JPH09210970A - 超音波探傷データ評価装置 - Google Patents

超音波探傷データ評価装置

Info

Publication number
JPH09210970A
JPH09210970A JP8014259A JP1425996A JPH09210970A JP H09210970 A JPH09210970 A JP H09210970A JP 8014259 A JP8014259 A JP 8014259A JP 1425996 A JP1425996 A JP 1425996A JP H09210970 A JPH09210970 A JP H09210970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
flaw detection
ultrasonic flaw
detection data
ultrasonic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8014259A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiko Terada
敦彦 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP8014259A priority Critical patent/JPH09210970A/ja
Publication of JPH09210970A publication Critical patent/JPH09210970A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイムゲートの設定を不要化して、より精度
の高い判定結果が得られるようにする。 【解決手段】 超音波探傷データ評価装置本体30の内
部では、データ入力部34が、被検査物24から得られ
た超音波探傷データ29を入力し、データ解析処理部3
5が、データ入力部34からの超音波探傷データ29を
ウェーブレット変換を用いて解析処理し、ニューラルネ
ットワークを使用した判定部41が、データ解析処理部
35で解析処理された各重み付きの解析データ40に基
づき欠陥のあるなしの判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波探傷データ
評価装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種プラントなどにおいては、構造物や
溶接部の非破壊検査を行う手段として超音波探傷検査が
広く行われれている。
【0003】この場合、超音波探傷検査によって得られ
た超音波探傷データを評価して欠陥があるかないかの判
定を行うのは、専門知識を有する試験官である。
【0004】しかし、専門知識を有する試験官は、その
経験によって判定を行っているため、かなりの熟練を要
し、しかも、各試験官によって判定結果にばらつきが生
じる可能性もある。又、検査によって得られる何十、何
百もの超音波探傷データの全てを見て判定を下して行く
のは大変困難な作業である。
【0005】そこで、超音波探傷データの判定を自動的
に行わせるための研究開発が進められている。
【0006】現在、開発中の超音波探傷データ評価装置
は、図8に示すようなものである。
【0007】図中、1は非破壊検査の対象物(被検査
物)の一例としての管、2は管1の溶接部、3は超音波
探傷装置、4は超音波探傷装置3の超音波送受信部、5
は超音波探傷装置3の超音波探触子である。
【0008】そして、超音波送受信部4で得られた超音
波探傷データ6を入力して超音波探傷データ6を自動的
に評価判定する超音波探傷データ評価装置本体7を設
け、超音波探傷データ評価装置本体7にキーボードなど
の入力装置8と、マウスやタブレットなどのポインティ
ングデバイス9と、ディスプレイなどの表示装置10と
を接続する。
【0009】前記超音波探傷データ評価装置本体7は、
図9に示すように、超音波送受信部4からの超音波探傷
データ6の入力を受け付けるデータ入力部11と、前記
ポインティングデバイス9からの位置指示入力12によ
って前記超音波探傷データ6の一部を抽出させるタイム
ゲート設定部13と、タイムゲート設定部13で抽出さ
れた抽出データ14をウェーブレット変換によって解析
処理するデータ解析処理部15と、データ解析処理部1
5で解析処理された解析データ16に基づき判定を行
う、ニューラルネットワークなどを使用した判定部17
(以下、ニューラルネットワーク17という)とを備え
ている。
【0010】尚、図中、18はニューラルネットワーク
17に学習を行わせるために使用される教示データであ
る。
【0011】又、図14中、19はニューラルネットワ
ーク17を構成するニューロン、図16中、20はニュ
ーラルネットワーク17の入力層、21はニューラルネ
ットワーク17の中間層、22はニューラルネットワー
ク17の出力層、23は解析データ16における周波数
と各位置A,B,C,D,Eとが成す座標上に設定され
た格子点である。
【0012】管1の溶接部2の非破壊検査を行わせる場
合、図8・図10に示すように、管1の溶接部2の近傍
に超音波探傷装置3の超音波探触子5を配置し、超音波
送受信部4から発信した超音波を超音波探触子5から管
1へ向けて入射させ、管1の内部を伝播して反射されて
きた超音波を超音波探傷データ6として超音波送受信部
4で受信する。そして、上記作業を、超音波探触子5を
管1の軸線方向イへ僅かずつ移動しながら複数の位置
(図ではA,B,C,D,Eの五箇所)で行う。以上に
より、溶接部2の周方向ロの一箇所に対する超音波探傷
データ6が異なる位置について複数(図11参照)得ら
れる。更に、超音波探触子5を管1の周方向ロへ僅かず
つ移動して上記作業を繰返しながら、溶接部2の周方向
ロの全体に亘って超音波探傷データ6の採取を行う。
【0013】このようにして、超音波探傷装置3による
超音波探傷データ6の採取が終了したら、該超音波探傷
データ6を超音波探傷データ評価装置本体7のデータ入
力部11へ入力する。超音波探傷データ評価装置本体7
への超音波探傷データ6の入力は、超音波送受信部4と
超音波探傷データ評価装置本体7との間をケーブルやネ
ットワークを介し接続して電送させたり、両者に赤外線
ポートがある場合には赤外線通信により転送させたり、
磁気テープや磁気ディスクや光ディスクなどのリムーバ
ブルメディアを介してデータ入力を行わせるようにして
も良い。
【0014】超音波探傷データ6が入力されたら、超音
波探傷データ評価装置本体7のタイムゲート設定部13
は、ディスプレイなどの表示装置10に、図11に示す
ように、超音波探傷データ6をそのまま表示させ、操作
者に、マウスやタブレットなどのポインティングデバイ
ス9を用いて、前記超音波探傷データ6の一部を抽出
(タイムゲートTを掛ける)させるようにする。
【0015】操作者による具体的なタイムゲートTの設
定の仕方は、超音波探傷データ6のピーク値の付近を中
心位置T0として指定し、中心位置T0の前後を適当な幅
で範囲指定することによって行われる(範囲は、中心位
置に関して対称なので前方か後方のどちらか一方を指定
すれば良い)。
【0016】タイムゲートTの設定が済んだら、超音波
探傷データ評価装置本体7のデータ解析処理部15は、
超音波探傷データ6のうちの抽出データ14の部分を解
析処理する。
【0017】解析処理の具体的やり方は、高速フーリエ
変換と呼ばれる三角関数を用いた積分変換手法によっ
て、上記抽出データ14を周波数分析し、抽出データ1
4の各周波数ごとのエネルギー強度を示す二次元データ
を求めるようにする。この際、抽出データ14全域を対
象として周波数分析がなされるので、二次元データから
は時間の概念が消失される。該二次元データは上記A,
B,C,D,Eの各位置について重ね合わされて、図1
2・図13に示すような、疑似的な三次元データにされ
る。ちなみに、図12のものは応力腐食割れがある場合
の典型的な解析データ16、図13のものは応力腐食割
れがない場合の典型的な解析データ16である。尚、二
つの波形は人間の目で見ると明らかに異なっているもの
と認識されるが、同様の認識を工学的に行わせるのはか
なり困難なことである。
【0018】更に、データ解析処理部15では、後段に
おける処理の都合上、上記解析データ16におけるエネ
ルギー強度が0から1の間の値で表わされるよう正規化
を行う。
【0019】こうして解析データ16が得られたら、超
音波探傷データ評価装置本体7は、上記解析データ16
をニューラルネットワークなどの判定部17で判定す
る。
【0020】ここで、ニューラルネットワーク17と
は、人間の脳の持つ優れた情報処理能力を工学的に実現
するために開発されたものであり、複数のニューロン1
9の組合せによって構築されるものである。
【0021】該ニューロン19とは、図14に示すよう
に、入力Si(0≦Si≦1,i=1〜n)と、重み係
数Wi(Wi≧0のとき興奮性、Wi<0のとき抑制性
を示す、i=1〜n)と、しきい値θとによって内部状
態uが、u=ΣWi・Si−θで定められ、この内部状
態uを出力関数f(x)=1/{1+exp(−x/
t)}へ代入することにより、以下のような出力が得ら
れるようにしたものである。
【0022】
【数1】f(u)=1/{1+exp(−u/t)}
【0023】尚、tはニューロン19の温度と呼ばれる
正の定数(通常は1.0)である。
【0024】又、出力関数f(x)は、シグモイド関数
と呼ばれており、図15に示すように、xの値が−から
+へ変化する間に、値が0から1へと非線形に変化する
関数である(0≦f(x)≦1)。
【0025】そして、上記ニューロン19を複数組合せ
て上記ニューラルネットワーク17を構築する。ニュー
ラルネットワーク17には、相互結合型のものや階層型
のものなど各種あるが、この場合には、階層型のニュー
ラルネットワーク17を用いている。階層型のニューラ
ルネットワーク17は、図16に示すように、ニューロ
ン19を入力層20、中間層21、出力層22などの階
層を持つように結合したものであり、各々の層は一つ以
上のニューロン19で構成され、又、同一の層内のニュ
ーロン19どうしは互いに結合することなく、且つ、下
位の層の各々のニューロン19は上位の層の全てのニュ
ーロン19と結合されるようになっている。
【0026】又、入力層20は、上記解析データ16に
おける周波数と各位置A,B,C,D,Eとが成す座標
上に設定された格子点23と同数のニューロン19によ
って構成され、中間層21は、一層又は複数層のニュー
ロン19で構成され(図では一層となっている)、出力
層22は、二つのニューロン19a,19bで構成され
ている。
【0027】更に、予め、各ニューロン19について重
み係数Wiやしきい値θなどのパラメータを設定するこ
とにより、ニューラルネットワーク17を学習させてお
く。
【0028】学習法としては、先ず、重み係数Wiやし
きい値θなどの各パラメータをキーボードなどの入力装
置8を用いてランダムに設定してニューラルネットワー
ク17を初期化し、ここに教示データ18を入力して出
力を発生させ、ニューラルネットワーク17からの出力
と教示データ18の実際の結果との誤差を計算して、該
誤差を出力層22から中間層21、中間層21から入力
層20へと逆に伝播させながら各層ごとにパラメータを
調整・変更して行く誤差逆伝播学習法を用い、該作業を
多数の教示データ18について繰返すようにする。
【0029】この際、出力層22の二つのニューロン1
9a,19bの出力が、欠陥ならば(1.0〜0.7,
0.0〜0.3)、不明ならば(0.7〜0.3,0.
3〜0.7)、欠陥以外ならば(0.3〜0.0,1.
0〜0.7)となるように学習させる。
【0030】このように十分に学習されたニューラルネ
ットワーク17では、入力層20を構成する各ニューロ
ン19に、対応する上記格子点23におけるエネルギー
強度をそれぞれ入力するだけで、各ニューロン19につ
いての出力が次々と計算されて行き、自動的に正しい判
定結果が導かれる。
【0031】このように、ニューラルネットワーク17
を使用することにより、ファジィやAIなどと違って、
ルール化が困難な波形パターンのようなものからでも正
しい判定を下すことができるようになる。
【0032】尚、学習内容は、各パラメータに分散格納
されることとなるので、ニューラルネットワーク17自
体はブラックボックス化するが、より多くの学習を行わ
せることにより、より精度の高い判定結果を期待できる
ようになる。
【0033】又、こうして得られた判定結果も、ニュー
ラルネットワーク17に学習させておくようにする。
【0034】判定結果は、入力装置8に表示される。
又、必要に応じて、図示しない外部記憶装置などに記憶
させるようにしても良い。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記超
音波探傷データ評価装置には、以下のような問題があっ
た。
【0036】即ち、超音波探傷データ評価装置本体7の
データ解析処理部15では、超音波探傷データ6を高速
フーリエ変換と呼ばれる三角関数を用いた積分変換手法
によって周波数分析するようにしているが、高速フーリ
エ変換では前述したように周波数分析を行おうとするデ
ータの全域を対象として各周波数ごとのエネルギー強度
を示す二次元データを求めるようにすることから、時間
情報が消失されてしまうため、予め、タイムゲート設定
部13で、マウスやタブレットなどのポインティングデ
バイス9を用いて、図11に示すように、超音波探傷デ
ータ6の一部にタイムゲートTを掛けて、溶接部2及び
その周辺のデータを抽出(抽出データ14)する操作が
必要となる。
【0037】しかし、タイムゲートTの設定は、超音波
探傷データ6のピーク値の付近を中心位置T0として、
中心位置T0の前後を適当な幅で範囲指定するようなも
のであるため、最適なタイムゲートTを一度で設定する
ことが困難である。
【0038】そのため、設定したタイムゲートTの幅が
広くなりすぎて抽出データ14にノイズが入ったり、設
定したタイムゲートTの幅が狭くなりすぎて抽出データ
14から必要な情報が欠落したりするおそれがあり、こ
れを避けるため、タイムゲートTの設定と判定を繰返し
行って調整しなければならず、最適なタイムゲートTを
得るまでに手間や時間を要することになる。
【0039】本発明は、上述の実情に鑑み、タイムゲー
トの設定を不要化してより精度の高い判定結果が得られ
るようにした超音波探傷データ評価装置を提供すること
を目的とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検査物から
得られた超音波探傷データの入力を受け付けるデータ入
力部と、データ入力部からの超音波探傷データをウェー
ブレット変換によって解析処理するデータ解析処理部
と、データ解析処理部で解析処理された解析データに基
づき欠陥のあるなしの判定を行う、ニューラルネットワ
ークを使用した判定部とにより、超音波探傷データ評価
装置本体を構成したことを特徴とする超音波探傷データ
評価装置にかかるものである。
【0041】この場合において、データ解析処理部と判
定部との間に、データ解析処理部で解析処理された解析
データに重み付けを行う重み設定部を設けても良い。
【0042】又、超音波探傷データ評価装置本体に、被
検査物から超音波探傷データを採取する超音波探傷装置
を一体化しても良い。
【0043】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0044】超音波探傷データ評価装置本体の内部で
は、データ入力部が、被検査物から得られた超音波探傷
データを入力し、データ解析処理部が、データ入力部か
らの超音波探傷データをウェーブレット変換によって解
析処理し、ニューラルネットワークを使用した判定部
が、データ解析処理部で解析処理された解析データに基
づき欠陥のあるなしの判定を行う。
【0045】データ解析処理部と判定部との間に重み設
定部を設けることにより、データ解析処理部で解析処理
された解析データに重み付けを行い、解析データの情報
量を絞って、判定部による判定精度を向上させることが
できる。
【0046】又、超音波探傷データ評価装置本体に、被
検査物から超音波探傷データを採取する超音波探傷装置
を一体化することにより、超音波探傷データの採取と処
理が内部的且つ連続的に行われるようになる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0048】図1〜図7は、本発明の実施の形態の一例
である。
【0049】図中、24は非破壊検査の対象物(被検査
物)の一例としての管、25は管24の溶接部、26は
超音波探傷装置、27は超音波探傷装置26の超音波送
受信部、28は超音波探傷装置26の超音波探触子であ
る。
【0050】そして、超音波送受信部27で得られた超
音波探傷データ29を入力して超音波探傷データ29を
自動的に評価判定する超音波探傷データ評価装置本体3
0を設け、超音波探傷データ評価装置本体30にキーボ
ードなどの入力装置31と、マウスやタブレットなどの
ポインティングデバイス32と、ディスプレイなどの表
示装置33とを接続する。尚、上記超音波探傷装置26
は超音波探傷データ評価装置本体30と一体化するよう
にしても良い。
【0051】前記超音波探傷データ評価装置本体30
は、超音波送受信部27からの超音波探傷データ29の
入力を受け付けるデータ入力部34と、データ入力部3
4からの超音波探傷データ29を後述するようなウェー
ブレット変換によって解析処理するデータ解析処理部3
5と、データ解析処理部35で解析処理された、時間と
周波数とエネルギー強度の情報を含む解析データ36
に、前記ポインティングデバイス32からの時間指示入
力37や前記キーボードなどの入力装置31からの時間
入力38によって前記解析データ36に時間による重み
付けを施す重み設定部39と、重み設定部39で重み付
けされた重み付きの解析データ40に基づき判定を行
う、ニューラルネットワークなどを使用した判定部41
(以下、ニューラルネットワーク41という)とを備え
ている。
【0052】そして、超音波探触子28と溶接部25と
の間の距離、及び、超音波の伝播速度によって、超音波
探傷データ29における、溶接部25で反射された超音
波が超音波探触子28で受信されるべき時間(基準時間
0、図2参照)が簡単に求められるが、上記重み設定
部39は、上記基準時間T0及びその周辺における解析
データ36の値が重くなり、基準時間T0から隔離した
解析データ36の値が軽くなるように、解析データ36
に任意の重み付けをして重み付きの解析データ40とし
得るようになっている。
【0053】ここで、基準時間T0の計算は、超音波探
触子28と溶接部25との間の距離を入力することによ
り、超音波探傷データ評価装置本体30の内部で自動的
に行わせるようにしても良い。又、重みの付け方は、ポ
インティングデバイス32やキーボードなどの入力装置
31からの設定入力42によって適宜設定し得るように
しても良い。
【0054】尚、図中、43はニューラルネットワーク
41に学習を行わせるために使用される教示データであ
る。
【0055】又、図7中、44は複数のニューロン45
からなるニューラルネットワーク41の入力層、46は
ニューラルネットワーク41の中間層、47はニューラ
ルネットワーク41の出力層、48は重み付きの解析デ
ータ40における各位置A,B,C,D,Eについて周
波数と時間とが成す座標平面49上に設定された格子点
である。
【0056】次に、作動について説明する。
【0057】管24の溶接部25の非破壊検査を行わせ
る場合、管24の溶接部25の近傍に超音波探傷装置2
6の超音波探触子28を配置し、超音波送受信部27か
ら発信した超音波を超音波探触子28から管24へ向け
て入射させ、管24の内部を伝播して反射されてきた超
音波を超音波探傷データ29として超音波送受信部27
で受信する。そして、上記作業を、超音波探触子28を
管24の軸線方向ハへ僅かずつ移動しながら複数の位置
(図ではA,B,C,D,Eの五箇所)で行う。以上に
より、溶接部25の周方向ロの一箇所に対する超音波探
傷データ29が異なる位置について複数(図2参照)得
られる。更に、超音波探触子28を管24の周方向ロへ
僅かずつ移動して上記作業を繰返しながら、溶接部25
の周方向ロの全体に亘って超音波探傷データ29の採取
を行う。
【0058】このようにして、超音波探傷装置26によ
る超音波探傷データ29の採取が終了したら、該超音波
探傷データ29を超音波探傷データ評価装置本体30の
データ入力部34へ入力する。超音波探傷データ評価装
置本体30への超音波探傷データ29の入力は、超音波
送受信部27と超音波探傷データ評価装置本体30との
間をケーブルやネットワークを介し接続して電送させた
り、両者に赤外線ポートがある場合には赤外線通信によ
り転送させたり、磁気テープや磁気ディスクや光ディス
クなどのリムーバブルメディアを介してデータ入力を行
わせるようにしても良い。尚、超音波探傷データ評価装
置本体30に超音波探傷装置26を一体化するようにし
た場合には、超音波探傷データ29の入力は内部的に行
われることとなり、より一層の自動化を達成することが
できる。
【0059】超音波探傷データ29が入力されたら、超
音波探傷データ評価装置本体30のデータ解析処理部3
5は、超音波探傷データ29をウェーブレット変換を用
いて解析処理する。
【0060】ここで、ウェーブレットとは、「小さな
波」という意味であって、三角関数や対数関数などのよ
うな決まった関数ではなく、局在する波を表わす任意の
関数を示す総称である。
【0061】そして、仮に、図3に示すような関数ψ
(x)をマザーウェーブレットとすると、図4に示すよ
うに、マザーウェーブレットψ(x)をbだけ平行移動
(トランスレート又はシフト)してaだけ伸縮(スケー
ル)したウェーブレットは、関数ψ((x−b)/a)
として表わすことができる。このとき、平行移動のパラ
メータbによって関数のx軸(時間軸)上の位置が変化
しているので、パラメータbは時間に対応させることが
でき、又、伸縮のパラメータaに対応して関数の幅がa
倍となるので、パラメータ1/aは周波数に対応させる
ことができる。
【0062】例えば、図5(a)のような信号f(x)
があった場合、伸縮のパラメータaと平行移動のパラメ
ータbをうまく選んだ様々なウェーブレットψ((x−
b)/a)によって、図5(b)のように上記信号f
(x)の部分を切出すことが可能である。こうして切出
された部分は、時間軸上における位置と信号f(x)の
部分の局所的な周波数を表わしている。
【0063】そこで、図6に示すように、時間軸に加え
て周波数を表わす座標軸を新たに設けることにより座標
平面49を構成し、座標平面49上に上記各部分を切出
したウェーブレットψ((x−b)/a)を配置する。
しかし、座標平面49にいちいちウェーブレットψ
((x−b)/a)を配置させていると、図が込み合っ
て分かりにくくなるが、各ウェーブレットψ((x−
b)/a)の単位がマザーウェーブレットψ(x)と決
まっているのであるから、代りに、座標平面49上の対
応する位置に、各ウェーブレットψ((x−b)/a)
で図った信号f(x)の大きさ
【数2】 を割り振るようにする。以上がウェーブレット変換の基
本的な考え方であり、
【数3】 と定義される。
【0064】ウェーブレット変換の結果は、時間軸と座
標軸からなる座標平面49と、該座標平面49に直交す
る信号の大きさ、即ち、超音波探傷データ29のエネル
ギー強度を示す軸とからなる、三次元データ(解析デー
タ36)となる。尚、該三次元データは上記A,B,
C,D,Eの各位置についてそれぞれ作られる(図7の
重み付きの解析データ40参照)。
【0065】更に、データ解析処理部35では、後段に
おけるの処理の都合上、上記解析データ36におけるエ
ネルギー強度が0から1の間の値で表わされるよう正規
化を行う。
【0066】データ解析処理部35で解析データ36が
得られたら、重み設定部39に、超音波探触子28と溶
接部25との間の距離、及び、超音波の伝播速度によっ
て求めた、溶接部25で反射された超音波が超音波探触
子28で受信されるべき時間(基準時間T0、図2参
照)を、予めポインティングデバイス32からの時間指
示入力37や前記キーボードなどの入力装置31からの
時間入力38を行っておくことにより、重み設定部39
は、基準時間T0及びその周辺における解析データ36
の値が重くなり、基準時間T0から隔離した解析データ
36の値が軽くなるように、解析データ36に任意の重
み付けをして、重み付きの解析データ40とする。
【0067】ウェーブレット変換による周波数分析で
は、上記したように時間情報を持っているため、わざわ
ざタイムゲートを掛けなくても溶接部25及びその周辺
のデータを簡単に特定することができるようになる反
面、超音波探傷データ29の全データを時間情報付きの
ままそっくり扱うこととなって解析データ36の情報量
が膨大となるので、重み付けを行わせることにより、情
報を適正に絞り込み、情報量を減らすようにしている。
これにより、処理の高速化と判定精度の向上を得ること
ができる。
【0068】又、重み設定部39による重み付けは、基
準時間T0を入力するだけで、予めポインティングデバ
イス32や入力装置31を用いて入力した重みの設定入
力42に基づき自動的に行われるので、タイムゲートを
掛ける場合のような煩わしさややり直しがない。尚、基
準時間T0の計算は、超音波探触子28と溶接部25と
の間の距離を入力することにより、超音波探傷データ評
価装置本体30の内部で自動的に行わせるようにしても
良い。又、重み設定部39は、設けなくとも動作に影響
はない。
【0069】こうして各位置A,B,C,D,Eについ
ての重み付きの解析データ40が得られたら、図7に示
すように、超音波探傷データ評価装置本体30は、上記
重み付きの解析データ40をニューラルネットワークな
どの判定部41へ入れて判定する。
【0070】ここで、ニューラルネットワーク41と
は、人間の脳の持つ優れた情報処理能力を工学的に実現
するために開発されたものであり、複数のニューロン4
5の組合せによって構築されるものである。
【0071】該ニューロン45とは、入力Si(0≦S
i≦1,i=1〜n)と、重み係数Wi(Wi≧0のと
き興奮性、Wi<0のとき抑制性を示す、i=1〜n)
と、しきい値θとによって内部状態uが、u=ΣWi・
Si−θで定められ、この内部状態uを出力関数f
(x)=1/{1+exp(−x/t)}へ代入するこ
とにより、以下のような出力が得られるようにしたもの
である(図14参照)。
【0072】
【数4】f(u)=1/{1+exp(−u/t)}
【0073】尚、tはニューロン45の温度と呼ばれる
正の定数(通常は1.0)である。
【0074】又、出力関数f(x)は、シグモイド関数
と呼ばれており、xの値が−から+へ変化する間に、値
が0から1へと非線形に変化する関数である(0≦f
(x)≦1、図15参照)。
【0075】そして、上記ニューロン45が複数組合さ
れて上記ニューラルネットワーク41が構築される。ニ
ューラルネットワーク41には、相互結合型のものや階
層型のものなど各種あるが、この場合には、階層型のニ
ューラルネットワーク41を用いている。階層型のニュ
ーラルネットワーク41は、図7に示すように、ニュー
ロン45を入力層44、中間層46、出力層47などの
階層を持つように結合したものであり、各々の層は一つ
以上のニューロン45で構成され、又、同一の層内のニ
ューロン45どうしは互いに結合することなく、且つ、
下位の層の各々のニューロン45は上位の層の全てのニ
ューロン45と結合されるようになっている。
【0076】又、入力層44は、上記各位置A,B,
C,D,Eについての複数(五つ)の重み付きの解析デ
ータ40における時間と周波数とが成す各座標平面49
上に設定された格子点48と同数のニューロン45によ
って構成され、中間層46は、一層又は複数層のニュー
ロン45で構成され(図では一層となっている)、出力
層47は、二つのニューロン45a,45bで構成され
ている。
【0077】更に、予め、各ニューロン45について重
み係数Wiやしきい値θなどのパラメータを設定するこ
とにより、ニューラルネットワーク41を学習させてお
く。
【0078】学習法としては、先ず、重み係数Wiやし
きい値θなどの各パラメータをキーボードなどの入力装
置31を用いてランダムに設定してニューラルネットワ
ーク41を初期化し、ここに教示データ43を入力して
出力を発生させ、ニューラルネットワーク41からの出
力と教示データ43の実際の結果との誤差を計算して、
該誤差を出力層47から中間層46、中間層46から入
力層44へと逆に伝播させながら各層ごとにパラメータ
を調整・変更して行く誤差逆伝播学習法などを用い、該
作業を多数の教示データ43について繰返すようにす
る。
【0079】この際、出力層47の二つのニューロン4
5a,45bの出力が、欠陥ならば(1.0〜0.7,
0.0〜0.3)、不明ならば(0.7〜0.3,0.
3〜0.7)、欠陥以外ならば(0.3〜0.0,1.
0〜0.7)となるように学習させる。
【0080】このように十分に学習されたニューラルネ
ットワーク41では、入力層44を構成する各ニューロ
ン45に、対応する上記格子点48におけるエネルギー
強度をそれぞれ入力するだけで、各ニューロン45につ
いての出力が次々と計算されて行き、自動的に正しい判
定結果が導かれる。
【0081】このように、ニューラルネットワーク41
を使用することにより、ファジィやAIなどと違って、
ルール化が困難な波形パターンのようなものからでも正
しい判定を下すことができるようになる。
【0082】尚、学習内容は、各パラメータに分散格納
されることとなるので、ニューラルネットワーク41自
体はブラックボックス化するが、より多くの学習を行わ
せることにより、より精度の高い判定結果を期待できる
ようになる。
【0083】又、こうして得られた判定結果も、ニュー
ラルネットワーク41に学習させておくようにする。
【0084】判定結果は、表示装置33に表示される。
又、必要に応じて、図示しない外部記憶装置などに記憶
させるようにしても良い。
【0085】以上述べたように、本発明によれば、精度
の高い判定結果を得ることができるようになる。
【0086】尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限
定されるものではなく、被検査物は管に限らないこと、
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波探
傷データ評価装置によれば、タイムゲートの設定を不要
化して、より精度の高い判定結果を得ることができると
いう優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例にかかる超音波探傷
データ評価装置本体内部の概略系統図である。
【図2】判定しようとする超音波探傷データを示すグラ
フである。
【図3】マザーウェーブレットの一例を示すグラフであ
る。
【図4】マザーウェーブレットを平行移動及び伸縮させ
て任意のウェーブレットを作る状態を示すグラフであ
る。
【図5】(a)は信号を示すグラフであり、(b)はウ
ェーブレットで上記信号の部分を切出す状態を示すグラ
フである。
【図6】図5(b)のグラフに周波数軸を追加してなる
座標平面を示すグラフである。
【図7】ニューラルネットワーク部分を示す系統図であ
る。
【図8】開発中の超音波探傷データ評価装置本体の概略
系統図である。
【図9】超音波探傷データ評価装置本体内部の概略系統
図である。
【図10】管に対する超音波検査の仕方を表わす部分側
方断面図である。
【図11】判定しようとする超音波探傷データを示すグ
ラフである。
【図12】応力腐食割れがある場合の典型的な解析デー
タを示す図である。
【図13】応力腐食割れがない場合の典型的な解析デー
タを示す図である。
【図14】ニューロンのモデルを示す図である。
【図15】シグモイド関数を示すグラフである。
【図16】ニューラルネットワーク部分を示す系統図で
ある。
【符号の説明】 24 被検査物(管) 25 溶接部 26 超音波探傷装置 29 超音波探傷データ 30 超音波探傷データ評価装置本体 34 データ入力部 35 データ解析処理部 36,40 解析データ 39 重み設定部 41 判定部(ニューラルネットワーク) T0 基準時間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物から得られた超音波探傷データ
    の入力を受け付けるデータ入力部と、データ入力部から
    の超音波探傷データをウェーブレット変換によって解析
    処理するデータ解析処理部と、データ解析処理部で解析
    処理された解析データに基づき欠陥のあるなしの判定を
    行う、ニューラルネットワークを使用した判定部とによ
    り、超音波探傷データ評価装置本体を構成したことを特
    徴とする超音波探傷データ評価装置。
  2. 【請求項2】 データ解析処理部と判定部との間に、デ
    ータ解析処理部で解析処理された解析データに重み付け
    を行う重み設定部を設けた請求項1記載の超音波探傷デ
    ータ評価装置。
  3. 【請求項3】 超音波探傷データ評価装置本体に、被検
    査物から超音波探傷データを採取する超音波探傷装置を
    一体化した請求項1又は2記載の超音波探傷データ評価
    装置。
JP8014259A 1996-01-30 1996-01-30 超音波探傷データ評価装置 Pending JPH09210970A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8014259A JPH09210970A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 超音波探傷データ評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8014259A JPH09210970A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 超音波探傷データ評価装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09210970A true JPH09210970A (ja) 1997-08-15

Family

ID=11856102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8014259A Pending JPH09210970A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 超音波探傷データ評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09210970A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100497794B1 (ko) * 2002-07-26 2005-06-28 김희찬 웨이브렛을 이용한 초음파 검사방법 및 장치
US7039557B2 (en) 2001-09-07 2006-05-02 Daimlerchrysler Ag Device and method for the early recognition and prediction of unit damage
WO2007012332A1 (de) * 2005-07-29 2007-02-01 V & M Deutschland Gmbh Verfahren zur zerstörungsfreien prüfung von rohren auf oberflächenfehler
JP2007101320A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Toshiba Corp 超音波探傷画像処理装置及び超音波探傷画像処理方法
JP2011033627A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Georgia Tech Research Corp 溶接部における欠陥のタイプ及び重度を分類するための方法及びシステム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7039557B2 (en) 2001-09-07 2006-05-02 Daimlerchrysler Ag Device and method for the early recognition and prediction of unit damage
KR100497794B1 (ko) * 2002-07-26 2005-06-28 김희찬 웨이브렛을 이용한 초음파 검사방법 및 장치
WO2007012332A1 (de) * 2005-07-29 2007-02-01 V & M Deutschland Gmbh Verfahren zur zerstörungsfreien prüfung von rohren auf oberflächenfehler
US7779693B2 (en) 2005-07-29 2010-08-24 V & M Deutschland Gmbh Method for nondestructive testing of pipes for surface flaws
JP2007101320A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Toshiba Corp 超音波探傷画像処理装置及び超音波探傷画像処理方法
JP4728762B2 (ja) * 2005-10-03 2011-07-20 株式会社東芝 超音波探傷画像処理装置
JP2011033627A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Georgia Tech Research Corp 溶接部における欠陥のタイプ及び重度を分類するための方法及びシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Pyle et al. Deep learning for ultrasonic crack characterization in NDE
Cantero-Chinchilla et al. Deep learning in automated ultrasonic NDE–developments, axioms and opportunities
CN112232400B (zh) 一种基于深浅特征融合的不锈钢焊缝超声缺陷检测方法
Liu et al. Survey: State of the art in NDE data fusion techniques
Liu et al. Detection of cracks using neural networks and computational mechanics
US7132617B2 (en) Method and system for assessing quality of spot welds
Pyle et al. Uncertainty quantification for deep learning in ultrasonic crack characterization
Bai et al. Ultrasonic defect characterization using the scattering matrix: A performance comparison study of Bayesian inversion and machine learning schemas
Bevan et al. Automated detection and characterisation of defects from multiview ultrasonic imaging
Acciani et al. Angular and axial evaluation of superficial defects on non-accessible pipes by wavelet transform and neural network-based classification
JPH09210970A (ja) 超音波探傷データ評価装置
Cornwell et al. Towards automated interpretation of ultrasonic NDT data
Pyle et al. Interpretable and explainable machine learning for ultrasonic defect sizing
JPH09171006A (ja) 超音波探傷データ評価装置
McKnight et al. A comparison of methods for generating synthetic training data for domain adaption of deep learning models in ultrasonic non-destructive evaluation
McKnight et al. GANs and alternative methods of synthetic noise generation for domain adaption of defect classification of Non-destructive ultrasonic testing
JPH10115604A (ja) 超音波探傷データ評価装置
Rizvi et al. Anomaly Detection and Localization Using LSTM Based Autoencoder with Maximal Overlap Discrete Wavelet Transform for Structural Health Monitoring
Gantala et al. Automated defect recognition (ADR) for monitoring industrial components using neural networks with phased array ultrasonic images
CN113256566A (zh) 一种管道焊缝缺陷识别方法
Hasanian et al. Automatic segmentation of ultrasonic TFM phased array images: the use of neural networks for defect recognition
Mohamed et al. An adaptive neuro-fuzzy inference system-based approach for oil and gas pipeline defect depth estimation
Sudharsan et al. Multi modal data fusion of PAUT with thermography assisted by Automatic Defect Recognition System (M-ADR) for NDE Applications
Guarneri et al. Comparative evaluation of artificial neural networks models to classify weld flaws using pulse-echo ultrasonic signals
Tong et al. Fast and Robust Damage Imaging With a Cascaded Deep Learning Technique