JPH09195043A - マグネトロン型スパッター電極磁界配位及びその磁気回路 - Google Patents

マグネトロン型スパッター電極磁界配位及びその磁気回路

Info

Publication number
JPH09195043A
JPH09195043A JP820096A JP820096A JPH09195043A JP H09195043 A JPH09195043 A JP H09195043A JP 820096 A JP820096 A JP 820096A JP 820096 A JP820096 A JP 820096A JP H09195043 A JPH09195043 A JP H09195043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
magnetic field
magnet
null point
magnetron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP820096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Ejima
正毅 江島
Yoshimasa Shimizu
佳昌 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP820096A priority Critical patent/JPH09195043A/ja
Publication of JPH09195043A publication Critical patent/JPH09195043A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 マグネトロン型スパッター電極磁界配位にお
いて、ターゲット消費効率を改善し、さらに基板上生成
膜の欠陥を低減化し、ターゲット全面にわたってエロー
ジョンを確保できるマグネトロン型スパッター電極磁界
配位を提供する。 【解決手段】 マグネトロン型スパッター電極のターゲ
ット1背面に配置した磁石によって該ターゲット1とス
パッター成膜基板との間に形成される磁界配位におい
て、該磁石による磁力線配位がスパッター成膜基板とタ
ーゲットの間でヌルポイント4を有し、該ヌルポイント
4を通るセパラトリックス5がターゲット1上にドーム
を形成してなることを特徴とするマグネトロン型スパッ
ター電極磁界配位。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板上に薄膜を形成
するためのマグネトロン型スパッター装置における電極
磁界配位、及びその磁気回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、最も良く用いられているマグネト
ロン型スパッター電極の磁界配位を軸対称型について図
10に示す。ターゲット21の背面に永久磁石22を軸
対称に配したもので、ターゲットから湧出する磁力線2
3が円弧状を描いてターゲットに沈降する領域が形成さ
れる。この円弧状磁力線上のスパッター放電プラズマ中
の電子はターゲット表面に衝突し、2次電子を生成し、
点B11 間(および点B22 間)を往復してさらに
2次電子を生成し、累積的に増加し、プラズマは円弧状
磁力線の内側に閉じ込められ、高密度のプラズマが点A
1 (およびA2 )の近傍で形成される。この高密度プラ
ズマによってスパッター効率が増大し、磁界を用いない
平行平板型二極スパッター法に比べて成膜速度の高いス
パッターが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのマグ
ネトロン型スパッター電極の欠点は、ターゲット表面で
のエロージョンが局所的に、図10の場合は点A1 (お
よびA2 )の近傍に、集中して進行することである。特
に、絶縁物ターゲットを高周波放電でスパッターしたり
あるいは直流放電で導電性ターゲットを用いる反応性ス
パッター法で絶縁物をスパッター成膜する場合、ターゲ
ット表面でエロージョンの進まない領域(図10では内
周部OC1 、OC2 および外周部D11 、D22
領域)ではスパッター生成絶縁物が付着し、その堆積膜
が厚くなると膜の剥離が起こったり、さらにはこの剥離
片による発塵が発生し、基板上の生成膜に欠陥をもたら
すことがある。また、導電性ターゲット表面上でエロー
ジョンの進行する導電性領域とスパッター生成絶縁物の
付着が進行する堆積領域の境界近傍では、絶縁破壊を起
こしやすく、アーク発生の原因となり、これは成膜基板
にピンホール欠陥を引き起こす原因となる。また、エロ
ージョン領域が局所化されるとターゲットの消費効率も
当然低下する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題点
に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成させるに
至った。すなわち本発明は、マグネトロン型スパッター
電極のターゲット背面に配置した磁石によって該ターゲ
ットとスパッター成膜基板との間に形成される磁界配位
において、該磁石による磁力線配位がスパッター成膜基
板とターゲットの間でヌルポイントを有し、該ヌルポイ
ントを通るセパラトリックスがターゲット上にドームを
形成してなることを特徴とするマグネトロン型スパッタ
ー電極磁界配位を要旨とし、また、頂点から底部へ向け
て磁化方向が異なる部分に三分割された扇形あるいは三
角形の永久磁石を複数個組み合わせて、円形状または多
角形状とし、上記三分割のうち内周側部分の磁化方向を
頂点方向へ向けて、外周側部分の磁化方向を外周方向へ
向け、中周部分の磁化方向をターゲット方向へ向ける
か、または前記の磁化方向をすべて反転させてなること
を特徴とする上記磁界配位を形成するための磁気回路を
要旨とするものである。ここで、ヌルポイントとは、図
1の4に示すように磁界強度がゼロとなる磁界配位の特
異点で鞍馬点とも呼ばれている。また、セパラトリック
スとは、図1の5に示すようにこの特異点を通る磁力線
である。
【0005】以下に、これをさらに詳述する。上記の課
題を解決するには、まず、スパッター放電中の電子及び
イオンの磁界中での挙動を解析する必要がある。電子の
運動エネルギーTeは、通常数eVであるため、Te=
3eV、磁界B=100ガウスとすると、 電子サイクロトロン角周波数 ωc =1.76×109 sec-1 熱速度 v=1.03×106 m/sec ラーモア半径 ρ=0.59mm となり、ラーモア半径は1mm以下である。中性Arガス
と熱平衡にあるArイオンの運動エネルギーTiは室温
300°Kで1/40eV以下であるが、ターゲットへ
向けて加速されるとターゲット印加電圧の500〜10
00eVに達する。したがってターゲット表面近傍シー
ス(厚さは1〜2mm)から放電プラズマ中に入ったとこ
ろでは、Ti=数eVからTi=数100eVに分布し
ている。磁界Bを上記と同じく100ガウスとすると、 イオンサイクロトロン角周波数 ωc =2.39×104 sec-1 Ti=1/40eVのとき、 熱速度 v=3.52×102 m/sec ラーモア半径 ρ=15mm Ti=100eVのとき、 熱速度 v=2.19×104 m/sec ラーモア半径 ρ=914mm となり、ラーモア半径は約1cm〜1mとなる。このこと
からスパッターのプラズマでは電子の動きは磁力線に縛
りつけられ、磁力線の方向へだけしか動けない。これに
対し、イオンはラーモア半径が装置サイズであるため、
磁界の影響は受けないものとみなせる。
【0006】磁力線がターゲット表面上で円弧状とな
り、ターゲットから湧出してターゲットに沈降する場
合、この磁力線上の電子は湧出点と沈降点の間をバウン
スして二次電子を倍増させ、この領域に電荷中和のため
イオンを引き込み、高密度プラズマを形成し、その下の
ターゲット領域ではエロージョンが進行する。これに対
し、磁力線がターゲットに戻らず解放されている領域
(図10では内周部OC1 、OC2 および外周部D1
1 、D22 の領域)ではこのような二次電子倍増効果
がなく、プラズマは高密度にならず、エロージョン速度
より堆積速度が上回ってスパッター生成物付着領域とな
る。背面磁石を中心軸に対し非対称に配置して回転さ
せ、エロージョン速度を回転時間平均で堆積速度を上回
るようにして、ターゲット全面にわたってエロージョン
をとる方法もあるが、この方法では磁石配置が複雑で、
さらに磁石回転のモーターが必要である。
【0007】本発明は、単純な磁石配置で磁石回転も行
わずにスパッター生成物の付着を抑制し、ターゲット全
面にわたってエロージョンを確保しようとするものであ
る。このためにはターゲットから湧出する磁力線をなる
べく多く、できればその全てをターゲットへ沈降させ、
開放磁力線の数を抑えてマグネトロン型本来の特徴を最
大限に利用すれば良い。なお、磁力線の方向は、荷電粒
子のサイクロトロン運動で右回りか左回りかを決める
が、これはスパッターに与かる現象とは無関係であるた
め、ターゲット上での磁力線の湧出と沈降は入れ替わっ
てもよい。同じ理由で、組み合わせた全ての磁石の極性
を反転させてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。ターゲット上全面にわたってスパッター生
成物の付着を抑制し、エロージョンを確保する第一の方
法は、磁界配位を図1のようにしてヌルポイント4を形
成し、このヌルポイントを通るセパラトリックス5でド
ーム(斜線で示す)を形成すれば良い。この方法の特徴
はドームの中においてはターゲット1から湧出する磁力
線は全てターゲットに沈降する点にある。上記解析によ
れば、放電プラズマはドームの中に有効に閉じ込められ
るため、ドームの下のターゲット面全域にわたってエロ
ージョンが効率よく進行する。
【0009】第二の方法は、磁界配位を図2に示すよう
に、セパラトリックスで形成されるドームを中心に配置
し、その外部に従来マグネトロン型の環状ドームを配置
し、両ドームを極力近接させたものである。この場合は
ヌルポイント近傍での電子の運動の特異性を利用するも
ので、これについて以下に説明する。ラーモア半径の大
きさが無限に小さい場合、電子の運動は上記のように磁
力線に完全に縛られているが、ラーモア半径が有限の場
合はこのヌルポイントの近傍における電子の運動は極度
に複雑である。図3は、ヌルポイント近傍における電子
の運動状態を示したもので、電子の運動は磁力線に平行
方向の速度v(‖)、垂直方向の速度v(⊥)、磁力線
との角度位相ψによって厳密に決定されるが、これら3
個のパラメーターの組み合わせで、図3のように、いず
れのセパラトリックスの方向へも抜け出ることができ
る。すなわち、ヌルポイント近傍では電子の軌道はぼや
ける効果がある。このぼやけ効果を利用してターゲット
全面にわたって付着堆積領域をなくし、全面エロージョ
ンとすることもできる。すなわち、図2のようにターゲ
ット周縁部(点F1およびF2 )を通る磁力線がターゲ
ットに沈降する位置(点E1 およびE2 )を上記のドー
ムの基点(点D1 およびD2 )に極力近づければ良い。
ターゲット上の点D1 と点E1 の間では、ラーモア半径
はゼロの場合、エロージョン速度より堆積速度が速いた
め、本来付着する領域であるが、ラーモア半径が有限の
大きさの場合、上記のぼやけ効果によって電子はヌルポ
イントを通してドーム内側から持続的に供給され、点D
1 と点E1 の間でエロージョン速度と堆積速度を逆転さ
せて付着をなくすことができ、ターゲット全面にわたっ
てエロージョンを確保することが可能である。
【0010】本発明のマグネトロンスパッター電極磁界
配位を得るための、磁気回路の一例を示すと、図4
(a)、(b)に示すように、12分割の三角形状磁石
2を組み合わせて軸対称とした構成の希土類磁石を作製
し、ヨーク8は鉄製で直径=150mm、厚さ=10mmと
し、磁石の直径=135mm、厚さ=10mm、また磁石の
極性は、3mm≦半径r<29mmでは軸方向へ向き、29
mm≦r<35mmでは軸方向ターゲット1側へ向き、35
mm≦r≦67.5mmでは外側へ向き、磁石素材はNdF
eB系合金よりなるものである。スパッターには、後述
するように非磁性体の外径150mm、厚さ5mmのシリコ
ンターゲットを用いた。磁石上面からz方向へ8mm以上
離れた位置では、三角形状に分割した影響はないことが
確認された。
【0011】次に、磁石中心軸を通るr−z断面で、半
径r方向に5mm間隔で−90mmから+90mmまで37
点、またz方向に磁石上面からz=16、21、30、
35、41、46、51、56、61mmの9点で、マト
リックス状に37×9点の半径方向磁界Br及びz方向
垂直磁界Bzを測定した結果を、図6、図7、図8に示
す。このデータから各点における磁界Bの向きを求め、
磁力線の配位を求めたところ図5に示す結果が得られ
た。図5から、ヌルポイント4はz軸上z=56mmの位
置にあり、このヌルポイント4を通るセパラトリックス
5は、後述のターゲット表面位置(b)のz=21mmで
はr=34mmでターゲットに沈降している。また、ター
ゲットの周縁r=75mmを通る磁力線はr=35〜36
mmの間でターゲット1に沈降し、この位置(図2の点E
1 )は、セパラトリックスが沈降する点(図5の点D
1 )から約1〜2mm離れているだけでセパラトリックス
のドームに極度に近接している。なお、この磁界配位の
実測値は三次元有限要素法コンピューター計算結果と良
好に一致していた。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明するが、
これは本発明を限定するものではない。 実施例 外径86mmのガラス基板にSiNX 層を、外径150m
m、厚さ5mmのボロンドープシリコンターゲット上にマ
グネトロン型スパッタ法により成膜する場合、マグネト
ロン型スパッター電極に、ボロンBをドープしたシリコ
ンターゲット(抵抗値=0.008Ω・cm)を取り付
け、その背面に図4に示す直径=150mm、厚さ=10
mmの鉄製ヨーク、直径=135mm、厚さ=10mm、極性
は、3mm≦半径r<29mmでは軸方向へ向き、29mm≦
r<35mmでは軸方向ターゲット1側へ向き、35mm≦
r≦67.5mmでは外側へ向き、磁石素材はNdFeB
系合金よりなる12個の磁石を図のように配し、Arと
2 の混合ガス(混合容量比1:2)を流量50sccmで
流し、ターゲットには直流電圧を印加して、反応性スパ
ッター法で基板上にSiNX 絶縁膜を成膜した。スパッ
ターガス圧は9mTorrで、投入電力は4kWとした。な
お、上記磁石には周方向回転を与えず、静止状態でスパ
ッターを行った。
【0013】この時の図6〜8に示す個々の実測磁界配
位より磁力線配位を求めたところ、図5に示す結果が得
られた。この際、ターゲット上に付着するSiNX 絶縁
膜の堆積領域及び付着領域を、スパッター放電を行った
後に電極を開けて付着領域を目視観察した。その結果を
図9(a)、(b)に示す。この時図5において、磁石
上面Mとターゲット表面Tとの距離MTが16mmで、磁
石上面Mと基板Sとの距離MSが56mmの時、薄い絶縁
物の付着が、ターゲットの中心部と中周部に、図9
(a)に示すように観察された。中心部付着14は直径
3mm弱で、また中周部付着15はr=34〜36mm(幅
2mm)の細い完全な環状であった。この環状領域の半径
方向位置は、図5のセパラトリックスが沈降する点D
1 ,D2 の半径r=34mmと、ターゲット周縁部磁力線
が沈降する点E1 ,E2 の半径r=35〜36mmと対応
している。この場合、全面エロージョンとならずに上記
のように部分的に付着が見られたのは、基板の位置(距
離MS=56mm)が図5の基板位置(a)、ターゲット
表面位置(a)の場合からわかるように、ヌルポイント
(z=56mm)にほぼ接する位置であるため、セパラト
リックスのドームが頂上部で基板に接し、スパッター放
電プラズマ中の電子が一部基板へ抜けているためであ
る。
【0014】図5において、磁石上面Mとターゲット表
面Tとの距離MTを21mmとし、磁石上面Mと基板Sと
の距離MSを61mmとした時、すなわち図5の基板位置
(b)、ターゲット表面位置(b)の場合、ヌルポイン
ト(z=56mm)はターゲットと基板との間にあり、セ
パラトリックスのドームは基板に影響されることがな
く、この場合は図9(b)に示すように、付着は中心部
にも中周部にもまったく見られず、全面がエロージョン
状態であることがわかる。
【0015】ターゲット上への生成絶縁物の付着を完全
に抑制したこの結果から、以下のことが確認された。す
なわち、ヌルポイントを通るセパラトリックスのドーム
の中ではターゲットから湧出する磁力線はすべてターゲ
ットに沈降するため、図5の点D12 間領域ではプラ
ズマが効率よく閉じ込められ、ターゲット周縁(図5の
点F1 およびF2 )とこの点とを通ってターゲットに沈
降する点(図5の点E1 およびE2 )の間の領域、すな
わちE11 ,E22 間領域でも、プラズマは同様に
効率よく閉じ込められてスパッターエロージョン速度が
堆積付着速度を上回る。最も堆積付着が予想されるドー
ム近傍領域(図5のD11 およびD22 間領域)で
は、ヌルポイントでの電子軌道のぼやけ効果で電子がド
ーム内から供給され、ここでもスパッターエロージョン
速度が堆積付着速度を上回り、結局ターゲット表面上全
ての領域F12 間でスパッターエロージョン速度が堆
積付着速度を上回り、全面エロージョンが確保された。
【0016】また、本発明による第一の磁界配位は、図
1のように、ヌルポイントとこの点とを通るセパラトリ
ックスでドームを形成したものであり、これは図5にお
いてターゲット半径を点D1 にまで小さくした場合であ
るため、スパッターでのその有効性は上記実施例で証明
されている。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、スパッター生成物のタ
ーゲットへの付着を抑制して、ターゲット全面にわたっ
てエロージョンを確保することにより、ターゲット消費
効率を改善できる。さらに導電性ターゲットを用いて絶
縁物をスパッター成膜する場合、ターゲット上のスパッ
ター絶縁膜の付着に起因する基板上生成膜の欠陥や、タ
ーゲット上付着領域とエロージョン領域との境界近傍の
アークの発生による生成膜のピンホール欠陥が低減化さ
れ、ターゲット全面にわたってエロージョンを確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヌルポイントを有し、これを通るセパラトリッ
クスでドームを形成した本発明の磁界配位を示す図であ
る。
【図2】ヌルポイントを有し、これを通るセパラトリッ
クスでドームを形成し、さらにターゲット周縁部を通る
磁力線をドーム近傍でターゲットに沈降させた本発明の
磁界配位を示す図である。
【図3】ヌルポイント近傍における電子の運動を示す図
である。
【図4】本発明の磁石配置を示す図である。(a)は上
面図である。(b)は断面図である。
【図5】本発明の実施例の磁石の実測磁界配位を示す図
である。
【図6】本発明の実施例の磁石による、半径方向磁界B
r及び垂直方向磁界Bzの半径方向分布の、z=16、
21mmにおける実測値を示す図である。
【図7】本発明の実施例の磁石による、半径方向磁界及
び垂直方向磁界の半径方向分布の、z=30、35、4
1mmにおける実測値を示す図である。
【図8】本発明の実施例の磁石による、半径方向磁界及
び垂直方向磁界の半径方向分布の、z=46、51、5
6、61mmにおける実測値を示す図である。
【図9】(a)は基板がヌルポイントに接した時の、ま
た(b)は基板がヌルポイントの上に位置した時の、ス
パッター生成物のターゲット上の付着領域を示す図であ
る。
【図10】従来型の電極磁界配位を示す図である。
【符号の説明】
1、21 ターゲット 2、22 永
久磁石 4 ヌルポイント 5 セ
パラトリックス 6 電子軌道 8、28 ヨ
ーク 13、23 磁力線 14 中
心部付着 15 中周部付着

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロン型スパッター電極のターゲ
    ット背面に配置した磁石によって該ターゲットとスパッ
    ター成膜基板との間に形成される磁界配位において、該
    磁石による磁力線配位がスパッター成膜基板とターゲッ
    トの間でヌルポイントを有し、該ヌルポイントを通るセ
    パラトリックスがターゲット上にドームを形成してなる
    ことを特徴とするマグネトロン型スパッター電極磁界配
    位。
  2. 【請求項2】 ターゲットの周縁部から湧出する磁力線
    がセパラトリックスで形成されるドーム近傍の位置にて
    ターゲットに沈降してなる請求項1に記載のマグネトロ
    ン型スパッター電極磁界配位。
  3. 【請求項3】 頂点から底部へ向けて磁化方向が異なる
    部分に三分割された扇形あるいは三角形の永久磁石を複
    数個組み合わせて、円形状または多角形状とし、上記三
    分割のうち内周側部分の磁化方向を頂点方向へ向けて、
    外周側部分の磁化方向を外周方向へ向け、中周部分の磁
    化方向をターゲット方向へ向けるか、または前記の磁化
    方向をすべて反転させてなることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の磁界配位を形成するための磁気
    回路。
JP820096A 1996-01-22 1996-01-22 マグネトロン型スパッター電極磁界配位及びその磁気回路 Pending JPH09195043A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP820096A JPH09195043A (ja) 1996-01-22 1996-01-22 マグネトロン型スパッター電極磁界配位及びその磁気回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP820096A JPH09195043A (ja) 1996-01-22 1996-01-22 マグネトロン型スパッター電極磁界配位及びその磁気回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09195043A true JPH09195043A (ja) 1997-07-29

Family

ID=11686632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP820096A Pending JPH09195043A (ja) 1996-01-22 1996-01-22 マグネトロン型スパッター電極磁界配位及びその磁気回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09195043A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7179351B1 (en) * 2003-12-15 2007-02-20 Novellus Systems, Inc. Methods and apparatus for magnetron sputtering
JP2007523257A (ja) * 2003-11-05 2007-08-16 デクスター・マグネティック・テクノロジーズ・インコーポレーテッド 回転スパッタリングマグネトロン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007523257A (ja) * 2003-11-05 2007-08-16 デクスター・マグネティック・テクノロジーズ・インコーポレーテッド 回転スパッタリングマグネトロン
US7179351B1 (en) * 2003-12-15 2007-02-20 Novellus Systems, Inc. Methods and apparatus for magnetron sputtering

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7335282B2 (en) Sputtering using an unbalanced magnetron
US6440282B1 (en) Sputtering reactor and method of using an unbalanced magnetron
TWI499682B (zh) 電漿處理腔室以及沉積薄膜的方法
JP4837832B2 (ja) イオン化金属堆積用高密度プラズマ源
JP3655334B2 (ja) マグネトロンスパッタリング装置
JP3403550B2 (ja) スパッタリング装置とスパッタリング方法
KR20010062069A (ko) 스퍼터링 증착용 플라스마 처리 장치
JPH0585634B2 (ja)
KR20130035924A (ko) 마그네트론 스퍼터 장치 및 방법
JP2899190B2 (ja) マグネトロンプラズマ用永久磁石磁気回路
JP3535305B2 (ja) プレーナー・マグネトロン・スパッタリングシステム
KR20160113185A (ko) 마그네트론과 마그네트론 스퍼터링 장치
JPS60224775A (ja) スパツタ装置
JPH09195043A (ja) マグネトロン型スパッター電極磁界配位及びその磁気回路
JP2505724B2 (ja) マグネトロンスパッタリング装置
JP3282397B2 (ja) マグネトロンスパッタ装置
JPS6217175A (ja) スパツタリング装置
JPH09209141A (ja) スパッタリング装置
JPH04371575A (ja) スパッタ装置
JP4056112B2 (ja) マグネトロンスパッタ装置
JPH1192927A (ja) マグネトロンスパッタ装置
KR100205682B1 (ko) 피복두께의 균일성, 스텝 커버리지 및 스텝 커버리지의 균일성을 만드는 평탄 마그네트론 스퍼터링 공급원
JP3343819B2 (ja) イオンエッチング方法および装置
JPH11256326A (ja) マグネトロンスパッタカソード
JPH06207272A (ja) マグネトロンプラズマ用永久磁石磁気回路