JPH09194394A - 有害物質除去組成物 - Google Patents

有害物質除去組成物

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JPH09194394A
JPH09194394A JP913596A JP913596A JPH09194394A JP H09194394 A JPH09194394 A JP H09194394A JP 913596 A JP913596 A JP 913596A JP 913596 A JP913596 A JP 913596A JP H09194394 A JPH09194394 A JP H09194394A
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bath
cdd
dioxins
cdf
mineral
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Kazuyuki Torii
一之 鳥井
Mitsuru Yamashita
滿 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脂肪中に蓄積される有害物質を体外に排出さ
せる働きのある新しい組成物を提供する。 【解決手段】 自然残留磁化10-4〜10-13T及び赤
外線波長4〜24μmで80%以上の放射率を有する鉱
物を有効成分として含有する有害物質除去組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有害物質除去組成
物、より詳しくは、生体からダイオキシン類等の有害物
質を体外に排出させる作用を奏する新しい有害物質除去
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】環境汚染が人類に悪影響を及ぼしている
中で、最悪、最強の毒物としてはダイオキシン類が挙げ
られる。このダイオキシンの動物への作用が最初に報告
されたのは、1957年米国ジョージア州の若鶏200
万羽の中毒死事件である。この原因は餌中に245Tと
いう除草剤が残留していたことによるが、この除草剤自
体の毒性よりは、この除草剤の不純物であるダイオキシ
ン、即ち2,3,7,8−TCDDが主因と考えれてい
る。
【0003】その後、ベトナム戦争、農薬工場の事故、
245T破棄による環境破壊等、ダイオキシン禍は、世
界的に広がり、日本においてもカネミ油症事件を端緒と
して245Tによる被害、ごみ焼却場等からの排出と、
ダイオキシン汚染は拡大しつつある。殊に、日本は先進
国の内でも群を抜いて2000基に近いごみ焼却場を持
ち、かかる高温環境でのダイオキシンの発生率は非常に
高く、1年間の2,3,7,8−ダイオキシンの総発生
量は6000gにも及び、その内の都市固形廃棄物の焼
却処理によるものは83%の5000gを占めている。
【0004】1986年に発表された日本の平均的なダ
イオキシン汚染実態調査によれば、野菜類1.5、米麦
0.7、魚1.0、牛肉1.7、豚肉1.3、鶏肉5.
4、卵3.3、母乳13.0(単位:ppt)のダイオキ
シン検出値となっている。
【0005】しかして、ダイオキシン類は、脂肪組織と
肝臓に蓄積しやすい化学物質であり、他の有害化学物質
の作用とは異なる、ホルモン様作用によって、微量で癌
・奇形等の発生や免疫・発育異常を誘発させる危険があ
る。即ち、消化器官や皮膚から体内に吸収されたダイオ
キシン類は、血液から細胞中に侵入し、細胞質中のダイ
オキシン・レセプターやAhレセプターと結合して、細
胞核に移動し、生体の遺伝子に結合、作用して、細胞の
増殖や分化に関係する成長因子やホルモンの濃度に変化
を与え、かくして癌や奇形を生むと共に、免疫力、抵抗
力等をも低下させる。このダイオキシンの有害作用のメ
カニズムは、昭和46年に使用禁止されたBHCやDD
Tとは、本質的に異なっている。事実、之等BHC等
は、現在でも体内の脂肪組織にダイオキシン類の3〜4
万倍の濃度で蓄積される場合があるといわれるが、それ
にもかかわらず、生体に対する毒性は、ダイオキシン類
による汚染に比べれば、さほど重大ではない。
【0006】上記食物群等から体内に摂取されるダイオ
キシン類の除去対策としては、現在、食物繊維による毒
消しが知られる程度であり、その有効な手段は皆無に等
しい。また、このダイオキシン類は、通常体外への自然
排出が困難であり、摂取されたダイオキシン類は、専ら
体内に蓄積されるに任されており、後遺症に苦しむ人も
多く、重篤な疾病としての症状は出なくても、遺伝子や
染色体に作用して、癌や奇形等の発生する可能性や、免
疫・発育異常等を惹起させる可能性は高いと考えられ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記生体内のダイオキシン類を体外に排出させるた
めの手段を提供する点にある。
【0008】本発明者等は上記目的より、鋭意研究を重
ねる過程において、本発明者らが先に研究開発した防汚
ガラス組成物(特願平7−249106号)に防汚成分
として添加配合した特定の自然残留磁化及び赤外線波長
を有する鉱物が、例えばこれを微粉末形態で出産直後の
産婦に服用させたり、またこれを浴槽に適用して該浴槽
に入浴させる時には、実に驚くべきことに、産婦の母乳
や入浴者由来の脂肪(湯垢)中に多量のダイオキシン類
が排出されることを認め、ここに上記事実を基礎とする
本発明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明によれば、
自然残留磁化10-4〜10-13T(S1慣用磁化強度、
以下同じ)及び赤外線域4〜24μmで80%以上の放
射率を有する鉱物を有効成分として含有することを特徴
とする生体から有害物質を排出させるための有害物質除
去組成物が提供される。
【0010】殊に、本発明によれば、有効成分が上記特
定鉱物の微粉末である上記組成物及び有害物質がダイオ
キシン類である上記組成物が提供される。
【0011】本発明組成物の利用によれば、上記特定鉱
物自体、安全であることは勿論のこと、これが特に10
μm程度の波長において異常ともいえる波形を呈するこ
とに基づいて、人体の波長と増幅して、一般的な遠赤外
線浴の効能からは予期できない、汗腺や皮脂線の機能を
一層向上させる作用を発揮し、またその特有の自然残留
磁化に基づいて、本発明所期の優れたダイオキシン類の
体外排出作用を奏するものと考えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明組成物につき詳述す
れば、これは上記特定鉱物を有効成分として利用するこ
とを必須とする。ここで、上記特定鉱物としては、自然
残留磁化10 -4〜10-13T及び赤外線域4〜24μm
で80%以上の放射率を有する鉱物であればいかなるも
のでもよい。その例としては、花崗岩、石英斑岩、安山
岩、流紋岩等やそれらの周辺の堆積岩、例えば泥岩、砂
岩等が熱による変性作用を受けて硬くなった所謂ホルン
フェルスを例示できる。これはSiO2及びAl23
主成分とする灰色鉱石であり、通常適当な大きさに粉砕
して本発明に利用され、特に本発明ではできるだけ微粒
子の形態、通常粒度0.1〜1μm程度の微粉末形態で
の利用が好ましい。
【0013】上記特定鉱物の具体例としては、例えば大
分県南海部郡宇目町付近に産出される鉱物を例示でき
る。その一例の特徴及び分析値(蛍光X線法による定量
試験結果)は下記表1に示す通りであり、また該鉱物の
赤外線波長域は、図1に示す通りである。
【0014】
【表1】
【0015】本発明組成物は、例えばこれで浴槽を作成
したり、浴剤を作成して入浴させることにより、また内
服剤を作成して内服させることにより、実用される。上
記浴槽は、例えば代表的には、上記特定鉱物の微粉末を
浴槽の成形工程に所定量添加配合することで、従来と同
様の製法で製造することで製造することができる。浴槽
がガラス繊維強化プラスチックの場合は、表層のゲル状
樹脂に添加して初期から型打ちすることもでき、また人
工大理石の場合は原料混合時に添加配合することがで
き、琺瑯の場合は釉薬中に添加配合することができる。
【0016】上記特定鉱物の添加配合量は、特に限定さ
れるものではないが、一般には、浴槽中に10〜30重
量%の混合物を100〜300g/m2付加するのが適
当であり、最も好ましくは20重量%を200g/m2
程度添加するのがよい。
【0017】上記浴剤は、例えば上記特定鉱物を粘土と
混合し、1200℃程度で焼結し、直径1〜30mm程
度、好ましく2mm程度の球状に成形して製造され、こ
れは、通常の浴槽に充填して実用される。充填量は、通
常該浴槽中にヒトが入浴する場合に肩までが隠れる程度
とするのが好ましい。浴槽自体は、市販の各種のものの
いずれでもよく、特に西洋式風呂桶が好ましい。
【0018】上記浴剤を満たした風呂による入浴に当た
っては、浴剤を暖め、発汗作用を促し、これにより排出
される老廃物を廃棄するための温水源が必要であり、該
温水の温度(湯温)は、通常の入浴温度条件と特に変化
させる必要はない。また、上記入浴後の排水時に浴剤が
浴槽の排水溝より流出しないように、排水溝には適当な
フィルター機構等を設置するのが好ましく、本発明に係
わる浴剤は、特に洗浄等を行なわずとも悪臭の発生や、
水質への悪影響はなく、長期間繰返し使用できる利点が
ある。
【0019】また、上記服用剤は、上記特定鉱物微粉末
を有効成分として、これを慣用される適当な無毒性担体
と混合して、粉末剤、懸濁剤、乳化剤等の適宜の形態
に、常法に従って調製できる。その投与量は、適宜決定
でき特に限定されるものではないが、通常1日1回当
り、約0.6g/60kg前後の有効成分が摂取される
量とするのがよい。
【0020】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、実
施例を挙げるが、本発明が之等の実施例に限定されるも
のでないことは勿論である。尚、例中%とあるは重量基
準による。
【0021】
【実施例1】表1に示す特徴及び組成を有する鉱物微粉
末(0.1〜30μm、平均粒径=0.7μm)を、ア
クリルウレタン樹脂(関西ペイント社製)に20重量%
混合し、市販のガラス繊維強化プラスチック(FRP)
製の浴槽の内外面に塗布(塗布量150g/m2)し
て、本発明浴槽を作成した。
【0022】上記浴槽を完全乾燥後、水洗し、湯(水温
40℃)をはり、被験者を湯浴み後10分間入浴させ、
入浴直後、5分経過後、10分経過後及び15分経過後
に、それぞれ体表面温度をサーモグラフィーで測定観察
した(室温24℃、湿度47%)。対照浴槽(本発明特
定鉱物塗布を行なっていない同材質製浴槽)について
も、同一入浴試験を行ない、所定時間後に体表面温度を
測定観察した。
【0023】その結果、対照浴槽の場合、入浴直後は顔
面、腹面等全体に36℃前後をしているが、5分経過後
は顔面のみ34〜36℃で、他部はそれ以下で、15分
経過後では全体に31〜33℃で、体表面温度は低下し
た。これに対して、本発明浴槽の場合、入浴後顔面以外
は35〜36℃、5分経過後顔面も35〜36℃、10
分経過後顔面以外は32〜34℃と変化するが、25分
経過後より50分経過後まではまた34〜36℃と上昇
して維持した。そして60分後より、徐々に体表面温度
は低下し始め、100分経過後で31〜32℃におちつ
いた。上記計測中、上半身は裸とした。
【0024】また本発明浴槽への入浴者について、その
血流量を血流計で測定した結果でも、血管が大きくなる
せいか、入浴1時間後でも通常の2倍以上の血流量が記
録された。
【0025】上記試験の入浴から1時間後に、本発明浴
槽に入浴した被験者と対照浴槽に入浴した被験者とをそ
れぞれ入れ替え、上記と同一の入浴試験を再度繰り返し
た。被験者としては、福岡市に在住する健常者10人
(20代、30代、40代、50代及び60代男子各1
名ずつの2群)を選んだ。
【0026】各5名の入浴後、本発明浴槽及び対照浴槽
のそれぞれにつき、湯槽に浮いた脂肪、老廃物及び付着
物をサラシ布(予め大型ソックスレー抽出器で洗浄した
もの)で捕集し、分析用試料(スカム)とした。また、
試験後の湯水及び入浴中の被験者の顔面から出た汗(脱
脂綿でふき取ったもの)も分析用試料とした。
【0027】上記各試料のダイオキシン類含有量を、
(財)日本食品分析センター等国内外の分析法に準拠し
て、湯水及びスカム(汗)のそれぞれにつき、各々以下
の通り、抽出、硫酸処理、カラムクロマトグラフィー分
離を行なった後、GC/MS法に従って測定した。
【0028】A.湯水の場合 (1)試料の抽出調製 分析用試料5lを分液濾斗にとり、内部標準物質を0.
1ng加える。内部標準物質としては13Cでラベルされ
た以下の2,3,7,8−塩素置換体及び1,2,3,
4−T4CDDを用いた。
【0029】1312−2,3,7,8−T4CDD、13
12−2,3,7,8−T4CDF、13C−3,3’,
4,4’−TeCB、1312−1,2,3,7,8−P
5CDD、1312−1,2,3,7,8−P5CDF、13
C−3,3’,4,4’,5−PeCB、1312−1,
2,3,4,7,8−H6CDD、1312−2,3,
4,7,8−P5CDF、13C−3,3’,4,4’,
5,5’−HxCB、1312−1,2,3,6,7,8
−H6CDD、1312−1,2,3,4,7,8−H6
DF、1312−1,2,3,7,8,9−H6CDD、
1312−1,2,3,6,7,8−H6CDF、1312
−1,2,3,4,6,7,8−H7CDD、1312
1,2,3,7,8,9−H6CDF、1312−1,
2,3,4,6,7,8,9−O8CDD、1312
2,3,4,6,7,8−H6CDF、1312−1,
2,3,4,6,7,8−H7ODF、1312−1,
2,3,4,7,8,9−H7ODF、1312−1,
2,3,4,6,7,8,9−O8CDF。
【0030】これらにヘキサン200mlを加えて抽出
を行なう。この操作を3回繰り返し、水層を分離除去し
た後、有機層に硫酸ナトリウム(無水)を5g加えて脱
水する。
【0031】(2)濃縮 濃縮器の受器に上記(1)の抽出液を洗い流し、ロータ
リーエバポレーターで1mlになるまで濃縮する。
【0032】(3)硫酸処理 上記(2)で得た抽出液をヘキサン150mlで分液濾
斗300mlに移し入れ、硫酸5mlを入れ、穏やかに
振盪し、静置後、硫酸層を除去する。更に、この操作を
硫酸層の着色がなくなるまで繰り返す。ヘキサン層を水
50mlずつで3回以上洗浄する。
【0033】ヘキサン溶液をロートの脚部にガラスウー
ルを詰め硫酸ナトリウム(無水)10gを入れたものに
通し、脱水した溶液を濃縮器の受器に受け、水蒸気浴上
で5mlになるまで濃縮し、更に窒素気流で溶媒を留去
し、最終液量を2mlとする。
【0034】(4)カラムクロマトグラフィー まずシリカゲルカラム又は多層シリカゲルカラムを用い
て行ない、次いでアルミナカラムを用いて行なった。
【0035】(5)シリカゲルカラム分離 上記(3)で得た溶液をカラムに移し入れ、コックを操
作して溶液を硫酸ナトリウム(無水)面まで下げる。ヘ
キサン2mlずつで数回容器及びカラム内壁を洗った
後、カラムに分液濾斗300mlを付ける。分液濾斗に
ヘキサン150mlを加え、下端のコックを開いて毎秒
1滴の割合でヘキサンを滴下させる。流出液を三角フラ
スコ300mlに受ける。流出液を濃縮器の受け器に洗
い移し、水蒸気浴上で5mlになるまで濃縮する。窒素
気流で溶媒を留去し、採集液量を1mlとする。
【0036】(6)アルミナカラムによる分離 (5)で処理した溶液をカラムに移し入れ、コックを操
作して溶液を硫酸ナトリウム(無水)面まで下げる。ヘ
キサン2mlずつで数回容器及びカラム内壁を洗った
後、カラムに分液濾斗300mlを付け、分液濾斗に2
%ジクロロメタン含有ヘキサン溶液70mlを加え、下
端のコックを開いて毎秒1滴の割合で滴下させる。2%
ジクロロメタン含有ヘキサン溶液が硫酸ナトリウム(無
水)面まで下がったら滴下を止め、分液濾斗300ml
にヘキサン+ジクロロメタン(1+1)溶液150ml
を加え、下端のコックを開いて毎秒1滴の割合で滴下さ
せ、流出液を三角フラスコ300mlに受ける。この流
出液を濃縮器の受け器に洗い流し、水蒸気浴上で5ml
に濃縮する。窒素気流で約200μl程度とした後、ト
ルエン0.5mlを加え、再度窒素を吹き込み約100
μlに濃縮する。
【0037】(7)ガスクロマトグラフ質量分析による
ダイオキシン類の同定と定量 ガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS)によるダイ
オキシン類の同定と定量は、各同族体に特有のイオンを
高分解能選択イオンモニタリング(HR−SIM)法に
よって検出し、同位体比を調べてダイオキシン類である
ことを確認した後、クロマトグラムのピーク面積より、
内部標準法によって定量して行なった。
【0038】内部標準法によるダイオキシン類の同定及
び定量に用いた標準物質は次の通りである。
【0039】2,3,7,8−T4CDD、2,3,
7,8−T4CDF、3,3’,4,4’−TeCB、
1,2,3,7,8−P5CDD、1,2,3,7,8
−P5CDF、3,3’,4,4’,5−PeCB、
1,2,3,4,7,8−H6CDD、2,3,4,
7,8−P6CDF、3,3’,4,4’,5,5’−
HxCB、1,2,3,6,7,8−H6CDD、1,
2,3,4,7,8−H6CDF、1,2,3,7,
8,9−H6CDD、1,2,3,6,7,8−H6CD
F、1,2,3,4,6,7,8−H7CDD、1,
2,3,7,8,9−H6CDF、1,2,3,4,
6,7,8,9−O8CDD、2,3,4,6,7,8
−H6CDF、1,2,3,4,6,7,8−H7OD
F、1,2,3,4,7,8,9−H7ODF、1,
2,3,4,6,7,8,9−O8CDF。
【0040】各塩素化物について標準物質を1pg/μ
l〜1ng/μlの濃度範囲で混合したものを最低5段
階作成する。この濃度範囲は検出限界の値に近い低濃度
を含み予想される検出濃度の最高値又はGC/MSのダ
イナミックレンジ内であること。この標準液には、濃度
調製前に一定量の内部標準物質を添加しておく。
【0041】(8)測定操作 以下の条件を設定した。
【0042】 質量分析計:イオン化方式(電子衝撃イオン化法) 分析能:10000以上 イオン化電流:500〜1000μA 電子加速電圧:30〜70V イオン加速電圧:3〜10KV 設定質量数: T4CDD:319.8865;M+、321.893
6;(M+2)+5CDD:355.8546;(M+2)+、357.
8517;(M+4)+6CDD:389.8156;(M+2)+、391.
8127;(M+4)+7CDD:423.7767;(M+2)+、425.
7737;(M+4)+ O8CDD:457.7377;(M+2)+、459.
7348;(M+4)+4CDF:303.9016;M+、305.8986
7;(M+2)+5CDF:338.8597;(M+2)+、341.
8568;(M+4)+6CDF:373.8207;(M+2)+、375.
8178;(M+4)+7CDF:407.7818;(M+2)+、409.
7788;(M+4)+8CDF:441.7428;(M+2)+、443.
7398;(M+4)+ TeCB:265.9554;M+、267.9553
8;(M+2)+ PeCB:300.4004;M+、302.400
4;(M+2)+ HxCB:334.8489;M+、336.848
9;(M+2)+ 13 C−T4CDD:331.93679;M+、333.
9338;(M+2)+ 13 C−P5CDD:367.8949;(M+2)+、3
69.8919;(M+4)+ 13 C−H6CDD:401.8559;(M+2)+、4
03.8530;(M+4)+ 13 C−H7CDD:435.8169;(N+2)+、4
37.8140;(M+4)+ 13 C−O8CDD:469.7780;(M+2)+、4
71.7750;(M+4)+ 13 C−T4CDF:315.9419;M+、317.9
389;(M+2)+ 13 C−P5CDF:351.9000;(M+2)+、3
53.8970;(M+4)+ 13 C−H6CDF:385.8610;(M+2)+、3
87.8580;(M+4)+ 13 C−H7CDF:419.8220;(M+2)+、4
21.8191;(M+2)+ 13 C−O8CDF:453.7830;(M+2)+、4
55.7801;(M+4)+ 13 C−TeCB:277.9554;M+、279.9
554;(M+2)+ 13 C−PeCB:312.4004;M+、314.4
004;(M+2)+ 13 C−HxCB:346.8489;M+、348.8
489;(M+2)+
【0043】(7)のダイオキシン類標準液の内の1種
類を適量マイクロシリンジを用いて装置に注入し、PE
Kを用いたロックマス方式によるSIM法によって設定
質量数のクロマトグラムを記録する。(6)で得られた
溶液の適量(1〜5μl)をマイクロシリンジを用いて
装置に注入し、PEKを用いたロックマス方式によるS
IM法によって設定質量数のクロマトグラムを記録す
る。
【0044】(9)検量線の作成 (7)のダイオキシン類標準液数種類を用い、(8)と
同様の操作を行なって各標準物質の量(pg)比と内部
標準物質のピーク面積比との関係線をそれぞれ作成す
る。またこの時、相対感度係数(RF)を求める。
【0045】上記RF値はすべての濃度について次の式
を用いて計算し、検量線の作成は分析条件等を代えた時
毎に作成する。
【0046】RF=〔(As)(Cis)〕/〔(Ai
s)(Cs)〕 As :分析対象物のモニターイオンのレスポンス(ピ
ーク面積、高さカウントなど) Ais:内部標準物質のモニターイオンのレスポンス
(ピーク面積、高さカウントなど) Cis:内部標準物質の試験液中の濃度 Cs :分析対象物の試験液中の濃度。
【0047】(10)同定 上記(8)で得られたクロマトグラフの各ピークが標準
物質のクロマトグラムの各ピークと同じ保持時間を示
し、また同じ異性体について2つのイオンの面積比が標
準物質の面積比又は計算された同位体比とおおむね±2
0%以内で一致するものを、2,3,7,8位塩素置換
異性体とする。
【0048】一方、標準品のない異性体の同定では、文
献や都市ゴミ焼却飛灰のPCDDやPCDF精製抽出画
分のクロマトグラム等を参照して、同様に同定する。
【0049】(11)定量 上記(10)で同定されたピーク面積と(9)で求めた
標準物質の内部標準物質の相対感度係数を使用して、内
部標準法により定量する。各定量値の算出は、次の式に
よって行なう。
【0050】C=〔(As)(Is)〕/〔(Ais)
(RF)〕×1/W C:異性体の試料中濃度(ng/m3N,ng/g,n
g/l) As:異性体のピーク面積 Ais:Asに対応する内部標準ピーク面積 Is:内部標準物質添加量(ng) RF:相対感度係数 W:試料採取料(m3N,g又はl) PCDD=ΣT4CDD+ΣP5CDD+ΣH6CDD+
ΣH7CDD+ΣO8CDD PCDF=ΣT4CDF+ΣP5CDF+ΣH6CDF+
ΣH7CDF+ΣO8CDF 総DD,DF=PCDD+PCDF ここにΣT4〜ΣO8CDD,DFは各塩素数毎の異性体
濃度の和を示す。
【0051】(12)2,3,7,8−T4CDD毒性
等価濃度(2,3,7,8-T4CDD Toxicity Equivalent, Quant
ity; TEQ)の算出 上記(11)で定量された各2,3,7,8位塩素置換
体の濃度に、2,3,7,8−T4CDD毒性等価係数
(TEF)を乗じ各異性体のTEQを求める。各異性体
のTEQの総和を総TEQとする。算出式は以下の通り
である。
【0052】Ti=Ci×Fi,総TEQ=ΣTi Ti:各異性体のTEQ(TEQng/g) Ci:各異性体の濃度(ng/g) Fi:該当する異性体のTEF B.スカム及び汗の場合 (1)試料の調整 スカムを捕集したサラシ布及び汗をふき取った脱脂綿の
それぞれをシャーレに移し、30℃の乾燥器内で一夜乾
燥させ、乾燥したサラシ布又は脱脂綿を大型ソックスレ
ー抽出器に入れ、ヘキサン500mlを加え、マントル
ヒーターで弱く加熱し、16時間以上抽出する。水分が
多い場合は、トルエン200mlを加え激しく振り混ぜ
て抽出し、有機層に硫酸ナトリウム(無水)を5g加え
て脱水する。抽出液に内部標準物質を0.1ng添加し
て試料を調整する。
【0053】(2)濃縮 濃縮器の受け器に上記(1)の抽出液を洗い流し、クデ
ルナーダニッシュ濃縮器で1mlになるまで濃縮する。
以下、湯水試料の場合と同様に操作する。
【0054】かくして得られた分析結果を、下記表2
(湯水試料の場合)、表3(浴槽から採取したスカムの
場合)及び後記表5(汗の場合)に示す。
【0055】尚、上記各試料中、湯水には文献同様にP
CDD等は殆ど検出されなかったが、脂肪を含む湯垢
(スカム)には顕著に認められた。
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】更に、上記入浴試験後の各浴槽について、
汚れ状況を観察した所、一般に浴槽の内壁面には汚れが
付着し、ヌルヌルの原因やスケールの発生要因となって
いたが、本発明浴槽の内壁には汚れの付着は認められな
かった。7日間放置後の観察では、浴槽の底部に若干の
スラッジが認められたが、これは浴槽より排水のおりに
引きぬかれ浴槽内に汚れの付着や堆積はなかった。
【0059】上記汚れがないか少ない理由としては、本
発明に利用する特定鉱物の磁化力によって浴槽内の水が
磁化水となり、水中の溶解塩類や入浴者の皮膚表面の過
酸化物質等の老廃物を分散させるためと考えられる。ま
た、溶解塩類や懸濁物質は離合集散しながら軟質のスラ
ッジと化し、浴槽底部に沈殿し、イオン的にはノーマル
なため、浴槽壁に化合することはない。
【0060】
【実施例2】表1に示す特徴及び組成を有する鉱物微粉
末(0.1〜30μm、平均粒径=0.7μm)に、陶
器原料たる粘土20重量%をバインダーとして混合し
て、直径2mmの球状体を作り自然乾燥後、1200℃
の高温で焼成して、本発明浴剤を作成した。焼成後の球
状体は直径1.5〜1.6mm程度である。
【0061】上記本発明浴剤を、市販浴槽内に80%程
度充填し、該浴槽内に45〜55℃の温水を満たし、湯
温が45℃に安定した時点で、湯水を浴槽より抜き取っ
た。尚、浴槽の排水口には本発明浴剤が流出しないよう
に金網状のフィルターを設置した。
【0062】かくして調整された本発明浴剤中に、保養
地の地熱を利用した天然砂風呂のように、被験者を15
分間入浴させ、その後45℃の温水をはって湯面に浮上
する脂肪及び老廃物(スカム)を実施例1と同様にして
サラシ布で捕集し、分析用試料(スカム)とした。ま
た、入浴中の被験者の顔面から出た汗(脱脂綿でふき取
ったもの)も分析用試料とした。尚、洗浄は2回行な
い、浴槽よりオーバーフローする水や排水口より排出さ
れる水についても、それらに含まれるスカムをサラシ布
で捕集して試料に加えた。
【0063】また、被験者としては、福岡市内に在住す
る45才の男子5名(TE−1〜TE−5)を選んだ。
被験者TE−6は、被験者TE−5と同一であり、該T
E−6は、初回試験の翌日に再度同一試験を行なったも
のである。
【0064】上記各試料のダイオキシン類含有量を、実
施例1と同様にして測定した。
【0065】結果表4〜表5に示す。
【0066】
【表4】
【0067】
【表5】
【0068】上記表より、本発明浴剤によるダイオキシ
ン類の体外排出効果が明らかである。また、TE−5と
TE−6の比より、本発明浴剤の繰り返し利用によれ
ば、PCDD/DF及びCo−PCB濃度共、繰り返し
利用によって一層顕著に効果的に除去できることが明ら
かである。
【0069】また、ブランクとして、上記で利用したサ
ラシ布自体(スカムを捕集する前)の同一試験結果を下
記表6に示す。
【0070】
【表6】
【0071】
【実施例3】表1に示す特徴及び組成を有する鉱物微粉
末(0.1〜30μm、平均粒径=0.7μm)を、微
粉末のまま又は水に懸濁させ、体重1kg当たり0.0
1gとなる量で、出産15日後の産婦(平均的な普通の
生活をしている初産婦10人、25〜30才)に、それ
ぞれ1ヶ月に亘って1日1回毎日服用させ、1ヶ月後の
母乳中のダイオキシン類の含有量変化を調べた。
【0072】即ち、被験者を本発明区と上記鉱物微粉末
非投与の対照区とに分け、それぞれの区について、試験
前の母乳中の有害物質含量を、前記実施例1と同様にし
て求めると共に、試験後の各区について、同様にして母
乳中の有害物質含量を、2,3,7,8−TCDDとし
ての濃度(pg/g)として求めた。
【0073】結果を下記表7に示す。
【0074】
【表7】
【0075】また、大小便を通じて体外に排泄される有
害物質含量を、2,3,7,8−TCDDとしての濃度
(pg/日)として求めた。即ち、1日の大便量を検量
した後、試料として20g採集し、実施例1のスカムと
同様の前処理後に有害物質濃度を測定した。
【0076】その結果を下記表8に示す。尚、尿につい
ても同様の測定を行なったが、殆ど含まれていなかっ
た。
【0077】
【表8】
【0078】表7及び表8より、対照区ではダイオキシ
ン類の母乳及び大便による体外排出は殆ど認められず、
従って1ヶ月後の測定値(試験後、対照区)でも殆ど減
少は認められなかったのに対して、本発明区では、大便
より多量のダイオキシン類が体外に排出された結果、1
ヶ月後の測定(試験後、本発明区)では、母乳からの大
幅な減少が認められたことが明らかである。従って、赤
ちゃんが母乳から摂取する量は減少するものと考えられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有効成分とする鉱物の一例の鉱石の赤
外線波長を示すグラフである。結果を示すグラフであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然残留磁化10-4〜10-13T及び赤
    外線域4〜24μmで80%以上の放射率を有する鉱物
    を有効成分として含有することを特徴とする生体から有
    害物質を排出させるための有害物質除去組成物。
  2. 【請求項2】 有効成分が微粉末形態である請求項1に
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 有害物質がダイオキシン類である請求項
    1に記載の組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7691170B2 (en) 2002-12-19 2010-04-06 Carriere R. Poudrette Inc. Process and device for treating raw manure

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7691170B2 (en) 2002-12-19 2010-04-06 Carriere R. Poudrette Inc. Process and device for treating raw manure

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