JPH09212798A - 移動体の経路生成方法 - Google Patents

移動体の経路生成方法

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JPH09212798A
JPH09212798A JP8014165A JP1416596A JPH09212798A JP H09212798 A JPH09212798 A JP H09212798A JP 8014165 A JP8014165 A JP 8014165A JP 1416596 A JP1416596 A JP 1416596A JP H09212798 A JPH09212798 A JP H09212798A
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JP
Japan
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route
point
moving body
sight
destination
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Application number
JP8014165A
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English (en)
Inventor
Yasuko Komiyama
倍子 小宮山
Toshio Furukawa
敏雄 古川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上を走行する移動体の移動経路生成方法を
得る。 【解決手段】 レーダの見通し内外判定データを作成し
ておき、出発地点において視野範囲から障害がなく、レ
ーダの見通し外で、評価値が最も小さな点を次の走行経
由点とし、その方向に一定距離進んだ点から再度、同じ
処理を目的地点に達するまで順次、実行して障害物を回
し、見通し外を通過する経路を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地上を走行する
移動体が活動する地域の中で、移動体が移動し易い経路
を生成する移動体の経路生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来における移動体の経路生成方
法を図16〜図19を用いて説明する。図16におい
て、Sは移動体Mの出発地点、Gは出発地点Sから離れ
た移動体Mの目的地点、R1 は後述する手法によって生
成される出発地点Sと目的地点Gを結ぶ経路であって、
図16においては、最適であるとして採用された経路で
ある。R2 、R3 は経路R1 と共に試行された経路では
あるが、図16においては、途中まで試行されたものの
最適でないとして途中で試行が打ち切られた経路として
示してある。RDは移動体Mが活動する地域の所定位置
に設置され、経路生成に必要なデータ、すなわち設定位
置から見た例えば見通しの良否などのデータを観測する
レーダ装置である。P1 〜PN は後述する節点であり、
移動体Mが活動する地域を格子状に区切り、その区切ら
れた小地域の中心を示している。H1、H2 は移動体M
が活動する地域の標高を示す標高線を示している。な
お、出発地点S及び目的地点Gを含む地域には、移動体
Mの走行し易い部分と走行に支障をきたす川や湖沼など
の障害が存在する。これら障害については、図中A1
2 で示してある。
【0003】ところで、図16に示す経路R1 は始めか
ら設定されている訳ではなく、移動体Mが活動する地域
の地図情報を基に標高に関するデータF1 と、障害Aに
関するデータF2 と、前述したレーダ装置RDによる観
測データF3 とを用いて図17に示すようなハードウェ
ア構成を用いて生成していた。
【0004】図17は従来の移動体における経路生成の
具体的な手段を示すブロック構成図であり、F1 は標高
データ、F2 は川や湖沼など移動体Mの走行に支障とな
る障害データ、F3 は前述したレーダ装置RDによる観
測データ、INは上記データF1 〜F3 が入力される入
力部、CRは上記データF1 〜F3 を基にして後述する
手法によって評価マップを生成する評価マップ生成部、
PLは上記評価マップ生成部の出力を基にして、出発地
点Sから目的地点Gまでの移動体Mが移動し易い経路を
生成する経路生成部、Dは経路生成部PLで生成した経
路を表示する表示部であって、通常のディスプレイを例
に上げることができる。
【0005】次に図18(a)、(b)を用いて評価マ
ップ生成の手順を説明する。評価マップ生成にあたって
は図18(a)に示すように移動体Mが活動する地域を
格子状に区切り、その区切られた小地域の中心をP1
N で示している。なお、図中、P’1 、P’’1
P’2 、P’’2 、P’3 、P’’3 とダッシュを付し
ている節点は、P1 〜PN で示す節点に類似し、経路生
成の過程における試行をよりわかり易くしたものであ
る。また、Pa1〜Pa4は、障害Aに含まれる節点であ
る。
【0006】このように移動体Mが活動する地域を格子
状に区切って得た各節点PN (N=1,2・・・N)に
ついて、標高値h(N)、レーダ装置RDからの見通し
に関するデータi(N)の和からなるペナルティ値pv
(N)を数1で計算する。
【0007】
【数1】
【0008】また、各節点を基準にして隣接する他の節
点が移動可能な否かを図中矢印で示すように評価する。
このように評価することにより、Pa1〜Pa4など障害A
に含まれる節点へは移動不可能であることが判明する。
図18(b)はこのようにして得られた経路生成の基に
なる図である。なお、この図によれば、S→P1 →P2
→・・・PN →Gに至る経路R1 、S→P’1 →P’2
→・・・Gに至る経路R2 、S→P’’1 →P’’2
・・・Gに至る経路R3 などの経路が考えられる。
【0009】次に図19を用いて経路生成の処理を説明
する。なお、この処理は経路生成部PLにおいて実行さ
れる。まず、ステップ500においてリストopenに
出発地点を示す節点Sを入れ、リストcloseを空に
する。ステップ501では、もしリストopenが空な
らば失敗し、この処理から抜ける。ステップ502では
リストopenの中の1番目の点を選んでnとし、この
点をリストopenからリストcloseへ移す。1回
目の処理では、nは出発地点Sとなる。もし、nが目的
地点Gならば、nから出発地点Sまでのポインタをたど
ることによって経路を得ることができる。ステップ50
5では、nが移動可能な点からリストopenまたはc
loseに含まれる点を除いたものを集合Mとする。n
が出発地点Sの場合、集合Mは{P1 ,P’1 ,P’’
1 }となる。ステップ506で、この集合Mからnへの
ポインタを作成し、リストopenに集合Mを加える。
ステップ507では、まず、出発地点Sから各要素PN
までの経路のコストGV(N)を数2により計算する。
【0010】
【数2】
【0011】ここで、(xn ,yn ,hn )は各要素P
N の節点の座標、(xn-1 ,yn-1,xn-1 )は試行中
の経路でPN の1つ前の節点N−1の座標である。1は
ペナルティ値Pv(N)に対する重み付け係数、GV
(N−1)は、節点N−1までの経路のコストである。
次に、各要素PN から目的地点Gまでの予測コストHV
(N)を数3により計算する。
【0012】
【数3】
【0013】ここで、(xg ,yg ,hg )は目的地点
Gを示す節点の座標であり、HV(N)はPN から目的
地点Gまでの距離である。さらに、数4により各要素P
N における評価値FV(N)を計算する。
【0014】
【数4】
【0015】リストopen内の各要素を評価値の小さ
い順に並べ換える。以上の処理をnが目的地点Gとなる
までステップ501から繰り返すことによって経路を生
成していた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の方
法では、経路生成部PLで経路生成の処理をするための
前処理として評価マップ生成部CRで評価マップを生成
しておく必要があった。とくに障害を回避するためには
各節点間の移動可能性を厳密に処理しなければならない
ので、処理が膨大であり、従って、経路生成を開始して
からの危険物発見などの状況の変化に対応できなかっ
た。さらに、経路生成処理は、移動可能な節点の候補を
すべて処理するため、経路生成の範囲が広くなると処理
が膨大になっていた。
【0017】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたもので、従来のような膨大な前処理なしに経路生
成を行うことを目的とする。また、障害を回避する複数
の経路の迅速な生成の提供を目的とする。また、障害を
回避しながら、なるべくレーダの見通し外範囲を通過す
る経路の迅速な生成の提供を目的とする。また、生成し
た複数の経路から走行距離が最小となる最適経路、見通
し内の通過距離が最小となる最適経路、見通し内への突
入回数が最小となる最適経路、及びこれらを重み付けし
た和が最小となる最適経路を選択する経路評価方法の提
供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明による移動体の
経路生成方法では、出発地点から見た視野範囲で標高値
と目的地点方向との距離に重み付けした値の和からなる
評価値を計算し、その値が最も小さな点を次の走行経由
点として、その方向に一定距離進んだ点から再度、同じ
処理を実行することを目的地点に達するまで繰り返して
経路を生成する。
【0019】この発明による移動体の経路生成方法で
は、出発地点から見た視野範囲から障害のない範囲を抽
出し、各範囲について標高値と目的地点方向との距離に
重み付けした値の和からなる評価値を計算し、その値が
最も小さな点を次の走行経由点とし、その方向に一定距
離進んだ点から再度、同じ処理を実行することを目的地
点に達するまで繰り返すことにより障害を避ける経路を
生成する。
【0020】この発明による移動体の経路生成方法で
は、標高及びレーダ位置データからレーダの見通し内外
判定データを作成しておき、出発地点から見た視野範囲
から障害のない範囲を抽出し、さらに各範囲についてレ
ーダの見通し外の範囲を抽出し、その中から標高値と目
的地点方向との距離に重み付けした値の和からなる評価
値が最も小さな点を次の走行経由点とし、その方向に一
定距離進んだ点から再度、同じ処理を実行することを目
的地点に達するまで繰り返すことにより障害を回避し、
見通し外を通過する経路を生成する。ただし、障害のな
い範囲内に見通し外範囲が存在しなかった場合は、見通
し内範囲で代替する。
【0021】この発明による移動体の経路生成方法は、
生成した複数の経路から走行距離が最小となる経路を最
適経路として示す。
【0022】この発明による移動体の経路生成方法は、
経路を生成する際に視野範囲内から抽出される障害のな
い範囲の数によって視野範囲の広さを決定する視野角の
大きさを切り換えることにより障害を回避するために不
要な経路を生成する可能性を小さくする。
【0023】この発明による移動体の経路生成方法は、
生成した複数の経路からレーダの見通し内を通過する距
離が最小となる経路を最適経路として示す。
【0024】この発明による移動体の経路生成方法は、
生成した複数の経路からレーダの見通し内へ突入する回
数が最小となる経路を最適経路として示す。
【0025】この発明による移動体の経路生成方法は、
生成した複数の経路から走行距離、レーダの見通し内を
通過する距離、レーダの見通し内へ突入する回数を重み
付けした和が最小となる経路を最適経路として示す。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の実施の形態1における移動体
の経路生成方法を図1〜図5を用いて説明する。図1は
この発明が適用されるシステムで、CRT画面上に表示
される標高や障害、及び生成した経路の表示例である。
この発明が適用されるシステムは、移動体Mが活動する
地域において、出発地点Sから目的地点Gまで、複数の
障害A1 〜A7 を避けながら、なるべくレーダRDから
見通し外となる地域を通過する経路R1 、R2 を生成
し、評価基準を最も満たす最適経路としてR1 を示すも
のである。図2に示すように、出発地点Sにおいて次の
走行経由点PS0 を決定し、その方向に一定距離進んだ
点P1 を次に経路を生成する点とする。同様の処理によ
り目的地点Gに達するまで経路生成点P2 〜PN を順次
決定することで、経路R1 を生成していく。図中、IV
1 、IV2 はレーダによる見通し範囲を示したものであ
る。
【0027】図3はこの発明の実施の形態1の移動体に
おける経路生成の具体的な手段を示すブロック構成図で
ある。F1 は標高データ、INは上記データF1 が入力
される入力部、PLは上記標高データF1 から移動体M
の活動する地域に含まれる出発地点Sから目的地点Gま
での経路Rを生成する経路生成部、Dは経路生成部PL
で生成した経路を表示する表示部である。
【0028】図4は図2の経路生成点P1 〜PN におけ
る次の走行経由点PS1 〜PSN の決定方法を説明する
図である。ここでは、点P1 を例にとり説明する。点P
1 において矢印Nで示す進行方向を中心とし、点P1
ら距離L離れた視野範囲V上の任意の点(図4において
は、PS1 を代表的に示してある)で評価値を算出し、
最も小さい値の点を走行経由点PS1 とする。次に経路
を生成する点P2 は、点P1 から走行経由点PS1 の方
向に距離RL進んだ地点となる。同様の処理を繰り返し
て点P1 〜PN を決定することにより出発地点Sから点
1 〜PN を通過し、目的地点Gに至る経路R1 を求め
ることができる。
【0029】次に図5を用いて経路生成の処理を説明す
る。なお、この処理は経路生成部PLにおいて実行され
る。まず、ステップ100において経路を生成する点P
1 において進行方向を中心とした視野範囲V上の各点で
数5に従い標高値h、目的地点方向との距離dと重み付
け係数αの積の和となる評価値vを算出し、最も小さい
値の点を走行経由点PS1 とする。
【0030】
【数5】
【0031】ステップ101ではこの経路の目的地点G
への最接近距離と走行経由点PS1から目的地点Gまで
の距離との比較からこの経路が目的地点Gに達する見込
みがないかどうかを判定する。ここで経路とは経路を生
成する点を結んだS→P1 である。見込みがない場合は
以降の処理は行われない。ステップ102では経路を生
成する点P1 と走行経由点PS1 から次の経路を生成す
る点P2 を算出して、この点を経路に追加する。これ
で、経路はS→P1 →P2 となる。ステップ103では
次の経路を生成する点P2 から図5に示す処理を繰り返
す。ステップ104では目的地点Gに達した経路を経路
生成結果に加える。以上の処理により出発地点Sから点
1 〜PN を通過し、目的地点Gに至る経路R1 を求め
ることができる。
【0032】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
おける移動体の経路生成方法を図1、図2、図6〜図8
を用いて説明する。図6はこの発明の実施の形態2にお
いて移動体の経路生成の具体的な手段を示すブロック構
成図である。図においてF1 、IN、Dは実施の形態1
と同様のものである。F2 は川や湖沼などの障害Aに関
するデータ、PLは上記F1 及びF2 のデータから移動
体Mの活動する地域において障害Aを回避し、出発地点
Sから目的地点Gまで至る経路を生成する経路生成部で
ある。経路生成部PLにより生成された経路は、図2に
おいてR1 〜R3 で示したものである。
【0033】図7は図2の経路を生成する点P1 〜PN
における次の走行経由点PS1 〜PSN の決定方法を説
明する図である。ここでは、点P3 (図2において障害
1に向かって経路が二股に分かれる点)を例にとり説
明する。まず、点P3 において矢印Nで示す進行方向を
中心とし、点P3 から距離L離れた視野範囲Vから障害
のない範囲VA1 、VA2 を抽出し、各範囲上の任意の
点(図7においては、PS3 、PS’3 を代表的に示し
てある)で評価値を算出し、最も小さい値の点を走行経
由点PS3 、PS’3 とする。次に経路を生成する点
は、各々の走行経由点PS3 、PS’3 に対し、P4
P’4 となり、図2に示すように、S→P1 →P2 →P
3 →P4 の経路R1 及びS→P1 →P2 →P3 →P’4
の経路R2の2通りが生成される。つまり障害のない範
囲が複数存在する場合は、複数の経路が生成される。走
行経由点、次に経路を生成する点の計算方法は、実施の
形態1と同じである。
【0034】次に図8を用いて経路生成の処理を説明す
る。なお、この処理は経路生成部PLにおいて実行され
る。まず、ステップ200において進行方向を中心とし
た視野範囲から障害のない範囲を抽出する。図7の点P
3 においてはVA1 、VA2が抽出される。ステップ1
00〜104では実施の形態1と同じ処理を行い経路を
生成する。ステップ201ではステップ200で抽出し
た障害のない範囲をすべて処理したかを調べて未処理の
ものがあれば、ステップ202でその範囲に移ってステ
ップ100から処理を繰り返す。以上の処理により、図
2においては、障害A1 、A2 を回避し、出発地点Sか
ら目的地点Gに至るR1 、R2 、R3 の3つの経路を求
めることができる。
【0035】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
おける移動体の経路生成方法を図1、図2、図9〜図1
1を用いて説明する。図9はこの発明の実施の形態3に
おいて移動体の経路生成の具体的な手段を示すブロック
構成図である。図においてF1 、IN、Dは実施の形態
1及び2と同じものである。また、F2 は実施の形態2
と同じものである。F4 はレーダRDが設置されている
位置のデータ、Cは上記標高データF1 と、障害Aに関
するデータF2 と、位置データF4 とを入力とし、格子
状に区切られた移動体Mの活動する地域の障害Aを含ま
ない小地域の中心点について、その点がレーダRDの見
通し内にあるか否かのデータを作成する見通し外判定
部、PLは上記F1 、F2 のデータ及び見通し外判定部
Cの出力を基に移動体Mの活動する地域において障害A
を回避し、なるべくレーダの見通し外範囲を通過する出
発地点Sから目的地点Gに至る経路を生成する経路生成
部である。経路生成部PLにより生成された経路は、図
2においてR1 〜R3 で示したものである。
【0036】図10は図2において経路を生成する点P
1 〜PN における次の走行経由点PS1 〜PSN の決定
方法を説明する図である。ここでは、点P3 を例にとり
説明する。まず、点P3 において矢印Nで示す進行方向
を中心とし、点P3 から距離L離れた視野範囲Vから障
害のない範囲VA1 、VA2 を抽出し、さらに各範囲か
らレーダの見通し外範囲VV1 、VV2 を抽出する。各
範囲上の任意の点(図10においては、PS3 、PS’
3 を代表的に示してある)で評価値を算出し、最も小さ
い値の点を走行経由点PS3 、PS’3 とする。次に経
路を生成する点は、各々の走行経由点PS3 、PS’3
に対し、P4 、P’4 となり、図2に示すように、S→
1 →P2 →P3 →P4 の経路R1 及びS→P1 →P2
→P3 →P’4 の経路R2 の2通りが生成される。走行
経由点、次に経路を生成する点の計算方法は、実施の形
態1および2と同じである。
【0037】図11を用いて経路生成の処理を説明す
る。なお、この処理は経路生成部PLにおいて実行され
る。ステップ300において障害物のない範囲から見通
し外の範囲を抽出する。但し、見通し外の範囲が存在し
ない場合は、見通し内の範囲で代替する。図7の点P3
においてはVV1 、VV2 が抽出される。その他は、実
施の形態2と同様である。以上の処理により、図2にお
いては、障害A1 、A2を回避し、なるべく見通し内I
1 、IV2 をも回避する出発地点Sから目的地点Gに
至るR1 、R2 、R3 の3つの経路を求めることができ
る。
【0038】実施の形態4.この発明の実施の形態4に
おける移動体の経路生成方法を図1、図2、図12、図
13を用いて説明する。図12はこの発明の実施の形態
4において移動体の経路生成の具体的な手段を示すブロ
ック構成図である。図においてF1 、IN、PL、Dは
実施の形態1、2及び3と同じものである。F2 は実施
の形態1及び2と同じものである。また、F4 、Cは実
施の形態3と同じものである。VDは生成した複数の経
路R1 、R2 、R3 などから出発地点Sから目的地点G
までの走行距離を最小とする経路を最適経路として選択
する経路評価部である。
【0039】図13は経路評価の処理を示す説明図であ
る。なお、この処理は経路評価部VDにおいて実行され
る。図13では、横軸は経路の水平方向の移動距離、縦
軸は標高を表わしている。経路上の隣接する2点間、す
なわち座標(xi ,yi ,hi )で表わされる点と、座
標(xi+1 ,yi+1 ,hi+1 )で表わされる点の間の距
離rを数6により計算し、出発地点Sから目的地点Gま
での総和を計算して経路Rの距離を求める。
【0040】
【数6】
【0041】距離が最小となる経路を最適経路として選
択する。図13においては、(b)の例が最適経路であ
る。
【0042】実施の形態5.この発明の実施の形態5に
おける移動体の経路生成方法を図14、図15を用いて
説明する。図14は図2において経路を生成する点P1
〜PN における次の走行経由点PS1 〜PSN の決定方
法を説明する図である。図14では、点P3を例にとり
説明する。点P3 において矢印Nで示す進行方向を中心
とし、点P3から距離L離れた視野範囲Vから2つの走
行可能範囲VA1 、VA2 が抽出され、各々PS3 、P
S’3 の走行経由点及び各々に対応するP4 、P’4
次に経路を生成する点を得る。次に、P’4 において点
3 と同じ処理を実行する際、視野角の大きさを狭くす
る。この視野範囲からは、走行経由点PS’4 及びそれ
に対応する次に経路を生成する点P’5 を得る。P’4
において視野角の大きさをそのままにすると視野範囲か
ら2つの走行可能範囲が得られ、走行経由点PS’’4
及びそれに対応する次に経路を生成する点P’’5 をも
得ることになるが、P3 →P’4 →P’’5 を結ぶ経路
はP3 →P4 →P5 を結ぶ経路とほぼ同様であるので不
要な経路である。このように視野角の大きさを切り換え
ることで同じような経路の生成の可能性を小さくするこ
とができる。
【0043】次に図15を用いて経路生成の処理を説明
する。なお、この処理は経路生成部PLにおいて実行さ
れる。まず、ステップ200において進行方向を中心と
した視野範囲から障害のない範囲を抽出する。ステップ
400ではステップ200における視野範囲が狭視野
で、かつ抽出した範囲数が0であるかを調べてyesの
場合、ステップ401で広視野に変更してステップ20
0から処理を繰り返す。ステップ402ではステップ2
00で抽出した範囲数が2以上であるかを調べてyes
の場合、ステップ403で狭視野に変更する。ステップ
100〜104、201、202、300は実施の形態
1または2または3または4と同じ処理である。以上の
処理により、図2においては、障害A1 、A2 を回避
し、なるべく見通し内IV1 、IV2 をも回避する出発
地点Sから目的地点Gに至るR1 、R2 、R3 の3つの
経路を求めることができる。
【0044】実施の形態6.図13において、経路上の
隣接する2点が共に見通し内だった場合、その距離rを
数6により計算し、一方の点のみが見通し内だった場合
は、その距離rを数7により計算する。
【0045】
【数7】
【0046】出発地点Sから目的地点Gまで値rの総和
を計算して見通し内IVを通過する距離を求める。見通
し内IVを通過する距離が最小となる経路を最適経路と
して選択する。図13においては、(c)の例が最適経
路である。
【0047】実施の形態7.図13において、経路上の
隣接する2点において見通し外から見通し内に突入した
場合、突入回数に1を加える。出発地点から目的地点ま
でこの総和を計算して見通し内への突入回数を求める。
見通し内への突入回数が最小となる経路を最適経路とし
て選択する。図13においては、(a)の例が最適経路
である。
【0048】実施の形態8.図13において、経路上の
隣接する2点において2点間の距離r、レーダの見通し
内を通過する距離s、及びレーダの見通し内に突入する
回数tを係数で重み付けした和vを数8により計算し、
出発地点から目的地点までの総和を計算する。
【0049】
【数8】
【0050】走行距離、レーダの見通し内を通過する距
離、及びレーダの見通し内に突入する回数を重み付けし
た和が最小となる経路を最適経路として選択する。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、移動体の移動する地
域の標高データを元に、あらかじめ定められた出発地点
から目的地点までの経路を生成することが可能となる。
【0052】また、この発明によれば、移動体の移動す
る地域の標高及び障害のデータを元に、あらかじめ定め
られた出発地点から目的地点まで障害を回避する経路を
生成することが可能となる。
【0053】また、この発明によれば、移動体の移動す
る地域の標高、障害及びレーダ位置のデータを元に、あ
らかじめ定められた出発地点から目的地点まで障害を回
避し、なるべくレーダの見通し外範囲を通過する経路を
生成することが可能となる。
【0054】また、この発明によれば、移動体の移動す
る地域の標高、障害及びレーダ位置のデータを元に、あ
らかじめ定められた出発地点から目的地点まで障害を回
避し、なるべくレーダの見通し外範囲を通過する複数の
経路を生成し、これらの経路の中から走行距離が最小と
なる経路を最適経路として選択することが可能となる。
【0055】また、この発明によれば、移動体の移動す
る地域の標高、障害及びレーダ位置のデータを元に、あ
らかじめ定められた出発地点から目的地点まで経路を生
成する際に、障害を回避するために不要な経路を生成す
る可能性を小さくすることが可能となる。
【0056】また、この発明によれば、移動体の移動す
る地域の標高、障害及びレーダ位置のデータを元に、あ
らかじめ定められた出発地点から目的地点まで障害を回
避し、なるべくレーダの見通し外範囲を通過する複数の
経路を生成し、これらの経路の中からレーダの見通し内
を通過する距離が最小となる経路を最適経路として選択
することが可能となる。
【0057】また、この発明によれば、移動体の移動す
る地域の標高、障害及びレーダ位置のデータを元に、あ
らかじめ定められた出発地点から目的地点まで障害を回
避し、なるべくレーダの見通し外範囲を通過する複数の
経路を生成し、これらの経路の中からレーダの見通し内
に突入する回数が最小となる経路を最適経路として選択
することが可能となる。
【0058】また、この発明によれば、移動体の移動す
る地域の標高、障害及びレーダ位置のデータを元に、あ
らかじめ定められた出発地点から目的地点まで障害を回
避し、なるべくレーダの見通し外範囲を通過する複数の
経路を生成し、これらの経路の中から走行距離、レーダ
の見通し内を通過する距離、及びレーダの見通し内に突
入する回数を重み付けした和が最小となる経路を最適経
路として選択することが可能となる。
【0059】ところで、この移動体の経路の生成は、上
記した移動体に搭載した計算機を含む処理装置によって
実行してもよいし、また、移動体から離れた地点に設置
した同様の処理装置によって生成し、それを移動体に伝
送するようにしてもよいなど、生成を行う場所は任意に
設定でき、生成方法とは関係ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明が適用されるシステムのCRT画面
上表示例を示す図である。
【図2】 この発明の出発地点から目的地点までの経路
生成の概念図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における具体的な構
成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における経路生成方
法の概念図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における経路生成方
法を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態2における具体的な構
成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2における経路生成方
法の概念図である。
【図8】 この発明の実施の形態2における経路生成方
法を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態3における具体的な構
成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態3における経路生成
方法の概念図である。
【図11】 この発明の実施の形態3における経路生成
方法を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態4及び6及び7及び
8における具体的な構成を示す図である。
【図13】 実施の形態4及び6及び7及び8における
経路評価処理を示す説明図である。
【図14】 実施の形態5における経路生成方法の概念
図である。
【図15】 実施の形態5における経路生成方法を示す
フローチャートである。
【図16】 従来の出発地点から目的地点までの経路生
成の概念図である。
【図17】 従来の経路生成方法の具体的な構成を示す
図である。
【図18】 従来の経路生成方法の概念図である。
【図19】 従来の経路生成方法を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
A 障害、B レーダ見通し内範囲、C 見通し外判定
部、D 表示部、F1標高データ、F2 障害データ、
3 レーダ観測データ、F4 レーダ位置データ、G
目的地点、IN 入力部、OR 最適経路、PL 経
路生成部、R経路、RD レーダ装置、S 出発地点、
V 視野範囲、VD 経路評価部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体が活動する地域の標高に関するデ
    ータをもとに、あらかじめ定めた上記移動体の出発地点
    から目的地点に至る経路を、上記出発地点から見た視野
    範囲から標高値と目的地点方向との距離に重み付けした
    値の和の最も小さい点を次の移動体の経由点に選択する
    処理を上記目的地点に達するまで順次実行することによ
    って、上記出発地点から目的地点に至る経路を生成する
    ようにしたことを特徴とする移動体の経路生成方法。
  2. 【請求項2】 移動体が移動する地域の標高及び障害に
    関するデータをもとに、あらかじめ定めた上記移動体の
    出発地点から目的地点に至る経路を、上記出発地点から
    見た視野範囲から障害のない範囲を抽出し、各範囲につ
    いて標高値と目的地点方向との距離に重み付けした値の
    和の最も小さい点を次の移動体の経由点に選択する処理
    を上記目的地点に達するまで順次実行することによっ
    て、上記出発地点から、障害を回避し、目的地点に至る
    経路を生成するようにしたことを特徴とする移動体の経
    路生成方法。
  3. 【請求項3】 移動体が移動する地域の標高、障害、及
    びレーダの設置位置に関するデータをもとに、標高及び
    レーダの設置位置データからレーダの見通しに関するデ
    ータを作成しておき、あらかじめ定めた上記移動体の出
    発地点から目的地点に至る経路を、上記出発地点から見
    た視野範囲から障害のない範囲を抽出し、さらに各範囲
    についてレーダの見通し外の範囲を抽出し、その中から
    標高値と目的地点方向との距離に重み付けした値の和の
    最も小さい点を次の移動体の経由点に選択する処理を上
    記目的地点に達するまで順次実行することによって、上
    記出発地点から、障害を回避し、なるべく見通し外を通
    過しながら、目的地点に至る経路を生成することを特徴
    とする移動体の経路生成方法。
  4. 【請求項4】 移動体が移動する地域の標高、川や湖沼
    などの障害、及びレーダ位置に関するデータをもとに、
    標高及びレーダの設定位置データからレーダの見通しに
    関するデータを作成しておき、あらかじめ定めた上記移
    動体の出発地点から目的地点に至る経路を、上記出発地
    点から見た視野範囲から障害のない範囲を抽出し、さら
    に各範囲についてレーダの見通し外の範囲を抽出し、そ
    の中から標高値と目的地点方向との距離に重み付けした
    値の和の最も小さい点を次の移動体の経由点に選択する
    処理を上記目的地点に達するまで順次実行することによ
    って、障害を回避し、見通し外を通過する経路を生成
    し、生成した複数の経路について出発地点から目的地点
    までの距離を算出してその値が最小となる経路を最適経
    路として選択することを特徴とする移動体の経路生成方
    法。
  5. 【請求項5】 経路を生成する際に視野範囲内から抽出
    される障害のない範囲の数によって視野範囲の広さを決
    定する視野角の大きさを切り換えることを特徴とする請
    求項2〜4のいずれかに記載の移動体の経路生成方法。
  6. 【請求項6】 生成された複数の経路について出発地点
    から目的地点までのレーダ見通し内を通過する距離を算
    出し、その値が最小となる経路を最適経路として選択す
    ることを特徴とする請求項4記載の移動体の経路生成方
    法。
  7. 【請求項7】 生成された複数の経路について出発地点
    から目的地点までのレーダの見通し内へ突入する回数を
    算出し、その値が最小となる経路を最適経路として選択
    することを特徴とする請求項4記載の移動体の経路生成
    方法。
  8. 【請求項8】 生成された複数の経路について出発地点
    から目的地点までの走行距離、見通し内を通過する距
    離、及び見通し内へ突入する回数を重み付けした和を算
    出し、その値が最小となる経路を最適経路として選択す
    ることを特徴とする請求項4記載の移動体の経路生成方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012003782A (ja) * 2005-05-07 2012-01-05 Stephen L Thaler 有用な情報を自律的にブートストラッピングする装置
JP2019109771A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 株式会社ダイヘン 移動体

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JP2012003782A (ja) * 2005-05-07 2012-01-05 Stephen L Thaler 有用な情報を自律的にブートストラッピングする装置
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