JPH09185316A - 飛行体のシミュレーション方法およびシミュレーション装置 - Google Patents

飛行体のシミュレーション方法およびシミュレーション装置

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JPH09185316A
JPH09185316A JP7353892A JP35389295A JPH09185316A JP H09185316 A JPH09185316 A JP H09185316A JP 7353892 A JP7353892 A JP 7353892A JP 35389295 A JP35389295 A JP 35389295A JP H09185316 A JPH09185316 A JP H09185316A
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simulating
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泰太郎 田中
Yoichi Nagatome
世一 永留
Yasushi Nagata
康史 永田
Tomoyuki Uno
知之 宇野
Soko Taketomi
壮行 武富
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開発段階にあるエンジンを搭載した飛行体の
シミュレーションが簡易になし得る飛行体のシミュレー
ション方法およびシミュレーション装置を提供する。 【解決手段】 飛行運動模擬およびコックピット模擬が
可能な機体シミュレーション手段と、飛行条件下を模擬
した状態でエンジンの稼動が可能なエンジンテスト手段
とを用いて、エンジンテスト手段において、開発段階の
エンジンを飛行条件下に模擬させた状態で稼動させ、こ
の状態でのエンジントルクなどを機体シミュレーション
手段に入力し、それらにより機体シミュレーション手段
により機体運動モデルに飛行運動を模擬させるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛行体のシミュレ
ーション方法およびシミュレーション装置に関する。さ
らに詳しくは、シミュレーションにおけるエンジン出力
に実際のエンジン出力を用いる飛行体のシミュレーショ
ン方法およびシミュレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、航空機用エンジン(以下、単
にエンジンという)の開発段階において、そのエンジン
を搭載した飛行体の特性評価やその制御系の特性把握あ
るいはエンジンの特性把握のために、飛行体や飛行状態
の数値計算モデルおよびエンジンやエンジンの動作モデ
ルを用いてコンピュータによる飛行体のシミュレーショ
ンがなされている。
【0003】しかしながら、このシミュレーションに用
いられているエンジンやエンジンの動作の数値計算モデ
ルは、エンジンやその動作モデルを完全にモデル化して
いるわけではないので、シミュレーション結果が実際の
飛行にマッチしないという事態が生ずる。そのため、従
来よりエンジンの開発においては、テスト機に開発され
たエンジンを搭載して種々のテスト飛行を行い、飛行デ
ータを収集し、そのデータを解析することによりシミュ
レーションの不充分な点を補うことがなされている。
【0004】そのため、エンジンの開発に長期間を要す
るばかりでなく、テスト飛行よっても実際の飛行状態を
全てカバーしきれない関係上、実際の飛行状態における
エンジン特性を全て把握することができない。その結
果、充分な解析がなされないままにエンジンが機体に搭
載されることも多々生ずる。それ故、エンジンを実際に
飛行体に搭載してから、様々な問題が生じてしまうこと
もしばしば発生する。例えば、ヘリコプターにエンジン
を搭載してみて初めて、回転数変動が許容範囲を超える
というような問題やトルクオーバーが生ずるというよう
な問題があることがわかるというようなこともある。
【0005】かかる事情があることより、航空関係者か
ら開発段階にあるエンジンを搭載した飛行体のシミュレ
ーションが簡易になし得る飛行体のシミュレーション方
法およびシミュレーション装置の出現が熱望されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、開発段階にある
エンジンを搭載した飛行体のシミュレーションが簡易に
なし得る飛行体のシミュレーション方法およびシミュレ
ーション装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の飛行体のシミュ
レーション方法は、シミュレーションにおいてエンジン
出力として、シミュレーション対象の機体に搭載される
エンジンを飛行条件下に模擬させた状態で稼動させたと
きの出力を用いることを特徴とする。
【0008】例えば、本発明の飛行体のシミュレーショ
ン方法は、飛行運動模擬およびコックピット模擬が可能
な機体シミュレーション手段と、飛行条件下を模擬した
状態でエンジンの稼動が可能なエンジンテスト手段とを
用いる飛行体のシミュレーション方法であって、エンジ
ンテスト手段において、シミュレーション対象の機体に
搭載されるエンジンを飛行条件下に模擬させた状態で稼
動させる手順と、前記状態で稼動させられたエンジン出
力または動力計の回転数を、機体シミュレーション手段
に入力する手順と、前記入力されたエンジン出力または
動力計の回転数を用いて機体シミュレーション手段によ
り飛行運動を模擬させる手順とを含んでなることを特徴
とする。
【0009】あるいは、本発明の飛行体のシミュレーシ
ョン方法は、飛行運動模擬およびコックピット模擬が可
能な機体シミュレーション手段と、飛行条件下を模擬し
た状態でエンジンの稼動が可能なエンジンテスト手段
と、前記機体シミュレーション手段における飛行運動の
模擬により得られたデータおよび前記エンジンテスト手
段によりエンジンを稼動させたときに得られたエンジン
出力などのデータを用いて飛行状態を解析する解析手段
とを用いる飛行体のシミュレーション方法であって、エ
ンジンテスト手段において、シミュレーション対象の機
体に搭載されるエンジンを飛行条件下に模擬させた状態
で稼動させる手順と、前記状態で稼動させられたエンジ
ン出力または動力計の回転数を、機体シミュレーション
手段および解析手段に入力する手順と、前記入力された
エンジン出力または動力計の回転数を用いて機体シミュ
レーション手段により飛行運動を模擬させるとともにそ
のデータを解析手段に入力する手順と、解析手段により
飛行運動の模擬を解析する手順とを含んでなることを特
徴とする。
【0010】本発明の飛行体のシミュレーション方法に
おいては、前記解析手順において、飛行体の飛行特性の
解析、エンジンの評価、制御装置のパラメータの評価お
よび/または調整、あるいはエンジンシステムの不具合
探索および/または故障診断などがなされる。
【0011】一方、本発明の飛行体のシミュレーション
装置の第1態様は、飛行運動模擬およびコックピット模
擬が可能な機体シミュレーション手段と、飛行条件下を
模擬した状態でエンジンの稼動が可能なエンジンテスト
手段とを備えてなることを特徴とする。
【0012】また、本発明の飛行体のシミュレーション
装置の第2態様は、飛行運動の模擬が可能な機体シミュ
レーション手段と、飛行条件下を模擬した状態でエンジ
ンの稼動が可能なエンジンテスト手段と、前記機体シミ
ュレーション手段における飛行運動の模擬により得られ
たデータおよび前記エンジンテスト手段によりエンジン
を稼動させたときに得られたエンジン出力などのデータ
を用いて飛行状態を解析する解析手段とを備えてなるこ
とを特徴とする。
【0013】本発明の飛行体のシミュレーション装置に
おいては、前記機体シミュレーション手段が、各マニュ
ーバに対して繰返し演算をする演算手段を備えてなるの
が好ましい。
【0014】
【作用】エンジンテスト手段によりシミュレーション対
象機体に搭載されるエンジンが飛行条件下に模擬させた
状態で稼動され、それにより得られたエンジン出力など
が機体シミュレーション手段に入力される。機体シミュ
レーション手段は、入力されたエンジン出力などを利用
して機体運動モデルに所望の飛行運動をさせる。
【0015】また、このエンジン出力や飛行運動などの
データは解析手段に入力されて飛行特性やエンジンの解
析などがなされる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
【0017】図1に、本発明の飛行体のシミュレーショ
ン方法に用いられる飛行体のシミュレーション装置Aを
ブロック図で示し、このシミュレーション装置Aは、機
体シミュレータ1とエンジンテストセル2と解析コンピ
ュータ3とを主要構成要素とし、機体シミュレータ1か
らの指示によりエンジンテストセル2におけるエンジン
の運転状態(大気状態、速度)および負荷制御動力計に
かかる負荷を調整し、得られたエンジントルクあるいは
負荷制御動力計の回転数を機体シミュレータ1に入力し
て飛行体のシミュレーションを行うものである。そし
て、得られたシミュレーション結果およびエンジントル
クあるいは負荷制御動力計の回転数は、解析コンピュー
タ3に入力されて飛行体の飛行特性、エンジンの評価、
制御装置のパラメータの評価および調整、エンジンシス
テムの不具合探索および故障診断などがなされる。な
お、エンジンテストセル2で稼動させるエンジンには、
例えば開発中のエンジンが用いられる。
【0018】より具体的には、機体シミュレータ1は、
指示された飛行条件におけるエンジンおよび負荷制御動
力計の負荷を算出し、ついでその算出された負荷をエン
ジンテストセル2に入力する一方、その負荷条件おいて
運転されたエンジン出力(エンジントルク)あるいは負
荷制御動力計の回転数を利用して機体の飛行運動を模擬
するものである。つまり、この機体シミュレータ1は、
機体運動モデルとコックピット模擬とを有し、このコッ
クピット模擬内に設けられた各種操作ボタンや操作レバ
ーの操作により、エンジンテストセル2からのエンジン
トルクあるいは負荷制御動力計の回転数を用いて機体運
動モデルを操縦することができるものである。このた
め、機体シミュレータ1はその入出力装置に、例えばエ
ンジントルクや負荷制御動力計の回転数を得るためのイ
ンターフェース、オペレータからの指示が入力できるサ
イクリックピッチレバー、エンジン最大出力レバー、ペ
ダル、エンジン始動スイッチ、緊急停止スイッチ、負荷
制御動力計の回転数設定値レバーおよびそれら用の各種
インターフェースを有している。また、この機体シミュ
レータ1には、この入出力装置を介して入力される情報
から各マニューバに対する飛行運動を繰り返し演算する
演算装置も備えられている。さらに、この入出力装置に
より、解析コンピュータ3との入出力の調整もなされ
る。
【0019】エンジンテストセル2は、エンジンを機体
シミュレータ1からの指示にしたがった状態で運転させ
ることができるとともに、その運転状態での出力などを
計測し、かつその計測値を機体シミュレータ1や解析コ
ンピュータ3に出力できる機能を有するものである。こ
のため、エンジンテストセル2は、各回転センサ、温度
センサ、圧力センサ、エンジン出力(エンジントルク)
を機体運動モデルへ入力するためのトルクセンサなどの
他、オペレータの指示どおりにエンジンに負荷を与える
ことのできる負荷制御動力計などを備えてなるものとさ
れる。
【0020】解析コンピュータ3は、機体シミュレータ
1およびエンジンテストセル2からの入力に基づいて、
飛行特性の解析、エンジンの評価および調整、制御装置
のパラメータ評価および調整、エンジンシステム全体の
不具合の探索および故障診断をなすものである。また、
この解析コンピュータ3には、解析結果を画像表示する
ためのCRTディスプレイも備えられているとともに、
必要に応じて外部のデータベース4から必要なデータが
入力できるようにもされている。
【0021】次に、かかる構成とされている飛行体のシ
ミュレーション装置Aによる飛行体のシミュレーション
について説明する。なお、ここではエンジンとして、開
発段階にあるエンジンを用いるものとする。
【0022】(1)エンジンテストセル2に設けられて
いるエンジンが始動される。
【0023】(2)機体シミュレータ1からエンジンテ
ストセル2に負荷制御動力計の負荷や飛行条件が指示さ
れる。
【0024】(3)エンジンテストセル2は、同セル2
内の大気条件、負荷条件などを機体シミュレータ1から
指示された値に調整してエンジンを稼動する。
【0025】(4)エンジンテストセル2に設けられた
トルクセンサ、負荷制御動力計などにより計測されたエ
ンジントルクや負荷制御動力計の回転数などの計測値が
機体シミュレータ1および解析コンピュータ3に入力さ
れる。
【0026】(5)機体シミュレータ1に設けられたコ
ックピット模擬のレバー等を操作し、入力されたエンジ
ントルクや負荷制御動力計の回転数を用いて機体シミュ
レータ1に設けられた機体運動モデルを飛行運動させ
る。また、その状態におけるマニューバに対する飛行運
動も演算する。
【0027】(6)機体運動モデルの飛行運動中の、速
度、飛行状態、翼面の圧力分布、旋回性能などのデータ
を解析コンピュータ3に入力する。
【0028】(7)解析コンピュータ3は、機体シミュ
レータ1およびエンジンテストセル2から入力されたデ
ータに基づいて飛行特性やエンジンの解析などを行う。
【0029】ここで、この解析コンピュータ3による前
記飛行特性の解析、エンジンの応答性の評価などのエン
ジンの解析、制御装置のパラメータ評価および調整、エ
ンジンシステム全体の不具合の探索および故障診断は次
のようにしてなされる。
【0030】(1)飛行特性の解析 例えば、ヘリコプターにおける加減速操作によるオート
ローテーションリカバリー状態、サイクリックピッチレ
バー、ペダルなどの操作による急旋回に対して機体シミ
ュレータ1が計算する飛行データを蓄積し、ついでこの
データを他のエンジンを搭載したヘリコプターの飛行デ
ータと比較することにより飛行特性の解析、例えば飛行
特性の良否が判定される。
【0031】(2)エンジンの応答性などエンジンの評
価 例えば、ヘリコプターについてエンジンからの出力(ト
ルク、SHP(Shaft Horse Powe
r))を用いて機体シミュレータ1で作成された飛行運
動をCRTディスプレイによりヘリコプターの飛行運動
として視覚的に表示し、その表示された飛行軌跡を所望
軌跡と比較することによりエンジンの応答性の評価がな
される。
【0032】(3)制御装置のパラメータ評価 加減速スケジュールおよび回転制御性能、各種機能(オ
ートローテーションリカバリー機能、サージ回避機能、
吹き消え再着火機能)等のためのエンジン制御装置内部
の各パラメータ設定値により制御装置を機体シミュレー
タ1と結合し、ついで各状態を模擬し、その際の飛行運
動により制御装置のパラメータを評価する。
【0033】(4)制御装置のパラメータ調整 機体シミュレータ1により機体運動モデルが最適な飛行
運動をするように、例えばαパラメータ調整法により制
御装置の各パラメータを調整する。
【0034】(5)エンジンシステム全体の不具合探索 機体搭載時のエンジンの状態を模擬することにより、各
エンジン要素の異常、燃料系統、オイル系統などの異常
を解析コンピュータ3により探索する。
【0035】(6)エンジンシステム全体の故障診断 前記エンジン要素などの異常を解析コンピュータ3によ
り常に監視することで故障を解析・診断する。
【0036】このように、この実施の形態においては、
開発中のエンジンをエンジンテストセルにおいて、実際
の飛行状態に模擬させた状態で運転し、それにより得ら
れたエンジントルクなどを用いてシミュレーションをな
し、それにより開発中のエンジンの特性や問題点あるい
はエンジンが動力系に与える影響や問題点を探索できる
ので、開発中のエンジンをテスト機に搭載させて特性や
問題点を探索するためのテスト飛行が不要となるため、
開発の早期においてエンジンやエンジンシステム全体に
ついての問題点を把握できる。そのため、エンジンの開
発期間を著しく短縮できる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
開発中のエンジンをエンジンテストセルにおいて、実際
の飛行状態に模擬させた状態で運転し、それにより得ら
れたエンジントルクなどを用いてシミュレーションをな
し、それにより開発中のエンジンの特性や問題点あるい
はエンジンが動力系に与える影響や問題点を探索できる
ので、開発中のエンジンをテスト機に搭載させて特性や
問題点を探索するためのテスト飛行が不要となるため、
開発の早期においてエンジンやエンジンシステム全体に
ついての問題点を把握できるという優れた効果が得られ
る。また、それに伴い、エンジンの開発期間を著しく短
縮できるという優れた効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飛行体のシミュレーション装置のブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 機体シミュレータ 2 エンジンテストセル 3 解析コンピュータ 4 データベース A シミュレーション装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永留 世一 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式会 社明石工場内 (72)発明者 永田 康史 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式会 社明石工場内 (72)発明者 宇野 知之 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式会 社明石工場内 (72)発明者 武富 壮行 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式会 社明石工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シミュレーションにおいてエンジン出力
    として、シミュレーション対象の機体に搭載されるエン
    ジンを飛行条件下に模擬させた状態で稼動させたときの
    出力を用いることを特徴とする飛行体のシミュレーショ
    ン方法。
  2. 【請求項2】 飛行運動模擬およびコックピット模擬が
    可能な機体シミュレーション手段と、飛行条件下を模擬
    した状態でエンジンの稼動が可能なエンジンテスト手段
    とを用いる飛行体のシミュレーション方法であって、 エンジンテスト手段において、シミュレーション対象の
    機体に搭載されるエンジンを飛行条件下に模擬させた状
    態で稼動させる手順と、 前記状態で稼動させられたエンジン出力または動力計の
    回転数を、機体シミュレーション手段に入力する手順
    と、 前記入力されたエンジン出力または動力計の回転数を用
    いて機体シミュレーション手段により飛行運動を模擬さ
    せる手順とを含んでなることを特徴とする飛行体のシミ
    ュレーション方法。
  3. 【請求項3】 飛行運動模擬およびコックピット模擬が
    可能な機体シミュレーション手段と、飛行条件下を模擬
    した状態でエンジンの稼動が可能なエンジンテスト手段
    と、前記機体シミュレーション手段における飛行運動の
    模擬により得られたデータおよび前記エンジンテスト手
    段によりエンジンを稼動させたときに得られたエンジン
    出力などのデータを用いて飛行状態を解析する解析手段
    とを用いる飛行体のシミュレーション方法であって、 エンジンテスト手段において、シミュレーション対象の
    機体に搭載されるエンジンを飛行条件下に模擬させた状
    態で稼動させる手順と、 前記状態で稼動させられたエンジン出力または動力計の
    回転数を、機体シミュレーション手段および解析手段に
    入力する手順と、 前記入力されたエンジン出力または動力計の回転数を用
    いて機体シミュレーション手段により飛行運動を模擬さ
    せるとともに、そのデータを解析手段に入力する手順
    と、 解析手段により飛行運動模擬を解析する手順とを含んで
    なることを特徴とする飛行体のシミュレーション方法。
  4. 【請求項4】 前記解析手順において、飛行体の飛行特
    性の解析がなされることを特徴とする請求項3記載の飛
    行体のシミュレーション方法。
  5. 【請求項5】 前記解析手順において、エンジンの評価
    がなされることを特徴とする請求項3記載の飛行体のシ
    ミュレーション方法。
  6. 【請求項6】 前記解析手順において、制御装置のパラ
    メータの評価および/または調整がなされることを特徴
    とする請求項3記載の飛行体のシミュレーション方法。
  7. 【請求項7】 前記解析手順において、エンジンシステ
    ムの不具合探索および/または故障診断がなされること
    を特徴とする請求項3記載の飛行体のシミュレーション
    方法。
  8. 【請求項8】 飛行運動模擬およびコックピット模擬が
    可能な機体シミュレーション手段と、飛行条件下を模擬
    した状態でエンジンの稼動が可能なエンジンテスト手段
    とを備えてなることを特徴とする飛行体のシミュレーシ
    ョン装置。
  9. 【請求項9】 飛行運動の模擬が可能な機体シミュレー
    ション手段と、飛行条件下を模擬した状態でエンジンの
    稼動が可能なエンジンテスト手段と、前記機体シミュレ
    ーション手段における飛行運動の模擬により得られたデ
    ータおよび前記エンジンテスト手段によりエンジンを稼
    動させたときに得られたエンジン出力などのデータを用
    いて飛行状態および/またはエンジン特性を解析する解
    析手段とを備えてなることを特徴とする飛行体のシミュ
    レーション装置。
  10. 【請求項10】 前記機体シミュレーション手段が、各
    マニューバに対して繰返し演算をする演算手段を備えて
    なることを特徴とする請求項8または9記載の飛行体の
    シミュレーション装置。
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