JPH09218025A - パターン認識装置 - Google Patents

パターン認識装置

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JPH09218025A
JPH09218025A JP8048007A JP4800796A JPH09218025A JP H09218025 A JPH09218025 A JP H09218025A JP 8048007 A JP8048007 A JP 8048007A JP 4800796 A JP4800796 A JP 4800796A JP H09218025 A JPH09218025 A JP H09218025A
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JP
Japan
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pattern
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pair
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points
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JP8048007A
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Inventor
Kikuo Hori
喜久雄 堀
Tomoya Futagami
智哉 二神
Katsumi Matsuba
克己 松葉
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09218025A publication Critical patent/JPH09218025A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2つのカメラ3,4で認識対象パターンを撮
影して、パターンの外周を2つの画像に付いて同じ向き
に追跡し、曲がり点を特徴点として抽出する。2つの画
像でのパターンの特徴点の集合を変換行列と変換誤差と
から対応付け、3次元空間でのパターンの位置と向きと
を定める。次に認識対象パターンを参照パターンと照合
し、パターンの種類を特定する。 【効果】 任意の面上にあるパターンの位置と種類とを
決定できる。またパターン間の対応付けや参照パターン
との照合で、対応関係の候補が特徴点の数Nで定まり、
対応付けや照合が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明はパターン認識装置に関
し、特に認識対象パターンの位置と種類とを決定するよ
うにした装置に関する。
【0002】
【従来技術】認識対象のパターンをカメラで撮影し、カ
メラからパターンへの視線方向を用いてパターンの位置
を決定し、かつ撮影画像を解析してパターンの種類を特
定するパターン認識装置が知られている。例えばパター
ンの位置をマップに予め記憶させ、かつ位置毎にパター
ンを変えておけば、撮影したパターンとカメラ系との相
対位置とマップとから、カメラ系の現在位置を求めるこ
とができる。あるいは物品にパターンを貼付けておく
と、パターンの種類から物品の種類を定め、パターンの
位置から物品の位置を求めることができる。
【0003】しかしながら従来のパターン認識装置で
は、パターンの位置は床面等の所定の面に限られ、任意
の面にパターンを配置することは許されなかった。これ
は撮影用のカメラを1個のみ設けるからである。即ちパ
ターン位置の決定には、カメラからパターンへの視線方
向と、パターンが存在する面の交点とを用いるので、パ
ターンは既知の面上になければならない。このためパタ
ーンを設ける位置に制約が生じ、例えばパターンは床面
や高さが一定の位置になければならず、パターンの存在
面は水平面や鉛直面等に限られる。このことは位置検出
において大きな妨げとなり、例えば航行支援システムに
パターンを用いる場合、パターンを特定の位置に配置し
なければならないことになる。また物品をパターンを用
いて認識する場合、パターンが所定の面上になければな
らないため、物品もその面の付近になければならず、任
意の位置にある物品を認識することができない。
【0004】
【発明の課題】この発明の課題は、カメラの視野内の範
囲で、任意の面上に認識対象パターンを配置でき、かつ
認識対象パターンの位置を3次元で求めることができる
パターン認識装置を提供することにある(請求項1〜
3)。請求項2での課題は、2つのカメラで撮影した認
識対象パターン間の対応付けが容易で、かつ参照パター
ンとの照合も容易な、パターン認識装置を提供すること
にある。請求項3での課題は、2つのカメラで撮影した
認識対象パターン間の具体的な対応付け手段を提供する
ことにある。
【0005】
【発明の構成】この発明は、認識対象パターンをカメラ
で撮影して、撮影画像を参照パターンと照合することに
より、認識対象パターンを特定するためのパターン認識
装置において、一対の認識対象パターンの画像を撮影す
るために、位置を変えてカメラを一対設けると共に、該
一対の撮影画像を対応付けるための手段と、対応付けた
一対の画像から認識対象パターンの3次元空間での位置
を求めるための手段とを設けたことを特徴とする(請求
項1)。なおカメラは一対以上あれば良く、文字通りに
一対とは限らない。
【0006】好ましくは、前記一対の画像の各認識対象
パターンを、パターン付近の点から同じ方向に沿って追
跡してパターン中の特徴点を抽出するための手段を設け
る(請求項2)。さらに好ましくは、一対の撮影画像を
対応付けるための手段が、撮影画像間で特徴点間の対応
関係の候補を作成し、作成した候補に対する特徴点間の
変換行列と変換誤差とを求め、変換誤差から対応関係の
候補の良否を決定して、特徴点間の対応関係を決定する
手段からなる(請求項3)。
【0007】
【発明の作用と効果】請求項1の発明について作用を示
す。この発明では一対のカメラを用いて認識対象パター
ンを撮影し、撮影したパターンを対応付ける。撮影した
パターンを対応付ければ、即ち2つのパターンのどの点
とどの点とが、あるいはどの領域とどの領域とが対応す
るのかを求めれば、パターン上の点や領域の3次元座標
を求めることができる。そしてパターン上の3箇所以上
の点について3次元座標を求めると、パターンの位置
と、パターンが存在する面、従ってパターンの向き、を
求めることができる。このため2つのカメラの視野内に
パターンが有れば、パターンの位置と向きとを求めるこ
とができる。パターンの位置と向きとが分かれば、これ
を参照パターンと照合して認識対象パターンを特定する
ことは公知である。ここでパターンの位置と向きとが分
かっているので、例えば撮影したパターン画像を正面か
ら見た画像に変換し、あるいはパターンのサイズを一定
のサイズに変換でき、参照パターンとの照合が容易にな
る。
【0008】請求項2の発明では、2つの撮影画像に対
して同じ向きにパターンを追跡して特徴点を抽出する。
なお請求項1の発明では、認識対象パターンの特徴とし
て何を用いるかは任意で、例えば点を特徴とする代わり
に点と点とをつなぐ線分等を特徴としても良い。しかし
請求項2の発明では、処理が容易な点をパターンの特徴
とする。ここで一方の画像での認識対象パターンをR,
その特徴点を(A,B,C,…,N)とし,他方の画像
での認識対象パターンをL,その特徴点を(a,b,
c,…,n)とする。特徴点の集合(A,B,C,…,
N),(a,b,c,…,n)は順序を持った列であ
り、パターンRでの特徴点Nの次に特徴点Aが続き、同
様にパターンLでは特徴点nの次に特徴点aが有ること
を考えると、これらは実質的に特徴点のループである。
このように特徴点の集合には、追跡経路に従ったルール
が発生する。
【0009】特徴点(A,B,C,…,N),(a,
b,c,…,n)は、画像R,L間で同じ向きに追跡し
て得たものである。追跡の方向は、例えば反時計回りや
時計回りとする。ここで特徴点の集合間での、要素間の
対応関係は基本的に不明で、例えば特徴点Aが特徴点a
に対応するかどうか、特徴点Bが特徴点bに対応するか
どうかは不明である。しかし仮に特徴点Aが特徴点aに
対応するのであれば、特徴点Bは特徴点bに対応し、以
下同様の対応関係が得られ、特徴点Nは特徴点nに対応
する。また特徴点Aが特徴点bに対応する場合、特徴点
Bは特徴点cに対応し、特徴点Nは特徴点aに対応す
る。即ち2つの画像の間で特徴点の順序は不変で、特徴
点間の対応関係は最大でN個(Nは特徴点の個数)に限
られる。
【0010】上記のことは、2つの認識対象パターンの
対応付けや参照パターンとの照合を容易にする。例えば
2つのパターンを対応付ける場合、特徴点間の対応関係
は最大でもN個しかなく、N個の対応関係を順次チェッ
クすれば、対応作業は終了する。同様に認識対象パター
ンと参照パターンとの対応関係も、1参照パターン当た
り、最大でN個に限られる。このため特徴点間の対応付
けや参照パターンとの照合が容易になる。これに対して
特徴点の集合に追跡方向の制約が無い場合、N個の特徴
点間の対応関係は最大でN!個存在し、Nの増加に連れ
て急激に計算時間が増加する。同様に照合での演算量も
激増し、結局は特徴点の数を制限し、パターンの種類を
限定することになる。
【0011】なお認識対象パターンのデータ構造を利用
し、即ち特徴点間のグラフ構造を利用して、分岐数の異
なる点は対応しない等の制約を加えても良い。このよう
にすると、対応関係の候補は特徴点の数よりも減少す
る。また2つのカメラの位置や向き、即ちカメラパラメ
ータを用いて、特徴点間の対応関係を推定しても、検査
すべき対応関係の数は特徴点の数Nよりも減少する。
【0012】特徴点間の対応付けには、対応関係の候補
を発生させて、候補が正しいかどうか確認することが必
要である。そして対応関係の候補は、請求項2により特
徴点の数N以下に限られる。請求項3の発明では、対応
関係の候補の良否を変換行列を用いて確認する。2つの
画像での認識対象パターンは、同一のパターンを視点を
変えて撮影したものであり、これらのパターンは例えば
2行3列の行列式で近似的に変換することができる。そ
して変換行列の係数は例えば6個で、例えば3点につい
て対応付けを行えば、変換行列の係数を求めることがで
きる。そして変換行列を求めれば、即ちその係数を求め
れば、変換の誤差を求めこれから対応関係の候補の良否
を判別することができる。
【0013】以上のように、この発明では以下の効果が
得られる。 1) 任意の位置にあるパターンに対して、カメラの視野
内に有れば、パターンの位置と向きとを求めることがで
きる(請求項1〜3)。 2) 特徴点間の対応付けや、認識対象パターンと参照パ
ターンとの照合に必要な演算量を特徴点の数Nに比例さ
せることができ、対応付けや照合が容易になる(請求項
2,3)。 3) 特徴点間の対応の良否を簡単に判別できる(請求項
3)。
【0014】
【実施例】図1〜図12に、実施例を示す。図1に実施
例でのパターン認識装置の配置を示し、2はパターン認
識装置で、異なる位置に配置した一対のカメラ3,4を
用いて認識対象パターン01を撮影する。なおパターン
認識装置2に対するカメラ3,4の位置や向きは既知
で、これらの位置と向きとを表すカメラパラメータはパ
ターン認識装置2に記憶されているものとする。そして
位置の異なる2つのカメラ3,4から、認識対象パター
ン01上の同じ点を見た場合、カメラ3,4からの視線
方向P1,P2の交点にその点が存在し、その点の3次元
座標を求めることができる。次に認識対象パターン01
内の3個以上の点に付いて3次元座標を求めれば、認識
対象パターン01が存在する面を求めることができ、パ
ターン01の向きを定めることができる。
【0015】なお遠距離からパターン01を見る場合、
パターン01全体を例えば1つの点として扱い、パター
ン01の位置を定めても良い。この場合、カメラ3,4
がパターン01にさらに接近した際に、パターン01内
の3個以上の点の座標を求めて、パターン01の正確な
位置と向きとを定める。
【0016】図2に、パターン認識装置2の構造を示
す。前記のカメラ3,4にフレームメモリ10,11を
接続して撮影画像を記憶し、画像バス12を介して画像
データを供給する。14は切り出し処理部で、フレーム
メモリ10,11の画像から認識対象パターン01を切
り出す。例えば認識対象パターン01が図3に示すよう
に、枠02に囲まれたパターン本体03からなるものと
する。切り出し処理部14では、枠02を検出して、そ
の内部の領域をパターン本体03の候補とする。次に、
画像を微分してエッジを抽出し、エッジ画像を2値化
し、1で囲まれた領域内の画素を1にセットし、エッジ
で囲まれた領域を埋め込む。埋め込み後の画像に収縮処
理を複数回施し、孤立点や閉じていない線分等のノイズ
を除去する。収縮後の画像を複数回膨張処理し、パター
ンの形状をほぼ元の形状に復元する。ここで枠02の線
幅をパターン本体03の線幅よりも細くし、収縮処理の
回数を枠02の線幅よりも大きくすると、枠02を消去
し、パターン本体03のみを取り出すことができる。こ
の結果、孤立点等のノイズを除いて、パターン本体03
を切り出すことができる。なおパターン01の切り出し
は種々のものが公知で、適宜のものを用いることができ
る。
【0017】切り出したパターン本体03に対して、図
2の特徴点抽出部16で特徴点を抽出する。パターン本
体03の形状は任意であるが、実施例では複数の特徴点
(例えば図3のA〜I)を線分で連結したものとし、か
つ孤立点を含まないものとする。好ましくは、パターン
本体03を幹(例えば図3の特徴点B〜Eの線分)に枝
(例えば図3の線分BAやBH,CD,EF,EG)を
接続したものとし、枝の端点を分岐させてさらに別の枝
を接続しても良い。幹に枝を接続して分岐させたパター
ンはループを含まず、パターン本体03を外周に沿って
追跡する際に、パターンの内周の追跡が不要である。こ
のようなパターン本体03は、各特徴点が特徴点間の枝
で接続されたツリー構造を成すと考えることができる。
【0018】特徴点抽出部16では切り出したパターン
本体03を、その外周上の1点からスタートして、例え
ば反時計回りに追跡する。カメラ3,4で撮影した2つ
の画像に対して、パターン本体03の追跡方向は共通と
する。図2に示すように、特徴点抽出部16にはサブブ
ロックとして、曲がり点検出部17と端点検出部18及
び簡約化処理部19があり、パターン本体03の外周の
向きの変化点を曲がり点とする。例えば図4での点A〜
Kが曲がり点で、これらは変曲点である。図4で、曲が
り点Bと曲がり点Jは実質上同一の点で、同様に曲がり
点C,E、曲がり点F,Iもほぼ同一の点である。これ
らの点を別個の点として認識するのは、パターン本体0
3の外周に沿って追跡するからであり、追跡終了時点で
は同一点であるか否かは分からない。
【0019】追跡が終了した時点では、各変曲点が端点
であるか否かを方向変化により検出できる。この過程を
図6に示す。図においてPは端点であり、Qは端点では
ない。さてパターン本体03の外周間の幅をdとする
と、端点Pの付近では位置を変えても外周の幅は変わら
ない。このため外周の方向変化が始まる点と変化が終る
点との間での外周の幅をd1とし、それから離れた部分
での幅をd2とすると、端点Pでは幅d1と幅d2はほぼ
等しい。これに対して単なる曲がり点の特徴点Qの場
合、曲がりの開始部分と終了部分との間の幅d1は、こ
れから離れた部分での幅d2に比べて小さい。これは単
なる曲がり点では、曲がり点から遠ざかるにつれて外周
間の幅が増加するためである。
【0020】変曲点はパターン03の外周に沿って反時
計方向につながるというルールが存在する。しかしなが
らパターン03のどの位置から追跡を開始したのかは、
一般に不明である。この時点で判明しているのは、変曲
点A〜Kの間の順序と各変曲点の座標である。そして変
曲点A〜Kは図5に示す仮想的なループを成すものと見
なすことができ、このループはパターン本体03の外周
のループに対応する。なお図5で’を付した変曲点は端
点の属性を持つ。
【0021】パターン本体03の形態上の特徴を抽出す
るため、図5のループ型のデータ構造を簡約化し、図9
のデータ構造へと変換する。図7に示すように、例えば
端点Aを起点にして、パターン本体03を左右に追跡し
て平行性の崩れるB点で追跡を中断する。この結果、端
点Aが変曲点Bから分岐していることが判明し、端点A
をループから外して変曲点Bからの分岐とする。同様に
図8に示すように、端点Kが変曲点Jからの分岐である
ことを検出する。すると図5のループにおいて、変曲点
B,Jが隣接することになり、しかもそれらの座標がほ
ぼ同一なので、変曲点Bと変曲点Jを併合する。この結
果得られたのが、図8のデータ構造である。図8の状態
から、さらに端点をループから外す処理を続行する。例
えば端点G,Hをループから外し、次に変曲点F,Iが
ループ内で隣接し座標もほぼ同一であることを用いて、
変曲点F,Iを併合する。さらに端点G,Hをループか
ら外すと、併合した変曲点F,Iが新たな端点となり、
これをループから外し、同様に端点Dもループから外
す。そして端点Dをループから外すと、変曲点E,Cが
同一の点であることが判明し、変曲点E,Cを併合す
る。このようにループの中にもはや端点が無くなるまで
処理を行うと、最終的に得られるデータ構造は図9のも
のとなる。
【0022】上記の処理は、変曲点の検出が正しいこと
の検証にもなる。例えば端点Aからパターン本体03を
左右に追跡した際に、変曲点以外の点で左右の追跡線の
平行性が崩れた場合、隠れた変曲点が存在する。同様の
処理を各端点に対して行えば、変曲点の見落としが無い
ことを確認できる。変曲点の見逃しは、180度に近い
鈍角や0度に近い鋭角の曲がり点に対して生じ易い。そ
して図3のように、分岐部で枝や幹が直角なとなるパタ
ーン本体03を用いれば、変曲点の見逃しはほとんど生
じない。変曲点の見逃しを検出した場合、その位置に新
たな変曲点を追加し、ループ構造を変形する。新たに発
見した変曲点の挿入位置は、追跡方向の順序を崩さない
位置とし、例えば端点Aと変曲点Bの間に新たな変曲点
が検出された場合、変曲点A,Bの間に挿入する。
【0023】図9のデータ構造は、特徴点ホ(F,
I),ハ(E,C),ロ(B,J)を幹とし、多数の枝
を備えたツリー構造である。図9の右側に特徴点イ〜チ
(図3での特徴点A〜Hに相当)に対するデータを示
す。各特徴点に対して座標を記憶させ、また特徴点から
の分岐の数を記憶させる。その後、特徴点イ〜チを変曲
点A〜Kの出現する順序で再配置する。その結果とし
て、イロハニハホヘホトホハロチロの順序となる。
【0024】図10に特徴点抽出のアルゴリズムを示
す。パターン本体03の外周の1点から一定方向に外周
に沿って追跡する。そして外周方向が変化し、変化が所
定の長さ以上続き単なるノイズとは見なせないものを、
変曲点とする。パターン本体03の外周を一周追跡する
と、変曲点は図5のA〜Kのループを形成する。さらに
図6に示すように、変曲点のうちの端点を抽出し、端点
を枝として図5のループから外す。これを繰り返し、も
はや端点を分離できなくなったとき、各ツリーのノード
を特徴点として、アルゴリズムは終了する。
【0025】図2に戻り、20は対応付け処理部で、カ
メラ3,4で撮影した一対の認識対象パターンに対し
て、特徴点間の対応関係の候補を発生させる。次にサブ
ブロックの視点変換部21で、各対応関係の候補に対し
て変換行列を発生させる。判定部22は、視点変換部2
1で求めた変換行列に対して変換誤差を求め、全ての対
応関係の候補をチェックした後、変換誤差が最小となる
候補を採用する。しかし変換誤差が所定値以下となる候
補を発見した段階で、以降の候補のチェックを取りや
め、その候補を採用しても良い。
【0026】対応付け処理部20での処理を図11に示
すと、例えば右側のカメラ3で撮影した特徴点の集合を
Rとし、左側のカメラ4で撮影した特徴点の集合をLと
する。これらの集合R,Lは特徴点の数nが共通ある。
対応付け処理部20では、対応関係の候補を発生させ、
例えば最初の候補として集合Rの先頭の要素R1が集合
Lの先頭の要素L1に対応するものとする。するとパタ
ーン本体03を外周に沿って共通の方向に追跡したこと
から、他の要素に対する対応関係が定まる。例えば特徴
点R1が特徴点L1に対応する場合、特徴点R2は特徴点
L2に対応し、以下同様の対応関係を保って、最後の特
徴点Rnは特徴点Lnに対応する。
【0027】認識対象パターンの2つの画像は、同じパ
ターンを視点の異なる2つのカメラ3,4で撮影したも
のである。そこでこれらの画像は2行3列の視点変換行
列により近似的に変換できるはずである。用いた変換行
列は例えば図12に示したもので、ここでは例えば
(x,y)が左カメラでの座標を、(X,Y)が右カメ
ラでの座標を示し、iが特徴点の番号でNが特徴点の数
である。そこで視点変換部21はこの変換行列を求め、
判定部22は求めた変換行列を用いて各特徴点に対して
変換誤差を評価する。変換誤差は例えば図12に示した
ものを用い、各特徴点に対する変換誤差で最大のものを
用いる。そして可能な全ての対応関係の候補に対して変
換誤差を求め、誤差が最小のものを正しい対応関係とす
る。なお変換行列の求め方や変換誤差の評価方法は任意
で、例えば変換誤差が所定値以下の場合、用いた対応関
係の候補が正しいものとして、対応付けを終了しても良
い。
【0028】図4に示したように、特徴点の集合RやL
にはパターン本体03の外周に沿って追跡した際の順序
が保たれている。このため集合RやLの要素の数をnと
すると、対応関係の候補は最大でもnしか有り得ない。
そして図9のデータ構造では各特徴点に分岐の数等の補
助的なデータがあり、これらの補助的データも等しいも
のしか対応しないはずである。このため実際の対応関係
の候補はn以下となり、対応関係の演算量を実行可能な
範囲にとどめることができる。これに対して特徴点の集
合に順序がない場合、対応関係の候補はn!となり、n
の数が増加すると演算量は発散する。
【0029】図2に戻り、カメラ3,4で撮影した認識
対象パターンの2つの特徴点間の対応付けが終了する
と、座標算出部24で各特徴点の座標を算出する。即ち
同じ点を位置の異なる2つのカメラ3,4で撮影する
と、その点の3次元座標を求めることができる。そして
これに必要なのは各特徴点を対応させ、2つの画像の中
でどの点とどの点とが対応するのかを明らかにすること
である。この作業は対応付け処理部20で終了してお
り、サブブロックの座標発生部25で各特徴点の3次元
座標を発生させ、面決定部26で3点以上の座標を用い
て認識対象パターン01が存在する面の方程式を発生さ
せる。この結果、認識対象パターン01の位置と向きと
を3次元空間内で決定することができる。
【0030】このようにして認識対象パターン01の位
置と向きとが求まると、正面図作成部28で認識対象パ
ターン01の画像をパターンの存在する面の方程式を利
用して、パターンを正面から見た図に変換する。正面図
作成部28で行列を求めて、各特徴点に変換を施し、歪
の無い正面図を作成する。
【0031】30は照合部で、サブブロックとして候補
抽出部31と変換行列演算部32及び誤差評価部33を
備えている。図12に照合のアルゴリズムを示す。図9
のような認識対象パターンのデータ構造が得られ対応付
けが終了すると、参照パターンの集合の中からデータ構
造が類似な参照パターンを抽出する。データ構造の類似
として特徴点の数や、3分岐,4分岐等の分岐の数を用
いることができ、これらを利用して参照パターンの候補
を少数に絞る。候補抽出部31では、候補の内から1つ
ずつ参照パターンをピックアップし、認識対象パターン
と参照パターンとの間での特徴点の対応関係の候補を発
生させる。対応付け処理部20に関して説明したよう
に、特徴点の数がN個であれば、対応関係の候補は最大
でもN個しかなく、対応する特徴点の分岐数は等しい等
の制約を加味すると、対応関係の候補はさらに減少す
る。
【0032】変換行列演算部32は、参照パターンと認
識対象パターンとの間の変換行列を発生させる。変換行
列は図12に示したものとなり、ここに(xi,yi)は
参照パターンでの各特徴点の座標を表し、(Xi,Yi)
は認識対象パターンでの特徴点の座標を表す。またNは
特徴点の個数である。変換行列の要素は6個で、図12
に示したように要素を求めることができる。また各特徴
点に対する変換誤差は、図12に示すようになり、特徴
点の座標と変換行列の係数から演算できる。変換誤差の
評価には特徴点毎の誤差の平均値等を用いても良いが、
ここでは複数の特徴点の中での誤差の最大値を用いる。
このようにして変換誤差から参照パターンと認識対象パ
ターンとを照合し、可能な全ての対応関係をチェック
し、誤差が最小な参照パターンを選択して照合を終了す
る。なお変換誤差が充分小さい参照パターンを途中で発
見した場合、その時点で照合を終了しても良い。そして
特徴点間の対応関係が最大でもN個しかないので、1個
の参照パターンについての変換行列の処理はN以下で良
く、多数の参照パターンがある場合でも照合が容易であ
る。
【0033】照合が終了すると、認識対象パターン01
の種類が特定される。そこで座標算出部24で求めた認
識対象パターン01の位置と向き、並びに照合部30で
求めた認識対象パターン01の種類を出力インターフェ
ース36に出力する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパターン認識装置の配置を示す図
【図2】 実施例のパターン認識装置のブロック図
【図3】 実施例で用いたパターンの例を示す図
【図4】 実施例での、パターンからの特徴点抽出の
過程を示す図
【図5】 実施例での、パターンからの特徴点抽出の
過程を示す図
【図6】 実施例での、パターンからの特徴点抽出の
過程を示す図
【図7】 実施例での、パターンからの特徴点抽出の
過程を示す図
【図8】 実施例での、パターンからの特徴点抽出の
過程を示す図
【図9】 実施例での、パターンからの特徴点抽出の
過程を示す図
【図10】 実施例での特徴点抽出を示すフローチャー
【図11】 実施例での左右の対象パターンの対応付け
を示すフローチャート
【図12】 実施例でのパターンの照合アルゴリズムを
示すフローチャート
【符号の説明】
2 パターン認識装置 01 認識
対象パターン 3,4 カメラ 02 枠 10,11 フレームメモリ 03 パタ
ーン本体 12 画像バス 26 面決
定部 14 切り出し処理部 28 正面
図作成部 16 特徴点抽出部 30 照合
部換部 17 曲がり点検出部 31 候補
抽出部 18 端点検出部 32 変換
行列演算部 19 簡約化処理部 33 誤差
評価部 20 対応付け処理部 36 出力
インターフェース 21 視点変換部 22 判定部 24 座標算出部 25 座標発生部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 認識対象パターンをカメラで撮影して、
    撮影画像を参照パターンと照合することにより、認識対
    象パターンを特定するためのパターン認識装置におい
    て、 一対の認識対象パターンの画像を撮影するために、位置
    を変えてカメラを一対設けると共に、該一対の撮影画像
    を対応付けるための手段と、対応付けた一対の画像から
    認識対象パターンの3次元空間での位置を求めるための
    手段とを設けたことを特徴とする、パターン認識装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の画像での各認識対象パターン
    を、パターン付近の点から同じ方向に沿って追跡してパ
    ターン中の特徴点を抽出するための手段を設けたことを
    特徴とする、請求項1のパターン認識装置。
  3. 【請求項3】 一対の撮影画像を対応付けるための手段
    が、撮影画像間で特徴点間の対応関係の候補を作成し、
    作成した候補に対する特徴点間の変換行列と変換誤差と
    を求め、変換誤差から候補の良否を決定して、特徴点間
    の対応関係を決定する手段からなることを特徴とする、
    請求項2のパターン認識装置。
JP8048007A 1996-02-08 1996-02-08 パターン認識装置 Pending JPH09218025A (ja)

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