JPH09179485A - 設備異常音発見訓練シミュレータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータの設備異常音発見訓練を効果的に
行える設備異常音発見訓練シミュレータを提供するこ
と。 【解決手段】 大型スクリーン３に設備配置地図２１を
映し、オペレータはポインタ１１及びジョイスティック
９を用いて、設備配置地図２１上の１点と視点の方向を
定める。指定された方向から見た指定された設備の映像
が大型スクリーン３に映され、映像に応じた３次元音響
が出力される。オペレータはジョイスティック９を操作
して視点の方向を調節し、映像と音響を変化させて異常
音を発生する機器を探索する。オペレータは、異常音を
発生する機器を特定できたときには簡単な応急処置を行
い、特定できないときには視点の方向を変更したり設備
を変えたりして、特定できるまで異常音を発生する機器
を探索する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、異常音を発する設
備の発見訓練を現場の臨場感の中で行う設備異常音発見
訓練シミュレータに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、工場設備の制御等を習得するた
め、訓練用シミュレータが用いられる。この訓練用シミ
ュレータでは、設備の配置地図が大型スクリーンに表示
され、オペレータが設備を指し示すと該設備の映像が表
示され、該設備の運転音が出力される。そして、該設備
の操作画面を呼び出して該設備の操作を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな訓練用シミュレータでは、出力される音響が単一で
現実感に乏しく、映像もいくつかの画面を切り替えるだ
けでスムーズに変化できない等、臨場感に欠けるという
問題があった。

【０００４】本発明は、このような問題に鏡みてなされ
たもので、その目的とするところは、オペレータの設備
異常音発見訓練を効果的に行える設備異常音発見訓練シ
ミュレータを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、複数の設備の配置図を表示する手段
と、オペレータの指示により、前記配置図上の視点を指
定する手段と、前記指定された視点における設備近辺の
映像と３次元音響とを出力する手段と、を具備し、オペ
レータが異常音の発生する設備を特定する訓練を行うこ
とを特徴とする設備異常音発見訓練シミュレータであ
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の１
実施の形態を詳細に説明する。図１は本発明の１実施の
形態に係る設備異常音発見訓練シミュレータのハードウ
ェアの構成を示すブロック図である。図１に示すよう
に、設備異常音発見訓練シミュレータは、ワークステー
ション１、大型スクリーン３、３次元音響制御装置５、
ビデオディスクレコーダ７、ジョイスティック９、ポイ
ンタ１１、スピーカまたはヘッドホン１３等からなる。

【０００７】ワークステーション１は、シミュレーショ
ンの実行を行い、大型スクリーン３には現場の設備の映
像等が表示される。３次元音響制御装置５は、ビデオデ
ィスクレコーダ７の音響データを用いて大型スクリーン
３に表示される映像に応じた３次元音響を生成する。ビ
デオディスクレコーダ７には、複数のパノラマ映像や視
点の方向に応じた多数の設備近辺の映像データが記録さ
れ、また夫々の設備の運転音、停止音、設備近辺の騒音
等の３次元音響データが記録される。

【０００８】ジョイスティック９は、オペレータの視点
の方向を調節する際に用いられる。視点の方向を調節す
るとは、人が首を回すことに相当する。ポインタ１１は
オペレータが手に持って大型スクリーン３に表示される
映像の１点を指し示す指示棒である。スピーカまたはヘ
ッドホン１３は３次元音響制御装置５の指示に従って、
３次元音響を出力する。

【０００９】次に、図２、図３、図４を用いて設備異常
音発見訓練シミュレータの処理手順について説明する。
図２は設備異常音発見訓練シミュレータを用いたシミュ
レーションの手順を示すフローチャートであり、図３は
設備配置地図２１を示す図であり、図４は設備異常音発
見訓練シミュレータを用いた訓練の様子を示す図であ
る。

【００１０】図４に示すように、オペレータはポインタ
１１を手に持ち、ジョイスティック９を操作し、ヘッド
ホン３１を装着して大型スクリーン３の前に立って訓練
を行う。図２に示すように、まず、大型スクリーン３に
設備配置地図２１を映す（ステップ２０１）。図３に示
すように、設備配置地図２１は複数の設備の配置を示す
図であり、オペレータはポインタ１１及びジョイスティ
ック９を用いて、設備配置地図２１上の１点と視点の方
向を定める（ステップ２０２）。

【００１１】ワークステーション１によってポインタ１
１による指定が認識され、ジョイスティック９で指定さ
れた方向から見た設備の映像が大型スクリーン３に表示
される。同時にこの映像に応じた３次元音響が３次元音
響制御装置５によって生成されてスピーカまたはヘッド
ホン１３から出力される（ステップ２０３）。オペレー
タはスピーカまたはヘッドホン１３から出力される設備
の運転に伴う音や設備近辺の騒音を聞くことができる。

【００１２】例えば、オペレータがポインタ１１及びジ
ョイスティック９で設備配置地図２１上の設備Ｃ２３と
方向２５ａを指定すると、図４に示すように方向２５ａ
から見た設備Ｃ２３の映像が大型スクリーン３に映し出
され、スピーカまたはヘッドホン３１から設備Ｃ２３の
運転に伴う音や設備Ｃ２３近辺の騒音が流れる。

【００１３】次に、オペレータは異常音を発生させる機
器を発見するため、スピーカまたはヘッドホン１３から
出力される音響を聞きながらジョイスティック９を操作
して（ステップ２０４）、視点の方向を調節する。視点
の方向の変化に応じて映像と音響が変化し（ステップ２
０５）、オペレータは映像と音響を視聴しながら異常音
を発生する機器を探索する。即ち、オペレータは、ジョ
イスティック９を操作することによる映像と音響の変化
を視聴しながら、異常音を発生する機器を追求する

【００１４】オペレータが異常音を発生する機器を特定
できた場合（ステップ２０６）、オペレータは簡単な応
急処置を行う（ステップ２０７）。オペレータが異常音
を発生する機器を特定できない場合（ステップ２０
６）、ステップ２０２に戻り、視点の方向を変更したり
設備を定め直したりして、以上の手順を繰り返す。

【００１５】つまり、異常音を発生する機器が見つけら
れないときは、再び大型スクリーン３に設備配置地図２
１を映して、ジョイスティック９を用いて視点の方向を
２５ａから２５ｂに変えたり、設備Ｃから設備Ａあるい
は設備Ｂに定め直したりして、新たに異常音を発生する
機器を探索する。

【００１６】このように本実施の形態によれば、映像デ
ータとして複数のパノラマ映像やアングルの異なる多数
の映像を記憶させておくため映像がスムースに変化し、
３次元音響を出力させる。更に、オペレータにより視点
の方向が調節され、視点の方向に応じて映像と音響が随
時変化する。オペレータはこの映像と音響を視聴しなが
ら、異常音を発する機器を探索するので、臨場感を感じ
つつ効果的な設備異常音発見訓練を行うことができる。

【００１７】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明で
は、オペレータの設備異常音発見訓練を効果的に行え
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の１実施の形態に係る設備異常音発見
訓練シミュレータのハードウェアの構成を示すブロック
図

【図２】 設備異常音発見訓練シミュレータを用いたシ
ミュレーションの手順を示すフローチャート

【図３】 設備配置地図２１を示す図

【図４】 設備異常音発見訓練シミュレータを用いた訓
練の様子を示す図

【符号の説明】

１………ワークステーション ３………大型スクリーン ５………３次元音響制御装置 ７………ビデオディスクレコーダ ９………ジョイスティック １１………ポインタ １３………スピーカまたはヘッドホン ２１………設備配置地図 ２３………設備Ｃ ２５ａ、２５ｂ………視点の方向 ３１………ヘッドホン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の設備の配置図を表示する手段と、 オペレータの指示により、前記配置図上の視点を指定す
   る手段と、 前記指定された視点における設備近辺の映像と３次元音
   響とを出力する手段と、を具備し、 オペレータが異常音の発生する設備を特定する訓練を行
   うことを特徴とする設備異常音発見訓練シミュレータ。
2. 【請求項２】 前記配置図及び映像はスクリーン上に表
   示されることを特徴とする請求項１記載の設備異常音発
   見訓練シミュレータ。
3. 【請求項３】 前記視点を指定する手段は、ポインタで
   あり、 前記視点の方向をジョイスティックにより変化させるこ
   とを特徴とする請求項１記載の設備異常音発見訓練シミ
   ュレータ。