JPH09194312A - 殺菌・植物育成促進溶液 - Google Patents

殺菌・植物育成促進溶液

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JPH09194312A
JPH09194312A JP2336096A JP2336096A JPH09194312A JP H09194312 A JPH09194312 A JP H09194312A JP 2336096 A JP2336096 A JP 2336096A JP 2336096 A JP2336096 A JP 2336096A JP H09194312 A JPH09194312 A JP H09194312A
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JP
Japan
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solution
tank
acidic
produced
plant growth
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JP2336096A
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Yukiaki Matsuo
尾 至 明 松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土壌や地下水あるいは直接的人体への悪影響
の極めて少ない、しかも投資効率の低い農業用範囲まで
も充分採算のとれる安価な殺菌・植物育成促進溶液を提
供する。 【解決手段】 希薄電解質溶液を隔膜を介して陽極室側
と陰極室側に電極を通して電気分解し、陽極室側に生成
される酸性溶液にNaClOを添加するかあるいは該酸
性溶液にHClとNaClOから生成される溶液を混合
して成る酸性溶液と、陰極室側に生成される塩基性溶液
とから成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希薄電解質溶液を
電気分解して生成させた酸性溶液と次亜塩素酸ナトリウ
ムとを併用することによって生成される溶液と、塩基性
溶液とから成る殺菌・植物育成促進溶液に関するもので
ある。
【0002】従来、植物に寄生する細菌類を死滅させる
には、農業用殺菌剤は主に細菌類の呼吸阻害を起こさせ
るSH基阻害や水素の横取りやslater因子阻害や
金属酵素阻害や酸化的リン酸阻害等の呼吸阻害によるも
のであった。また、次亜塩素ナトリウムでみられる塩素
による殺菌方法もすでに知られている。さらに、希薄強
電解質溶液の電解により塩素イオン起因による960m
Vの酸化還元電位を有する酸性電解生成による殺菌も知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た農業用殺菌剤は、直接的人体への影響あるいは土壌の
汚染や地下水の汚染をもたらし、地球環境保全の立場か
らすると好ましいものとは言えない。また、電解生成溶
液を使用する方法は、土壌や地下水の汚染がなく地球環
境保全の見地からは有益であり、同時に生成される陰極
側の塩基性溶液が水素イオン濃度8以上で水分子集合が
微細化されたいわゆるより小さいクラスターになり、水
和されたイオンの易動度を大きくすることで水と養分の
分布速度を高める効果も知られているが、装置の小型化
やコスト低減が極めて困難であり、特に農業用までには
普及していおらず、時代の趨勢としても低農薬あるいは
無農薬への移行が強く望まれていて問題となっている。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、土壌や地下水あるいは直接的人体への悪影響を
極めて低減した電解生成液を比較的低いエネルギーで生
成し、陽極側に生成される酸性溶液にNaClOを添加
して塩素イオンを発生させ酸性溶液内の所定の水素イオ
ン濃度と酸化還元電位を具備させることにより殺菌でき
る酸性溶液と、比較的水素イオン濃度の低い塩基性溶液
でもより小さい水分子のクラスターを実現できることか
ら水素イオン濃度10以内の植物育成促進作用を具備す
る塩基性溶液とを提供するものであり、土壌や地下水あ
るいは直接的人体への悪影響の極めて少ない、しかも投
資効率の低い農業用範囲までも充分採算のとれる安価な
殺菌・植物育成促進溶液を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、希薄電解質溶液を隔膜を介して電気分解
し、陽極室側に生成される酸性溶液に電解前又は電解後
にNaClOを添加して成る生成溶液と、陰極室側に生
成される塩基性溶液とから成ることを特徴とするもので
ある。また、希薄電解質溶液を隔膜を介して電気分解
し、陽極室側に生成される酸性溶液にHClとNaCl
Oによって生成される溶液を混合して成る混合溶液と、
陰極室側に生成される塩基性溶液とから成ることを特徴
とするものである。また、前記希薄電解質はNaCl又
はKClであってもよい。さらに、前記酸性溶液中の塩
素濃度は30ppm以上が好適である。
【0006】上記構成とすることにより、比較的低い分
解電圧によって生成される酸性溶液は生成される塩素濃
度が低いため電解生成酸性溶液中のHClにNaClO
を添加して塩素濃度を高めるか、あるいは電解生成酸性
溶液に予めHClとNaClOより生成される溶液を混
合して一定濃度つまり30ppm以上の塩素濃度の溶液
を得ることが可能となる。30ppmを下回ると大腸菌
や一般細菌の殺菌力が低下し、一定水準の殺菌効果を低
減させることになり、実用性が乏しくなる。また、比較
的エネルギー消費の少ない分解電圧によって電解するの
で陰極室側に生成される塩基性溶液のpHは10以下と
なるが、水分子集合の微細化されるクラスターはpH8
程度でも構成されることから植物育成促進には充分であ
る。そして、電解装置を小型軽量化し装置コストをより
安価にすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例につい
て述べる。図1は本発明の実施例に用いた殺菌・植物育
成促進溶液の製造プロセスを示す構成図である。図1に
おいて、NaCl又はKClを4〜5%濃度にした希薄
電解質溶液原水1を隔膜5を備えた電解槽2に移送しな
がら電解し、陽極室4側で電解生成される酸性溶液を所
定濃度の塩酸溶液を入れた塩酸溶液槽6に移送し、塩酸
溶液槽6の塩酸溶液と電解生成酸性溶液との混合溶液
と、所定濃度の次亜塩素酸ナトリウムを入れた次亜塩素
酸ナトリウム溶液槽7の次亜塩素酸溶液とをそれぞれ移
送ポンプ8、9で混合酸性溶液槽10に移送する。ま
た、電解槽2の陰極室3側に生成する塩基性溶液を塩基
性溶液槽11に移送する。
【0008】混合酸性溶液槽10に移送された塩素濃度
35ppmの混合酸性溶液を発芽5日目のトマトに散布
し、塩基性溶液槽11に移送されたpH8の塩基性溶液
をトマトの根部周辺の土中に表土より浸透させることを
毎日朝夕2回実施し、トマトの葉部の細菌数と葉部と茎
部の成長度をコントロールとして水道水を用いてカタラ
ーゼ活性度にて効果を確かめた。その結果は、以下に示
す表1の如くであった。
【0009】
【表1】
【0010】次に、前述と同様な方法により混合酸性溶
液槽10に移送された塩素濃度30ppmの混合酸性溶
液を発芽30日目のトマトに散布し、塩基性溶液槽11
にpH8.5の塩基性溶液をトマトの根部周辺の土中に
表土より浸透させることを毎日朝夕2回実施し、トマト
の葉部の細菌数と葉部と茎部の成長度をコントロールと
して水道水を用いてカタラーゼ活性度にて効果を確かめ
た。その結果は、以下に示す表2の如くであった。
【0011】
【表2】
【0012】さらに、前述と同様な方法により混合酸性
溶液槽10に移送された塩素濃度40ppmの混合酸性
溶液を発芽47日目のトマトに散布し、塩基性溶液槽1
1に移送されたpH9.5の塩基性溶液をトマトの根部
周辺の土中に表土より浸透させることを毎日朝夕2回実
施し、トマトの葉部の細菌数と葉部と茎部の成長度をコ
ントロールとして水道水を用いてカタラーゼ活性度にて
効果及び葉部と茎部と土壌中の塩素残留性を確かめた。
その結果は、以下に示す表3及び表4の如くであった。
【0013】
【表3】
【表4】
【0014】なお、トマトの中のカタラーゼ活性テスト
においては、トマト幼植物の水浸液の分析は腐植酸を高
分散性の状態で含むフーモフォスの影響下でチーズ状物
質を生成し、カタラーゼの活性を刺激する(植物の酵素
系の強化をもたらす)ものである。
【0015】また、テスト結果によれば、上述したよう
に、コントロールとしての水道水を用いた場合を比較す
ると、病原性カビ菌及び一般細菌の菌数が、病原性カビ
菌の殺菌効力80%以上、一般細菌の殺菌効力90%以
上となり、本発明による殺菌効果が顕著に示され、その
有効性が認められた。さらに、葉部と茎部と土壌中の残
留塩素を比較するとほとんど水道水を使用した場合と同
程度であり、塩素の残留性がないことが確認された。こ
れによって、従来行われていた殺菌剤を用いなくとも効
果的に殺菌できるようになった。また、環境保全の見地
からも薬物の残留性がないことで極めて有効に利用でき
ることが判った。
【0016】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、Na
ClやKClの希薄電解質溶液を隔膜を介して陽極室側
と陰極室側に電極を通して電気分解し、陽極室側に生成
される酸性溶液にNaClOを添加するかあるいは該酸
性溶液にHClとNaClOから生成される溶液を混合
して成る酸性溶液と、陰極室側に生成される塩基性溶液
とから成る構成としたので、殺菌効果が顕著に示される
ことになると共に、葉部や茎部や土壌中の塩素の残留性
がないことから、従来行われていた殺菌剤を用いなくと
も効果的に殺菌できるようになる。また、環境保全の見
地からも薬物の残留性がないことで極めて有効に利用で
きることとなる。しかも装置の小型軽量化が実現できる
と共に、大幅なコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の製造プロセスを示す構成
図である。
【符号の説明】
1 希薄電解質溶液原水 2 電解槽 3 陰極室 4 陽極室 5 隔膜 6 塩酸溶液槽 7 次亜塩素酸ナトリウム溶液槽 8 移送ポンプ 9 移送ポンプ 10 混合酸性溶液槽 11 塩基性溶液槽

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希薄電解質溶液を隔膜を介して電気分解
    し、陽極室側に生成される酸性溶液に電解前又は電解後
    にNaClOを添加して成る生成溶液と、陰極室側に生
    成される塩基性溶液とから成ることを特徴とする殺菌・
    植物育成促進溶液。
  2. 【請求項2】 希薄電解質溶液を隔膜を介して電気分解
    し、陽極室側に生成される酸性溶液にHClとNaCl
    Oによって生成される溶液を混合して成る混合溶液と、
    陰極室側に生成される塩基性溶液とから成ることを特徴
    とする殺菌・植物育成促進溶液。
  3. 【請求項3】 前記希薄電解質がNaCl又はKClで
    ある請求項1又は2記載の殺菌・植物育成促進溶液。
  4. 【請求項4】 前記酸性溶液中の塩素濃度が30ppm
    以上である請求項1又は2記載の殺菌・植物育成促進溶
    液。
JP2336096A 1996-01-17 1996-01-17 殺菌・植物育成促進溶液 Pending JPH09194312A (ja)

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