JPH09215137A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JPH09215137A
JPH09215137A JP8012989A JP1298996A JPH09215137A JP H09215137 A JPH09215137 A JP H09215137A JP 8012989 A JP8012989 A JP 8012989A JP 1298996 A JP1298996 A JP 1298996A JP H09215137 A JPH09215137 A JP H09215137A
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JP
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container
pressure
gas
insulating spacer
specific
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JP8012989A
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Inventor
Takao Asakura
孝夫 朝倉
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G5/00Installations of bus-bars
    • H02G5/06Totally-enclosed installations, e.g. in metal casings
    • H02G5/066Devices for maintaining distance between conductor and enclosure
    • H02G5/068Devices for maintaining distance between conductor and enclosure being part of the junction between two enclosures

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  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】容器内で事故が生じたときに容器内のガスを大
気圧中に放出させることなく、内圧の異常上昇を抑制す
ることができるガス絶縁開閉装置を提供する。 【解決手段】内部で事故が生じたときに内圧が異常上昇
することが予測される容器A2 を特定容器とし、特定容
器の内圧を吸収するために、特定容器A2 に連通させ得
る容器A3 を圧力吸収用容器とする。特定容器A2 と圧
力吸収用容器A3との間をガス区分している絶縁スペー
サB2 の埋込み導体B2bに中空部hを形成し、中空部h
内に放圧装置Dを設ける。特定容器A2 内で事故が生じ
てその内圧が上昇したときに放圧装置Dを動作させて、
特定容器A2 内のガスを圧力吸収用容器A3 内に流入さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変電所等の電気所
に設置されるガス絶縁開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁開閉装置においては、遮断器、
断路器、接地開閉器、母線導体等の開閉回路の構成機器
を複数の容器に分けて収納する構成をとることが多い。
この場合、複数の容器は絶縁スペーサによりガス区分し
た状態で接続され、各容器内にSF6 ガス等の絶縁ガス
が封入される。
【0003】周知のように、絶縁スペーサは、フランジ
部を備えたスペーサ本体と該スペーサ本体に鋳込まれた
埋込み導体とを有していて、フランジ部が隣接する容器
間に挟み込まれた状態で配置され、埋込み導体が隣接す
る容器内に収納された主回路導体に接続される。
【0004】上記のようなガス絶縁開閉装置において、
容器内でアークの発生を伴う事故(内部事故)が生じた
場合には、アークの強大なエネルギにより事故が生じた
容器の内圧が急激に上昇し、該圧力上昇が許容限界を超
えると容器が破裂して周囲に被害を与える恐れがある。
このような事態が生じるのを防止するため、従来は次の
ような対策を講じていた。
【0005】(a)内部事故発生時に生じる内圧の上昇
に耐え得るように容器の機械的強度を充分に高くする。
【0006】(b)内部事故発生時の圧力上昇を低く抑
えるように、全ての容器の容積を充分に大きくする。
【0007】(c)内圧が異常上昇するおそれがある容
器に放圧装置を取り付け、容器の内圧が設定値を超えた
ときに放圧装置を動作させて容器内のガスを大気中に放
出させることにより容器の破壊を防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記(a)のように、
内部事故発生時の内圧の上昇に充分に耐え得るように容
器の機械的強度を高くした場合には、容器のコストが高
くなるため、ガス絶縁開閉装置の価格が高くなるのを避
けられない。
【0009】また上記(b)のように、全ての容器の容
積を充分に大きくすることにより内圧の上昇を抑える構
成をとった場合には、ガス絶縁開閉装置が大形化してそ
の設置面積の拡大を招くため好ましくない。
【0010】上記(c)のように、容器に放圧装置を取
り付けて、内圧の異常上昇時に該放圧装置を通して容器
内の絶縁ガスを大気中に放出させる構成をとると、容器
のコストが高くなったり、容器が大形化したりするとい
った問題は回避することができる。しかしながら、近
年、自然環境保全の観点から、容器内のガスを大気中に
放出させることは極力回避することが望ましく、上記
(c)の構成を採用することは避ける必要がある。
【0011】本発明の目的は、大気中に絶縁ガスを放出
させることなく、また、容器の大形化やコストの上昇を
招くことなく、内部事故発生時に容器の破裂を防止する
ことができるガス絶縁開閉装置を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、従来の装置と基本的
な構成を異ならせることなく、内部事故発生時に生じる
圧力上昇に対処することができるガス絶縁開閉装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁スペーサ
によりガス区分された状態で接続されて内部に絶縁ガス
が封入された複数の容器内にそれぞれ開閉回路を構成す
るために必要な機器が収納されたガス絶縁開閉装置に係
わるものである。
【0014】一般に、ガス絶縁開閉装置において、アー
クの発生を伴う内部事故が起こったときに生じる容器の
内圧の上昇ΔP[kgf/cm2 ]は、下記の式により
与えられる。
【0015】 ΔP=C1 ×(I・t)/V …(1) ここでC1 は0.2〜0.35の範囲の値をとる係数で
あり、Iはアーク電流である。またtはアークの継続時
間[msec]であり、Vは容器の容積である。
【0016】(1)式より、圧力上昇ΔPは容器の容積
が大きい場合程小さく、アークの継続時間が短い場合程
小さくなることが分かる。
【0017】ガス絶縁開閉装置においてアークの発生を
伴う内部事故が生じた場合、事故電流は、系統内の遮断
器の動作により短時間の内に遮断されるため、全ての容
器の内圧が異常上昇するわけではなく、内圧が異常上昇
するおそれがある容器の数は容器の総数の1/2以下で
ある場合が殆どである。また内部事故発生時に内圧の異
常上昇が生じるおそれがある容器とそのおそれがない容
器とは、容器の容積から容易に見分けることができる。
【0018】そこで本発明においては、事故が発生した
際に内圧の異常上昇が予測される容器を特定容器とする
とともに、該特定容器の内圧の異常上昇を吸収するため
に該特定容器に連通させ得る他の容器を圧力吸収用容器
とする。そして、特定容器に接続された絶縁スペーサに
中空部を設けて、該中空部を特定容器内及び圧力吸収用
容器内に連通させ、特定容器側から受ける圧力と圧力吸
収用容器側から受ける圧力との差が設定値以下のときに
ガスの流通を阻止し、該圧力の差が設定値を超えたとき
に放圧動作を行ってガスを流通させる放圧装置を絶縁ス
ペーサの中空部内に設ける。
【0019】上記のように構成すると、特定容器でアー
クの発生を伴う内部事故が生じてその内圧が異常上昇し
たときに、絶縁スペーサ内に設けた放圧装置が放圧動作
を行って、特定容器内と圧力吸収用容器内とを連通させ
るため、圧力吸収用容器として適当な容積を有するもの
を選択しておくことにより、絶縁ガスを大気中に放出さ
せることなく、特定容器内の圧力を許容限界値以下に抑
えることができる。このとき圧力吸収用容器内の圧力は
特定容器内の圧力と等しくなるため、該圧力吸収用容器
内の圧力が許容限界値を超えることはない。
【0020】また上記のように放圧装置を絶縁スペーサ
内に設けると、ガス絶縁開閉装置の容器内の機器の配置
を変更することなく、内部事故発生時の内圧の異常上昇
を防ぐことができる。
【0021】なお、絶縁スペーサ内に放圧装置を設ける
代りに、容器の外部に放圧装置と該放圧装置を特定容器
及び圧力吸収用容器に接続する接続管とを設けることも
考えられるが、このような構成をとった場合には、容器
の外部に接続管及び放圧装置が配置されることになるた
め、構造が複雑になるのを避けられない。
【0022】これに対し、本発明のように、絶縁スペー
サ内に放圧装置を設けると、容器の外部に接続管や放圧
装置を設ける必要がないため、装置の構造が複雑になる
のを防ぐことができる。
【0023】また容積が小さい容器と他の容器とをガス
区分することなく接続することにより、内部事故発生時
に内圧の異常上昇が生じる容器を無くすことも考えられ
るが、このように構成した場合には、ガス区画が拡大さ
れるため、装置の据え付け時や保守点検時にガス処理
(ガスの回収及び再充填)を行う範囲が拡大され、好ま
しくない。
【0024】通常、複数の容器をガス区分する絶縁スペ
ーサの埋込み導体は、該絶縁スペーサの両側にそれぞれ
配置された容器内に収納された主回路導体に接続され
る。この場合、特定容器に接続された絶縁スペーサの埋
込み導体に中空部を設けるとともに、該中空部を特定容
器内に連通させる特定容器側連通路及び該中空部を圧力
吸収用容器内に連通させる圧力吸収用容器側連通路を埋
込み導体に接続された主回路導体の内部に設けて、特定
容器側連通路と絶縁スペーサの中空部と圧力吸収用容器
側連通路とを通して、特定容器と圧力吸収用容器とを連
通させる構成をとることができる。
【0025】本明細書において、絶縁スペーサの埋込み
導体に接続される「主回路導体」は、該埋込み導体を流
れる主回路電流と同じ主回路電流が流れる導体である。
この主回路導体は、絶縁スペーサに接続される容器内の
機器の構成に応じて種々の形態をとり得る。容器内に遮
断器等の開閉機器が収納されていて、該開閉機器の端子
部が所定の導体部分を介して絶縁スペーサの埋込み導体
に接続される場合には、該導体部分が「主回路導体」で
ある。また容器内に収納される機器が、該容器の両側に
配置される容器内の機器相互間を接続する接続導体のみ
である場合には、該接続導体の全体が「主回路導体」で
ある。
【0026】上記特定容器と圧力吸収用容器とは隣り合
って配置された容器であってもよく、少くとも1つの他
の容器を間にして離れて配置された容器であってもよ
い。
【0027】特定容器と圧力吸収用容器とが離れて配置
されている場合には、特定容器と圧力吸収用容器との間
に設けられた全ての絶縁スペーサの埋込み導体に中空部
を設ける。また特定容器側及び圧力吸収用容器側でそれ
ぞれ各絶縁スペーサの埋込み導体に接続された主回路導
体の内部に各絶縁スペーサの埋込み導体の中空部に連通
する特定容器側連通路及び圧力吸収用容器側連通路を設
けて、特定容器と圧力吸収用容器とを各絶縁スペーサの
埋込み導体の中空部と該中空部に連通した特定容器側連
通路及び圧力吸収用容器側連通路とを通して連通させ
る。そして、特定容器側連通路側から受ける圧力と圧力
吸収用容器側連通路から受ける圧力との差が設定値以下
のときにガスの流通を阻止し、圧力の差が設定値を超え
たときに放圧動作を行ってガスを流通させる放圧装置を
少なくとも1つの絶縁スペーサの埋込み導体の中空部内
に設ける。
【0028】上記のように、絶縁スペーサの埋込み導体
内に中空部を設けて、該中空部内に放圧装置を設けると
ともに、該中空部を特定容器内及び圧力吸収用容器内に
それぞれ連通させる連通路を埋込み導体に接続される主
回路導体内に設けるようにすると、特定容器と圧力吸収
用容器とが隣り合って配置されている場合はもちろん、
両容器が他の容器を間にして離れた位置に配置されてい
る場合でも、特定容器と圧力吸収用容器とを放圧装置を
介して連通させることができるため、特定容器と圧力吸
収用容器との組合せの自由度を高めることができ、事故
時の停電範囲を最小限に抑えるよう配慮した組合せが可
能である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。
【0030】図1はガス絶縁開閉装置の一部を構成する
ユニットの構成例を示したものである。図1に示したユ
ニットは第1及び第2の回線1L及び2Lと母線BUS
との間の開閉回路を構成するもので、同図において、A
1 〜A3 、A1 ´〜A3 ´及びA4 は金属容器、B1 〜
B3 及びB1 ´〜B3 ´は所定の金属容器の間に配置さ
れて隣り合う金属容器間をガス区分する絶縁スペーサで
ある。各絶縁スペーサは、フランジ部を有するスペーサ
本体と該スペーサ本体を貫通した状態で設けられた埋込
み導体とを備えた周知のもので、そのフランジ部が隣り
合う容器のフランジ間に挟み込まれた状態で配置され、
隣り合う容器のフランジと絶縁スペーサとがボルトによ
り締結される。
【0031】容器A1 及びA1 ´はそれぞれ第1及び第
2のケーブルヘッド収納用容器で、これらの容器は軸線
方向を垂直方向に向けた縦長円筒状の容器本体A1aの側
面の上部の相対する位置から反対方向に対の管台部A1b
及びA1cを突出させた構造を有している。
【0032】容器A2 及びA2 ´はそれぞれ第1及び第
2の断路器収納用容器で、これらの容器は、容器A1 及
びA1 ´の容器本体よりも軸線方向長さが短い円筒状の
容器本体A2aの側面の下部の相対する位置から対の管台
部A2b及びA2cを突出させた構造を有している。
【0033】容器A3 及びA3 ´はそれぞれ第1及び第
2の手動断路部収納容器で、これらの容器は軸線を水平
方向に向けた管状体からなっている。
【0034】容器A4 は母線容器で、軸線が水平方向に
延びる管状体A4aとA4bとを直交させた構造を有してい
る。
【0035】なお実際には容器A1 〜A3 ,A1 ´〜A
3 ´及びA4 を支持するために適宜の構造の架台が設け
られるが、図1においては容器を支持する架台の図示が
省略されている。
【0036】図示の例では、容器A2 の管台部A2b及び
A2cがそれぞれ容器A1 の管台部A1c及び容器A3 の一
端に絶縁スペーサB1 及びB2 を介して接続され、容器
A3の他端が容器A4 の管状部A4aの一端に絶縁スペー
サB3 を介して接続されている。また容器A2 ´の管台
部A2c及びA2bがそれぞれ容器A1 ´の管台部A1b及び
容器A3 ´の一端に絶縁スペーサB1 ´及びB2 ´を介
して接続され、容器A3 ´の他端が容器A4 の管状部A
4aの他端に絶縁スペーサB3 ´を介して接続されてい
る。
【0037】第1及び第2のケーブルヘッド収納用容器
A1 及びA1 内にはそれぞれ第1及び第2の回線1L及
び2Lを構成するケーブルの端末部を接続する第1及び
第2のケーブルヘッドCHd 及びCHd ´が収納されて
いる。ケーブルヘッドCHd及びCHd ´の端子部はそ
れぞれ容器A1 及びA2 内に配置された接続導体(主回
路導体)C1 及びC1 ´を介して絶縁スペーサB1 及び
B1 ´の埋込み導体に接続されている。
【0038】第1及び第2の断路器収納用容器A2 及び
A2 ´内にはそれぞれ第1及び第2の回線1L及び2L
と母線BUSとの間を開閉する第1及び第2の断路器D
S及びDS´が収納され、第1及び第2の手動断路部収
納用容器A3 及びA3 ´内にはそれぞれ、手動操作によ
り開閉される手動断路部MDS1 及びMDS1 ´が収納
されている。第1及び第2の断路器DS及びDS´のそ
れぞれの一方の端子部は容器A2 及びA2 ´内に配置さ
れた接続導体(主回路導体)C2 及びC2 ´を介して絶
縁スペーサB1 及びB1 ´の埋込み導体に接続され、断
路器DS及びDS´の他方の端子部は容器A2 及びA2
´内にそれぞれ配置された接続導体(主回路導体)C3
及びC3 ´を介して絶縁スペーサB2 及びB2 ´の埋込
み導体に接続されている。
【0039】手動断路部MDS1 及びMDS1 ´の一方
の端子部はそれぞれ容器A3 及びA3 ´内に配置された
接続導体C4 及びC4 ´を介して絶縁スペーサB2 及び
B2´の埋込み導体に接続され、手動断路部MDS1 及
びMDS1 ´の他方の端子部はそれぞれ接続導体C5 及
びC5 ´を介して絶縁スペーサB3 及びB3 ´の埋込み
導体に接続されている。
【0040】容器A4 内には母線BUSの一部を構成す
る母線導体と、手動断路部MDS2及びMDS2 ´とが
収納されている。母線導体は図1の紙面と直交する方向
に延びる管状部A4b内にその軸線方向に沿って配置され
る。手動断路部MDS2 及びMDS2 ´は管状部A4aの
両端に配置されていて、これらの手動断路部の一端は所
定の接続導体を介して母線導体に接続されている。手動
断路部MDS2 及びMDS2 ´の他端はそれぞれ接続導
体(主回路導体)C6 及びC6 ´を介して絶縁スペーサ
B3 及びB3 ´の埋込み導体に接続されている。
【0041】容器A1 〜A3 ,A1 ´〜A3 ´及びA4
内にはSF6 ガスが所定の圧力で封入されている。
【0042】ガス絶縁開閉装置においては、母線BUS
に変圧器を接続するためのユニット等の図示しない他の
ユニットが更に設けられて、一連のユニットが図1の紙
面と直交する方向に並べて設置される。各ユニットは図
1に示したユニットと同様に、母線BUSの一部を構成
する母線導体を収納した部分(図1の例では容器A4の
管状部A4b)を有し、並設された一連のユニットの母線
導体を収納した部分が直列に接続されて電気所の母線B
USが構成される。
【0043】図1に示したガス絶縁開閉装置において
は、手動断路部MDS1 及びMDS2を、設置場所に据
え付ける際の接続点及び事故が生じた際の分割点として
用いている。
【0044】図1に示したガス絶縁開閉装置を現地に据
え付ける際には、容器A3 及びA3´とそれぞれの内部
に配置される機器とを切り離して、図示のユニットを容
器A1 及びA2 からなるエレメントと、容器A1 ´及び
A2 ´からなるエレメントと容器A4 からなるエレメン
トとの3つのエレメントに分解する。このようにユニッ
トを3つのエレメントに分解した後、それぞれのエレメ
ントを容器内にSF6ガスを充填したままの状態で工場
から現地の設置場所に輸送する。現地の設置場所では、
3つのエレメントを設置すると同時に、容器A3 及びA
3 ´を取り付け、絶縁スペーサB2 ,B3 の埋込み導体
間及び絶縁スペーサB2 ´,B3 ´の埋込み導体間を手
動断路部MDS1 及びMDS1 ´を介して接続し、容器
A3 及びA3 ´内にSF6 ガスを充填する。
【0045】またいずれかの容器内、例えば容器A2 内
で内部事故が生じた場合には、容器A3 内の手動断路部
MDS1 を開いて第1の回線1Lを母線BUSから切り
離し、第2の回線2Lのみにより母線BUSを活かす。
その後容器A2 内のガスを回収してその内部の修理を行
う。
【0046】また容器A3 内でアークの発生を伴う事故
が生じた場合には、容器A4 内の手動断路部MDS2 を
開いて母線BUSを第1の回線1Lから切り離し、母線
2Lのみにより母線BUSを活かす。
【0047】上記のように、容器A3 及びA3 ´とその
内部に収納された手動断路部とからなるエレメントは、
ガス絶縁開閉装置を現地に据え付ける際の接続点及び事
故が生じた場合の分割点として用いるものであるから、
装置を据え付ける際及び事故に対処する際のガス処理を
容易にするために、容器A3 及びA3 ´としてできるだ
け容積が小さいものを用いる必要がある。
【0048】従って、図1に示したガス絶縁開閉装置で
は、容器A3 及びA3 ´でアークの発生を伴う内部事故
が生じると、それぞれの容器の内圧が異常上昇して容器
が破裂する恐れがある。そこで、本発明においては、容
器A3 及びA3 ´を特定容器とし、他の容器、例えば容
器A2 及びA2 ´をそれぞれ圧力吸収用容器として、容
器A3 と容器A2 との間、及び容器A3 ´と容器A2 ´
との間をそれぞれ絶縁スペーサB2 及びB2 ´内に設け
た放圧装置D及びD´を介して連通させる。ここで、容
器A2 及びA2 ´は充分大きな容積を有していて、それ
ぞれの容器内で短絡事故が生じたとしてもそれぞれの内
圧が容器の破壊を招く大きさまでは上昇しないものとす
る。
【0049】放圧装置D及びD´はそれぞれ、特定容器
A3 及びA3 ´側から受ける圧力と圧力吸収用容器A2
及びA2 ´側から受ける圧力との差が設定値以下のとき
にガスの流通を阻止し、該圧力の差が設定値を超えたと
きに放圧動作を行ってガスを流通させるように構成され
る。
【0050】上記のように、放圧装置D及びD´を設け
ておくと、容器A3 及びA3 ´内でアークの発生を伴う
事故が生じてそれぞれの内圧が設定値を超えたときに放
圧装置D及びD´を動作させて、容器A3 及びA3 ´内
のガスを容器A2 及びA2 ´内に流入させることができ
るため、放圧装置D及びD´の動作圧力(特定容器内の
圧力の設定値)を適宜に設定しておくことにより、容器
A3 及びA3 ´内の圧力が異常上昇するのを防ぐことが
できる。
【0051】上記の放圧装置は、絶縁スペーサの埋込み
導体に形成した中空部内に設けるのが好ましい。図2
は、絶縁スペーサの埋込み導体内に形成した中空部内に
放圧装置を設けた例を示したもので、同図においてA1
ないしA4 は管状に形成された容器、B1 ないしB3 は
容器A1 ,A2 間、容器A2 ,A3 間、及び容器A3 ,
A4 間にそれぞれ配置されて、隣り合う容器間をガス区
分する絶縁スペーサである。
【0052】絶縁スペーサB1 ないしB3 はそれぞれス
ペーサ本体B1aないしB3aと、埋込み導体B1bないしB
3bとを有する周知のものである。これらの絶縁スペーサ
B1ないしB3 は、それぞれのスペーサ本体B1aないし
B3aのフランジ部を、容器A1 ,A2 の隣り合うフラン
ジ間、容器A2 ,A3 の隣り合うフランジ間及び容器A
3 ,A4 の隣り合うフランジ間に介在させた状態で配置
され、隣り合う容器のフランジが所定の絶縁スペーサの
フランジ部を間に挟んだ状態で図示しないボルトにより
相互に締結されている。
【0053】図2に示した例では、容器A1 ないしA4
内にそれぞれ接続導体(主回路導体)C1 ないしC4 が
収納され、これらの接続導体は、それぞれが収納された
容器の両端に配置されている絶縁スペーサの埋込み導体
に接続されて互いに直列に接続されている。
【0054】図2に示した例では、容器A2 を特定容器
とし、容器A3 を圧力吸収用容器として、これらの容器
A2 及びA3 の間をガス区分する絶縁スペーサB2 の埋
込み導体B2bを軸線方向に貫通させて中空部hを設け、
この中空部内に放圧装置Dを配置している。また埋込み
導体B2bに接続される接続導体C2 及びC3 の絶縁スペ
ーサB2 寄りの内部にそれぞれ特定容器側連通路C2a及
び圧力吸収用容器側連通路C3aを設けて、これらの連通
路C2a及びC3aの絶縁スペーサB2 側の一端を埋込み導
体B2bの中空部hに連通させ、両連通路C2a及びC3aの
他端を容器A2及びA3 の内周側に開口させている。容
器A1 ないしA4 内にはSF6 ガスが所定の圧力で封入
されている。
【0055】図2に示した例において、定常状態では、
放圧装置Dがガスの流通を阻止する状態にあるため、容
器A2 内のガス空間と容器A3 内のガス空間とは互いに
区分された状態にある。容器A2 内でアークの発生を伴
う事故が生じて該容器A2 内の圧力が設定値を超える
と、放圧装置Dが放圧動作を行って中空部hを通してガ
スを流通させる状態になるため、容器A2 内のガスが連
通路C2aと中空部hと連通路C3aとを通して容器A3 内
に流入する。これにより容器A2 内の圧力上昇が抑えら
れ、該容器A2 の破裂が防止される。
【0056】図2に示した例では、特定容器A2 に隣接
する容器A3 を圧力吸収用容器としているが、特定容器
から離れた位置にある他の容器を圧力吸収用容器として
もよい。特定容器から離れた位置にある他の容器を圧力
吸収用容器とする場合には、特定容器と圧力吸収用容器
との間に設けられた全ての絶縁スペーサの埋込み導体に
中空部を設けるとともに、特定容器側及び圧力吸収用容
器側でそれぞれ各絶縁スペーサの埋込み導体に接続され
た主回路導体の内部に各絶縁スペーサの埋込み導体の中
空部に連通する特定容器側連通路及び圧力吸収用容器側
連通路を設けて、特定容器と圧力吸収用容器とを各絶縁
スペーサの埋込み導体の中空部と該中空部に連通した特
定容器側連通路及び圧力吸収用容器側連通路とを通して
連通させる。また特定容器側連通路側から受ける圧力と
圧力吸収用容器側連通路から受ける圧力との差が設定値
以下のときにはガスの流通を阻止し、該圧力の差が設定
値を超えたときに放圧動作を行ってガスを流通させる放
圧装置を特定容器と圧力吸収用容器との間に設けられた
全ての絶縁スペーサの埋込み導体の中空部内に設ける。
【0057】図3は特定容器から離れた位置にある他の
容器を圧力吸収用容器とした例を示したもので、同図に
おいてA1 ないしA5 は管状に形成された容器、B1 な
いしB4 はこれらの容器間をガス区分する絶縁スペーサ
である。絶縁スペーサB1 ないしB4 はそれぞれスペー
サ本体B1aないしB4aと埋込み導体B1bないしB4bとを
備え、接続導体C1 ないしC5 はそれぞれが収納された
容器の両端に配置された絶縁スペーサの埋込み導体に接
続されて互いに直列に接続されている。図3に示した例
では、容器A2 を特定容器とし、該容器A2 との間に1
つの容器A3 が介在する他の容器A4 を圧力吸収用容器
としている。この例では、絶縁スペーサB2 の埋込み導
体B2b及び絶縁スペーサB3 の埋込み導体B3bの内部に
中空部h1 及びh2 が設けられている。中空部h1 及び
h2 は埋込み導体B2b及びB3bを軸線方向に貫通した状
態で設けられていて、中空部h1 内に放圧装置Dが設け
られている。また接続導体C2 の絶縁スペーサB2 寄り
の内部及び接続導体C4 の絶縁スペーサB3 寄りの内部
にそれぞれ連通路C2a及びC4aが形成され、接続導体C
3 の内部にその全長に亘る連通路C3aが形成されてい
る。連通路C2a及びC4aのそれぞれの一端は中空部h1
及びh2 に接続され、他端は容器A2 及びA4の内周側
に開口させられている。また連通路C3aの一端及び他端
はそれぞれ中空部h1 及びh2 に接続されている。この
例では、連通路C2aにより特定容器側連通路が構成さ
れ、連通路C3aと中空部h2 と連通路C4aとにより、圧
力吸収用容器側連通路が構成されている。
【0058】図3に示した例において、定常状態では、
放圧装置Dがガスの流通を阻止する状態にあるため、容
器A2 〜A4 は互いにガス区分された状態にある。容器
A2内で短絡事故が生じてその内圧が設定値を超えると
放圧装置Dが放圧動作を行い、特定容器A2 内が連通路
C2aと中空部h1 と連通路C3aと中空部h2 と連通路C
4aとを通して容器A4 に連通させられて、容器A2 内の
ガスが容器A4 内に流入する。これにより容器A2 の内
圧の上昇が抑制される。
【0059】図3に示した例のように特定容器と圧力吸
収用容器との間に複数の絶縁スペーサがある場合、複数
の絶縁スペーサの中空部内に放圧装置を設けてもよい
が、本発明の目的を達成するためには、1つの絶縁スペ
ーサの中空部内に放圧装置を設ければ足りる。複数の絶
縁スペーサの内の1つの絶縁スペーサの中空部内に放圧
装置を設ける場合、いずれの絶縁スペーサの中空部内に
放圧装置を設けるかは任意である。例えば図3の例にお
いて、絶縁スペーサB2 の埋込み導体B2bの中空部h1
内に放圧装置Dを設ける代わりに、絶縁スペーサB3 の
埋込み導体B3bの中空部h2 内に放圧装置を設けるよう
にしてもよい。
【0060】図1ないし図3に示した例では、容器内に
1相分の機器のみが収納されているが、多くの場合、容
器内には3相分の機器が一括して収納される。各容器内
に3相分の機器が収納される場合には、特定容器と他の
容器との間をガス区分する絶縁スペーサの少くとも1相
の埋込み導体に中空部を形成して該中空部内に放圧装置
を設け、中空部が設けられた埋込み導体に接続される主
回路導体内に特定容器側連通路及び圧力吸収用容器側連
通路を形成すればよい。
【0061】図2及び図3に示した例では、絶縁スペー
サの埋込み導体内に中空部を形成するとともに、該埋込
み導体に接続される主回路導体の内部に連通路を設け
て、該連通路を通して中空部を特定容器内及び圧力吸収
用容器内に連通させるようにしたが、特定容器と圧力吸
収用容器とが隣り合って配置される場合には、主回路導
体に設ける連通路を省略することができる。
【0062】図4(A)及び(B)は主回路導体の内部
の連通路を省略した例を示したものである。図4
(A),(B)に示した例では、特定容器A1 と圧力吸
収用容器A2 とが絶縁スペーサBを介して接続されてい
る。絶縁スペーサBは、フランジ部Bafを有するスペー
サ本体Baと、正4角形の頂点に位置するように配置さ
れてスペーサ本体Baに鋳込まれた4つの埋込み導体B
buないしBbxとを備えている。図示の例では4つの埋込
み導体BbuないしBbxの内の3つの埋込み導体Bbuない
しBbwが、絶縁スペーサBの両側の容器A1 及びA2 内
にそれぞれ配置された3相の主回路導体C1uないしC1w
及びC2uないしC2wを接続するために用いられ、他の1
つの埋込み導体Bbxに中空部hが形成されている。中空
部hは埋込み導体Bbxを軸線方向に貫通した状態で設け
られていて、該中空部h内に放圧装置Dが取り付けられ
ている。
【0063】図4に示した例において、事故が生じてい
ないときには、放圧装置Dがガスの流通を阻止している
ため、容器A1 ないし容器A2 内とはガス区分されてい
る。特定容器A1 内でアークの発生を伴う事故が生じ、
容器A1 の内圧が設定値を超えると放圧装置Dが放圧動
作を行って、ガスを流通させる状態になる。これによ
り、容器A1 内から容器A2 内にガスが流入するため、
容器A1 内の圧力の上昇が抑制される。
【0064】本発明において、放圧装置としては、常時
は閉じていて特定容器側及び圧力吸収用容器側からそれ
ぞれ受ける圧力の差が設定値を超えたときに開くバルブ
や、特定容器側及び圧力吸収用容器側からそれぞれ受け
る圧力の差が設定値を超えたときに破壊する避圧膜を備
えたもの等を用いることができる。
【0065】図5はバルブを備えた放圧装置を用いた例
の要部を示したもので、図示の例では、絶縁スペーサB
の埋込み導体Bb に設けられた中空部h内に、固定弁体
10と可動弁体11とを備えたバルブが取り付けられて
いる。固定弁体10は中空部hの内周に気密に嵌合され
て固定された環状の部材からなっていて、その内側にガ
ス流通孔10aを有している。可動弁体11は固定弁体
10の軸線方向の端面に当接してガス流通孔10aを閉
じるように形成された円板状の部材からなっていて、該
可動弁体11の軸芯部にガイドロッド12の一端が固定
されている。ガイドロッド12は、中空部h内に固定さ
れたガイド部材13に設けられた孔に摺動自在に嵌合さ
れている。ガイドロッド12とガイド部材13とにより
可動弁体のガイド機構が構成され、可動弁体11は、こ
のガイド機構によりガイドされて、固定弁体10に当接
してガス流通孔10aを閉じる閉位置と、固定弁体10
から離れてガス流通孔10aを開く開位置との間を変位
するようになっている。ガイド部材13の外周寄りの部
分には、多数のガス流通孔13aが放射状に形成されて
いる。ガイド部材13と可動弁体11との間にバネ14
が配設され、このバネにより可動弁体11が閉位置側に
付勢されている。固定弁体10と可動弁体11とガイド
ロッド12とガイド部材13とバネ14とにより、放圧
装置Dが構成されている。
【0066】埋込み導体Bb には絶縁スペーサBの両側
の容器内に収納された主回路導体C1 及びC2 がボルト
15により接続されている。埋込み導体Bb と主回路導
体C1 及びC2 との接続部を覆うように電界緩和用のシ
ールド16が取り付けられている。
【0067】図5に示した例では、主回路導体C2 が収
納された容器を特定容器とし、主回路導体C1 が収納さ
れた容器を圧力吸収用容器としている。主回路導体C2
内及び主回路導体C1 内にはそれぞれ埋込み導体Bb の
中空部hを特定容器内及び圧力吸収用容器内に連通させ
るための特定容器側連通路C2a及び圧力吸収用容器側連
通路C1aが形成されている。
【0068】図5に示した例においては、特定容器の内
圧と圧力吸収用容器の内圧との差圧が設定値以下のとき
に可動弁体11が固定弁体に当接した状態を保持して特
定容器と圧力吸収用容器との間でガスの流通が生じるの
を阻止し、該差圧が設定値を超えたときに可動弁体11
が固定弁体から離れて開位置側に変位するように、バネ
14の付勢力が設定されている。
【0069】従って、事故の発生がなく、特定容器の内
圧と圧力吸収用容器の内圧との差圧が設定値以下のとき
には、放圧装置Dがガスの流通を阻止した状態にあり、
絶縁スペーサBの両側の容器はガス区分された状態にあ
る。特定容器内でアークの発生を伴う事故が生じ、該特
定容器内の圧力と圧力吸収用容器の内圧との差圧が設定
値を超えると、可動弁体11が開位置に変位するため、
放圧装置Dがガスの流通を許容する状態になる。これに
より特定容器側から連通路C2aと中空部hと連通路C1a
とを通して圧力吸収用容器内にガスが流入し、特定容器
内の圧力上昇が抑制される。
【0070】図6は避圧板を備えた放圧装置を用いた例
の要部を示したものである。図示の例では、絶縁スペー
サBの埋込み導体Bb の中空部h内に環状に形成された
1対の保持部材20及び21が気密に嵌合されて固定さ
れ、これらの保持部材20,21の間に避圧板22の外
周部が挟持された状態で保持されている。避圧板22は
特定容器側から受ける圧力と圧力吸収用容器側から受け
る圧力との差圧が設定値を超えたときに破壊するように
その強度が設定された板からなり、該差圧が設定値以下
のときには、避圧板22により特定容器側連通路C2aと
圧力吸収用容器側連通路C1aとの間の連通が絶たれるよ
うになっている。この例では、保持部材20,21と避
圧板22とにより、放圧装置Dが構成されている。その
他の点は図5に示した例と同様である。
【0071】図6に示した例において、事故が発生して
いないときには、避圧板22が連通路C2aとC1aとの間
を隔絶しているため、絶縁スペーサBの両側の容器はガ
ス区分された状態にある。特定容器内でアークの発生を
伴う事故が生じた場合には、避圧板22が破壊するた
め、連通路C2aとC1aとが連通させられる。これにより
特定容器内のガスが連通路C2aと中空部hと連通路C1a
とを通して圧力吸収用容器内に流入するため、特定容器
内の圧力の上昇が抑制される。
【0072】また事故発生時に特定容器に連通させる圧
力吸収用容器は、放圧動作後の停電の範囲を最小限に抑
えるように、選択するのが好ましい。例えば図1の例で
は、特定容器A3 及びA3 ´に対する圧力吸収用容器を
それぞれA2 及びA2 ´として、一方の回線側で内部事
故が発生したときに他方の回線で母線を活かすことによ
り停電を避けるようにしている。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、事故が
発生した際に内圧の異常上昇が予測される容器を特定容
器とし、該特定容器の内圧の異常上昇を吸収するために
該特定容器に連通させ得る他の容器を圧力吸収用容器と
するとともに、特定容器に接続された絶縁スペーサ内に
特定容器内及び圧力吸収用容器内にそれぞれ連通した中
空部を形成して、該中空部内に放圧装置を設けたので、
特定容器内で事故が生じてその内圧が上昇したときに放
圧装置を動作させて特定容器内のガスを圧力吸収用容器
内に流入させることができる。従って、特定容器内のガ
スを大気中に放出させることなく、該特定容器内の圧力
の異常上昇を防ぐことができる。
【0074】また本発明によれば、全ての容器の容積を
内圧の異常上昇を防ぐために必要な大きさに設定する必
要がないため、ガス絶縁開閉装置が大形化するのを防ぐ
ことができる。
【0075】更に本発明では、絶縁スペーサ内に放圧装
置を設けるので、ガス絶縁開閉装置の基本的な構成を変
更することなく、特定容器内の圧力の異常上昇を防ぐこ
とができる。
【0076】また本発明において、絶縁スペーサの埋込
み導体に形成した中空部内に放圧装置を設けるととも
に、該中空部を特定容器内及び圧力吸収用容器内にそれ
ぞれ連通させる連通路を絶縁スペーサの埋込み導体に接
続される主回路導体内に設けるようにした場合には、特
定容器と圧力吸収用容器とが隣り合って配置されている
場合はもちろん、両容器が他の容器を間にして離れた位
置に配置されている場合でも、特定容器と圧力吸収用容
器とを放圧装置を介して連通させることができるため、
特定容器と圧力吸収用容器との組合せの自由度を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したガス絶縁開閉装置の1ユニッ
トの構成例を、単線結線図を用いて概略的に示した構成
図である。
【図2】本発明を適用したガス絶縁開閉装置の更に具体
的な構成例の要部を示した断面図である。
【図3】本発明を適用したガス絶縁開閉装置の他の具体
的な構成例の要部を示した断面図である。
【図4】(A)は本発明を適用したガス絶縁開閉装置の
更に他の具体的構成例の要部を示した断面図である。
(B)は(A)のY−Y線断面図である。
【図5】放圧装置の構成例をその周辺部の構成とともに
示した要部断面図である。
【図6】放圧装置の他の構成例をその周辺部の構成とと
もに示した要部断面図である。
【符号の説明】
A1 〜A5 ,A1 ´〜A3 ´ 容器 B,B1 〜B4 ,B1 ´〜B3 ´ 絶縁スペーサ C1 〜C5 接続導体(主回路導体) C1a,C2a,C3a 連通路 D,D´ 放圧装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁スペーサによりガス区分された状態
    で接続されて内部に絶縁ガスが封入された複数の容器内
    にそれぞれ開閉回路を構成するために必要な機器が収納
    されているガス絶縁開閉装置において、 事故が発生した際に内圧の異常上昇が予測される容器を
    特定容器とするとともに、該特定容器の内圧の異常上昇
    を吸収するために該特定容器に連通させ得る他の容器を
    圧力吸収用容器とし、 前記特定容器に接続された絶縁スペーサに中空部を設け
    て、該中空部を前記特定容器内及び圧力吸収用容器内に
    連通させ、 前記特定容器側から受ける圧力と圧力吸収用容器側から
    受ける圧力との差が設定値以下のときにはガスの流通を
    阻止し、前記圧力の差が設定値を超えたときに放圧動作
    を行ってガスを流通させる放圧装置を前記絶縁スペーサ
    の中空部内に設けたことを特徴とするガス絶縁開閉装
    置。
  2. 【請求項2】 絶縁スペーサによりガス区分された状態
    で接続されて内部に絶縁ガスが封入された複数の容器内
    にそれぞれ開閉回路を構成するために必要な機器が収納
    され、各絶縁スペーサに設けられた埋込み導体が該絶縁
    スペーサの両側にそれぞれ配置された容器内に収納され
    た主回路導体に接続されているガス絶縁開閉装置におい
    て、 事故が発生した際に内圧の異常上昇が予測される容器を
    特定容器とするとともに、該特定容器に絶縁スペーサを
    介して接続された他の容器を圧力吸収用容器とし、 前記特定容器に接続された絶縁スペーサの埋込み導体内
    に中空部を設けるとともに、該中空部を前記特定容器内
    に連通させる特定容器側連通路と該中空部を圧力吸収用
    容器内に連通させる圧力吸収用容器側連通路とを該埋込
    み導体に接続された主回路導体の内部に設け、 前記特定容器側連通路側から受ける圧力と圧力吸収用容
    器側連通路から受ける圧力との差が設定値以下のときに
    はガスの流通を阻止し、前記圧力の差が設定値を超えた
    ときに放圧動作を行ってガスを流通させる放圧装置を前
    記中空部内に設けたことを特徴とするガス絶縁開閉装
    置。
  3. 【請求項3】 絶縁スペーサによりガス区分された状態
    で接続されて内部に絶縁ガスが封入された複数の容器内
    にそれぞれ開閉回路を構成するために必要な機器が収納
    され、各絶縁スペーサに設けられた埋込み導体が該絶縁
    スペーサの両側にそれぞれ配置された容器内に収納され
    た主回路導体に接続されているガス絶縁開閉装置におい
    て、 事故が発生した際に内圧の異常上昇が予測される容器を
    特定容器とするとともに、該特定容器の内圧の異常上昇
    を吸収するために該特定容器に連通させ得る他の容器を
    圧力吸収用容器とし、 前記特定容器と圧力吸収用容器との間に設けられた全て
    の絶縁スペーサの埋込み導体に中空部を設けるととも
    に、特定容器側及び圧力吸収用容器側でそれぞれ各絶縁
    スペーサの埋込み導体に接続された主回路導体の内部に
    各絶縁スペーサの埋込み導体の中空部に連通する特定容
    器側連通路及び圧力吸収用容器側連通路を設けて、前記
    特定容器と圧力吸収用容器とを各絶縁スペーサの埋込み
    導体の中空部と該中空部に連通した特定容器側連通路及
    び圧力吸収用容器側連通路とを通して連通させ、 前記特定容器側連通路側から受ける圧力と圧力吸収用容
    器側連通路から受ける圧力との差が設定値以下のときに
    はガスの流通を阻止し、前記圧力の差が設定値を超えた
    ときに放圧動作を行ってガスを流通させる放圧装置を少
    なくとも1つの絶縁スペーサの埋込み導体の中空部内に
    設けたことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
JP8012989A 1996-01-29 1996-01-29 ガス絶縁開閉装置 Withdrawn JPH09215137A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002152923A (ja) * 2000-11-08 2002-05-24 Toshiba Corp 複合型ガス絶縁開閉装置
JP2009055660A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Mitsubishi Electric Corp ガス絶縁開閉装置
CN105048378A (zh) * 2015-05-29 2015-11-11 江苏向荣电气有限公司 一种安全型母线槽
WO2020208737A1 (ja) * 2019-04-10 2020-10-15 株式会社 東芝 放圧装置及びガス絶縁開閉装置

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