JPH09199903A - 衛星通信受信用低雑音増幅器 - Google Patents

衛星通信受信用低雑音増幅器

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JPH09199903A
JPH09199903A JP778396A JP778396A JPH09199903A JP H09199903 A JPH09199903 A JP H09199903A JP 778396 A JP778396 A JP 778396A JP 778396 A JP778396 A JP 778396A JP H09199903 A JPH09199903 A JP H09199903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
directional coupler
low noise
noise amplifier
polarized wave
connection line
Prior art date
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Pending
Application number
JP778396A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Takeyasu
義幸 武安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直交偏波を使用する低雑音増幅器における直
交プローブ間での電磁結合に起因して生じる逆偏波から
の干渉を回避する。 【構成】 垂直偏波用低雑音増幅器3の出力及び水平偏
波用低雑音増幅器4の出力間に方向性結合器5、6及び
接続ライン9より成る垂直偏波成分相殺手段を設けて水
平偏波側に漏れ込んだ垂直偏波成分を除去する。更に方
向性結合器5及び6の出力間に方向性結合器7、8及び
接続ライン10より成る水平偏波成分相殺手段を設けて
垂直偏波側に漏れ込んだ水平偏波成分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星通信受信用の低雑
音増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】衛星通信受信用に、パラボラアンテナの
焦点部にフィードホーンと共に低雑音増幅器が設置さ
れ、従来より使用されている。この種の技術の従来例と
して、例えば、特開平03−209905号公報及び特
開平03−102922号公報等に開示された技術が提
案されている。
【0003】先づ第1の従来例として挙げられる特開平
03−209905号公報に開示された従来技術は、入
力端子と、この入力端子に接続された入力整合回路と、
この入力整合回路に接続された増幅素子と、この増幅素
子に接続された出力整合回路と、この出力整合回路に接
続された出力端子とを備え、前記入力整合回路はマイク
ロストリップ線路よりなる伝送線路と、この伝送線路に
対して並列接続されたマイクロストリップパターンより
なる複数のスタブとにより形成し、これら複数のスタブ
のうち少なくともひとつは不要信号周波数で約4分の1
波長の長さをもつ容量性のスタブとし、増幅すべき信号
周波数帯域に対しては、前記入力整合回路は雑音整合回
路を形成し、かつ不要信号周波数に対しては、前記入力
整合回路はこれを減衰させるフィルタを形成した増幅器
を構成し、衛星通信用屋外装置においてこの増幅器を初
段に用いて構成した低雑音増幅器の入力端子を交差偏波
分波器の受信ポートに接続するとともに、この低雑音増
幅器の出力端子を受信側周波数変換器の入力端子に接続
するというものである。
【0004】この第1の従来技術によれば、マイクロス
トリップパターンというきわめて簡単な構成によって、
不要信号を阻止すると共に、低雑音の増幅器を実現する
ことができる。
【0005】次に第2の従来例として挙げられる特開平
03−102922号公報に開示された従来技術は、交
差偏波分波器と低雑音増幅器をパラボラアンテナの焦点
部に設置し、送信用周波数変換器、受信用周波数変換
器、局部発振器、送信用電力増幅器を収納したハウジン
グをパラボラアンテナの焦点近傍に設置し、低損失の同
軸ケーブルによって、ハウジングと受信用低雑音増幅器
及び交差偏波分波器とを接続することによって構成され
ている。
【0006】このような構成にすると、ハウジングをパ
ラボラアンテナの焦点部に設置しないために、送信用電
力増幅の出力パワー増大に伴う発熱量が増加し、これの
放熱のためにハウジングが大きくなったり、重量が増え
ても、アンテナの機械的安定性を損なうことが無く、さ
らに低雑音増幅器は、パラボラアンテナの焦点部に設置
しているために、雑音特性を劣化させずに済むので、良
好な受信性能が得られる。また、送信用電力増幅器と交
差偏波分波器との接続は、低損失の同軸ケーブルで接続
されているために、ケーブル損失による送信出力の低下
は、低く抑えることが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】叙上のように、従来の
低雑音増幅器では、フィードホーンを直交直線偏波にて
送信と受信で共用するための分波器が入力部に設けられ
ている。また、受信専用の場合でも、直交直線偏波で同
一周波数を共用するための分波器が、同様に設けられて
いる。
【0008】しかしながら、これらの従来技術において
は、分波器部分にて直交偏波用プローブ間で電磁結合を
生じ、交差偏波識別度が劣化する問題がある。
【0009】また、直交偏波用プローブ間で発生する電
磁結合を軽減させるには、フィードホーンの軸方向で2
つのプローブを分離すれば良いが、この方法では分波器
の構造が立体的になり、マイクロストリップラインで構
成された低雑音増幅器との一体化が困難である。
【0010】本発明は従来の上記実情に鑑みてなされた
ものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在
する上記課題を解決することを可能とした新規な衛星通
信受信用低雑音増幅器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る衛星通信受信用低雑音増幅器は、低雑
音増幅器出力に逆偏波からの干渉波を相殺する手段を設
けて構成される。
【0012】即ち本発明は、更に詳しくは、受信電波の
垂直偏波を検出する第1のプローブと、受信電波の水平
偏波を検出する第2のプローブと、前記垂直偏波の信号
を増幅する第1の低雑音増幅器と、前記水平偏波の信号
を増幅する第2の低雑音増幅器と、前記第1の低雑音増
幅器の出力に接続された第1の方向性結合器と、前記第
2の低雑音増幅器の出力に接続された第2の方向性結合
器と、前記第1、第2の方向性結合器を接続する第1の
接続ラインと、前記第1の方向性結合器に接続された第
3の方向性結合器と、前記第2の方向性接合器に接続さ
れた第4の方向性結合器と、前記第3、第4の方向性結
合器を接続する第2の接続ラインとを備えている。
【0013】
【実施例】次に、本発明をその好ましい一実施例につい
て図面を参照しながら具体的に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例を示すブロック
構成図である。
【0015】図において、参照符号1は垂直偏波用プロ
ーブ、2は水平偏波用プローブであり、アンテナのフィ
ードホーンからの電波を検出する。3及び4は、各偏波
用の低雑音増幅器であり、受信信号を所要の出力レベル
まで増幅する。低雑音増幅器3及び4の出力には、方向
性結合器5、7及び6、8がそれぞれ接続されている。
【0016】方向性結合器5の結合出力は接続ライン9
を介して方向性結合器6の結合入力に接続されている。
また同様に、方向性結合器7の結合出力は接続ライン1
0を介して方向性結合器8の結合入力に接続されてい
る。各方向性結合器5及び7を接続する接続ライン9及
び10の電気長は、方向性結合器の電気長を含んで、半
波長の整数倍とする。
【0017】次に本発明の動作原理を図2を用いて説明
する。図2中の矢印は、信号レベルを模試的に表したも
ので、矢印の長さは相対的な信号強度を示す。
【0018】図2を参照するに、理想的な垂直、水平偏
波プローブでは偏波間の結合無しで各偏波を分離するこ
とができるが、現実的には、逆偏波からの漏れ込みを生
じる。図2において、矢印Hは水平偏波信号を、矢印V
は垂直偏波信号をそれぞれ示す。また、矢印H′は垂直
偏波側に漏れ込んだ水平偏波成分を、矢印V′は水平偏
波側に漏れ込んだ垂直偏波成分をそれぞれ示す。
【0019】方向性結合器5、方向性結合器6及び方向
性結合器5の結合出力を逆相にする機能を有する接続ラ
イン9により、水平偏波側に漏れ込んだ垂直偏波成分を
除去する垂直偏波成分相殺手段を構成している。
【0020】方向性結合器5の結合出力には、結合度に
応じて垂直偏波信号V及び水平偏波成分H′よりもレベ
ルが下がった矢印Vと矢印H′、すなわち矢印vと矢印
h′が出力される。これらの出力v、h′は、方向性結
合器6において、水平偏波用の低雑音増幅器4の出力信
号である矢印Hと矢印V′と合成される。矢印vと矢印
h′は、方向性結合器6の結合度に応じてレベルが下が
る。合成においては、方向性結合器5、接続ライン9及
び方向性結合器6の総合での電気長が半波長の整数倍と
なっているので、矢印Hと矢印V′及び矢印vと矢印
h′は逆相で合成される。この結果、干渉波成分である
矢印V′が、矢印vで相殺される。
【0021】方向性結合器7、方向性結合器8及び方向
性結合器8の結合出力を逆相にする機能を備えた接続ラ
イン10によって、垂直偏波側に漏れ込んだ水平偏波成
分を除去する垂直偏波成分相殺手段を構成している。
【0022】同様の相殺効果が垂直偏波の増幅経路でも
生じる。方向性結合器8の結合出力には、結合度に応じ
て水平偏波信号H及び垂直偏波成分V′よりもレベルが
下がった矢印Hと矢印V′、すなわち矢印hと矢印v′
が出力される。これらの出力は、方向性結合器7におい
て、垂直偏波用の低雑音増幅器3の出力信号である矢印
Vと水平偏波成分である矢印H′と合成される。矢印h
と矢印v′は、方向性結合器7の結合度に応じてレベル
が下がる。合成においては、方向性結合器8、接続ライ
ン10及び方向性結合器7の総合での電気長が半波長の
整数倍となっているので、矢印Vと矢印H′及び矢印h
と矢印v′は逆相で合成される。この結果、干渉波成分
である矢印H′が、矢印hで相殺される。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各偏波の増幅出力結果では、干渉成分である逆偏波から
の漏れ込みが相殺される効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】本発明の動作原理を説明するためのブロック図
である。
【符号の説明】
1…垂直偏波用プローブ 2…水平偏波用プローブ 3、4…低雑音増幅器 5、6、7、8…方向性結合器 9、10…接続ライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信電波の垂直偏波を検出する第1のプ
    ローブと、 受信電波の水平偏波を検出する第2のプローブと、 前記垂直偏波の信号を増幅する第1の低雑音増幅器と、 前記水平偏波の信号を増幅する第2の低雑音増幅器と、 前記第1の低雑音増幅器の出力に接続された第1の方向
    性結合器と、 前記第2の低雑音増幅器の出力に接続された第2の方向
    性結合器と、 前記第1、第2の方向性結合器を接続する第1の接続ラ
    インと、 前記第1の方向性結合器に接続された第3の方向性結合
    器と、 前記第2の方向性結合器に接続された第4の方向性結合
    器と、 前記第3、第4の方向性結合器を接続する第2の接続ラ
    インと、 を有することを特徴とした衛星通信受信用低雑音増幅
    器。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の方向性結合器及び前
    記第1の接続ラインにより水平偏波側に漏れ込んだ垂直
    偏波成分を除去する垂直偏波成分相殺手段を構成するこ
    とを更に特徴とする請求項1に記載の衛星通信受信用低
    雑音増幅器。
  3. 【請求項3】 前記第3及び第4の方向性結合器及び前
    記第2の接続ラインにより垂直偏波側に漏れ込んだ水平
    偏波成分を除去する水平偏波成分相殺手段を構成するこ
    とを更に特徴とする請求項1に記載の衛星通信受信用低
    雑音増幅器。
  4. 【請求項4】 前記第1の接続ライン又は前記第2の接
    続ラインは、前記第1の方向性結合器の結合出力または
    前記第4の方向性結合器の結合出力を逆相にする機能を
    有することを更に特徴とする請求項2または請求項3に
    記載の衛星通信受信用低雑音増幅器。
  5. 【請求項5】 前記第1の方向性結合器、第1の接続ラ
    イン及び第2の方向性結合器の総合での電気長または前
    記第4の方向性結合器、第2の接続ライン及び第3の方
    向性結合器の総合での電気長は、半波長の整数倍となっ
    ていることを更に特徴とする請求項2または請求項3に
    記載の衛星通信受信用低雑音増幅器。
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