JPH09208490A - 蛋白質、蛋白質の抽出方法およびワクチン - Google Patents

蛋白質、蛋白質の抽出方法およびワクチン

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JPH09208490A JP8156282A JP15628296A JPH09208490A JP H09208490 A JPH09208490 A JP H09208490A JP 8156282 A JP8156282 A JP 8156282A JP 15628296 A JP15628296 A JP 15628296A JP H09208490 A JPH09208490 A JP H09208490A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線虫感染に対する感染防御抗原としての能力
を有する線虫から得られる新規な蛋白質、潜在的な駆虫
剤としておよび感染防御抗原としてのワクチンと蛋白質
の抽出方法を提供すること。 【解決手段】 へモンカスコントルタスの微絨毛に存在
する膜結合型蛋白質であり、ドデシル硫酸ナトリウムの
存在下、ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付したとき
約 110kdの見かけの分子量を有する2つのバンドとして
認められ、その内より低い分子量を有することを特徴と
する蛋白質、少なくともこの蛋白質を抽出する方法およ
び抽出した蛋白質あるいはこの蛋白質とコントルチンと
を具備したワクチンによる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛋白質、潜在的な駆
虫剤としておよび感染防御抗原としてのワクチンと蛋白
質の抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】線虫(nematode)は農場動物および人に
見られる寄生虫であり、そして農場動物および人の疾病
の原因である。ヘモンカス症(Haemonchosis)は、血液
摂取線虫ヘモンカス(Haemonchus)の胃腸管内での存在
に起因する反芻動物の疾病である。世界的に、ヘモンカ
ス症は家畜の体重増加の獲得減少、生産高の損失および
無乳症( agalactia)から死亡に至るまでの範囲の影響
を有する経済的に極めて重要なものである。オステルタ
ジア症( Ostertagiasis)関連する線虫オステルタジア
(Ostertagia)によって引き起こされ、そして同様な影
響を有する。両疾病共重い感染に関連して1部は食欲不
振によって徐々に衰弱することが特徴である。ヒツジお
よびウシではオステルタジアは冬期降雨地域で最も重要
であるが、一方ヘモンカスは夏期降雨地域で一層重要で
ある。オーストラリアでは、例えばこの国の3億頭のヒ
ツジの約 1/3がヘモンカスに感染しているらしいと推定
される。
【0003】線虫ヘモンカスの雌成虫は長さ 3cm巾約 1
mmまでであり、赤と白の斜め縞模様の外観を有してい
る。この理由によりヘモンカスは時には床屋看板柱虫と
して知られている。赤色は寄生虫の腸内に宿主血液が存
在するためである。寄生段階の虫は宿主動物、例えばヒ
ツジ、ヤギまたは雌牛の胃壁に付着して生きており、寄
生虫は血液を摂取するのに加えて血液の損失を生じさせ
て宿主動物に被害を与える。害虫がはびこっている牧草
地で生草を食べると動物は感染性幼虫を摂取して感染状
態となる。こぶ胃で幼虫は脱皮し、しわ胃に入り、そこ
で幼虫は発育し、胃壁に付着しそして血液を摂取し始め
る。その後の 7日位に亘って寄生虫は成長し続け、次い
で脱皮して若い成虫段階になる。感染後約18〜21日で、
寄生虫は性的に成熟し交尾するようになる。卵は宿主の
ふん便と共に体外に排出され自由生活幼虫にふ化し、感
染性の幼虫に発育する。
【0004】オステルタジアは、宿主動物の血液ではな
くて血漿で生きている点でヘモンカスとは異なってい
る。オステルタジアはヘモンカスより小さな腸を有して
いる。ヘモンカスやオステルタジアのような線虫の抑制
はヒツジおよびウシでは駆虫薬を投与して達成される
が、この試みは、1団のヒツジまたは一群のウシにおけ
る感染を完全に抑制する程度までに到達するためには投
与を繰り返すことが必要であるので、満足からは程遠い
ものである。
【0005】ヘモンカスおよびオステルタジアのワクチ
ンを開発するために、弱毒にした生存虫および虫抽出物
の使用を含めて多くの試みがなされてきた。しかし乍
ら、今までのところ商業的に成功したワクチンは未だ製
造されていない。ヘモンカスまたはオステルタジアから
製造した種々の抽出物の注射はある場合には寄生虫に対
する抗体の発生をもたらすが、このような抗体は自然感
染によって形成されたものと類似していると思われ、寄
生虫に対する天然の抵抗性を増強するとは思われない。
【0006】本発明者は以前に、「ティシューアンドセ
ル(Tissue&Cell)」1977年、9(1 )、23〜34頁にヘ
モンカスコントルタス( contortus)の腸管細胞の内腔
表面に結合しているらせん型ポリマー状細胞外蛋白質の
存在を報告した。第4段階の幼虫および成虫線虫(寄生
虫段階)で、ヘモンカスコントルタスの腸管細胞上の微
絨毛(microvilli)は直径約 400オングストロームでピ
ッチ可変のらせん形状のフィラメントと結合している。
これらフィラメントは本質的には本発明者がコントルチ
ン( controtin)と称した蛋白質であることが証明され
た。更に研究すると、コントルチンのらせん状フィラメ
ントはネガティブ染色調製物で見られる概ね長さ40オン
グストローム、幅25オングストロームの腕を有するY-形
の構造を有する単量体形態の横方向の重合によって形成
されると思われることが示された。コントルチンの更に
詳しい記載は、「プロシーディングス オブ ザ シッ
クス ヨーロッピアン コングレス オン エレクトロ
ン マイクロスコーピー( Proceedings of the Sixth E
uropean Congress on Electron Microscopy ) 」II巻、
515および 516頁に見られた。オステルタジアサーカム
シンクタ(Circumcincta)もまたその腸管に微絨毛に結
合したコントルチン様物質を有している。コントルチン
が抗原性であるかどうか、また、ヒツジのワクチンとし
て作用するかどうかを試験する目的でコントルチンに対
する抗体がウサギに生じたという簡単な報告は、1976年
6月の動物生理学に関する農業研究諮問委員会( Agric
ultural Reseach Council Institute of Animal Physio
logy)の「1974〜75年報告書」、バブラハム(Babraha
m)中に見られた。1978年に発行された対応する「1976
〜77年報告書」中で、本発明者による更に詳しい研究の
結果が94頁に要約されており、その中で本発明者は、コ
ントルチンに富む分別部(fraction)の幼若子ヒツジへ
の筋肉内注射が、引き続いてヘモンカスコントルタスの
幼虫で免疫テストをするとき、ヘモンカス症に対する感
染防御の実質的手段をもたらすことを示した。ヘモンカ
ス防御用のコントルチンに富む製剤の使用に関する本研
究は「パラサイトロジー(Parasitology)」、94、 385
〜 397頁で発表されている。
【0007】コントルチンに富む分別部はヘモンカスコ
ントルタスによる感染に対して子ヒツジを防御するため
に使用できるが、適当な免疫応答を動物に生じさせるた
めには一般に大量のこのような分別部を注射する必要が
あるので、このような分別部は商業的には役にたたな
い。その上、コントルチンの抗原特性の更に詳しい研究
を促進するために、より純粋な形態で十分な量のコント
ルチンの重合体か単量体かのいづれかを得ることは困難
である。
【0008】「ティシューアンドセル」および「パラサ
イトロジー」中の前記論文に記載された方法によってコ
ントルチンが得られる上澄液中には、主として蛋白質で
あり約61,000の分子量を有しそしてコントルチンに対す
る抗体と反応するもうーつの物質も存在している。この
蛋白質を本発明者はプレ−コントルチン(Pre- contort
in)と命名した。
【0009】ヒツジ、ウシおよびヒトでの線虫感染に対
するワクチンの基礎となる感染防御抗原として使用でき
る蛋白質およびその抽出方法を提供する必要がある。ま
た、ヒツジ、ウシおよびヒトでの線虫感染に対し駆虫お
よび感染防御抗原としてのワクチンを提供する必要があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本願発明は、
このような線虫感染に対する感染防御抗原としての能力
を有する線虫から得られる新規な蛋白質、潜在的な駆虫
剤としておよび感染防御抗原としてのワクチンと蛋白質
の抽出方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る蛋白質は、
へモンカスコントルタスの微絨毛に存在する膜結合型蛋
白質であり、ドデシル硫酸ナトリウムの存在下、ポリア
クリルアミドゲル電気泳動に付したとき約 110kdの見か
けの分子量を有する2つのバンドとして認められ、その
内より低い分子量を有することを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る蛋白質の抽出方法は、
線虫を液体担体中で均質化し、得られた均質化物を遠心
して懸濁している細胞破壊細片を分離し、分離した細胞
破壊細片を非イオン性界面活性剤溶液で抽出して膜蛋白
質物質を溶解させ、抽出された細胞破壊細片を最初の上
澄液から分離し、得られた最初の上澄液を超遠心に付
し、沈殿物質を分離し、膜結合蛋白質を含有する第2の
上澄液を回収し、そしてドデシル硫酸ナトリウムの存在
下、ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付したとき約 1
10kdの見かけの分子量を有する2つのバンドとして認め
られる1つまたは複数の蛋白質を第2の上澄液から分離
することを特徴とする。
【0013】本発明において、前記線虫がへモンカスコ
ントルタスであってもよい。
【0014】さらに、本発明において、前記1つまたは
複数の蛋白質を第2の上澄液から分離する工程は、ゲル
電気泳動、ゲルクロマトグラフィー、イオン交換クロマ
トグラフィー、等電点集束法あるいは疎水性に基づく方
法またはこれら技術の2つ若しくはそれ以上を組合せた
方法をとることができる。
【0015】本発明に係るワクチンは、へモンカスコン
トルタスの微絨毛に存在する膜結合型蛋白質であり、ド
デシル硫酸ナトリウムの存在下、ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動に付したとき約 110Kdの見かけの分子量を有
する2つのバンドとして認められ、その内より低い分子
量を有する蛋白質を具備することを特徴とする。
【0016】また、本発明に係るワクチンは、へモンカ
スコントルタスの微絨毛に存在する膜結合型蛋白質であ
り、ドデシル硫酸ナトリウムの存在下、ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動に付したとき約 110Kdの見かけの分子
量を有する2つのバンドとして認められ、その内より低
い分子量を有する蛋白質とコントルチンとを具備するこ
とを特徴とするワクチン。
【0017】さらに、本発明に係るワクチンは、へモン
カスコントルタスの微絨毛に存在する膜結合型蛋白質で
あり、ドデシル硫酸ナトリウムの存在下、ポリアクリル
アミドゲル電気泳動に付したとき約 110Kdの見かけの分
子量を有する2つのバンドとして認められ、その内より
低い分子量を有する蛋白質とより高い分子量を有する蛋
白質とを具備することを特徴とする。
【0018】また、本発明に係るワクチンは、へモンカ
スコントルタスの微絨毛に存在する膜結合型蛋白質であ
り、ドデシル硫酸ナトリウムの存在下、ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動に付したとき約 110Kdの見かけの分子
量を有する2つのバンドとして認められ、その内より低
い分子量を有する蛋白質とより高い分子量を有する蛋白
質とコントルチンとを具備することを特徴とする。
【0019】本願発明は、ヘモンカスコントルタスの微
絨毛に存在する膜結合蛋白質物質(membrane associate
d Protein material)が、コントルチンに富む分別部を
使用してヒツジに生じさせた抗体と強力な抗体反応を示
すという驚くべき発見に基づいている。この物質は、ヘ
モンカスコントルタス微絨毛の非イオン性界面活性剤溶
液抽出で得られた蛋白質分別部のSDS(ドデシル硫酸
ナトリウム)−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(elec
trophoresis )で二重バンドとして現れる。既知分子量
の蛋白質の可動性と比較することによって、この二重バ
ンドの見かけ上の分子量は約 110キロダルトンである。
【0020】本発明者はこの蛋白質ダブレット( doubl
et)に H110Dの名称を与えた。
【0021】本願発明の1つの特徴は、本発明者が蛋白
質ダブレット H110Dのうちより低い分子量を有する蛋白
質を提供することにある。このような蛋白質成分には、
SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付すときに認め
られる2つのバンド中に存在する蛋白質の内のより小さ
い分子量を有する蛋白質が含まれる。
【0022】本発明は更に、液体担体中で線虫を均質化
し、得られた均質化物を遠心して懸濁している細胞破壊
細片( Cell debris)を分離し、この分離した細胞破壊
細片を非イオン性界面活性剤溶液で抽出して膜蛋白質物
質を溶解させ、抽出された細胞破壊細片を最初の上澄液
から分離し、得られた最初の上澄液を超遠心分離にか
け、沈殿した物質を分離し、膜結合蛋白質を含有する第
2の上澄液を回収し、そしてこの第2の上澄液から、ド
デシル硫酸ナトリウムの存在下、ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動に付したとき約 110Kdの見かけの分子量を有
する1つまたは複数の蛋白質を分離することからなる膜
結合蛋白質を抽出する方法を提供する。この方法で抽出
された1つまたは複数の蛋白質は、コントルチンに富む
分別部の注射によってヒツジに生じた抗体と試験管中で
(in vitro)強い陽性反応を示す。使用した線虫がヘモ
ンカスコントルタスであるとき、蛋白質ダブレット H11
0Dはゲル電気泳動、等電点集束法(iso-electric focus
sing)、ゲル排除クロマトグラフイー(gel exclusion
chromatography)イオン交換クロマトグラフィー( ion
exchange chromatography)および疎水性に基づく方法
のような慣用の方法によって超遠心工程で得た上澄液か
ら単離することができる。 H110DはSDS-ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動により約 110kdの分子量に相当する二
重バンドとして同定することができる。
【0023】蛋白質ダブレット H110Dはまた、ヘモンカ
スコントルタスの均質化物から得たコントルチンに富む
フラクションの注射によってヒツジに生成した抗体と試
験管中で強い陽性反応が存在することにより特徴づけら
れる。この抗体応答の強さは蛋白質ダブレット H110Dま
たはその成分の1つが、ヘモンカスに対するそしてまた
多分オステルタジアのような他の線虫に対するワクチン
の基礎となる有益な感染防御抗原であることを示してい
る。本発明者は、1部精製した製剤および高度に精製し
た製剤の両者を子ヒツジに注射することによって感染防
御抗原としてのH110D製剤の価値を証明した。その際子
ヒツジは特定の抗体生成により応答し、次いで、引き続
いてヘモンカスコントルタスの幼虫の挑戦をうけた時に
はヘモンカス症に対しきわめて実質的に防御された。
【0024】へモンカスコントルタスの腸管壁の微絨毛
は、比較的長い。その電子顕微鏡観察により各微絨毛が
軸芯(axial core)(これは内部管(endotube)と呼ば
れる繊維層を接合するように微絨毛の基部下に延びてい
る)、原形質膜(plasma membrne)、軸芯を原形質膜に
接合させている交差結合蛋白質(cross linker protei
n)および膜の外表面に隣接するらせん型コイル状のコ
ントルチン分子を有することが明らかにされる。微絨毛
が付着している内部管は腸管の残りの基部細胞質から分
離することができる。微絨毛は適切な巧みな操作技術に
よってヘモンカスコントルタスの内部管から分離するこ
とができる。1つの方法は内部管およびそれに付着した
微絨毛をジチオトレイトール(dithiothreitol)液と接
触させること、並びに顕微鏡下で内部管表面を観察し乍
ら探針で内部管から微絨毛を注意深くかき取ることに係
わるものである。熟練した読者には明白であるようにこ
の技術は手間がかかり、本方法である程度の量の物質を
得るには幾分時間がかかる。このような微絨毛調製物を
分析すると3つの主要な蛋白質、即ちコントルチン、ア
クチンおよびSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動で約
110kdの見かけ上の分子量を持つダブレットバンドとし
て現れこれまで同定されていない物質の存在が示され
た。哺乳類および鳥種類から得た微絨毛との類似性によ
つて、この未同定蛋白質物質は、1つまたは複数の交差
結合蛋白質に相当すると思われた。しかし乍ら、更に研
究すると、驚いたことには、これが当てはまらないこと
が示される。その代りに本発明者が H110Dと呼称した 1
10kdダブレットバンドは、膜結合の蛋白質物質であるこ
とが証明される。
【0025】このことは、非イオン性界面活性剤溶液、
特に1w/v%のトリトンX-100(Triton X-100)、テジッ
ト(Thesit)、チャップス( CHAPS)(即ち3-[(3-コ
ラミドプロピル)ジメチル -アンモニオ]プロパンスル
ホネート)、またはプロテアーゼ抑制剤を含有するn-オ
クチルグルコシド溶液のいずれかを用いて試料を抽出す
ることによって示すことができる(「トリトン」および
「テジット」の語は商標である)。この抽出工程は高塩
溶液およびトウィーン20(Tween 20)溶液で予備抽出し
てまたは予備抽出しないで実施することができる(「ト
ウィーン」の語は商標である)。これは膜蛋白質物質を
溶かすが、電子顕微鏡で見られるように交差結合蛋白質
および軸芯(多分アクチン)はそのままである。
【0026】ネガティブ染色技術を使用して電子顕微鏡
でヘモンカスコントルタスの微絨毛を綿密に調査するこ
とによって、らせん型コイル状コントルチン分子のすぐ
近くにある膜表面上の粒子が明らかにされる。これらの
粒子がダブレット H110Dの蛋白質物質に相当すると思わ
れる。
【0027】ドデシル硫酸ナトリウムの存在下、ポリア
クリルアミドゲル電気泳動に付したとき約 110Kdの見か
けの分子量を有する1つまたは複数の蛋白質を分離する
ことからなる膜結合蛋白質の別の抽出する方法では、ヘ
モンカスコントルタスを他の線虫、例えばヘモンカスの
もう1つの種またはオステルタジアの1つ若しくはそれ
以上の種あるいは幾つかの他の線虫に置き代え、次いで
均質化、抽出、遠心およびヘモンカスコントルタスから
ドデシル硫酸ナトリウムの存在下、ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動に付したとき約 110Kdの見かけの分子量を
有する2つのバンドとして認められる1つまたは複数の
蛋白質を抽出するために上記で概略した他の工程に付す
ことが期待される。更に、界面活性剤は他の界面活性
剤、好ましくはもう1つの非イオン性界面活性剤に置き
代えることができる。
【0028】本発明はまた、ポリアクリルアミドゲル電
気泳動に付すときに認められる2つのバンドの内のより
低分子量を有するダブレット H110Dの蛋白質を単独でま
たはコントルチンと組合せるかのいずれかに基づいたワ
クチンを提供する。本発明はまたポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動に付すときに認められる2つのバンドの内の
より低分子量を有するダブレット H110Dの蛋白質とより
高分子量を有する蛋白質またはこれとコントルチンとを
組合せたもののいずれかからなるワクチンを提供する。
本発明にはポリアクリルアミドゲル電気泳動に付すとき
に認められる2つのバンドの内のより低分子量を有する
ダブレット H110Dの蛋白質とより高分子量を有する蛋白
質の任意の割合の混合物をそれだけでまたはコントルチ
ンと組合せたもののいずれかに基づいたワクチンも含ま
れる。このようなワクチンは線虫により農場動物および
ヒトに生じたヘモンカス症、オステルタジア症および他
の疾病の治療に有益である。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明は次の実施例で更に説明す
る。
【0030】実施例 約2gの生体重量の成虫ヘモンカスコントルタスを10mMの
りん酸塩緩衝食塩水( pH7.3)60ml中で均質化した。得
られた均質化物は 4℃、 10,000rpmで10分間遠心した。
上澄液を傾瀉し、ぺレットを再び均質化し、この均質化
物を再び遠心した。次いで、このペレットを1%のトウィ
ーン20溶液20mlで抽出し再遠心した。上澄液は棄てた。
次いでペレットを1w/v%のテジット溶液20mlで抽出し
た。(「テジット」の語は商標である:テジットは非イ
オン性の界面活性剤である)。得られた抽出物は冷却遠
心機中で 10,000gで10分間遠心した。得られた沈殿物か
ら上澄液を注ぎ出し、次いで11×106 g.分で遠心した。
沈殿物は棄てた。上澄液の1部はドデシル硫酸ナトリウ
ムの存在下ポリアクリルアミドゲルで電気泳動に付し
た。蛋白質ダブレット、 H110Dは慣用の染色技術によっ
て約 110kdの分子量に相当する二重バンドとして同定
し、溶離した。上澄液の他の部分はゲル排除およびイオ
ン交換クロマトグラフィーによって分別し、 H110Dを含
有する分別部をブールして濃縮した。
【0031】これら物質の少量を子ヒツジに注射して特
定の抗体形成を誘発しそしてそれに続いてヘモンカス症
に対する動物の感染防御を誘発した。この結果は、蛋白
質ダブレット H110Dが感染防御抗原であることを示して
いる。
【0032】添付している図面は、蛋白質を染色し次に
種々の抽出物のポリアクリルアミドゲルでの電気泳動後
示された電気泳動図の写真である。図の左側の表示のな
いパターンは既知分子量の標準蛋白質の混合物により与
えられたものである。他の名称は次のとおりである。
【0033】MV=微絨毛 SE=かき取られた内部管 E =内部管(微絨毛が付着している) Cyt=基礎細胞質 H110D ダブレットは矢印で示す。
【0034】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、線虫感染に対する感染防御抗原としての能力を有す
る線虫から得られる新規な蛋白質を提供することができ
る。
【0035】また、本発明によれば、潜在的な駆虫剤と
しておよび線虫感染に対する感染防御抗原としてのワク
チンを提供することができる。
【0036】さらに、本発明によれば、線虫感染に対す
る感染防御抗原としての能力を有する線虫から得られる
新規な蛋白質の抽出方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蛋白質を染色し次に種々の抽出物のポリアクリ
ルアミドゲルでの電気泳動の結果を示す写真である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】へモンカスコントルタスの微絨毛に存在す
    る膜結合型蛋白質であり、ドデシル硫酸ナトリウムの存
    在下、ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付したとき約
    110kdの見かけの分子量を有する2つのバンドとして認
    められ、その内より低い分子量を有することを特徴とす
    る蛋白質。
  2. 【請求項2】線虫を液体担体中で均質化し、得られた均
    質化物を遠心して懸濁している細胞破壊細片を分離し、
    分離した細胞破壊細片を非イオン性界面活性剤溶液で抽
    出して膜蛋白質物質を溶解させ、抽出された細胞破壊細
    片を最初の上澄液から分離し、得られた最初の上澄液を
    超遠心に付し、沈殿物質を分離し、膜結合蛋白質を含有
    する第2の上澄液を回収し、そしてドデシル硫酸ナトリ
    ウムの存在下、ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付し
    たとき約 110kdの見かけの分子量を有する2つのバンド
    として認められる1つまたは複数の蛋白質を第2の上澄
    液から分離することを特徴とする蛋白質の抽出方法。
  3. 【請求項3】前記線虫がへモンカスコントルタスである
    請求項2に記載の蛋白質の抽出方法。
  4. 【請求項4】前記1つまたは複数の蛋白質を第2の上澄
    液から分離する工程が、ゲル電気泳動、ゲルクロマトグ
    ラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、等電点集束
    法あるいは疎水性に基づく方法またはこれら技術の2つ
    若しくはそれ以上を組合せた方法によることを特徴とす
    る請求項2または3に記載の蛋白質の抽出方法。
  5. 【請求項5】へモンカスコントルタスの微絨毛に存在す
    る膜結合型蛋白質であり、ドデシル硫酸ナトリウムの存
    在下、ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付したとき約
    110Kdの見かけの分子量を有する2つのバンドとして認
    められ、その内より低い分子量を有する蛋白質を具備す
    ることを特徴とするワクチン。
  6. 【請求項6】へモンカスコントルタスの微絨毛に存在す
    る膜結合型蛋白質であり、ドデシル硫酸ナトリウムの存
    在下、ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付したとき約
    110Kdの見かけの分子量を有する2つのバンドとして認
    められ、その内より低い分子量を有する蛋白質とコント
    ルチンとを具備することを特徴とするワクチン。
  7. 【請求項7】へモンカスコントルタスの微絨毛に存在す
    る膜結合型蛋白質であり、ドデシル硫酸ナトリウムの存
    在下、ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付したとき約
    110Kdの見かけの分子量を有する2つのバンドとして認
    められ、その内より低い分子量を有する蛋白質とより高
    い分子量を有する蛋白質とを具備することを特徴とする
    ワクチン。
  8. 【請求項8】へモンカスコントルタスの微絨毛に存在す
    る膜結合型蛋白質であり、ドデシル硫酸ナトリウムの存
    在下、ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付したとき約
    110Kdの見かけの分子量を有する2つのバンドとして認
    められ、その内より低い分子量を有する蛋白質とより高
    い分子量を有する蛋白質とコントルチンとを具備するこ
    とを特徴とするワクチン。
JP8156282A 1986-08-07 1996-05-28 蛋白質、蛋白質の抽出方法およびワクチン Pending JPH09208490A (ja)

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