JPH09183840A - 一酸化炭素およびアルケニル不飽和を含む少なくとも1種の化合物を基剤とする共重合体の改良された製造方法 - Google Patents

一酸化炭素およびアルケニル不飽和を含む少なくとも1種の化合物を基剤とする共重合体の改良された製造方法

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JPH09183840A
JPH09183840A JP8306734A JP30673496A JPH09183840A JP H09183840 A JPH09183840 A JP H09183840A JP 8306734 A JP8306734 A JP 8306734A JP 30673496 A JP30673496 A JP 30673496A JP H09183840 A JPH09183840 A JP H09183840A
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chel
phenanthroline
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bipyridyl
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Anna Sommazzi
アンナ、ソマッツィ
Fabio Garbassi
ファビオ、ガルバッシ
Giovanni Mestroni
ジョバンニ、メストローニ
Barbara Milani
バルバラ、ミラーニ
Lidia Vicentini
リディア、ビチェンティーニ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G67/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing oxygen or oxygen and carbon, not provided for in groups C08G2/00 - C08G65/00
    • C08G67/02Copolymers of carbon monoxide and aliphatic unsaturated compounds

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】液体溶剤中、脱水化化合物を含むか、また
は含まない操作条件下で、一酸化炭素および1種以上
の、アルケニル不飽和を含む化合物を、(i) 一般式(I)
[Pd(chel)(chel’)]++[A- 2 (式
中、chelおよびchel’は、窒素化またはリン化
された二座キレート化剤を表し、A- は、pKaが2未
満である酸の、実質的に非配位性で、エステル形成し得
ない、不安定でない陰イオンを表す)を有する触媒、お
よび(ii)一般式(II)[chel”H+ ][A’- ](式
中、A’- は、A- と同一であるか、または異なるもの
であり、chel”は、chel’と同一であるか、ま
たは異なった、窒素化された二座キレート化剤を表す)
を有する共触媒の存在下で反応させる。 【効果】高収率で、良好な分子量で、パラジウム含有量
を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、共触媒として、プロトンを含む
窒素化キレート化剤およびpKaが2未満である酸の陰
イオンからなる酸性塩を使用する、一酸化炭素およびア
ルケニル型の不飽和を含む少なくとも1種の化合物を基
剤とする交互線状共重合体の改良された製造方法に関す
る。この分野では、CO/オレフィン単位が交互に結合
している線状共重合体の製造に好適な、一酸化炭素(C
O)および1種以上のオレフィンの混合物を重合させる
様々な触媒反応による製法が公知である。重合は気相ま
たは重合希釈剤中の液相で、適当な触媒系の存在下で行
なう。
【0002】これらの製法に使用する触媒系は一般的に 1)周期律表第8族に属する金属の塩、 2)一般的に、2個のジアルキルホスフィン基またはジ
フェニルホスフィン基または2個の、少なくとも1個の
窒素原子を含む基で対称的に置換された、アルキルまた
はシクロアルキル炭化水素からなる二座塩基、および 3)酸、好ましくはpKaが2未満である酸の陰イオン
の組合せから得られる。これらの触媒系は、例えば特許
EP−121,965、EP−222,454、EP−
257,663およびEP−305,012に記載され
ており、高温高圧で使用し、交互オレフィン/CO重合
体を良好な収率で製造することができる。しかし、これ
らの公知の方法には、触媒系が共触媒として強酸(例え
ばCF3COOH、p−トルエンスルホン酸)の存在を
必要とし、これらの強酸が、技術上の問題点、例えば反
応器の腐食、を生じることに加え、重合体中に取り込ま
れ、その特性を低下させる傾向を有するという欠点があ
る。さらに、それらの陰イオンが配位し、例えばCF3
COO- やp−トルエンスルホン酸塩、または不安定な
BF4 - を形成し、これらの物質が分解し、活性物質の
阻害剤として作用する。
【0003】これらの欠点を無くすために、最近、パラ
ジウム原子のための2個の窒素化および/またはリン化
された二座キレート化剤、および2個の、酸触媒なしに
活性な、エステル化し得ない、またはほとんどエステル
化し得ない、非配位性で、不安定ではない陰イオンを含
む、パラジウムの予め形成された錯体を使用する、CO
/エチレン共重合体の製造方法が提案されている(U.
S.5,310,871)。しかし、上記の触媒系は、
生産性が低いので、毎時、金属1gあたりに製造される
重合体のKgとして表される重合生産性を高めることが
できる、キノン、有機酸化剤または芳香族ニトロ化合物
の群に属する化合物から選択された第四の成分、好まし
くは1,4−ベンゾキノン、の存在を必要とする。しか
し、1,4−ベンゾキノンの還元生成物であるヒドロキ
ノンが存在すると、一般的に低分子量(LVN)の共重
合体が形成され(Barsacchi, M. ら、Angew. Chem. In
t. Ed. Engl. (1991)、30:、989)、触媒
の分解により生じた金属パラジウムが共重合体中に残留
し、その特性を低下させる。
【0004】ここで、本発明の、式(II) [chel”H+ ][A’- ] (II) (式中、chel”は窒素化された二座キレート化剤を
表し、A’- はpKaが2未満である酸の陰イオンであ
る)を有する酸性塩を共触媒として使用する方法によ
り、上記の先行技術の欠点を解決できることが分かっ
た。この共触媒は、触媒(I) の活性および安定性を改良
し、同じ収率で、必要な酸化剤の量が少なくて済む。さ
らに、chel”H+ は、触媒(I) の解離により生じる
遊離のキレート化剤の存在下で緩衝溶液を形成し、これ
が溶液中のH+ イオンの濃度を、希釈に関係なく、長時
間にわたって低い一定の値に維持する。これによって、
反応の再現性が良くなり、ヒドロキノンの形成が抑えら
れる。本発明の方法で操作することにより、一酸化炭素
および少なくとも1種の、アルケニル型の不飽和を含む
化合物を基剤とする交互線状共重合体を、高収率で、良
好な分子量で、パラジウム含有量を抑えて製造すること
ができる。
【0005】そこで、本発明の第一の態様は、一酸化炭
素および少なくとも1種の、アルケニル型の不飽和を含
む化合物を基剤とする交互線状共重合体の製造方法であ
って、液体溶剤中、脱水化化合物を含むか、または含ま
ない操作条件下で、一酸化炭素および少なくとも1種
の、アルケニル型の不飽和を含む化合物を、(i) 一般式
(I) [Pd(chel)(chel’)]++[A- 2 (I) (式中、chelおよびchel’は、同一であるか、
または異なるものであって、窒素化またはリン化された
二座キレート化剤を表し、A- は、pKaが2未満であ
る酸の、実質的に非配位性で、エステル形成し得ない、
不安定でない陰イオンを表す)を有する触媒、および(i
i)一般式(II) [chel”H+ ][A’- ] (II) (式中、A’- は、A- と同一であるか、または異なる
ものであって、上記の意味を有し、chel”は、ch
elおよびchel’と同一であるか、または異なっ
た、窒素化された二座キレート化剤を表す)を有する共
触媒の存在下で反応させることを含んでなる方法に関す
る。
【0006】窒素化された二座キレート化剤の例は、一
般式(III) (式中、XおよびYは、同一であるか、または異なるも
のであって、ブリッジ中に少なくとも3個の原子を有
し、その中の少なくとも2個が炭素原子であるブリッジ
された有機基を表す)を有する化合物から選択すること
ができる。炭素原子に加えて、基XおよびYが他の原子
を含む場合、これらの原子は好ましくは窒素または酸素
原子である。本発明の好ましい窒素化された二座キレー
ト化剤は、ブリッジする基XおよびYが等しく、それら
が3〜10個の原子を含み、その中の少なくとも2個が
炭素原子であるものである。
【0007】窒素化されたキレート化剤の例は、2,
2’−ビピリジル(bipy)、4,4’−ジメチル−
2,2’−ビピリジル(DM−bipy)、4,4’−
ジフェニル−2,2−ビピリジル(DP−bipy)、
5,5’−ジメチル−2,2−ビピリジル、5−メチル
−2,2’−ビピリジル、6,6’−ジメチル−2,
2’−ビピリジル、1,10−フェナントロリン(ph
en)、4−メチル−1,10−フェナントロリン、5
−メチル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジメ
チル−1,10−フェナントロリン、3,8−ジメチル
−1,10−フェナントロリン、4,7−ジフェニル−
1,10−フェナントロリン、4,7−ジクロロ−1,
10−フェナントロリン、3,4,7,8−テトラメチ
ル−1,10−フェナントロリン(TM−phen)、
4,4’−ジメチル−5,5’−ビオキサゾール、2,
2’−ビピリミジンである。
【0008】リン化された二座キレート化剤は一般式(I
V) (式中、Rは2〜6個の炭素原子を有するアルキル基、
2〜10個の炭素原子を有するシクロアルキリデン基、
またはオルトフェニレン基を表し、R1 〜R4 は、同一
であるか、または異なるものであって、それぞれC1
10アルキル基、所望によりC1 〜C4 アルキルまたは
アルコキシル基で置換されたC3 〜C10シクロアルキル
基またはC6 〜C12芳香族基を表す)を有する化合物か
ら選択される。
【0009】本発明の目的に好適なリン化二座キレート
化剤の非限定的な例は、1,3−ビス−(ジフェニルホ
スフィン)プロパン(DPPP)、1,3−ビス−(ジ
−4−メトキシ−フェニルホスフィン)プロパン、1,
4−ビス(ジシクロヘキシルホスフィン)ブタンおよび
1,2−ビス(ジフェニルホスフィン)シクロヘキサン
である。本発明の目的に好適な陰イオンの例は、ヘキサ
フルオロホスフェート(PF6 - )、テトラフルオロボ
レート(BF4 - )、(3,5−(CF3 2 −C6
3 4 - 、テトラ(ペルフルオロフェニル)ボレート
B(C6 5 4 - 、Al(C6 5 4 - およびヘキ
サフルオロアンチモネートである。A- がB(C
6 5 4 - 、Al(C6 5 4 - および(3,5−
(CF32 −C6 3 4 - である場合、一般式(I)
を有する触媒は新規であり、本発明の目的に含まれ
る。
【0010】一般式(I) を有する触媒は、米国特許第
5,310,871号に記載されている方法を使用して
製造することができる。あるいは、chelおよびch
el’が窒素化されており、同一である場合、一般式
(I) を有する触媒は、簡単で経済的な製法により、 − 酢酸パラジウムおよび − 予め形成された共触媒[chel”H+
[A’- ](式中、chel”およびA’- はそれぞ
れ、chelおよびchel’、およびA’に等しい)
を接触させることにより、下記の式 Pd(CH3 COO)2 +2[chel”H+ ][A’
- ]−−→[Pd(chel”)2 ][A’]2 +2C
3 COOH にしたがって製造することができる。この合成は、軽く
攪拌しながら、温度0〜40℃、好ましくは20℃〜3
5℃で行なう。続いて固体の触媒(I) を濾別し、洗浄水
が中性になるまで洗浄し、真空中で乾燥させる。
【0011】一般式(II)を有する共触媒は酸性塩である
が、ここでchel”H+ はプロトンを含む窒素化され
た二座キレート化剤を表し、chel”およびA’-
上記の意味を有する。これらの共触媒は、窒素化された
二座キレート化剤を、pKaが2未満である酸と、温度
0〜40℃、好ましくは20℃〜35℃で接触させるこ
とにより製造することができる。次いで、固体生成物を
濾別し、洗浄水が中性になるまで洗浄し、真空中で乾燥
させる。本発明の好ましい実施態様では、共触媒(II)
[bipyH+ ][PF6 - ]、[phenH+ ][PF6
- ]、[bipyH+ ][BF4 - ]、[bipyH+
[B(C6 5 4 - ]、および[phenH+ ][Al
(C6 5 4 - ]を使用する。
【0012】上記の一般特性を有する触媒(I) および共
触媒(II)は、一酸化炭素およびアルケニル不飽和を含む
モノマーの混合物の重合工程で活性である。本発明の目
的に好適なアルケニル不飽和を含むモノマーの例として
は、炭素および水素だけからなる化合物、および不飽和
エステルの様な、さらに1個以上の異原子を含んでなる
化合物がある。2〜12個の炭素原子を有する不飽和炭
化水素が好ましい。これらの化合物の例は、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ドデセンの様な
オレフィン、またはシクロペンテンの様な環状化合物、
またはスチレン、p−メチル−スチレン、m−メチル−
スチレン、p−エチル−スチレン、m−イソプロピル−
スチレン、ノルボルネンおよびノルボルナジエンの様な
芳香族化合物である。本発明の目的には、エチレン、プ
ロピレン、スチレン、1−ヘキセンまたはそれらの混合
物が好ましい。本発明の製法に好適な溶剤の例は、メタ
ノール、エタノール、2,2,2−トリフルオロエタノ
ールまたはそれらの混合物である。本発明の製法では、
一酸化炭素とアルケニル不飽和を含むモノマーのモル比
は、一般的に1:10〜1:5、好ましくは1:1〜
1:2である。
【0013】本発明の製法で使用する触媒(I) の量は広
い限度内で変えることができる。一般的に触媒は、アル
ケニル不飽和を含む化合物1モル当たりのパラジウムの
グラム原子重量の濃度が10-6〜10-1、好ましくは1
-6〜10-3になる様な量で使用する。本発明の製法で
使用する共触媒の量は、パラジウム1グラム原子重量当
たり0.01〜30mmol、好ましくは0.05〜10mm
olである。本発明の製法は、所望により、キノン、脂肪
族ニトリル、ニトロ芳香族誘導体から選択された有機酸
化剤または空気の存在下で行なうことができる。好まし
い酸化剤は1,4−ベンゾキノンである。有機酸化剤
は、使用する場合、パラジウム1グラム原子重量当たり
10〜400モルの量で使用する。重合は一般的に温度
20〜150℃、圧力1〜200バールで行なう。温度
30〜100℃、圧力100バール以下で操作するのが
有利である。
【0014】重合後、共重合体は、通常の分離技術を使
用することにより、固有粘度(LVN)で表して0.1
〜5dl/g、好ましくは0.2〜4dl/gの平均分子量を有
する白色固体の形態で回収される。LVN(極限粘度
数)は、ASTM D2857−70(1977)にし
たがって、m−クレゾール中、100℃で測定する。こ
うして得られる共重合体は、NMRやFT−IRの様な
分析方法により特性を試験することができる。これらの
分析結果により、本発明の方法により得られる共重合体
は、交互線状構造を有することが確認される。さらに、
これらの共重合体は、分子量(LVN)が高く、触媒残
留物の含有量が低い。これらの共重合体は、特定の分野
で、特に自動車用パネルの様な構造的用途、プラスチッ
クフィルムおよび包装材料に使用することができる。下
記の実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明を
制限するものではない。
【0015】実施例1 CO/エチレン共重合体の合成 A)[bipyH+ ][PF6 - ]の合成 2,2’−ビピリジル(bipy)2.0g(13mmo
l)をメタノール100mlに室温で溶解させる。次い
で、この溶液に水20ml、濃HCl(37%)2mlおよ
びNH4 PF6 3.12g(19mmol)を加える(bi
py:PF6 - =1:1.5)。この溶液を回転蒸発装
置で濃縮し、メタノールを完全に除去することにより、
生成物が白色固体として沈殿する。これを吸引濾過し、
水洗し、真空乾燥させる(収率75%)。[bipyH
+ ][PF6 - ]の元素分析: 計算値: C=39.73%、H=3.00%、N=
9.27% 実測値: C=39.6%、H=2.88%、N=9.
26% B)触媒[Pd(bipy)2 ][PF6 2 の合成 Pd(CH3 COO)2 0.2g(0.89mmol)をア
セトン25ml中に室温で溶解させる。30分後、この混
合物を濾過し、得られた赤色の溶液に固体の[bipy
+ ][PF6 - ]0.81gを加える(Pd:[bi
pyH+ ][PF6 - ]=1:3)。生成物が黄色の固
体として直ちに沈殿する。この混合物を室温で30分間
攪拌する。次いで、固体を吸引濾過し、アセトンで洗浄
し、真空乾燥させる(収率76%)。PdC20164
2 12の元素分析: 計算値: C=33.9%、H=2.28%、N=7.
91% 実測値: C=33.8%、H=2.23%、N=7.
83% C)CO/エチレン共重合体の製造 メタノール500ml、[Pd(bipy)2 ][P
6 2 0.25mmol、[bipyH+ ][PF6 -
0.25mmol、1,4−ベンゾキノン20mmolおよびC
O/エチレン(1:1)混合物を2リットルの耐圧反応
器中に、圧力56気圧になるまで入れる。70℃で5時
間反応させた後、反応器を室温に冷却し、未反応ガスを
排出する。共重合体を濾過して回収し、メタノールで洗
浄し、真空中、60℃で乾燥させる。NMR分析により
確認される交互線状共重合体70gが得られるが、これ
はパラジウム1gあたり共重合体2632g(CP/g
Pd)に相当する。この共重合体のLVNは1.47dl
/gであり、Pdの含有量は207 ppmである。
【0016】実施例2 重合反応で[bipyH+ ][PF6 - ]0.5mmolを
使用し、実施例1と同じ手順を繰り返す。NMR分析に
より確認される交互線状共重合体80gが得られるが、
これは3007gのCP/gPdに相当する。この共重
合体のLVNは1.52dl/gであり、Pdの含有量は2
11 ppmである。
【0017】実施例3(比較例) 重合反応で[bipyH+ ][PF6 - ]を加えずに、
実施例1と同じ手順を繰り返す。交互共重合体61gが
得られるが、これは2292gのCP/gPdに相当す
る。この共重合体のLVNは1.42dl/gであり、Pd
の含有量は325 ppmである。
【0018】実施例4 CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 [Pd(bipy)2 ][PF6 2 0.5mmol、[bi
pyH+ ][PF6 - ]0.25mmol、1,4−ベンゾキ
ノン40mmolを使用し、プロピレン50gを加え、実施
例1と同じ手順を繰り返す。交互ターポリマー141g
が得られるが、これは2650gのTP/gPdに相当
する。このターポリマーのLVNは1.0dl/gであり、
Pdの含有量は285 ppmである。
【0019】実施例5 CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 [(bipy)2 ][PF6 - 2 0.35mmolを使用
し、実施例4と同じ手順を繰り返す。交互ターポリマー
167gが得られるが、これは3140gのTP/gP
dに相当する。このターポリマーのLVNは1.0dl/g
であり、Pdの含有量は212 ppmである。
【0020】実施例6(比較例) CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 共触媒を加えずに、実施例4と同じ手順を繰り返す。交
互ターポリマー91gが得られるが、これは1700g
のTP/gPdに相当する。このターポリマーのLVN
は0.6dl/gであり、Pdの含有量は540 ppmであ
る。
【0021】実施例7(比較例) 1,4−ベンゾキノン60mmolを使用し、実施例6と同
じ手順を繰り返す。交互ターポリマー139gが得られ
るが、これは2613gのTP/gPdに相当する。こ
のターポリマーのLVNは0.5dl/gであり、Pdの含
有量は500 ppmである。この実施例は、同一の収率を
得るためにはより多量の酸化剤が必要であることを示し
ている。
【0022】実施例8 CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 プロピレン100gを使用し、実施例4と同じ手順を繰
り返す。交互ターポリマー136gが得られるが、これ
は2556gのTP/gPdに相当する。このターポリ
マーのLVNは0.92dl/gであり、Pdの含有量は2
56 ppmである。
【0023】実施例9(比較例) CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 共触媒を加えずに、実施例8と同じ手順を繰り返す。交
互ターポリマー70gが得られるが、これは1316g
のTP/gPdに相当する。このターポリマーのLVN
は0.6dl/gであり、Pdの含有量は570 ppmであ
る。
【0024】実施例10 CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 重合反応で[Pd(bipy)2 ][PF6 2 0.25
mmol、1,4−ベンゾキノン20mmolおよび[bipy
+ ][PF6 - ]0.25mmolを使用し、実施例4と同
じ手順を繰り返す。ターポリマー55gが得られるが、
これは2068gのTP/gPdに相当する。このター
ポリマーのLVNは1.0dl/gであり、Pdの含有量は
324 ppmである。
【0025】実施例11 CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 [bipyH+ ][PF6 - ]0.5mmolを使用し、実
施例10と同じ手順を繰り返す。ターポリマー74gが
得られるが、これは2782gのTP/gPdに相当す
る。このターポリマーのLVNは1.4dl/gであり、P
dの含有量は248 ppmである。
【0026】実施例12 CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 [bipyH+ ][PF6 - ]1.0mmolを使用し、実
施例10と同じ手順を繰り返す。ターポリマー88.5
gが得られるが、これは3327gのTP/gPdに相
当する。このターポリマーのLVNは1.5dl/gであ
り、Pdの含有量は224 ppmである。
【0027】実施例13 [PhenH+ ][PF6 - ]の合成 1,10−フェナントロリン(phen)2.0g(1
0mmol)をメタノール100mlに室温で溶解させる。次
いで、この溶液に水20ml、濃HCl(37%)2mlお
よびNH4 PF6 3.12g(19mmol)を加える(p
hen:PF6 - =1:1.9)。この溶液を回転蒸発
装置で濃縮し、メタノールを完全に除去することによ
り、生成物が白色固体として沈殿する。この沈殿を吸引
濾過し、水洗し、真空乾燥させる(収率75%)。[p
henH+ ][PF6 - ]の元素分析: 計算値: C=44.17%、H=2.78%、N=
8.59% 実測値: C=44.1%、H=2.77%、N=8.
75%
【0028】実施例14 CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 重合反応で[PhenH+ ][PF6 - ]0.25mmol
を使用し、実施例10と同じ手順を繰り返す。ターポリ
マー56.5gが得られるが、これは2124.4gの
TP/gPdに相当する。このターポリマーのLVNは
1.26dl/gであり、Pdの含有量は200 ppmであ
る。
【0029】実施例15 CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 共触媒
を加えずに、実施例10と同じ手順を繰り返す。ターポ
リマー41gが得られるが、これは1540gのTP/
gPdに相当する。このターポリマーのLVNは1.2
7dl/gであり、Pdの含有量は350 ppmである。
【0030】実施例16 CO/エチレン共重合体の製造 メタノール1200ml、[Pd(DPPP)(bip
y)2 ][PF6 2 0.1mmol、[bipyH+ ][PF
6 - ]0.1mmolおよびCO/エチレン(1:1)混合
物を2リットルの耐圧反応器中に、圧力56気圧になる
まで入れる。80℃で5時間反応させた後、反応器を室
温に冷却し、未反応ガスを排出する。共重合体を濾過し
て回収し、メタノールで洗浄し、真空中、60℃で乾燥
させる。NMR分析により確認される交互線状共重合体
269gが得られるが、これはパラジウム1gあたり共
重合体25280gのCP/gPd(25kgCP/gP
d)に相当する。この共重合体のLVNは1.27dl/g
であり、Pdの含有量は18ppmである。
【0031】実施例17(比較例) 共触媒を加えずに、実施例16と同じ手順を繰り返す。
共重合体230gが得られるが、これはパラジウム1g
あたり21620gの共重合体(CP/gPd)に相当
する。この共重合体のLVNは1.66dl/gであり、P
dの含有量は18 ppmである。
【0032】実施例18 CO/スチレン共重合体の製造 メタノール125ml、ジメトキシプロパン0.5ml、
[Pd((bipy)2][PF6 2 0.06mmol、
[bipyH+ ][PF6 - ]0.06mmolおよびスチ
レン25mlを、テフロンライナーを施した250mlの耐
圧反応器中に入れる。この反応器に室温で40気圧のC
Oを入れる。70℃で2時間反応させた後、反応器を室
温に冷却し、未反応ガスを排出する。共重合体をメタノ
ール(150ml)で沈殿させ、濾過し、メタノールで洗
浄し、真空中、室温で乾燥させる。NMR分析により確
認される交互線状共重合体1.06gが得られるが、こ
れは166gのCP/gPdに相当する。
【0033】実施例19(比較例) 共触媒を加えずに、実施例18と同じ手順を繰り返す。
NMR分析により確認される交互線状共重合体0.95
gが得られるが、これは148gのCP/gPd)に相
当する。
【0034】実施例20 CO/エチレン共重合体の製造 A)[bipyH+ ][BF4 - ]の合成 bipy1.0g(6.4mmol)をメタノール30mlに
室温で溶解させる。この無色溶液に60%HBF4 水溶
液1.87gを加える(bipy:HBF4 =1:
2)。10分後、生成物が最初に白色固体として沈殿す
るまで、この溶液を回転蒸発装置で濃縮する。エチルエ
ーテルを加え、混合物を室温で1時間放置する。次い
で、白色固体を吸引濾過し、エチルエーテルで洗浄し、
真空乾燥させる。[bipyH+ ][BF4 - ]の元素
分析: 計算値: C=49.2%、H=3.72%、N=1
1.48% 実測値: C=48.8、H=3.64%、N=11.
4% B)触媒[Pd(bipy)2 ][BF4 2 の合成 Pd(CH3 COO)2 0.2g(0.89mmol)をア
セトン25ml中に室温で溶解させる。30分後、この混
合物を濾過し、得られた赤色の溶液に、[bipy
+ ][BF4 - ]0.48gを最少量のアセトンに溶
解させた溶液を加える(Pd:[bipyH+ ][BF
4 - ]=1:3)。生成物が黄色の固体として直ちに沈
殿する。この混合物を室温で30分間攪拌する。次い
で、固体を吸引濾過し、アセトンで洗浄し、真空乾燥さ
せる(収率83%)。 PdC20164 2 8 の元素分析: 計算値: C=40.6%、H=2.72%、N=9.
46% 実測値: C=40.5%、H=2.64%、N=9.
61% C)CO/エチレン共重合体の製造 メタノール500ml、[Pd(bipy)2 ][B
4 2 0.25mmol、[bipyH+ ][BF4 -
0.25mmol、1,4−ベンゾキノン20mmolおよびC
O/エチレン(1:1)混合物を2リットルの耐圧反応
器中に、圧力56気圧になるまで入れる。70℃で5時
間反応させた後、反応器を室温に冷却し、未反応ガスを
排出する。共重合体を濾過して回収し、メタノールで洗
浄し、真空中、60℃で乾燥させる。NMR分析により
確認される交互線状共重合体12gが得られるが、これ
はパラジウム1gあたり共重合体451g(CP/gP
d)に相当する。
【0035】実施例21(比較例) 共触媒を加えずに、実施例20と同じ手順を繰り返す。
交互共重合体6gが得られるが、これは226gのCP
/gPdに相当する。
【0036】実施例22 CO/エチレン/スチレンターポリマーの製造 [bipyH+ ][PF6 - ]0.125mmolおよびプ
ロピレンの代わりにスチレン50mlを使用し、実施例4
と同じ手順を繰り返す。75℃で5時間反応させた後、
反応器を室温に冷却し、未反応ガスを排出する。ターポ
リマーを濾過して回収し、メタノールで洗浄し、真空
中、60℃で乾燥させる。ターポリマー266gが得ら
れるが、これは5,000gのTP/gPdに相当す
る。このターポリマーのLVNは0.96dl/gであり、
Pdの含有量は190 ppmである。
【0037】実施例23(比較例) [bipyH+ ][PF6 - ]を加えずに、実施例22
と同じ手順を繰り返す。ターポリマー194gが得られ
るが、これは3647gのTP/gPdに相当する。こ
のターポリマーのLVNは0.85dl/gであり、Pdの
含有量は625ppmである。
【0038】実施例24 触媒[Pd(bipy)2 ][B(C6 5 4 2
合成 A)[bipyH][B(C6 5 4 ]の合成 bipy0.16g(1.0mmol)をメタノール10ml
に室温で溶解させる。この溶液に、磁気攪拌しながら、
HCl(37%)0.12mlおよびLiB(C6 5
4 0.77g(1.1mmol)を順次加える(bipy:
B(C6 5 4 - =1:1.1)。次いで水を滴下し
て加え、3ml後に生成物が白色固体として沈殿し始め
る。さらに水7mlを加え、混合物を室温で10分間攪拌
する。次いで白色固体を吸引濾過し、水洗する。収量
0.68g(80%)、分子量836.24。 [bipyH][B(C6 5 4 ]の元素分析: 計算値: C=48.8%、H=1.08%、N=3.
35% 実測値: C=48.0%、H=0.94%、N=3.
26% B)[Pd(Bipy)2 ][B(C6 5 4 2
合成 Pd(CH3 COO)2 0.20g(1.89mmol)を
アセトン25ml中に溶解させ、得られた溶液を30分間
磁気攪拌し、次いで紙上で濾過する。濾液に[bipy
H][B(C6 5 4 ]1.56g(1.87mmol)
を加え、透明な溶液が得られる。回転蒸発装置で溶剤を
除去し、メタノール5mlを加えて生成物が白色固体とし
て沈殿するのを促進する。水10mlを加えて沈殿を完了
させ、この系を15分間攪拌する。次いで、白色固体を
吸引濾過し、水洗する。収量1.42g(92%)。分
子量1776.88。 元素分析: 計算値: C=46.0%、H=0.91%、N=3.
15% 実測値: C=45.8%、H=0.90%、N=3.
09%
【0039】実施例25 CO/エチレン/プロピレンターポリマーの製造 [bipyH+ ][B(C6 5 4 - ]0.25mmol、
[Pd(bipy)2][B(C6 5 4 2 0.1
25mmol、および1,4−ベンゾキノン10mmolを使用
し、実施例4と同じ手順を繰り返す。交互線状ターポリ
マー42gが得られるが、これは3158gのTP/g
Pdに相当する。このターポリマーのLVNは1.1dl
/gであり、Pdの含有量は14 ppmである。
【0040】実施例26(比較例) 共触媒を加えずに、実施例25と同様に反応を行なう。
交互線状ターポリマー23gが得られるが、これは17
29gのTP/gPdに相当する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バルバラ、ミラーニ イタリー国ゴリツィア、ビア、エッセ.ミ ケーレ、17 (72)発明者 リディア、ビチェンティーニ イタリー国サン、ジョルジオ、ディ、ノガ ーロ、ビア、デル、リオ、26

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一酸化炭素および少なくとも1種の、アル
    ケニル型の不飽和を含む化合物を基剤とする交互線状共
    重合体の製造方法であって、液体溶剤中、脱水化化合物
    を含むか、または含まない操作条件下で、一酸化炭素お
    よび少なくとも1種の、アルケニル型の不飽和を含む化
    合物を、(i) 一般式(I) [Pd(chel)(chel’)]++[A- 2 (I) (式中、chelおよびchel’は、同一であるか、
    または異なるものであって、窒素化またはリン化された
    二座キレート化剤を表し、A- は、pKaが2未満であ
    る酸の、実質的に非配位性で、エステル形成し得ない陰
    イオンを表す)を有する触媒、および(ii)一般式(II) [chel”H+ ][A’- ] (II) (式中、A’- は、A- と同一であるか、または異なる
    ものであって、前記の意味を有し、chel”は、ch
    elおよびchel’と同一であるか、または異なっ
    た、窒素化された二座キレート化剤を表す)を有する共
    触媒の存在下で反応させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】窒素化された二座キレート化剤が、一般式
    (III) (式中、XおよびYは、同一であるか、または異なるも
    のであって、ブリッジ中に少なくとも3個の原子を有
    し、その中の少なくとも2個が炭素原子であるブリッジ
    された有機基を表す)を有する化合物から選択される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】炭素原子に加えて、基XおよびYが他の原
    子を含む場合、該原子が窒素または酸素から選択され
    る、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】窒素化された二座キレート化剤におけるブ
    リッジ基XおよびYが同一であり、これらが3〜10個
    の原子を含み、その原子中の少なくとも2個が炭素原子
    である、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】窒素化されたキレート化剤が、2,2’−
    ビピリジル、4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジ
    ル、4,4’−ジフェニル−2,2−ビピリジル、5,
    5’−ジメチル−2,2−ビピリジル、5−メチル−
    2,2’−ビピリジル、1,10−フェナントロリン、
    4−メチル−1,10−フェナントロリン、5−メチル
    −1,10−フェナントロリン、4,7−ジメチル−
    1,10−フェナントロリン、3,8−ジメチル−1,
    10−フェナントロリン、4,7−ジフェニル−1,1
    0−フェナントロリン、4,7−ジクロロ−1,10−
    フェナントロリン、3,4,7,8−テトラメチル−
    1,10−フェナントロリン、4,4’−ジメチル−
    5,5’−ビオキサゾール、2,2’−ビピリミジンか
    ら選択される、請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】リン化された二座キレート化剤が、一般式
    (IV) (式中、Rは2〜6個の炭素原子を有するアルキル基、
    2〜10個の炭素原子を有するシクロアルキリデン基ま
    たはオルトフェニレン基を表し、R1 〜R4 は、同一で
    あるか、または異なるものであって、それぞれC1 〜C
    10アルキル基、所望によりC1 〜C4 アルキルまたはア
    ルコキシル基で置換されたC3 〜C10シクロアルキル基
    またはC6 〜C12芳香族基を表す)を有する化合物から
    選択される、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】リン化二座キレート化剤が、1,3−ビス
    (ジフェニルホスフィン)プロパン、1,3−ビス(ジ
    −4−メトキシ−フェニルホスフィン)プロパン、1,
    4−ビス(ジシクロヘキシルホスフィン)ブタンおよび
    1,2−ビス(ジフェニルホスフィン)シクロヘキサン
    から選択される、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】A- がヘキサフルオロホスフェート、テト
    ラフルオロボレート、(3,5−(CF3 2 −C6
    3 4 - 、B(C6 5 4 - 、Al(C6 5 4
    -、およびヘキサフルオロアンチモネートから選択され
    る、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】A- がヘキサフルオロホスフェートおよび
    テトラ(ペルフルオロフェニル)ボレートから選択され
    る、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】共触媒が[bipyH+ ][PF6 - ]、
    [phenH+ ][PF6 - ]および[bipyH+ ][B
    4 - ]から選択される、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】キノン、脂肪族ニトリル、ニトロ芳香族
    誘導体および有機過酸化物から選択された有機酸化剤の
    存在下にて行う、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】有機酸化剤が1,4−ベンゾキノンであ
    る、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】アルケニル不飽和を含む化合物が、エチ
    レン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−ペ
    ンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ドデセンの
    様なオレフィン、またはシクロペンテンの様な環状化合
    物、またはスチレン、p−メチル−スチレン、m−メチ
    ル−スチレン、p−エチル−スチレン、m−イソプロピ
    ル−スチレン、ノルボルネンの様な芳香族化合物または
    それらの混合物から選択される、請求項1に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】溶剤が、メタノール、エタノールおよび
    2,2,2−トリフルオロエタノールまたはそれらの混
    合物から選択される、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】脱水化化合物がジメトキシプロパンであ
    る、請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】アルケニル不飽和を含む化合物と一酸化
    炭素とのモル比が1:10〜1:5である、請求項1に
    記載の方法。
  17. 【請求項17】前記モル比が1:1〜1:2である、請
    求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】触媒(I) が、アルケニル型の不飽和を含
    む化合物1モル当たりのパラジウムのグラム原子重量の
    濃度が10-6〜10-1になる様な量で使用される、請求
    項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】共触媒(II)が、パラジウム1グラム原子
    重量当たり0.01〜30 molの量で使用される、請求
    項1に記載の方法。
  20. 【請求項20】共触媒の量が、パラジウム1グラム原子
    重量当たり0.05〜10 molである、請求項19に記
    載の方法。
  21. 【請求項21】有機酸化剤の量が、パラジウム1グラム
    原子重量当たり10〜400モルである、請求項11に
    記載の方法。
  22. 【請求項22】重合が温度20〜150℃、圧力1〜2
    00バールで行なわれる、請求項1に記載の方法。
  23. 【請求項23】温度が30〜100℃、圧力が100バ
    ール以下である、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】一酸化炭素および少なくとも1種の、ア
    ルケニル不飽和を含む化合物を基剤とする交互線状共重
    合体の製造方法で共触媒として使用できる化合物であっ
    て、一般式(II) [chel”H+ ][A’- ] (II) (式中、chel”は窒素化された二座キレート化剤で
    あり、A’- は、pKaが2未満である酸の陰イオンで
    ある)で定義されることを特徴とする化合物。
  25. 【請求項25】窒素化された二座キレート化剤が、一般
    式(III) (式中、XおよびYは、同一であるか、または異なるも
    のであって、ブリッジ中に少なくとも3個の原子を有
    し、その中の少なくとも2個が炭素原子であるブリッジ
    された有機基を表す)を有する化合物から選択される、
    請求項24に記載の化合物。
  26. 【請求項26】炭素原子に加えて、基XおよびYが他の
    原子を含む場合、該原子が窒素または酸素から選択され
    る、請求項25に記載の化合物。
  27. 【請求項27】窒素化された二座キレート化剤における
    ブリッジ基XおよびYが同一であり、それらが3〜10
    個の原子を含み、その原子中の少なくとも2個が炭素原
    子である、請求項26に記載の化合物。
  28. 【請求項28】窒素化されたキレート化剤が、2,2’
    −ビピリジル、4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリ
    ジル、4,4’−ジフェニル−2,2−ビピリジル、
    5,5’−ジメチル−2,2−ビピリジル、5−メチル
    −2,2’−ビピリジル、1,10−フェナントロリ
    ン、4−メチル−1,10−フェナントロリン、5−メ
    チル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジメチル
    −1,10−フェナントロリン、3,8−ジメチル−
    1,10−フェナントロリン、4,7−ジフェニル−
    1,10−フェナントロリン、4,7−ジクロロ−1,
    10−フェナントロリン、3,4,7,8−テトラメチ
    ル−1,10−フェナントロリン、4,4’−ジメチル
    −5,5’−ビオキサゾール、2,2’−ビピリミジン
    から選択される、請求項24に記載の化合物。
  29. 【請求項29】A- が、ヘキサフルオロホスフェート、
    テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロアンチモネー
    ト、B(C6 5 4 - 、(3,5−(CF3 2 −C
    6 34 - 、およびAl(C6 5 4 - から選択
    された、実質的に非配位性で、エステル形成し得ない、
    不安定でない陰イオンである、請求項24に記載の化合
    物。
  30. 【請求項30】[bipyH+ ][PF6 - ]、[phe
    nH+ ][PF6 - ]および[bipyH+ ][BF4 -
    から選択される、請求項24に記載の化合物。
  31. 【請求項31】一般式(I) [Pd(chel)(chel’)]++[A- 2 (I) (式中、chelおよびchel’は、同一であるか、
    または異なるものであって、窒素化またはリン化された
    二座キレート化剤を表し、A- は、pKaが2未満であ
    る酸の、実質的に非配位性で、エステル形成し得ない、
    不安定でない陰イオンを表す)を有する触媒の製造方法
    であって、(a)酢酸パラジウムを、一般式(II) [chel”H+ ][A’- ] (II) (式中、chel”およびA’- は、chel、che
    l’およびA- と同一である)を有する共触媒と、温度
    0〜40℃で接触させること、および(b)得られた触
    媒(I) を分離することを含んでなることを特徴とする方
    法。
  32. 【請求項32】一般式(I) [Pd(chel)(chel’)]++[A- 2 (I) (式中、chelおよびchel’は、同一であるか、
    または異なるものであって、窒素化またはリン化された
    二座キレート化剤を表し、A- は、B(C
    6 54 - 、B(3,5−(CF3 2 −C6 3
    4 - 、およびAl(C6 5 4 - から選択される)を
    有することを特徴とする、パラジウムの二座キレート化
    錯体。
  33. 【請求項33】式[Pd(bipy)2 ][B(C6
    5 4 2 を有する、請求項32に記載の錯体。
  34. 【請求項34】式[Pd(DPPP)2 ][B(C6
    5 4 2 を有する、請求項32に記載の錯体。
  35. 【請求項35】式[Pd(DPPP)(bipy)]
    [B(C6 5 4 2 を有する、請求項32に記載の
    錯体。
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