、即ち
特徴点間のグラフ構造を利用して、分岐数の異なる点は
対応しない等の制約を加えても良い。このようにする
と、対応関係の候補は特徴点の数よりも減少する。また
2つのカメラの位置や向き、即ちカメラパラメータを用
いて、特徴点間の対応関係を推定しても、検査すべき対
応関係の数は特徴点の数Nよりも減少する。
【0013】特徴点間の対応付けには、対応関係の候補
を発生させて、候補が正しいかどうか確認することが必
要である。そして対応関係の候補は、請求項2により特
徴点の数N以下に限られる。請求項3の発明では、対応
関係の候補の良否を変換行列を用いて確認する。2つの
画像でのパターンは、同一のパターンを視点を変えて撮
影したものであり、これらのパターンは例えば2行3列
の行列式で近似的に変換することができる。そして変換
行列の係数は6個で、例えば3点について対応付けを行
えば、変換行列の係数を求めることができる。そして変
換行列を求めれば、即ちその係数を求めれば、変換の誤
差を求めこれから対応関係の候補の良否を判別すること
ができる。
【0014】以上のように、この発明では以下の効果が
得られる。 1) 1個のランドマークをパターン認識するだけで無人
車の位置と向きとを検出でき、かつランドマークを、カ
メラの視野内の範囲で、任意の位置に設けることができ
る(請求項1〜3)。 2) 特徴点間の対応付けや、パターンと参照パターンと
の照合に必要な演算量を特徴点の数Nに比例させること
ができ、対応付けや照合が容易になる(請求項2,
3)。 3) 特徴点間の対応の良否を簡単に判別できる(請求項
3)。
【0015】
【実施例】図1〜図12に、実施例を示す。図1に実施
例での無人車の誘導システムの配置を示し、01は工場
の建屋内に設けた多数のランドマークで、各ランドマー
ク01には図3に示す固有のパターン03が設けてあ
る。パターン03をランドマーク01毎に変え、同じパ
ターン03を2度以上用いないことが好ましいが、離れ
た位置にある2つのランドマークでパターン03が共通
でも、それ以前の運航情報に基づく無人車の推定位置か
ら、いずれのランドマークであるかを識別できる。従っ
てパターン03はランドマーク01毎に変えることが好
ましいが、共通のパターン03が複数のランドマーク0
1に用いられることを排除するものではない。ランドマ
ーク01の取付位置は任意で、取付高さ等に制限はな
く、従って工場の床面や壁、天井等の様々な位置に設置
することができる。また同時に撮影できるランドマーク
01の数は1個で良く、ランドマークの数を少なくする
ことができる。
【0016】2は無人車5の誘導システムで、無人車5
の異なる位置に配置した一対のカメラ3,4を用いてラ
ンドマーク01を撮影する。なお無人車5に対するカメ
ラ3,4の位置や向きは既知で、これらの位置と向きと
を表すカメラパラメータは誘導システム2に記憶されて
いるものとする。実施例では無人車5を基準とする座標
を観測座標,工場内の適宜の位置を原点とした絶対座標
系での座標を絶対座標と呼ぶ。実施例での目的は、無人
車5の絶対座標と絶対座標系での向き(例えば2本の車
軸に直角な方向)を求めることである。
【0017】位置の異なる2つのカメラ3,4から、同
じランドマーク01を見た場合、カメラ3,4からの視
線方向P1,P2の交点にマーク01が存在し、ランドマ
ーク01の観測座標を3次元で求めることができる。次
にランドマーク01内の3個以上の点に付いて観測座標
を3次元で求めれば、無人車5に対するランドマーク0
1の向きを定めることができる。
【0018】図2に、誘導システム2の構造を示す。前
記のカメラ3,4にフレームメモリ10,11を接続し
て撮影画像を記憶し、画像バス12を介して画像データ
を供給する。14は切り出し処理部で、フレームメモリ
10,11の画像からランドマーク01内のパターンを
切り出す。例えばランドマーク01が図3に示すよう
に、枠02に囲まれたパターン03からなるものとす
る。切り出し処理部14では、枠02を検出して、その
内部の領域をパターン03の候補とする。次に、画像を
微分してエッジを抽出し、エッジ画像を2値化し、1で
囲まれた領域内の画素を1にセットし、エッジで囲まれ
た領域を埋め込む。埋め込み後の画像に収縮処理を複数
回施し、孤立点や閉じていない線分等のノイズを除去す
る。収縮後の画像を複数回膨張処理し、パターンの形状
をほぼ元の形状に復元する。ここで枠02の線幅をパタ
ーン03の線幅よりも細くし、収縮処理の回数を枠02
の線幅よりも大きくすると、枠02を消去し、パターン
03のみを取り出すことができる。この結果、孤立点等
のノイズを除いて、パターン03を切り出すことができ
る。なおランドマーク01からのパターン03の切り出
しは種々のものが公知で、適宜のものを用いることがで
きる。
【0019】切り出したパターン03に対して、図2の
特徴点抽出部16で特徴点を抽出する。パターン03の
形状は任意であるが、実施例では複数の特徴点(例えば
図3のA〜I)を線分で連結したものとし、かつ孤立点
を含まないものとする。好ましくは、パターン03を幹
(例えば図3の特徴点B〜Eの線分)に枝(例えば図3
の線分BAやBH,CD,EF,EG)を接続したもの
とし、枝の端点を分岐させてさらに別の枝を接続しても
良い。幹に枝を接続して分岐させたパターンはループを
含まず、パターン03を外周に沿って追跡する際に、パ
ターンの内周の追跡が不要である。このようなパターン
03は、各特徴点が特徴点間の枝で接続されたツリー構
造を成すと考えることができる。
【0020】特徴点抽出部16では切り出したパターン
03を、その外周上の1点からスタートして、例えば反
時計回りに追跡する。カメラ3,4で撮影した2つの画
像に対して、パターン03の追跡方向は共通とする。図
2に示すように、特徴点抽出部16にはサブブロックと
して、曲がり点検出部17と端点検出部18及び簡約化
処理部19があり、パターン03の外周の向きの変化点
を曲がり点とする。例えば図4での点A〜Kが曲がり点
で、これらが変曲点である。図4で、曲がり点Bと曲が
り点Jは実質上同一の点で、同様に曲がり点C,E、曲
がり点F,Iもほぼ同一の点である。これらの点を別個
の点として認識するのは、パターン03の外周に沿って
追跡するからであり、追跡終了時点では同一点であるか
否かは分からない。
【0021】追跡が終了した時点では、各変曲点が端点
であるか否かは方向変化により検出できる。この過程を
図6に示す。図においてPは端点であり、Qは端点では
ない。さてパターン03の外周間の幅をdとすると、端
点Pの付近では位置を変えても外周の幅は変わらない。
このため外周の方向変化が始まる点と変化が終る点との
間での外周の幅をd1とし、それから離れた部分での幅
をd2とすると、端点Pでは幅d1と幅d2はほぼ等し
い。これに対して単なる曲がり点の特徴点Qの場合、曲
がりの開始部分と終了部分との間の幅d1は、これから
離れた部分での幅d2に比べて小さい。これは単なる曲
がり点では、曲がり点から遠ざかるにつれて外周間の幅
が増加するためである。
【0022】変曲点はパターン03の外周に沿って反時
計方向につながるというルールが存在する。しかしなが
らパターン03のどの位置から追跡を開始したのかは、
一般に不明である。この時点で判明しているのは、変曲
点A〜Kの間の順序と各変曲点の座標である。そして変
曲点A〜Kは図5に示す仮想的なループを成すものと見
なすことができ、このループはパターン03の外周のル
ープに対応する。なお図5で’を付した変曲点は、端点
の属性を持つ。
【0023】パターン03の形態上の特徴を抽出するた
め、図5のループ型のデータ構造を簡約化し、図9のデ
ータ構造へと変換する。図7に示すように、例えば端点
Aを起点にして、パターン03を左右に追跡して平行性
の崩れるB点で追跡を中断する。この結果、端点Aが変
曲点Bから分岐していることが判明し、端点Aをループ
から外して変曲点Bからの分岐とする。同様に図8に示
すように、端点Kが変曲点Jからの分岐であることを検
出する。すると図5のループにおいて、変曲点B,Jが
隣接することになり、しかもそれらの座標がほぼ同一な
ので、変曲点Bと変曲点Jを併合する。この結果得られ
たのが、図8のデータ構造である。図8の状態から、さ
らに端点をループから外す処理を続行する。例えば端点
G,Hをループから外し、次に変曲点F,Iがループ内
で隣接し座標もほぼ同一であることを用いて、変曲点
F,Iを併合する。さらに端点G,Hをループから外す
と、併合した変曲点F,Iが新たな端点となり、これを
ループから外し、同様に端点Dもループから外す。そし
て端点Dをループから外すと、変曲点E,Cが同一の点
であることが判明し、変曲点E,Cを併合する。このよ
うにループの中にもはや端点が無くなるまで処理を行う
と、最終的に得られるデータ構造は図9のものとなる。
【0024】上記の処理は、変曲点の検出が正しいこと
の検証にもなる。例えば端点Aからパターン03を左右
に追跡した際に、変曲点以外の点で左右の追跡線の平行
性が崩れた場合、隠れた変曲点が存在する。同様の処理
を各端点に対して行えば、変曲点の見落としが無いこと
を確認できる。変曲点の見逃しは、180度に近い鈍角
や0度に近い鋭角の曲がり点に対して生じ易い。そして
図3のように、分岐部で枝や幹が直角なとなるパターン
03を用いれば、変曲点の見逃しはほとんど生じない。
変曲点の見逃しを検出した場合、その位置に新たな変曲
点を追加し、ループ構造を変形する。新たに発見した変
曲点の挿入位置は、追跡方向の順序を崩さない位置と
し、例えば端点Aと変曲点Bの間に新たな変曲点が検出
された場合、変曲点A,Bの間に挿入する。
【0025】図9のデータ構造は、特徴点ホ(F,
I),ハ(E,C),ロ(B,J)を幹とし、多数の枝
を備えたツリー構造である。図9の右側に特徴点イ〜チ
(図3での特徴点A〜Hに相当)に対するデータを示
す。各特徴点に対して座標を記憶させ、また特徴点から
の分岐の数を記憶させる。その後、特徴点イ〜チを変曲
点A〜Kの出現する順序で再配置する。その結果とし
て、イロハニハホヘホトホハロチロの順序となる。
【0026】図10に特徴点抽出のアルゴリズムを示
す。パターン03の外周の1点から一定方向に外周に沿
って追跡する。そして外周方向が変化し、変化が所定の
長さ以上続き単なるノイズとは見なせないものを、変曲
点とする。パターン03の外周を一周追跡すると、変曲
点は図5のA〜Kのループを形成する。さらに図6に示
すように、変曲点のうちの端点を抽出し、端点を枝とし
て図5のループから外す。これを繰り返し、もはや端点
を分離できなくなったとき、各ツリーのノードを特徴点
として、アルゴリズムは終了する。
【0027】図2に戻り、20は対応付け処理部で、カ
メラ3,4で撮影した一対の認識対象パターンに対し
て、特徴点間の対応関係の候補を発生させる。次にサブ
ブロックの視点変換部21で、各対応関係の候補に対し
て変換行列を発生させる。判定部22は、視点変換部2
1で求めた変換行列に対して変換誤差を求め、全ての対
応関係の候補をチェックした後、変換誤差が最小となる
候補を採用する。しかし変換誤差が所定値以下となる候
補を発見した段階で、以降の候補のチェックを取りや
め、その候補を採用しても良い。
【0028】対応付け処理部20での処理を図11に示
すと、例えば右側のカメラ3で撮影した特徴点の集合を
Rとし、左側のカメラ4で撮影した特徴点の集合をLと
する。これらの集合R,Lは特徴点の数nが共通ある。
対応付け処理部20では、対応関係の候補を発生させ、
例えば最初の候補として集合Rの先頭の要素R1が集合
Lの先頭の要素L1に対応するものとする。するとパタ
ーン本体03を外周に沿って共通の方向に追跡したこと
から、他の要素に対する対応関係が定まる。例えば特徴
点R1が特徴点L1に対応する場合、特徴点R2は特徴点
L2に対応し、以下同様の対応関係を保って、最後の特
徴点Rnは特徴点Lnに対応する。
【0029】認識対象パターンの2つの画像は、同じパ
ターンを視点の異なる2つのカメラ3,4で撮影したも
のである。そこでこれらの画像は2行3列の視点変換行
列により近似的に変換できるはずである。用いた変換行
列は例えば図12に示したもので、ここでは例えば
(x,y)が左カメラでの座標を、(X,Y)が右カメ
ラでの座標を示し、iが特徴点の番号でNが特徴点の数
である。そこで視点変換部21はこの変換行列を求め、
判定部22は求めた変換行列を用いて各特徴点に対して
変換誤差を評価する。変換誤差は例えば図12に示した
ものを用い、各特徴点に対する変換誤差で最大のものを
用いる。そして可能な全ての対応関係の候補に対して変
換誤差を求め、誤差が最小のものを正しい対応関係とす
る。なお変換行列の求め方や変換誤差の評価方法は任意
で、例えば変換誤差が所定値以下の場合、用いた対応関
係の候補が正しいものとして、対応付けを終了しても良
い。
【0030】図4に示したように、特徴点の集合RやL
にはパターン本体03の外周に沿って追跡した際の順序
が保たれている。このため集合RやLの要素の数をnと
すると、対応関係の候補は最大でもnしか有り得ない。
そして図9のデータ構造では各特徴点に分岐の数等の補
助的なデータがあり、これらの補助的データも等しいも
のしか対応しないはずである。このため実際の対応関係
の候補はn以下となり、対応関係の演算量を実行可能な
範囲にとどめることができる。これに対して特徴点の集
合に順序がない場合、対応関係の候補はn!となり、n
の数が増加すると演算量は発散する。
【0031】図2に戻り、カメラ3,4で撮影したパタ
ーン03の2つの特徴点間の対応付けが終了すると、座
標算出部24で各特徴点の座標を算出する。即ち同じ点
を位置の異なる2つのカメラ3,4で撮影すると、観察
座標系でのその点の3次元座標を求めることができる。
そしてこれに必要なのは各特徴点を対応させ、2つの画
像の中でどの点とどの点とが対応するのかを明らかにす
ることである。この作業は対応付け処理部20で終了し
ており、サブブロックの座標発生部25で各特徴点の3
次元座標を発生させ、面決定部26で3点以上の座標を
用いてランドマーク01が存在する面の方程式を発生さ
せる。この結果、ランドマーク01の位置と存在面を観
察座標系で決定することができる。
【0032】ランドマーク01の各特徴点の位置が判明
していることから、正面図作成部28でランドマーク0
1の画像をパターンの存在する面の方程式を利用して、
パターンを正面から見た図に変換する。正面図作成部2
8で行列を求めて、各特徴点に変換を施し、歪の無い正
面図を作成する。これは同時に、無人車5に対する観測
座標系でのランドマーク01の向きを求めることであ
る。
【0033】30は照合部で、サブブロックとして候補
抽出部31と変換行列演算部32及び誤差評価部33を
備えている。図12に照合のアルゴリズムを示す。図9
のような認識対象パターンのデータ構造が得られ対応付
けが終了すると、参照パターンの集合の中からデータ構
造が類似な参照パターンを抽出する。データ構造の類似
として特徴点の数や、3分岐,4分岐等の分岐の数を用
いることができ、これらを利用して参照パターンの候補
を少数に絞る。候補抽出部31では、候補の内から1つ
ずつ参照パターンをピックアップし、認識対象パターン
と参照パターンとの間での特徴点の対応関係の候補を発
生させる。対応付け処理部20に関して説明したよう
に、特徴点の数がN個であれば、対応関係の候補は最大
でもN個しかなく、対応する特徴点の分岐数は等しい等
の制約を加味すると、対応関係の候補はさらに減少す
る。
【0034】変換行列演算部32は、参照パターンと認
識対象パターンとの間の変換行列を発生させる。変換行
列は図12に示したものとなり、ここに(xi,yi)は
参照パターンでの各特徴点の座標を表し、(Xi,Yi)
は認識対象パターンでの特徴点の座標を表す。またNは
特徴点の個数である。変換行列の要素は6個で、図12
に示したように要素を求めることができる。また各特徴
点に対する変換誤差は、図12に示すようになり、特徴
点の座標と変換行列の係数から演算できる。変換誤差の
評価には特徴点毎の誤差の平均値等を用いても良いが、
ここでは複数の特徴点の中での誤差の最大値を用いる。
このようにして変換誤差から参照パターンと認識対象パ
ターンとを照合し、可能な全ての対応関係をチェック
し、誤差が最小な参照パターンを選択して照合を終了す
る。なお変換誤差が充分小さい参照パターンを途中で発
見した場合、その時点で照合を終了しても良い。そして
特徴点間の対応関係が最大でもN個しかないので、1個
の参照パターンについての変換行列の処理はN以下で良
く、多数の参照パターンがある場合でも照合が容易であ
る。
【0035】照合が終了すると、パターン03の種類、
従ってランドマーク01の種類が特定され、マップ40
から該当するランドマーク01の絶対座標系での位置と
向きを求める。そして座標算出部24で求めた無人車5
に対するランドマーク01の位置と、正面図作成手段2
8で求めたランドマーク01の向きを用いて、無人車5
の絶対座標系での位置と向きを求める。即ち、絶対座標
系でのランドマーク01の位置と向きはマップ40に記
憶され、観察座標系でのランドマーク01の位置と向き
は座標算出部24での座標の算出と、正面図作成部28
で求めた回転行列から求めることができる。そこで無人
車5の絶対座標系での位置と向きを定めることができ、
これを元に無人車5を誘導する。
【0036】なおランドマーク01とランドマーク01
の間で、次のランドマーク01を撮影できない位置で
は、前のランドマーク01を分析して求めた位置と向き
とを基礎に、無人車の走行距離や方向の変化角を積算し
て、無人車5の位置と向きとを推定して求め、マップ4
0に記憶させた障害物データや通路のデータを元に誘導
すれば良い。また無人車5がランドマーク01を撮影で
きるが、内部のパターン03を認識できない距離にある
間は、即ち無人車5が次のランドマーク01に接近中で
距離が大きい間は、前のランドマーク01の分析で求め
た無人車5の向きを基礎として、途中での無人車5の方
向の転換角を積算して、無人車5の向きを推定する。そ
してランドマーク01全体を1つの点として扱い、視線
方向P1,P2の間の角度から3角測量で観察座標系での
ランドマーク01の位置を求める。次に観察したランド
マーク01の種類を無人車5の推定位置とマップ40か
ら推定し、これを元に絶対座標系での無人車5の位置を
求めるようにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の無人車の誘導システムの配置を示
す図
【図2】 実施例の無人車の誘導システムのブロック
【図3】 実施例で用いたパターンの例を示す図
【図4】 実施例でのパターンからの特徴点抽出の過
程を示す図
【図5】 実施例でのパターンからの特徴点抽出の過
程を示す図
【図6】 実施例でのパターンからの特徴点抽出の過
程を示す図
【図7】 実施例でのパターンからの特徴点抽出の過
程を示す図
【図8】 実施例でのパターンからの特徴点抽出の過
程を示す図
【図9】 実施例でのパターンからの特徴点抽出の過
程を示す図
【図10】 実施例での特徴点抽出を示すフローチャー
【図11】 実施例での左右の対象パターンの対応付け
を示すフローチャート
【図12】 実施例でのパターンの照合アルゴリズムを
示すフローチャート
【符号の説明】
2 無人車の誘導システム 01 ラン
ドマーク 3,4 カメラ 02 枠 5 無人車 03 パタ
ーン 10,11 フレームメモリ 26 面決
定部 12 画像バス 28 正面
図作成部 14 切り出し処理部 30 照合
部換部 16 特徴点抽出部 31 候補
抽出部 17 曲がり点検出部 32 変換
行列演算部 18 端点検出部 33 誤差
評価部 19 簡約化処理部 40 マッ
プ 20 対応付け処理部 21 視点変換部 22 判定部 24 座標算出部 25 座標発生部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランドマークをカメラで撮影して、ラン
    ドマークに対する無人車の位置を求め、かつランドマー
    クを参照パターンと照合することによりランドマークの
    絶対座標系での位置を定めて、無人車の位置を定めるよ
    うにした無人車の誘導システムにおいて、 ランドマークの画像を一対撮影するために、無人車に位
    置を変えてカメラを一対設けると共に、該一対の撮影画
    像を対応付けるための手段と、対応付けた一対の画像か
    らランドマークに対する無人車の位置と向きとを求める
    ための手段とを設けたことを特徴とする、無人車の誘導
    システム。
  2. 【請求項2】 各ランドマークに固有のパターンを設け
    て、一対の撮影画像中のパターンを、パターン付近の点
    から同じ方向に沿って追跡してパターン中の特徴点を抽
    出するための手段を設けたことを特徴とする、請求項1
    の無人車の誘導システム。
  3. 【請求項3】 一対の撮影画像を対応付けるための手段
    が、撮影した一対のパターン間で特徴点の対応関係の候
    補を作成し、作成した候補に対する特徴点の変換行列と
    変換誤差とを求め、変換誤差から候補の良否を決定し
    て、特徴点の対応関係を決定する手段からなることを特
    徴とする、請求項2の無人車の誘導システム。
JP8048008A 1996-02-08 1996-02-08 無人車の誘導システム Pending JPH09218712A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100493159B1 (ko) * 2002-10-01 2005-06-02 삼성전자주식회사 이동체의 효율적 자기 위치 인식을 위한 랜드마크 및 이를이용한 자기 위치 인식 장치 및 방법
CN107044853A (zh) * 2015-10-26 2017-08-15 罗伯特·博世有限公司 用于确定地标的方法和装置以及用于定位的方法和装置
CN113504794A (zh) * 2021-07-23 2021-10-15 中国科学院地理科学与资源研究所 一种无人机集群重构方法、系统和电子设备

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