JPH09211237A - 光配線用の宅内外接続器及び宅内外接続構造 - Google Patents

光配線用の宅内外接続器及び宅内外接続構造

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JPH09211237A
JPH09211237A JP8034396A JP3439696A JPH09211237A JP H09211237 A JPH09211237 A JP H09211237A JP 8034396 A JP8034396 A JP 8034396A JP 3439696 A JP3439696 A JP 3439696A JP H09211237 A JPH09211237 A JP H09211237A
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JP
Japan
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wiring
outside
connector
optical
guide
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JP8034396A
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English (en)
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Minoru Nagahisa
実 長久
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MEGURO DENKI SEIZO KK
Original Assignee
MEGURO DENKI SEIZO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 宅外配線と宅内配線とを接続するものであっ
て、余長処理を行うと共に責任分岐点を明確化する宅内
外接続器及び宅内外接続構造を提供する。 【解決手段】 光幹線から引落とした宅外配線4と加入
者宅内の宅内配線7とを接続するものであって、略箱状
又は略筒状等の器体10内に、宅外配線4又は宅内配線
7の余長部分を保持するための余長処理部16を設け
る。器体10の内外いずれか一方又は双方に、宅外配線
4又は宅内配線7を器体10内外の所定位置に保持する
ための配線ガイド25を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信において光
幹線から引落とした宅外配線と加入者宅内の宅内配線と
を接続する光配線用の宅内外接続器及び宅内外接続構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般住宅等に通信回線を引込む場
合において、電柱近傍に設けた接続函から各宅側に設け
た保安器に電線を引落とし、さらにこの保安器から宅内
の配線盤に電線を引込んでいた。このような場合におい
て、接続函から宅内に直接電線を引込まず保安器を介し
て引込むのは、この保安器に避雷器としての役割を担わ
せるため、及び通信回線供給会社側と各住宅側の責任分
岐点としての役割をも担わせるためである。ここで、近
い将来、各住宅に電気配線のみならず光配線を引込み、
これを用いて各種マルチメディア等のための光通信を行
うことが期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな光配線においては、避雷器こそ必要ないものの、光
配線を供給する供給者側と各加入者側との責任分岐点
を、従来と同様に、加入者側に設置する必要があると考
えられる。しかしながらこのような責任分岐点を担い得
る機器は一切提案されていないという問題があった。ま
た光配線の接続は電線の接続と異なり、光配線を適当な
長さで切断して、配線同士を接続することが困難であ
る。これは、効率の良い接続のためには切断面の鏡面化
や軸心に対する垂直維持等の処理が必要となるためであ
る。したがって、このような接続作業を避けるために
は、供給者側や加入者側に余長処理部を設けて光配線の
余長処理し、光配線を切断する必要をなくす必要があ
る。しかしながらこのような余長処理を加入者側にて行
い得る機器は未だに提案されていなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために請求項1記載の本発明は、光幹線から引落と
した宅外配線と加入者宅内の宅内配線とを接続するもの
であって、略箱状又は略筒状等の器体内に、上記宅外配
線又は宅内配線の余長部分を保持するための余長処理部
を設けてなり、上記器体の内外いずれか一方又は双方
に、上記宅外配線又は宅内配線を上記器体内外の所定位
置に保持するための配線ガイドを設けてなることを特徴
として構成されている。
【0005】また請求項2記載の本発明は、請求項1記
載の本発明において、上記余長処理部及び配線ガイド
は、その実質的な曲線部を上記宅外配線又は宅内配線の
許容曲げ半径以上の半径にて形成されてなることを特徴
として構成されている。
【0006】さらにまた請求項3記載の本発明は、請求
項1又は2記載の本発明において、上記器体内に、上記
宅外配線の宅内側の端部と宅内配線の宅外側の端部とを
接続するためのコネクタを設けてなることを特徴として
構成されている。
【0007】また請求項4記載の本発明は、請求項3記
載の本発明において、上記コネクタには、特定波長の光
を反射させるためのフィルタを設けてなることを特徴と
して構成されている。
【0008】さらにまた請求項5記載の本発明は、光幹
線から引落とした宅外配線と加入者宅内の宅内配線との
接続において、略箱状又は略筒状等の器体内にて、上記
宅外配線又は宅内配線の余長部分が余長処理部により保
持されてなり、上記器体の内外いずれか一方又は双方に
て、上記宅外配線又は宅内配線が配線ガイドにより上記
器体内外の所定位置に保持されてなることを特徴として
構成されている。
【0009】また請求項6記載の本発明は、請求項5記
載の本発明において、上記器体内にて、上記宅外配線の
宅内側の端部と宅内配線の宅外側の端部とがコネクタを
介して接続されてなり、このコネクタには特定波長の光
を反射させるためのフィルタが設けられてなることを特
徴として構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態に
おける光配線の概念図、図2は宅内外接続器の分解斜視
図である。
【0011】まず光配線の概念について説明する。図1
に示すように、電柱1を介して光幹線2が配設される。
この電柱1の近傍には接続函3が設けられており、この
接続函3を介して光幹線2から分岐された宅外配線4が
引落とされている。この宅外配線4は加入者宅5の屋外
に取付けられた宅内外接続器を介して宅内配線7に接続
される。この宅内配線7は、加入者宅5内に設けられた
光網終端装置6を経て各端末機器8に接続される。そし
て、このような光配線によって、映像や音声等用の光信
号が一方向にあるいは双方向に通信される。なお本発明
は、このような概念の下でのみ用いられるものに限定さ
れるものではなく、接続函3や光網終端装置6や各端末
機器8がどのような構成で設けられるか、あるいはそも
そもこれら機器が設けられるのか否か等に関わらず、光
通信において、光幹線2から加入者宅5用に引落された
宅外配線4と加入者宅5内の宅内配線7を接続する全て
の接続器として用いられるものである。
【0012】このような光配線において本実施形態の宅
内外接続器は、図2に示すように、器体10に余長処理
部16、配線ガイド25を設けて構成されており、この
器体10内にて宅外配線4と宅内配線7とが接続されて
いる。器体10は、基板11と該基板11を覆うカバー
体15とよりなり、全体として略方形箱状に形成されて
いる。この基板11は縦長方形の板材で、その両側には
側板12、12、下方には底板13が設けられ、さらに
この底板13には下方に突出する導入板14が設けられ
ている。なおこれら基板11やカバー体15は、硬質ゴ
ム、プラスチック等の天然あるいは人工の樹脂材、鉄や
スチール等の任意の金属材から形成される。
【0013】この基板11の中央上部には取付孔11a
が穿設されており、この取付孔11aを貫通する取付け
ネジ(図示は省略)によって、基板11が加入者宅5の
外壁に取付けられる。基板11下方の底板13には2つ
の導入孔13a,13aが穿設されており、これら導入
孔13aを介して宅外配線4と宅内配線7とが器体10
内に導入自在とされている。ここで、各導入孔13aの
内周部にはゴム製のブシュ(図示は省略する)が設けら
れており、このブシュによって宅外配線4等と各導入孔
13aの隙間が塞がれ、風雨が器体10内に入込まない
ようにされている。なお各導入孔13aは、必ずしも底
板13に穿設される必要はなく、宅外配線4や宅内配線
7の導入方向に応じて基板11や側板12等に穿設され
てもよい。あるいはこれら各部に各々設け、現場の状況
に応じて選択できるようにしてもよい。ただし、底板1
3に穿設した場合には、上方等からの風雨の浸入を最も
効果的に防止できる。
【0014】このように形成された基板11を覆うカバ
ー体15は、基板11と略同長で、かつ底板13と略同
断面の略方形箱形状に形成されており、その背面と底面
とが切欠かれて開放状とされている。このカバー体15
には、その内側の略全長に至って突条15aが設けられ
ており、この突条15aを各側板12の外側面に形成さ
れたスライド溝12aに上方より挿入しつつ、下方へス
ライドさせることによって、カバー体15が基板11に
取付けられる。
【0015】なおこれら基板11やカバー体15からな
る器体10の形状や構造は必ずしも本実施形態のものに
限られず、従来の保安器や接続函に採用されている全て
の構造が用いられてよい。例えば、器体10の全体形状
が箱状でなく円筒状になるようにされてもよい。また、
基板11とカバー体15とをスライド式でなく、軸支に
よって開閉自在に連係してもよい。あるいは基板11と
カバー体15といった要素からでなく、一体の部材から
器体10を構成してもよい。また導入板14も必ずしも
必要でなく、後述する配線ガイド25を器体10内にの
み設ける場合には不要である。あるいは必要に応じて各
部に風雨浸入防止用の隙間埋め部材が設けられてよい。
すなわち器体10は余長処理部16や宅外配線4等を納
め得るものであればどのようなものであってもよいが、
特に屋外設置性、耐振動性、耐候性及び作業性を重視し
た構造であればなおよい。例えば本実施形態のようにカ
バー体15を設けることによって、器体10内への風雨
の浸入を最も効果的に防止できる。
【0016】この器体10内に設けた余長処理部16
は、図2〜図4に示すように、基板11の中央上方に取
付けられるもので、基部17と補助板18とよりなる。
この基部17は、円形部材より形成されるもので、その
厚みを宅外配線4の径の約2、3倍程度とし、その曲線
部の半径を宅外配線4の許容曲げ半径以上とされてい
る。そして、この基部17の曲線部周囲に宅外配線4が
2、3回巻かれ、この宅外配線4の余長部分が保持され
ている。また補助板18は、基部17より若干大きな円
形の薄板部材より形成されるもので、この基部17の外
側に取付けられ、基部17の曲線部周囲に巻かれた宅外
配線4が外側に落ちないようにされている。
【0017】この基部17と補助板18とは、これらを
貫通する取付ボルト19によって基板11に固定されて
いる。基板11の中央には、この取付ボルト19を差込
むためのボルト孔11bが複数形成されており、この複
数のボルト孔11b,11bのうちの任意のボルト孔1
1bに基部17と補助板18とを貫通した取付ボルト1
9をネジ込むことによって、宅外配線4の余長部分の長
さに応じて余長処理部16の取付け高さが任意に変えら
れるようにされている。ここで、これら複数のボルト孔
11b,11bは基板11を完全に貫通して形成されて
いるのでなく、図4に示すように、基板11を薄膜状と
して残す程度の深さに形成されている。そして、実際に
使用されるボルト孔11bのみが施工現場でつっ突かれ
る等して貫通孔とされ使用される。これは未使用のボル
ト孔11bから器体10内に風雨が浸入することを防ぐ
ためである。
【0018】なおこのようにボルト孔11bを複数形成
するのでなく、予め基部17と補助板18とを基板11
の中央の複数箇所に設けておいてもよく、あるいは基板
11の中央に縦長の厚板部材を取付け、この厚板部材の
複数箇所に宅外配線4の余長部分を収納し得る溝を形成
しておいてもよい。また基部17の厚みは宅外配線4の
径の2、3倍程度でなく、宅外配線4の径と略同一の厚
みとしたり、極端にいえば宅外配線4の数十倍程度の厚
みとしてもよい。また基部17の周囲部に宅外配線4の
径に応じた溝を形成し、宅外配線4をより確実に巻付け
られるようにしてもよい。
【0019】さらに余長処理部16として、本実施形態
以外にも種々の形態が考えられる。例えば図5に示すよ
うに、単なる複数のガイドピン20,20を基板11上
に点在させて、余長処理部16としてもよい。この場合
には、複数のガイドピン20,20を結ぶ経路の曲線部
(すなわち実質的な曲線部)が宅外配線4の許容曲げ半
径以上の半径を有するようにされればよい。そして、さ
らにこの場合には、ガイドピン20を差込める差込穴を
複数箇所に形成し、宅外配線4の余長部分の長さに応じ
てガイドピン20の差込位置を任意に変えられるように
してもよい。
【0020】あるいは、図6に示すように、宅外配線4
より太径のガイドチューブ21を宅外配線4の許容曲げ
半径以上の半径を有する円形をなすように基板11上に
設けて、余長処理部16としてもよい。
【0021】なお、これら余長処理部16には宅外配線
4でなく宅内配線7を保持させてもよい。あるいは余長
処理部16を複数設け、宅外配線4と宅内配線7の双方
を保持させてもよい。すなわち、宅外配線4に余長部分
が生じた場合に、この余長部分を許容曲げ半径以上の半
径を維持しつつ、保持できるものであればよい。またこ
の余長処理部16の配設箇所も基板11側でなくカバー
体15側であってもよい。
【0022】このように余長処理部16によって保持さ
れる宅外配線4や宅内配線7は、図2に示すように、さ
らに器体10の内外において配線ガイド25によって保
持されている。この配線ガイド25は、器体10の内外
に設けられて宅外配線4等を保持するものであり、本実
施形態においては、器体10の内側に設けられた器内ガ
イド26と器体10の外側に設けられた導入ガイド27
とからなる。
【0023】器内ガイド26は、基板11上に取付けら
れるものであって、宅外配線4あるいは宅内配線7を基
板11上の任意の箇所に保持するためのものである。こ
の器内ガイド26の構造について説明する。図7に示す
ように、器内ガイド26は、ガイドベース26aと、嵌
脱片26bとからなる。この嵌脱片26bは若干の隙間
を挟んで配置された左右一対の小片からなり、これら小
片間の隙間を介して宅外配線4等を出入自在とすると共
に、この小片の弾性力によって宅外配線4等を押圧自在
とし、全体として宅外配線4等を嵌脱自在としている。
【0024】なお器内ガイド26は、本実施形態の形状
や構造のものに限られず、従来の電気配線や光ケーブル
のガイドとして用いられる全てのものが適用されてよ
い。例えば図8に示すように、器内ガイド26をガイド
ベース26aと該ガイドベース26a上に設けた略半環
状の嵌脱片26cとから形成し、この嵌脱片26cとガ
イドベース26aとの隙間から宅外配線4等を出入し、
嵌脱自在としてもよい。また極端には図9に示すよう
に、器内ガイド26をガイドベース26aと該ガイドベ
ース26a上に設けた半環状の挟持片26dとから構成
し、この挟持片26dとガイドベース26aとの間に宅
外配線4等を挟持させてもよい。ただし、上記図7、8
に示す態様により器内ガイド26を構成すれば、この器
内ガイド26を基板1上に取付けたままで宅外配線4等
を任意に嵌脱でき、作業が容易である。
【0025】また導入ガイド27は、導入板14上に設
けられるものであって、宅外配線4あるいは宅内配線7
を導入板14上の任意の箇所に保持するためのものであ
る。この導入ガイド27は器内ガイド26と略同様の構
造にて形成されるもので、これまで説明した器内ガイド
26の取得る全ての形態で形成されてよいものである。
したがってこの導入ガイド27の構造の詳細な説明は省
略する。なおこれら器内ガイド26や導入ガイド27
は、宅外配線4等を保持するために必要な任意の数だけ
設けられてよいものであるが、これら複数の器内ガイド
26,26や導入ガイド27,27を結ぶ曲線部(すな
わち実質的な曲線部)が宅外配線4や宅内配線7の許容
曲げ半径以上の半径となるように配置される。本実施形
態においては、図2に示すように、導入ガイド27が複
数設けられており、これらを結ぶ曲線部が宅外配線4や
宅内配線7の許容曲げ半径以上の半径となるように配置
されている。
【0026】このようの保持された宅外配線4と宅内配
線7とは、上記したように、器体10内においてコネク
タ30を介して接続されている。このコネクタ30はメ
スタイプの宅外側コネクタ31とオスタイプの宅内側コ
ネクタ32とからなるもので、宅外配線4の宅内側端部
は宅外側コネクタ31に接続され、宅内配線7の引落側
端部は宅内側コネクタ32に接続されている。そして、
この宅外側コネクタ31に宅内側コネクタ32を差込む
ことによって、宅外配線4と宅内配線7との心線が互い
に接続されている。
【0027】ここで、この宅内側コネクタ32にはフィ
ルタ33が挿入されている。このフィルタ33は、自己
を通過する信号光のうち、一定波長の信号光のみを通過
させることなく反射させるもので、このフィルタ33を
用いて光配線の供給経路試験ができるようにされてい
る。例えば、フィルタ33として1.65μmの信号光
のみを反射させるものを用い、光配線の供給側から1.
3μmの音声用光、1.55μmの映像用光及び1.6
5μmの試験光とを同時に供給した場合を考える。ここ
で、各光が正常に加入者宅5の器体10内のフィルタ3
3に到達すれば、該フィルタ33によって1.65μm
の試験光のみが反射されるので、この反射された試験光
が供給側に帰ってきたことを確認することにより、供給
者から加入者宅5までの経路は正常であると判断でき
る。逆に、各光を供給したにも関わらず、試験光が供給
側に帰ってこなかったことが確認されれば、試験光が加
入者宅5の器体10内のフィルタ33に到達しなかった
ことになり、供給者から加入者宅5までの経路に何らか
の異常があったと判断できる。このフィルタ33は必ず
しも必要ではないが、本実施形態のようにフィルタ33
を用いれば光配線の供給経路試験ができ、またこのこと
により、供給者側と加入者側の責任分岐点を明確にする
ことができる。
【0028】なおコネクタ30の構造等は必ずしも本実
施形態のものに限られず、例えば宅外側コネクタ31を
メスタイプとし、宅内側コネクタ32をオスタイプとし
てもよい。あるいはオスメスタイプでなく、スリーブア
ダプタタイプ、離脱時端部保護タイプ、端面間押圧維持
・誤差吸収タイプ、クランプタイプ、回転防止タイプ等
の種々のコネクタが用いられても同様である。またフィ
ルタ33は宅内側コネクタ32でなく宅外側コネクタ3
1に挿入してもよい。あるいは反射波長の異なる2種の
以上のフィルタ33を宅内側コネクタ32や宅外側コネ
クタ31のいずれか一方又は双方に挿入し、加入者宅5
をより特定した供給経路試験が可能としてもよい。
【0029】
【発明の効果】上記したように請求項1記載の本発明
は、略箱状又は略筒状等の器体内に、宅外配線等の余長
部分を保持するための余長処理部を設けてなり、器体の
内外いずれか一方又は双方に、宅外配線等を器体内外の
所定位置に保持するための配線ガイドを設けてなること
により、余長処理部によって宅外配線等の余長部分が適
当に処理されると共に、配線ガイドによって宅外配線等
が適当に保持され、従来存在しなかった光配線における
加入者宅側での余長機能等を具備した接続機器を構成で
きる。
【0030】さらに請求項2記載の本発明は、余長処理
部及び配線ガイドは、その実質的な曲線部を宅外配線等
の許容曲げ半径以上の半径にて形成されてなることによ
り、これら余長処理部や配線ガイドによって保持された
宅外配線等をその許容曲げ半径以上の半径に維持でき、
宅外配線等の機械特性を損なうことがない。
【0031】さらにまた請求項3記載の本発明は、器体
内に、宅外配線の宅内側の端部と宅内配線の宅外側の端
部とを接続するためのコネクタを設けてなることによ
り、配線の切断処理作業等を行うことなく、このコネク
タを介して宅外配線と宅内配線とを容易に接続できる。
また心線の接続部を非露出状とでき、風雨等による心線
の接触不良等を低減できて、光配線の信頼性を向上させ
ることができる。
【0032】しかも請求項4記載の本発明は、コネクタ
には、特定波長の光を反射させるためのフィルタを設け
てなることにより、このフィルタを用いて光経路試験を
行うことができ、異常が光供給側と加入者側とのいずれ
で発生してるのかを容易に判断できるので、従来存在し
なかった光配線における責任分岐点を明確に確立するこ
とができる。
【0033】しかもまた請求項5、6記載の本発明は、
宅外配線等の余長部分が余長処理部により保持されてな
り、器体の内外いずれか一方又は双方にて、宅外配線又
は宅内配線が配線ガイドにより器体内外の所定位置に保
持されてなり、あるいはさらに、器体内にて宅外配線等
がコネクタを介して接続されてなり、このコネクタには
特定波長の光を反射させるためのフィルタが設けられて
なることにより、従来存在しなかった光配線における加
入者宅側での余長機能等を具備した接続構造、及び責任
分岐点を明確に確立した接続構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における光配線の概念図で
ある。
【図2】接続器の分解斜視図である。
【図3】図2の余長処理部の要部拡大図である。
【図4】図2の余長処理部の縦断面図である。
【図5】余長処理部の他の実施形態の斜視図である。
【図6】余長処理部の他の実施形態の斜視図である。
【図7】函内ガイドの横断面図である。
【図8】函内ガイドの他の実施形態の横断面図である。
【図9】函内ガイドの他の実施形態の横断面図である。
【図10】図2のコネクタの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 電柱 2 光幹線 3 接続函 4 宅外配線 5 加入者宅 6 光網終端装置 7 宅内配線 8 光端末機器 10 器体 11 基板 11a 取付孔 11b ボルト孔 12 側板 12a スライド溝 13 底板 13a 導入孔 14 導入板 15 カバー体 15a 突条 16 余長処理部 17 基部 18 補助板 19 取付ボルト 20 ガイドピン 21 ガイドチューブ 25 配線ガイド 26 器内ガイド 26a ガイドベース 26b、26c 嵌脱片 26d 挟持片 27 導入ガイド 30 コネクタ 31 宅外側コネクタ 32 宅内側コネクタ 33 フィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光幹線から引落とした宅外配線と加入者
    宅内の宅内配線とを接続するものであって、 略箱状又は略筒状等の器体内に、上記宅外配線又は宅内
    配線の余長部分を保持するための余長処理部を設けてな
    り、 上記器体の内外いずれか一方又は双方に、上記宅外配線
    又は宅内配線を上記器体内外の所定位置に保持するため
    の配線ガイドを設けてなることを特徴とする光配線用の
    宅内外接続器。
  2. 【請求項2】 上記余長処理部及び配線ガイドは、その
    実質的な曲線部を上記宅外配線又は宅内配線の許容曲げ
    半径以上の半径にて形成されてなることを特徴とする請
    求項1記載の光配線用の宅内外接続器。
  3. 【請求項3】 上記器体内に、上記宅外配線の宅内側の
    端部と宅内配線の宅外側の端部とを接続するためのコネ
    クタを設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載
    の光配線用の宅内外接続器。
  4. 【請求項4】 上記コネクタには、特定波長の光を反射
    させるためのフィルタを設けてなることを特徴とする請
    求項3記載の光配線用の宅内外接続器。
  5. 【請求項5】 光幹線から引落とした宅外配線と加入者
    宅内の宅内配線との接続において、 略箱状又は略筒状等の器体内にて、上記宅外配線又は宅
    内配線の余長部分が余長処理部により保持されてなり、 上記器体の内外いずれか一方又は双方にて、上記宅外配
    線又は宅内配線が配線ガイドにより上記器体内外の所定
    位置に保持されてなることを特徴とする光配線用の宅内
    外接続構造。
  6. 【請求項6】 上記器体内にて、上記宅外配線の宅内側
    の端部と宅内配線の宅外側の端部とがコネクタを介して
    接続されてなり、このコネクタには特定波長の光を反射
    させるためのフィルタが設けられてなることを特徴とす
    る請求項5記載の光配線用の宅内外接続構造。
JP8034396A 1996-01-29 1996-01-29 光配線用の宅内外接続器及び宅内外接続構造 Pending JPH09211237A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005215071A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Jimbo Electric Co Ltd 集合住宅用光ファイバ先行配線方法及び同方法に使用する集合住宅用先行配線光接続キャビネット

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