JPH0919436A - 手術用安全縫合針と持針器および縫合操作方法 - Google Patents

手術用安全縫合針と持針器および縫合操作方法

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JPH0919436A
JPH0919436A JP7204994A JP20499495A JPH0919436A JP H0919436 A JPH0919436 A JP H0919436A JP 7204994 A JP7204994 A JP 7204994A JP 20499495 A JP20499495 A JP 20499495A JP H0919436 A JPH0919436 A JP H0919436A
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suture needle
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手術用の縫合針を安全に使用する。 【構成】 通常の状態では刺さらないような先端が鈍な
縫合針の先端とその尾部を除いて電気的な絶縁を施し、
この縫合針を把持した持針器と患者に接続した対極板と
の間に高周波電流を通じ、縫合針を組織に穿通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手術用の特殊縫合針とそ
れを把持するための持針器および高周波電流発生装置を
用いて、安全に外科手術時の縫合操作を行う方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】外科の手術を行う際には、各種臓器組織
を針と糸を用いて縫合する必要があり、図1に示すよう
な、普通の裁縫用の縫い針を弯曲させた様な形状の、断
面が円形の縫合針aの尾部に予め縫合糸bが装着された
ものを用いている。
【0003】手術術者が図2に示すような持針器の操作
部dを指で操作し、把持部cにてこの縫合針の尾部近く
を把持しながら操作部dをさらに握って行くと、把持用
固定部eのはたらきで縫合針は把持部cに固定された状
態になるので、この持針器を操作して縫合針で組織を突
き刺し、縫合糸を組織に穿通させてから、縫合糸を用手
的に結紮し、結紮部近くで残りの糸を鋏等で切断し、不
要の縫合糸と縫合針を廃棄すれば縫合操作が終了する。
【0004】この縫合針には、先端に近ずくにつれて径
が細くなる形状の丸針や、先端が鋭利なナイフ状の角針
等何種類かあり、これを対象となる臓器組織の性状や縫
合目的に応じて、使い分けているのが現状である。
【0005】いずれの縫合針も、外科医のわずかな力で
組織を穿通せしめ、かつ組織に必要以上の傷害を与えな
いよう、通常は先端が非常に鋭利な性状に加工してあ
る。
【0006】この様な性状のため、手術中に手術術者や
介助者が誤ってこの針先に接触し、自身を傷つける針刺
し事故は頻繁に起こっている。
【0007】この様な場合、手術を受ける患者が血液を
介して伝染する細菌やウイルスの保菌者であったりする
と、医師や介助者にそれらの病気が針先に微量に付着し
た血液を介して感染する恐れが大きい。
【0008】したがって、針先に不用意に医療従事者が
接触しないように注意を払いながら手術を進めているの
が現状である。
【0009】また、手術終了後に血液で汚染された使用
後の針糸を廃棄する際にも、同様な感染事故の起こる可
能性もあり、最近社会問題となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縫合針
の装着された持針器を助手から術者に手渡す際に針先が
術者の手にぶつかったり、複雑な縫合操作を要するよう
な手術を進めている際には、深部に術者の手指を進入さ
せざるを得ないこともあり、とうしても針先に直接接触
してしまうことがある。
【0011】しかし、この様な際に、針先がゴム手袋を
貫いて手に突き刺さるようなことさえなければ針刺し事
故は起こり得ないわけである。
【0012】本発明は、組織の縫合時には組織に対して
は鋭利な縫合針として作用し、そうでない場合には、針
として作用しないような安全な縫合針とその持針器、ま
たこれらを用いて安全に手術をすすめる方法を提供する
ことを目的として創案したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】ある電導物質の両端から
高周波電流を通電すると、電気抵抗の一番大きい部分が
高度に発熱することはよく知られており、この原理を利
用して臓器組織を切開する電気メスは古くから一般に外
科領域で使用されている。
【0014】これは、図3に示すように、高周波電流発
生装置fから患者に接続した対極板gと、絶縁された把
持部の先端に金属棒を装着した電気メスhに接続コード
iで配線され、装置に付属した足踏みスイッチを押して
電流を通ずると、電気メスの先端に接した組織部分が一
番電気抵抗が大きいため、この部分が発熱し組織が焼灼
されると共に、瞬時に爆発的に蒸発する水蒸気の圧力に
より組織が破壊されつつ切開される現象を利用したもの
である。
【0015】図4に示すような、先端が鈍な直径1mm
前後の金属棒mを用意し、これで対極板gの上においた
臓器組織nを矢印方向から圧迫しても、縫合操作時程度
の通常の力では組織に突き刺さらない。
【0016】次に、図5に示すように、金属棒先端の反
対側を先に示した電気メスhの先端部分に装着し、高周
波電流を通じながら組織を軽く圧迫すると、この金属棒
の先端部分に接した組織は破壊され、金属棒は容易に組
織に突き刺さる。
【0017】しかしながら、図6に示すように、金属棒
が組織中に深く進入すると、組織に接触した金属棒部分
全体から電流が組織に流れるために、金属棒の周囲組織
oが熱変性を受け広範に組織が破壊されてしまう。
【0018】そこで、図7に示すように、この金属棒m
のごく先端部分pと尾部qだけを残して、rに示すよう
に表面を耐熱性のテフロン等でコーテイングし、電気的
に絶縁した金属棒を作製し、同様の実験を行った。
【0019】すると、図8に示すように、組織に接した
棒のごく先端部分の狭い範囲でだけ通電するため、ここ
に接触した組織部分の電気抵抗は大きく、瞬時に発熱
し、爆発的に破壊されつつ、金属棒はごく僅かな圧迫力
で組織中に進入する。
【0020】この時、先端部分が接触している部分だけ
で組織の破壊が生じるため、針の周囲の組織には前者に
見られたような広範な火傷は認めらず、電流による適度
の組織凝固も加わり、穿孔部の止血も同時に行われるた
め、針穴から出血するようなこともなく、縫合糸が通過
するに理想的な穿孔が行われる。
【0021】本発明は左様な現象を手術用縫合針に利用
し、通電中だけ縫合針として作用し、そうでない場合
は、誤って他に突き刺さったりすることのない、安全な
手術用縫合針を目指して開発したものである。
【0022】
【実施例】本発明による安全縫合針の考えを適用した縫
合針、持針器による縫合の一実施例を図示し、この一実
施例に基いて本発明を説明する。
【0023】この縫合針は、図9に示すように、先に示
した通常の縫合針同様、断面は円形で、先端の近辺部s
が、先端に近ずく程少しずつ径が小さくなる構造の、全
体の形状は半円形の金属製の鈍針である。
【0024】この縫合針の先端部分tと尾部uを除い
て、電気的に絶縁するため、vに示すようにテフロン等
を用いてコーテイングを施してあり、尾部uには縫合糸
xを接続するための筒状の陥凹部wを有し、陥凹部wの
一部をyに示すように外側から圧迫して押しつぶすよう
にして縫合糸xが接続してある。
【0025】先端部tは図10に拡大図で示すように、
通電時以外は刺さりにくくするため、球の一部を切断し
た形状に加工してあり、この径を小さくしたのは、通電
により小さな組織破壊を発生させ、先端の楔状部sにて
組織を押し広げて針を進めることにより、電流による組
織破壊を必要最小限にととめるためである。
【0026】図11に示す持針器は、高周波電流発生装
置からの電気コードを接続するための端子zを装着し、
ここから導入した電流は鉗子本体を経由して縫合針の把
持面cに至る仕組みで、接続端子先端と縫合針の把持面
を除いてテフロン等を用いて絶縁を施した構造を有する
ものである。
【0027】手術施行時は、電気メス使用時と同様、高
周波電流発生装置からの電気コードの一方は患者に装着
した対極板に、もう一方は縫合針の尾部の非絶縁部を把
持した持針器の接続端子に接続してあり、縫合するため
縫合針を組織に突き刺す際に、手術術者が装置の通電用
スイッチを足踏みした状態で、通電しながら針を押し進
めると、縫合針は組織に容易に穿通され、理想的な穿孔
が行われる。
【0028】これ以後は通電用スイッチから足を離して
電流を切り、先に示したと同様の、通常の縫合時の操作
を行えば良いわけである。
【0029】
【発明の効果】これまでの手術操作では先端が鋭利な縫
合針を用いたので、誤って針を刺すことにより、手術術
者やその介肋者が患者の持つ危険な病原細菌やウイルス
に感染する事故が散見された。
【0030】しかし、前記の通りの構成の縫合針等を用
いた縫合方法を用いることにより、術中の危険な針刺し
事故ばかりでなく、術後の使用済み針の廃棄処理の際の
感染事故も激減するものと思われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外科手術用の糸付き縫合針の説明図
【図2】縫合針を把持する持針器の説明図
【図3】電気メスの使用方法の説明図
【図4】鈍針の説明図
【図5】通電した鈍針の初期の説明図
【図6】通電した鈍針の説明図
【図7】絶縁した鈍針の説明図
【図8】通電した絶縁鈍針の説明図
【図9】安全縫合針の説明図
【図10】安全縫合針先端部の拡大図
【図11】安全縫合針用持針器の説明図
【符号の説明】
a 縫合針 b 縫合糸 c 縫合針把持部 d 持針器操作部 e 把持用固定部 f 高周波電流発生装置 g 対極板 h 電気メス i 接続コード j アース k 手術台 l 患者 m 金属棒 n 臓器組織 o 焼灼部位 p 金属棒先端 q 金属棒尾部 r 絶縁部分 s 先端近辺部 t 先端部分 u 尾部 v コーテイング施行部分 w 筒状陥凹部 x 縫合糸 y 圧迫部 z コード接続端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手術中の術者や介助者のゴム手袋を穿通
    し難いように先端を鈍にし、その針先と尾部以外の部分
    に電気的な絶縁を施した手術用の縫合針。
  2. 【請求項2】 縫合針に通電するための電気コードを接
    続する端子を装着し、漏電を避けるため、端子先端と縫
    合針の把持部分を除いて電気的に絶縁を施した持針器。
  3. 【請求項3】 予め縫合針を装着した持針器と、患者に
    装着した対極板との間に通電できるように高周波電流発
    生装置をコードで接続し、縫合する臓器組織に縫合針を
    突き刺す際にだけ、縫合針の針先に通電し、針先に接し
    た組織に微細な組織破壊を発生させ、これを利用して通
    常は刺さらないような鈍針を組織に穿通せしめる方法に
    より、通電時以外は、誤って手術中の術者や介助者のゴ
    ム手袋を穿通したりしないよう工夫した安全な縫合針の
    使用方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU691080B2 (en) * 1995-03-08 1998-05-07 Dennis Deane Arnold A diathermy suture needle system and method
EP0858777A1 (en) 1997-02-12 1998-08-19 Mani, Inc. Surgical needle, production method thereof, and needle holder
JP2000037390A (ja) * 1998-07-22 2000-02-08 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡治療装置

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