JPH0921432A - ワンウエイクラッチ用ケージ - Google Patents

ワンウエイクラッチ用ケージ

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Publication number
JPH0921432A
JPH0921432A JP7170022A JP17002295A JPH0921432A JP H0921432 A JPH0921432 A JP H0921432A JP 7170022 A JP7170022 A JP 7170022A JP 17002295 A JP17002295 A JP 17002295A JP H0921432 A JPH0921432 A JP H0921432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cage
way clutch
peripheral surface
sprag
inner ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7170022A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Muramatsu
和彦 村松
Yoshio Kinoshita
芳男 木下
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NSK Warner KK
Original Assignee
NSK Warner KK
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Filing date
Publication date
Application filed by NSK Warner KK filed Critical NSK Warner KK
Priority to JP7170022A priority Critical patent/JPH0921432A/ja
Priority to US08/675,023 priority patent/US5799764A/en
Publication of JPH0921432A publication Critical patent/JPH0921432A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/069Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags
    • F16D41/07Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags between two cylindrical surfaces

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Pulleys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンウエイクラッチの部品点数を減少させる
と共にスプラグの損傷を回避することの可能なケージを
提供する。 【構成】 大略リング形状を有しており、且つ円周方向
に離隔した複数個のスプラグ収容用の開口部が形成され
たケージ(3)であって、外輪(2)に対向した外周面
(3d)及び内輪(4)に対向した内周面(3e)を有
している。外周面(3d)及び内周面(3e)の少なく
とも一方が、不所望の外力が印加されて心ズレが発生し
た場合に、少なくとも部分的に対応する外輪(2)又は
内輪(4)と摺接する摺接面として構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大略、自動車等の駆動
系においてトルク伝達、バックストップ等の機能を与え
る部品として使用されるワンウエイクラッチに関するも
のであって、更に、詳細には、その様なワンウエイクラ
ッチにおけるケージの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、同心円状に設けられた外輪と内輪
との間での動力の伝達を制御するためにスプラグを使用
したワンウエイクラッチが使用されている。このスプラ
グ型ワンウエイクラッチにおいては、外輪と内輪との相
対的な回転方向の違いに基づいてスプラグが傾動し、外
輪と内輪とを互いにロック状態とさせたり、又はアンロ
ック状態とさせることによって外輪と内輪との間での動
力の伝達状態を確立したり又は解除したりするものであ
る。このことを添付図面の図1(A)及び(B)に基づ
いて説明すると、図1(A)においては、外輪2に対し
て内輪4が相対的に時計周り方向に回転しており、従っ
て、スプラグ1が外輪2と内輪4との間にロック状態と
されており、従って外輪2は内輪4と共に一体的に時計
周り方向の回転運動を行う。この様なロック状態におい
ては、スプラグ1は比較的立ち上がった状態となってお
りワンウエイクラッチの径方向におけるその高さは比較
的大きくなっている。一方、図1(B)に示す如く、外
輪2に対して内輪4が相対的に反時計周り方向に回転す
る場合には、スプラグ1は外輪2と内輪4との間におい
てアンロック状態とされる。従って、外輪2に対して内
輪4は反時計周り方向に相対的に回転を行う。この様な
アンロック状態においては、スプラグ1は傾動して倒れ
た状態となっており、従ってワンウエイクラッチの径方
向におけるその高さは比較的小さくなっている。
【0003】ワンウエイクラッチは、外輪2と内輪4と
の間に配置されて使用されるものであって、外輪2と内
輪4との間のリングの空間内に円周方向に互いに離隔し
て複数個のスプラグ1を配置させ、これらのスプラグ1
の傾動動作によって外輪2と内輪4とのクラッチ動作を
行わせる。そして、これらの複数個のスプラグ1を所定
の位置に保持するために、全体的にリングの形状をして
おり且つ円周方向に互いに離隔した複数個の開口部を具
備するケージが設けられている。ケージの各開口部内に
は傾動自在に対応するスプラグ1が設けられており、各
々のスプラグ1は図1(A)及び(B)に示したような
傾動動作を行う。
【0004】ところで、ワンウエイクラッチの空転時
(即ち、図1(B)に示した如くスプラグ1がアンロッ
ク状態)において、何らかの外力が作用して外輪2と内
輪4との間で心ズレが発生した場合には、円周上に配置
されている複数個のスプラグ1が傾動しての夫々の高さ
が個々に変化する。この場合に、心ズレ量がスプラグ1
の高さ変化の許容範囲内であれば特に問題はないが、許
容範囲を越える場合には、スプラグ1が損傷を受ける可
能性があり、その結果ワンウエイクラッチが機能障害を
発生する可能性がある。そこで、この様な問題に対処す
るために、図1(C)に示した如く、従来、複数個のス
プラグ1を所定位置に保持するケージとは別にエンドベ
アリング10等のベアリング部材を外輪2と内輪4との
間に配置させて外輪2と内輪4との間の間隙を所定の範
囲内、即ち外輪2と内輪4との心ズレが許容範囲を越え
ることが無いように外輪2と内輪4とを支持していた。
【0005】従来のワンウエイクラッチにおけるベアリ
ング部材の例を図2(A)及び(B)に示してある。即
ち、図2(A)においては、外輪2と内輪4との間に、
ワンウエイクラッチ9が配置されており、且つその両側
に一対のボールベアリング8が配設されている。この場
合には、ワンウエイクラッチ9は、円周状に配置させた
複数個のスプラグとそれらのスプラグを所定位置に保持
するケージとを有している。一対のボールベアリング8
によって外輪2と内輪4との間の間隙が所定値を越えて
小さくなることがないことを確保している。一方、図2
(B)においては、同じくワンウエイクラッチ9の両側
に一対のエンドベアリング10が配置されており、外輪
2と内輪4との間の間隙を一定値以上に確保している。
エンドベアリング10は、全体的にリングで、断面がコ
字形状を有しており、それは、通常、プレス加工や切削
などによって成形される。この様な、ボールベアリング
8及びエンドベアリング10等のベアリング部材をワン
ウエイクラッチ9の両側に配設させることにより、外輪
2と内輪4との間の心ズレをスプラグ1の傾動運動によ
る高さ方向の変化が許容範囲内に収まるようにワンウエ
イクラッチ9の径方向における間隙を適切な範囲に維持
することが可能である。従って、図1(B)に示したよ
うに、スプラグ1が最大に傾動した場合に外輪2と内輪
4との間に心ズレが発生した場合であっても、スプラグ
1がエンドベアリング10の径方向高さによって保護さ
れ、スプラグ1が損傷を受けることはない。
【0006】しかしながら、この様なベアリング部材
は、通常、ワンウエイクラッチの両側に配置されるもの
であり、且つワンウエイクラッチとは別に製造され且つ
一体化されるものであるから、部品点数が多くなると共
に製造が複雑化するという欠点を有している。更に、ワ
ンウエイクラッチの両側に配設されるので、装置が全体
として軸方向に大型化せざるを得ないという欠点も有し
ている。
【0007】特開平6−50359号は、雄側ケージ部
材と雌側ケージ部材とを一体化させた所謂コンバインケ
ージを開示しているが、この場合にもエンドベアリング
を使用することを前提としているものであって、上述し
たような従来のワンウエイクラッチの欠点はそのまま有
している。何故ならば、特開平6−50359号に開示
されているケージと内輪及び外輪との間の間隙は上述し
た従来技術程度の大きさを有しており、従ってコンバイ
ンケージの両側にエンドベアリングを配設することを前
提としていることが明かである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな従来技術の欠点を解消し、ワンウエイクラッチの部
品点数を減少させることを可能としたワンウエイクラッ
チ用ケージを提供することを目的とする。本発明の別の
目的とするところは、製造が容易であり且つコストを低
減させることの可能なワンウエイクラッチを提供するこ
とを目的とする。本発明の更に別の目的とするところ
は、装置全体を小型化させることを可能としたワンウエ
イクラッチ用ケージを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、新規な
構成を有するワンウエイクラッチ用ケージが提供され、
該ケージは、全体的にリングの形状を有すると共に外周
面及び内周面を有しており、且つ各々が傾動自在にスプ
ラグを収容することの可能な複数個の開口部が円周方向
に設けられており、前記ワンウエイクラッチが外輪と内
輪との間に装着された場合に少なくとも前記内周面の少
なくとも一部が前記内輪に対する摺動面として形成され
ていることを特徴としている。該ケージは、好適には、
雄側ケージ部材と雌側ケージ部材とを一体的に組み合わ
せたコンバインケージである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について詳
細に説明する。先ず、図3について説明すると、本発明
の1実施例に基づいて構成されたケージ3を具備するワ
ンウエイクラッチ19が示されている。即ち、ワンウエ
イクラッチ19は、円周状に配置された複数個のスプラ
グ1と、該スプラグ1を所定の位置に維持するケージ3
とを有している。ケージ3は、大略、円環形状を有して
おり、外周面3dと内周面3eとを有している。又、ケ
ージ3には円周方向に複数個の開口部が形成されてお
り、各開口部内に対応するスプラグ1が配設されてい
る。各スプラグ1は対向する開口部内において傾動自在
に保持されている。ケージ3は、軸方向において両端に
位置したサイドプレート部3aと、各サイドプレート部
3aから円周方向に離隔された位置において軸方向内側
に延在するケージカム部3bとを有している。ケージカ
ム部3bには所定の形状をしたスプリング部材11が係
止されており、各スプリング部材11は円周方向両側に
隣接する一対のスプラグ11と弾力的に係合している。
後述する如く、好適には、ケージ3は、所謂コンバイン
ケージであり、軸方向左右に2分割された雄側ケージ部
材及び雌側ケージ部材として成形され、それらを一体的
に結合させた構造を有している。
【0011】図3に示したワンウエイクラッチ19にお
いては、ケージ3の少なくとも内周面3eの少なくとも
一部が内輪に対する摺動面として形成されている。更に
好適には、ケージ3の外周面3dも少なくとも部分的に
外輪に対する摺動面として形成されている。即ち、図3
に示したワンウエイクラッチ19を外輪2と内輪4との
間に配設した状態を図4に示してある。即ち、図4にお
いては、ワンウエイクラッチ19のサイドプレート部3
aに対応する外周面部分が外輪2に対する摺動面として
画定されており且つ同じくサイドプレート部3aに対応
する内周面部分が内輪4に対する摺動面として画定され
ている状態が示されている。従って、外輪2と内輪4と
の間の径方向の最小間隙は、ケージ3のサイドプレート
部3aの径方向寸法によって画定される。即ち、外輪2
と内輪4との間に何らかの外力が作用して両者間に心ズ
レが発生したとしても、スプラグ1はケージ3のサイド
プレート部3aによって保護されることとなる。
【0012】図5は、ケージ3が、左側のサイドプレー
ト部3aと円周方向に離隔した箇所においてそれに突設
されたケージカム部3b、及び右側のサイドプレート部
3aと円周方向に離隔した箇所においてそれに突設され
たケージカム部3bとを有しており、これら左右の対応
した一対のケージカム部3b,3bを連結するケージカ
ム連結部3cとを有する状態を示している。即ち、後に
詳述する如く、連結部3cは、例えば、左側のケージカ
ム部3bと一体的に成形され、一方右側のケージカム部
3bには対応した位置に凹所が形成されて雄雌構造を形
成し、その凹所内に連結部3cを嵌合させることにより
一体化構造とさせることが好適である。ところで、図5
に示した構成においてはサイドプレート部3aに対応す
る外周面3dの部分及び内周面3eの部分のみならず、
ケージカム部3bに対応する外周面3dの部分及び内周
面3eの部分も夫々摺動面として画定されている。この
場合には、摺動面を最大の面積とし且つ軸方向にも広く
分布された摺動面を画定することが可能であるから、ベ
アリング機能としての耐荷重性能が向上する。図5に示
したような構成とすることが好適であるが、本発明にお
いては、適用場面の種々の条件などにより、ケージ3の
外周面3d及び内周面3eの少なくとも一方を対応する
外輪2又は内輪4に対する摺動面として画定することが
可能であり、且つ夫々の周面の少なくとも一部をそのよ
うな摺動面として画定することも可能であることに注意
すべきである。
【0013】次に、本発明のケージを所謂コンバイン型
の構成とした実施例について図6及び図7を参照して説
明する。図6(A)及び(B)は、軸方向に左右二分割
した左側ケージ部材3l(本例では、雄側)及び右側ケ
ージ部材3r(本例では、雌側)を図示している。図7
も同時に参照して説明すると、左側、即ち雄側ケージ部
材3lは、大略リング形状のサイドプレート部3aを有
しており、該サイドプレート部3aの円周方向には互い
に離隔して複数個のカムケージ部3bが内側方向に延在
して設けられている。そして、各カムケージ部3bから
軸方向に突設して所定の断面形状を有する一対のカムケ
ージ連結部3cが設けられている。一方、右側、即ち雌
側ケージ部材3rも、大略リング形状のサイドプレート
部3aを有しており、且つ該サイドプレート部3aの円
周方向には互いに離隔して複数個のカムケージ部3bが
内側方向に延在して設けられている。左右のカムケージ
部3bは互いに対応した位置に配置されている。そし
て、右側(雌側)ケージ部材3rの各カムケージ部3b
には左側(雄側)ケージ部材3lの一対の連結部3cに
対応して一対の凹所3c’が刻設されている。従って、
左右の雄雌ケージ部材3l,3rを別々に成形した後
に、図7(C)に示したように、雄側ケージ部材3lの
連結部3cを雌側ケージ部材3rの対応する凹所3c’
内に嵌合させて一体化させてコンバイン型のケージ3を
構成することが可能である。
【0014】この様なコンバイン型のケージ3は、プラ
スチック成形により成形することが可能であること勿論
であるが、本発明のケージ3は、金属その他の任意の材
料を使用して成形することが可能であることは勿論であ
る。更に、図6及び図7に示した実施例においては、左
側ケージ部材3lを雄側とし、且つ右側ケージ部材3r
を雌側として構成しているが、本発明はこの様な構成の
みに限定されるべきものではなく、例えば、左右のケー
ジ部材3l及び3rが夫々連結部3cと凹所3c’とを
有する構成とすることも可能である。この場合に、例え
ば、左右ケージ部材3l,3rを同一構成を有するもの
とし、両者を互いに軸方向に回転させた状態で組み立て
ることが可能であり、この場合には製造が一層簡単化さ
れ且つコストを低減させることが可能である。
【0015】次に、図8及び図9を参照して、本発明に
基づいて構成されたケージがワンウエイクラッチにおい
て使用される場合の構成及び動作について説明する。図
8は、本発明に基づいて構成されたケージ3をワンウエ
イクラッチ19として組み込んだ状態を示した概略図で
ある。この場合に、ワンウエイクラッチ19は、大略、
複数個のスプラグ1と、これらのスプラグ1を所定位置
に維持するリング状のケージ3と、スプラグに弾接する
複数個のスプリング部材11とから構成されている。そ
して、ケージ3は、左右一対のリング形状をしたサイド
プレート部3aと、夫々のサイドプレート部3aの円周
方向の離隔した位置において内側に延在する複数個のケ
ージカム部3bと、対応する左右のケージカム部3b間
に延在する連結部3cとを具備している。図8から明か
な如く、離隔された一対の隣接するケージカム部3b間
には開口部が形成されており、該開口部内に傾動自在に
スプラグ1が収容されている。その場合に、スプラグ1
が傾動して立ち上がった状態(ロック状態)において
は、該開口部から径方向に外部に突出する傾向となり、
一方寝た状態(アンロック状態)においては、スプラグ
1は該開口部内に収納された状態となる。
【0016】更に、図8に示した構成においては、各ケ
ージカム部3bには一対の連結部3cが設けられてお
り、これらの連結部3cは所定の断面形状を有しており
且つ互いに所定の位置関係に配設されている。そして、
これらの一対の連結部3cに係止されてスプリング部材
11が配設されている。従って、連結部3cはスプリン
グ部材11を所定の態様で係止する機能も担っている。
スプリング部材11は、大略、数字「2」の形状を有し
ており、その両端部は両側に位置されている一対のスプ
ラグ1に夫々弾接されている。従って、各スプラグ1は
両側から夫々別々のスプリング部材11によって弾接さ
れて所定の位置に維持されており、従ってスプラグ1の
傾動動作に十分な余裕を与えることが可能であり、スプ
ラグの傾動動作を一層滑らかなものとさせ且つ傾動復帰
運動を迅速化させることを可能としている。
【0017】次に、図9を参照して、本発明のケージを
使用したワンウエイクラッチを外輪及び内輪間に組み込
んだ場合の実施例について説明する。この場合は、図9
(A)から明かな如く、本ワンウエイクラッチ19のケ
ージ3は外輪2と一体化された場合であって、ワンウエ
イクラッチ19と外輪2との間には相対的な回転は発生
しない場合である。図9(A)に示した如く、本ワンウ
エイクラッチ19と内輪4との間には所定の間隙Gが設
定されている。この状態において、内輪4が矢印で示し
たように反時計方向に回転すると、スプラグ1はフリー
な状態、即ちアンロック状態となり、従って内輪4は、
ワンウエイクラッチ19及び外輪2と相対的に反時計方
向に回転する。従って、この状態で外輪2と内輪4との
間でトルク伝達が行われることはない。ところで、この
様な状態で内輪4が回転を行っている最中に、例えば、
図9(B)に示したように、外輪2に対して偏心荷重が
作用し、外輪2に対して心ズレが発生したとする。その
結果、間隙G’は実質的にゼロとなり、その結果、ケー
ジ3の内周面3eが内輪4の外周面と摺接することとな
る。しかしながら、ケージ3の内摺面3eは、摺接面と
して形成されているので、臨時的に内輪4と摺接し、ス
プラグ1に不所望の力が作用して損傷されることを回避
することが可能である。尚、上述した実施例において
は、ケージ3の内周面3eを摺接面として構成した場合
であるが、それとは反対に、ケージ3の外周面3dを摺
接面とするか、又は内周面3e及び外周面3dの両方を
摺接面とすることが可能であり、且つ夫々の面の一部を
摺接面として構成することも可能である。
【0018】次に、図10を参照して、本発明ケージの
別の実施例について説明する。図10の実施例において
は、摺接面として構成した外周面3d及び内周面3eに
潤滑油を保持可能な潤滑油保持部を設けたものである。
この様な潤滑油保持部は、夫々の周面に多数の凹部又は
凸部を形成することにより構成することが可能である。
この様な潤滑油保持部は、夫々の周面全体設けることが
必要なものではなく、適用場面によっては摺接面として
形成した全部又はその一部に設けるもので十分な場合も
ある。
【0019】
【効果】以上、詳説した如く、本発明によれば、ワンウ
エイクラッチの部品点数を減少させることが可能であ
り、ワンウエイクラッチの製造の容易化及びコスト低減
化に寄与する。更に、ワンウエイクラッチを小型化させ
ることが可能であり、スプラグの動作、従ってワンウエ
イクラッチ自体の動作を一層滑らかなものとさせること
を可能とする。更に、スプラグの損傷を防止しワンウエ
イクラッチの長寿命化にも寄与する。
【0020】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明はこれらの具体例のみに限定
されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱す
ること無しに種々の変形が可能であることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)〜(C)は従来のワンウエイクラッチ
のベアリング部材の原理を説明するのに有用な各概略
図。
【図2】 (A)及び(B)は従来のワンウエイクラッ
チのベアリング部材の2例を示した各概略図。
【図3】 本発明の1実施例に基づいて構成されたケー
ジを使用したワンウエイクラッチを示した概略斜視図。
【図4】 本発明のケージのサイドプレート部に対応す
る周面が摺接面を構成している状態を示した概略図。
【図5】 本発明のケージのケージカム部に対応する周
面も摺接面を構成している状態を示した概略図。
【図6】 (A)及び(B)は、2分割型コンバインケ
ージの左右のケージ部材を夫々示した各概略平面図。
【図7】 (A)〜(C)は、図6の2分割型コンバイ
ンケージの部分断面概略図及び組立図。
【図8】 本発明のケージを使用したワンウエイクラッ
チの全体的な構成を示した部分的概略図。
【図9】 (A)及び(B)は図8のワンウエイクラッ
チの動作を説明するのに有用な各概略図。
【図10】 本発明別の実施例に基づくケージを有する
ワンウエイクラッチを示した概略斜視図。
【符号の説明】
1:スプラグ 2:外輪 3:ケージ 3a:サイドプレート部 3b:ケージカム部 3c:連結部 3d:外周面 3e:内周面 4:内輪 8:ボールベアリング 9、19:ワンウエイクラッチ 10:エンドベアリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワンウエイクラッチ用のケージにおい
    て、全体的にリングの形状を有すると共に外周面及び内
    周面を有しており、且つ各々が傾動自在にスプラグを収
    容することの可能な複数個の開口部が円周方向に設けら
    れており、前記ワンウエイクラッチが外輪と内輪との間
    に装着された場合に少なくとも前記内周面の少なくとも
    一部が前記内輪に対する摺動面として形成されているこ
    とを特徴とするワンウエイクラッチ用のケージ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記外周面の少なく
    とも一部も前記外輪に対する摺動面として形成されてい
    ることを特徴とするワンウエイクラッチ用のケージ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は第2項において、前記摺動
    面には潤滑油を保持可能な潤滑油保持部が少なくとも部
    分的に設けられていることを特徴とするワンウエイクラ
    ッチ用のケージ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記潤滑油保持部が
    前記摺動面に凹部又は凸部の少なくとも一方を設けるこ
    とにより形成されていることを特徴とするワンウエイク
    ラッチ用のケージ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4項の内のいずれか1項に
    おいて、前記ケージが軸方向に2分割された雄側ケージ
    半割と雌側ケージ半割とを結合させて構成されたコンバ
    インケージであることを特徴とするワンウエイクラッチ
    用ケージ。
JP7170022A 1995-07-05 1995-07-05 ワンウエイクラッチ用ケージ Pending JPH0921432A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7170022A JPH0921432A (ja) 1995-07-05 1995-07-05 ワンウエイクラッチ用ケージ
US08/675,023 US5799764A (en) 1995-07-05 1996-07-03 Cage having a bearing for use in a one-way clutch

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7170022A JPH0921432A (ja) 1995-07-05 1995-07-05 ワンウエイクラッチ用ケージ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0921432A true JPH0921432A (ja) 1997-01-21

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ID=15897155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7170022A Pending JPH0921432A (ja) 1995-07-05 1995-07-05 ワンウエイクラッチ用ケージ

Country Status (2)

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US (1) US5799764A (ja)
JP (1) JPH0921432A (ja)

Cited By (2)

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