JPH09210087A - クラッチ組立体 - Google Patents

クラッチ組立体

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JPH09210087A
JPH09210087A JP9012481A JP1248197A JPH09210087A JP H09210087 A JPH09210087 A JP H09210087A JP 9012481 A JP9012481 A JP 9012481A JP 1248197 A JP1248197 A JP 1248197A JP H09210087 A JPH09210087 A JP H09210087A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の構成要素を製造する間に採用される
部品の数を少なくし、また、必要なとき、その組み立て
た部品間の相対的な調節を許容し、更に、保守が容易な
クラッチ組立体を提供する。 【解決手段】 伝動装置のケーシング12に固定し得る
クラッチ組立体10は、クラッチ副組立体16を有する
クラッチハウジング14と、ピストン副組立体20を有
するピストンハウジング18とを備えている。クラッチ
ハウジング14及びピストンハウジング18は、相互に
当接可能で、ピストン副組立体20はピストンハウジン
グ18内で動いて、クラッチハウジング14内のクラッ
チ副組立体16を作動できる。ハウジング14、18の
少なくとも一方が、該ハウジングに取り付けられた少な
くとも一つの回転防止突片58を有し、該突片は、伝動
装置のケーシング12に形成された対応する凹所60内
に受けられる。この回転防止突片58は、ハウジング1
4、18が相互に当接する関係に配置されたとき、その
ハウジングの他方の上方に位置する重なり合い部分66
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全体として、自動
車の伝動装置に使用されるクラッチ組立体に関する。よ
り具体的には、本発明は、ツイストロック(twist
lock)継手を有する二つの部分から成るクラッチ
組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に言って、陸上の乗物は、基本的
な三つの構成要素を必要とする。これらの構成要素に
は、動力装置(内燃機関のような装置)と、動力伝達ト
レインと、車輪とが含まれる。この動力伝達列の主たる
構成要素は、典型的に、「伝動装置」と呼ばれている。
その乗物の牽引力の必要量に対応して、エンジントルク
及び速度がその伝動装置内で変換される。自動車の伝動
装置は、内側の太陽歯車と、キャリアにより支持された
中間の遊星歯車と、外側のリング歯車を含む、一つ、又
は二つ以上の歯車セットを備えている。歯車セットの各
種の構成要素は、伝動装置内で歯車比を変化させ得るよ
うに、保持又は駆動される。ディスクパッククラッチ
は、伝動装置内の保持装置として一般に使用される装置
である。このディスクパッククラッチ組立体は、1セッ
トのプレートと、1セットの摩擦ディスク(これらは、
交互に配置されている)とを含むクラッチの副組立体を
備えている。これらのプレート及び摩擦ディスクは、連
続的に流れる潤滑油に浸され、一つの位置において、通
常、互いに、接触せずに回転する。このクラッチ組立体
は、また、典型的に、ピストン副組立体を備えている。
例えば、ギアチェンジをする間に、歯車セットの一つの
構成要素を保持すべき場合、プレート及び摩擦ディスク
が互いに摩擦接触するように、ピストン副組立体内に支
持されたピストンを作動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、クラッチ及びピ
ストンの副組立体は、伝動装置自体を組み立てる間に、
又はその工程の直前の何れかにて、ディスクパッククラ
ッチ組立体を形成し得るように共に、接続されていた。
しかしながら、過去数年に亙って、かかる構成要素の製
造業者に対して、乗物の製造工場での組み立てが更に簡
略化されるようにするため、部品としてではなくて「シ
ステム」として納入すべしとの要求が高まっている。こ
の要求に対応するため、クラッチ及びピストンの副組立
体は、伝動装置内に取り付ける前に、複数のばねリテー
ナクリップを使用して共に、保持することができる。二
つの副組立体を共にクランプ止めするため、三つのリテ
ーナクリップを使用する。これと代替的に、同一の目的
のために、ピン及び/又はリベットを採用することもあ
る。この配置の一つの不利益な点は、製造工程の数が増
えて、また、使用後のリテーナクリップが無駄になるこ
とである。更に、ピン及びリベットは、ピストンとクラ
ンプ組立体との相対的な調節を許容しない。典型的に、
リベットの頭部を削り取る必要がある。更に、ピン及び
/又はリベットを使用する組立体は、かなり恒久的な締
結具であり、一旦、使用したならば、その組立体の保守
が不可能となるという不利益がある。このため、伝動装
置のクラッチ組立体のような自動車の構成要素を製造す
る間に採用される部品の数を少なくし、また、必要なと
き、その組み立てた部品間の相対的な調節を許容し、更
に、組立体の保守を容易に行い得るようにすることが当
該技術分野で要望されている。
【0004】クラッチ及びピストンの副組立体は、共に
包装されることを必要とするのみならず、ピストンハウ
ジングの圧力付与ポートを伝動装置のケーシングの対応
するポート(プレート及び摩擦ディスクに係合するため
に、ピストンに供給される流体が通るポート)と整合さ
せ得るようにクラッチ組立体を伝動装置ケーシングに関
して、特別に配置しなければならない。このため、適正
な流体ポートが整合されるように、クラッチ組立体を伝
動装置ハウジングに関して正確な位置に配置することが
重要である。関連技術におけるクラッチ組立体は、伝動
装置ケーシングに関して、クラッチ組立体を迅速に且つ
正確に配置するための便宜な方法が存在しないという不
利益がある。このため、自動車の伝動装置内にクラッチ
組立体を取り付ける工程の全体を簡略化することが更
に、必要とされている。
【0005】本発明は、部品数を少なくし且つ組み立て
工程を簡略化する一方で、適正な方向に向けて伝動装置
のケーシングに迅速に且つ正確に固定し得るようにした
クラッチ組立体における当該技術の不利益な点を解消す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、伝動装置のケ
ーシングに固定され得るようにしたクラッチ組立体にし
て、クラッチ副組立体を内部で支持するクラッチハウジ
ングと、ピストン副組立体を内部で支持するピストンハ
ウジングとを備え、前記ピストン副組立体が前記ピスト
ンハウジング内で動いて、前記クラッチハウジング内の
前記クラッチ副組立体を作動させ得るように、前記クラ
ッチハウジングが前記ピストンハウジングと当接し、前
記ハウジングの少なくとも一方が、そのハウジングに取
り付けられた少なくとも一つの回転防止突片を有し、該
回転防止突片が、伝動装置の前記ケーシングに形成され
た対応する凹所内に受け入れられ得るようにされ、前記
少なくとも一つの回転防止突片が、該突片に形成された
スロットを有し、前記ハウジングが互いに関して当接す
る関係に配置されたとき、該回転防止突片が、該ハウジ
ングの他方と重なり、前記ハウジングの前記他方が、該
ハウジングから伸長しかつ前記少なくとも一つの回転防
止突片に形成された前記スロットに対応する少なくとも
一つのタブを備え、該クラッチ組立体を前記伝動装置内
に取り付ける前に、前記クラッチハウジング及び前記ピ
ストンハウジングを共に係止し得るように前記タブが前
記スロット内に受け入れられるように構成されている。
【0007】本発明のクラッチ組立体は、その内部で支
持されたクラッチ副組立体を有するクラッチハウジング
と、その内部で支持されたピストン副組立体を有するピ
ストンハウジングとを備えている。これらのクラッチハ
ウジング及びピストンハウジングは、互いに当接関係に
て配置されており、このため、該ピストン副組立体は、
該ピストンハウジング内を移動して、クラッチハウジン
グ内のクラッチ副組立体を作動させる。少なくとも一方
のハウジングは、その内部に取り付けられた少なくとも
一つの回転防止突片を備えている。この回転防止突片
は、伝動装置のケーシングに形成された対応する凹所内
に受け入れられるようにしてある。この回転防止突片
は、ハウジングが互いに当接する関係にて配置されたと
き、上記ハウジングのもう一方に上方の位置にある。該
回転防止突片は、スロットを有している。上記ハウジン
グのもう一方は、回転防止突片から伸長し且つ該回転防
止突片に形成されたスロットに対応する少なくとも一つ
のタブを備えている。該タブは、該スロット内に受け入
れられて、組立体を伝動装置内に取り付ける前に、クラ
ッチハウジング及びピストンハウジングを共に、係止す
る。
【0008】本発明の一つの有利な点は、組立体を共に
保持するためのばねリテーナクリップを必要とせずに、
二つの部品から成るクラッチ組立体を提供し得る点であ
る。本発明のもう一つの有利な点は、取り付け中に、伝
動装置のケーシングに関して便宜に且つ迅速に配置し得
るように少なくとも一つの回転防止突片が採用される点
である。このため、この回転防止突片は、輸送中で且つ
伝動装置のケーシング内に取り付ける前に、その二つの
部品から成るクラッチ組立体を接続する働きをするのみ
ならず、クラッチ組立体を伝動装置のケーシングに関し
て確実に配置する働きもする。このため、本発明のクラ
ッチ組立体は、任意の対応する流体付与ポートと適正に
整合させることができる。このようにして、本発明のク
ラッチ組立体は、製造工程を簡略化し且つその工程数を
軽減することに寄与する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のその他の目的、特徴、及
び有利な点は、添付図面と共に、以下の詳細な説明を読
むことにより、容易に理解されよう。
【0010】先ず、図1を参照すると、クラッチ組立体
が全体として、符号10で示してある。このクラッチ組
立体10は、自動車の伝動装置組立体のケーシング12
に固定し、又は嵌め込み得るようにしてある。当該技術
分野で一般に、公知であり、図面には図示しないが、該
伝動装置組立体は、典型的に、内燃機械のような原動機
に連動された入力シャフトを備えている。また該伝動装
置組立体は、駆動シャフト、及び差動装置を有する、車
軸のようなその他の駆動トレイン構成要素のようなその
他の駆動トレインを通じて、被動輪に作用可能に結合さ
れた出力シャフトを備えている。少なくとも一つ(複数
の場合が多い)の歯車セットは、入力シャフトと出力シ
ャフトとの間で作用可能に結合されている。伝動装置ケ
ーシング12は、伝動装置組立体の入力シャフトと、出
力シャフトと、歯車セットとを支持している。
【0011】歯車セットの各種の構成要素は、伝動装置
内の歯車比を変化させ得るように、保持され、又は駆動
される。この目的のため、該伝動装置組立体は、典型的
に、少なくとも一つのクラッチ組立体10(以下に、よ
り詳細に説明するように、伝動装置ケーシング12に固
定された組立体)を備えている。このクラッチ組立体1
0は、全体として、符号16で示したクラッチ副組立体
がその内部で支持された、全体として、符号14で示し
たクラッチ副組立体を備えている。このクラッチ組立体
10は全体として符号18で示したピストンハウジング
を更に備え、そのピストンハウジング内に全体として符
号20で示したピストン副組立体がその内部で支持され
ている。
【0012】図面に図示するように、該クラッチ副組立
体16は、箇所24にて摩擦クラッチハブ26(この場
合、一方向クラッチの外側レースとしても機能する)に
スプライン結合された複数のプレート22を有する摩擦
クラッチパックを備えている。複数の摩擦ディスク28
が箇所30にてクラッチハウジング14にスプライン結
合されて、また、プレート22の間で挿入されている。
一つの配置位置において、プレート22及び摩擦ディス
ク28は、非接触関係にて、互いに相対回転する。摩擦
クラッチハブ26は、全体として、符号31で示したロ
ーラ軸受に取り付けられている。このローラ軸受31
は、当該技術分野で公知であるように、ローラ軸受ケー
ジ32と、複数のローラ34とを備えている。また、該
クラッチ組立体10は、ケージ38と、該ケージ38に
より保持された複数のスプラグ40とを有する、全体と
して符号36で示したスプラグ型式のクラッチ機構を備
えている。該ケージ38は、内側レース(図示せず)に
より支持され、その内側レースは、一般的な太陽歯車の
ハブ(同様に図示せず)にスプライン結合されている
が、一般に当該技術分野で公知である。図示したクラッ
チ組立体10は、摩擦クラッチハブ26が一方向に自由
に回転するのを許容するが、その反対方向には、該ハブ
26を固定する。図面に示したクラッチ組立体10は、
スプラグ型式の一方向クラッチクラッチであるが、当業
者は、本発明が、以下の説明からより明確に理解される
ように、二つの部品から成る任意のクラッチ組立体に関
して使用され得ることも理解されよう。
【0013】クラッチハウジング14及びピストンハウ
ジング18は、互いに当接する関係に配置されており、
このため、ピストン組立体20は、ピストンハウジング
18内を動いて、クラッチハウジング14内のクラッチ
副組立体16を作動させることができる。該ピストン副
組立体20は、第一の位置と第二の位置との間を可動で
ある環状ピストン42を備えている。流体の圧力は、圧
力付与ポート(図示せず)を介してピストン42の一側
部にて、チャンバ44内に受け入れられる。この流体
は、ピストン42をその第二の位置に向けて付勢して、
環状の接触面46がクラッチパックの摩擦ディスク28
に係合するようにする。該ピストン42により付与され
る力の下で、摩擦ディスク28は、プレート22に係合
し且つ該プレート22を最終的に保持する一方、該プレ
ート22は、摩擦クラッチハブ26を保持し且つクラッ
チ副組立体16を固定(クラッチハウジングに対して)
する。該ピストン42は、例えば、当該技術分野で一般
的であるように、ギアチェンジするとき、クラッチパッ
クに係合し得るように作動される。戻りばね48がピス
トン42をクラッチパックから離れる方向に且つ該その
第一の位置に向けて付勢する。チャンバ44内の圧力が
ばね48により付与される力よりも小さいとき、該戻し
ばねは、この第一の位置にある。
【0014】クラッチハウジング14は略環状の形状を
しており、該クラッチハウジングは、伝動装置のケース
12に嵌め込まれ、或いはそれに接続する外周面50を
画成する。この目的のため、該伝動装置のケース12
は、クラッチハウジング14と当接する肩部52を提供
する。同様に、該ピストンハウジング18は略環状の形
状をしており、該ピストンハウジングは、クラッチハウ
ジング14の外周面50に対応する外周面54を画成す
る。また、該ピストンハウジング18は、伝動装置のケ
ース12に形成された切欠き59内に受け入れられたス
ナップリング56を介して伝動装置のケース12に固定
されている。
【0015】本発明のクラッチ組立体10において、ハ
ウジング14、18の少なくとも一方が、全体として、
符号58で図示するように、ハウジングに取り付けられ
た少なくとも一つの回転防止突片を備えている。この回
転防止突片58は、ハウジング14、18が互いに当接
する関係に配置されたとき、これらのハウジング14、
18の他方に対して重なり合う関係に配置される部分6
6を有している。好適な実施の形態において、該クラッ
チ組立体10は、クラッチハウジング14の外周面50
の他方に配置された少なくとも二つの回転防止突片58
を備えている。これらの回転防止突片58は、クラッチ
ハウジング14上で相互に非対称に隔てられ、また、該
回転防止突片は、伝動装置のケース12に形成された対
応する凹所60内に緩く受け入れられる。図2及び図5
に最も良く図示するように、この回転防止突片58は、
互いに異なる幾何学的形状を画成する。このため、この
回転防止突片58は、作業者がクラッチ組立体10を伝
動装置ケース12に取り付ける際の案内となる。例え
ば、二つの回転防止突片58の一方は、断面で見たと
き、略矩形の形状を画成することができ、そのもう一方
は、断面で見たとき、略三角形の形状を画成することが
できる。このため、該クラッチ組立体は、作業員により
適正に方向決めされる場合に限り、ケーシング12に適
正に受け入れられ且つ該ケーシングに取り付けられる。
回転防止突片58の形状は、この作業を容易にし、ま
た、実質的に間違い無しにする。これらの回転防止突片
58は、その対応する凹所60内にルーズに受け入れら
れ、このため、ピストンハウジングに形成された圧力付
与ポート(図示せず)を伝動装置のケーシングに形成さ
れた対応するポート(同様に図示せず)と適正に整合す
るように最終的に調節することができ、このため、流体
がチャンバ44内に受け入れられて、漏洩せずに、ピス
トン42に付与することができる。
【0016】環状ハウジングのもう一方(この場合、ピ
ストンハウジング18)は、該ハウジングから半径方向
に伸長する少なくとも一つのタブ62を備えている。こ
の回転防止突片58の重なり合い部分66には、スロッ
ト64が形成されている。このタブ62は、ピストンハ
ウジング18の外周面54に形成されており、また、該
タブは、スロット64内に受け入れられる。好適な実施
の形態において、該クラッチ組立体10は、ピストンハ
ウジング18の外周面54に配置された少なくとも二つ
のタブ62を備えていて、そのタブは、突片58の重な
り合い部分66に形成されたスロット64に対応する。
これらのスロット64は、環状のクラッチ組立体10に
関して半径方向に向けて突片58内に伸長する。スロッ
ト64の各々は、重なり合い部分66の側部に形成され
た少なくとも一つの開口部68を有している。該タブ6
2は、ピストンハウジング18とクラッチハウジング1
4とが相対的に回転動作するとき、回転防止突片58の
側部70に形成された開口部68を通じてスロット64
内に受け入れられる。この目的のため、また、図4に最
も良く図示するように、タブ62は、半径方向に伸長す
るリッジ部分72を有している。他方、スロット64
は、対応する切欠き74を有している。タブ62をスロ
ット64内に受け入れたとき、クラッチハウジング14
に関してピストンハウジング18を配置し得るように、
これらのリッジ部分72は、該切欠き74内に受け入れ
られる。これらのタブ62及びスロット64は、形状及
び厚さが対応したものである形態として、特定のタブ
は、特定のスロットにしか受け入れられず、これによ
り、製造工程を更に簡略化し、組み立て中の間違いの可
能性を解消することが可能であることを認識すべきであ
る。
【0017】クラッチハウジング14及びピストンハウ
ジング18の各々は、対向した環状の係合面76、78
を提供し、これらの係合面は、クラッチ組立体10内で
互いに当接し合う関係に配置される。該ピストンハウジ
ング18は、そのそれぞれの係合面78からクラッチハ
ウジング14に向けた方向に伸長する環状のパイロット
フランジ80を備えている。この環状のパイロットフラ
ンジ80は、ピストン及びクラッチハウジング14、1
8が互いに関して回転されたとき、クラッチハウジング
14の上の対応する面82と協働し、タブ62が「ツイ
ストロック(twist lock)」状に開口部68
を通じてスロット64内に受け入れられる。
【0018】上述し且つ図面に図示したた構造体は、二
つの部品から成るクラッチ組立体を組み立てるのを助
け、本発明のツイストロックの特徴を提供する。更に、
突片58は、ピストンハウジング18の一部を形成し、
タブ62は、本発明の精神から逸脱せずに、クラッチハ
ウジング14の一部分を形成することが当業者に理解さ
れよう。その何れの場合でも、タブ62は、スロット6
4内に受け入れられて、クラッチ組立体10を伝動装置
内に取り付ける前に、クラッチハウジング14及びピス
トンハウジング18を共に係止することができる。この
ため、二つの部品から成る組立体を共に保持するばねリ
テーナクリップは、不要である。更に、半径方向への間
隔が等しくないか、又は、その間隔が等しいが、一つ、
又は二つ以上の突片を省略して、等しくない間隔とし
た、同一の突片及びスロットを多数、採用することも本
発明の範囲に属するものである。本発明のクラッチ組立
体は、自動車の伝動装置の製造工程を簡略化し且つその
工程数を少なくし、これにより、その工程に伴うコスト
を削減することに寄与するものである。
【0019】本発明は、単に一例として説明したもので
ある。使用した技術用語は、限定的なものではなく、説
明のための意味にて解釈すべきであることを理解すべき
である。
【0020】上記の教示内容に従い、本発明の多数の改
変例、及び変更例が可能である。このため、特許請求の
範囲において、本発明は、具体的に説明した以外の形態
にて実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】伝動装置ケーシング上に取り付けられた本発明
のクラッチ組立体の一部断面図とした側面図である。
【図2】本発明のクラッチ組立体の斜視図である。
【図3】図2に円で囲った構造体を示す拡大図である。
【図4】本発明のピストン及びクラッチハウジングの一
部断面図とした側面図である。
【図5】本発明のクラッチ組立体の端面図である。
【符号の説明】
10 クラッチ組立体 12 ケーシン
グ 14 クラッチハウジング 16 クラッチ
副組立体 18 ピストンハウジング 20 ピストン
副組立体 22 複数のプレート 26 摩擦クラ
ッチハブ 28 摩擦ディスク 31 ローラ軸
受 32 ケージ 34 ローラ 36 クラッチ機構 38 ケージ 40 スプラグ 42 環状ピス
トン 44 チャンバ 46 接触面 48 戻りばね 50、54 外
周面 52 肩部 56 スナップ
リング 58 回転防止突片 59 切欠き 60 凹所 62 タブ 64 スロット 66 突片の重
なり合う部分 68 開口部 70 突片の側
部 72 リッジ部分 74 切欠き 76、78 係合面 80 パイロッ
トフランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランク・ロビンズ アメリカ合衆国イリノイ州60188,キャロ ル・ストリーム,ハイアニス・サークル 1096

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動装置のケーシング(12)に固定さ
    れ得るようにしたクラッチ組立体(10)にして、 クラッチ副組立体(16)を内部で支持するクラッチハ
    ウジング(14)と、 ピストン副組立体(20)を内部で支持するピストンハ
    ウジング(18)とを備え、 前記ピストン副組立体(20)が前記ピストンハウジン
    グ(18)内で動いて、前記クラッチハウジング(1
    4)内の前記クラッチ副組立体(16)を作動させ得る
    ように、前記クラッチハウジング(14)が前記ピスト
    ンハウジング(18)と当接し、 前記ハウジング(14、18)の少なくとも一方が、そ
    のハウジングに取り付けられた少なくとも一つの回転防
    止突片(58)を有し、該回転防止突片が、伝動装置の
    前記ケーシング(12)に形成された対応する凹所(6
    0)内に受け入れられ得るようにされ、 前記少なくとも一つの回転防止突片(58)が、該突片
    に形成されたスロット(64)を有し、前記ハウジング
    (14、18)が互いに関して当接する関係に配置され
    たとき、該回転防止突片が、該ハウジングの他方と重な
    り、 前記ハウジング(14、18)の前記他方が、該ハウジ
    ングから伸長しかつ前記少なくとも一つの回転防止突片
    (58)に形成された前記スロット(64)に対応する
    少なくとも一つのタブ(62)を備え、 該クラッチ組立体(10)を前記伝動装置内に取り付け
    る前に、前記クラッチハウジング(14)及び前記ピス
    トンハウジング(18)を共に係止し得るように前記タ
    ブ(62)が前記スロット(64)内に受け入れられる
    クラッチ組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクラッチ組立体(1
    0)にして、前記クラッチハウジング(14)が略環状
    の形状でありかつ前記伝動装置のケース(12)に接す
    る外周面(50)を画成し、 前記少なくとも一つの回転防止突片(58)が、前記ク
    ラッチハウジング(14)の外周面(50)に形成され
    るクラッチ組立体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のクラッチ組立体(1
    0)にして、前記ピストンハウジング(18)が略環状
    の形状でありかつ外周面(54)を画成し、その外周面
    が前記クラッチハウジング(14)の前記外周面(5
    0)に対応しかつ伝動装置のケース(12)に止めら
    れ、 前記少なくとも一つの回転防止突片(58)が、前記ピ
    ストンハウジング(18)の前記外周面(54)に対し
    て重なり合う関係に配置された部分(66)を有するク
    ラッチ組立体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のクラッチ組立体(1
    0)にして、前記スロット(64)が、前記回転防止突
    片(58)の前記重なり合う部分(66)に形成され、
    前記少なくとも一つのタブ(62)が、前記ピストンハ
    ウジング(18)の前記外周面(54)に形成され且つ
    前記スロット(64)内に受け入れられるクラッチ組立
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のクラッチ組立体(1
    0)にして、前記スロット(64)が、前記クラッチ組
    立体(10)に関して、前記少なくとも一つの回転防止
    突片(58)内に半径方向に向けて伸長し、 前記スロット(64)が、前記少なくとも一つの回転防
    止突片(58)の側部(70)に形成された少なくとも
    一つの開口部(68)を有し、 前記ピストンハウジング(18)及び前記クラッチハウ
    ジング(14)が相対的に回転するとき、前記タブ(6
    2)が、前記回転防止突片(58)の側部(70)に形
    成された前記開口部(68)を通じて、前記スロット
    (64)内に受け入れられるクラッチ組立体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のクラッチ組立体(1
    0)にして、前記少なくとも一つのタブ(62)が、半
    径方向に伸長するリッジ部分(72)を有し、前記スロ
    ット(64)が、対応する切欠き(74)を有し、 前記タブ(62)が前記スロット(64)内に受け入れ
    られたとき、該リッジ部分(72)が、前記切欠き(7
    4)内に受け入れられて、前記ピストンハウジング(1
    8)を前記クラッチハウジング(14)に関して配置す
    るクラッチ組立体。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のクラッチ組立体(1
    0)にして、前記クラッチハウジング(14)及び前記
    ピストンハウジング(18)の各々が、前記クラッチ組
    立体(10)内で相互に当接する関係に配置された環状
    の係合面(76、78)を提供し、 前記ピストンハウジング(18)が、前記クラッチハウ
    ジング(14)の方向に向けてそのそれぞれの合わせ面
    (78)から伸長する環状のパイロットフランジ(8
    0)を備え、前記ピストンハウジング(14)及び前記
    クラッチハウジング(18)が互いに関して当接する関
    係に配置されたとき、該環状のパイロットフランジ(8
    0)が、前記クラッチハウジング(14)の対応する面
    (82)と協働するクラッチ組立体。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のクラッチ組立体(1
    0)にして、前記少なくとも一つのハウジング(14、
    18)の前記外周面(50、54)に配置された二つの
    回転防止突片(58)を備え、該回転防止突片(58)
    が、前記少なくとも一つのハウジング(14、18)の
    上で相互に非対称に離間され且つ前記伝動装置のケース
    (12)に形成された対応する凹所(60)内に受け入
    れられるクラッチ組立体。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のクラッチ組立体(1
    0)にして、前記二つの回転防止突片(58)の一方
    が、該二つの回転防止突片(58)の他方と異なる幾何
    学的形状を画成するクラッチ組立体。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のクラッチ組立体(1
    0)にして、前記二つの回転防止突片(58)の一方
    が、断面で見たとき、略矩形の形状を画成し、該突片の
    他方が、断面でみたとき、略三角形の形状を画成するク
    ラッチ組立体。
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