JPH09205784A - 振動型モーター装置 - Google Patents

振動型モーター装置

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JPH09205784A
JPH09205784A JP8011817A JP1181796A JPH09205784A JP H09205784 A JPH09205784 A JP H09205784A JP 8011817 A JP8011817 A JP 8011817A JP 1181796 A JP1181796 A JP 1181796A JP H09205784 A JPH09205784 A JP H09205784A
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JP
Japan
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frequency
speed
motor device
type motor
vibration type
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Withdrawn
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JP8011817A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Katsuragawa
光広 桂川
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は振動波モーターにおいて、駆動周波
数が共振近接周波数に達した際に、それ以上の速度制御
が出来なくなる問題を解消するものである。 【解決手段】 駆動周波数が共振近接周波数に達した後
の増速処理を駆動電圧を増加させることで、駆動速度制
御のダイナミックレンジを増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動型モーターを駆
動するための振動型モーター駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】振動型モーターを用いて速度サーボを行
う場合、周波数を変化させることで速度を変化させ、目
標速度となるよう制御する方式がある。一般に共振より
高い周波数では低周波になるに従い高速になる。ところ
がこの方法では、振動型モーターの特性上、低周波数側
に周波数を掃印し加速した場合、共振周波数近傍で急激
に速度の低下あるいは停止といった現象が起こる。
【0003】このような急激な速度の低下・停止を防ぐ
為、従来はモーターの振動状態を検出し、共振周波数に
近くなったら周波数の低下を禁止、あるいは逆に高周波
側に戻すといった方法がとられている。
【0004】また、周波数を固定し振動型モーターへの
印加電圧を変化させることで速度制御を行なう方法も提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前記の振動状態を検出し、周波数の低下を禁止あるいは
周波数を上昇する方法では速度をそれ以上高めることが
できなく、負荷条件等によっては目標速度に達しない場
合も有り得る。また振動型モーターへの印加電圧のみで
速度制御する方法では、低速から高速までに対応する電
圧の変化範囲が広く、特に低速制御では停止・駆動をく
りかえす間欠動作になり易く制御が困難である。
【0006】また、駆動速度を低減させる際に、従来は
周波数の高い限界周波数までしか制御できず速度制御の
ダイナミックレンジが低速駆動方向の制御の場合でも狭
くなるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の振動型
モーター装置は、振動体に設けられた電気−機械エネル
ギー変換素子に対して周波信号を印加し振動体を励振さ
せ駆動力を得る振動型モーター装置において、前記周波
信号の周波数を所定の範囲で調定するとともに、周波数
が所定周波数に達した後に該周波信号の振幅を制御する
制御手段を設け、モーターが急激に停止する様な駆動状
態となった場合は駆動電圧を増加させることでモーター
の駆動時におけるダイナミックレンジを広く設定するこ
とを可能にした装置を提供するものである。
【0008】請求項2に記載の振動型モーター装置は、
請求項1の制御手段として周波信号の周波数を共振周波
数または該共振周波数に近接するとともに共振周波数よ
りも高い所定の周波数と該共振周波数または該共振周波
数に近接するとともに共振周波数よりも高い所定の周波
数よりも高い所定の周波数との間で周波数を調定する様
に構成して共振周波数よりも低周波数へ移行することを
防止した振動型モーター装置を提供するものである。
【0009】請求項3に記載の振動型モーター装置は、
請求項2の制御手段として周波数が上記共振周波数また
は共振周波数に近接するとともに共振周波数よりも高い
所定の周波数に達した後は周波信号の振幅を増加させる
様に構成して請求項1及び2に記載の振動型モーター装
置と同様な機能を有する装置を提供するものである。
【0010】請求項4に記載の振動型モーター装置は、
請求項1、2、3の制御手段として駆動速度指令信号が
高速方向への移行指令を表している時、周波数を前記範
囲内において低周波数方向に移行させるとともに、上記
所定の周波数に達した状態で前記駆動速度指令が高速方
向への移行指令を表している時に周波信号の振幅を増加
させる様に構成して請求項1及び2、3に記載の振動型
モーター装置と同様な機能を有する装置を提供するもの
である。
【0011】請求項5に記載の振動型モーター装置は、
振動体に設けられた電気−機械エネルギー変換素子に対
して周波信号を印加し振動体を励振させ駆動力を得る振
動型モーター装置において、前記周波数を高周波数方向
に移行させる周波数制御手段と、前記周波信号の振幅を
低減させる振幅制御手段と、モーター装置の駆動状況に
応じて前記周波数または振幅制御手段の動作を規制する
規制手段を設け、減速処理に際して前記規制手段にて各
制御手段の動作規制を行うことにより、周波数を増加さ
せて速度制御ができる限界状態となった場合でも振幅を
調定することでより広い範囲の速度制御を可能にした振
動型モーター装置を提供するものである。
【0012】請求項6に記載の振動型モーター装置は、
請求項5の規制手段として駆動電圧が所定電圧より低い
時前記周波数制御手段を作動状態にするとともに前記振
幅制御手段を不作動状態にする請求項5に記載の振動型
モーター装置として好適な装置を提供するものである。
【0013】請求項7に記載の振動型モーター装置は、
請求項5、6の規制手段として駆動電圧が所定電圧より
高い時前記振幅制御手段を作動状態とする請求項5、6
に記載の振動型モーター装置を提供するものである。
【0014】請求項8に記載の振動型モーター装置は、
振動体に設けられた電気−機械エネルギー変換素子に対
して周波信号を印加し振動体を励振させ駆動力を得る振
動型モーター装置において、前記周波信号の周波数を調
定する周波数調定手段と、該周波信号の振幅を制御する
振幅制御手段と、モーター装置の駆動速度または該モー
ター装置にて駆動される被駆動体の速度を検知する速度
検知手段と、該速度検知手段にて検知された速度に応じ
て周波数調定手段または振幅制御手段の動作を規制する
規制手段を設け、検知速度に適した状態で駆動制御を行
い駆動のダイナミックレンジを拡大した振動型モーター
装置を提供するものである。
【0015】請求項9に記載の振動型モーター装置は、
請求項8に記載の規制手段として、検知された速度が所
定速度より高速の時前記周波数調定手段を不作動状態と
するとともに前記振幅制御手段を作動状態にすることで
ダイナミックレンジを拡大する振動型モーター装置を提
供するものである。
【0016】請求項10に記載の振動型モーター装置
は、請求項8、9の規制手段として、検知された速度が
所定速度より低速の時前記周波数調定手段を作動状態と
する振動型モーター装置を提供するものである。
【0017】請求項11に記載の振動型モーター装置
は、請求項9、10の所定速度として共振周波数で駆動
した際の速度または該速度より少し低速に設定して請求
項8の機能を達成する振動型モーター装置を提供するも
のである。
【0018】請求項12に記載の振動型モーター装置
は、請求項8、9、10、11の周波数調定手段として
増速処理に際し、周波数を低下させるとともに、前記振
幅制御手段は増速処理に際し、振幅を増大させ、更に前
記規制手段は増速処理の際に作動する振動型モーター装
置を提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の振動型モーターの
実施の形態を示す駆動回路構成図を示したものである。
【0020】図1において、1は振動型モーターの固定
子を示し、固定子1の表面には分極処理なされた2群の
電歪素子または圧電素子の周波信号の印加によって振動
を起生する電気−機械エネルギー変換素子が配されてい
る。1−1、および1−2は前記各群の電歪素子(圧電
素子)上に互いに90度位相の異なる周波電圧を印加す
るための駆動電極、1−4は1−1、1−2の各電極に
対する共通電極である。
【0021】2は処理回路としてのマイクロコンピュー
タ(以下、CPUと記す)で、3はD/A変換器、4は
電圧制御発振器(以下、VCOと記す)である。すなわ
ち、CPU2の出力ポートP1から出力されるデジタル
信号をD/A変換器3でアナログ信号に変換し、そのア
ナログ信号に応じた周波信号がVCO4から出力され
る。本例ではD/A変換器3の入力は8ビットで構成さ
れており、VCO4は、入力電圧が高いほど出力周波数
が低くなるようにしてある。従って図2のように出力ポ
ートP1が00Hの時、VCO4の出力周波数が最も高
くなり、逆にFFHの時、VCO4の出力周波数は最も
低くなる。
【0022】5はVCO4の出力周波数を4分周する分
周回路、6はシフトレジスタで、シフトレジスタ6のデ
ータ入力端子には分周回路5の出力が入力され、またク
ロック入力端子にはVCO4の出力が入力されており、
出力端子Qからはデータ入力端子の入力信号に対して9
0度おくれ周波信号が出力される。
【0023】7はエクスクルージオア(以下、EXOR
と記す)でEXOR7の一方の入力端子はシフトレジス
タ6の出力端子Qに、他方の入力端子はCPU2の出力
ポートP2に接続されている。
【0024】8、9はアンドゲート(以下、ANDと記
す)でAND8の一方の入力端子は分周回路5の出力端
子に、AND9の一方の入力端子EXOR7の出力端子
に、またAND8およびAND9の他方の入力端子は共
にCPU2の出力ポートP3に接続されている。
【0025】10はD/A変換器、11はD/A変換器
10の出力電圧に応じた電圧を出力するDC/DCコン
バータであり、D/A変換器10の入力はCPU2の出
力ポートP4に接続されている。なお、ポートP4は8
ビットで構成されており、図3はポートP4の出力とD
C/DCコンバータ11の出力の関係を示した図であ
る。
【0026】12、13は増幅回路で、増幅回路12、
13の電源はDC/DCコンバータ11の出力に接続さ
れており、増幅回路12はAND8の出力信号を、増幅
回路13はAND9の出力信号をそれぞれDC/DCコ
ンバータ11の出力電圧で増幅している。14、15は
コイルで、増幅回路12の出力信号はコイル14を通し
て駆動電極1−1に印加され、増幅回路13の出力信号
はコイル15を通して駆動電極1−2に印加される。図
4は、VCO4の出力信号、CPU2の出力ポートP2
およびP3の出力信号、増幅回路10、11の入力信号
の関係を示したタイミング図である。図3のように、C
PU2の出力ポートP2の出力信号により増幅回路1
2、13への周波信号の許可・禁止、すなわち振動波モ
ーターへの通電許可・禁止を制御している。またCPU
2の出力ポートP2の出力信号により増幅回路12と1
3の入力信号の位相関係を+90度または−90度に切
り替えて振動型モーターの回転方向を制御している。本
例ではCPU2の出力信号がロウレベルの時に振動型モ
ーターが時計回りの方向に回転し、P2の出力信号がハ
イレベルの時に振動型モーターが反時計回りに回転する
ものとする。なお印加される周波信号の周波数はVCO
4の出力信号の周波数は4分周した周波数となる。
【0027】16は固定子1の振動によって回転または
移動する部材と共に回転するパルス板で、このパルス板
16は所定間隔の透光パターンが配されている。17は
発光光源及びフォトレジスタを含むフォトリフレクタ
で、パルス板16の回転により透光パターンがフォトリ
フレクター17を通過するごとに出力を形成し、パルス
板16の回転量に応じた信号を形成する。18はコンパ
レータで、コンパレータ18はフォトリフレクター17
の出力信号をデジタルレベルに変換している。
【0028】19はコンパレータ18の出力をクロック
入力とするダウンカウンタで、カウンタ19のデータプ
リセット端子はCPU2の出力ポートP5に、カウント
許可/禁止制御端子は出力ポートP6に接続されてい
る。また、カウンタ19のデータ出力端子はCPU2の
入力ポートP7に接続されている。カウンタ19のクロ
ック端子はコンパレータ18の出力信号に接続されてお
り、コンパレータ18からのパルスが入力されるごとに
カウンタ値を減算していく。また、カウンタ19のクロ
ック入力、すなわちコンパレータ18の出力はCPU2
の入力ポートP8にも接続されており、入力ポートP8
は入力信号の立ち上がりエッジで割り込み発生機能を有
する。
【0029】20は基準クロックを出力するためのクロ
ック発生回路、21はアップカウンタである。アップカ
ウンタ21のクロック入力端子はクロック発生回路20
に接続され、カウンタ21のリセット端子はCPU2の
出力ポートP9に、カウンタ21のカウント許可/禁止
制御端子は出力ポートP10に接続されている。また、
カウンタ21の出力端子はCPU2の入力ポートP11
に接続されている。
【0030】カウンタ21は振動型モーター1を駆動中
に入力ポートP8に割り込みが発生する度にポートP1
1よりカウンタ値を入力、さらにポートP9でカウンタ
21をリセットすることで、コンパレータ18から出力
されるパルス信号の立ち上がりのエッジから次の立ち上
がりエッジまでの時間をクロック発生回路20のクロッ
ク数で得るためのものである。
【0031】図5は一般的な振動型モーターの周波数と
回転数の関係を駆動電圧ごとに示したものである。横軸
に周波数、縦軸に回転数をとっている。図5よりある電
圧では周波数を高周波側から低周波側にスイープさせて
やると、ある周波数で起動しはじめ、さらに低周波側に
スイープすると徐々に回転数があがり、振動型モーター
の共振周波数よりさらに低周波となると、急激に回転数
が低下する。また駆動電圧が高いほど同一周波数では回
転数が高く、また共振周波数が低周波側へシフトする。
【0032】本例では図5中の周波数f1より高い領域
では速度の制御を周波数で行い、周波数f1以下の領域
では速度の制御を駆動電圧により制御することで急激な
回転数の低下が起こらないように制御するものである。
【0033】図6および図7はそれぞれCPU2の動作
を説明するメインルーチンと割り込みルーチンのフロー
チャートである。図6のメインルーチンより、ステップ
ごとに説明する。
【0034】ステップ101:最初に各出力ポートをロ
ウレベルに、また各メモリを零に初期化する。
【0035】ステップ102:振動型モーターの駆動方
向を設定する。すなわち、振動型モーターを時計回りの
方向に回転させる時は出力ポートP2にロウベルを、逆
に反時計回りの方向に回転させる時はP2をハイレベル
を出力する。
【0036】ステップ103:出力ポートP5に、パル
ス板16の回転量で示される駆動量を出力し、カウンタ
19をプリセットする。カウンタ19のカウント値は振
動型モーターの駆動に応じカウントダウンされ、目標位
置に達すると零になる。
【0037】ステップ104:出力ポートP6をハイレ
ベルにしてカウンタ19のカウントを許可する。
【0038】ステップ105:出力ポートP1に00H
を出力し、振動型モーターへ印加する周波数を一番高周
波にする。
【0039】ステップ106:出力ポートP4に40H
を出力し、起動時のDC/DCコンバータ11の出力電
圧を設定する。
【0040】ステップ107:出力ポートP3にハイレ
ベルを出力し、振動型モーターへの通電を開始する。
【0041】ステップ108:駆動電圧振動波モーター
への通電を開始したので出力ポートP9をハイレベルに
してカウンタ21をリセットした後、P9をロウレベル
戻す。
【0042】ステップ109:出力ポートP10をハイ
レベルにしてカウンタ21のカウントを許可する。
【0043】ステップ110:カウンタ19のカウント
値を入力ポートP7より読みとり、零ならば目標位置に
到達したのでステップ111へ進む。振動型モーターへ
の通電を切る。ポートP7が零でなければステップ11
2へ進む。
【0044】ステップ111:ステップ110にて目標
位置に到達したので、出力ポートP3にロウレベルを出
力し、振動型モーターへの通電を切り終了する。
【0045】ステップ112:カウンタ19のカウント
値に応じた目標速度の高速側の限界と低速側の限界をテ
ーブルより取得、または演算により取得する。これらの
速度はパルス板16から得られるパルス信号の周期で与
えられる時間として得られる。ここで得られた目標パル
ス周期と高速側の限界をT1、低速側の限界をT2とす
る。すなわち、本例では、パルス板16からのパルス信
号の周期がT1とT2の間に入るように制御するもので
ある。
【0046】ステップ113:割り込み発生フラグIR
Q_Fがセットされていたら入力ポートP8からの割り
込みが発生したことになるので、現在のパルス周期T0
と目標パルス周期の高速側限界T1を比較する。また、
IRQ_Fがセットされていなかったらステップ116
へ進む。
【0047】ステップ114:割り込み発生フラグIR
Q_Fをクリアする。
【0048】ステップ115:パルス割り込みルーチン
で得た現在のパルス周期T0と目標パルス周期の高速側
限界T1を比較し、T0<T1、すなわち目標に対して
速い場合はステップ220以下へ進み、減速処理を行
う。またT0≧T1なら何もせずにステップ110へ戻
る。
【0049】ステップ116:現在のカウンタ21のカ
ウント値Tを入力ポートP11より取り込み、目標パル
ス周期の低速側の限界T2と比較する。T0>T2なら
ば目標に対して遅いと判断できるのでステップ130以
降の加速処理へ進む。またT0≦T2ならば何もせずに
ステップ110へ戻る。
【0050】ステップ220〜222では減速処理を行
っている。
【0051】ステップ220:現在の設定駆動電圧Vと
基準電圧V1を比較し、V1≦Vならばステップ222
すすむ、また、V1>Vならばステップ221へ進む。
【0052】ステップ221:電圧を現在の電圧Vで固
定し、周波数を所定段数高周波側へシフトして減速し、
ステップ110へ戻る。
【0053】ステップ222:周波数を現在の周波数f
で固定し、駆動電圧を下げて減速し、ステップ110へ
戻る。
【0054】ステップ130〜132では加速処理を行
っている。
【0055】ステップ130:現在の設定周波数圧fと
基準周波数f1(共振周波数に近接し、かつ共振周波数
よりも高い周波数)を比較し、f1≦fならばステップ
131すすむ。また、f1>fならばステップ132へ
進む。
【0056】ステップ131:電圧を現在の電圧Vで固
定し、周波数を所定段数定周波側へシフトして加速し、
ステップ110へ戻る。
【0057】ステップ132:周波数を現在の周波数f
で固定し、駆動電圧を上げて減速し、ステップ110へ
戻る。
【0058】次に図7のパルス割り込みルーチンを説明
する。
【0059】ステップ201:割り込みが発生したこと
を示す割り込み発生フラグIRQ_Fをセットする。
【0060】ステップ202:カウンタ21のカウント
値をポート11より取り込む。このカウント値はパルス
周期を示しておりT0とする。
【0061】ステップ203:出力ポートP9をハイレ
ベルにしてカウンタ21をリセットした後、P9をロウ
レベルに戻し、割り込みルーチンを終了する。
【0062】以上述べてきたように加速する際には、基
準周波数f1より高い周波数領域では図2で示したよう
に急激な回転数の低下がないので周波数を下げて速度を
上げ、f1より低い周波数領域では周波数を下げると急
激に回転数が低下する可能性があるので、駆動電圧を上
げて加速している。
【0063】また、減速する際は、基準電圧V1より高
い時は電圧を低下させることで減速しているが、V1よ
り低い時に安定した低速制御を行う為に周波数を上げる
ことで減速している。
【0064】図8は本発明の振動型モーターの他の実施
の形態を示す駆動回路構成図を示したものであるが、図
1と同じなので詳細な説明は省略する。
【0065】図9は図8中のCPU2の動作を説明する
メインルーチンのフローチャートである。図9のメイン
ルーチンより、ステップごとに説明する。
【0066】ステップ301:最初に各出力ポートをロ
ウレベルに、また各メモリを零に初期化する。
【0067】ステップ302:振動型モーターの駆動方
向を設定する。すなわち、振動型モーターを時計回りの
方向に回転させる時は出力ポートP2にロウレベルを、
逆に反時計回りの方向に回転させる時はP2をハイレベ
ルを出力する。
【0068】ステップ303:出力ポートP5に、パル
ス板16の回転量で示される駆動量を出力し、カウンタ
19をプリセットする。カウンタ19のカウント値は振
動型モーターの駆動に応じカウントダウンされ、目標位
置に達すると零になる。
【0069】ステップ304:出力ポートP6をハイレ
ベルにしてカウンタ19のカウントを許可する。
【0070】ステップ305:出力ポートP1に00H
を出力し、振動型モーターへ印加する周波数を一番高周
波にする。
【0071】ステップ306:出力ポートP4に40H
を出力し、起動時のDC/DCコンバータ11の出力電
圧を設定する。
【0072】ステップ307:出力ポートP3にハイレ
ベルを出力し、振動型モーターへの通電を開始する。
【0073】ステップ308:駆動電圧振動波モーター
への通電を開始したので出力ポートP9をハイレベルに
してカウンタ21をリセット後、P9をロウレベル戻
す。
【0074】ステップ309:出力ポートP10をハイ
レベルにしてカウンタ21のカウントを許可する。
【0075】ステップ310:カウンタ19のカウント
値を入力ポートP7より読みとり、零ならば目標位置に
到達したのでステップ311へ進む、振動型モーターへ
の通電を切る。
【0076】ステップ311:ステップ310にて目標
位置に到達したので、出力ポートP3にロウレベルを出
力し、振動型モーターへの通電を切る。
【0077】ステップ312:カウンタ19のカウント
値に応じた目標速度の高速側の限界と低速側の限界をテ
ーブルより取得、または演算により取得する。これらの
速度はパルス板16から得られるパルス信号の周期で与
えられる時間として得られる。ここで得られた目標パル
ス周期の高速側の限界をT1、低速側の限界をT2とす
る。すなわち、本例では、パルス板16からのパルス信
号の周期がT1とT2の間に入るように制御するもので
ある。
【0078】ステップ313:割り込み発生フラグIR
Q_Fがセットされていたら入力ポートP8からの割り
込みが発生したことになるので、ステップ314を介し
てステップ315へ進み、現在のパルス周期T0と目標
パルス周期の高速側限界T1を比較する。また、IRQ
_Fがセットされていなかったらステップ316へ進
む。
【0079】ステップ314:割り込み発生フラグIR
Q_Fをクリアする。
【0080】ステップ315:パルス割り込みルーチン
で得た現在のパルス周期T0と目標パルス周期の高速側
限界T1を比較し、T0<T1、すなわち目標に対して
速い場合はステップ420以下へ進み、減速処理を行
う。またT0≧T1なら何もせずにステップ310へ戻
る。
【0081】ステップ316:現在のカウンタ21のカ
ウント値Tを入力ポートP11より取り込み、目標パル
ス周期の低速側の限界T2と比較する。T0>T2なら
ば目標に対して遅いと判断できるのでステップ430以
降の加速処理へ進む。またT0≦T2ならば何もせずに
ステップ310へ戻る。
【0082】ステップ420〜422では減速処理を行
なっている。
【0083】ステップ420:パルス周期T0と基準パ
ルス周期T3を比較し、T0>T3ならばすなわち基準
パルス周期T3で示される速度よりも遅い時はステップ
421すすむ。また、T0≦T3ならばステップ422
へ進む。
【0084】ステップ421:電圧を現在の電圧Vで固
定し、周波数を所定段数高周波側へシフトして減速し、
ステップ110へ戻る。
【0085】ステップ422:周波数を現在の周波数f
で固定し、駆動電圧を下げて減速し、ステップ110へ
戻る。
【0086】ステップ430〜432では加速処理を行
なっている。
【0087】ステップ430:パルス周期T0と基準パ
ルス周期T3を比較し、T0>T3ならばステップ43
1すすむ。T0≦T3ならばステップ432へ進む。該
T3は共振周波数よりも高い周波数でかつ共振周波数に
近い周波数でモーターを駆動した時の速度に応じたパル
ス周期である。
【0088】ステップ431:電圧を現在の電圧Vで固
定し、周波数を所定段数周波側へシフトして加速し、ス
テップ110へ戻る。
【0089】ステップ432:周波数を現在の周波数f
で固定し、駆動電圧を上げて減速し、ステップ110へ
戻る。
【0090】なお、パルス割り込みルーチンは図6のス
テップ200〜202と同様なので詳細な説明は省略す
る。
【0091】以上述べてきたように、この図9の例で
は、速度が基準パルス周期で表される速度より速い場合
は速度の制御を電圧で行い、逆に遅い場合は速度制御を
周波数を変化させて行っている。
【0092】このようにすることで、図2で示すように
急激な回転数の低下は防ぐことができる。
【0093】尚、図6のステップf1 としては共振周波
数に近接した共振周波数より高い周波数にセットされて
いるがf1 を共振周波数にセットしても良い。
【0094】又、図9でのT3も共振周波数で駆動した
時の速度としても良い。
【0095】更に図9においてステップ420、422
を設けなくとも良い。
【0096】又、電圧制御の方法としては増巾回路の増
巾率を制御しているが、たとえば圧電素子へ印加される
デューティを調定しても良い。
【0097】
【発明の効果】以上の様に請求項1の発明によれば、周
波数がモーターが急激に停止する様な周波数になっても
振幅を可変することができるので周波数を共振周波数を
越えてシフトすることなく速度制御のダイナミックレン
ジを拡大できるものである。
【0098】また、請求項2、3、4の発明によれば、
請求項1の装置の効果か得られる装置をより適切な構成
にて提供できる。
【0099】また、請求項5の発明によれば、速度の減
速処理に際して、駆動電圧状態が十分な時には電圧を制
御できるのでダイナミックレンジの広い駆動制御を可能
な装置を提供できる。
【0100】また、請求項6、7の発明によれば、請求
項5の装置の効果をより適切な構成にて提供できる。
【0101】また、請求項8の発明によれば、駆動速度
が高速となり共振周波数に近接した様な場合には速度制
御を振幅制御に切換えて行えるので、請求項1と同様な
効果が得られる装置を提供できる。
【0102】また、請求項9、10、11、12の発明
によれば、請求項8の装置の効果が得られる装置をより
適切な構成にて提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる振動型モーターの実施の形態を
示す駆動回路構成図である。
【図2】図1のCPU2の出力ポートP1の出力と、V
CO4の出力周波数の関係を示した図である。
【図3】図1のCPU2の出力ポートP4の出力と、D
C/DCコンバータ11の出力の関係を示した図であ
る。
【図4】図1に示した駆動回路の動作を説明するための
タイミングチャート図である。
【図5】振動型モーターの周波数と回転数の関係を示す
説明図である。
【図6】図1の回路の動作を説明するためのフローチャ
ート図である。
【図7】図6とともに図1の回路の動作を説明するため
のフローチャート図である。
【図8】本発明の振動型モーターの実施の形態を示す駆
動回路構成図である。
【図9】図8の回路の動作を説明するためのフローチャ
ート図である。
【符号の説明】
1 振動波モーターの固定子 2 マイクロコンピュータ 3 D/A変換器 4 電圧制御発振器 5 分周回路 6 シフトレジスタ 7 エクスクルージブオアゲート 8,9 アンドゲート 10 D/A変換器 11 DC/DCコンバータ 12,13 増幅回路 14,15 コイル 16 パルス板 17 フォトリフレクター 18 コンパレータ 20 クロック発生回路 21 カウンタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体に設けられた電気−機械エネルギ
    ー変換素子に対して周波信号を印加し振動体を励振させ
    駆動力を得る振動型モーター装置において、前記周波信
    号の周波数を所定の範囲で調定するとともに、周波数が
    所定周波数に達した後に該周波信号の振幅を制御する制
    御手段を設けたことを特徴とする振動型モーター装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は周波信号の周波数を共振
    周波数または該共振周波数に近接するとともに共振周波
    数よりも高い所定の周波数と該共振周波数または該共振
    周波数に近接するとともに共振周波数よりも高い所定の
    周波数よりも高い所定の周波数との間で周波数を調定す
    る請求項1に記載の振動型モーター装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は周波数が上記共振周波数
    または共振周波数に近接するとともに共振周波数よりも
    高い所定の周波数に達した後は周波信号の振幅を増加さ
    せる請求項2に記載の振動型モーター装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は駆動速度指令信号が高速
    方向への移行指令を表している時、周波数を前記範囲内
    において低周波数方向に移行させるとともに、上記所定
    の周波数に達した状態で前記駆動速度指令が高速方向へ
    の移行指令を表している時に周波信号の振幅を増加させ
    る請求項1、2、3に記載の振動型モーター装置。
  5. 【請求項5】 振動体に設けられた電気−機械エネルギ
    ー変換素子に対して周波信号を印加し振動体を励振させ
    駆動力を得る振動型モーター装置において、前記周波数
    を高周波数方向に移行させる周波数制御手段と、前記周
    波信号の振幅を低減させる振幅制御手段と、モーター装
    置の駆動状況に応じて前記周波数または振幅制御手段の
    動作を規制する規制手段を設け、減速処理に際して前記
    規制手段にて各制御手段の動作規制を行うことを特徴と
    する振動型モーター装置。
  6. 【請求項6】 前記規制手段は駆動電圧が所定電圧より
    低い時前記周波数制御手段を作動状態にするとともに前
    記振幅制御手段を不作動状態にする請求項5に記載の振
    動型モーター装置。
  7. 【請求項7】 前記規制手段は駆動電圧が所定電圧より
    高い時前記振幅制御手段を作動状態とする請求項5、6
    に記載の振動型モーター装置。
  8. 【請求項8】 振動体に設けられた電気−機械エネルギ
    ー変換素子に対して周波信号を印加し振動体を励振させ
    駆動力を得る振動型モーター装置において、前記周波信
    号の周波数を調定する周波数調定手段と、該周波信号の
    振幅を制御する振幅制御手段と、モーター装置の駆動速
    度または該モーター装置にて駆動される被駆動体の速度
    を検知する速度検知手段と、該速度検知手段にて検知さ
    れた速度に応じて周波数調定手段または振幅制御手段の
    動作を規制する規制手段を設けたことを特徴とする振動
    型モーター装置。
  9. 【請求項9】 前記規定手段は検知された速度が所定速
    度より高速の時前記周波数調定手段を不作動状態とする
    とともに前記振幅制御手段を作動状態にする請求項8に
    記載の振動型モーター装置。
  10. 【請求項10】 前記規制手段は検知された速度が所定
    速度より低速の時前記周波数調定手段を作動状態とする
    請求項8、9に記載の振動型モーター装置。
  11. 【請求項11】 前記所定速度は共振周波数で駆動した
    際の速度または該速度より少し低速である請求項9、1
    0に記載の振動型モーター装置。
  12. 【請求項12】 前記周波数調定手段は増速処理に際
    し、周波数を低下させるとともに、前記振幅制御手段は
    増速処理に際し、振幅を増大させ、更に前記規制手段は
    増速処理の際に作動する請求項8、9、10、11に記
    載の振動型モーター装置。
JP8011817A 1996-01-26 1996-01-26 振動型モーター装置 Withdrawn JPH09205784A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016049004A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社ニコン 駆動装置、レンズ鏡筒
JP2019075989A (ja) * 2019-02-21 2019-05-16 株式会社ニコン 駆動装置

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JP2016049004A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社ニコン 駆動装置、レンズ鏡筒
JP2019075989A (ja) * 2019-02-21 2019-05-16 株式会社ニコン 駆動装置

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