JPH09211142A - 音波検層方法及びシステム - Google Patents

音波検層方法及びシステム

Info

Publication number
JPH09211142A
JPH09211142A JP1564596A JP1564596A JPH09211142A JP H09211142 A JPH09211142 A JP H09211142A JP 1564596 A JP1564596 A JP 1564596A JP 1564596 A JP1564596 A JP 1564596A JP H09211142 A JPH09211142 A JP H09211142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital waveform
arrival time
sound wave
logging
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1564596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3696318B2 (ja
Inventor
Masafumi Fukuhara
政文 福原
Parashiosu Maurishio Ei Tehada
パラシオス マウリシオ エイ. テハダ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Schlumberger Overseas SA
Original Assignee
Schlumberger Overseas SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP01564596A priority Critical patent/JP3696318B2/ja
Application filed by Schlumberger Overseas SA filed Critical Schlumberger Overseas SA
Priority to US09/117,514 priority patent/US6205087B1/en
Priority to PCT/IB1997/000153 priority patent/WO1997028464A1/en
Priority to EP97902530A priority patent/EP0877960B1/en
Priority to DE1997623056 priority patent/DE69723056T2/de
Priority to AU16154/97A priority patent/AU720105B2/en
Priority to RU98116223A priority patent/RU2181494C2/ru
Priority to CA 2241545 priority patent/CA2241545C/en
Priority to CNB971919968A priority patent/CN1174260C/zh
Publication of JPH09211142A publication Critical patent/JPH09211142A/ja
Priority to NO19983498A priority patent/NO319601B1/no
Application granted granted Critical
Publication of JP3696318B2 publication Critical patent/JP3696318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01VGEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
    • G01V1/00Seismology; Seismic or acoustic prospecting or detecting
    • G01V1/40Seismology; Seismic or acoustic prospecting or detecting specially adapted for well-logging
    • G01V1/44Seismology; Seismic or acoustic prospecting or detecting specially adapted for well-logging using generators and receivers in the same well
    • G01V1/48Processing data

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Geophysics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音波検層における検知速度及び信頼性を向上
させ且つテレメトリ通信の負担を軽減させる。 【解決手段】 音波検層用のダウンホールツール(1)
内にダウンホール処理装置(8)が設けられている。ダ
ウンホール処理装置は、音波検知信号をデジタル化する
ADC変換器(12c)を有しており、プログラムメモ
リ(13d)内に格納されている音波検層プログラムに
従って、DSP(13a)がデジタル化したデジタル波
形をデータメモリ(13e)内に格納すると共に、格納
されたデジタル波形について音波検層処理を実施し、到
達時間及び/又は振幅を決定する。その様にして決定さ
れた結果をテレメトリ通信により検層ケーブル(2)を
介して地表処理装置(3)へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中の物理的性質
を計測する検層技術に関するものであって、更に詳細に
は、音波を使用して検層を行う方法及びシステムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】石油又は天然ガスなどの地下資源を探査
するために、地中にボアホール又は抗井と呼ばれる穿孔
を穿設し、そのボアホール内にダウンホールツール又は
ゾンデと呼ばれる測定器を昇降自在に配置させ、ダウン
ホールツールと検層ケーブルを介して接続された地表処
理装置によってダウンホールツールからの測定信号を処
理する検層技術が従来使用されている。そして、ダウン
ホールツールに音波発信器と受信器とを設け、地中を伝
播する音波の速度を求めて検層を行う音波検層も従来公
知である。例えば、Jay Tittaman著「地球
物理検層(Geophysical Well Logging)」、アカデミッ
クプレス、インコーポレイテッド、及び「図解 物理探
査」、1989、物理探査学会、の文献を参照すると良
い。
【0003】音波検層においては、従来、音波発信器か
らパルス状の音波を地中へ発信し、受信器においてアナ
ログ波形として地中を伝播してきた音波を検知し、その
検知したアナログ波形を検層ケーブルを介して地表処理
装置へ送り、地表処理装置がこのアナログ波形を処理し
て音波の受信器への到達時間を決定していた。しかしな
がら、アナログ波形を長い検層ケーブルを介して伝送す
る上でのデータの信頼性から、最近では、ダウンホール
ツールにおいて、受信器で採取したアナログ信号をデジ
タル化してデジタル波形とし、このデジタル波形を検層
ケーブルを介して地表処理装置へ送り地表処理装置にお
いて処理を行うことが提案されている(例えば、A.
R.Harrison、C.J.Randall、J.
B.Aron、C.F.Morris、A.H.Wig
nall、R.A.Dworak、L.L.Rutle
dge、J.L.Perkins共著「圧縮及び剪断速
度及びそれらの岩石の機械的特性および地表地震データ
との関係の決定のためのボアホール単極及び双極源から
の音波波形の採取及び解析(Acquisition and Analysis
of Sonic Waveforms From a Borehole Monopole and D
ipole Source for theDetermination of Compressional
and Shear Speeds and Their Relation to Rock Mecha
nical Properties and Surface Seismic Data)」、S
PE20557、1990、9月23−26日、ニュー
オーリンズ、SPE65回年次技術会議及びエギジビシ
ョ参照)。しかしながら、上記SPE20557の文献
においては、その図3.4に示されるように、単に、受
信器で採取した検知信号をアナログ・デジタル変換器で
デジタル波形とすると共にスレッシュホールドを越える
全ての点を求め、それらのデータ全てを地表処理装置へ
テレメトリー送信して、地表処理装置においてデータ解
析を行うものである。従って、膨大な量のデジタルデー
タを地表へ送ることが必要となりテレメトリー送信にお
いて大きな帯域が必要とされ、且つ音波検層の解析にお
いて必ずしも必要のないデータまで送信しているので作
業効率が悪いという問題を有している。更に、大量のデ
ジタルデータを長い検層ケーブルを介して伝送するの
で、途中でエラーが発生する可能性があるという問題も
存在している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑みなされたものであって、上述した如き従来技術の欠
点を解消し、検層ケーブルを介して地表処理装置へ伝送
すべきデジタルデータの量を最小とすることを可能とし
た音波検層方法及びシステムを提供することを目的とす
る。更に、本発明の別の目的とするところは、検層ケー
ブルを介してのテレメトリ通信の帯域幅を減少させ且つ
低コストとすることを可能とした音波検層方法及びシス
テムを提供することを目的とする。本発明の更に別の目
的とするところは、エラーの発生の可能性を最小とし信
頼性を向上させた音波検層方法及びシステムを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の1側面によれ
ば、地表処理装置と検層ケーブルを介して結合されてお
り、且つ互いに離隔されている少なくとも1個の音波発
生器と少なくとも1個の受信器とを具備すると共に、前
記発生器及び受信器と動作結合されており且つ前記地表
処理装置と前記検層ケーブルを介して動作結合されてい
るダウンホール処理装置を具備するダウンホールツール
を使用する音波検層方法において、(1)前記ダウンホ
ールツールを地中に穿設したボアホール内に昇降自在に
配置させ、(2)前記ダウンホールツールの音波発生器
から音波を発生させ且つ前記発生された音波を前記受信
器で受信し、(3)前記受信器からの検知信号を前記ダ
ウンホール処理装置で処理して前記音波の前記受信器へ
の到達時間を決定し、(4)前記決定した到達時間を前
記検層ケーブルを介して前記地表処理装置へ送信する、
上記各ステップを有することを特徴とする音波検層方法
が提供される。
【0006】本発明の別の側面によれば、音波検層用の
ダウンホールツールにおいて、ダウンホール外部へ音波
を発信させることの可能な少なくとも1個の音波発信
器、地層又はケーシングを伝搬した後に前記音波を受信
することの可能な少なくとも1個の受信器、前記音波の
発信及び受信を制御する制御装置、を有しており、前記
制御装置が、前記受信器からの検知信号を所定のサンプ
リング間隔でデジタル化させるアナログ・デジタル変換
器と、前記デジタル化されたデジタル波形を格納する第
1メモリと、前記第1メモリ内に格納されたデジタル波
形を処理する処理手段と、有しており、前記処理手段は
前記第1メモリ内に格納されているデジタル波形を処理
して前記発信器から発信された音波の前記受信器への到
達時間を決定することを特徴とするダウンホールツール
が提供される。
【0007】本発明の更に別の側面によれば、音波検層
システムにおいて、地表処置装置、前記地表処理装置と
検層ケーブルを介して接続されており地中に穿設したボ
アホール内を昇降自在に移動可能なダウンホールツー
ル、を有しており、前記ダウンホールツールが、ダウン
ホール外部へ音波を発信させることの可能な少なくとも
1個の音波発信器と、地層又はケーシングを伝搬した後
に前記音波を受信することの可能な少なくとも1個の受
信器と、前記音波の発信及び受信を制御する制御装置
と、を有しており、前記制御装置が、前記受信器からの
検知信号を所定のサンプリング間隔でデジタル化させる
アナログ・デジタル変換器と、前記デジタル化されたデ
ジタル波形を格納する第1メモリと、前記第1メモリ内
に格納されたデジタル波形を処理する処理手段と、有し
ており、前記処理手段は前記第1メモリ内に格納されて
いるデジタル波形を処理して前記発信器から発信された
音波の前記受信器への到達時間を決定することを特徴と
する音波検層システム、が提供される。
【0008】音波検層においては、通常、中心周波数が
15kHzであり且つ長さが2.5ミリ秒の音波波形を
取り扱っているので、10マイクロ秒のサンプリング間
隔で且つ16ビット分解能である場合には、250×1
6ビット=4キロビットである。従来のデジタル音波検
層においては、この量のデジタルデータを検層ケーブル
を介して地表処理装置へテレメトリ通信で伝送させ、地
表処理装置においてP(圧縮)波の到達時間及び振幅を
決定するための処理を行っていた。しかしながら、音波
検層において必要なものは、基本的には、P波の到達時
間及び振幅のみであって、その他のデジタル波形データ
の全てが必要とされることはあまりない。即ち、音波検
層においては、原則的には、到達時間と振幅のデータが
あれば通常の処理を行うことが可能である。従って、こ
の場合には、ダウンホールツールから地表処理装置へ長
い検層ケーブルを介してテレメトリ通信によって伝送す
ることが必要なデータは到達時間と振幅であるから、2
×16ビット=32ビットのみとなる。即ち、この簡単
な例から理解されるように、ダウンホールツールにおい
てデジタル波形の処理を行い、その結果として到達時間
と振幅のみを地表処理装置へ送信することとすると、検
層ケーブルを介してテレメトリ通信によって伝送すべき
データの量は100倍以上も減少させることが可能とな
る。その結果、伝送効率が著しく改善されると共にエラ
ーの発生は著しく減少され、更に、検層ケーブルは空き
時間が増え、検層ケーブルを他の用途に使用することも
可能となる。本発明は正にこの様な点に鑑みてなされた
ものである。
【0009】尚、本発明においては、上述した例におけ
るように、ダウンホールツールにおいてデジタル波形を
処理して到達時間及び/又は振幅を決定し、それを検層
ケーブルを介して地表処理装置へ送信することを基本と
するものであるが、本発明においても、デジタル波形の
選択した少なくとも一部を地表処理装置へ送信すること
も可能なものである。このようなデジタル波形の選択的
送信は、地表処理装置においても再度処理を行ってデー
タの信頼性を再確認することを可能とするためである。
この場合においても、従来技術におけるように、デジタ
ル波形をそのまま地表処理装置へ送信するものではない
から、本発明における送信すべきデジタルデータ量は従
来技術と比較して著しく減少させることが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の1実施例に基づい
て構成された音波検層システムを示した概略図である。
図1に示したように、本音波検層システムは、地中に穿
設したボアホール(抗井ともいう)4内を昇降自在なダ
ウンホールツール(ゾンデともいう)1を有している。
ダウンホールツール1は細長形状をしており、そのハウ
ジングの外周面上には、音波発信器Tと、それらから垂
直上方向に所定距離離隔した位置に互いに所定距離垂直
方向に離隔されて一対の受信器R1及びR2とが設けら
れている。更に、ダウンホールツール1のハウジング内
部には、ダウンホール処理装置8が密封して設けられて
いる。ダウンホール処理装置8の具体的な構成の1例に
ついては、後に図3を参照して詳細に説明する。ダウン
ホール処理装置8は、内部配線(不図示)を介して音波
発信器Tと受信器R1及びR2とに接続されており、ダ
ウンホール処理装置8からの指示によって音波発信器T
からパルス状の音波が地層内へ発射される。そして、そ
の音波はボアホール4に沿って地層内を垂直上方へ伝播
し、受信器R1及びR2において夫々受信され、受信器
R1及びR2からの夫々の検知信号がダウンホール処理
装置8へ送られる。この様に、音波発信器Tからの音波
が地層を伝播して受信器R1及びR2においての夫々の
到達時間T1及びT2を検知し、それらの到達時間の差
ΔT=T1−T2を取ることにより、一対の受信器R1
及びR2の間の垂直距離にわたって地層中を伝達した音
波の伝播時間を計算することが可能である。従って、こ
の垂直距離と伝搬時間とから地層中を伝搬した音波の速
度を計算することが可能である。そして、音波の伝播速
度は地層の構造と関係しているので、地層の構造を解析
することが可能である。
【0011】尚、図1に示したボアホール4は所謂「裸
坑」であって、ボアホール4の壁は地層によって形成さ
れている。この場合には、上述した如く、ボアホールに
沿って地層内を伝播してきた音波を検知するので、主に
地層の構造を解析することが可能である。一方、ボアホ
ール4の壁面に沿って円筒状のケーシングを埋設したケ
ーシング付きのボアホールとすることも可能である。ケ
ーシングが設けられている場合には、音波はケーシング
に沿って伝播するので、受信器に最初に到達する音波は
ケーシングを伝達してきたものである。この場合には、
最初のP波の振幅を測定することによって、ケーシング
と地層とのセメンチング、即ち膠着度や、ケーシングの
セグメント間の接続状態等を評価することが可能であ
る。音波検層においては、特に、ダウンホールツール1
がボアホール4の中心に位置させることが所望されるの
で、図1に示した実施例においては、ダウンホールツー
ル1の上下の適宜の箇所にセンタリング部材1a,1a
が設けられている。尚、ダウンホールツール1をボアホ
ール4内を昇降動作させる場合には、センタリング部材
1aを退避位置に退避させることが可能であることが望
ましい。
【0012】ダウンホールツール1の頂部は検層ケーブ
ル2に接続しており、検層ケーブル2によって懸架され
た状態となっている。尚、検層ケーブル2は、ダウンホ
ールツール1を機械的に懸架状態に保持するのみなら
ず、ダウンホール処理装置8へ及びそれからの信号を電
気的又は光学的に伝送することが可能であるように伝送
線(不図示)を包含している。検層ケーブル2は、地表
5上に載置されているドラム6に巻着されており、その
中心軸において延長検層ケーブル2’へ接続されてい
る。そして、延長検層ケーブル2’は地表5上に載置さ
れている地表処理装置3に接続されている。地表処理装
置3は、典型的に、コンピュータシステムから構成され
る。
【0013】図2は、本発明の別の実施例に基づいて構
成された幾つかのダウンホールツールの音波発信器及び
受信器の配置例を示している。即ち、図1の実施例にお
いては、1個の音波発信器Tと2個の受信機R1及びR
2とを有するものであったが、図2(1)のダウンホー
ルツール1’においては、一対の音波発信器UT及びL
Tと、一対の受信器R1及びR2とが設けられている。
この場合には、上側音波発信器UTから発信された音波
は一対の受信器R1及びR2において到達時間TT1及
びTT2において夫々到達し、一方下側音波発信器LT
から発信された音波は一対の受信器R1及びR2におい
て到達時間TT3及びTT4において夫々到達する。一
方、図2(2)のダウンホールツール1”においては、
一対の音波発信器UTとLTとの間に2対の受信器R1
とR3及びR2とR4を配設しており、上側音波発信器
UTからの音波は、一対の受信器R2及びR4において
夫々到達時間TT2及びTT1で到達し、下側音波発信
器LTからの音波は、別の対の受信器R1及びR3にお
いて夫々到達時間TT3及びTT4において到達する。
この様に、同一の地層位置において別々の音波発信器か
らの音波を検知する構成とすることにより、データの信
頼性を向上させることが可能であると共に、地層の細か
い解析を行うことが可能となる。
【0014】図3は、ダウンホールツール1内のダウン
ホール処理装置8の1実施例の詳細な構成を示したブロ
ック図である。図3において、ダウンホール処理装置8
は、下部コネクタ10を有しており、この下部コネクタ
10はダウンホールツール1の音波発信器T及び受信器
R1及びR2に電気的に接続される。図1の実施例にお
いては、ダウンホールツール1は2個の受信器R1及び
R2を有しているので、これらが下部コネクタ10へ接
続され、プレアンプ部11における夫々の対応するプレ
アンプ、即ち前置増幅器11aに接続される。更に、音
波発信器Tもこの下部コネクタ10へ接続され、音波発
信器Tを励起させて音波を発射されるための発射制御信
号が音波発信器Tへ供給される共に、電源部14内の高
電圧電源14bから音波発射用の高電圧が音波発信器T
へ供給される。更に、音波発射時刻T0の検知信号が音
波発信器Tから供給される。プレアンプ部11内には、
更に、信号レベル変換器11bが夫々のプレアンプ11
aと接続して設けられている。この信号レベル変換器1
1bはダウンホールツール1が2チャンネルである場合
に、ゲイン調整として使用することが可能である。
【0015】プレアンプ部11はアクジション、即ちデ
ータ採取部12とバス接続されており、データ採取部1
2は、各々がマルチプレクサ12aと、増幅器(アンチ
エイリアシングフィルタ内蔵)12bと、アナログ・デ
ジタル変換器12cとからなる2つの並列経路を有して
いる。次いで、データ採取部12は、制御部13へバス
接続されている。制御部13は、デジタルシグナルプロ
セサ(DSP)13aと、デジタルコントロールインタ
ーフェース13bと、テレメトリインターフェース13
cと、プログラムメモリ13dと、データメモリ13e
とを有しており、これらはDSP13aを中心に互いに
バス接続されている。本実施例においては、DSP13
aとして、特に、アナログデバイシーズインコーポレイ
テッドから市販されているADSP−2101を使用し
たが、本発明はこのような特定のプロセサの使用に制限
されるべきものではなく、その他の汎用のマイクロプロ
セサや、マイクロコントローラ等を使用することが可能
であることは勿論である。プログラムメモリ13dは、
ROM、PROM、EPROM、EEPROM等の1個
又はそれ以上の通常の不揮発性メモリから構成すること
が可能である。特に注意すべきことであるが、このプロ
グラムメモリ13d内には、後に詳述する本発明の種々
の独特の音波検層機能を実現するための音波検層ルーチ
ン(例えば、デジタルファーストアライバルデテクショ
ン即ち初到達検知(DigitalFirst Arr
ival Detection)、DFADと略称)が
格納されているということである。即ち、アナログ・デ
ジタル変換器12cによって、受信器R1及びR2から
の検知信号がデジタル化されて、データメモリ13e内
にデジタル波形として格納され、そのデジタル波形に対
して、DSP13aがプログラムメモリ13d内に格納
されている音波検層プログラムに従ってデータメモリ1
3e内に格納されているデジタル波形を処理し、最初の
P波の到達時間及び振幅等を決定することが可能であ
る。尚、データメモリ13eは、RAMから構成されて
おり、作業用のデータを格納するために使用される。
又、デジタルコントロールインターフェース13bは、
特にタイミングを司るものであり、プレアンプ部11、
データ採取部12、及び音波発信器T等の動作タイミン
グを制御する。更に、注意すべきことであるが、本発明
の別の実施形態としては、マイクロプロセサを使用する
代わりに、プロセサ13a及びプログラムメモリ13d
を論理ゲート等のファームウエア構成とすることも可能
である。
【0016】制御部13は、バスを介して上部コネクタ
15へ接続されており、上部コネクタ15は、検層ケー
ブル2の一端に接続されているテレメトリカートリッジ
(不図示)へ接続されている。従って、DSP13a
は、検層ケーブル2を介してテレメトリ通信によってデ
ータを地表処理装置3へ送信したり又は地表処理装置3
からデータを受信したりすることが可能である。更に、
電源部14内には低電圧電源14aが設けられており、
プレアンプ部11、データ採取部12、及び制御部13
へ夫々電源電圧を供給している。
【0017】次に、図4乃至11を参照して、本発明の
独特のダウンホール音波検層機能及び方法について詳細
に説明する。図4は、図3に示したプログラムメモリ1
3d内に格納されている本発明の音波検層プログラムの
内のダウンホールにおいて到達時間及び振幅を決定する
ためのDFAD(デジタル初到達検知)プログラムのフ
ローチャートを示している。図4に示したDFADルー
チンは、本発明の音波検層における一部のルーチンであ
るに過ぎないことに注意すべきである。即ち、本発明の
ダウンホール音波検層シーケンスは、基本的に以下の4
つのルーチンからなるシーケンスを有している。
【0018】(1)音波発信器の起動ルーチン (2)データ採取及びデジタル化ルーチン (3)DFADルーチン (4)DFAD結果を地表処理装置へテレメトリ送信 即ち、本発明のダウンホール音波検層シーケンスでは、
先ず、ルーチン(1)において、プログラムメモリ13
d内に格納されている音波検層プログラムに従って、D
SP13aが音波発信器Tへ音波を発信すべきコマンド
を与える。次いで、ルーチン(2)において、DSP1
3aは、音波発射時刻T0を検知し、受信器R1及びR
2からの検知信号を一定のサンプリング間隔(例えば、
10マイクロ秒)で取り込み、アナログ・デジタル変換
器12cによってデジタル化させる。その結果得られる
デジタル波形をデータメモリ13e内に格納する。尚、
これらのルーチン(1)及び(2)においてもDFAD
ルーチンが随時コールされてDFAD内に格納されてい
るデータを使用する。次いで、DFADルーチン(図
4)のフローへ入り、データメモリ13e内に格納され
ているデジタル波形について処理が行われ、デジタル波
形における最初のP波に関しての到達時間及び/又は振
幅の決定が行われる。そして、ルーチン(4)に入り、
決定された到達時間及び/又は振幅をテレメトリフレー
ム内に配置される。そして、このテレメトリフレームを
テレメトリインターフェース13cを介して地表処理装
置3へ送信するか、又はテレメトリフレームが満杯とま
るまで待機状態とされる。以上のダウンホール音波検層
シーケンスは、ダウンホールツール1をボアホール4の
深さ方向に適宜移動させながら異なる深さにおいて順次
音波検層動作を繰り返し行いボアホール4の長手方向に
沿ってのログ、即ち柱状図を得る。
【0019】次に、図4のフローチャートに沿って、D
FADルーチンにおいてデジタル波形から最初のP波の
到達時間及び振幅を決定する個々のルーチンについて詳
細に説明する。
【0020】上述した如く、音波を発射した後に、一定
のゲインで且つ一定のサンプリング間隔(例えば10マ
イクロ秒)で採取し且つデジタル化されたデジタル波形
(例えば、各サンプルは16ビット符号付き整数値)を
データメモリ13e内に格納すると、DSP13aは、
図4のステップ20において、プログラムメモリ13d
内に格納されているDFADルーチンを呼び出す。
【0021】尚、図4のフローチャートには示されてい
ないが、本実施例においては、DFADのスタート時に
おいて、先ず、ボアホール4の種類に応じてデジタル波
形を反転させるか否かを判断する。即ち、前述したよう
に、ボアホール4は、図1に示したような裸抗、即ちケ
ーシングがないオープン型のものと、ボアホール4の壁
面を円筒状のケーシングで被覆した被覆型の2種類があ
り、ボアホール4がいずれのタイプであるかによって、
検知信号の波形パターンが異なり且つその処理も異な
る。開放型ボアホールの場合には、主に、夫々の受信器
で受信したボアホールに沿って地層を伝播してきた最初
のP波の到達時間を測定し、それらの到達時間を元に地
層内での音波の伝播速度又はその逆数でありスローネス
を計算する。音波の伝播速度及びスローネス等のパラメ
ータは地層の構造に関係しており、これらのパラメータ
をボアホールの長手軸方向にマップすることにより地層
構造(例えば、石油の存在等)を解析することが可能で
ある。一方、ケーシング型ボアホールの場合には、主
に、ケーシングを伝播してきた最初のP波の振幅を測定
し、その振幅の大きさからケーシングと地層との間の結
合強度(ボンドインデックス)又は膠着度(セメンチン
グ)を評価する。即ち、ケーシングと周囲の地層との結
合強度が高ければ、それだけ音波エネルギは周囲の地層
へ逃げることとなるので、受信器Rにおいて検知される
音波の最初のP波の振幅は小さくなる。
【0022】ところで、図5(a)に示したように、開
放型ボアホールの検層においては、P波の1番目のピー
クE1ではなく2番目のピークE2を使用して到達時間
Tを決定することが行われているので、検知されたデジ
タル波形は極性が反転されている。尚、図5において、
デジタル波形は実際には、サンプリング間隔毎の個別的
に離散したデータ値を有するものであるが、説明の便宜
上、滑らかな連続的な曲線として示してある。又、T0
は音波発射時刻である。一方、図5(b)に示したよう
に、ケーシング型ボアホールにおいては、1番目のピー
クE1を使用して振幅Aを測定することが行われている
ので、この場合にはデジタル波形の極性は反転されてい
ない。ところで、2番目のピークE2は1番目のピーク
E1と反対の極性を有しているので、開放型ボアホール
とケーシング型ボアホールの両方に本DFADルーチン
を使用する場合には、2番目のピークE2を使用して到
達時間Tを決定する場合にデジタル波形のデータの極性
を反転させることが必要となる。そして、この様に、デ
ジタル波形のデータの極性を反転させてDFADルーチ
ンにより処理を行った場合には、DFADルーチン処理
後に再度デジタル波形のデータを反転させて元の状態に
復帰させることが必要である。尚、本実施例において
は、開放型ボアホールの検層において第2ピークE2を
使用して到達時間Tを決定することとしたので、デジタ
ル波形の極性反転を行うことが必要であるが、開放型ボ
アホールにおいても第1ピークE1を使用して到達時間
Tを決定することとした場合には、デジタル波形の極性
反転を行うことは必要ではないことは勿論である。
【0023】次に、図4のステップ21に示されるよう
に、DCオフセット測定が行われる。このステップは、
波形のベースラインのゼロレベル、即ち検知器Rに未だ
音波が到達していない状態における検知レベルを設定す
るためのものである。本発明においては、ダウンホール
ツール1内において検知信号をアナログ・デジタル変換
器12cによってデジタル化させてデジタル波形を得て
いるが、このデジタル波形のベースラインはアナログ・
デジタル変換器12cの出力におけるゼロレベルと必ず
しも正確に一致するものではない。特に、本実施例にお
いては、アナログ・デジタル変換器12cとして16ビ
ットADCを使用しているが、その場合には特にこの様
な差異が顕著である。従って、アナログ・デジタル変換
器12cの出力におけるゼロレベルとデジタル波形のベ
ースラインにおけるゼロレベルとの差異を考慮に入れる
ためにはそれらの差異をDCオフセットとして測定して
おくことが必要である。DCオフセット測定期間TOFF
は図7(a)に示したように、デジタル波形のベースラ
イン部分における任意の部分に設定することが可能であ
るが、到達時間検知期間のスタート前に設定されねばな
らない。図7(a)に示した例においては、DCオフセ
ット測定期間TOFFが100マイクロ秒に設定されてお
り、サンプリング間隔は10マイクロ秒であるから、1
1個のサンプリングされたデータ点が示されており、こ
れらのデータ点の平均を算出することによってDCオフ
セットが決定される。尚、この様にして得られたDCオ
フセットは、後述するように、到達時間Ttを決定する
場合に使用するスレッシュホールドの位置を調節するた
めに使用されると共に、ピークの振幅測定値を補正する
ためにも使用される。
【0024】次に、図4のステップ22においてノイズ
測定が行われる。このノイズ測定では、到達時間検知期
間のスタートまでのデジタル波形のベースラインにおい
ての最大の正のノイズピークの振幅を決定する。この様
にして決定された最大ノイズ振幅は、後に決定される最
初のP波の振幅のノイズレベルを設定するために使用さ
れ、決定されたP波の振幅の評価に使用される。尚、好
適には、例えば、中間ノイズスレッシュホールド及び高
ノイズスレッシュホールドを設定しておき、決定された
最大ノイズ振幅が低ノイズレベルであるか、中間ノイズ
レベルであるか、又は高ノイズレベルであるかに種類分
けし、ルーチンの最後の評価ステップ30においてこの
ルーチンによって得られた結果の評価を行うために使用
すると良い。ノイズ測定は、図7(b)に示した実施例
においては、ノイズ検知期間TNOISEが到達時間検知期
間のスタート時に終了するように設定されており、10
マイクロ秒でのサンプリング点が11個存在しているの
で、100マイクロ秒に設定されている。そして、ノイ
ズ測定においては、このノイズ検知期間における最大の
正のピークNLPを決定する。尚、この場合に、ノイズ
のピークは、前後の隣接するサンプル点の振幅が両方と
も小さいもので且つ最大の正の振幅を見つけだすことに
よって決定される。尚、ノイズ検知期間は、到達時間検
知期間のスタート前であれば、種々の条件に応じて、任
意のベースライン位置において任意の期間に設定するこ
とが可能である。
【0025】次に、図4のステップ23において自動利
得(ゲイン)制御ルーチンが行われる。自動利得制御ル
ーチンでは、例えば、図5(a)に示したように、最初
のP波の到達時間Ttの検知を行う場合に、最初のP波
の正のピークE2へ向かう場合に所定のスレッシュホー
ルドを交差した点を見つけ出し、音波発射時刻T0から
そのスレッシュホールドの交差点までの時間をもって到
達時間としている。この様に、デジタル波形のベースラ
イン、即ちゼロレベルにおけるゼロクロスではなく、別
途選択したスレッシュホールドを交差する点をもって到
達時間を決める理由は、前述したように、デジタル波形
のベースラインにはノイズが存在しており且つDCオフ
セットも存在しているので、デジタル波形のベースライ
ンのゼロクロスを使用するとするとエラーが発生する可
能性があるからである。従って、検知されたノイズやD
Cオフセットを考慮して、スレッシュホールドレベルを
決定し、このスレッシュホールドとの交差点を検知する
ことによって到達時間Ttを決定することとしている。
即ち、この様なスレッシュホールドは、最初のP波のピ
ークE2の振幅に対する所定の割合として決定してい
る。この様に、到達時間Ttを決定する場合に使用する
スレッシュホールドレベルをピークE2の所定の割合と
して定義することとすると、次のデジタル波形のピーク
E2の振幅値が前のデジタル波形のピークE2の振幅値
と異なる場合には、次のデジタル波形に対して到達時間
Ttを決定する場合に前のデジタル波形のピークE2に
対して使用したスレッシュホールドレベルを調節するこ
とが必要となる。自動利得制御は、このために検知処理
に使用される検知利得を決定し、その検知利得を使用し
て夫々のデジタル波形に対するスレッシュホールドレベ
ルの調節を行い、常にピークE2にたいして一定の割合
で決定されたスレッシュホールドレベルにより到達時間
Ttを決定することを確保するものである。
【0026】以上の点を図6(a)及び(b)を参照し
て更に詳細に説明する。図6(a)は従来のアナログ音
波検層におけるスレッシュホールドレベルを使用して到
達時間Ttを決定する状態を示している。この場合に
は、ダウンホールツールにおいて音波を検知するとその
検知信号は地表処理装置へテレメトリ通信により送信さ
れ地表処理装置において到達時間の決定を行うものであ
り、図6(a)に示されている波形は連続的なアナログ
波形である。尚、Tdは今回の到達時間検知のための検
知開始時刻であり且つTpは前回の到達時間検知処理に
よって決定された到達時間である。TpからTdへ向か
った矢印が示されているのは、前回の処理によって決定
された到達時間Tpを基礎にして予め選択されているか
又は所定の処理を行うことによって決定された時間分だ
け前に今回の検知期間の開始時刻Tdを設定することを
示している。そして、Ttは今回の処理によって決定さ
れた到達時間である。
【0027】図6(a)においては、アナログ検知シス
テムにおける可変利得制御によってピークE2に対して
振幅を5,000mVに維持するように利得制御が行わ
れる場合を示している。そして、高スレッシュホールド
1,000mVと低スレッシュホールド250mVの二
つのスレッシュホールドが設定されていることが示され
ている。従って、次の波形のピークE2が前の波形のピ
ークE2と振幅値が異なる場合であっても、一度設定さ
れたスレッシュホールドレベルは変化せず、従って検知
される到達時間及びピークE2の振幅値は異なる値であ
る。
【0028】一方、図6(b)は、本発明の1実施例に
基づく検知原理を示している。図6(b)においては、
説明の便宜上、検知信号を連続的な線で示してあるが、
それはデジタル波形であるから、この線は実際には離散
的なサンプル点の集合であることに注意すべきである。
図6(b)において、AdはピークE2の所望のピーク
振幅であり、HTは高スレッシュホールド、LTは低ス
レッシュホールドである。尚、所望のピーク振幅Ad
は、自動利得制御がピークであることを望む振幅であっ
て、次の検知に対する検知利得は、現在の検知利得と、
前のAd及び前の振幅の比とに基づいて調節される。そ
の他のパラメータは図6(a)におけるものと同一の意
味を有している。本発明においては、ダウンホールツー
ル内において処理を行うものであるからオペレータが増
幅器の利得を制御することは不可能である。更に、ダウ
ンホール処理装置8においては、一定の利得でデジタル
波形を採取している。従って、この場合には、スレッシ
ュホールドレベルを一定のレベルに固定すると夫々の波
形のピークE2の振幅Adに対しての割合が変化するこ
ととなる。そこで、夫々のデジタル波形に対してピーク
E2に対するスレッシュホールドHT及びLTのレベル
を一定の割合に維持するために、検知されたE2の振幅
に基づいて夫々のデジタル波形に対して検知利得を算出
する。そして、その様にして算出された検知利得に基づ
いて当該波形に対してのスレッシュホールドレベルHT
及びLTを設定する。
【0029】この様に、検知利得を決定する理由は、先
ずデジタル波形を処理する場合は、その前のデジタル波
形について決定されたか又は最初の処理の場合にはユー
ザが選択した検知利得を使用して到達時間及びピークE
2の振幅値の決定を行い、次いで、これらの値に基づい
て検知利得を当該波形用に修正する。そして、この様に
して修正された検知利得を使用して再度当該波形を処理
して、リファインされた到達時間及びピークE2の振幅
値の決定を行う。この様な2回の繰り返しプロセスを行
うことによって当該波形の検知利得に基づいた到達時間
及びピークE2の振幅値を決定することが可能となる。
以上説明したように、上述した実施例においては、スレ
ッシュホールドHT及びLTを夫々の波形についてピー
クE2の所定の割合として決定するために、その波形に
ついての検知利得を決定することが必要であり、そのた
めに自動利得制御ルーチンにおいては、デジタル波形を
処理してその波形の検知利得を決定するものである。
尚、好適実施例においては、自動利得制御ルーチンにお
いて、使用条件に応じて最大検知利得と最小検知利得と
を設定しておき、算出された検知利得がこの利得範囲内
に入る場合にのみ有効な検知利得であることを判定して
いる。
【0030】次に、図4のステップ24において、上述
した如くに計算された検知利得を使用して高及び低スレ
ッシュホールドHT及びLTを包含する種々のスレッシ
ュホールドレベルが計算される。例えば、1実施例にお
いては、(1)所望の振幅(100%)、(2)低スレ
ッシュホールド(5%)、(3)高スレッシュホールド
(20%)、(4)中間ノイズスレッシュホールド(4
%)、(5)高ノイズスレッシュホールド(40%)が
計算される。
【0031】次に、図4のステップ25において、デジ
タル波形において到達時間Ttの検知を行うための到達
時間検知期間が設定される。到達時間検知期間は、デジ
タル波形の内でどの部分を到達時間Ttの検知のために
使用するかを定めるものである。この様な検知期間は夫
々の波形に対して可変的に設定することも又固定的に設
定することも可能である。到達時間Ttの検知処理を迅
速に且つ効率的に実施するためには、到達時間Ttの存
在しそうな箇所、即ちスレッシュホールドとの交差点近
傍のすぐ直前から検知期間が開始するように設定するこ
とが望ましい。例えば、前のデジタル波形の処理結果を
基に、今回の次のデジタル波形の処理に対する検知期間
を設定するが、今回のデジタル波形に対する到達時間は
前回のデジタル波形に対する到達時間とそれほど急激に
変化することはあまりないので、前回のデジタル波形に
対する到達時間を基にそこから所定の時間さかのぼって
検知期間のスタートを決定することが良い。特に、開放
型ボアホールの場合には、地層内を伝播する音波を検知
するものであるから、検知期間を夫々のデジタル波形に
対して可変的に設定することが効果的である。一方、ケ
ーシング型ボアホールの場合には、与えられたケーシン
グ寸法に対しての到達時間は一定であるから、固定した
検知期間を使用することが可能である。
【0032】尚、図8において、Tdは到達時間検知期
間の開始時刻を示しており、それは前の処理において決
定された到達時間Tpから所定の時間遡って設定されて
おり、且つデジタル波形が最初に高スレッシュホールド
HTを正方向に交差した点において到達時間Ttが決定
され検知期間が終了していることを示している。尚、到
達時間Ttの決定と共に図4のステップ29におけるピ
ークE2に対する振幅測定期間が開始し、予め設定した
時間Taにおいて振幅測定期間が終了している。更に、
図9は、デジタル波形が最初はアナログ・デジタル変換
器の出力ゼロレベルA0にあり、最初の正のピークE2
へ変化している状態が示されている。そして、デジタル
波形が最初に低スレッシュホールドLTと交差した時点
をTLTとして示してあり、又最初に高スレッシュホール
ドHTと交差した時点をTHTとして示してある。このT
HTはこの波形に対して決定された到達時間Ttとなる。
更に、ピークE2の振幅値はAdとして示してある。
【0033】次いで、図4のステップ26〜28の低及
び高スレッシュホールド検知ルーチンが行われる。この
ルーチンは基本的には二つの段階に分けて考えることが
可能である。即ち、(1)採取された波形データを使用
しての低及び高スレッシュホールド検知と、(2)波形
データの内挿(インタポレーション)による最終的な高
スレッシュホールド検知である。即ち、第1段階におい
ては、図10(a)に示したように、先ず最初に、10
マイクロ秒で採取されたデジタル波形サンプル点を上述
した如くに設定された検知期間においてスキャンして、
低及び高スレッシュホールドLT及びHTを正方向に交
差した最初のサンプルデータを見つけだす。即ち、この
場合には、サンプル点TLTが低スレッシュホールドLT
を最初に正方向に交差したサンプル点であり、且つサン
プル点THTが高スレッシュホールドHTを最初に正方向
に交差したサンプル点である。従って、第1段階での処
理によって、サンプル点THTが暫定的に到達時間Ttと
して決定される。何故ならば、この実施例においては、
到達時間は、最初のP波が高スレッシュホールドHTと
最初に正方向に交差するものとして定義されているから
である。従って、到達時間を別の定義によれば、到達時
間の具体的な決定方法は異なるものとなることがある。
この様にして、本ルーチンの第1段階においては、サン
プル点THTがこのデジタル波形の到達時間Ttであると
して暫定的に決定されたが、図10(a)から明らかな
ように、サンプル点THTは実際には高スレッシュホール
ドHTからかなり離れている場合がある。これは、夫々
のサンプル点はデータ採取におけるサンプリング間隔で
ある10マイクロ秒離隔されているからである。従っ
て、サンプリング間隔が十分に精細であるか、又はサン
プリング間隔が比較的粗いものであったとしても第1段
階で決定されたサンプル点THTが十分な精度で高スレッ
シュホールドと交差したものであれば、このルーチンは
第1段階のみで終了することも可能である。
【0034】そこで、本ルーチンにおいては、第2段階
において内挿処理を行って本デジタル波形が高スレッシ
ュホールドHTと交差すべき位置をより正確に推測する
ことによって高精度で到達時間を決定することを可能と
している。この第2段階は、図4におけるステップ28
へのループに対応している。本実施例においては、この
内挿処理も2段階で実施している。即ち、先ず最初に、
図10(b)に示したバンドリミテッド内挿(補間)を
行い、次いで図10(c)に示した直線内挿(一次補
間)を行っている。図10(b)に示した如く、暫定的
に到達時間Ttとして決定されたサンプル点THTから1
個前のサンプル点(この場合にはサンプル点TLT)から
バンドリミテッド内挿を適用して、デジタル波形におけ
る10マイクロ秒のサンプル点の間に2.5マイクロ秒
の間隔で新たな内挿点を見つけだす。この場合には、デ
ジタル波形におけるサンプリング間隔は10マイクロ秒
であるから、2個の連続するサンプリング点の間には3
個の内挿点が見つけ出される。これらの内挿点と共にサ
ンプル点に対して再度高スレッシュホールドHTを正方
向に最初に交差する点(サンプル点か又は内挿点)を見
つけだす処理を行う。この場合には、内挿点THT’がそ
の点として発見され、暫定的にリファインされた到達時
間Ttとされる。次いで、図10(c)に示した如く、
高スレッシュホールドHTを交差する前後の二つの点
(この場合には、サンプル点TLTと内挿点THT’)を見
つけだし、これらの二つの点に対して直線内挿を実施し
て、高スレッシュホールドHTとの交差点THT”を計算
し、それが最終的な到達時間Ttとして決定される。以
上のように、本実施例においては、内挿(補間)処理を
バンドリミテッド内挿及び直線内挿の2段階で行ってい
るが、適用条件に応じて、バンドリミテッド内挿のみ、
又は直線内挿のみを実施する構成とすることも可能であ
ることは勿論である。
【0035】ところで、上述したバンドリミテッド内
挿、即ち帯域制限内挿とは、最初にデジタル化したサン
プルよりも一層高い分解能でデジタル波形を「再サンプ
ル」即ちサンプル間の内挿点を求める手法として公知で
あり、例えばA.V.Oppenheim及びR.W.
Schafer「そのサンプルからのバンドリミテッド
信号の再生(Reconstruction of a
Bandlimited Signal from
its Samples)」、離散時間信号処理(Di
screte Time Signal Proces
sing)、イングルウッドクリフス、ニュウージャー
ジイ、USA、プレンティスホール、1989、の文献
に記載されている。バンドリミテッド内挿では、サンプ
ル点間において波形信号を再生させるために波形サンプ
ル点自身を使用する。即ち、時間tにおける波形におけ
る与えられた点の内挿された振幅y(t)は以下のバン
ドリミテッド内挿式によって計算することが可能であ
る。
【0036】
【数1】
【0037】尚、yi:i番目波形サンプルの振幅 ti:i番目波形サンプルの時刻 T:サンプリング間隔 n:波形サンプル数 しかしながら、上のバンドリミテッド内挿式は、全ての
波形サンプルを使用すること、及び波形と同じ長さのフ
ィルタを適用することを必要とする。この様な膨大な計
算量を回避するために、本発明の好適実施例において
は、短いフィルタ長さを使用し、且つ内挿される点を中
心としたその周りの少数の波形サンプルを使用すること
が可能な修正型バンドリミテッド内挿を使用している。
即ち、この修正型バンドリミテッド内挿式は以下の通り
である。
【0038】
【数2】
【0039】尚、it:tに最も近い時間インデックス f:サンプル数においてのフィルタ長、奇数 従って、本発明の好適実施例においては、この修正型バ
ンドリミテッド内挿式を使用して計算上の拘束条件を緩
和させ処理速度を高速化させている。
【0040】次いで、図4のステップ29において振幅
測定処理を行う。振幅測定処理においては、最初に到着
したピークの振幅Apの測定を行う。この振幅測定は高
スレッシュホールド検知の後に行われる。測定された振
幅は自動利得制御ルーチンにおいて使用され、該ルーチ
ンは前述したように高及び低スレッシュホールドHT及
びLTを決定する。本発明の好適実施例においては、こ
のピーク振幅は、データ採取時のサンプリング間隔より
も精細なサンプリング間隔で内挿した波形内挿点から決
定する。更に、特に、ケーシング型ボアホールの場合に
は、最終的な振幅決定を行う場合に、放物線で近似させ
る二次内挿式を使用する。
【0041】ピーク振幅測定期間は、到達時間検知期間
が設定される場合に、検知の前に設定される。ピーク振
幅測定期間は図8においてTdからTaまでの期間であ
る。ピーク振幅測定は、低及び高スレッシュホールド検
知とは独立的に且つ同時的に実施することが可能であ
り、従って低及び高スレッシュホールド検知が行われな
い場合においても、ピーク振幅検知を行うことが可能で
ある。一方、時間Ttにおいて高スレッシュホールドが
検知された場合には、時間Taを変化させることにより
ピーク振幅測定期間が時間Ttの後所定の時間の後に終
了するように調節される。ピーク振幅測定期間内のデジ
タル波形サンプルをスキャンして最大のピークを探し出
す。隣接する前後(図面中においては左右)の両方のサ
ンプルの振幅がより小さい波形サンプルはピークとして
抽出し、その中で最大の振幅を有するものがピーク振幅
Apとなる。振幅測定はDCオフセットA0に対して調
節される。尚、高スレッシュホールド交差が検知された
場合には、最初のP波に続く後続のP波を検知しないよ
うに終了時間Taを設定することが重要である。又、高
スレッシュホールド交差が検知された場合には、採取し
たデータサンプルのスキャニングを停止させ、データサ
ンプル間の内挿点のスキャニングを開始させることが可
能である。
【0042】即ち、振幅測定を行うための本発明の好適
実施例によれば、図10(a)に示したデジタル波形サ
ンプルを使用した高スレッシュホールド検知及び図10
(b)に示したバンドリミテッド内挿による高スレッシ
ュホールド検知を行って内挿点THT’を探し出した後
に、その内挿点から25マイクロ秒後をピーク振幅測定
期間の終了時点Taとして設定する。そして、ピーク振
幅測定期間内における2.5マイクロ秒毎のサンプル点
及び内挿点の中から最大振幅のものをピーク振幅Apと
して決定する。尚、高及び低スレッシュホールド検知に
続いてピーク振幅検知を行う場合には、図10(b)の
データを使用してピーク振幅検知処理を行うことが可能
であることは勿論である。又、特に、ケーシング型ボア
ホールの場合には、図11に示したように、ピーク近傍
の三つのデータを使用して放物線近似による二次補間を
実施してよりリファインされた最終的なピーク振幅Ap
を決定することが可能である。自動利得制御ルーチンに
対しては、二次補間を行わない振幅測定で通常十分であ
るから、通常はケーシング型ボアホールの場合にのみ二
次補間を使用してピーク振幅を決定する。しかしなが
ら、自動利得制御ルーチンにおいても精度が要求される
場合には、二次補間を使用してピーク振幅の決定を行う
ことが可能であることは勿論である。
【0043】次に、図4のステップ30であるサイクル
スキップリカバリロジックと呼ばれるエラーチェックル
ーチンについて説明する。このステップにおいては、高
スレッシュホールド検知処理によって到達時間Ttが決
定された後に、到達時間として出力すべきか否かを決定
する。このエラーチェックルーチンは、高スレッシュホ
ールド検知処理が不正確な到達時間の値を発生したか否
かを判断する。不正確な値を発生したと判断した場合に
は、その前の検知処理によって得られた到達時間を再度
出力させる。更に、このエラーチェックルーチンは、検
知処理が正しいものと思われない場合に、自動利得制御
ルーチン及び検知期間制御ルーチンをオーバーライドす
ることが必要であるか否かを判断する。
【0044】本発明の好適実施例によれば、前述した如
く、デジタル波形のベースラインにおけるノイズ検知に
おいて検知されたノイズを低、中間、高ノイズの3種類
に類分けしている場合には、そのノイズが低ノイズであ
り且つ低及び高スレッシュホールド検知により検知結果
が一貫性がある場合には、このエラーチェックルーチン
によって検知結果が合格であることが判断される。一
方、低及び高スレッシュホールド検知による検知結果に
一貫性がないか、又はノイズレベルが中間又は高ノイズ
レベルである場合には、このエラーチェックルーチンが
この検知結果は不合格であると判断する。尚、上述した
実施例においては、高スレッシュホールド検知の場合に
おいて内挿処理を行い、低スレッシュホールド検知にお
いては内挿処理を行っていないが、通常は、低スレッシ
ュホールド検知においては10マイクロ秒の分解能で十
分だからである。しかしながら、低スレッシュホールド
検知においても高分解能が必要とされる場合には、低ス
レッシュホールド検知においても同様の内挿処理を行う
ことが可能であることは勿論である。
【0045】次に、図4に示した如く、エラーチェック
ステップ30を終了すると、図4に示した全検知シーケ
ンスを同一のデジタル波形に対して複数回実施し、最低
でも同一のデジタル波形に対して2回検知シーケンスを
繰り返し実施する。何故ならば、特定のデジタル波形に
対して最初に図4の検知シーケンスを実施する場合に
は、ユーザが設定した値か又は前回の検知シーケンスに
よって得られた値を使用して検知シーケンスを実施して
おり、2回目に検知シーケンスを実施する場合には、1
回目の検知シーケンスの実施によってそのデジタル波形
に対して得られたピーク振幅に対して設定されたスレッ
シュホールドを使用して処理することが可能となるから
である。従って、同一のデジタル波形に対して全検知シ
ーケンスを2回繰り返して実施することは得られる結果
の精度を著しく向上させることになるが、3回以上繰り
返し実施することは計算時間を増加するという観点から
は必ずしも得策とはいえない。しかしながら、繰り返し
回数を増加すれば信頼性を増加させることにはなる。
【0046】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明はこれら具体例ののみ限定さ
れるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱する
ことなしに種々の変形が可能であることは勿論である。
【0047】
【効果】本発明によれば、ダウンホールにおいてデジタ
ル処理を行い、必要最小限のデータのみをテレメトリ通
信によって地表処理装置へ送信することが必要であるに
すぎないので、エラー発生の可能性が最小とされてい
る。更に、テレメトリ通信の帯域幅が緩和されるので、
テレメトリ通信における条件が緩和され、低コスト化が
可能である。又、テレメトリ通信時間が最小となるの
で、音波検層動作が高速化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例に基づいて構成した音波検
層システムを示した概略図。
【図2】 (1)及び(2)は本発明の音波検層用ダウ
ンホールツールにおける音波発信器及び受信器の配列例
を示した各概略図。
【図3】 本発明の音波検層用ダウンホールツール内に
設けられたダウンホール処理装置の1実施例を示した概
略ブロック図。
【図4】 本発明の音波検層方法の1実施例に基づいた
検知ルーチンを示したフローチャート図。
【図5】 (a)及び(b)は、夫々、開放型ボアホー
ル及びケーシング型ボアホールに対してのデジタル波形
を示した各説明図。
【図6】 (a)及び(b)は、夫々、アナログ音波検
層及びデジタル音波検層におけるスレッシュホールド検
知方法を示した各説明図。
【図7】 (a)及び(b)は、夫々、DCオフセット
測定期間及びノイズ測定期間を示した各説明図。
【図8】 到達時間検知期間開始時点及びピーク振幅測
定期間を示した説明図。
【図9】 低及び高スレッシュホールド検知及びピーク
振幅検知の関係を示した説明図。
【図10】 (a),(b),(c)は内挿処理を利用
して高スレッシュホールド検知を行うプロセスを示した
各説明図。
【図11】 放物線を使用した二次補間を行ってピーク
振幅を決定する状態を示した説明図。
【符号の説明】
1:ダウンホールツール 2:検層ケーブル 3:地表処理装置 4:ボアホール 8:ダウンホール処理装置 12c:ADC変換器 13a:デジタルシグナルプロセサ 13c:テレメトリインターフェース 13d:プログラムメモリ Tt:到達時間 T0:音波発射時刻 Td:検知開始時刻 Tp:前回の到達時間 THT:高スレッシュホールド到達時間 TLT:低スレッシュホールド到達時間 E1:第1ピーク E2:第2ピーク
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01H 5/00 G01V 1/28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表処理装置と検層ケーブルを介して結
    合されており、且つ互いに離隔されている少なくとも1
    個の音波発生器と少なくとも1個の受信器とを具備する
    と共に、前記発生器及び受信器と動作結合されており且
    つ前記地表処理装置と前記検層ケーブルを介して動作結
    合されているダウンホール処理装置を具備するダウンホ
    ールツールを使用する音波検層方法において、 (1)前記ダウンホールツールを地中に穿設したボアホ
    ール内に昇降自在に配置させ、 (2)前記ダウンホールツールの音波発生器から音波を
    発生させ且つ前記発生された音波を前記受信器で受信
    し、 (3)前記受信器からの検知信号を前記ダウンホール処
    理装置で処理して前記音波の前記受信器への到達時間を
    決定し、 (4)前記決定した到達時間を前記検層ケーブルを介し
    て前記地表処理装置へ送信する、上記各ステップを有す
    ることを特徴とする音波検層方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ダウンホール処
    理装置が前記音波の振幅も決定し、前記到達時間と共に
    前記検層ケーブルを介して前記地表処理装置へ送信する
    ことを特徴とする音波検層方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ダウンホ
    ール処理装置が、前記検知信号を一定のサンプリング間
    隔でサンプリングし且つアナログ・デジタル変換器によ
    ってデジタル波形へ変換し、前記デジタル波形をメモリ
    内に格納させ、前記メモリに格納されたデジタル波形を
    所定のプログラムに従ってプロセサで処理して前記到達
    時間を決定することを特徴とする音波検層方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記デジタル波形を
    処理する場合に、到達時間検知期間を設定し、前記デジ
    タル波形が前記到達時間検知期間において最初に予め選
    択されているスレッシュホールドレベルを越える点を決
    定することにより前記到達時間を決定することを特徴と
    する音波検層方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記到達時間検知期
    間の前にオフセット検知期間を設定し、前記オフセット
    検知期間中に前記デジタル波形のベースラインにおける
    DCオフセットを検知し、検知したDCオフセットに基
    づいて前記デジタル波形のゼロレベルを決定することを
    特徴とする音波検層方法。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4において、前記到達時間
    検知期間の前にノイズ検知期間を設定し、前記ノイズ検
    知期間中に前記デジタル波形のベースラインにおけるノ
    イズを検知し、検知したノイズに基づいて前記決定され
    た到達時間の良否を判定することを特徴とする音波検層
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項4において、前記到達時間の決定
    に続いて、前記決定された到達時間に続く前記デジタル
    波形における波の最大振幅を決定し、前記決定された最
    大振幅の所定の割合となるように前記スレッシュホール
    ドレベルを調節することを特徴とする音波検層方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記調節されたスレ
    ッシュホールドを使用して再度前記デジタル波形を処理
    して前記調節されたスレッシュホールドを最初に越える
    点を決定することにより前記デジタル波形に基づいて前
    記到達時間を決定することを特徴とする音波検層方法。
  9. 【請求項9】 請求項4において、前記スレッシュホー
    ルドを越える点を決定する場合に、先ず最初に、前記サ
    ンプリング間隔で採取したサンプル点の内で前記スレッ
    シュホールドを越えた最初のサンプル点を決定し、次い
    で、前記最初のサンプル点とその前のサンプル点との間
    において少なくとも1回内挿を行ったサンプリング間隔
    よりも小さな時間間隔で前記スレッシュホールドレベル
    を越える点を前記到達時間として決定することを特徴と
    する音波検層方法。
  10. 【請求項10】 音波検層用のダウンホールツールにお
    いて、 ダウンホール外部へ音波を発信させることの可能な少な
    くとも1個の音波発信器、 地層又はケーシングを伝搬した後に前記音波を受信する
    ことの可能な少なくとも1個の受信器、 前記音波の発信及び受信を制御する制御装置、を有して
    おり、 前記制御装置が、前記受信器からの検知信号を所定のサ
    ンプリング間隔でデジタル化させるアナログ・デジタル
    変換器と、前記デジタル化されたデジタル波形を処理す
    る処理手段と、有しており、前記処理手段は前記第1メ
    モリ内に格納されているデジタル波形を処理して前記発
    信器から発信された音波の前記受信器への到達時間を決
    定することを特徴とするダウンホールツール。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記処理手段
    が、前記デジタル化されたデジタル波形を格納する第1
    メモリと、前記第1メモリ内に格納されたデジタル波形
    を処理する所定のプログラムを格納した第2メモリと、
    前記第2メモリ内に格納されているプログラムを実行す
    ることの可能なマイクロプロセサとを有することを特徴
    とするダウンホールツール。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記処理手段が
    前記第1メモリ内に格納されたデジタル波形を所定の論
    理に従って処理する論理回路を有することを特徴とする
    ダウンホールツール。
  13. 【請求項13】 音波検層システムにおいて、 地表処置装置、 前記地表処理装置と検層ケーブルを介して接続されてお
    り地中に穿設したボアホール内を昇降自在に移動可能な
    ダウンホールツール、を有しており、 前記ダウンホールツールが、ダウンホール外部へ音波を
    発信させることの可能な少なくとも1個の音波発信器
    と、地層又はケーシングを伝搬した後に前記音波を受信
    することの可能な少なくとも1個の受信器と、前記音波
    の発信及び受信を制御する制御装置と、を有しており、
    前記制御装置が、前記受信器からの検知信号を所定のサ
    ンプリング間隔でデジタル化させるアナログ・デジタル
    変換器と、前記デジタル化されたデジタル波形を処理す
    る処理手段と、有しており、前記処理手段は前記第1メ
    モリ内に格納されているデジタル波形を処理して前記発
    信器から発信された音波の前記受信器への到達時間を決
    定することを特徴とする音波検層システム。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記処理手段
    が、前記デジタル化されたデジタル波形を格納する第1
    メモリと、前記第1メモリ内に格納されたデジタル波形
    を処理する所定のプログラムを格納した第2メモリと、
    前記第2メモリ内に格納されているプログラムを実行す
    ることの可能なマイクロプロセサとを有することを特徴
    とする音波検層システム。
  15. 【請求項15】 請求項13において、前記処理手段が
    前記第1メモリ内に格納されたデジタル波形を所定の論
    理に従って処理する論理回路を有することを特徴とする
    音波検層システム。
JP01564596A 1996-01-31 1996-01-31 音波検層方法及びシステム Expired - Fee Related JP3696318B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01564596A JP3696318B2 (ja) 1996-01-31 1996-01-31 音波検層方法及びシステム
CNB971919968A CN1174260C (zh) 1996-01-31 1997-01-31 声波测井系统、声波测井方法以及声波测井井下工具
EP97902530A EP0877960B1 (en) 1996-01-31 1997-01-31 Sonic data logging system
DE1997623056 DE69723056T2 (de) 1996-01-31 1997-01-31 Akustisches system zum aufzeichnen von daten
AU16154/97A AU720105B2 (en) 1996-01-31 1997-01-31 Sonic data logging system
RU98116223A RU2181494C2 (ru) 1996-01-31 1997-01-31 Система акустического каротажа
US09/117,514 US6205087B1 (en) 1996-01-31 1997-01-31 Sonic data logging system
PCT/IB1997/000153 WO1997028464A1 (en) 1996-01-31 1997-01-31 Sonic data logging system
CA 2241545 CA2241545C (en) 1996-01-31 1997-01-31 Sonic data logging system
NO19983498A NO319601B1 (no) 1996-01-31 1998-07-30 Fremgangsmate og anordning for a bestemme egenskaper ved undergrunnsformasjoner

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01564596A JP3696318B2 (ja) 1996-01-31 1996-01-31 音波検層方法及びシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09211142A true JPH09211142A (ja) 1997-08-15
JP3696318B2 JP3696318B2 (ja) 2005-09-14

Family

ID=11894461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01564596A Expired - Fee Related JP3696318B2 (ja) 1996-01-31 1996-01-31 音波検層方法及びシステム

Country Status (10)

Country Link
US (1) US6205087B1 (ja)
EP (1) EP0877960B1 (ja)
JP (1) JP3696318B2 (ja)
CN (1) CN1174260C (ja)
AU (1) AU720105B2 (ja)
CA (1) CA2241545C (ja)
DE (1) DE69723056T2 (ja)
NO (1) NO319601B1 (ja)
RU (1) RU2181494C2 (ja)
WO (1) WO1997028464A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009125503A1 (ja) 2008-04-07 2009-10-15 日信工業株式会社 耐熱シール材、耐熱シール材を用いた無端状シール部材及び無端状シール部材を備えたダウンホール装置
JP2011502241A (ja) * 2007-10-23 2011-01-20 シュルンベルジェ ホールディングス リミテッド チューブ波を用いたダウンホール流体の音速測定
JP2011027533A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Neubrex Co Ltd 光ファイバ式音波検層システム及び土質検層構造
JP2011215149A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Schlumberger Holdings Ltd 地下層の層境界を識別する方法及び装置
JP2020519889A (ja) * 2017-05-11 2020-07-02 サウジ アラビアン オイル カンパニー 全波形音波動場分離のための処理方法

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6023443A (en) * 1997-01-24 2000-02-08 Baker Hughes Incorporated Semblance processing for an acoustic measurement-while-drilling system for imaging of formation boundaries
GB9907620D0 (en) 1999-04-01 1999-05-26 Schlumberger Ltd Processing sonic waveform measurements
US6510104B1 (en) 2000-06-07 2003-01-21 Schlumberger Technology Corporation Acoustic frequency selection in acoustic logging tools
US6850168B2 (en) * 2000-11-13 2005-02-01 Baker Hughes Incorporated Method and apparatus for LWD shear velocity measurement
FR2830623B1 (fr) * 2001-10-05 2004-06-18 Inst Francais Du Petrole Methode pour la detection et le classement automatique suivant differents criteres de selection, d'evenements sismiques dans une formation souterraine
US7145472B2 (en) 2002-05-24 2006-12-05 Baker Hughes Incorporated Method and apparatus for high speed data dumping and communication for a down hole tool
US7423930B2 (en) * 2003-12-10 2008-09-09 Schlumberger Technology Corporation Methods and systems for detecting arrivals of interest
CA2470487C (en) 2004-06-07 2009-10-20 Dean Finnestad Apparatus, method and system for digitally transmitting acoustic pulse gun signals
US8238194B2 (en) * 2004-09-23 2012-08-07 Schlumberger Technology Corporation Methods and systems for compressing sonic log data
US7414918B2 (en) * 2005-09-23 2008-08-19 Probe Technology Services, Inc. Method for normalizing signals in a cement bond logging tool
CN101196113B (zh) * 2006-12-07 2011-04-20 中国石油天然气集团公司 单发五收声系虚拟双发五收声系的方法
RU2455697C2 (ru) * 2009-07-27 2012-07-10 Закрытое акционерное общество "ГЕОФИЗМАШ" Способ передачи информации по каротажному кабелю
CN101942987B (zh) * 2010-08-13 2013-06-19 中国海洋石油总公司 一种简易声速测井仪检验、标定及刻度方法
EP2638415A2 (en) * 2010-11-12 2013-09-18 Chevron U.S.A., Inc. System and method for investigating sub-surface features of a rock formation
RU2464642C2 (ru) * 2011-01-11 2012-10-20 Сергей Юрьевич Моссаковский Способ дистанционного контроля объектов без возможности доступа к ним и устройство для его реализации
CN102086762B (zh) * 2011-03-14 2013-06-12 西安工业大学 便携式数控测井仪
US8730762B2 (en) * 2011-05-19 2014-05-20 Schlumberger Technology Corporation Automatic programmed acquisition using downhole seismic sources
DE102011120920A1 (de) * 2011-12-09 2013-06-13 Benjamin Bochmann Verarbeitungseinrichtung für Messdaten geophysikalischer Untersuchungsmethoden, Verfahren zur Verarbeitung von Messdaten geophysikalicher Untersuchungsmethoden und geophysikalisches Erkundungssystem
GB2504918B (en) * 2012-04-23 2015-11-18 Tgt Oil And Gas Services Fze Method and apparatus for spectral noise logging
CN103256044B (zh) * 2012-12-19 2016-01-06 电子科技大学 一种随钻声波信号处理装置
CN103726835A (zh) * 2013-08-14 2014-04-16 中国石油大学(华东) 随钻反射声波测量声系
CN103967481B (zh) * 2014-05-29 2017-01-18 中国石油集团钻井工程技术研究院 一种全井段多参数随钻实时测量与传输的方法与系统
CN104570126A (zh) * 2014-12-15 2015-04-29 中煤科工集团西安研究院有限公司 煤矿井下声波测井仪及其测井方法
CN106321060A (zh) * 2015-07-02 2017-01-11 中石化石油工程技术服务有限公司 一种双频、可调源距的偶极声波远探测发射声源装置
WO2017034924A1 (en) * 2015-08-21 2017-03-02 Halliburton Energy Services, Inc. Borehole acoustic logging receiver quality control and calibration
CN106640056A (zh) * 2015-12-03 2017-05-10 湘潭大学 自动声波测井仪及方法
US10234549B2 (en) * 2016-03-08 2019-03-19 Semiconductor Components Industries, Llc Circuit for acoustic distance time of flight compensation
FR3049355B1 (fr) * 2016-03-25 2020-06-12 Services Petroliers Schlmumberger Procede et dispositif d'estimation de la lenteur acoustique dans une formation souterraine
CN106842328A (zh) * 2017-03-20 2017-06-13 西南石油大学 一种基于声波变密度测井技术的压裂缝检测方法
CN111771040A (zh) 2018-02-08 2020-10-13 斯伦贝谢技术有限公司 用于测量地层速度的超声声传感器
US11493657B2 (en) 2018-02-08 2022-11-08 Schlumberger Technology Corporation Ultrasonic transducers for measuring formation velocities
US11346213B2 (en) 2018-05-14 2022-05-31 Schlumberger Technology Corporation Methods and apparatus to measure formation features
NO20210922A1 (en) * 2019-02-21 2021-07-21 Halliburton Energy Services Inc Waveform processing utilizing an amplitude adaptive data mask
CN111075434B (zh) * 2019-11-29 2023-05-26 中国石油天然气集团有限公司 一种用于声波测井仪阵列化接收声系现场检测的便携式声源装置及其使用方法
RU2728121C1 (ru) * 2019-12-20 2020-07-28 Шлюмберже Текнолоджи Б.В. Способ определения характеристик фильтрационного потока в околоскважинной зоне пласта
RU2728123C1 (ru) * 2019-12-20 2020-07-28 Шлюмберже Текнолоджи Б.В. Способ определения работающих интервалов глубин нефтяных и газовых пластов
WO2021162570A1 (ru) * 2020-02-13 2021-08-19 Общество с ограниченной ответственностью Научно-Производственное Объединение "МФ Технологии" Способ определения компонентного состава газожидкостной смеси

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4446540A (en) * 1981-02-02 1984-05-01 Halliburton Company Acoustic well logging with energy level detection
US4524433A (en) * 1981-03-10 1985-06-18 Standard Oil Company (Indiana) High speed sonic logging using multiple transducers
US4985873A (en) * 1989-10-20 1991-01-15 Schlumberger Technology Corporation Method and apparatus for determining compressional first arrival times from waveform threshold crossings provided by apparatus disposed in a sonic well tool
US5058078A (en) * 1989-10-20 1991-10-15 Schlumberger Technology Corporation Method and apparatus for determining compressional first arrival times from waveform threshold crossing provided by apparatus disposed in a sonic well tool
US5130950A (en) * 1990-05-16 1992-07-14 Schlumberger Technology Corporation Ultrasonic measurement apparatus
US5594706A (en) * 1993-12-20 1997-01-14 Schlumberger Technology Corporation Downhole processing of sonic waveform information

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011502241A (ja) * 2007-10-23 2011-01-20 シュルンベルジェ ホールディングス リミテッド チューブ波を用いたダウンホール流体の音速測定
US8321133B2 (en) 2007-10-23 2012-11-27 Schlumberger Technology Corporation Measurement of sound speed of downhole fluid utilizing tube waves
WO2009125503A1 (ja) 2008-04-07 2009-10-15 日信工業株式会社 耐熱シール材、耐熱シール材を用いた無端状シール部材及び無端状シール部材を備えたダウンホール装置
US7919554B2 (en) 2008-04-07 2011-04-05 Nissin Kogyo Co., Ltd. Heat-resistant seal material, endless seal member using heat-resistant seal material, and downhole apparatus including endless seal member
JP2011027533A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Neubrex Co Ltd 光ファイバ式音波検層システム及び土質検層構造
JP2011215149A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Schlumberger Holdings Ltd 地下層の層境界を識別する方法及び装置
JP2020519889A (ja) * 2017-05-11 2020-07-02 サウジ アラビアン オイル カンパニー 全波形音波動場分離のための処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0877960B1 (en) 2003-06-25
CA2241545C (en) 2005-03-01
NO983498D0 (no) 1998-07-30
NO319601B1 (no) 2005-08-29
DE69723056D1 (de) 2003-07-31
CN1174260C (zh) 2004-11-03
AU720105B2 (en) 2000-05-25
NO983498L (no) 1998-07-30
US6205087B1 (en) 2001-03-20
EP0877960A1 (en) 1998-11-18
WO1997028464A1 (en) 1997-08-07
CN1210592A (zh) 1999-03-10
JP3696318B2 (ja) 2005-09-14
DE69723056T2 (de) 2004-04-01
RU2181494C2 (ru) 2002-04-20
CA2241545A1 (en) 1997-08-07
AU1615497A (en) 1997-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3696318B2 (ja) 音波検層方法及びシステム
US6552962B1 (en) Method and apparatus for acoustic logging
US7310580B2 (en) Method for borehole measurement of formation properties
US7911877B2 (en) Active noise cancellation through the use of magnetic coupling
US5724308A (en) Programmable acoustic borehole logging
US3526874A (en) Method and apparatus for sonic dip measurement
US6510104B1 (en) Acoustic frequency selection in acoustic logging tools
EP1002934A3 (en) Drilling apparatus
US4380806A (en) Method and apparatus for shear wave logging
EA011147B1 (ru) Динамический акустический каротаж с использованием сигнала обратной связи
US3401772A (en) Method for logging cased boreholes
US4551823A (en) Method and apparatus for acoustic cement bond logging
CN109736780A (zh) 一种用于海上风电塔基探测的声波远探测成像与评价系统
US4320470A (en) Method and apparatus for acoustic well logging
CN110847882B (zh) 一种用于实现钻探城市地下空间的系统及方法
US4402068A (en) Method and apparatus for acoustic well logging
NO168855B (no) Fremgangsmaate og apparat for akustisk skjaerboelgelogging iborehull
Market et al. Processing and quality control of LWD dipole sonic measurements
CN110805433B (zh) 随钻声波远探测系统及方法
CN109723436A (zh) 一种井下仪器单元

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050202

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120708

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees