JPH09183293A - インキ収容室 - Google Patents
インキ収容室Info
- Publication number
- JPH09183293A JPH09183293A JP7353077A JP35307795A JPH09183293A JP H09183293 A JPH09183293 A JP H09183293A JP 7353077 A JP7353077 A JP 7353077A JP 35307795 A JP35307795 A JP 35307795A JP H09183293 A JPH09183293 A JP H09183293A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- storage chamber
- copolymer
- ink storage
- ethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Ink Jet (AREA)
- Pens And Brushes (AREA)
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造にて安価に製造でき、少なくとも
インキを使いきるまでインキ残量の把握が容易になせる
インキ収容室を提供すること。 【解決手段】 撥インキ層として四フッ化エチレンコポ
リマー層を形成した筆記具や記録計等のインキ収容室。
インキを使いきるまでインキ残量の把握が容易になせる
インキ収容室を提供すること。 【解決手段】 撥インキ層として四フッ化エチレンコポ
リマー層を形成した筆記具や記録計等のインキ収容室。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明又は半透明の
合成樹脂により成形してなるインキ収容室に関し、更に
詳しくは、内部に自由状態でインキを収容する所謂生イ
ンキ式の筆記具やインキジェットプリンター等の記録装
置などのインキ収容室であって、インキ残量を視認可能
としたものに関する。
合成樹脂により成形してなるインキ収容室に関し、更に
詳しくは、内部に自由状態でインキを収容する所謂生イ
ンキ式の筆記具やインキジェットプリンター等の記録装
置などのインキ収容室であって、インキ残量を視認可能
としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筆記具や記録装置などのインキ収
容室を、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS、A
S、PET、PBT、ポリカーボネート、ポリアミド透
明又は半透明の熱可塑性樹脂により成形し、筆記による
インキ残量を視認できるようにすることは知られてい
る。また、筆記具について、インキ収容室内面にインキ
が付着することを抑制しようとしたものとして、例え
ば、特公昭38−20913号には、シリコンワニス溶
液のような撥インキ性処理液をインキ収容室内面に塗布
し、これを乾燥して撥インキ性被膜を形成したものが記
載されており、特公昭61−40196号には、インキ
収容室の内面にシリコンオイルを塗布してなるものが記
載されている。
容室を、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS、A
S、PET、PBT、ポリカーボネート、ポリアミド透
明又は半透明の熱可塑性樹脂により成形し、筆記による
インキ残量を視認できるようにすることは知られてい
る。また、筆記具について、インキ収容室内面にインキ
が付着することを抑制しようとしたものとして、例え
ば、特公昭38−20913号には、シリコンワニス溶
液のような撥インキ性処理液をインキ収容室内面に塗布
し、これを乾燥して撥インキ性被膜を形成したものが記
載されており、特公昭61−40196号には、インキ
収容室の内面にシリコンオイルを塗布してなるものが記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】インキ収容室として、
透明又は半透明の熱可塑性樹脂にて形成したものでは、
インキ収容室内面にインキが付着し、インキ残量を把握
しにくいという問題があった。特に、インキとして有機
溶剤を使用するような、所謂油性インキでは、一般的に
上述のような合成樹脂との接触角が小さいので、インキ
の付着が顕著であり、殆どインキ残量を視認することは
不可能に近いものとなっていた。また、シリコンワニス
溶液のような撥インキ性処理液をインキ収容室内面に塗
布したものは、インキ収容室内面とインキとの接触角を
大きくし、濡れ性を悪くすることでインキ収容室内面に
インキが付着しないようになした点で一応の効果が見ら
れるが、効果に継続性がないこと及び製造作業が煩雑に
なり製造コストが高くなるという問題があった。
透明又は半透明の熱可塑性樹脂にて形成したものでは、
インキ収容室内面にインキが付着し、インキ残量を把握
しにくいという問題があった。特に、インキとして有機
溶剤を使用するような、所謂油性インキでは、一般的に
上述のような合成樹脂との接触角が小さいので、インキ
の付着が顕著であり、殆どインキ残量を視認することは
不可能に近いものとなっていた。また、シリコンワニス
溶液のような撥インキ性処理液をインキ収容室内面に塗
布したものは、インキ収容室内面とインキとの接触角を
大きくし、濡れ性を悪くすることでインキ収容室内面に
インキが付着しないようになした点で一応の効果が見ら
れるが、効果に継続性がないこと及び製造作業が煩雑に
なり製造コストが高くなるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、透明又
は半透明の合成樹脂により成形してなるインキ収容室に
おいて、内面に撥インキ層として四フッ化エチレンコポ
リマー層を形成したことを特徴とするインキ収容室を要
旨とする。
は半透明の合成樹脂により成形してなるインキ収容室に
おいて、内面に撥インキ層として四フッ化エチレンコポ
リマー層を形成したことを特徴とするインキ収容室を要
旨とする。
【0005】
【実施例】以下、図面に基づき、筆記具に使用した一例
について説明する。軸筒1の内部をそのままインキ収容
室2として使用する所謂生インキ式の筆記具の例として
示してある。透明性の軸筒1の先端部分(図面下方向)
には、繊維集束体よりなるペン先3とペン先ホルダー4
とからなるペン先セットが取り付けられ、ペン先ホルダ
ー4にペン先乾燥防止のためのキャップ5が嵌合、装着
されている。また、ペン先セットには、インキ収容室2
内のインキをペン先3に供給するための弁機構としての
弁座6がが設置され、後述する後端ノック機構よりの押
圧力を受けて移動し弁機構を開放する弁体7が液密に接
触している。軸筒1の後部は、変形可能な薄肉部8が形
成されていると共に、薄肉部8にノック冠9が取り付け
られており、ノック冠9に押圧力が付与されると、内部
にて取り付けられた押し棒10にて前述の弁体7に押圧
力が伝達されるようなしてある。
について説明する。軸筒1の内部をそのままインキ収容
室2として使用する所謂生インキ式の筆記具の例として
示してある。透明性の軸筒1の先端部分(図面下方向)
には、繊維集束体よりなるペン先3とペン先ホルダー4
とからなるペン先セットが取り付けられ、ペン先ホルダ
ー4にペン先乾燥防止のためのキャップ5が嵌合、装着
されている。また、ペン先セットには、インキ収容室2
内のインキをペン先3に供給するための弁機構としての
弁座6がが設置され、後述する後端ノック機構よりの押
圧力を受けて移動し弁機構を開放する弁体7が液密に接
触している。軸筒1の後部は、変形可能な薄肉部8が形
成されていると共に、薄肉部8にノック冠9が取り付け
られており、ノック冠9に押圧力が付与されると、内部
にて取り付けられた押し棒10にて前述の弁体7に押圧
力が伝達されるようなしてある。
【0006】本例において、軸筒1は、エチレンとテト
ラフロロエチレンとの共重合体である四フッ化エチレン
コポリマーの射出成形品であり、インキ収容室2内に収
容したインキが、その内壁2aに付着しにくいようなし
てある。また、この四フッ化エチレンコポリマーは透明
性を有しており、内容物であるインキを外側から視認可
能となしている。また、インキ収容室2内に、インキを
撹拌するための撹拌球を配した場合、シリコンオイルな
どを塗布したものに比して、撹拌球がインキ収容室内面
に衝突しても撥インキ効果が低下することはない。
ラフロロエチレンとの共重合体である四フッ化エチレン
コポリマーの射出成形品であり、インキ収容室2内に収
容したインキが、その内壁2aに付着しにくいようなし
てある。また、この四フッ化エチレンコポリマーは透明
性を有しており、内容物であるインキを外側から視認可
能となしている。また、インキ収容室2内に、インキを
撹拌するための撹拌球を配した場合、シリコンオイルな
どを塗布したものに比して、撹拌球がインキ収容室内面
に衝突しても撥インキ効果が低下することはない。
【0007】図2と図2のI−I線断面矢視図である図
3に他の一例を示す。図1に示した例と基本的に異なる
のは、軸筒1を、筆記具としては一般的な材質である透
明性の高いポリプロピレン樹脂製とした点である。そし
て、軸筒1の内面に四フッ化エチレンコポリマーの射出
成形による筒体11を圧入固定している。本例の場合、
筒体11を弁座6と当接させ、弁座6の周辺部分におけ
る液密性を付与し、インキ漏れをも抑制しているもので
ある。また、筆記具の外装部分を形成する軸筒1は、通
常の透明性を有するポリプロピレン樹脂により形成され
ているので、印刷等を施しやすい。
3に他の一例を示す。図1に示した例と基本的に異なる
のは、軸筒1を、筆記具としては一般的な材質である透
明性の高いポリプロピレン樹脂製とした点である。そし
て、軸筒1の内面に四フッ化エチレンコポリマーの射出
成形による筒体11を圧入固定している。本例の場合、
筒体11を弁座6と当接させ、弁座6の周辺部分におけ
る液密性を付与し、インキ漏れをも抑制しているもので
ある。また、筆記具の外装部分を形成する軸筒1は、通
常の透明性を有するポリプロピレン樹脂により形成され
ているので、印刷等を施しやすい。
【0008】図4に更に他の一例について示す。図3に
相当する断面矢視図にて示すが、上述の例のものとは異
なり、四フッ化エチレンコポリマーのフィルム12を軸
筒1の内面に接着したものの例である。フィルム12の
全面を透明な接着剤により軸筒1の内面に接着すること
によって、軸筒1とフィルム12との間にインキが介在
し得ないようなしたものであるが、端部分のみに接着剤
を付与して該部分にインキが入り込まないようなすこと
もできる。また、四フッ化エチレンコポリマーをフィル
ム状にして配置したことにより、透明性が高く、視認し
やすいものが得られる。
相当する断面矢視図にて示すが、上述の例のものとは異
なり、四フッ化エチレンコポリマーのフィルム12を軸
筒1の内面に接着したものの例である。フィルム12の
全面を透明な接着剤により軸筒1の内面に接着すること
によって、軸筒1とフィルム12との間にインキが介在
し得ないようなしたものであるが、端部分のみに接着剤
を付与して該部分にインキが入り込まないようなすこと
もできる。また、四フッ化エチレンコポリマーをフィル
ム状にして配置したことにより、透明性が高く、視認し
やすいものが得られる。
【0009】図5に示す例は、インキ収容室2の内壁2
aにインキ収容室2の長手方向のほぼ全域にわたる2本
の内方突出部13を形成し、この内方突出部13の間に
四フッ化エチレンコポリマーの棒状物14を圧入状に設
置したものであり、収容するインキを視認する部分を窓
状の一部分とした例である。本例のものは、インキ収容
室内に撹拌球等を収容した場合にも、内方突出部13に
より撹拌球の四フッ化エチレンコポリマー製の棒状物1
4に対する衝突が抑制され、棒状物14が破損したり、
内壁2aより分離してしまうようなことが極力防止され
るものである。また、棒状物14は、押出成形やフィル
ム状に成形したものを切断するなどして安価にて加工し
得る。
aにインキ収容室2の長手方向のほぼ全域にわたる2本
の内方突出部13を形成し、この内方突出部13の間に
四フッ化エチレンコポリマーの棒状物14を圧入状に設
置したものであり、収容するインキを視認する部分を窓
状の一部分とした例である。本例のものは、インキ収容
室内に撹拌球等を収容した場合にも、内方突出部13に
より撹拌球の四フッ化エチレンコポリマー製の棒状物1
4に対する衝突が抑制され、棒状物14が破損したり、
内壁2aより分離してしまうようなことが極力防止され
るものである。また、棒状物14は、押出成形やフィル
ム状に成形したものを切断するなどして安価にて加工し
得る。
【0010】以上の他にも本発明の要旨を逸脱しない限
りで種々なせるものである。インキの吐出制御機構とし
ては、弁機構の他に断面櫛歯状の一時的インキ溜め部を
有する一時的インキ溜め部材やペン先などの摺動部材に
より開閉する弁構造など適宜のものを採用することがで
きる。また、上述の例では、ペン先3として、繊維集束
体よりなる所謂フェルトペンのようなものを示したが、
ボールペン、小管式ペン先、合成樹脂製ペン先などを使
用してもよい。更に、インキ収容室2は軸筒1の内部を
そのまま利用するようなしたが、軸筒1内に別部材とし
て配されるものとしてもよいし、インキがなくなること
によって交換される所謂カートリッジ式のものとしても
よく、合成樹脂の一体成形品の他に尾栓を有するものと
してもよい。この場合、インキ収容部の内部が外から視
認可能であれば、尾栓は透明である必要はない。
りで種々なせるものである。インキの吐出制御機構とし
ては、弁機構の他に断面櫛歯状の一時的インキ溜め部を
有する一時的インキ溜め部材やペン先などの摺動部材に
より開閉する弁構造など適宜のものを採用することがで
きる。また、上述の例では、ペン先3として、繊維集束
体よりなる所謂フェルトペンのようなものを示したが、
ボールペン、小管式ペン先、合成樹脂製ペン先などを使
用してもよい。更に、インキ収容室2は軸筒1の内部を
そのまま利用するようなしたが、軸筒1内に別部材とし
て配されるものとしてもよいし、インキがなくなること
によって交換される所謂カートリッジ式のものとしても
よく、合成樹脂の一体成形品の他に尾栓を有するものと
してもよい。この場合、インキ収容部の内部が外から視
認可能であれば、尾栓は透明である必要はない。
【0011】
【発明の効果】本発明のインキ収容室によれば、インキ
収容室の内壁部分にインキが付着しにくいので、簡単な
構造にてインキ残量を把握し易く、経時にてインキの視
認性が低下することがないものを提供することができ
る。
収容室の内壁部分にインキが付着しにくいので、簡単な
構造にてインキ残量を把握し易く、経時にてインキの視
認性が低下することがないものを提供することができ
る。
【図1】第1実施例を示す断面図。
【図2】第2実施例を示す断面図。
【図3】図2のI−I線矢視図。
【図4】第3実施例を示す図3相当断面図。
【図5】第4実施例の示す図3相当断面図。
1 軸筒 2 インキ収容室 2a 内壁 3 ペン先 4 ペン先ホルダー 5 キャップ 6 弁座 7 弁体 8 薄肉部 9 ノック冠 10 押し棒 11 筒体 12 フィルム 13 内方突出部 14 棒状物
Claims (1)
- 【請求項1】 透明又は半透明の合成樹脂により成形し
てなるインキ収容室において、内面に撥インキ層として
四フッ化エチレンコポリマー層を形成したことを特徴と
するインキ収容室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7353077A JPH09183293A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | インキ収容室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7353077A JPH09183293A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | インキ収容室 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09183293A true JPH09183293A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18428409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7353077A Pending JPH09183293A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | インキ収容室 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09183293A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102887011A (zh) * | 2012-09-27 | 2013-01-23 | 章泽宏 | 一种注液式直渗笔 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7353077A patent/JPH09183293A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102887011A (zh) * | 2012-09-27 | 2013-01-23 | 章泽宏 | 一种注液式直渗笔 |
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