JPH09179894A - 回路設計装置および方法 - Google Patents

回路設計装置および方法

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JPH09179894A
JPH09179894A JP7334444A JP33444495A JPH09179894A JP H09179894 A JPH09179894 A JP H09179894A JP 7334444 A JP7334444 A JP 7334444A JP 33444495 A JP33444495 A JP 33444495A JP H09179894 A JPH09179894 A JP H09179894A
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Japan
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circuit
logic circuit
chromosome
logic
bdt
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JP7334444A
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Inventor
Hiroaki Kitano
宏明 北野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の論理回路を利用して新たな論理回路を
設計する。 【解決手段】 遺伝的アルゴリズムに基づいて、プログ
ラム可能な論理回路(PLD: Programmable Logic De
vice)の回路構成を更新し、目的の出力を行う論理回路
を設計する。遺伝的アルゴリズムに従って、PLDの回
路構成に対応するBDT(Binary Decision Tree)を導
出するルールの集合を染色体とし、この染色体(BDT
を導出するルールの集合)を更新していき、最適な回路
構成を与える染色体を導出する。回路設計に既存の論理
回路を利用する場合においては、論理回路とBDTが1
対1の関係にあるので、既存の論理回路をBDTに変換
し、容易に新たに設計する論理回路に組み込むことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路設計装置およ
び方法に関し、特に、遺伝的アルゴリズムに基づいて回
路構成を変更していき、所定の回路を設計する回路設計
装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットなどを制御する複雑な論
理回路を設計する場合、多くの基本的な論理素子を経験
的に組み合わせて、論理回路を設計していた。しかしな
がら、最近では、遺伝的アルゴリズム(GA: Genetic
Algorithm)に基づいて、経験的な知識を必要とせずに
論理回路を設計する方法が、例えば、樋口氏らによっ
て、「遺伝的アルゴリズム(北野宏明編、産業図書)」
において、「遺伝的学習によるハードウェア進化の基礎
実験」として紹介されている。
【0003】この方法においては、論理回路として、F
PGA(Field Programmable GateArray)に代表される
プログラム可能な論理回路(PLD: Programmable Lo
gicDevice)を利用し、GAにより、その回路構成を最
適なものにすることで設計を行う。
【0004】PLDは、AND論理演算、OR論理演算
などの基本的な論理計算の種類を動的に選択することが
できる論理セルを複数個有し、各論理セルが実行する論
理計算の種類と、これらの論理セル間の回路結合のパタ
ーンを変更することができる。
【0005】このようなPLDの回路構成をGAに基づ
いて繰り返し変更し、所定の出力を行うようにさせる。
GAにおいては、最適化する対象を特徴づけるものが遺
伝子で表現され、この遺伝子を連結することで染色体を
生成し、そのような染色体を複数個用意する。そして、
それらの染色体を繰り返し更新していき、対象を最適な
状態へ近づけていく。
【0006】従来、GAを利用して回路設計を行う場
合、PLDにおける論理セルの機能と論理セル間の回路
結合のパターンを染色体で表現し、この染色体(PLD
の回路構成)をGAに基づいて更新していき、目的の出
力を行う論理回路を作成するようになされている。
【0007】しかしながら、複雑な制御を行う論理回路
を設計する場合、多数の論理演算素子が必要とされ、従
来の技術では、PLDにおける論理セルの機能と回路結
合のパターンを染色体で表現するため、染色体の長さ
は、論理セルの数に応じて長くなる。従って、大規模な
論理回路を設計する場合、非常に長い染色体に対してG
Aに基づく演算を行う必要があるため、多くの計算時間
を要するという問題があった。
【0008】そこで本出願人は、所定の数の文法ルール
の集合で、論理セルの機能と結合パターンを生成し、こ
れらの文法ルールを染色体で表現することで、染色体の
長さを論理セルの数に依存しないようにすることを、例
えば特願平7−236512号として先に提案した。
【0009】この先の提案においては、最初に、図12
に示すように、所定の数の文法ルールを作成する。各文
法ルールは、左辺に1個のアルファベットを有し、右辺
に各要素がアルファベットである2×2行列を有する。
この文法ルールから遺伝子を作成し、遺伝子を所定の数
だけ連結したものを染色体とする。
【0010】例えば、図12(a)のルール1を遺伝子
とする場合、ルール1は、AOCHLと表現される。従
って、例えば、図12(a)のルール1、図12(b)
のルール2、および図12(c)のルール3を遺伝子で
表現し、これらの遺伝子で始まる染色体を記述すると、
図13に示すように、AOCHLFKHLKHTQJT
・・・となる。このようにして、所定の長さの染色体
を、所定の数作成する。
【0011】次に、これらの文法ルールを利用して、P
LDにおける論理セルの数Nに対応する大きさを有する
アルファベットの行列を生成する。例えば、図14
(a)に示すように、最初に、1個のアルファベット
(O)を設定し、左辺にこのアルファベット(O)を有
する文法ルール、例えば、図12(d)に示すルール4
を適用して、アルファベット(O)を図14(b)に示
す2×2行列に変換する。次に、この2×2行列の各要
素Q,O,T,およびEに対して、左辺にこれらのアル
ファベットを有する文法ルール(図示せず)を適用する
ことで、この2×2行列を、図14(c)に示す4×4
行列に変換する。
【0012】同様に、この4×4行列の各要素に文法ル
ールを適用すると、図14(d)に示す8×8行列にな
り、さらに、この行列の要素に文法ルールを適用する
と、図14(e)の16×16行列となる。このように
して、アルファベットの行列における行の数(=列の
数)が、PLDにおける論理セルの数N以上になるま
で、行列の各成分に文法ルールを適用する。従って、所
定の数の文法ルールだけで、大規模なアルファベットの
行列を作成することができる。
【0013】例えば、論理セルの数が16(N=16)
である場合、図14(e)に示す行列の大きさで充分で
あり、このアルファベットの行列を変換して、論理セル
の結合状態と、各論理セルが実行する機能を表す論理回
路結合行列を作成する。
【0014】論理回路結合行列の対角成分は、各論理セ
ルの機能を表し、論理回路結合行列の右上半分の成分
は、N個の論理セルの結合状態を表現する。例えば、論
理回路結合行列の第i行、第j列の成分をAijで表す
と、図15に示すように、論理セルの機能が全部で6個
ある場合、対角成分Aiiは、0乃至5の整数とされ、
第i番目の論理セルの機能(AND論理演算、OR論理
演算など)を表現する。
【0015】また、非対角成分Aijは、0もしくは1
とし、第i番目の論理セルと第j番目の論理セルの結合
状態を表現する。Aij=1である場合、Aijは、第
i番目の論理セルと第j番目の論理セルが結合すること
を表し、Aij=0である場合、Aijは、これらの論
理セルが結合していないことを表す。従って、この行列
の右上半分の成分だけで結合状態を表現することができ
る。
【0016】次に、この論理回路結合行列の具体例につ
いて説明する。図14(e)に示すようなアルファベッ
トの行列から、この論理回路結合行列を作成するには、
例えば、アルファベットの行列の対角成分について、
A,B,C,・・・のアルファベット順の文字を、0,
1,2,3,4,5,0,1,2,3,・・・と、0乃
至5のいずれかに変換し、非対角成分については、A,
B,Cを0に、その他のアルファベットを1に変換す
る。これにより、図14(e)に示すアルファベットの
行列を、図15に示す論理回路結合行列に変換すること
ができる。
【0017】このようにして、文法ルールの集合から論
理回路結合行列を生成し、この行列に従って、回路構成
(N個の論理セルの機能および結合状態)を決定する。
【0018】そして、PLDの回路構成を導出する文法
ルールの集合を染色体として、GAに基づいて文法ルー
ル(染色体)を更新することで、回路構成を変化させて
いき、目的の信号を出力する論理回路を設計する。
【0019】上述した方法においては、論理回路の全域
を設計しているが、既に設計されている論理回路を文法
ルールの集合で表現し、その文法ルールの集合をすべて
の染色体に組み込むことで、その論理回路を、新たに設
計する論理回路の一部として利用することもできる。
【0020】このような場合、先に、その論理回路を設
計したときに得られた、その論理回路を生成する文法ル
ールの集合を、新たに設計する論理回路に対応する染色
体に組み込む。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た設計方法で設計されていない論理回路を新たに設計す
る論理回路の一部として利用する場合、利用する論理回
路に対応する文法ルールを導出する必要がある。
【0022】任意の論理回路から文法ルールを導出する
場合、最初に、その論理回路に対応する論理回路結合行
列を作成し、その論理回路結合行列から図14に示すよ
うなアルファベットの行列を導出した後、そのアルファ
ベットの行列から文法ルールの集合を決定することが考
えられるが、論理回路結合行列からアルファベットの行
列への写像は、基本的に一意ではなく、さらに、アルフ
ァベットの行列から文法ルールの集合への写像も、基本
的に一意ではない。
【0023】従って、任意の論理回路から文法ルールを
導出することが困難であるという課題を有している。
【0024】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、論理回路に一意に対応するバイナリデシジョ
ンツリー(BDT: Binary Decision Tree)で、その
論理回路を表現し、そのBDTを生成するルールを染色
体とし、GAに基づいて回路設計を行うことで、論理回
路の全域の設計は勿論のこと、既存の論理回路を利用す
る場合も、その既存の論理回路をBDTに変換し、新た
な論理回路の染色体に組み込み、論理回路を設計できる
ようにするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の回路設
計装置は、動的に演算機能を変更して演算を行う演算手
段と、演算機能を表現するバイナリデシジョンツリーを
導出するルールを染色体とする遺伝的アルゴリズムに基
づいて、演算手段の出力が目的の出力に近づくように、
演算機能を変更する制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0026】請求項3に記載の回路設計方法は、動的に
演算機能を変更して演算を行う演算素子の演算機能を表
現するバイナリデシジョンツリーを導出するルールを染
色体とする遺伝的アルゴリズムに基づいて、演算の結果
が目的の値に近づくように、演算機能を変更することを
特徴とする。
【0027】請求項1に記載の回路設計装置において
は、演算手段は、動的に演算機能を変更して演算を行
い、制御手段は、演算機能を表現するバイナリデシジョ
ンツリーを導出するルールを染色体とする遺伝的アルゴ
リズムに基づいて、演算手段の出力が目的の出力に近づ
くように、演算機能を変更する。
【0028】請求項3に記載の回路設計方法において
は、動的に演算機能を変更して演算を行う演算素子の演
算機能を表現するバイナリデシジョンツリーを導出する
ルールを染色体とする遺伝的アルゴリズムに基づいて、
演算の結果が目的の値に近づくように、演算機能を変更
する。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の回路設計装置の
一実施例の構成例を示している。この構成例は、PLD
1(演算手段)を備える。PLD1は、演算装置2(制
御手段)に接続され、演算装置2の制御信号に従って、
その回路構成を変更し、その回路構成で、ロボット11
に制御信号を出力するようになされている。
【0030】ロボット11は、PLD1から供給される
制御信号に従って、動作を行うようになされている。設
計者21は、ロボット11の動作を観察し、所定の評価
方法(評価関数)に従って、その動作の評価を行い、入
力装置3を操作して演算装置2に、その評価に対応する
入力を行う。
【0031】演算装置2は、所定の数の染色体を保持
し、各染色体から、PLD1の回路構成を導出して、制
御信号としてPLD1に出力するようになされている。
また、すべての染色体について、ロボット11の動作と
設計者21の評価が終了した後、演算装置2は、GAに
基づいて、評価が高い動作を実現した回路構成に対応す
る染色体の子孫が次世代に多く残る確率を高くして、染
色体を更新するようになされている。
【0032】図2は、PLD1の構成例を示している。
この構成例は、複数の論理セル41−1乃至41−Nを
備える。これらの論理セル41−1乃至41−Nは、A
ND論理演算、OR論理演算などの複数の基本的な論理
計算機能を有し、外部から供給される制御信号に従っ
て、動的に、実行する論理計算の種類を変更するように
なされている。
【0033】論理セル41−1乃至41−Nは、どの論
理セル同士でも結合することができるようになされてお
り、それぞれの論理セル間を結合するか否かは、外部か
ら供給される制御信号で決定される。論理セル間を結合
する場合は、結合スイッチ42−1乃至42−Mのうち
の対応する結合スイッチをオンにする。例えば、論理セ
ル41−Nと論理セル41−1とを結合する場合、結合
スイッチ42−1をオンにする。
【0034】図3は、演算装置2の構成例を示してい
る。この構成例は、CPU61を備え、このCPU61
は、ROM62に記憶されているプログラムに従って、
各種処理、例えば、GAのプログラムに従って、設計者
21が入力装置3を操作して入力するロボットの動作の
評価に応じて、PLD1の新たな回路構成を算出するよ
うになされている。RAM63は、CPU61が各種処
理をする上において必要なデータ、プログラムなどを適
宜記憶するようになされている。
【0035】設計者21が入力したロボット11の動作
の評価は、入力装置3からインターフェース64を介し
て入力される。また、PLD1に対する制御信号の出力
も、インターフェース64を介して行われる。
【0036】次に、図4のフローチャートを参照して、
上記実施例の動作を説明する。
【0037】最初にステップS1において、演算装置2
は、所定の数のルールを発生させる。図5に示すよう
に、各ルールは、左辺に1個のアルファベットを有し、
右辺に、2個のアルファベットもしくは数字(1または
0)を有する。演算装置2は、これらのルールから、図
6に示すような染色体を作成する。このようにして、演
算装置2は、所定の数のルールを染色体毎に発生し、所
定の数の初期染色体を生成する。
【0038】例えば、図5に示すルール1は、左辺が
「A」、右辺が「BC」であるので、「ABC」とコー
ディングされる。同様に、左辺が「B」、右辺が「D
E」であるルール2は、「BDE」とコーディングされ
る。このようにして、各ルールをそれぞれコーディング
し、連結すると、図6に示すように、ABCBDE・・
・という染色体が作成される。
【0039】次に、ステップS2において、演算装置2
は、染色体を翻訳し、PLD1の回路構成を更新する。
【0040】染色体から回路構成を導出する場合、ま
ず、染色体を各ルールに分解する。例えば、図6に示す
染色体を分解すると、図5に示すようなルールの集合と
なる。
【0041】そして、このルールの集合により、BDT
を作成する。BDTの作成においては、図7に示すよう
に、最初に、ルール1より、図7(a)に示すような
「B」および「C」の枝を有する木が得られる。次に、
この「B」および「C」にルール2およびルール3を適
用すると、図7(b)に示すような木が得られる。さら
に、図7(b)の「D」および「E」にルール4および
ルール5を適用すると、図7(c)に示すようなBDT
が作成される。
【0042】このようにして作成されたBDTは、真理
値表に対応しており、例えば、図7(c)に示すBDT
は、図8に示す真理値表に対応し、図7(c)のBDT
において、Aが0、Bが0、Cが1、Dが1、Eが1で
ある場合、出力は0であり、図8の真理値表においても
出力が0である。
【0043】演算装置2は、染色体からBDTを作成
し、そのBDTに従ってPLD1の回路構成を設定す
る。
【0044】次にステップS3において、PLD1は、
ステップS2で設定した論理回路に従って、ロボット1
1を動作させる。このロボット11の動作を観察した設
計者21は、ステップS4において、その動作を所定の
評価方法に従って評価し、入力装置3を操作して、その
評価を演算装置2に入力する。
【0045】ステップS5において、演算装置2は、設
計者21が入力した評価から、設計者21が満足する動
作をロボット11が行ったか否かを判断し、設計者21
が満足する動作を行った場合は、処理を終了し、設計者
21が満足していない場合、ステップS6に進む。
【0046】ステップS6においては、すべての染色体
に対応して、ロボット11を動作させたか否かを判断
し、すべての染色体によりロボット11を動作させ終わ
るまで、ステップS2乃至ステップS5の処理を繰り返
し、これらの処理が終了した後、ステップS7に進む。
【0047】そして、ステップS7において、演算装置
2は、各染色体に対するロボット11の動作に対する設
計者21の評価から、GAに基づいて、選択処理、交叉
処理、突然変異処理の3つの処理を行い、次世代の染色
体を生成する。
【0048】選択処理においては、染色体の集団の中か
ら、設計者21の評価に比例した確率で染色体を選択し
て、染色体のペアをつくる。従って、評価の高い(ロボ
ット11の動作を実現する)染色体に対して、多くのペ
アをつくる確率が高くなり、次世代に多くの子孫を残す
確率が高くなる。
【0049】交叉処理においては、選択処理で選択され
た各ペアに対して、乱数で2つの染色体を交叉する場所
を決定し、その桁以降のすべての桁の値を、2個の染色
体の間で交換する。例えば、左から4桁目で染色体AO
CHLFKHLK・・・と染色体BTTDTCDMTP
・・・を交叉させる場合、染色体BTTDLFKHLK
・・・と、染色体AOCHTCDMTP・・・の2個の
染色体がつくられる。
【0050】突然変異処理は、染色体において、乱数で
決定した桁のアルファベットを変化させるもので、次世
代の染色体をつくるとき、ある一定の低い確率で行われ
る。突然変異処理を行う場合は、変化させる桁を乱数を
用いて決定し、その桁のアルファベットを変更する。例
えば、染色体JFAIEMJECPにおいて、左から3
桁目(アルファベットA)で突然変異が起きた場合、処
理後の染色体は、例えば、JFBIEMJECPとな
る。
【0051】次世代の染色体を生成した後、ステップS
2に戻り、ステップS2乃至ステップS7の処理を、ス
テップS5において設計者21が、ロボットの動作に満
足するまで繰り返す。
【0052】以上のようにして、PLD1の回路構成に
対応するBDTを導出するルールの集合を染色体とし
て、GAに基づいて、それらのルール(染色体)を更新
することで、目的の信号を出力する論理回路を設計す
る。
【0053】なお、上記実施例において、既存の論理回
路を新たに設計する論理回路に組み込む場合、最初に、
その論理回路の真理値表を作成し、その真理値表に一意
に対応するBDTを作成する。そして、そのBDTを、
新たに設計する論理回路のBDTに、サブツリーとして
組み込むことで、既存の論理回路を容易に利用すること
ができる。
【0054】図9は、FPGAを有する機能セルを複数
個結合したPLDを示している。
【0055】このPLDにおいては、機能セル81−1
乃至81−Lは、図10に示すように、FPGA101
と自己テスト回路102を有し、FPGA101は、隣
接する機能セルのFPGAに接続され、自己テスト回路
102は、FPGA101の機能をチェックし、FPG
A101に異常(故障など)が発生した場合、その状況
に対応する信号を制御回路82に供給するようになされ
ている。
【0056】メモリ83は、すべての機能セル81−1
乃至81−Lの回路構成に対応するデータを記憶するよ
うになされている。
【0057】制御回路82は、演算装置2から供給され
る回路構成のデータをメモリ83に記憶させ、そのデー
タに従って、所定の回路構成になるように、各機能セル
81−1乃至81−Lを制御するようになされている。
また、機能セル81−1乃至81−LのFPGA101
が故障した場合、制御回路82は、メモリ83から回路
構成に対応するデータを読み出し、残りの正常な機能セ
ルで所定の回路構成を実現するように機能セルの接続を
変更させるようになされている。
【0058】次に、FPGAが故障し、回路構成を変更
するときのPLDの動作を説明する。
【0059】例えば、機能セル81−1乃至81−(L
−1)により所定の出力が得られる場合において、機能
セル81−iのFPGA101に故障が生じたとき、自
己テスト回路102は、それを検出し、それに対応する
信号を制御回路82に出力する。
【0060】制御回路82は、その信号を受け取ると、
メモリ83から回路構成のデータを読み出し、所定の出
力が得られるように、故障したFPGAを有する機能セ
ル81−iを除いた機能セル81−1乃至81−(i−
1)および81−(i+1)乃至81−(L−1)を制
御して、回路構成を変更する。このとき、必要ならば、
制御回路82は、故障する前に使用していなかった機能
セル81−Lを制御し、回路に組み込むこともできる。
【0061】図1に示す本実施例におけるPLD1に、
このような、自己修復可能なPLDを使用し、フォルト
トレラント(Fault Tolerant)な論理回路を作成するこ
ともできる。また、演算装置2が制御回路82にGAの
染色体を供給するようにし、制御回路82がその染色体
を翻訳し、機能セル81−1乃至81−Lの回路構成の
導出を行うようにすることもできる。
【0062】なお、上記実施例においては、論理回路を
BDTに対応させているが、このBDTは、サブツリー
を共通化したBDD(Binary Decision Diagram)を含
むものとする。例えば図7(c)のBDTをBDDで表
すと、図11に示すようになり、「E」のサブツリーが
共通化されている。
【0063】以上の実施例においては、ロボット11の
制御回路を設計したが、一般の論理回路の設計にも、本
発明を適用することができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の回路設
計装置および請求項3に記載の回路設計方法によれば、
演算機能を表現するバイナリデシジョンツリーを導出す
るルールを染色体とする遺伝的アルゴリズムに基づい
て、演算の結果が目的の値に近づくように、演算機能を
変更するようにしたので、回路設計に既存の論理回路を
利用する場合、容易に既存の論理回路を組み込んで論理
回路を設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路設計装置の一実施例の構成例を示
すブロック図である。
【図2】図1の実施例におけるPLD1の構成例を示す
ブロック図である。
【図3】図1の実施例における演算装置2の構成例を示
すブロック図である。
【図4】図1の実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図5】BDTを生成するルールの一例を示す図であ
る。
【図6】図5に示すルールによる染色体の一例を示す図
である。
【図7】図5のルールよりBDTを生成する様子を示す
図である。
【図8】BDTに対応する真理値表の一例を示す図であ
る。
【図9】自己修復可能なPLDの構成例を示すブロック
図である。
【図10】図10の機能セルの構成例を示すブロック図
である。
【図11】BDDの一例を示す図である。
【図12】従来の方法における、遺伝子を構成する文法
ルールの例を示す図である。
【図13】従来の方法において用いられる染色体の一例
を示す図である。
【図14】従来の方法において、所定の大きさのアルフ
ァベットの行列を作成する様子を示す図である。
【図15】従来の方法における論理回路結合行列の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 PLD 2 演算装置 3 入力装置 11 ロボット 41−1乃至41−N 論理セル 42−1乃至41−M 結合スイッチ 81−1乃至81−L 機能セル 82 制御回路 83 メモリ 101 FPGA 102 自己テスト回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動的に演算機能を変更して演算を行う演
    算手段と、 前記演算機能を表現するバイナリデシジョンツリーを導
    出するルールを染色体とする遺伝的アルゴリズムに基づ
    いて、前記演算手段の出力が目的の出力に近づくよう
    に、前記演算機能を変更する制御手段とを備えることを
    特徴とする回路設計装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、自らの故障を検出し、
    故障した部分を除く、残りの正常な部分で前記演算機能
    を維持することを特徴とする請求項1に記載の回路設計
    装置。
  3. 【請求項3】 動的に演算機能を変更して演算を行う演
    算素子の前記演算機能を表現するバイナリデシジョンツ
    リーを導出するルールを染色体とする遺伝的アルゴリズ
    ムに基づいて、前記演算の結果が目的の値に近づくよう
    に、前記演算機能を変更することを特徴とする回路設計
    方法。
JP7334444A 1995-12-22 1995-12-22 回路設計装置および方法 Abandoned JPH09179894A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010095569A (ko) * 2000-04-11 2001-11-07 장병탁 프로세스 분할을 이용한 유전자 프로그래밍법 및 그이용시스템
JP2008517736A (ja) * 2004-10-29 2008-05-29 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ センサ素子の再構成可能なアレイのための最適化スイッチング構成
JP2009104403A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Ip Flex Kk 再構成ユニットによる解探索の方法およびデータ処理装置
CN107563653A (zh) * 2017-09-08 2018-01-09 中国人民解放军国防科技大学 一种多机器人全覆盖任务分配方法

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