JPH09216147A - 生産順序確定装置 - Google Patents

生産順序確定装置

Info

Publication number
JPH09216147A
JPH09216147A JP2289896A JP2289896A JPH09216147A JP H09216147 A JPH09216147 A JP H09216147A JP 2289896 A JP2289896 A JP 2289896A JP 2289896 A JP2289896 A JP 2289896A JP H09216147 A JPH09216147 A JP H09216147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
plan
sub
jig
production
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2289896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3351220B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Inomata
弘行 猪又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2289896A priority Critical patent/JP3351220B2/ja
Publication of JPH09216147A publication Critical patent/JPH09216147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3351220B2 publication Critical patent/JP3351220B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 在庫を最小にしかつ効率よく部品供給を行い
うるサブラインの生産順序計画を作成しうる生産順序確
定装置を提供する。 【解決手段】 メインライン投入予定時刻算出部5で、
メインラインの治具構成と部品別サイクルからメインラ
インの投入予定時刻を算出し、サブライン完成予定時刻
算出部6で、サブラインの治具構成と部品別サイクルか
らサブラインの完成予定時刻を算出する。そして、サブ
ライン生産順序計画作成部10で、メインライン投入予
定時刻とサブライン完成予定時刻をもとに、供給不足を
発生させないタイミングでサブラインの生産順序計画を
作成する。その際、交換工数、エネルギーロス、および
在庫ロスにより生産効率を評価しながらサブラインの生
産順序計画を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品種ごとに異な
る複数の治具を一定の並び順で環状に循環させて生産を
行うメインラインにこれと同種のライン構成により部品
を供給するサブラインの生産順序を確定する生産順序確
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メインラインとこれに部品を供給するサ
ブラインとが共に部品種ごとに異なる治具を一定の並び
順で環状に循環させて生産を行うように構成されたリン
グライン(図2参照)におけるサブラインの生産方法と
して、従来は、メインラインの出荷計画を生産リードタ
イム(投入してから出荷されるまでの時間)分だけ前倒
しにして治具順に生産し、不足の治具を熟練者の勘やこ
つで交換しながら行っていた。すなわち、メインライン
の出荷計画をもとに熟練者のノウハウによりサブライン
の生産順序、治具の交換タイミングを判断し、サブライ
ンの生産を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記した
従来のサブライン生産方法にあっては、メインラインと
サブラインとでラインの能力や治具の並び順が異なるた
め、少ない在庫で効率的な生産を行いうる生産順序とな
るようにサブラインの治具の並び順や比率、交換タイミ
ングを人が決定するのはきわめて困難であり、熟練者の
ノウハウに頼らざるをえない面がある。しかし、熟練者
の判断はメインラインの出荷計画をもとに行われメイン
ラインの生産順序は考慮されないため、メインラインへ
の部品の供給不足を避けるべく、サブラインの完成品在
庫を多く持っての生産となりがちであった。たとえば、
一般的には、1〜2シフト分の在庫をかかえて生産して
いるのが実情である。また、生産効率の点においても、
熟練者の判断によるため、必ずしも常に客観的に効率的
な生産が行われているとは言えなかった。
【0004】本発明は、共にリングラインからなるメイ
ンラインとサブラインとにおけるサブラインの生産方法
における上記課題に着目してなされたものであり、完成
品の在庫量を最小にしかつ効率よく部品供給を行いうる
サブラインの生産順序計画を作成しうる生産順序確定装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、部品種ごとに異なる複数の
治具を一定の並び順で環状に循環させて生産を行うメイ
ンラインに、これと同種のライン構成により部品を供給
するサブラインの生産順序を確定する装置であって、メ
インラインにおける部品の投入予定時刻およびサブライ
ンにおける部品の完成予定時刻をもとに、メインライン
への供給不足を発生させることなく、部品の在庫量を最
小化し、かつ生産効率を最大化するような最適のタイミ
ングで部品を生産できるサブラインの生産順序計画を作
成しうるものである。
【0006】請求項2記載の発明は、部品種ごとに異な
る複数の治具を一定の並び順で環状に循環させて生産を
行うメインラインに、これと同種のライン構成により部
品を供給するサブラインの生産順序を確定する装置であ
って、メインラインにおける部品の投入予定時刻とサブ
ラインにおける部品の完成予定時刻とをもとに、所定の
生産効率評価用パラメータを用いて、所定のルールに従
って、サブラインの生産順序計画を作成する演算手段を
有するものである。
【0007】この発明にあっては、演算手段は、メイン
ラインにおける部品の投入予定時刻とサブラインにおけ
る部品の完成予定時刻とをもとに、所定の生産効率評価
用パラメータを用いて、所定のルールに従って、サブラ
インの生産順序計画を作成する。すなわち、メインライ
ンの生産順序を考慮してサブラインの生産順序計画を作
成するので、サブラインの完成品在庫が最小となる。ま
た、生産効率評価用パラメータを用いてサブラインの生
産順序計画を作成するので、最も効率よく部品供給を行
いうるサブラインの生産順序計画が立案される。
【0008】請求項3記載の発明は、部品種ごとに異な
る複数の治具を一定の並び順で環状に循環させて生産を
行うメインラインに、これと同種のライン構成により部
品を供給するサブラインの生産順序を確定する装置であ
って、メインラインの生産順序計画をもとにメインライ
ンにおける部品の投入予定時刻を算出する第1算出手段
と、サブラインの現在の治具の並び順をもとにサブライ
ンにおける部品の完成予定時刻を算出する第2算出手段
と、前記第1算出手段の結果と前記第2算出手段の結果
とをもとに、メインラインの投入順序計画に間に合うよ
うにサブラインの治具を引き当て、その結果を所定の生
産効率評価用パラメータにより評価し、生産効率が最大
となるように治具の交換を行いながらサブラインの生産
順序計画を作成する演算手段とを有するものである。
【0009】この発明にあっては、第1算出手段はメイ
ンラインの生産順序計画をもとにメインラインにおける
部品の投入予定時刻を算出し、第2算出手段はサブライ
ンの現在の治具の並び順をもとにサブラインにおける部
品の完成予定時刻を算出する。演算手段は、第1算出手
段によって算出されたメインラインの投入予定時刻と第
2算出手段によって算出されたサブラインの完成予定時
刻とをもとに、メインラインの投入順序計画に間に合う
ようにサブラインの治具を引き当て、その結果を所定の
生産効率評価用パラメータにより評価し、生産効率が最
大となるように治具の交換を行いながらサブラインの生
産順序計画を作成する。すなわち、メインラインの生産
順序を考慮してサブラインの生産順序計画を作成するの
で、サブラインの完成品在庫が最小となる。また、生産
効率評価用パラメータを用いてサブラインの生産順序計
画を作成するので、最も効率よく部品供給を行いうるサ
ブラインの生産順序計画が立案される。
【0010】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の発明において、前記演算手段は、治具交換を要する複
数の引当て候補の中から1つの治具を選択する際に、治
具の交換工数が最小となるものを選択する。すなわち、
交換工数を考慮して交換すべき治具を選択するので、効
率のよい治具交換が行われ、効率的な生産順序計画が立
案される。
【0011】請求項5記載の発明は、上記請求項2、
3、または4記載の発明において、生産効率評価用パラ
メータは治具の交換工数、空治具のエネルギーロス、お
よび引当て時間差による在庫ロスからなる。
【0012】この発明にあっては、治具の交換工数、空
治具のエネルギーロス、および引当て時間差による在庫
ロスをパラメータとしてサブラインの生産順序計画の生
産効率を評価し、生産効率が最大となるように治具の交
換を行いながらサブラインの生産順序計画を作成する。
すなわち、治具の交換工数、空治具のエネルギーロス、
および引当て時間差による在庫ロスを考慮して治具交換
のタイミングを決定するので、最も効率よく部品供給を
行いうるサブラインの生産順序計画が立案される。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、メインラ
インにおける部品の投入予定時刻およびサブラインにお
ける部品の完成予定時刻をもとに、メインラインへの供
給不足を発生させることなく、部品の在庫量を最小化
し、かつ生産効率を最大化するような最適のタイミング
で部品を生産できるサブラインの生産順序計画を作成す
るので、スペース効率や生産効率にすぐれたサブライン
の生産順序計画の立案が可能となり、コストの低減が図
られる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、メインライ
ンの生産順序を考慮してサブラインの生産順序計画を作
成するので、サブラインの完成品在庫が最小となるばか
りか、生産効率評価用パラメータを用いてサブラインの
生産順序計画を作成するので、最も効率よく部品供給を
行いうるサブラインの生産順序計画を立案することが可
能となり、コストの低減が図られる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明と同様、メインラインの生産順序を考慮し
てサブラインの生産順序計画を作成するので、サブライ
ンの完成品在庫が最小となるばかりか、生産効率評価用
パラメータを用いてサブラインの生産順序計画を作成す
るので、最も効率よく部品供給を行いうるサブラインの
生産順序計画を立案することが可能となり、コストの低
減が図られる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
3記載の発明の効果に加え、交換工数を考慮して交換す
べき治具を選択するので、効率のよい治具交換が行わ
れ、より一層効率的な生産順序計画が立案される。
【0017】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
2、3、または4記載の発明の効果に加え、治具の交換
工数、空治具のエネルギーロス、および引当て時間差に
よる在庫ロスを考慮して治具交換のタイミングを決定す
るので、より一層効率的な生産順序計画が立案される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2は本発明の適用されるメイン
ラインおよびサブラインのラインモデルを示す概念図で
ある。図2に示すように、メインラインとこれに部品を
供給するサブラインとは共に部品種ごとに異なる治具を
一定の並び順で環状に循環させて生産を行うように構成
されたリングラインであって、部品種ごとに専用の治具
が決まっており、環状のラインにより治具の並び順が確
定している。たとえば、メインラインはめっき生産ライ
ンのクロムめっき工程であり、サブラインは前処理工程
である。メインラインとサブラインは生産能力や治具の
並び順が異なっている。ここでは、メインラインは10
個の治具を備え、部品A、B、C、DをA→A→B→C
→D→B→B→B→A→Cの順番で繰り返し生産する。
一方、サブラインは6個の治具を備え、メインラインに
供給する部品A、B、C、DをB→B→A→C→D→A
の順番で繰り返し生産する。サブラインで完成した部品
はメインラインに投入される。その際、メインラインに
投入される前のサブラインの完成部品は在庫置場に一時
貯留される。
【0019】本発明は図2に示すようなメインラインお
よびサブラインにおけるサブラインの最適な生産順序計
画を自動的に作成するものである。
【0020】図1は本発明の一実施形態による生産順序
確定装置の構成を示すブロック図である。この装置は、
メインライン治具構成ファイル1、メインライン部品別
サイクルタイムファイル2、サブライン治具構成ファイ
ル3、およびサブライン部品別サイクルタイムファイル
4を有している。メインライン治具構成ファイル1およ
びサブライン治具構成ファイル3はそれぞれメインライ
ンおよびサブラインの治具構成を所定の形式で記憶した
ものであって、たとえば、図3に示すようなファイル構
成を有している。すなわち、各治具構成ファイル1、3
は治具Noと治具種類と部品種類とから構成されてい
る。図2の例では、メインライン治具構成ファイル1の
治具Noは1〜10(n=10)、サブライン治具構成
ファイル3の治具Noは1〜6(n=6)となる。ま
た、メインライン部品別サイクルタイムファイル2およ
びサブライン部品別サイクルタイムファイル4はそれぞ
れメインラインおよびサブラインの部品別サイクルタイ
ムを所定の形式で記憶したものである。図4はメインラ
イン部品別サイクルタイムファイル2のファイル構成の
一例を示す図である。ここでは、基本のサイクルタイム
を設定し(5分)、基本サイクルタイムとの差時間(差
サイクルタイム)によって部品別のサイクルタイムを表
すようにしている。サブライン部品別サイクルタイムフ
ァイル4の構成も図4と同様であるが、ここでは簡単化
のため、サブラインの基本サイクルタイムはすべての部
品について3分としてある。
【0021】メインライン治具構成ファイル1とメイン
ライン部品別サイクルタイムファイル2はメインライン
投入予定時刻算出部5に接続され、サブライン治具構成
ファイル3とサブライン部品別サイクルタイムファイル
4はサブライン完成予定時刻算出部6に接続されてい
る。メインライン投入予定時刻算出部5は第1算出手段
として機能するものであって、メインラインの治具構成
と部品別サイクルタイムとからメインラインにおける部
品の投入予定時刻を算出し、求めた投入予定時刻付のメ
インライン投入順序計画を作成する。より具体的には、
メインライン治具構成ファイル1の部品種ごとにメイン
ライン部品別サイクルタイムファイル2を検索し、基本
サイクルタイムおよび差サイクルタイム(両者を加算し
た値が各部品のサイクルタイムとなる。)を生産開始時
刻に加算して完成予定時刻を算出する。そして、かかる
処理を治具の並び順に生産終了時刻まで繰り返して投入
予定時刻付のメインライン投入順序計画を作成する。こ
のメインライン投入予定時刻算出部5で作成されたメイ
ンライン投入順序計画の一例は、たとえば生産開始時刻
を8:35とした場合、図5に示すとおりである。この
結果はメインライン投入予定時刻付順序計画ファイル7
に記憶される。また、サブライン完成予定時刻算出部6
は第2算出手段として機能するものであって、サブライ
ンの治具構成と部品別サイクルタイムとからサブライン
における部品の完成予定時刻を算出し、求めた完成予定
時刻付のサブライン完成順序計画を作成する。そのより
具体的な処理手順は上記したメインライン投入予定時刻
算出部5の場合と同様である。このサブライン完成予定
時刻算出部6で作成されたサブライン完成順序計画の一
例は、たとえば生産開始時刻を8:30とした場合、図
6に示すとおりである。この結果はサブライン完成予定
時刻付順序計画ファイル8に記憶される。
【0022】メインライン投入予定時刻付順序計画ファ
イル7およびサブライン完成予定時刻付順序計画ファイ
ル8は演算手段としてのサブライン生産順序計画作成部
10に接続されている。さらに、このサブライン生産順
序計画作成部10には部品別条件パラメータファイル9
が接続されている。部品別条件パラメータファイル9は
部品別の条件パラメータを記憶するものであって、ここ
では条件パラメータとして交換工数とエネルギーロスと
が設定されている。交換工数は治具の交換に要する工数
であり、エネルギーロスは引当てのない空治具をライン
に流すことによるエネルギーロスであり、共にサブライ
ンの生産効率を低下させる要因となる項目である。これ
らは生産効率評価用パラメータとしてサブラインの生産
順序計画の生産効率を評価する際に用いられる。また、
交換工数は交換治具を選択する際にも用いられる。部品
別条件パラメータの一例は図7に示すとおりである。同
図に示すように、交換工数のパラメータは交換前の治具
種と交換後の治具種の組合せによって決定される。交換
工数を算出する際には交換前の部品種の交換工数と交換
後の部品種の交換工数とを加算し、この加算した値を交
換工数として用いる。なお、本案では、生産効率評価用
パラメータとしてさらに在庫ロスを考慮するが、これ
は、後述するように、評価の際にサブライン生産順序計
画作成部10において自動的に算出される。
【0023】サブライン生産順序計画作成部10は、本
装置の中心となる部分であって、ファイル7内のメイン
ライン投入予定時刻付順序計画およびファイル8内のサ
ブライン完成予定時刻付順序計画をもとに、メインライ
ンの投入順序計画に間に合うようにサブラインの治具を
引き当て、その結果を所定の生産効率評価用パラメータ
(交換工数、エネルギーロス、在庫ロス)により評価
し、生産効率が最大となるように治具の交換を行いなが
らサブラインの生産順序計画を自動作成する機能を有し
ている。これによって、メインラインへの供給不足を発
生させることなく、部品の在庫量を最小化し、かつ生産
効率を最大化するような最適のタイミングで部品を生産
できるサブラインの生産順序計画が作成されることにな
る。このサブライン生産順序計画作成部10における処
理手順は後述するフローチャートを用いて詳細に説明す
る。サブライン生産順序計画作成部10で作成された最
終的なサブライン生産順序計画は生産順序計画ファイル
11に出力、記憶される。
【0024】次に、以上のように構成された本装置の動
作をフローチャートに従って説明する。図8は本装置の
動作を示すメインフローチャートである。なお、ここで
は、処理の内容を理解しやすくするため、適宜図14〜
図19を参照する。
【0025】まず、メインライン投入予定時刻算出部5
は、メインラインの治具構成と部品別サイクルタイムと
からメインラインにおける部品の投入予定時刻を算出
し、投入予定時刻付のメインライン投入順序計画Pを作
成し、結果をメインライン投入予定時刻付順序計画ファ
イル7に格納する(ステップS1)。すなわち、メイン
ライン治具構成ファイル1(図3参照)の部品種ごとに
メインライン部品別サイクルタイムファイル2(図4参
照)を検索し、検索した時間(サイクルタイム)を生産
開始時刻に加算して完成予定時刻を算出する。そして、
かかる処理を治具の並び順に生産終了時刻まで繰り返し
て投入予定時刻付のメインライン投入順序計画P(図5
参照)を作成する。また、サブライン完成予定時刻算出
部6は、サブラインの治具構成と部品別サイクルタイム
とからサブラインにおける部品の完成予定時刻を算出
し、求めた完成予定時刻付のサブライン完成順序計画Q
を作成し、結果をサブライン完成予定時刻付順序計画フ
ァイル8に格納する(ステップS2)。すなわち、メイ
ンライン投入予定時刻算出部5における処理と同様、サ
ブライン治具構成ファイル3(図3参照)の部品種ごと
にサブライン部品別サイクルタイムファイル4を検索
し、検索した時間(サイクルタイム)を生産開始時刻に
加算して完成予定時刻を算出する。そして、かかる処理
を治具の並び順に生産終了時刻まで繰り返して完成予定
時刻付のサブライン完成順序計画Q(図6参照)を作成
する。
【0026】メインライン順序計画Pおよびサブライン
順序計画Qが作成されると、サブライン生産順序計画作
成部10は、メインライン順序計画Pを構成する各計画
pに対しサブライン順序計画Qを構成する計画qを引き
当てる処理(第1引当処理)を行う(ステップS3)。
ここでは、メインラインの投入予定時刻に間に合う同じ
部品種のサブライン計画qを引き当てる。このとき、一
定時間(たとえば、25分)以上先行して完成する計画
qは引き当てないようにする。サブラインの能力が高い
場合には部品を作り過ぎて在庫量が増加するおそれがあ
るからである。また、引き当てられたメインライン計画
pには引当済マークが付され(図14(A)等の記号
「*」参照)、かつ引当先のサブライン計画qの治具N
oが書き込まれ(図14(A)等参照)、また、引当先
のサブライン計画qにも引当済マークが付されるように
なっている(図14(B)等の記号「*」参照)。この
処理の結果は図14に示すとおりである。
【0027】図9は図8中の第1引当処理の内容を示す
フローチャートである。第1引当処理においては、ま
ず、メインライン順序計画Pの中から未引当の1計画p
を投入予定時刻の早い方から順に読み込み(ステップS
21)、サブライン順序計画Qの中から未引当の1計画
qを完成予定時刻の早い方から順に読み込む(ステップ
S22)。
【0028】そして、サブライン計画qがメインライン
計画pに先行するかどうか(つまり、メインラインの投
入予定時刻に間に合うかどうか)(ステップS23)、
YESの場合にはさらに所定時間(25分)以上先行し
ているかどうかを判断し(ステップS24)、所定時間
以上先行していない場合にはさらにメインライン計画p
とサブライン計画qとが同じ部品種かどうかを判断する
(ステップS26)。この判断の結果としてYESの場
合、すなわち、ステップS22で読み込まれたサブライ
ン計画qが所定の時間差(25分)内でメインラインの
投入予定時刻に間に合いかつメインライン計画pと同じ
部品種である場合には、このサブライン計画qをメイン
ライン計画pに引き当てて両者の間に対応関係を付し
(ステップS27)、ステップS28に進む。具体的に
は、ステップS27で、メインライン計画pとサブライ
ン計画qにそれぞれ引当済マーク(*)を付し、メイン
ライン計画pにサブライン計画qの治具Noを書き込
む。
【0029】これに対し、ステップS23〜ステップS
25の判断の結果としてサブライン計画qがメインライ
ン計画pに先行せず、または、先行するが所定時間(2
5分)以上先行しており、または、メインライン計画p
とサブライン計画qとが異なる部品種である場合にはそ
れぞれただちにステップS26に進み、サブライン順序
計画Qの中に未引当の計画qが残存するかどうかを判断
し、YESの場合は次の未引当の計画qについて検討す
べくステップS22に戻り、NOの場合には次の未引当
の計画pについて引当処理を行うべくステップS28に
進む。
【0030】ステップS28では、メインライン順序計
画Pの全レコード(全計画p)について一通り検討を終
えたかどうかを判断し、YESの場合はメインフローチ
ャートにリターンするが、NOの場合はステップS21
に戻って次の未引当の計画pについて同様の処理を繰り
返す。
【0031】第1引当処理が終了すると、メインライン
順序計画P内の計画pがすべて引当済であるかどうかを
引当済マークの有無から判断し(ステップS4)、YE
SであればただちにステップS6に進むが、NOであれ
ば治具交換を伴う第2引当処理を行う(ステップS
5)。この第2引当処理によってメインライン順序計画
P内の計画pすべての引当てが決まる。
【0032】図10は図8中の第2引当処理の内容を示
すフローチャートである。まず、メインライン順序計画
Pの中から未引当の1計画pを投入予定時刻の早い方か
ら順に読み込み(ステップS31)、サブライン順序計
画Qの中から計画pに所定時間(25分)内に先行する
未引当の候補qを検索し(ステップS32)、検索した
候補qのうち引当済マークの最も少ないものを選択す
る。すなわち、同じ治具が1シフト内の生産で数周する
ので、1シフトの中で引当てが最も少ないものを選択す
る(ステップS33)。
【0033】ステップS33により候補qが1つに絞れ
た場合には(ステップS34)、選択された計画qの治
具をステップS31で読み込んだメインライン計画pの
治具に交換して、そのサブライン計画qをそのメインラ
イン計画pに引き当てる(ステップS35)。このと
き、当該メインライン計画pと同じ治具Noに引き当て
られた後抹消されたメインライン計画p′があれば、こ
のメインライン計画p′にも同じ治具Noのサブライン
計画qを引き当てる。そして、メインライン順序計画P
の中に当該サブライン計画qの治具に引き当てられてい
たメインライン計画pがあれば(ステップS36)、そ
のメインライン計画pとの間の対応関係を抹消する。す
なわち、メインラインの引当済マークおよびサブライン
治具Noをそれぞれ抹消し、サブラインの引当済マーク
も抹消した後(ステップS37)、ステップS38に進
む。これに対し、ステップS36の判断の結果としてN
Oであれば、ただちにステップS38に進む。
【0034】ステップS38では、ステップS4と同様
にして、メインライン順序計画P内の計画pがすべて引
当済であるかどうかを判断し、YESであればメインフ
ローチャートにリターンするが、NOであればステップ
S31に戻る。なお、サブライン順序計画Qの先頭から
最後尾の間に未引当の計画がない場合にも、一連の処理
を終了してステップS6に進むものとする。
【0035】ステップS34の判断の結果としてNOの
場合は、部品別条件パラメータファイル9(図7参照)
から複数の候補qの交換工数を読み込み(ステップS3
9)、交換工数が最小のものを1つだけ選択し(ステッ
プS40)、ステップS35に進む。このように治具交
換の複数の候補qの中から1つを選択する際に治具の交
換工数を考慮することにより、生産効率の低下を最小に
抑えつつ治具交換を行うことができる。
【0036】たとえば、図14に示す場合には、メイン
ラインの治具No1の計画pが引き当てられていないの
で、投入予定時刻(8:35)以前で未引当のサブライ
ン計画qを検索し、その計画の部品種を変更(治具交
換)して治具No1のメインライン計画pに引き当て
る。これに伴って以降の同じ治具Noの部品種も変更
し、もしこの治具Noに引き当てられているメインライ
ン計画pがあれば、メインラインおよびサブラインの引
当済マークをそれぞれ抹消し、メインラインの場合はさ
らにサブライン治具Noも抹消する(対応関係の抹
消)。この処理の結果は図15に示すとおりである。こ
こでは、投入予定時刻(8:35)以前で未引当のサブ
ライン計画qの候補は治具No2しかないのでこれが選
択される。これに伴い、以降の治具No2の部品種もB
→Aに変更され、この部品種変更(治具交換)によりメ
インラインの治具No7とNo3の引当てが抹消され
る。
【0037】このようにサブラインの治具No2の部品
種がB→Aに変更されたことでメインラインの治具No
7が未引当となるため、さらにこれの引当てを現在のサ
ブライン順序計画Qから検索し、候補をピックアップす
る。ここでは、図16に示すように3つの候補(1〜
3)がピックアップされる。そして、3つの候補の治具
の交換工数を比較して交換工数が最小のものを選択す
る。候補1と2の治具はAであり、部品別条件パラメー
タよりAの交換工数は5、候補3の治具はDであり、D
の交換工数は2であるから、交換工数の最も小さい候補
3(治具No5)が選ばれ、メインラインの治具No7
の計画pに引き当てられる。このとき、メインラインの
未引当の治具No3の計画は上記治具No7の計画pと
同時に引当てが抹消されたもの(p′)であるから、こ
れにも同じく治具No5のサブライン計画qを引き当て
る。こうして、メインライン順序計画P内の計画pのす
べてが引き当てられる(図17参照)。なお、図16
(B)中の引当済マーク〈*〉は治具交換(部品種の変
更)により引き当てられたことを意味し、説明の便宜上
付したものである。
【0038】メインライン順序計画P内の計画pすべて
の引当てが決まると、このときのメインライン順序計画
P1 およびサブライン順序計画Q1 を内蔵メモリに一時
保存し(ステップS6)、現在のサブライン順序計画Q
1 の生産効率低下指数V1 を算出する(ステップS
7)。ここでの生産効率低下指数V1 は治具交換のあっ
た計画の交換工数の合計と引当てのない空治具のエネル
ギーロスの合計との和によって求める。ここでは、サブ
ラインの方がメインラインよりも能力が高いので、現段
階ではサブラインの引当て計画がいわば歯抜け状態とな
っており、治具が空のままラインに流れることになるた
めエネルギーロスが発生するのである。エネルギーロス
が大きいほど生産効率は低いことになる。治具の交換工
数が大きいほど生産効率が低いのは当然である。ステッ
プS7で求めた生産効率低下指数V1もまた内蔵メモリ
に保存しておく。
【0039】たとえば、図17に示す場合における生産
効率低下指数V1 は、次のように求められる。なお、図
17(B)中の記号「△」は治具交換のあった計画を示
し、記号「●」はサブライン順序計画Qの先頭から最後
尾の間の未引当の計画を示しており、それぞれ説明の便
宜上付したものである。
【0040】この場合、治具の交換は、B→Aが1件
(治具No2)、D→Bが1件(治具No5)行われて
いる。したがって、部品別条件パラメータファイル9か
ら、交換工数の合計は、 B→A:1件×(1+5)=6 D→B:1件×(1+1)=2 を足し合わせて8(=6+2)となる。また、未引当の
空治具が治具Aについて3件、治具Cについて1件ある
から、部品別条件パラメータファイル9より、エネルギ
ーロスの合計は、 A:3件×3=9 C:1件×3=3 を足し合わせて12(=9+3)となる。したがって、
図17に示すサブライン順序計画Q1 の生産効率低下指
数V1 は、交換工数の合計とエネルギーロスの合計とを
加算して20(=8+12)となる。
【0041】その後、サブライン順序計画Q1 の先頭か
ら最後尾の間に未引当の計画qが有るかどうかを引当済
マークから判断し(ステップS8)、YESの場合に
は、ステップS9〜ステップS15で、治具を交換して
先行して生産した方が効率的かどうかシミュレーション
する。
【0042】すなわち、まず、ステップS9で、治具の
交換を行う。この治具交換処理の内容は図11のフロー
チャートに示すとおりである。まず、未引当の先頭の計
画qの治具を引当済の最後尾の計画の治具に変更し、こ
れに伴い以降の同じ治具Noの部品種も変更する(ステ
ップS41)。そして、当該治具Noのサブライン計画
qの治具に引き当てられていたメインライン計画pとの
間の対応関係を抹消する。すなわち、メインラインの引
当済マークおよびサブライン治具Noをそれぞれ抹消
し、サブラインの引当済マークも抹消する(ステップS
42)。たとえば、図17に示す場合は、未引当のサブ
ライン計画qの一番先頭(治具No6)の治具(A)を
引当済の最後尾の計画q(治具No5)の治具(B)に
変更する。これにより、サブラインの治具の並び順は図
18(B)に示すようになる。このように未引当の先頭
の計画qの治具を引当済の最後尾の計画の治具に変更す
ることによって、サブラインの歯抜け状態が次第に解消
されることになる。
【0043】ステップS9の治具交換処理が終了する
と、次のステップS10で第3引当処理を行って計画の
立て直しを行う。第3引当処理は基本的にはステップS
3の第1引当処理と同じ内容であるが、ただ、第3引当
処理では、第1引当処理と違って、引当ての先行度を変
更している。具体的には、所定時間(25分)以上の先
行を不可とする第1引当処理での制限(図9中のステッ
プS24参照)をなくして、25分以上の先行も可能と
している。これに伴い、生産効率評価用パラメータとし
てさらに在庫増によるロスの条件(在庫ロス)を持たせ
て、25分以上で引き当てた場合には、一定の時間(た
とえば、15分)単位で+1するようにする。
【0044】図12は図8中の第3引当処理の内容を示
すフローチャートである。なお、この第3引当処理は上
記したように基本的には第1引当処理と同じであるか
ら、簡単に説明するにとどめる。
【0045】まず、シミュレーションのベースとなる現
在のメインライン順序計画P(P1またはP2 )の中か
ら未引当の1計画pを投入予定時刻の早い方から順に読
み込み(ステップS51)、同じくシミュレーションの
ベースとなる現在のサブライン順序計画Q(Q1 または
Q2 )の中から未引当の1計画qを完成予定時刻の早い
方から順に読み込んだ後(ステップS52)、サブライ
ン計画qがメインライン計画pに先行するかどうか(ス
テップS53)、および、メインライン計画pとサブラ
イン計画qとが同じ部品種かどうか(ステップS54)
を判断し、両方ともYESの場合、すなわち、読み込ま
れたサブライン計画qがメインラインの投入予定時刻に
間に合いかつメインライン計画pと同じ部品種である場
合には、このサブライン計画qをメインライン計画pに
引き当てて両者の間に対応関係を付し(計画pとqに引
当済マークを付すとともに計画pに計画qの治具Noを
書き込む)(ステップS56)、ステップS57に進
む。これに対し、ステップS53またはステップS54
の判断の結果としてNOの場合にはそれぞれただちにス
テップS55に進み、サブライン順序計画Qの中に未引
当の計画qが残存するかどうかを判断し、YESの場合
はステップS52に戻り、NOの場合にはステップS5
7に進む。ステップS57では、メインライン順序計画
Pの全レコード(全計画p)について一通り検討を終え
たかどうかを判断し、YESの場合はメインフローチャ
ートにリターンし、NOの場合はステップS51に戻っ
て次の未引当の計画pについて同様の処理を繰り返す。
【0046】この第3引当処理の結果は、たとえば、図
18に示すとおりである。ここで、同図(A)中の記号
「○」は所定時間(25分)以上先行しての引当てであ
ることを示しており、説明の便宜上付したものである。
【0047】こうしてメインライン順序計画P内の計画
pすべての引当てが決まると、このシミュレーション時
のメインライン順序計画P2 およびサブライン順序計画
Q2を内蔵メモリに一時保存し(ただし、第2回目以降
のものは計画P2 ′、Q2 ′として内蔵メモリの他の領
域に一時保存する)(ステップS11)、現在のサブラ
イン順序計画Q2 の生産効率低下指数V2 を算出する
(ステップS12)。ここでの生産効率低下指数V2
は、治具交換のあった計画の交換工数の合計、引当ての
ない空治具のエネルギーロスの合計、および所定時間
(25分)以上で引き当てた場合の在庫ロスの合計の総
和によって求める。ステップS12で求めた生産効率低
下指数V2 もまた内蔵メモリに保存しておく。
【0048】たとえば、図18に示す場合における生産
効率低下指数V2 は、次のように求められる。この場
合、治具の交換は、B→Aが1件(治具No2)、A→
Bが1件(治具No6)、D→Bが1件(治具No5)
行われているから、部品別条件パラメータファイル9よ
り、交換工数の合計は、 B→A:1件×(1+5)=6 A→B:1件×(1+1)=2 D→B:1件×(1+1)=2 を足し合わせて10(=6+2+2)となる。また、未
引当の空治具が治具Bについて1件あるから、部品別条
件パラメータファイル9より、エネルギーロスの 合計は、B:1件×5=5 より5となる。また、25分以上先行しての引当てが2
件(先行時間は治具No1が29分、治具No3が30
分)あるので、在庫ロスの合計は、 治具No1:1件×1=1 治具No3:1件×2=2 を足し合わせて3(=1+2)となる。したがって、図
18に示すサブライン順序計画Q2 の生産効率低下指数
V2 は、交換工数の合計とエネルギーロスの合計と在庫
ロスの合計とを加算して18(=10+5+3)とな
る。
【0049】その後、前回と今回の各シミュレーション
結果における生産効率低下指数V2を比較し(ステップ
S13)、たとえば、前回の指数が今回の指数よりも大
きい場合は、今回のシミュレーション結果の方がロス合
計値が小さく、したがって生産効率が高いので、保存し
た順序計画P2 とQ2 を今回のものに書き替え(ステッ
プS14)、ステップS15に進む。これに対し、前回
の指数が今回の指数以下である場合は、ただちにステッ
プS15に進む。ステップS15では、最新のサブライ
ン順序計画Q2 (またはQ2 ′)の先頭から最後尾の間
に未引当のものが有るかどうかを判断し、YESであれ
ばステップS9に戻り、NOであればステップS16に
進む。なお、第1回目のシミュレーションの場合には、
前回のシミュレーションが存在しないので、ステップS
13の判断によりただちにステップS15に導かれるよ
うになっている。なお、ここでは、ステップS13の判
断で、生産効率低下指数が同じ場合には前回のシミュレ
ーション結果を選択するようにしているが、これに限定
されるわけではなく、今回のシミュレーション結果を選
択してもよいことはもちろんである。さらには、どのパ
ラメータを重視する等の選択基準を設けることも可能で
ある。
【0050】たとえば、図18に示す順序計画P2 、Q
2 は第1回目のシミュレーションで得られたものであ
り、サブライン順序計画Q2 中に未引当の計画q(治具
No1)が有るので、ステップS9に戻ってもう1度シ
ミュレーションを行う。ここでは、治具No1(完成予
定時刻が9:06)の治具Bを引当済の最後尾の治具A
に交換する。これにより、サブラインは先頭から最後尾
まで未引当の治具がなくなる。そこで、第3引当処理を
行ってエネルギーロスをゼロにした計画を立てる。この
結果(計画P2 ′、Q2 ′)は図19に示すとおりであ
る。
【0051】図19に示す場合における生産効率低下指
数V2 は、次のように求められる。この場合、治具の交
換は、B→Aが2件(治具No2、No1)、A→Bが
1件(治具No6)、D→Bが1件(治具No5)行わ
れているから、部品別条件パラメータファイル9より、
交換工数の合計は、 B→A:2件×(1+5)=12 A→B:1件×(1+1)=2 D→B:1件×(1+1)=2 を足し合わせて16(=12+2+2)となる。また、
未引当の空治具は存在しないから、エネルギーロスの合
計はゼロである。また、25分以上先行しての引当てが
2件(先行時間は治具No1が29分、治具No3が3
0分)あるので、在庫ロスの合計は、 治具No1:1件×1=1 治具No3:1件×2=2 を足し合わせて3(=1+2)となる。したがって、図
19に示すサブライン順序計画Q2 ′の生産効率低下指
数V2 は、交換工数の合計とエネルギーロスの合計と在
庫ロスの合計とを加算して19(=16+0+3)とな
る。これは、図18に示す前回のシミュレーション結果
よりも悪く、生産効率は前回のほうが良い。よって、最
適なシミュレーション結果としては、ステップS13の
判断により、図18に示す第1回目のものが選択され
る。
【0052】ステップS8の判断の結果としてNOの場
合およびステップS15の判断の結果としてNOの場合
には、最終的にサブラインの順序計画を決定する(ステ
ップS16)。ここでは、今までに求めた順序計画の中
から、ロス合計値(生産効率低下指数)が最小のものを
選び出し、これを最終的なサブライン順序計画とする処
理を行う。
【0053】図13は図8中のサブライン順序計画決定
処理の内容を示すフローチャートである。ここでは、ま
ず、シミュレーションを実行したかどうか、すなわち、
ステップS9〜ステップS15の処理を行ったかどうか
を判断し(ステップS61)、NOの場合には、ステッ
プS6で保存した順序計画Q1 を最終的なサブライン順
序計画とし(ステップS63)、YESの場合には、ス
テップS6で保存した順序計画Q1 の生産効率低下指数
V1 とシミュレーションで得られた順序計画Q2 の生産
効率低下指数V2 とを比較して(ステップS62)、た
とえば、V1 <V2であればロス合計値が小さい順序計
画Q1 の方を最終的なサブライン順序計画とし(ステッ
プS63)、V1 ≧V2 であればロス合計値が小さい順
序計画Q2 の方を最終的なサブライン順序計画として
(ステップS64)、メインフローチャートにリターン
する。なお、ここでは、ステップS62の判断で、生産
効率低下指数が同じ場合には計画Q1 の方を選択するよ
うにしているが、これに限定されるわけではなく、シミ
ュレーション結果である計画Q2 の方を選択してもよい
ことはもちろんである。さらには、どのパラメータを重
視する等の選択基準を設けることも可能である。
【0054】たとえば、本案の例では、シミュレーショ
ンが行われており、図17に示す計画Q1 の生産効率低
下指数V1 は20、最適なシミュレーション結果として
の図18に示す計画Q2 の生産効率低下指数V2 は18
であるから、ロス合計値が小さい方の図18に示す計画
Q2 が最終的なサブライン計画とされる。
【0055】最終的なサブライン順序計画が決定される
と、その結果を生産順序計画ファイル11に出力し、記
憶させる(ステップS17)。
【0056】したがって、本実施形態によれば、メイン
ラインの投入予定時刻を考慮してサブライン順序計画を
作成するようにしたので、サブラインの完成品在庫を最
小にすることができる。しかも、交換工数、エネルギー
ロス、および在庫ロスにより生産効率を評価しながらサ
ブライン順序計画を作成するようにしたので、常に客観
的に最も効率のよいサブライン順序計画を立案できるよ
うになり、コストの低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による生産順序確定装置
の構成を示すブロック図
【図2】 本発明の適用されるメインラインおよびサブ
ラインのラインモデルを示す概念図
【図3】 メインラインおよびサブラインの治具構成フ
ァイルのファイル構成の一例を示す図
【図4】 メインライン部品別サイクルタイムファイル
のファイル構成の一例を示す図
【図5】 メインライン投入予定時刻付順序計画の一例
を示す図
【図6】 サブライン完成予定時刻付順序計画の一例を
示す図
【図7】 部品別条件パラメータの一例を示す図
【図8】 図1に示す装置の動作を示すメインフローチ
ャート
【図9】 図8中の第1引当処理の内容を示すフローチ
ャート
【図10】 図8中の第2引当処理の内容を示すフロー
チャート
【図11】 図8中の治具交換処理の内容を示すフロー
チャート
【図12】 図8中の第3引当処理の内容を示すフロー
チャート
【図13】 図8中のサブライン順序計画決定処理の内
容を示すフローチャート
【図14】 具体例の一段階を示す図
【図15】 同じ具体例の次の段階を示す図
【図16】 同じ具体例のさらに次の段階を示す図
【図17】 同じ具体例のさらに次の段階を示す図
【図18】 同じ具体例のさらに次の段階を示す図
【図19】 同じ具体例のさらに次の段階を示す図
【符号の説明】
1、2、3、4、7、8、9、11…ファイル 5…メインライン投入予定時刻算出部(第1算出手段) 6…サブライン完成予定時刻算出部(第2算出手段) 10…サブライン生産順序計画作成部(演算手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品種ごとに異なる複数の治具を一定の
    並び順で環状に循環させて生産を行うメインラインに、
    これと同種のライン構成により部品を供給するサブライ
    ンの生産順序を確定する装置であって、 メインラインにおける部品の投入予定時刻およびサブラ
    インにおける部品の完成予定時刻をもとに、メインライ
    ンへの供給不足を発生させることなく、部品の在庫量を
    最小化し、かつ生産効率を最大化するような最適のタイ
    ミングで部品を生産できるサブラインの生産順序計画を
    作成しうる生産順序確定装置。
  2. 【請求項2】 部品種ごとに異なる複数の治具を一定の
    並び順で環状に循環させて生産を行うメインラインに、
    これと同種のライン構成により部品を供給するサブライ
    ンの生産順序を確定する装置であって、 メインラインにおける部品の投入予定時刻とサブライン
    における部品の完成予定時刻とをもとに、所定の生産効
    率評価用パラメータを用いて、所定のルールに従って、
    サブラインの生産順序計画を作成する演算手段を有する
    生産順序確定装置。
  3. 【請求項3】 部品種ごとに異なる複数の治具を一定の
    並び順で環状に循環させて生産を行うメインラインに、
    これと同種のライン構成により部品を供給するサブライ
    ンの生産順序を確定する装置であって、 メインラインの生産順序計画をもとにメインラインにお
    ける部品の投入予定時刻を算出する第1算出手段と、 サブラインの現在の治具の並び順をもとにサブラインに
    おける部品の完成予定時刻を算出する第2算出手段と、 前記第1算出手段の結果と前記第2算出手段の結果とを
    もとに、メインラインの投入順序計画に間に合うように
    サブラインの治具を引き当て、その結果を所定の生産効
    率評価用パラメータにより評価し、生産効率が最大とな
    るように治具の交換を行いながらサブラインの生産順序
    計画を作成する演算手段と、 を有する生産順序確定装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、治具交換を要する複数
    の引当て候補の中から1つの治具を選択する際に、治具
    の交換工数が最小となるものを選択する請求項3記載の
    生産順序確定装置。
  5. 【請求項5】 生産効率評価用パラメータは治具の交換
    工数、空治具のエネルギーロス、および引当て時間差に
    よる在庫ロスからなる請求項2、3、または4記載の生
    産順序確定装置。
JP2289896A 1996-02-08 1996-02-08 生産順序確定装置 Expired - Fee Related JP3351220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2289896A JP3351220B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 生産順序確定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2289896A JP3351220B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 生産順序確定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09216147A true JPH09216147A (ja) 1997-08-19
JP3351220B2 JP3351220B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=12095477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2289896A Expired - Fee Related JP3351220B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 生産順序確定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3351220B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012243234A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Mitsubishi Electric Corp 組立優先度付けシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012243234A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Mitsubishi Electric Corp 組立優先度付けシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3351220B2 (ja) 2002-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7532945B2 (en) Data model for supply chain planning
US6216109B1 (en) Iterative repair optimization with particular application to scheduling for integrated capacity and inventory planning
US7209800B2 (en) Process and system for generating or visualizing sets of control data
US7921027B2 (en) Constraint-based production planning and scheduling
US8150560B2 (en) Methods for heat exchanger network energy efficiency assessment and lifetime retrofit
Gravel et al. A multicriterion view of optimal resource allocation in job-shop production
US20110178835A1 (en) Systems and program product for heat exchanger network energy efficiency assessment and lifetime retrofit
Brandolese et al. Production and maintenance integrated planning
WO2008096275A2 (en) Automated data management for performance reports
Chung et al. ISO 14649-based nonlinear process planning implementation for complex machining
JPH09216147A (ja) 生産順序確定装置
EP1889191A2 (en) Constrained exploration for search algorithms
US6266646B1 (en) Method and apparatus for providing choices for a facility
Shewchuk et al. Resource-constrained job scheduling with recyclable resources
Dellaert et al. Integrating resource and production decisions in a simple multi-stage assembly system
CN117973813B (zh) 一种可视化的模具柔性生产调度方法及系统
US6912518B1 (en) Methods and systems for planning, scheduling and communicating between planning and scheduling models using process cycles
Tamas Simulation investigational method for determining the performance characteristics of logistics systems
CN115660388B (zh) 一种基于工序约束的最早完工的作业计划排产方法
JP2007156988A (ja) 作業配分装置、作業配分方法、作業配分プログラム、及び作業配分プログラムを記録した記録媒体
JP4200680B2 (ja) 部品生産順序立案装置
KR0139378B1 (ko) 생산계획 작성방법 및 그 장치
Ritchie Lot-sizing for non-stationary demand
Windheim et al. A Method to Support Cooperative Decision-Making in Product Modularization
Halasz et al. GanttKit-An Interactive Scheduling Tool

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees