JPH09205919A - 動物用殺虫櫛 - Google Patents

動物用殺虫櫛

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JPH09205919A
JPH09205919A JP1770796A JP1770796A JPH09205919A JP H09205919 A JPH09205919 A JP H09205919A JP 1770796 A JP1770796 A JP 1770796A JP 1770796 A JP1770796 A JP 1770796A JP H09205919 A JPH09205919 A JP H09205919A
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JP
Japan
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comb
comb tooth
tooth pin
insecticide
animal
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JP1770796A
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Koushirou Kishino
公士朗 岸野
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Earth Corp
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Earth Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺虫剤の濃度を高めずに、殺虫力の即効性を
高めることができるとともに、生き残った蚤等の害虫は
遅効性により確実に死滅させることができる動物用殺虫
櫛を得、蚤等の害虫駆除効果の向上を図る。 【解決手段】 動物用殺虫櫛21において、少なくとも
絶縁を要する箇所が電気的絶縁材からなる本体ケース2
3と、本体ケース23の一辺側に内設されるとともに複
数の孔が並設された外壁を有し、内部に害虫防除剤41
を収容可能な薬剤室25と、基部が薬剤室25内の内壁
に固設されるとともに先端側が前記孔に挿通され且つ導
電性を有する櫛歯ピン35と、本体ケース23に内蔵さ
れ並列方向交互の櫛歯ピン35に異なる電極の電圧を印
加する電気回路とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物に寄生する蚤
等の害虫を駆除する動物用殺虫櫛に関する。
【0002】
【従来の技術】家畜やペット用動物の手入れにおいて、
櫛を用いて毛を梳く作業と、殺虫剤を散布する作業と
が、別々に行われると手入れに時間が掛かり、作業が非
効率的となる問題があった。このような問題を解消する
ため、毛を梳く時に、殺虫剤を同時に散布する動物用の
櫛が提案された。
【0003】この種の動物用櫛で、回転及び上下動自在
な櫛歯ピンを設けたものの一例として例えば実公平7−
28853号公報記載のものを図5、図6に基づき説明
する。柄部1が連設される櫛本体3の内部には粉剤室5
が設けられ、粉剤室5は蓋部7を開くことにより、粉剤
9の注入が行えるようになっている。粉剤室5には底壁
を貫通する複数の平行な櫛歯ピン孔11が穿設され、そ
れぞれの櫛歯ピン孔11には頭部13を有する金属性の
櫛歯ピン15が回転及び上下動自在に挿通されている。
櫛歯ピン15は、頭部13を粉剤室5に配置した状態で
設けられ、外周には粉剤取出し用の周溝17が複数形成
されている。
【0004】このように構成された従来の動物用櫛で
は、櫛歯ピン15が図5(B)の如く粉剤室5に押し込
まれた時、周溝17に粉剤9が入り込んで、この櫛歯ピ
ン15が図5(A)の如く突出した時、周溝17に入り
込んだ粉剤9が櫛歯ピン15の周囲から動物に散布され
ることとなる。この動物用櫛によれば、動物の毛を梳く
と同時に、殺虫剤等の粉剤9が少量づつ出るため、整毛
と蚤等の害虫の駆除が一回で行え、従来、別々に行って
いた作業を一度に効率良く行うことができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の動物用櫛では、蚤等の害虫の駆除のため、殺虫
剤である粉剤9を粉剤室5に注入し、整毛とともに粉剤
9を散布することとしていたため、確実な殺虫を行うに
は、濃度を高めた即効性の有る殺虫剤を使用しなければ
ならず、動物や人体に悪影響を及ぼす虞れがあった。即
ち、散布された殺虫剤の効力が低下する時点まで生き延
びた蚤等の害虫は、再び活動を開始し、繁殖することと
なった。
【0006】また、上述の動物用櫛では、櫛歯ピン15
を上下摺動自在に設け、櫛歯ピン15が粉剤室5に押し
込まれた際、周溝17に粉剤9が入り込み、再び櫛歯ピ
ン15が粉剤室5から突出された際、周溝17に入り込
んだ粉剤9を散布することとしていたため、櫛歯ピン孔
11と櫛歯ピン15との間に粉剤9が付着し易く、粉剤
9が付着すれば、櫛歯ピン15の上下摺動が不能とな
り、粉剤9の散布が行えなくなる問題があった。
【0007】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、殺虫剤の濃度を高めずに、殺虫力の即効性を高める
ことができるとともに、生き残った蚤等の害虫は遅効性
により繁殖が阻止でき、しかも、粉剤等の薬剤の詰まり
がなく安定した散布を持続させることができる動物用殺
虫櫛を提供し、蚤等の害虫駆除効果の向上を図ることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る動物用殺虫櫛の構成は、少なくとも絶縁
を要する箇所が電気的絶縁材からなる本体ケースと、該
本体ケースの一辺側に内設されるとともに複数の孔が並
設された外壁を有し、内部に害虫防除剤を収容可能な薬
剤室と、基部が前記薬剤室内の内壁に固設されるととも
に先端側が前記孔に挿通され且つ導電性を有する櫛歯ピ
ンと、前記本体ケースに内蔵され並列方向交互の該櫛歯
ピンに異なる電極の電圧を印加する電気回路とを具備し
たことを特徴とするものである。
【0009】そして、このように構成される動物用殺虫
櫛では、櫛歯ピンで毛が梳かれると、櫛歯ピンが基部を
中心に撓んで、孔と櫛歯ピンとの間に間隙が形成され、
この間隙から、例えば害虫防除剤としての昆虫成長阻害
剤が動物に散布され、この昆虫成長阻害剤によって産卵
ホルモンが抑制されることにり、蚤等の害虫の繁殖が阻
止されることとなる。また、この際、櫛歯ピンには所定
の電圧が印加されていることから、動物に寄生していた
蚤等の害虫が隣接する二つの櫛歯ピンに接触すると、蚤
等の害虫に所定の電流が流れ、電気ショックにより即座
に殺虫が行われることとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る動物用殺虫櫛
の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明による動物用殺虫櫛を示す一部分を切り欠
いた斜視図、図2は図1に示した動物用殺虫櫛の薬剤室
部分の拡大断面図、図3は櫛歯ピンの薬剤室貫通部分の
拡大図で、(A)は不使用時における櫛歯ピンの状態、
(B)は使用時における櫛歯ピンの状態を示すものであ
る。
【0011】動物用殺虫櫛21は、基部が把持容易な略
四方体形状の本体ケース23によって構成されている。
本体ケース23は、例えば、把持部などの少なくとも絶
縁を要する箇所が樹脂材からなり電気的絶縁性を有した
ものとなっている。本体ケース23の一辺側にはこの辺
方向に長い薬剤室25が内設され、薬剤室25は本体ケ
ース23の側面に設けられた蓋27により開閉可能とな
っている。
【0012】図2に示すように、薬剤室25の外壁29
には、外部に貫通する複数の平行な散布孔31が一定間
隔で並設されている。一方、散布孔31の穿設された外
壁と反対側の薬剤室25の内壁33には、散布孔31に
向けて複数の櫛歯ピン35が植設されている。基部が内
壁33に植設された櫛歯ピン35は、散布孔31を貫通
して本体ケース23の一辺側から所定の長さ突出されて
いる。
【0013】櫛歯ピン35は、例えば、所定の剛性を有
し且つ導電性を有する金属材等からなる。また、櫛歯ピ
ン35は、剛性の高い樹脂材を用い、外面に導電性メッ
キを被覆したもの等であってもよい。櫛歯ピン35の外
径は、散布孔31の内径より、若干小さなものとなって
いる。即ち、散布孔31に挿入された櫛歯ピン35と散
布孔31の内周との間には、薬剤の通過可能な間隙37
が形成されることとなる。
【0014】また、図3(A)に示すように、櫛歯ピン
35の薬剤室25内部側にはフランジ部39が形成さ
れ、フランジ部39の外径は散布孔31の内径と略同一
若しくは若干大きく形成されている。従って、櫛歯ピン
35が散布孔31と同一中心で配置されている状態で
は、櫛歯ピン35と散布孔31との間に形成された上述
の間隙37は、フランジ部39によって閉鎖されること
となる。このようにして間隙37を閉鎖したフランジ部
39は、整毛の際、櫛歯ピン35が図3(B)に示すよ
うに基部を中心に撓められることにより移動され、間隙
37を開くこととなる。
【0015】なお、櫛歯ピンに部分的に小径部等の凹部
を形成し、かつこの小径部の内径と略同一若しくは若干
大きく形成したフランジ部を櫛歯ピンの薬剤室内部側に
設けて間隙を調整することにより薬剤の通過量を制御す
ることができる。
【0016】このようにして間隙37の開閉が可能とな
った薬剤室25には、粉状の害虫防除剤41が蓋27を
開くことにより充填される。害虫防除剤41は、蚤等の
害虫のホルモンを抑制し、繁殖を抑える作用を有する。
従って、害虫防除剤41は、昆虫成長阻害剤などの即効
的な殺虫効果は有さないものの、繁殖を阻止し、蚤等の
害虫を確実に駆除する遅効性を有するものが好ましい。
【0017】適用可能な昆虫成長阻害剤としては、メト
プレン、フェノキシカーブ、ピリプロキシフェン、シロ
マジン、ルフェロン等が挙げられ、濃度0.005〜
0.5重量%とすることが好ましい。また、昆虫成長阻
害剤の担体としては、沈降性炭酸カルシウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ素、カオリン、ベン
トナイト、珪藻土、タルク、クレー、カーボンブラッ
ク、陶磁器粉等の各種鉱物粉末、木粉、小麦粉、澱粉等
の各種植物性粉末、若しくはシクロデキストリン等の包
接化合物のうちの、1種または2種以上が挙げられる。
また、溶剤としては、水、パラフィン系、イソパラフィ
ン系、イソプロピルミリステート、セバシン酸ジオクチ
ル、DOP、プロピレングリコール、グリセリン、ジエ
チルグリコール、ポリエチレングリコール、シリコーン
オイル、界面活性剤、植物油、動物油が挙げられる。そ
して、薬剤の製造例としては、ピリプロキシフェン50
gをベントナイト1.45kgに加えながら、リボンブ
レンダーにて80°C加温下混合する。この1kgを混
合機に投入し回転混合する。これにより、0.55%の
ピリプロキシフェンの粉状の薬剤を得ることができた。
また、この他にも油剤、乳剤、微顕粒剤等の公知の製剤
とすることができる。
【0018】図2に示すように、複数並設されたそれぞ
れの櫛歯ピン35には、並設方向交互に異なる電極43
a、43bが電源配線45a、45bにより接続されて
いる。この電極43a、43bには、本体ケース23に
内蔵された図示しない電気回路により、蚤等の害虫が殺
虫できる所定の電圧Vが印加できるようになっている。
この電源回路は、本体ケース23に内蔵される図示しな
い電池からスイッチ47を介して電源が供給されるよう
になっている。
【0019】従って、隣接する二つの櫛歯ピン35に同
時に接触した蚤等の害虫は、櫛歯ピン35の間を流れる
電流によって感電死することとなる。即ち、所定の電圧
を印加して蚤等の害虫を感電死させる櫛歯ピン35は、
即効性を有するものとなる。このように構成される動物
用殺虫櫛21では、スイッチ47がONされ、櫛歯ピン
35に所定の電圧が印加された状態で、動物の整毛が行
われる。櫛歯ピン35で毛が梳かれると、櫛歯ピン35
は基部を中心に撓むこととなり、フランジ部39が櫛歯
ピン35とともに移動される。フランジ部39が移動さ
れると、散布孔31が開口され、散布孔31と櫛歯ピン
35との間隙37から害虫防除剤41が動物に散布され
ることとなる。
【0020】また、この際、動物に寄生していた蚤等の
害虫が隣接する二つの櫛歯ピン35に接触すると、蚤等
の害虫に所定の電流が流れ、電気ショックにより即座に
殺虫が行われることとなる。更に、動物に散布された害
虫防除剤41は、たとえば昆虫成長阻害剤であれば、櫛
歯ピン35の電気ショックによっては殺虫されなかった
蚤等の害虫の繁殖を阻止し、寿命による自然減少により
駆除を達成することとなる。
【0021】そして、害虫防除剤41の散布構造は、散
布孔31に櫛歯ピン35を挿通したものであるため、櫛
歯ピン35の撓みにより、常に散布孔31に間隙37が
形成された状態となり、散布孔31に害虫防除剤41が
付着して、薬剤室25からの散布が妨げられることがな
くなる。これによって、常に安定した害虫防除剤41の
散布が行えることとなる。
【0022】上述の動物用殺虫櫛21によれば、即効性
を発揮する電気ショックによる櫛歯ピン35を設け、且
つ遅効性を発揮する昆虫成長阻害剤などの害虫防除剤4
1を散布することとしたので、櫛歯ピン35に接触した
蚤等の害虫を即座に殺虫することができるとともに、櫛
歯ピン35に接触せずに生き残った蚤等の害虫、或いは
不完全な電気ショックにより蘇生した蚤等の害虫を自然
消滅的に駆除でき、蚤等の害虫を動物から確実に駆除す
ることができる。
【0023】また、従来の動物用櫛のように、即効性を
持たせるために濃度を高める必要がないため、動物、及
び人体に悪影響を及ぼす影響もなくすことができる。
【0024】更に、散布孔31に櫛歯ピン35を挿通
し、櫛歯ピン35の撓みにより、常に散布孔31に間隙
37が形成される散布構造としたので、散布孔31に害
虫防除剤41の付着がなく、常に安定した害虫防除剤4
1の散布を行うことができる。
【0025】なお、上述した電気回路による櫛歯ピン3
5への印加電圧は、可変自在なものとすることができ
る。即ち、蚤等の害虫を殺虫するには、200V程度の
電圧が適当であるが、動物の影響、及び殺虫力との関係
により、これを適宜に調節可能なものとすれば、種々の
条件下において、動物に悪影響を与えない範囲で、最大
限の殺虫力を得ることが可能となる。
【0026】また、上述の実施の形態では、間隙37を
開閉するためのフランジ部39を櫛歯ピン35に設けた
が、間隙37を小さいものとし、通常の持ち運びにおい
ては、薬剤が容易に通過しない程度のものとすれば、散
布構造はフランジ部39を省略し、散布孔31に櫛歯ピ
ン35を挿通したのみの構造とすることもできる。さら
に、間隙37を小さいものとしたときに、間隙37に目
詰まりした薬剤を除去する機能を設けるようにしても良
い。
【0027】以上説明した実施の形態は、薬剤室に充填
された薬剤が、薬剤室の外壁と櫛歯ピンとの間に形成さ
れた間隙を介して散布される場合を説明した。しかし、
薬剤室の外壁と櫛歯ピンとの間に間隙を形成せずに、櫛
歯ピンを中空構造とし、この櫛歯ピンの中を通って薬剤
が散布されるようにすることもできる。すなわち、図4
に示されるように、薬剤室の内部側の中空構造の櫛歯ピ
ン55の外周に薬剤41を取り込むための孔51を形成
するとともに、櫛歯ピン55の先端側近傍に薬剤41を
散布するための孔53を形成する。櫛歯ピン先端近傍に
形成される孔53の位置は、櫛歯ピン55の先端として
も良いが、目詰まりを防止するべく、櫛歯ピン先端の側
面とすることが好ましい。
【0028】さらに、薬剤41を取り込むための孔51
を開閉するための逆止弁57を設けて薬剤41の取り込
みを制御する。逆止弁57は、薬剤室内に圧縮空気を送
給することで動作させることができ、例えば、薬剤室に
通じる空気溜めとしての把手(図示せず)を本体ケース
に形成し、この把手を弾性変形させることにより薬剤室
に圧縮空気を送給することができる。
【0029】なお、上記実施の形態では、害虫防除剤と
して、粉状の薬剤を用いた場合を説明したが、乳剤、液
剤若しくは水和剤の液体を用いても良い。薬剤を液体と
することにより、ノミのいる皮膚に対して薬剤が到達し
やすくなる。
【0030】以下、本発明に係わる動物用殺虫櫛を用い
た害虫駆除の試験例を示す。 供試薬剤 害虫防除剤として、昆虫成長阻害剤である、上記の製造
例に準じて、メトプレンを0.05重量%含む沈降炭
酸カルシウム粉剤、ピリプロキシフェンを0.1重量
%含む沈降炭酸カルシウム粉剤を用いた。
【0031】試験方法 羽化後48時間以内の未吸血の雌20個体と雄20個体
のノミを予め供試ネコ(体重3〜4kg)に寄生させ
た。6日後、上記各薬剤10gをネコの被毛および皮膚
に処理するとともに、本発明の動物用殺虫櫛を用い電圧
200Vを櫛歯ピンに印加した状態で被毛中のノミを梳
いた。その後、受け皿のついたケージに収容し、電圧印
加、薬剤処理後3〜5日間に受け皿に落下したノミの卵
を集めた。採取卵は黒紙を敷いたシャーレに入れ、26
°C、85%RHの条件下に3日間放置し、孵化した幼
虫の数をカウントした。また、比較のため、電圧を印加
しなかったときの結果を示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示されるように、♀20個体、♂2
0個体のノミに対して電圧印加したところ、残存数は、
♀7個体、♂8個体であった。その後、採取された卵数
は、供試薬剤、に対してそれぞれ211、174で
あり、孵化数はそれぞれ5、8であった。従って、総個
体数(♀20個体、♂20個体)に対する孵化率はそれ
ぞれ12、5%、20%となり、電圧無印加時の孵化率
35%、52.5%に対して極めて低く、従って、十分
な効果が確認された。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る動物用殺虫櫛によれば、即効性を発揮する電気ショッ
クによる櫛歯ピンを設け、且つ遅効性を発揮する昆虫成
長阻害剤などの害虫防除剤を散布することとしたので、
櫛歯ピンに接触した蚤等の害虫を即座に殺虫することが
できるとともに、櫛歯ピンに接触せずに生き残った蚤等
の害虫を自然消滅的に殺虫でき、蚤等の害虫を動物から
確実に駆除することができる。この結果、殺虫剤の濃度
を高めることなく、蚤等の害虫の駆除効果を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動物用殺虫櫛を示す一部分を切り
欠いた斜視図である。
【図2】図1に示した動物用殺虫櫛の薬剤室部分の拡大
断面図である。
【図3】櫛歯ピンの薬剤室貫通部分の拡大図で、(A)
は不使用時における櫛歯ピンの状態、(B)は使用時に
おける櫛歯ピンの状態を示すものである。
【図4】中空構造の櫛歯ピンの薬剤室嵌通部分の拡大図
である。
【図5】従来の動物用櫛を示す断面図である。
【図6】図5のX−X線における断面図であり、(A)
は櫛歯ピンが一杯に突出した状態、(B)は櫛歯ピンが
押し込まれた状態を示したものである。
【符号の説明】
21 動物用殺虫櫛 23 本体ケース 25 薬剤室 29 外壁 31 散布孔 33 内壁 35 櫛歯ピン 37 間隙 39 フランジ部 41 害虫防除剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも絶縁を要する箇所が電気的絶
    縁材からなる本体ケースと、 該本体ケースの一辺側に内設されるとともに複数の孔が
    並設された外壁を有し、内部に害虫防除剤を収容可能な
    薬剤室と、 基部が前記薬剤室内の内壁に固設されるとともに先端側
    が前記孔に挿通され且つ導電性を有する櫛歯ピンと、 前記本体ケースに内蔵され並列方向交互の該櫛歯ピンに
    異なる電極の電圧を印加する電気回路とを具備したこと
    を特徴とする動物用殺虫櫛。
  2. 【請求項2】 前記櫛歯ピンが前記孔に間隙を有して挿
    通されており、前記櫛歯ピンが前記孔と同一中心で配置
    された際には前記孔と一致して前記間隙を閉鎖し、前記
    櫛歯ピンが撓むことにより前記孔の中心から移動した際
    には前記孔からズレ前記間隙を開くフランジ部を、前記
    薬剤室内の前記櫛歯ピンの外周に設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の動物用殺虫櫛。
  3. 【請求項3】 前記櫛歯ピンに部分的に凹部を形成し、
    該凹部と前記薬剤室の外壁との間で、前記間隙を形成す
    ることを特徴とする請求項2に記載の動物用殺虫櫛。
  4. 【請求項4】 害虫防除剤が昆虫成長阻害剤であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の動物
    用殺虫櫛。
JP1770796A 1996-02-02 1996-02-02 動物用殺虫櫛 Pending JPH09205919A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6293044B1 (en) * 2000-03-22 2001-09-25 Long Well Electronics Corp. Switchable mosquito expelling/killing device
CN112616705A (zh) * 2020-12-21 2021-04-09 陈秀华 一种波尔山羊养殖用山羊表皮羊螨虫病防治装置

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