JPH09178898A - 放射性核種溶出装置用プラグ及び溶離液流通部材 - Google Patents

放射性核種溶出装置用プラグ及び溶離液流通部材

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JPH09178898A
JPH09178898A JP35351695A JP35351695A JPH09178898A JP H09178898 A JPH09178898 A JP H09178898A JP 35351695 A JP35351695 A JP 35351695A JP 35351695 A JP35351695 A JP 35351695A JP H09178898 A JPH09178898 A JP H09178898A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射性核種溶出装置の溶出カラムと金属製溶
離液流通管とを接続するプラグであって、接続部分での
密閉性を高レベルで確保して放射性医薬の溶出系の密閉
性を向上させることができる放射性核種溶出装置用プラ
グを提供する。 【解決手段】 カラム10の開口部24内に挿入される
合成樹脂製のプラグ本体32と、溶離液流通管12、1
4とを一体成形(インサート成形)により接合する。ま
た、プラグ本体32の外周部にカラム内周壁に圧接され
るOリング40を配設する。これにより、一体成形によ
る接合によってプラグ本体32と溶離液流通管12、1
4との密閉性が確保されるとともに、Oリング40によ
ってプラグ本体32とカラム10との密閉性が確保され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性核種溶出カ
ラムと該カラムに接続された金属製溶離液流通管とを備
え、放射性医薬を医療現場で製造する際に用いられる放
射性核種溶出装置の前記カラムと溶離液流通管との接続
用プラグに関する。
【0002】
【従来の技術】過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)
注射液等の放射性医薬を医療現場で製造する際に用いら
れる放射性核種溶出装置として、図4に示すものが知ら
れている。図4において、2はプラスチック製容器本
体、4は容器本体2に着脱可能に取り付けられて容器本
体2の上端開口部を閉塞するプラスチック製蓋体を示
す。蓋体4には、生理食塩液バイアル挿入凹部6及び無
菌減圧バイアル挿入凹部8が形成されている。また、図
中10は容器本体2内に配設されたガラス製の放射性核
種溶出カラム、12は金属製の生理食塩液流通管(溶離
液流通管)、14は金属製の溶出液流通管(溶離液流通
管)を示す。生理食塩液流通管12は、蓋体4の生理食
塩液バイアル挿入凹部6の底部に突出した生理食塩液流
入ニードル16を一端側に有し、他端側が放射性核種溶
出カラム10に接続されたものである。溶出液流通管1
4は、蓋体4の無菌減圧バイアル挿入凹部8の底部に突
出した溶出液流出ニードル18を一端側に有し、他端側
が放射性核種溶出カラム10に接続されたものである。
なお、容器本体2内のカラム10の周囲には、放射線遮
蔽金属としてカラム収納部を有する鉛、タングステン又
は鉛及びタングステンからなるブロックが装填されてい
る。
【0003】図4に示した放射性核種溶出装置を用いて
放射性医薬を調製する場合、生理食塩液バイアル挿入凹
部6に生理食塩液バイアル20を挿入した後、無菌減圧
バイアル挿入凹部8に無菌減圧バイアル22を挿入す
る。すると、無菌減圧バイアル22内は減圧されている
ため、生理食塩液バイアル20中の生理食塩液は生理食
塩液流入ニードル16から吸引され、生理食塩液流通管
12を通ってカラム10内に入り、カラム10内で生理
食塩液に放射性核種が溶出される。その後、カラム10
を流出した溶出液は溶出液流通管14を通って溶出液流
出ニードル18から無菌減圧バイアル22内に入る。そ
して、得られた放射性核種を薬学的に許容される担体と
混合することにより放射性医薬が得られる。
【0004】従来、図4に示した放射性核種溶出装置に
おける放射性核種溶出カラム10と各溶離液流通管1
2、14との接続は、図5に示すように、カラム10の
開口部24に該開口部24の口径に相応した形状、大き
さに成形したブタジエンゴム、ブチルゴム等からなるゴ
ム栓26を嵌合するとともに、このゴム栓26をアルミ
ニウム製シールキャップ28で覆って巻き締めにより封
栓し、前記ゴム栓26の中央部に溶離液流通管12、1
4の針状先端部を突き刺して貫通させることにより行っ
ており、これによりカラム10と流通管12、14との
接続部分における密閉性(気密性、液密性)を確保しよ
うとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示した
放射性核種溶出カラムと金属製溶離液流通管との接続手
段では、流通管12、14の先端を針状にしてゴム栓2
6に突き刺すため、ゴム栓26の流通管12、14を突
き刺した箇所付近に亀裂や割れが生じることがあり、流
通管12、14の貫通部分における密閉性が損なわれる
ことがあった。また、アルミニウム製シールキャップ2
8の巻き締め精度には限界があり、全ての製品で完全な
密閉性を得ることは難しかった。そして、このようにカ
ラム10と流通管12、14との接続部分における密閉
性が不完全になると、次のような問題が生じる可能性が
あった。
【0006】(1)溶出時にカラム内に外部からエアーが
流入して溶離液が一定の流量でカラム内を通過しなくな
り、溶出速度にばらつきが生じて一定品質の放射性核種
を得られなくなる可能性があった。 (2)カラム内への外部からのエアーの流入により溶離液
がカラム内に残存し、理論通りの溶出率が得られなくな
る可能性があった。すなわち、カラム内での核種溶出量
が変化し、得られた溶出液中の核種濃度に対する高い精
度での保証ができなくなるおそれがあった。 (3)カラム内に外部からエアーが流入するため、得られ
た放射性医薬の無菌性が保証されなくなる可能性があっ
た。 (4)カラム内への外部からのエアーの流入によりカラム
内の固定相に乱れが生じ、固定相が設定された溶出機能
を発揮できなくなるおそれがあった。 (5)溶出系(放射性核種溶出カラム及びそれに接続され
た溶離液流通管)を高圧水蒸気殺菌によって消毒すると
きにカラム内に水蒸気が入り、固定相の機能が低下する
可能性があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、放射性核種溶出装置の放射性核種溶出カラムと金属
製溶離液流通管との接続用プラグであって、接続部分で
の密閉性を高レベルで確保することができ、その結果放
射性医薬の溶出系の密閉性を向上させることができる放
射性核種溶出装置用プラグを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、放射性核種溶出カラムと該カラムに接続さ
れた金属製溶離液流通管とを備えた放射性核種溶出装置
における前記カラムと溶離液流通管との接続用プラグで
あって、カラムの開口部内に挿入される合成樹脂製のプ
ラグ本体を備え、該プラグ本体が前記溶離液流通管と一
体成形により接合されているとともに、プラグ本体の外
周部にカラム内周壁に圧接されるOリングが配設されて
いることを特徴とする放射性核種溶出装置用プラグを提
供する。
【0009】本発明プラグでは、プラグ本体と溶離液流
通管とを一体成形により接合することにより、プラグ本
体と溶離液流通管との密閉性が確保される。すなわち、
プラグ本体と溶離液流通管との接合手段としては、プラ
グ本体に内径が溶離液流通管の外径とほぼ等しい貫通穴
を設け、この貫通穴に溶離液流通管を挿入した後、溶離
液流通管と貫通穴の周壁部とを接着剤によって接着する
手段もある。しかし、この手段では、接着部分が非常に
脆いため、接着部分に負荷がかかった場合に該接着部分
が破損してカラム内が大気開放状態になってしまうこと
がある。さらに、放射性核種溶出装置の溶出系の製造工
程では放射性核種溶出カラム及びそれに接続された溶離
液流通管が無菌化に必要な高温、高圧の蒸気又はガスに
さらされる殺菌工程が含まれているため、接着剤にも耐
熱性、耐圧性が要求され、したがって接着剤の選択が難
しいという問題もある。これに対し、プラグ本体と溶離
液流通管とを一体成形により接合する場合にはかかる問
題は生じない。また、本発明プラグでは、プラグ本体に
配設されたOリングによってプラグ本体とカラムとの密
閉性が確保される。したがって、本発明プラグによれ
ば、放射性核種溶出カラムと金属製溶離液流通管とを接
続部分での密閉性(気密性、液密性)を高レベルで確保
して接続することが可能となる。
【0010】本発明において、一体成形とは射出成形に
よるインサート成形をいう。すなわち、金型内に溶離液
流通管の端部を予め挿入しておいた後、この金型内に樹
脂を射出してプラグ本体を成形することにより、プラグ
本体と溶離液流通管とを接合する。この場合、溶離液流
通管の材質に特に限定はないが、放射性医薬の溶出に用
いる点でステンレススチール製であることが適当であ
る。また、プラグ本体の材質にも限定はないが、耐熱
性、耐圧性に優れた材質であることが好ましい。このよ
うな材質としては、例えば、耐熱性ポリエチレン、耐熱
性ポリプロピレン等の耐熱性ポリオレフィン、ポリ4フ
ッ化エチレン樹脂、4フッ化エチレン−6フッ化プロピ
レン共重合樹脂、4フッ化エチレン−パーフロロアルキ
ルビニルエーテル共重合樹脂、4フッ化エチレン−エチ
レン共重合樹脂、ポリ3フッ化塩化エチレン樹脂、ポリ
フッ化ビニリデン等のフッ素樹脂、ナイロン11、ナイ
ロン12等のポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、耐
熱性ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂などが挙げら
れ、特に耐熱性ポリプロピレンが安全性、成形性、コス
トの点で適当である。
【0011】また、プラグ本体の外周部に配設するOリ
ングの材質に限定はなく、例えば、ニトリルゴム、スチ
レンブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ア
クリルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、ブチルゴム等からなるものを用いることが可能であ
るが、Oリングが高圧蒸気殺菌(例えば121℃、20
分)による高温、高圧を受けることを考慮すると、フッ
素ゴム(例えば商品名バイトン)、シリコーンゴム、ア
クリルゴム、エチレンプロピレンゴムからなるものを特
に好適に使用することができる。なお、プラグ本体の外
周部に配設するOリングの数は任意に決定することがで
きるが、通常は1〜4本、好ましくは2〜3本である。
【0012】本発明に係る放射性核種溶出装置用プラグ
は、カラムと溶液等の金属製流通管との接続部分での密
閉性を向上させる必要がある他の用途に転用することが
可能である。このような他の用途としては、例えば、分
析装置、医療装置等におけるカラムと金属製流通管との
接続が挙げられる。したがって、本発明は、カラムの開
口部内に挿入される合成樹脂製のプラグ本体を備え、該
プラグ本体が金属製流通管と一体成形により接合されて
いるとともに、プラグ本体の外周部にカラム内周壁に圧
接されるOリングが配設されていることを特徴とするカ
ラムと金属製流通管との接続用プラグをも提供する。な
お、この接続用プラグにおけるプラグ本体、Oリングの
材質等については前述したのと同じである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る放射性核種溶
出装置用プラグの一実施形態例を示す断面図である。本
例のプラグ30において、32は耐熱性ポリプロピレン
からなるプラグ本体を示す。プラグ本体32の上部34
は外径がガラス製円筒状カラム10の開口部24の内径
よりやや大きい円柱状に形成され、下部36は外径がカ
ラム10の開口部24の内径よりやや小さい円柱状に形
成されており、下部36がカラム10の開口部24内に
挿入されるようになっている。また、プラグ本体32の
外周部には周方向に沿って2本のOリング挿入溝38が
形成され、これらOリング挿入溝38にそれぞれフッ素
ゴム(商品名バイトン)からなるOリング40が挿入さ
れている。プラグ本体32には、その中心部に軸方向に
沿って挿入された状態の溶離液流通管12又は14が接
合されており、溶離液流通管12又は14の内部はカラ
ム10の内部と連通している。これらプラグ本体32と
溶離液流通管12又は14とは、射出成形によるインサ
ート成形(一体成形)によって接合されたものである。
【0014】本例のプラグを用いてカラム10と溶離液
流通管12又は14とを接続する場合、プラグ本体32
の下部36をカラム10の開口部24内に挿入する。こ
れにより、Oリング38がカラム10の内周壁に圧接さ
れた状態でカラム10と溶離液流通管12又は14とが
接続され、該接続部においてきわめて高い密閉性が得ら
れるものである。
【0015】
【実施例】図2は図1に示したプラグ30を用いて放射
性核種溶出カラムと溶離液流通管とを接続した放射性核
種溶出装置の溶出系を示す断面図である。図2において
図1と同一構成の部分には同一参照符号を付してその説
明を省略する。本溶出系の溶離液流通管12、14は、
いずれもステンレススチール管及び合成樹脂製部材によ
って形成されている。すなわち、生理食塩液流通管12
は、生理食塩液流入ニードル16及びベントニードル5
0が固定された耐熱性ポリプロピレン製ニードル固定プ
ラグ52と、ステンレススチール管54が固定され、ニ
ードル固定プラグ52と着脱可能に連結された耐熱性ポ
リプロピレン製連結プラグ56と、本発明プラグ30に
固定されたステンレススチール管58と、ステンレスス
チール管54、58を接続するシリコーンゴム製チュー
ブ60とから構成されている。また、溶出液流通管14
は、溶出液流出ニードル18が固定された耐熱性ポリプ
ロピレン製ニードル固定プラグ62と、ステンレススチ
ール管64が固定され、ニードル固定プラグ62と着脱
可能に連結された耐熱性ポリプロピレン製連結プラグ6
6と、本発明プラグ30に固定されたステンレススチー
ル管68と、ステンレススチール管64、68を接続す
るシリコーンゴム製チューブ70とから構成されてい
る。この場合、本溶出系では、ステンレススチール管5
4と連結プラグ56との接合、ステンレススチール管6
4と連結プラグ66との接合も一体成形によって行って
いる。本溶出系を用いた放射性核種溶出装置による放射
性医薬の調製方法は前述した通りである(図4参照)。
【0016】上述したように、一端側に金属製溶離液流
通管54、64と一体成形により接合されたニードル固
定プラグ連結用プラグ56、66を有するとともに、他
端側に本発明プラグ30を有する溶離液流通部材は、放
射性医薬の溶出系の密閉性を向上させる点できわめて有
用である。したがって、本発明は、図3に示すように、
一端側に金属製溶離液流通管31に接合されたニードル
固定プラグ連結用プラグ33、他端側に金属製溶離液流
通管35に接合されたカラム接続用プラグを有する溶離
液流通部材であって、前記ニードル固定プラグ連結用プ
ラグ33が金属製溶離液流通管31と一体成形により接
合された合成樹脂製のものであり、前記カラム接続用プ
ラグが本発明のカラム接続用プラグ30である溶離液流
通部材を提供する。この場合、ニードル固定プラグ連結
用プラグ33とニードル固定プラグとの連結は、螺合方
式、嵌合方式、ルアーロック方式等の任意の方式を採用
することができる。また、ニードル固定プラグ連結用プ
ラグ33とカラム接続用プラグ30との間の溶離液流通
管37は、全体を金属管で形成してもよく、金属管と他
材質の管(例えばシリコーンゴム製チューブ39)とを
組み合わせて形成してもよい。
【0017】図2に示した溶出系を用いた放射性核種溶
出装置と、図5に示した手段でカラムと溶離液流通管と
を接続した従来の溶出系を用いた放射性核種溶出装置
と、図2に示した溶出系において、一体成形によるニー
ドル固定プラグ連結用プラグ56、66に代えて金属製
溶離液流通管54、64と接着剤により接合されたニー
ドル固定プラグ連結用プラグを用いた放射性核種溶出装
置とを使用して放射性医薬をそれぞれ調製した。この場
合、親核種であるモリブデン酸塩(99Mo)を吸着させ
たアルミナをカラムに充填し、娘核種である過テクネチ
ウム酸ナトリウム(99mTc)を生理食塩液中に溶出させ
た。この場合、生理食塩液バイアル中の生理食塩液量は
10.5mlとした。
【0018】溶出液量及び溶出時間を測定した結果を結
果を表1、2に示す。表1、2において、装置No.は
下記のものを示す。 1〜3:図2に示した溶出系を用いた放射性核種溶出装
置(本発明例) 4〜6:図5に示した手段でカラムと溶離液流通管とを
接続した従来の溶出系を用いた放射性核種溶出装置(比
較例) 7〜9:図2に示した溶出系において、一体成形による
ニードル固定プラグ連結用プラグに代えて金属製溶離液
流通管と接着剤により接合されたニードル固定プラグ連
結用プラグを用いた放射性核種溶出装置(比較例)
【0019】
【表1】
【表2】
【0020】表1、2より、本発明のプラグを用いた場
合、放射性核種の溶出系の密閉性が向上し、カラム内に
おける生理食塩液の残存防止、核種溶出速度の向上を図
れることが認められた。
【0021】
【発明の効果】本発明の放射性核種溶出装置用プラグに
よれば、一体成形による接合によってプラグ本体と溶離
液流通管との密閉性が確保されるとともに、Oリングに
よってプラグ本体とカラムとの密閉性が確保され、その
結果カラムと溶離液流通管との接続部分での密閉性を高
レベルで確保して放射性核種の溶出系の密閉性を向上さ
せることができる。したがって、本発明プラグによれば
下記利点を得ることができる。
【0022】溶出時にカラム内に外部からエアーが流
入しないので、溶離液が一定の流量でカラム内を通過す
る。そのため、溶出速度のばらつきがなくなって一定品
質の放射性核種を得ることが可能となる。 カラム内への外部からのエアーの流入がないので、溶
離液がカラム内に残存することがなく、理論通りの溶出
率が得られる。すなわち、流入した溶離液に対して一定
量の溶出液を採取できるため、溶出効率の向上及び一定
化が図られる。したがって、溶出される核種量を予め予
測することが可能となり、放射性核種溶出装置の機能向
上を達成できるとともに、得られた放射性医薬中の核種
濃度に対する高い精度での保証ができるようになる。 カラム内に外部からエアーが流入しないため、得られ
た放射性核種の無菌性を高い精度で保証することが可能
となる。 カラム内への外部からのエアーの流入によりカラム内
の固定相に乱れが生じることがなく、固定相が設定され
た溶出機能を発揮することができる。 溶出系を高圧水蒸気殺菌によって消毒するときにカラ
ム内に外部から水蒸気が入らないため、固定相の機能が
影響を受けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射性核種溶出装置用プラグの一
実施形態例を示す断面図である。
【図2】図1に示したプラグを用いて放射性核種溶出カ
ラムと溶離液流通管とを接続した放射性核種溶出装置の
溶出系を示す断面図である。
【図3】本発明に係る溶離液流通部材の一実施形態例を
示す断面図である。
【図4】従来の放射性核種溶出装置の一例を示す断面図
である。
【図5】従来の放射性核種溶出カラムと溶離液流通管と
の接続手段を示す断面図である。
【符号の説明】
10 カラム 12 溶離液流通管 14 溶離液流通管 24 カラム開口部 30 プラグ 32 プラグ本体 40 Oリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性核種溶出カラムと該カラムに接続
    された金属製溶離液流通管とを備えた放射性核種溶出装
    置における前記カラムと溶離液流通管との接続用プラグ
    であって、カラムの開口部内に挿入される合成樹脂製の
    プラグ本体を備え、該プラグ本体が前記溶離液流通管と
    一体成形により接合されているとともに、プラグ本体の
    外周部にカラム内周壁に圧接されるOリングが配設され
    ていることを特徴とする放射性核種溶出装置用プラグ。
  2. 【請求項2】 プラグ本体が耐熱性ポリプロピレンから
    なり、金属製流通管がステンレススチールからなる請求
    項1記載のプラグ。
  3. 【請求項3】 Oリングの材質がフッ素ゴム、シリコー
    ンゴム、アクリルゴム又はエチレンプロピレンゴムであ
    る請求項1又は2記載のプラグ。
  4. 【請求項4】 カラムの開口部内に挿入される合成樹脂
    製のプラグ本体を備え、該プラグ本体が金属製流通管と
    一体成形により接合されているとともに、プラグ本体の
    外周部にカラム内周壁に圧接されるOリングが配設され
    ていることを特徴とするカラムと金属製流通管との接続
    用プラグ。
  5. 【請求項5】 一端側に金属製溶離液流通管に接合され
    たニードル固定プラグ連結用プラグ、他端側に金属製溶
    離液流通管に接合されたカラム接続用プラグを有する溶
    離液流通部材であって、前記ニードル固定プラグ連結用
    プラグが金属製溶離液流通管と一体成形により接合され
    た合成樹脂製のものであり、前記カラム接続用プラグが
    請求項1〜4のいずれか1項に記載されたものであるこ
    とを特徴とする溶離液流通部材。
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