JPH09209911A - 移動装置 - Google Patents

移動装置

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JPH09209911A
JPH09209911A JP8013303A JP1330396A JPH09209911A JP H09209911 A JPH09209911 A JP H09209911A JP 8013303 A JP8013303 A JP 8013303A JP 1330396 A JP1330396 A JP 1330396A JP H09209911 A JPH09209911 A JP H09209911A
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JP
Japan
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opening
closing
jet
moving
moving device
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JP8013303A
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Inventor
Katsuhiro Maeda
田 勝 宏 前
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で軽量であり、空間内で一定の位
置や姿勢を保つ動作等の種々の動作が容易に可能な小型
化に適した移動装置を提供する。 【解決手段】 移動装置は、移動体本体(11)と、こ
の移動体本体(11)の内部に形成され圧力流体が収容
される圧力空間(15)と、移動体本体(11)に圧力
空間(15)と連通して形成され圧力流体を外部へ噴出
するための複数の噴出口(12、13、14)と、複数
の噴出口の各々を個別に開閉するための複数の開閉部材
(17、18)と、移動体本体を所望移動させるために
開閉部材(17、18)を個別に開閉制御する開閉制御
手段(19)とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】配管内やタンク等を点検するための小型
の移動装置が開発され実用に供されている。
【0003】本発明は移動装置に係り、特に簡易な構成
で小型化可能な移動装置に関する。
【0004】従来の移動装置の移動方式として、車輪を
用いる方式や歩行方式は、例えば広い範囲の大小の管径
に対応することが容易でない等、空間に対する適応度が
低く、制御が複雑であり、運動の自由度が低い。
【0005】これに対して運動の自由度を上げるために
採用される游泳方式は、装置が大きく重くなり、装置の
機構および制御がともに複雑になり、小型化には適さな
い。このため、装置が侵入できる狭隘箇所の大きさが自
ずから限られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の游泳方式の移動
装置は、移動や操縦のためにスクリューやラダー等を用
いており、このため、複雑な機構を必要とし、制御も難
しく、大きく重かった。このため空間内で一定の位置や
姿勢を保つ動作等を実行することはかなり難しかった。
また、所望の動作を達成するためには、本来の運動に必
要な自由度を越える専用の推進機を搭載したりする必要
があり、タンク等の運動機構とは別の機構に頼る点も多
かった。
【0007】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消し、簡単な構造で軽量であり、空間内で
一定の位置や姿勢を保つ動作等の種々の動作が容易に可
能な小型化に適した移動装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による移動装置は、移動体本体と、この移動
体本体の内部に形成され圧力流体が収容される圧力空間
と、前記移動体本体に前記圧力空間と連通して形成され
前記圧力流体を外部へ噴出するための複数の噴出口と、
複数の前記噴出口の各々を個別に開閉するための複数の
開閉部材と、前記移動体本体を所望移動させるために前
記開閉部材を個別に開閉制御する開閉制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0009】好適には、前記圧力空間内に、前記圧力流
体を供給する圧力流体源が配設されている。
【0010】また、前記移動体本体の外部に前記圧力流
体を供給する圧力流体源が配設され、この圧力流体源に
は前記圧力空間に連通する索体が接続されている。
【0011】上述の本発明においては、噴出口を開閉手
段によって開閉することによって、噴出口と圧力空間と
の連通状態を開閉する。開けられた噴出口から圧力流体
が噴出し、これに伴い推力が生成される。移動体本体の
移動態様に応じて、噴出口毎に開閉部材を開閉制御手段
によって制御し、移動体本体を所望に移動させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態例を図
面を参照して詳細に説明する。
【0013】本発明の一実施形態例を図1乃至図9を参
照して以下に説明する。
【0014】図1は本実施形態例の移動装置10を示す
外観斜視図である。移動装置10は水中等の流体中を移
動する移動装置である。
【0015】移動装置10は、球状の外形を有する移動
体本体11を備えており、移動体本体11の表面には複
数の第1噴出口12、第2噴出口13、第3噴出口14
が形成されている。
【0016】複数の第1噴出口12、第2噴出口13、
第3噴出口14は移動体本体11の表面に次のように分
布している。
【0017】移動体本体11の球面は正20面体に外接
し、この球面に内接する正20面体の複数の頂点位置に
第1噴出口12が形成されている。隣接する3個の第1
噴出口12を結んでできる正三角形面の重心位置に第2
噴出口13が形成されており、第2噴出口13と3個の
第1噴出口12とを結ぶ曲線上にこの第2噴出口13を
囲うように3個の第3の出口14が形成されている。1
個の第2噴出口13とこれを囲う3個の第3噴出口14
は、一組の噴出口を形成する。
【0018】上述のように第1噴出口12、第2噴出口
13および第3噴出口14は、移動体本体11の球面上
に極めて高い対称性で分布されている。
【0019】移動体本体11の内部には、圧力流体が収
容される球状の圧力空間15が形成されている。圧力空
間15には、圧力流体を圧力空間15へ供給するための
小型ボンベ16が配設されている。複数の第1噴出口1
2、第2噴出口13、第3噴出口14の各々は、移動体
本体11の内部に放射状に形成された配管12a,13
a,14aによって圧力空間15と連通されている。配
管12aと,配管13a,14aには、複数の第1噴出
口12と、第2噴出口13および第3噴出口14の各々
を開閉するための複数の開閉部材17、18が配設され
ている。
【0020】移動装置10には開閉部材17、18を開
閉制御する開閉制御手段19が設けられている。開閉部
材17、18は開閉制御手段19によって個別に開閉制
御され、開閉制御する開閉部材17、18を選択するこ
とによって移動体本体11を所望移動させることが可能
になる。なお、開閉制御手段19は信号ケーブルによっ
て移動体本体11に接続されていてもよいし、信号ケー
ブルを用いず無線で移動体本体11で信号の授受を行う
ようにしてもよい。
【0021】次に、図3乃至図6を参照して、開閉手段
17、18の具体例について説明する。図3は、第2噴
出口13を開閉する開閉手段18の一例を示す。開閉手
段17についても同様である。図3において、開閉手段
18は2組のバイメタル20a,20bによって形成さ
れており、バイメタル20a,20bはそれぞれに配管
13a,14aの開口を閉塞するように配設されてい
る。図3においては、第2噴射口13が圧力空間15に
対して開かれ、第3噴射口14が閉じられ、第2噴射口
13から流体が噴出されている状態が示されている。
【0022】開閉手段18のバイメタル20a,20b
は開閉制御手段19によって制御される。
【0023】バイメタル20a,20bからなる制御手
段18は開閉制御するための動力が供給されない状態で
対応する第2噴出口13あるいは第3噴出口14を閉じ
る状態にあり、開閉制御するための動力が供給される状
態で対応する第2噴出口13あるいは第3噴出口14を
開ける状態にある。すなわち、図4(a)はバイメタル
20a,20bが非通電状態にあることを示す図であ
り、この状態で、バイメタル20a,20bは屈曲され
ず第2噴出口13を閉塞する状態にある。また、図4
(b)はバイメタル20a,20bが通電加熱状態にあ
ることを示す図であり、この状態でバイメタル20a,
20bは屈曲され配管13aの流路が開かれ圧力空間1
5に対して第2噴出口13は開いた状態にある。このよ
うに、制御手段18は開閉制御するための動力が供給さ
れない状態で対応する第2噴出口13あるいは第3噴出
口14を閉じる状態にあり、開閉制御するための動力が
供給される状態で対応する第2噴出口13あるいは第3
噴出口14を開ける状態にあるようにし、移動に寄与す
る噴出口を開く場合にのみ開閉手段17、18に動力を
供給するようにしたので、動力の節約と装置の安全性の
確保を図ることができる。
【0024】なお、バイメタル20a,20bの代わり
に、配管13a,13bの流路を開閉し得る弁ならバイ
メタルに限らず他のものでもよい。
【0025】図5は、第2噴出口13を開閉する開閉手
段18の他の例を示す。この例では、開閉手段18は圧
電素子21aと遮蔽板21bとから構成されている。遮
蔽板21bは圧電素子21aによって側部からスライド
駆動され、配管13aの開口を開閉する。図5(a)は
圧電素子21aが非通電の状態にあることを示し、第2
噴出口13は閉じた状態にある。図5(b)は圧電素子
21aが通電駆動された状態にあることを示し、第2噴
出口13は開いた状態にある。なお、圧電素子21aの
代わりに、靜電素子や磁歪合金や形状記憶合金等を利用
することも可能である。
【0026】図6(a),(b)は、第2噴出口13を
開閉する開閉手段18のさらに他の例を示す。この例で
は、開閉手段18は、駆動アーム部22aと、配管13
aを開閉する円筒状の弁部22bと、弁部22bを内包
する球部22cとからなるボールバルブによって構成さ
れている。球部22c内には配管13aが中間部が中切
れの状態で取り付けられており、この中切れの中間部に
弁部22bが収まるようになっている。
【0027】図6(a)は噴出口13が圧力空間15に
対して閉鎖された状態を示し、駆動アーム部22aをA
方向へ移動させ先端の円筒部をB方向に回転させること
によって弁部22bは配管13aの中切れ部を閉塞させ
る位置に移動させられる。図6(b)は噴出口13が圧
力空間15に対して開かれた状態を示し、駆動アーム部
22aをC方向へ移動させ先端の円筒部をD方向に回転
させることによって弁部22bは配管13aの中切れ部
からはずれる位置に移動させられる。
【0028】次に移動装置10の可能な移動態様の例に
ついて説明する。以下に述べる種々の移動態様は、開閉
制御手段19によって開閉手段17、18を開閉し、圧
力空間15に対して連通する噴出口を選択することによ
って行われる。圧力空間15内には小型ボンベ16から
気相状態あるいは液相状態の高圧流体が供給され、圧力
空間15は外部に対して高圧状態にある。圧力空間15
に対して連通する噴出口が選択されると、選択された噴
出口から高圧流体が噴出し、推力が生成される。
【0029】図7は移動装置10が直線的な低速移動す
る場合を示す。この場合、1個の第2噴出口23と一組
の第3噴出口14のみが開けられている。
【0030】図8は移動装置10が直線的な高速移動す
る場合を示す。この場合、一組の第2噴出口、第3噴出
口14と、この一組の噴出口に隣接する3個の第1噴出
口12のみが開けられている。図7に示す場合に比べ開
けられた噴出口の個数が多く、また、開けられた3個の
第1噴出口12が一組の第2噴出口、第3噴出口14に
対し対称の位置に分布するため、直線的な高速移動が可
能になる。
【0031】図9は移動装置10が超信地旋回、すなわ
ち並進移動を伴うことなく一方向に旋回する場合を示
す。この場合、移動体本体11の中心点を通る対称な位
置関係にある噴出口から、球面上の互い逆方向の接線方
向へ流体が噴出されるように、第1噴出口12、第2噴
出口13および第3噴出口14が開閉制御手段19によ
って制御されている。
【0032】図10は移動装置10が定置保持する場合
を示す。この場合、移動体本体11の中心点に対し対称
の位置関係にある噴出口が開けられている。この噴出口
の開閉は、生じ得る推力のベクトル方向に互いに反対に
なるようにしさえすれば、連続的でも、断続的でも、間
欠的でよい。
【0033】以上、説明したように、本実施形態例の構
成によれば、多種多様な移動形態を容易に可能にする移
動装置10を供給することができる。また、移動装置1
0は簡単な構造で軽量に構成することが可能であり、移
動装置10の小型化を容易に図ることができる。また、
移動体本体11は球状の形状を有するので、極めて小さ
い摩擦抵抗の下で流体中を移動することができる。ま
た、第1噴出口12、第2噴出口13および第3噴出口
14は、移動体本体11の球面上に極めて高い対称性で
分布されているので、位置または姿勢の微調整を容易に
円滑に行うことができる。
【0034】次に、本発明の他の実施形態例について説
明する。
【0035】図11に示す移動装置30において、移動
本体31は、正四面体32の4個の頂点位置に小球部3
3と、正四面体32の4個の三角面に半球部34とを取
り付けて構成されている。小球部33と半球部34に
は、適当な所定の分布で複数の噴出口が形成されてお
り、これらの噴出口は移動体本体31中に設けられた図
示しない開閉手段によって開閉されるとともに移動体本
体31中に形成された圧力空間に連通可能に形成されて
いる。
【0036】本実施形態例では移動体本体31の主要部
を占める正四面体32に、噴出口が予め形成された小球
部33と半球部34とを取り付けるようにしたので、噴
出口の分布配列を柔軟に設計することが可能になる。
【0037】また、図12に示す移動装置40におい
て、移動本体41は、立方体42の6個の正方形面に6
個の半球部43を取り付けて構成されている。半球部4
3には、適当な分布で噴出口が形成されており、これら
の噴出口は移動体本体41中に設けられた図示しない開
閉手段によって開閉されるとともに移動体本体中に形成
された圧力空間に連通可能に形成されている。
【0038】本実施形態例においても、移動体本体41
の主要部を占める立方体42に、噴出口が予め形成され
た半球部43を取り付けるようにしたので、噴出口の分
布配列を柔軟に設計することが可能になる。
【0039】図13に示す移動装置50において、移動
体本体51は正八面体の形状を基本とし、一つの頂部に
小さな平面52が形成され、この平面52に対向する頂
部に、移動体本体51に圧力流体を補給するケーブル5
3が接続されている。噴出口は平面52と正八面体の殻
三角面の頂点近傍に形成されている。
【0040】本実施形態例によれば、移動体本体51の
外形は平面や直線で構成し単純な形状にされているの
で、製作を容易にすることができる。
【0041】図14に示す移動装置60において、移動
体本体61は6個の円柱状の脚部62が各々の軸線が直
交するように結合されて構成されている。結合された6
個の脚部62の軸線は、結合点を座標原点にし直交する
3座標軸を形成する位置関係にある。脚部62の側部お
よび底部の表面には、満遍無く噴出口が分布形成されて
いる。
【0042】本実施形態例によれば、移動体本体61は
直交する3座標軸を形成するように脚部62が結合さ
れ、かつ噴出口が各表面に満遍無く形成されているの
で、非常に繊細な移動制御が可能になる。
【0043】次に、図15および図16を参照して、さ
らに他の実施形態例について説明する。
【0044】移動装置70において、移動体本体71に
は図1に示した移動体本体11と同様の噴出口12、1
3、14と開閉手段17、18が配設されている。移動
体本体71の内部には移動体本体11の圧力空間11に
比べてより小さな圧力空間75が形成されている。移動
体本体71には圧力流体を送るための索体72が接続さ
れている。圧力流体を送り込むための圧力源としてのコ
ンプレッサ73は移動体本体75の外部に設けられ、索
体72の一端にコンプレッサ73が接続されている。索
体72の他方の端部は移動体本体71に挿入され圧力空
間75に延びている。なお、索体72には、開閉制御手
段等の制御信号を移動体本体75に送るための信号ケー
ブルが併設されていてもよい。
【0045】本実施形態例によれば、圧力流体源として
のコンプレッサ73を移動体本体75の外部に設け、索
体72を介してコンプレッサ73から圧力流体を移動体
本体75へ供給するようにしたので、移動体本体71の
内部に圧力流体源を設ける必要がなく、大容量の圧力流
体源を利用することが可能になり、移動体本体75び大
きさを大きくすることなく長時間の移動が可能な移動装
置を提供することができる。
【0046】次に、図17乃至図32を参照して、上述
してきた移動装置の応用例について説明する。
【0047】図17に示す移動装置80は、点検乃至観
察用の装置である。移動装置80には、例えばCCDカ
メラや撮影管等の撮影装置81が搭載されている。移動
装置80を狭隘箇所に侵入させ、撮影装置81によって
点検、観察等を行う。
【0048】従来の移動機構に比べて、運動の選択に柔
軟性があるため、搭載した撮影装置81に雲台は必ずし
も設ける必要はなくなり、例えば、図18に示すように
超信地旋回や、図19に示すような横滑り等の運動を、
移動装置80自身に行わせることにより、雲台の代替を
十分果せるだけでなく移動装置80の筐体の大きさぎり
ぎりの狭隘箇所に侵入した際にも、良好な運動性を発揮
することができ、この結果、観察対象物82をあらゆる
方向から容易にトレースすることが可能となる。このよ
うに雲台などの複雑な機構を用いることをやめ、筐体内
の機構や装置を簡素化することをできるため、単純で製
作が容易でかつ安価であり信頼性の高い移動装置にする
ことができる。
【0049】次に、他の応用例について説明する。
【0050】図20乃至図26に示す移動装置90は、
補修乃至各種作業用の装置である。移動装置90の移動
体本体91には作業腕92が取り付けられている。この
作業腕92によって作業対象物95に対し把持、運搬、
補修作業等を行うことができる。また、移動体本体91
には撮影装置81や、圧力流体や制御信号を送るための
索体72が接続されている。
【0051】従来の移動機構では、このような把持、運
搬、補修等の作業に適応する際、本体の十分な運動性が
無いため、運動性や自由度に優れた腕を必要とし、装置
が複雑で高価となり信頼性の面でも問題があった。
【0052】これに対し、本応用例では、移動装置90
が狭隘部に侵入した後も容易に移動体本体91の姿勢を
変更できる等の運動の柔軟性を有する。このため、作業
腕92は運動性や自由度について優れていることは特に
は必要がなく、単純で信頼性が高く安価に製作すること
が可能になる。
【0053】以下に、移動体本体91が柔軟な運動性を
備えることに基づいて作業腕92の構成について単純化
を図った例を説明する。例えば、作業腕92は、図21
に示すように屈曲可能な多関節の腕で構成することが可
能である。
【0054】また、図22や図23に示すように、作業
腕92を伸縮可能な腕、例えばテレスコピックチューブ
のような腕を設けるだけで構成することが可能である。
これによって、作業対象物95の把持、移動、運搬、牽
引等々の作業を容易に行うことができる。
【0055】また、図24乃至図26に示すように、作
業腕92を柔軟な腕を筐体表面に配置して構成すること
ができる。
【0056】次に、さらに他の応用例について説明す
る。
【0057】図27および図28に示す移動装置100
は、自律型の移動装置であり、搭載された撮影装置81
等の外界センサの情報を元に制御装置102で情報処理
を行い、噴出口103a,103b,103c等の開閉
を適正に制御し、自律した移動装置として機能する。
【0058】移動装置100は、例えば、搭載された撮
影装置81を用いて目標物の追尾したり、作業対称物等
との衝突を回避したりする。あるいは、移動体本体10
1の筐体に点在する触覚センサ104a,104bを用
いて衝突の回避を図ったり、移動体本体101に配設さ
れたジャイロ105によって移動体本体101の自己姿
勢を把握したり、軌道計算による自己位置の検証や把握
を行ったり、圧力計106によって深度の把握を行った
りする。また、照明107や発光パネル108やレー
ザ、超音波、音波等を用いて、周辺情報の採集、情報の
記録、伝達等々の能力を持たせることも可能である。
【0059】次に、他の応用例について説明する。
【0060】図29乃至図32に示す移動装置110
は、操縦型あるいは自律型の移動機構を連結して構成し
た連鎖型の移動装置である。
【0061】移動装置110は、搭載機器に対する積載
容積や浮力の不足等が生じた場合においても、複数の移
動体本体を連鎖させることで、狭隘部に対する適応性を
損ねずに、浮力や機器搭載容積等の確保を図ることがで
きる。
【0062】図29における移動装置110は、複数の
移動体本体111が伸縮自在の連鎖索113により連鎖
されており、各々の移動体本体111は連鎖索の伸縮の
範囲内で自由に移動することができる。
【0063】また、図30における移動装置110は、
複数の移動体本体111を柔軟な筐体112で全体を覆
う等することで、目的達成のための狭隘部侵入能力を減
ずることなしに、機器積載容積、浮力、排水量等を確保
できるように構成されている。
【0064】図29あるいは図30に示す移動装置にお
いて、移動体本体11ごとに機能要素を特化することが
可能である。例えば図30において、撮影用移動体本体
111a、浮力用移動体本体111b、動力用移動体本
体111c等を形成することで、移動装置110の全体
構成を複数の移動体本体111a,111b,111c
等の組み替え、順列替え等を行うことにより、目的に合
わせて柔軟に変更することができるほか、保守、点検、
整備等も容易とすることができる。
【0065】また、図31あるいは図32に示す移動装
置110は、複数の球状の移動体本体111を連鎖させ
て構成されている。
【0066】また、図32に示すように、複数の移動体
本体111を1本の連鎖索115で連鎖させることも可
能である。この場合、連鎖索115を圧力流体供給用の
索体や制御信号伝送用の信号ケーブルとして兼用するこ
とも可能である。これによって、外部へ延びる索体の本
数を少なくし、移動装置110の移動を拘束する阻害要
因を最小に抑えることが可能になる。
【0067】以上説明したように、上述の種々の実施形
態例の構成によれば、サーボ機構等を用いて噴出する流
体の圧力の制御を行うようなことがなく、単純に噴出口
の開閉の制御を行うだけで任意の方向への推力を調整す
ることができる。
【0068】また、スラスタやラダー等を用いることな
く、姿勢を保ったままで空間を任意の方向に移動するこ
とができることの他、空間内で一定の位置や姿勢を保つ
動作をも特別のアクチュエータを設けることなしに容易
に行うことができる。
【0069】また、これに加えて、スラスタ、ラダー、
タンクを必要としない単純な機構が可能であり、制御部
も単純に構成できることから、軽量化、小型化も容易な
移動装置の作成が可能となる上に信頼性を向上させるこ
とができる。
【0070】さらに、外部に回転するスクリューやラダ
ー等の可動部分を持たないため、移動装置自身の損傷や
環境の損傷やルーズパーツの発生を少なくすることがで
きる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、複数の噴出口の各々を個別に開閉するための複数
の開閉部材を開閉制御手段によって個別に開閉制御する
ようにしたので、簡単な構造で軽量であり、空間内で一
定の位置や姿勢を保つ動作等の種々の動作が容易に可能
な小型化に適した移動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動装置の一実施形態例を示す斜視
図。
【図2】図1に対応する断面図。
【図3】本発明の噴出口の開閉手段の一例を示す斜視
図。
【図4】図3に示す開閉手段の動作を説明する平面図で
あり、(a)は動力が供給されない状態で開閉手段が閉
状態にあることを示し、(b)は動力が供給された状態
で開閉手段が開状態にあることを示す。
【図5】本発明の噴出口の開閉手段の他の例を示す斜視
図であり、(a)は噴出口を閉鎖する状態を示し,
(b)は噴出口を開けた状態を示す。
【図6】本発明の噴出口の開閉手段のさらに他の例を示
す斜視図であり、(a)は噴出口を閉鎖する状態を示
し,(b)は噴出口を開けた状態を示す。
【図7】図1で示した移動装置の一移動形態例を示す斜
視図。
【図8】図1に示した移動装置の他の移動形態例を示す
斜視図。
【図9】図1で示した移動装置のさらに他の移動形態例
を示す斜視図。
【図10】図1で示した移動装置の他の移動形態例を示
す斜視図。
【図11】本発明の移動装置の他の移動形態例を示す斜
視図。
【図12】本発明の移動装置のさらに他の移動形態例を
示す斜視図。
【図13】本発明の移動装置の他の移動形態例を示す斜
視図。
【図14】本発明の移動装置のさらに他の移動形態例を
示す斜視図。
【図15】本発明の移動装置の他の実施形態例を示す斜
視図。
【図16】図15に対応する断面図。
【図17】撮影装置を搭載した移動装置を示す斜視図。
【図18】図17に示す移動装置の応用例と移動態様例
を示す斜視図。
【図19】図17に示す移動装置の応用例と他の移動態
様例を示す斜視図。
【図20】作業腕を有する移動装置の一実施形態例を示
す斜視図。
【図21】図20に示す移動装置の作業腕の一実施形態
例を示す斜視図。
【図22】図20に示す移動装置の作業腕の他の実施形
態例を示す斜視図。
【図23】図22に示す移動装置を他の方向から見た斜
視図。
【図24】図20に示す移動装置の作業腕の他の実施形
態例を示す斜視図。
【図25】図24に示す移動装置の作業態様を示す斜視
図。
【図26】図25に示す移動装置を他の方向から見た斜
視図。
【図27】本発明の移動装置の他の応用例を示す斜視
図。
【図28】本発明の移動装置の他の応用例を示す斜視
図。
【図29】複数の移動体本体を連鎖状に連鎖して構成し
た移動体本体を示す斜視図。
【図30】複数の移動体本体に撮影用、浮力用、動力用
等と異なる機能を担わせた移動装置を示す斜視図。
【図31】球状の複数の移動体本体を連鎖状に連鎖して
構成した移動体本体を示す斜視図。
【図32】球状の複数の移動体本体を連鎖状に1本の索
体を用いて連鎖して構成した移動体本体を示す斜視図。
【符号の説明】
10 移動装置 11 移動体本体 12 第1噴出口 12a 配管 13 第2噴出口 13a 配管 14 第3噴出口 14a 配管 15 圧力空間 16 小型ボンベ(圧力流体源) 17、18 開閉手段 19 開閉制御手段 20a,20b バイメタル 21a 圧電素子 21b 遮蔽板 30、40、50、60、70、80、90、100、
110 移動装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体本体と、この移動体本体の内部に形
    成され圧力流体が収容される圧力空間と、前記移動体本
    体に前記圧力空間と連通して形成され前記圧力流体を外
    部へ噴出するための複数の噴出口と、複数の前記噴出口
    の各々を個別に開閉するための複数の開閉部材と、前記
    移動体本体を所望移動させるために前記開閉部材を個別
    に開閉制御する開閉制御手段とを備えたことを特徴とす
    る移動装置。
  2. 【請求項2】前記開閉部材は、開閉制御するための動力
    が供給されない状態で対応する前記噴出口を閉じる状態
    にあり、開閉制御するための動力が供給される状態で対
    応する前記噴出口を開ける状態にあることを特徴とする
    請求項1に記載の移動装置。
  3. 【請求項3】前記圧力空間内に、前記圧力流体を供給す
    る圧力流体源が配設されていることを特徴とする請求項
    1に記載の移動装置。
  4. 【請求項4】前記移動体本体の外部に前記圧力流体を供
    給する圧力流体源が配設され、この圧力流体源には前記
    圧力空間に連通する索体が接続されていることを特徴と
    する請求項1に記載の移動装置。
JP8013303A 1996-01-29 1996-01-29 移動装置 Withdrawn JPH09209911A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110979500A (zh) * 2019-11-27 2020-04-10 杭州电子科技大学 一种流体驱动的球形滚动机器人及其驱动方法

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