JPH09209973A - 水中モータ - Google Patents

水中モータ

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JPH09209973A
JPH09209973A JP23543796A JP23543796A JPH09209973A JP H09209973 A JPH09209973 A JP H09209973A JP 23543796 A JP23543796 A JP 23543796A JP 23543796 A JP23543796 A JP 23543796A JP H09209973 A JPH09209973 A JP H09209973A
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JP
Japan
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motor
stator
motor housing
end bracket
pump
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JP23543796A
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English (en)
Inventor
Tadao Sugiyama
忠夫 椙山
Tomonori Kojima
智則 小嶋
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Hitachi Taga Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Taga Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】固定子をモータハウジング内に圧入する場合
に、その圧入力にバラツキがあっても、これを容易に定
位置にセットすることができ、製品の組立作業性を向上
させることのできる水中モータの提供。 【解決手段】固定子と、この固定子の内側に配置される
回転子と、前記固定子の外周に嵌合し、かつその外周を
囲う筒状のモータハウジング3とを有し、前記固定子を
モータハウジング3に押し込むように圧入する水中モー
タにおいて、前記押込み固定子を所定の位置で受け止め
る固定子位置決め突起3cをモータハウジング3の内周
より突き出すように前記モータハウジング3に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中モータに係り、
例えば汚水処理用として利用される縦形水中ポンプに組
み込んで使用される水中モータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に用いられる汚水処理システムは、
貯水槽と、曝気槽と、沈殿槽と、消毒槽とからなり、水
中ポンプは汚水処理の初段に位置している。
【0003】水中ポンプは、外部に設置した3つのフロ
ートスイッチ(高水位検知用、中水位検知用、低水位検
知用)を使用し、その動作方法は、貯水槽に汚水が流入
し水位が上昇して、低水位検知フロートスイッチがオン
し、さらに水位が上昇して、中水位検知フロートスイッ
チがオンした時点でポンプモータが起動する。その際ポ
ンプモータは一定回転数で制御される。
【0004】そして水位が下がり、中水位検知フロート
スイッチがオフした時点で増速回転制御を行う。
【0005】なお、増速回転制御によりさらに水位が下
がり、揚程高が高くなるが、この問題に対しては、ポン
プの回転数を上げることにより一定排水量の汚水を次の
曝気槽に供給することができる。
【0006】またモータの停止タイミングは、水位が下
がって中水位検知フロートスイッチがオフし、さらに水
位が低下して低水位検知フロートスイッチがオフした時
点である。
【0007】また高水位検知フロートスイッチは、モー
タが回転しているにもかかわらず汚水の流入量が多い場
合、逆にモータ回転数を下げて排水量を抑える。
【0008】従来の縦形水中ポンプとしては、例えば実
開平5−14591号に示されるように、単相あるいは
三相AC電源による、誘導モータが一般的である。
【0009】しかし、誘導モータの場合、AC電源の電
源周波数の相違による、モータ回転数の変化が生じるこ
とは避けられない。
【0010】AC電源の周波数に左右されない回転数の
任意設定、起動トルクの向上、回転数変更等は、従来の
誘導モータにインバータ制御等の制御回路を追加するこ
とにより可能となるが、これによれば、従来の水中ポン
プの誘導モータの外に、制御部を新たに追加するため、
水中ポンプを大形化することになり、また誘導モータの
場合、起動時大トルクを発生することはできない。
【0011】また、AC電源の場合、周波数によって回
転数が決まるため、同一機種で同一性能を得るために
は、周波数毎のポンプランナーおよびポンプケーシング
を持たねばならない。
【0012】一方、ブラシレスモータ形水中ポンプとし
ては、従来、深井戸用水中ポンプが提案されているが、
DC電源によるブラシレスモータの場合、直接AC電源
を使用することはできず、AC電源で運転する場合、電
源切換装置を新たに必要とし、使い勝手上問題となる。
【0013】これに対し、本発明者等は、モータをDC
ブラシレスモータとし、回転数制御のための回転数検出
部、回転数を任意に設定するための制御部、さらにAC
電源よりDC電源変換の回路部を内蔵した水中ポンプを
先に提案し、これによれば、従来提案されている深井戸
用の水中ポンプのように、電源切換装置を新たに必要と
するものではなく、またブラシレスモータは誘導モータ
に比較して効率が高く、しかも起動時大トルクを発生す
ることから粘性の高い液体の使用下において有利であ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
固定子をモータハウジング内に圧入する場合に、その圧
入力にバラツキがあると、1回の圧入操作で固定子を定
位置にセットするのはなかなか難しい。
【0015】本発明の目的は、固定子をモータハウジン
グ内に圧入する場合に、その圧入力にバラツキがあって
も、これを容易に定位置にセットすることができ、製品
の組立作業性を向上させることのできる、改良された水
中ポンプを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的は、固定子と、
この固定子の内側に配置される回転子と、前記固定子の
外周に嵌合し、かつその外周を囲う筒状のモータハウジ
ングとを有し、前記固定子をモータハウジングに押し込
むように圧入する水中モータにおいて、前記押込み固定
子を所定の位置で受け止める固定子位置決め突起をモー
タハウジングの内周より突き出すように前記モータハウ
ジングに形成することによって達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面により説明
する。
【0018】まず、ブラシレスモータの構成を図1、図
2、および図5を参照して説明する。
【0019】ブラシレスモータの固定子部は、固定子鉄
心1の内周に形成されたスロット内に、固定子巻線2
を、電気絶縁物を介して巻線機により直接巻き込んで構
成され、さらにモータハウジング3に圧入して締結され
ている。
【0020】ブラシレスモータの回転子部は、モータ回
転軸4にロータヨーク5を圧入して締結し、モータとし
ての磁界を作るためのメインマグネット6を、ロータヨ
ーク5に接着剤等により固定すると共に、FGセンサと
しての磁界を形成するFGマグネット7を、接着剤等で
FGヨーク8に固定し、FGヨーク8は、モータ回転軸
4にロックナット9により固定することにより、軸受1
0a,10bによって回転自在に上側エンドブラケット
11および下側エンドブラケット12に支持されてい
る。
【0021】なおモータハウジング3は、機械的強度と
耐食性、および固定子巻線2の熱放散等を考慮してステ
ンレス鋼板とすると良い。
【0022】次に、固定子巻線2への給電の位相の切り
換えを行うためのホール素子13(図6参照)による回
転数検出手段と、回転数制御のための回転数検出を行う
FGセンサについて説明する。
【0023】図6において、銅箔と紙フェノール等の複
合材で構成したモータ回路基板14上には、FGコイル
パターン14aと、ホール素子13a〜13cにハンダ
接合されるリードパターン14bとが銅箔によりそれぞ
れ形成され、これらにモータケーブル15が接続され
る。
【0024】モータ回路基板14は、ネジ16で上側エ
ンドブラケット11に固定される。固定子部と回転子部
とを組み合わせた状態において、FGコイルパターン1
4aは、図5に示すように、回転子部におけるFGマグ
ネット7の磁界が作用すべく、このFGマグネット7と
微小隙間を介して対向し、回転子部の回転時にFGマグ
ネット7の磁界が回転することにより、回転速度に応じ
てFGコイルパターン14aに誘起する電圧を回転信号
として出力する。
【0025】そして、ホール素子13a〜13cは、回
転子部におけるFGマグネット7の磁界が作用するよう
に、このFGマグネット7と微小隙間を介して対向し、
ホール素子13a〜13cの磁極位置検出信号にもとづ
いて固定子巻線2の給電相切換えを制御することによ
り、回転トルクを発生する。
【0026】次にAC電源からDC電源を生成し、ブラ
シレスモータの固定子巻線2に流す駆動電流の給電相切
換えと、回転数制御を行う回路構成について、図1およ
び図4を参照して説明する。
【0027】この回路構成は、基本的には、固定子巻線
2の給電相切換制御用トランジスタ、回転数制御、およ
び過負荷保護等を行うモータ制御回路17と、AC電源
をDC電源に変換するDC電源変換回路18とを備えて
いる。
【0028】給電相切換制御用トランジスタ(モータド
ライバー)19を有するモータ制御回路基板20は、放
熱のためにアルミニウム放熱板21に取り付けられてい
る。上側エンドブラケット11の詳細を、図7〜図12
を参照して説明する。
【0029】上側エンドブラケット11は、ブラシレス
モータを定位置に固定して縦置きに設置するために、モ
ータハウジング3との位置合わせのための芯出し突起部
11a、および締付ボルト(図2の符号44を参照)に
よりモータハウジジング3を固定するための複数個のモ
ータ固定ネジ穴11bを備える。
【0030】また、このエンドブラケット11は、後述
するように、回路保護カバー22を突き合わせてネジ締
め固定したときに接合面の水密性を確保するための水密
保持用ゴムリング(図1の符号23参照)のゴムリング
装着溝11cを備える。
【0031】次に回路保護カバー22について図12〜
図14を参照して説明する。
【0032】回路保護カバー22は上側エンドブラケッ
ト11上に載置され、ケース結合ボルト24とケース結
合ナット25とでネジ締め結合することにより、水密保
持用ゴムリング23によって上側エンドブラケット11
との間が水密状態に結合される。
【0033】また回路保護カバー22は、水中ポンプを
運搬および設置するときの把手22aと、図1および図
3に示すフロートスイッチ用支柱26を取り付けるため
の支柱ネジ22bと、DC電源変換回路18が外部AC
電源を受電するための電源ケーブル(図1および図2の
符号27参照)を水密性を維持した状態で回路保護カバ
ー22を貫通させて外部に引き出すためのケーブル貫通
穴22cと、モータ制御回路17が水位検出フロートス
イッチケーブル(図2および図3の符号28参照)を水
密性を維持した状態で回路保護カバー22を貫通させて
外部に引き出すためのケーブル貫通穴22dとを備え
る。
【0034】ケーブル口出し部の詳細な構成を図3を参
照して説明する。
【0035】ゴム材質で電源ケーブル27およびフロー
トスイッチケーブル28とそれぞれ一体的に成形した鍔
付き口出し用リング29,30は、回路保護カバー22
のケーブル貫通穴22c,22dに挿入された状態で鍔
31a,31bによって押さえられ、鍔31a,31b
の外側に当接した金属製の封止キャップ32a,32
b、回路保護カバー22の口出し部止めネジ穴22e,
22fに螺合したネジ33a,33bで締め付けること
により、鍔31a,31bをゴムの弾性で密着させて水
密性を得る。
【0036】図1において、中間ケーシング34は、メ
カニカルシール35を介在させた状態で、モー回転軸9
を貫通させるように、ネジ36によって下側エンドブラ
ケット12の底部に固定し、その結合面をOリング37
によって水密構造とする。
【0037】ポンプ部はボルテックス方式のポンプであ
って、ポンプランナー38は、中間ケーシング34を貫
通したモータ回転軸4の軸端にネジ39によって固定さ
れる。
【0038】ポンプ上ケーシング40とポンプ下ケーシ
ング41とは、その両者を結合してポンプランナー38
を収容するポンプ室を形成する。
【0039】ポンプ下ケーシング41には、吸込穴41
aが形成され、ポンプ上ケーシング31には、配管接続
用の雄ネジ部を有するフランジ42が設けられている。
【0040】なお、前記した回路保護カバー22、上側
エンドグラケット11、下側エンドブラケット12、中
間ケーシング34、ポンプ上ケーシング40、ポンプ下
ケーシング41は合成樹脂材により成形されている。
【0041】図中、符号11dは上側エンドグラケット
11の下側に設けられたパッキング装着溝、12aは下
側エンドグラケット12の上側に設けられたパッキング
装着溝を示している。
【0042】ここで、ブラシレスモータと誘導モータと
のモータ特性を比較して図15に示す。
【0043】ブラシレスモータの特徴は、回転数非制御
時(回転数を制御しない状態のとき)にはトルクと回転
数は直線的に変化し、回転数が0のとき、すなわち起動
時のトルクが最大となる。
【0044】またブラシレスモータは、誘導モータと異
なり、マグネットの磁束とコイル巻線仕様を変えること
により、最大回転数を任意に設定することができ、かつ
AC電源の周波数に左右されずに所望の回転数を得るこ
とができる。
【0045】さらにブラシレスモータは、起動時の高ト
ルク化により起動性能の向上化を図ることもできる。
【0046】以上のように構成された水中ポンプは、フ
ランジ42に配水管を接続して水中に設置される。
【0047】DC電源変換回路18は、電源ケーブル2
7を介して受電したAC電源をDC電源に変換する。モ
ータ制御回路17は、このDC電源を使用して、水位検
出フロートスイッチ(図3の符号43a〜43c)から
の水位検出信号を参照してブラシレスモータへの給電を
オン・オフしてポンプの運転および停止を行う。
【0048】そして、FGセンサからの回転検出信号を
使用して回転数制御を実行すれば、或る範囲での負荷ト
ルクに対して回転数を一定に制御することができる。こ
れは、ポンプ揚程等の負荷の変化に対して回転数を一定
速度にすることにより、ポンプ吐出流量の変化量を少な
くすることを意味する。
【0049】またポンプ吐出流量を一定にするような帰
還制御を行えば、揚程の工程に拘らず一定の吐出量を安
定的に得ることができる。
【0050】さらにモータ制御回路17に電流リミッタ
等の保護回路を設けることにより、過負荷時にモータを
停止させる等の安全保護動作を行うこともできる。
【0051】ここで、本実施例で特徴とする構成を下記
する。
【0052】まず第1に、本実施例では、モータハウジ
ング3の内側に固定子位置決め突起3cを設けたもので
あって、この構成によれば、固定子をモータハウジング
3内に圧入する場合に、その圧入力にバラツキがあって
も、これを容易に定位置にセットすることができ、水中
モータの組立作業性を向上させることができる。
【0053】第2に、本実施例では、図2に示すよう
に、上側エンドブラケット11と下側エンドブラケット
12間に位置するモータハウジング3に、外側に膨出す
る膨出部(隆起部)3aを設け、この膨出部3aの内側
に、上側エンドブラケット11と下側エンドブラケット
12間でモータハウジング3を結合する締付ボルト44
を配置し、複数本からなる前記締付ボルト44の外側に
位置して、上側エンドブラケット11とモータハウジン
グ3間を水密にシールする、例えばゴム材からなるパッ
キング45、およびモータハウジング3と下側エンドブ
ラケット11間を水密にシールするパッキング46を配
置したものであって、この構成によれば、複数本からな
る締付ボルト1本1本の全周囲の、上側エンドブラケッ
ト11とモータハウジング3間、さらにはモータハウジ
ング3と下側エンドブラケット11間を1つ1つパッキ
ングでシールする必要がなくなり、その分水中ポンプの
組立工程を少なくすることができ、ひいては製品コスト
の低減化を図ることができる。
【0054】これに対し、図2の状態において、前記し
たごとき膨出部3aがなく、単なる筒状のモータハウジ
ングの場合、上側エンドブラケットとモータハウジング
間、およびモータハウジングと下側エンドブラケット間
を結合する締付ボルトはモータハウジングの外側に出る
ことになるが、この構成によれば、前記したパッキング
45,46以外に、さらに複数本からなる締付ボルト1
本1本の全周囲の、上側エンドブラケットとモータハウ
ジング間、さらにはモータハウジングと下側エンドブラ
ケット間を1つ1つパッキングでシールする必要があ
る。
【0055】また、締付ボルトがモータハウジングの外
側にあると、不慮の外力が加わった場合の衝撃によって
締付ボルトが曲げられ、上側エンドブラケットあるいは
下側エンドブラケットとモータハウジング間のシール効
果が損なわれ、モータハウジング内に水が浸入する虞れ
がある。
【0056】なお、前記に代えて、上側エンドブラケッ
トおよび下側エンドブラケットの横方向の寸法を大きく
し、上側エンドブラケットと下側エンドブラケット間の
水密シールに関与しない部分で上側エンドブラケットと
下側エンドブラケットとを締付ボルトにより結合して、
その両エンドブラケット間でモータハウジングを締付挾
持することも考えられるが、この構成によれば、装置が
大形化することは避けられず、例えば製品輸送の点、さ
らには材料、つまりコストの点で不利となる。一方、装
置の大形化を避けるべく、モータハウジングの外側に、
上側エンドブラケットと下側エンドブラケット間を結合
する締付ボルトを通す切欠を設けるようにした場合は、
この切欠によって固定子側の磁気通路が一部遮られるこ
とになり、有効磁束が得られず、固定子鉄心の磁気回路
特性が損なわれ、その結果、モータとしては磁気変化を
生じるので回転変動が発生する等の問題が考えられ、採
用することはできない。
【0057】第3に、本実施例では、モータハウジング
3を、筒形に絞りプレスしたステンレス鋼板製のモータ
ハウジングとしたものであって、ステンレス鋼板を筒形
に絞りプレスしたものは、モータハウジングを溶接によ
って成形したもののように、水中での経年使用によって
溶接部分から腐食割れが入ることがなく、水密性に優
れ、寿命劣化がない。また、絞り加工は、溶接加工に比
べて寸法精度が良いことに加えて、多くの手間を要する
溶接加工に比べてコストの低減化をも図り得、本発明者
等の試作によれば、溶接加工して得られたモータハウジ
ングに比べて絞り加工して得られたモータハウジングの
コストを10%程度低減することができた。 第4
に、本実施例では、図18〜図19に示すように、モー
タハウジング3の固定子入口を大径とし、奥側に向かう
テーパ部3bを形成したものであって、この構成によれ
ば、モータハウジング3のテーパ部3bに沿って固定子
を徐々に圧入して定位置にセットするに先立ち、前記大
径部が固定子をスムーズに導入するためのガイドとして
機能し、固定子のセット作業に際し、固定子鉄心1や固
定子巻線2がモータハウジング3に無駄にぶつかって変
形したり損傷する不具合をなくすことができる。
【0058】なお、その際、モータハウジング3の内側
にのみテーパを設け、モータハウジング3の外周は全て
同一の外径寸法とすれば、モータハウジング3と上側エ
ンドブラケット11間をシールするパッキング45、お
よびモータハウジング3と下側エンドブラケット12間
をシールするパッキング46との部品の共用化を図るこ
とができ、経済的である。
【0059】第5に、本実施例では、モータ制御回路基
板20等の電気回路基板を、この電気回路基板と一体に
取り付けた放熱板21共々、上側エンドブラケット11
の側方に設けたポケット部11eに装着したものであっ
て、この構成によれば、水中モータの高さ方向の寸法を
抑えられることに加えて、電気回路基板の周囲を、水中
モータを設置した槽内の液体によって効率良く冷却する
ことができ、電気回路基板の熱的影響によるトラブル発
生の頻度を少なくすることができる。
【0060】なお、その際、電気回路基板装着ポケット
部11eの側壁に、電気回路基板・放熱板組込ユニット
をポケット部底部の固定溝47にガイドする勾配11f
をつけておけば、狭いポケット部11e内での電気回路
基板・放熱板組込ユニットの位置決め作業を良好ならし
めることができる。
【0061】第6に、本実施例では、モータ回転軸4の
上側寄りを支持する軸受10aの下側を、上側エンドブ
ラケット11にボルト48によって固定した押さえ板で
あるインサート(なお、このインサートは、鉄材あるい
は合成樹脂材、その他適宜の材料によって構成すること
ができる)49により支持したものである。
【0062】すなわち、モータ回転軸4の上側寄りを支
持するためこのモータ回転軸4に圧入された軸受10a
は、モータ回転軸4の回転による影響を受けて少しずつ
回転し、経年使用によって軸受10aとその外周の上側
エンドブラケット11との間に摩擦を生じ、軸受10a
に外輪クリープを生じて、この軸受10aと上側エンド
ブラケット11との間に隙間を生じる。
【0063】なお、モータ回転軸4は、このモータ回転
軸4の下側寄りを支持する軸受10bの下方の板バネ5
0によって上方向の予圧を受けているものの、モータ回
転軸4の上側寄りを支持する軸受10aと上側エンドブ
ラケット11との間に隙間を生じると、モータ回転軸4
の回転が微視的にみて「すりこぎ」状となり、その運動
は、モータ回転軸4に取り付けられているFGヨーク8
と、上側エンドブラケット11に取り付けられているモ
ータ回転基板14間の間隔のバラツキに繋がり、モータ
回転検出系の制御にパルス抜けを生じる等の不具合を生
じる。
【0064】これに対し、本実施例によれば、モータ回
転軸4の上側寄りを支持する軸受10aの下側をインサ
ート50によって支持することにより、前記した現象に
よって軸受10aとその外周の上側エンドブラケット1
1との間に摩擦を生じ、軸受10aに外輪クリープを生
じても、モータ回転軸4の回転に前記したごとき「すり
こぎ」状の回転運動を生じることはなく、モータ回転検
出系の制御にパルス抜けを生じるといった不具合をなく
し、製品の信頼性を向上させることができる。
【0065】
【発明の効果】以上本発明は、固定子と、この固定子の
内側に配置される回転子と、前記固定子の外周に嵌合
し、かつその外周を囲う筒状のモータハウジングとを有
し、前記固定子をモータハウジングに押し込むように圧
入する水中モータにおいて、前記押込み固定子を所定の
位置で受け止める固定子位置決め突起をモータハウジン
グの内周より突き出すように前記モータハウジングに形
成したものであて、この構成によれば、固定子をモータ
ハウジング内に圧入する場合に、その圧入力にバラツキ
があっても、これを容易に定位置にセットすることがで
き、水中ポンプの組立作業性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水中モータを組み込んだポンプの
内部構造を示す縦断面図である。
【図2】図1の一部分解斜視図である。
【図3】図1の横方向の部分断面図である。
【図4】モータを含めたポンプ駆動ユニットのブロック
図である。
【図5】図1において水中モータのみを取り出して示す
内部構造説明図である。
【図6】モータ回路基板14の平面図である。
【図7】上側エンドブラケット11の平面図である。
【図8】図7の縦断面図である。
【図9】図7の底面図である。
【図10】上側エンドブラケット11の斜視図である。
【図11】上側エンドブラケット11の底側の斜視図で
ある。
【図12】上側エンドブラケット11と回路保護カバー
22とモータ制御回路基板(20)・放熱板(51)組
込ユニットの分解斜視図である。
【図13】回路保護カバー22の平面図である。
【図14】回路保護カバー22の内部構造説明図であ
る。
【図15】ブラシレスモータと誘導モータとの特性比較
線図である。
【図16】本発明の第2の実施例を示すモータハウジン
グ3の斜視図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】図17のA−A断面図である。
【図19】モータハウジング3の固定子を圧入した状態
を示す、図18に相当する図である。
【符号の説明】
1…固定子鉄心、2…固定子巻線、3…モータハウジン
グ、3a…膨出部(隆起部)、3b…テーパ部、3c…
固定子位置決め突起、4…モータ回転軸、5…ロータヨ
ーク、6…メインマグネット、10aおよび10b…軸
受、11…上側エンドブラケット、11d…パッキング
装着溝、11e…ポケット部、11f…勾配、12…下
側エンドブラケット、20…モータ制御回路基板、21
…アルミニウム放熱板、43a〜43c…水位検出フロ
ートスイッチ、44…締付ボルト、45および46…パ
ッキング、49…インサート(押さえ板)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子と、この固定子の内側に配置され
    る回転子と、前記固定子の外周に嵌合し、かつその外周
    を囲う筒状のモータハウジングとを有し、前記固定子を
    モータハウジングに押し込むように圧入する水中モータ
    において、 前記押込み固定子を所定の位置で受け止める固定子位置
    決め突起をモータハウジングの内周より突き出すように
    前記モータハウジングに形成したことを特徴とする水中
    モータ。
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