JPH09192398A - パンツプレス器 - Google Patents
パンツプレス器Info
- Publication number
- JPH09192398A JPH09192398A JP13464296A JP13464296A JPH09192398A JP H09192398 A JPH09192398 A JP H09192398A JP 13464296 A JP13464296 A JP 13464296A JP 13464296 A JP13464296 A JP 13464296A JP H09192398 A JPH09192398 A JP H09192398A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- pants
- treatment agent
- pressed
- holding material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 衣類に簡単に新たな機能を付加することがで
きるパンツプレス器を提供すること。 【解決手段】 被プレス物11を加熱する発熱体12を
有する本体側挟持板10と本体側挟持板10と蓋側挟持
板13との間で被プレス物11を挟持し、発熱体12を
通電することによって保持材17に含浸した処理剤が被
プレス物11に転移し新たな機能を付加し、同時にパン
ツプレス器としても作用する。
きるパンツプレス器を提供すること。 【解決手段】 被プレス物11を加熱する発熱体12を
有する本体側挟持板10と本体側挟持板10と蓋側挟持
板13との間で被プレス物11を挟持し、発熱体12を
通電することによって保持材17に含浸した処理剤が被
プレス物11に転移し新たな機能を付加し、同時にパン
ツプレス器としても作用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭等で使用
するパンツプレス器に関するものである。
するパンツプレス器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパンツプレス器は、図4に示す構
成となっている。すなわち、被プレス物4を加熱する発
熱体を有する本体側挟持板1と、本体側挟持板1との間
で被プレス物4を挟持する蓋側挟持板3と、蓋側挟持板
3の内面に設けたクッション5と、蓋側挟持板3を本体
側挟持板1に挟持するレバー6と、本体側挟持板1とク
ッション5との間に設けている図示していないセンター
プレスシートとを備えている。以上の構成で、発熱体を
通電しながら被プレス物をプレスすることによって、簡
単に被プレス物に折り目をつけたり被プレス物のしわを
伸ばしたりすることができるものである。
成となっている。すなわち、被プレス物4を加熱する発
熱体を有する本体側挟持板1と、本体側挟持板1との間
で被プレス物4を挟持する蓋側挟持板3と、蓋側挟持板
3の内面に設けたクッション5と、蓋側挟持板3を本体
側挟持板1に挟持するレバー6と、本体側挟持板1とク
ッション5との間に設けている図示していないセンター
プレスシートとを備えている。以上の構成で、発熱体を
通電しながら被プレス物をプレスすることによって、簡
単に被プレス物に折り目をつけたり被プレス物のしわを
伸ばしたりすることができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成のパンツプレス器は、被プレス物の折り目を付
けたりしわを伸ばすことは容易にできるが、被プレス物
に撥水機能、抗菌機能、防虫機能等の機能を付加する手
段は備えていなかった。かかる撥水加工は、市販の防水
スプレーを使用することによっても一応は実現できる
が、防水スプレーは有機溶剤にフッ素樹脂を分散したも
のであり、使用時に有機溶剤やフッ素樹脂の微粒子が空
気中に散乱するため、呼吸器官に吸引された場合に身体
に悪影響を及ぼすおそれがあった。
来の構成のパンツプレス器は、被プレス物の折り目を付
けたりしわを伸ばすことは容易にできるが、被プレス物
に撥水機能、抗菌機能、防虫機能等の機能を付加する手
段は備えていなかった。かかる撥水加工は、市販の防水
スプレーを使用することによっても一応は実現できる
が、防水スプレーは有機溶剤にフッ素樹脂を分散したも
のであり、使用時に有機溶剤やフッ素樹脂の微粒子が空
気中に散乱するため、呼吸器官に吸引された場合に身体
に悪影響を及ぼすおそれがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のパンツプレス器は、被プレス物を挟持し少な
くとも一方に発熱体を有する挟持板と、各種処理剤を含
有可能な保持材とを備えたものである。
に本発明のパンツプレス器は、被プレス物を挟持し少な
くとも一方に発熱体を有する挟持板と、各種処理剤を含
有可能な保持材とを備えたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、少なくと
も一方に発熱体を有する挟持板により被プレス物を固定
し、発熱体を通電することによって、保持材に含浸した
各種処理剤を被プレス物に効果的に移行させることがで
きる。
も一方に発熱体を有する挟持板により被プレス物を固定
し、発熱体を通電することによって、保持材に含浸した
各種処理剤を被プレス物に効果的に移行させることがで
きる。
【0006】請求項2記載の発明は、特に、保持材をシ
ート状にすることにより、被プレス物に均一に処理材を
移行することができる。
ート状にすることにより、被プレス物に均一に処理材を
移行することができる。
【0007】請求項3記載の発明は、特に、繊維状シー
トを使用することにより、処理剤の保持を容易とするこ
とができる。
トを使用することにより、処理剤の保持を容易とするこ
とができる。
【0008】請求項4記載の発明は、特に、シートの片
面を防水加工したことにより、パンツプレス器本体に処
理剤が付着するのを防止することができる。
面を防水加工したことにより、パンツプレス器本体に処
理剤が付着するのを防止することができる。
【0009】請求項5記載の発明は、処理剤を水あるい
は有機溶剤に溶かすことにより、発熱体によって加熱さ
れた処理剤を効果的に拡散させ、被プレス物を均一に処
理することができる。
は有機溶剤に溶かすことにより、発熱体によって加熱さ
れた処理剤を効果的に拡散させ、被プレス物を均一に処
理することができる。
【0010】請求項6記載の発明は、処理剤に撥水機能
を持たせることにより、被プレス物を撥水加工し、同時
にパンツプレス器としても作用させることができる。
を持たせることにより、被プレス物を撥水加工し、同時
にパンツプレス器としても作用させることができる。
【0011】請求項7記載の発明は、特に、撥水処理材
として、低分子量のフッ素樹脂を水に分散させた処理剤
を使用し気密包装を施すことにより、使用時までの水分
の蒸発を防ぎ、かつ低温で撥水加工ができるものであ
る。
として、低分子量のフッ素樹脂を水に分散させた処理剤
を使用し気密包装を施すことにより、使用時までの水分
の蒸発を防ぎ、かつ低温で撥水加工ができるものであ
る。
【0012】請求項8記載の発明は、特に、処理剤とし
て、低分子量のフッ素樹脂とコロイダルシリカの微粒子
とを水に分散させた処理剤を使用し防水包装を施すこと
により、撥水処理と併せてテカリを防止することができ
る。
て、低分子量のフッ素樹脂とコロイダルシリカの微粒子
とを水に分散させた処理剤を使用し防水包装を施すこと
により、撥水処理と併せてテカリを防止することができ
る。
【0013】請求項9記載の発明は、処理剤に抗菌機能
を持たせることにより、被プレス物を抗菌加工し、同時
にパンツプレス器としても作用させることができる。
を持たせることにより、被プレス物を抗菌加工し、同時
にパンツプレス器としても作用させることができる。
【0014】
(実施例1)以下、本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の第1の実施例を示すパンツプレ器の断面
図である。本体側挟持板10は被プレス物11を加熱す
る発熱体12を備えている。13は本体側挟持板10と
の間で被プレス物11を挟持する蓋側挟持板で、クッシ
ョン14を内面に設けている。また15は、蓋側挟持板
13を本体側挟持板10に挟持するレバーである。16
は、本体側挟持板10とクッション14との間に設けた
センタープレスシートである。本実施形態では、この本
体側挟持板10と蓋側挟持板13との間に、センタープ
レスシート16を挟んでW形に被プレス物に新たな機能
を有する処理剤を含浸した保持材17を装着している。
図1は本発明の第1の実施例を示すパンツプレ器の断面
図である。本体側挟持板10は被プレス物11を加熱す
る発熱体12を備えている。13は本体側挟持板10と
の間で被プレス物11を挟持する蓋側挟持板で、クッシ
ョン14を内面に設けている。また15は、蓋側挟持板
13を本体側挟持板10に挟持するレバーである。16
は、本体側挟持板10とクッション14との間に設けた
センタープレスシートである。本実施形態では、この本
体側挟持板10と蓋側挟持板13との間に、センタープ
レスシート16を挟んでW形に被プレス物に新たな機能
を有する処理剤を含浸した保持材17を装着している。
【0015】処理剤としては、低分子量のフッ素樹脂を
水に分散させたもの、低分子量のフッ素樹脂とコロイダ
ルシリカの微粒子とを水に分散させたものを使用してい
る。保持材17は、これらの処理剤を片面を防水加工し
た繊維状シートに含浸したものを使用している。
水に分散させたもの、低分子量のフッ素樹脂とコロイダ
ルシリカの微粒子とを水に分散させたものを使用してい
る。保持材17は、これらの処理剤を片面を防水加工し
た繊維状シートに含浸したものを使用している。
【0016】以下、その動作について説明する。例えば
パンツを片足がセンタープレスシート16と本体側挟持
板10との間に、他方の足をセンタープレスシート16
と蓋側挟持板13との間になるように挟持してレバー1
5を操作すると、保持材17はこのパンツの両足の下部
を覆う形でパンツに密着する。この状態で発熱体12を
通電すると、パンツには保持材17中の処理剤が転写さ
れる。つまりパンツは撥水処理されるものである。また
同時に、パンツには折り目が付けられ、しわが伸ばされ
るものである。
パンツを片足がセンタープレスシート16と本体側挟持
板10との間に、他方の足をセンタープレスシート16
と蓋側挟持板13との間になるように挟持してレバー1
5を操作すると、保持材17はこのパンツの両足の下部
を覆う形でパンツに密着する。この状態で発熱体12を
通電すると、パンツには保持材17中の処理剤が転写さ
れる。つまりパンツは撥水処理されるものである。また
同時に、パンツには折り目が付けられ、しわが伸ばされ
るものである。
【0017】以上のように本実施形態とした場合には、
パンツプレス機能と撥水機能とを併せ持つパンツプレス
器を実現できるものである。
パンツプレス機能と撥水機能とを併せ持つパンツプレス
器を実現できるものである。
【0018】このとき、保持材17の形状をシート状に
することにより被プレス物に均一に処理剤が行き渡るよ
うになる。
することにより被プレス物に均一に処理剤が行き渡るよ
うになる。
【0019】また、保持材17として処理剤を繊維状シ
ートに含浸したものを使用すると、撥水加工を充分行え
るだけの量の処理剤を保持できるものである。この繊維
状シートとしては、セルロースの不織布等が適してい
る。
ートに含浸したものを使用すると、撥水加工を充分行え
るだけの量の処理剤を保持できるものである。この繊維
状シートとしては、セルロースの不織布等が適してい
る。
【0020】また、保持材17として片面を防水加工し
た繊維状シートを使用するようにしているため、含浸し
ている処理剤がパンツプレス器本体に付着することがな
いものである。防水加工としては、ポリエチレンなどの
高分子材料やアルミシート等を接着する方法がある。
た繊維状シートを使用するようにしているため、含浸し
ている処理剤がパンツプレス器本体に付着することがな
いものである。防水加工としては、ポリエチレンなどの
高分子材料やアルミシート等を接着する方法がある。
【0021】また、このとき保持材17は使用前には、
ポリエチレン等のフィルムによって気密包装しているも
のである。このため保管中に保持材17に含浸した水の
蒸発を防止でき、いつでも使用できるものである。
ポリエチレン等のフィルムによって気密包装しているも
のである。このため保管中に保持材17に含浸した水の
蒸発を防止でき、いつでも使用できるものである。
【0022】また使用する処理剤を、低分子量のフッ素
樹脂を水に分散させたものとして、従来の防水スプレー
を使用した場合に発生する身体に対する影響を避けるこ
とができる。つまり従来の防水スプレーでは、有機溶剤
にフッ素樹脂を分散したものを使用している。これに対
して本実施形態では有機溶剤を使用していないため、呼
吸器官に吸引されたりして身体に悪影響が発生したりす
ることはないものである。また低分子量のフッ素樹脂を
使用することによって、60℃〜80℃の低温によって
撥水性能を確保できるものである。つまり通常のフッ素
樹脂を使用した場合には、150℃以上の加熱温度が必
要であることを考えると非常に手軽に撥水加工が可能と
なるものである。
樹脂を水に分散させたものとして、従来の防水スプレー
を使用した場合に発生する身体に対する影響を避けるこ
とができる。つまり従来の防水スプレーでは、有機溶剤
にフッ素樹脂を分散したものを使用している。これに対
して本実施形態では有機溶剤を使用していないため、呼
吸器官に吸引されたりして身体に悪影響が発生したりす
ることはないものである。また低分子量のフッ素樹脂を
使用することによって、60℃〜80℃の低温によって
撥水性能を確保できるものである。つまり通常のフッ素
樹脂を使用した場合には、150℃以上の加熱温度が必
要であることを考えると非常に手軽に撥水加工が可能と
なるものである。
【0023】更に使用する処理剤として低分子量のフッ
素樹脂とコロイダルシリカの微粒子とを水に分散させた
ものとしたことによって、特にパンツ等のテカリも防止
できるものである。つまりパンツを長期使用していると
腰部や脇部などにテカリを生じてくる。このテカリは、
パンツの繊維表面が椅子や鞄などとの摩擦によって平滑
化することが原因と考えられる。つまり平滑化すること
によって、光の反射角度が変化することによって生ずる
ものである。この場合処理剤にコロイダルシリカの微粒
子を使用すると、繊維表面に凹凸が生じて光の反射が散
乱され、テカリを防止することができる。つまりこの場
合には、撥水機能だけでなく、テカリ防止機能も同時に
付与することができる。
素樹脂とコロイダルシリカの微粒子とを水に分散させた
ものとしたことによって、特にパンツ等のテカリも防止
できるものである。つまりパンツを長期使用していると
腰部や脇部などにテカリを生じてくる。このテカリは、
パンツの繊維表面が椅子や鞄などとの摩擦によって平滑
化することが原因と考えられる。つまり平滑化すること
によって、光の反射角度が変化することによって生ずる
ものである。この場合処理剤にコロイダルシリカの微粒
子を使用すると、繊維表面に凹凸が生じて光の反射が散
乱され、テカリを防止することができる。つまりこの場
合には、撥水機能だけでなく、テカリ防止機能も同時に
付与することができる。
【0024】以下、本実施例の効果を確認するための実
験結果について説明する。第一に、撥水処理剤を含浸さ
せた保持材17の撥水性能について評価している。この
結果を(表1)に示している。供試品には所定量の処理
剤を含浸したセルロースから成る不織布を使用し、毛1
00%の試験布を比較例として用いている。前記処理剤
には低分子量のフッ素樹脂を水に分散させたものを使用
し、撥水性の評価は繊維製品の防水性試験方法(JIS
L−1092)のスプレー法に従って行っている。こ
の官能評価基準は、0・50・70・80・100の5
段階となっている。0は表面・裏面とも全体が湿潤であ
るものを、50は表面全体が湿潤であるものを、70は
表面の半分が湿潤を示し小さい個々の湿潤が布を浸透し
ているものを、80は表面に小さな個々の水滴状の湿潤
を示すものを、90は表面に湿潤は見られないが小さな
水滴が認められるものを、100は表面に湿潤や水滴の
付着がないものを示している。撥水性があると認められ
るものは、この評価値が70以上のものである。(表
1)から、撥水性を付与するためには処理剤の含浸量が
25g/m2以上であることが必要である。しかし耐久
性を維持するためには、200g/m2程度以上の含浸
量であることが好ましい。なお実際には、この含浸量は
撥水シート17のの材質・厚み等によって最適値が異な
るものであり、実験によって最適値を求めるようにすれ
ばよいものである。
験結果について説明する。第一に、撥水処理剤を含浸さ
せた保持材17の撥水性能について評価している。この
結果を(表1)に示している。供試品には所定量の処理
剤を含浸したセルロースから成る不織布を使用し、毛1
00%の試験布を比較例として用いている。前記処理剤
には低分子量のフッ素樹脂を水に分散させたものを使用
し、撥水性の評価は繊維製品の防水性試験方法(JIS
L−1092)のスプレー法に従って行っている。こ
の官能評価基準は、0・50・70・80・100の5
段階となっている。0は表面・裏面とも全体が湿潤であ
るものを、50は表面全体が湿潤であるものを、70は
表面の半分が湿潤を示し小さい個々の湿潤が布を浸透し
ているものを、80は表面に小さな個々の水滴状の湿潤
を示すものを、90は表面に湿潤は見られないが小さな
水滴が認められるものを、100は表面に湿潤や水滴の
付着がないものを示している。撥水性があると認められ
るものは、この評価値が70以上のものである。(表
1)から、撥水性を付与するためには処理剤の含浸量が
25g/m2以上であることが必要である。しかし耐久
性を維持するためには、200g/m2程度以上の含浸
量であることが好ましい。なお実際には、この含浸量は
撥水シート17のの材質・厚み等によって最適値が異な
るものであり、実験によって最適値を求めるようにすれ
ばよいものである。
【0025】
【表1】
【0026】第二に、低分子量のフッ素樹脂を使用する
ことによる効果を確認している。つまり、低温による処
理を行っても撥水性能が確保されることを確認している
ものである。供試品には、低分子量のフッ素樹脂を水に
分散させた処理剤200g/m2を含浸したセルロース
から成る不織布を使用し、この不織布を自然乾燥したも
の、60℃で3分乾燥したもの、80℃で3分乾燥した
ものを用いている。また、撥水性の評価は繊維製品の防
水性試験方法(JIS L−1092)のスプレー法に
従って行っている。この試験結果を(表2)に示してい
る。(表2)から分かるように処理温度は60℃以上で
充分であり、従って低分子量のフッ素樹脂を水に分散さ
せた処理剤を使用することによって高温では劣化してし
まうような繊維であっても撥水処理が可能となるもので
ある。
ことによる効果を確認している。つまり、低温による処
理を行っても撥水性能が確保されることを確認している
ものである。供試品には、低分子量のフッ素樹脂を水に
分散させた処理剤200g/m2を含浸したセルロース
から成る不織布を使用し、この不織布を自然乾燥したも
の、60℃で3分乾燥したもの、80℃で3分乾燥した
ものを用いている。また、撥水性の評価は繊維製品の防
水性試験方法(JIS L−1092)のスプレー法に
従って行っている。この試験結果を(表2)に示してい
る。(表2)から分かるように処理温度は60℃以上で
充分であり、従って低分子量のフッ素樹脂を水に分散さ
せた処理剤を使用することによって高温では劣化してし
まうような繊維であっても撥水処理が可能となるもので
ある。
【0027】
【表2】
【0028】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について説明する。実施例1と主だった構成を同一とす
るが、処理剤として、天然物から抽出した精油成分であ
るヒノキチオール、ヒバオイル、楠油、芥子油等や合成
品を用いることでパンツプレス機能と抗菌機能とを併せ
持つパンツプレス器を実現するものである。
について説明する。実施例1と主だった構成を同一とす
るが、処理剤として、天然物から抽出した精油成分であ
るヒノキチオール、ヒバオイル、楠油、芥子油等や合成
品を用いることでパンツプレス機能と抗菌機能とを併せ
持つパンツプレス器を実現するものである。
【0029】さらに、処理剤を水あるいはメチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の
有機溶剤に溶かしたものを保持材に含浸させることによ
り、発熱体に通電され温度が上昇するにつれ水あるいは
有機溶剤が気化する際に処理剤を効果的に気化させ被プ
レス物に均一に処理を行うパンツプレス器である。
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の
有機溶剤に溶かしたものを保持材に含浸させることによ
り、発熱体に通電され温度が上昇するにつれ水あるいは
有機溶剤が気化する際に処理剤を効果的に気化させ被プ
レス物に均一に処理を行うパンツプレス器である。
【0030】以下、本実施例の効果を確認するための実
験結果について説明する。第一に、抗菌処理剤を含浸さ
せた保持材17の抗菌性能について評価している。供試
品には所定量の処理剤を含浸したセルロースから成る不
織布を使用し、毛100%の試験布を比較例として用い
ている。処理剤として桧からの抽出物であるヒノキチオ
ールを使用し、所定量の布に所定量の培地と所定濃度に
希釈した菌液(菌が分散している液)を所定量加え、更
にこれにヒノキチオールをの量を変えて添加して30
℃、24時間後の菌の減少量を測定する実験を行った。
その結果を(表3)に示してある。(表3)から抗菌性
能はイニシャルからみて1/100になる所をである。
従って、布1kg当たり3mgの処理剤が必要となる。
また、ズボンの重量は平均して約400gとすると1.
2mgとなる。実際のパンツプレス器で処理を行った結
果を図2に示す。図2から被プレス物に抗菌機能を付加
するためには最低2.0mgの処理剤が必要であること
がわかる。なお、処理剤の必要量は処理する布の重量及
びパンツプレス器によりに違うので実験によりその必要
量を求めればよい。
験結果について説明する。第一に、抗菌処理剤を含浸さ
せた保持材17の抗菌性能について評価している。供試
品には所定量の処理剤を含浸したセルロースから成る不
織布を使用し、毛100%の試験布を比較例として用い
ている。処理剤として桧からの抽出物であるヒノキチオ
ールを使用し、所定量の布に所定量の培地と所定濃度に
希釈した菌液(菌が分散している液)を所定量加え、更
にこれにヒノキチオールをの量を変えて添加して30
℃、24時間後の菌の減少量を測定する実験を行った。
その結果を(表3)に示してある。(表3)から抗菌性
能はイニシャルからみて1/100になる所をである。
従って、布1kg当たり3mgの処理剤が必要となる。
また、ズボンの重量は平均して約400gとすると1.
2mgとなる。実際のパンツプレス器で処理を行った結
果を図2に示す。図2から被プレス物に抗菌機能を付加
するためには最低2.0mgの処理剤が必要であること
がわかる。なお、処理剤の必要量は処理する布の重量及
びパンツプレス器によりに違うので実験によりその必要
量を求めればよい。
【0031】
【表3】
【0032】また、保持材17に含浸させる処理剤を水
及び有機溶剤に溶かした効果について実験している。図
3に示すように試験布(400×600mm)を15画
に区分しパンツプレス器で10分間処理した後にその各
々に抗菌性がどの程度あるかを試験した結果を(表4)
に示す。(表4)より明らかなように処理剤+メチルア
ルコールを保持材17に含浸したもののほうが抗菌効果
が均一に速く現れる。
及び有機溶剤に溶かした効果について実験している。図
3に示すように試験布(400×600mm)を15画
に区分しパンツプレス器で10分間処理した後にその各
々に抗菌性がどの程度あるかを試験した結果を(表4)
に示す。(表4)より明らかなように処理剤+メチルア
ルコールを保持材17に含浸したもののほうが抗菌効果
が均一に速く現れる。
【0033】
【表4】
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、被プレス物を挟持し少なくとも一方に発熱体を有
する挟持板と、各種処理剤を含有可能な保持材とを備え
たことにより、各種処理機能を備えたパンツプレス器を
実現することができる。
れば、被プレス物を挟持し少なくとも一方に発熱体を有
する挟持板と、各種処理剤を含有可能な保持材とを備え
たことにより、各種処理機能を備えたパンツプレス器を
実現することができる。
【0035】また、請求項2記載の発明によれば、保持
材を、シート状に構成することにより、被プレス物に各
種処理機能を均一に付加することができる。
材を、シート状に構成することにより、被プレス物に各
種処理機能を均一に付加することができる。
【0036】また、請求項3記載の発明によれば、特に
保持材を繊維状シートとしたことにより、処理剤の保持
が容易となるものである。
保持材を繊維状シートとしたことにより、処理剤の保持
が容易となるものである。
【0037】また、請求項4記載の発明によれば、特に
シートの片面を防水加工したことにより、パンツプレス
器本体への処理剤の付着を防止することができる。
シートの片面を防水加工したことにより、パンツプレス
器本体への処理剤の付着を防止することができる。
【0038】また、請求項5記載の発明によれば、処理
剤を水あるいは有機溶剤に溶かしたものを含ませた保持
材を備えることにより、速く効果的に処理剤を被プレス
物に付加させることができる。
剤を水あるいは有機溶剤に溶かしたものを含ませた保持
材を備えることにより、速く効果的に処理剤を被プレス
物に付加させることができる。
【0039】また、請求項6記載の発明によれば、撥水
機能を有する処理剤を含浸した保持材とを備えることに
より、簡単に衣類を撥水加工することができる。
機能を有する処理剤を含浸した保持材とを備えることに
より、簡単に衣類を撥水加工することができる。
【0040】また、請求項7記載の発明によれば、特に
撥水シートとして、低分子量のフッ素樹脂を水に分散さ
せた処理剤を使用し、気密包装を施すことにより、使用
時までに水分の蒸発を防ぎ、かつ低温で撥水加工するこ
とができる。
撥水シートとして、低分子量のフッ素樹脂を水に分散さ
せた処理剤を使用し、気密包装を施すことにより、使用
時までに水分の蒸発を防ぎ、かつ低温で撥水加工するこ
とができる。
【0041】また、請求項8記載の発明によれば、特に
保持材として、低分子量のフッ素樹脂とコロイダルシリ
カの微粒子とを水に分散させた処理剤を使用し、気密包
装を施すことにより、テカリをも防止することができ
る。
保持材として、低分子量のフッ素樹脂とコロイダルシリ
カの微粒子とを水に分散させた処理剤を使用し、気密包
装を施すことにより、テカリをも防止することができ
る。
【0042】さらに、請求項9記載の発明によれば、特
に処理材として、抗菌作用を含有させることにより、簡
単に衣類を抗菌加工することができる。
に処理材として、抗菌作用を含有させることにより、簡
単に衣類を抗菌加工することができる。
【図1】本発明の第1の実施例のパンツプレス器の側面
図
図
【図2】本発明の第2の実施例のパンツプレス器の抗菌
効果の特性図
効果の特性図
【図3】同、パンツプレス器の抗菌効果試験用の試験布
の区画図
の区画図
【図4】従来例のパンツプレス器の斜視図
10 本体側挟持板 12 発熱体 13 蓋側挟持板 14 クッション 15 レバー 16 センタープレスシート 17 保持材
Claims (9)
- 【請求項1】 被プレス物を挟持し少なくとも一方に発
熱体を有する挟持板と、前記被プレス物に作用する各種
処理剤を含有可能な保持材とを備えたパンツプレス器。 - 【請求項2】 保持材は、シートにて構成されてなる請
求項1記載のパンツプレス器。 - 【請求項3】 シートは、繊維状に構成されてなる請求
項2記載のパンツプレス器。 - 【請求項4】 シートは、片面を防水加工されてなる請
求項2または3記載のパンツプレス器。 - 【請求項5】 保持材は、各種処理剤を水あるいは有機
溶剤に溶かしたものを含ませてなる請求項1〜4のいず
れか1項に記載のパンツプレス器。 - 【請求項6】 各種処理剤は、撥水機能を有する処理剤
を含んでなる請求項1〜5のいずれか1項に記載のパン
ツプレス器。 - 【請求項7】 保持材は、低分子量のフッ素樹脂を水に
分散させた処理剤を含有し気密包装を施されてなる請求
項1記載のパンツプレス器。 - 【請求項8】 保持材は、低分子量のフッ素樹脂とコロ
イダルシリカの微粒子とを水に分散させた処理剤を含有
し気密包装を施されてなる請求項1記載のパンツプレス
器。 - 【請求項9】 各種処理剤は、抗菌作用を有する処理剤
を含んでなる請求項1〜5のいずれか1項に記載のパン
ツプレス器
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13464296A JPH09192398A (ja) | 1995-11-15 | 1996-05-29 | パンツプレス器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29676895 | 1995-11-15 | ||
JP7-296768 | 1995-11-15 | ||
JP13464296A JPH09192398A (ja) | 1995-11-15 | 1996-05-29 | パンツプレス器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09192398A true JPH09192398A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=26468693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13464296A Pending JPH09192398A (ja) | 1995-11-15 | 1996-05-29 | パンツプレス器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09192398A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010505495A (ja) * | 2006-10-09 | 2010-02-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | アイロンシュー |
US7749401B2 (en) | 2004-05-27 | 2010-07-06 | The Procter & Gamble Company | Self-steaming benefit composition |
CN104704160A (zh) * | 2012-08-02 | 2015-06-10 | 弗朗茨·约瑟夫·迪特哈特 | 保持纺织件以用于洗涤过程和/或干燥过程的夹持装置 |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP13464296A patent/JPH09192398A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7749401B2 (en) | 2004-05-27 | 2010-07-06 | The Procter & Gamble Company | Self-steaming benefit composition |
JP2010505495A (ja) * | 2006-10-09 | 2010-02-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | アイロンシュー |
CN104704160A (zh) * | 2012-08-02 | 2015-06-10 | 弗朗茨·约瑟夫·迪特哈特 | 保持纺织件以用于洗涤过程和/或干燥过程的夹持装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0826083B1 (en) | Barrier webs | |
US3674688A (en) | Wrinkle removing product and process | |
EP0826082B1 (en) | Internally-coated porous webs with controlled positioning of modifiers therein | |
KR100370718B1 (ko) | 기재에단백질코팅을도포하는방법및그제품 | |
ATE21420T1 (de) | Vorrichtung zum konditionieren von geweben in einem trommeltrockner. | |
EP1182292A1 (en) | Apparatus for cleaning and refreshing fabrics with an improved ultrasonic nebulizer, and improved ultrasonic nebulizer | |
GB856389A (en) | Process and apparatus for manufacturing impregnated bonded fibrous materials | |
US5912194A (en) | Permeable liquid flow control material | |
US3617198A (en) | Method of reducing the amount of free formaldehyde in sensitized fabric for postcure durable press processing | |
US2313173A (en) | Fabric treatment | |
JPH09192398A (ja) | パンツプレス器 | |
KR100243849B1 (ko) | 내열성 초지기 클로딩 제품 | |
EP1041190A2 (en) | Sheet coated with silicone compounds highly effective in preventing adhesion of stains and process for preparing the same | |
US4272580A (en) | Decorative parchment paper | |
GB1487488A (en) | Manufacture of stretch-elastic nonwoven material | |
CA2221168C (en) | Internally-coated porous webs with controlled positioning of modifiers therein | |
JP4522617B2 (ja) | 繊維製品の処理方法 | |
GB1548000A (en) | Fabric treating product | |
US3793754A (en) | Apparatus for steam conditioning textile articles | |
US3062687A (en) | Method for the application of starch to fabrics | |
GB1372445A (en) | Method of imparting durable press properties to a garment and a garment prepared by the said method | |
JP2003518568A (ja) | しわ取り組成物及び方法 | |
JPH01148300A (ja) | 衣類乾燥機の防菌法 | |
JPS6312743A (ja) | 不織布芯地 | |
GB798471A (en) | Surgical dressings |